JP2004160724A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字中にウェイトが入らないリターン時の印字とウェイトが入る時の印字の時のキャリッジの速度変動の挙動を同じにすることでドットズレ等を防ぎ、低コストかつ簡易な構成で高画質を実現する。
【解決手段】所定時間以上のウェイトが入った場合は、一度スタート位置を越えてオーバーラップ反転位置で反転し戻り、再度スタート位置から走査をスタートする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査し画像を形成する、所謂シリアル型記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて用紙もプラスチック薄板等の記録媒体に画像を記録していくように構成されている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】
記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリアルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録媒体に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行われる。一方、記録媒体の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行った後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さらに、次の行の記録を一括して行うという動作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行われる。
【0004】
前記シリアルタイプの記録装置において、走査時に生じる記録ヘッドの幅(一行分)のバンド縞をなくすために、改行量を1/2から1/4にして、画像を形成するドットを間引いて、キャリッジの複数走査回に分けてドットを形成することで前記バンド縞を無くすファイン印字方式が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとしする課題】
しかしながら、前記ファイン印字方式においては、隣接画像ドットをキャリッジの複数走査で形成するために形成位置がずれ易く、画像として目立つことになる。そのために、キャリッジの複数走査においても正確な画像のドット形成位置精度を確保する必要がある。特に、信号処理などの為にキャリッジの印字走査直前にウェイトが入る場合はキャリッジの走査時の速度変動の挙動がウェイトが入らない場合と異なり、印字のドットずれが起き易く、ファイン印字時の画像むらのみならず、罫線ずれ等の問題が起き易くなる。その為に以下に示す様な構成を行ってきた。
【0006】
(1)エンコーダーを搭載し、キャリッジの絶対位置を検出しすることで正確な画像のドット形成位置精度を確保してきた。しかし、コストアップの要因となっていた。
【0007】
(2)キャリッジの駆動はスッテピングモーターが多く用いられている。この場合、自起動領域外のスルー領域で使用する場合が多い。したがって、自起動領域内の低い回転数で立ち上げて、所定の使用回転数まで加速する。そして、停止する場合は使用回転数から減速し、自起動額域内の低い回転数まで立ち下げて停止する。以上の駆動方法が一般的に用いられている。ここで、立ち上げ時の距離を長くすることで印字で使用する回転数においてのキャリッジの速度変動を少なくし、正確な画像のドット形成位置精度を確保してきた。しかし、装置サイズの大形化、印字時間の増大化となっていた。
【0008】
(3)さらに、上記ステッピングモーターを高分解能を有するものを用いたり、駆動方式としてマイクロステップ方式を採用したりすることでキャリッジの速度変動を少なくし、正確な画像のドット形成位置精度を確保してきた。しかし、これもコストアップの要因となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれは、記録媒体に画像を形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを保持し主走査方向に走査可能なキャリッジと、前記記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送手段及びガイド手段とを有する記録装置において、前記キャリッジが印字中にウェイトが入り所定時間以上画像の印字時のスタート位置で停止した場合に、一端前記スタート位置を所定量越えた位置まで移動して反転し、前記スタート位置に戻り、反転後に印字スタートを開始することを特徴としてなる。
【0010】
前記キャリッジが前記スタート位置を所定量越えた位置まで移動して反転し、前記スタート位置に戻る時のキャリッジの駆動スピードが通常の印字中の駆動スピードと同一であることを特徴としてなる。
【0011】
前記キャリッジが前記スタート位置を越える位置までのスタート位置からの距離が印字中におけるキャリッジのランプアップ距離、ランプダウン距離のほぼ合計であることを特徴としてなる。
【0012】
前記キャリッジの各走査時のスタート位置を前記記録媒体の印字領域の端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃える。
【0013】
前記キャリッジの各走査時のスタート位置を各走査時の画像端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に合わせる。
【0014】
前記キャリッジの各走査時のスタート位置を連続した画像のブロックごとの画像最端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃える。
【0015】
前記キャリッジの各走査時のスタート位置を揃えたり、画像に合わせたりする処理を、罫線及びグラフィックの様な副走査方向に連続画像の場合のみ行うようにしたことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、キャリッジの速度変動が発生しても、各走査時に同様の速度変動となるので、画像形成時の隣接ドットのずれは小さく押えられ、高精彩画像を形成することができる。したがって、エンコーダー、高分解能モーター、等によるコストアップがない。また、モーターの立ち上げ時の距離を小さくできるので装置サイズの大形化を招くこともない。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の実施例1を図1〜図6に沿って説明する。ヘッドをキャリッジに装着し、走査して印字を行う記録装置の駆動源として、ステッピングモータを用いたものである。自動給紙装置を有した記録装置1は、給紙部2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、クリーニング部6から構成されている。そこで、これらを項目に分けて概略を順次述べていく。なお、図1は記録装置1の全体構成を示す斜視図、図2は記録装置1の正面図、図3は記録装置1の構成断面図である。
【0018】
(A)給紙部
給紙部2は記録媒体(以下記録シートP)を積載する圧板21と記録シートPを給紙する給送回転体22がべ一ス20に取り付けられる構成となっている。前記圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、記録シートPの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ24により給送回転体22に付勢される。給送回転体22と対向する圧板21の部位には、記録シートPの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25が設けられている。さらに、ベースには、記録シートPの一方向の角部を覆い、記録シートPを一枚ずつ分離するための分離爪26、厚紙等分離爪26が使えないものものを分離するためにベース20に一体成形された土手部27、普通紙ポジションでは分離爪26が作用し、厚紙ポジションでは分離爪26が作用しないように切り換えるための切り替えレバー28、圧板21と給送回転体22の当接を解除するリリースカム29、が設けられている。
【0019】
上記構成において、待機状態ではリリースカム29が圧板21を所定位置まで押し下げている。これにより、圧板21と給送回転体22の当接は解除される。そして、この状態で搬送ローラー36の有する駆動力が、ギア等により給送回転体22及びリリースカム29に伝達されると、リリースカム29は圧板21から離れるので圧板21は上昇し、給送回転体22と記録シートPが当接し、給送回転体22の回転に伴い記録シートPはピックアップされ給紙を開始し、分離爪26によって一枚ずつ分離されて送紙部3に送られる。給送回転体22及びリリースカム29とは記録シートPを送紙部3に送り込むまで回転し、再び記録シートPと給送回転体22との当接を解除した待機状態となって搬送ローラー36からの駆動力が切られる。
【0020】
(B)送紙部
送紙部3は記録シートPを搬送する搬送ローラー36とPEセンサー32を有している。搬送ローラー36には従動するピンチローラー37が当接して設けられている。ピンチローラー37はピンチローラーガイド30に保持され、ピンチロラーバネ31で付勢することで、ピンチローラー37を搬送ローラー36に圧接することで記録シートPの搬送カを生み出している。さらに、記録シートPが搬送されてくる送紙部3の入口には記録シートPをガイドする上ガイド33及びプラテン34が配設されている。また、上ガイド33にはシートPの先端、後端検出をPEセンサー32に伝えるPEセンサーレバー35が設けられている。さらに、搬送ローラー36の記録シート搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられている。
【0021】
上記構成において、送紙部3に送られた記録シートPはプラテン34、ピンチローラーガイド30及び上ガイド33に案内されて、搬送ローラーー36とピンチローラー37とのローラー対に送られる。この時、PEセンサーレバー35搬送されてきた記録シートPの先端を検知して、これにより記録シートPの印字位置を求めている。また、記録シートPは不図示のLFモーターによりローラー対36、37が回転することでプラテン34上を椴送される。
【0022】
なお、記録ヘッド7はインクタンクと一体に構成された交換容易なインクジェット記録ヘッドが用いられている。この記録ヘッド7は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド7のノズル70からインクが吐出されて記録シートP上に画像が形成される。
【0023】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、記録シートPの搬送方向にたいして直角方向に往復走査させるためのガイド軸81及びキャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7と記録シートPとの隙間を維持するガイドレール82によって支持されている。なお、これらガイド軸81及びガイドレール82はシャーシー8に取り付けられている。また、キャリッジ50はシャーシー8に取り付けられたキャリッジモーター80によりタイミングベルト83を介して駆動される。このタイミングベルト83は、アイドルプーリー84によって張設、支持されている。さらに、キャリッジ50には、電気基板9から記録ヘッド7ヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板51を備えている。
【0024】
上記構成において、記録シートPに画像形成する時は、画像形成する行位置(記録シートPの搬送方向の位置)にローラー対36、37が記録シートPを搬送すると共にキャリッジモーター80によりキャリッジ50を画像形成する列位置(記録シートPの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板9からの信号により記録ヘッド7が記録シートPに向けてインクを吐出して画像が形成される。
【0025】
(D)排紙部
排紙部4は、伝達ローラー40が前記搬送ロ一ラー36に当接し、さらに、伝達ローラー40は排紙ローラー41と当接して設けられいる。したがって、搬送ローラー36の駆動力が伝達ローラー40を介して排紙ローラー41に伝達される。また、排紙ローラー41に従動して回転可能な如く拍車42が排紙ローラー41に当接されている。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成された記録シートPは、前記排紙ローラー41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されて不図示の排紙トレー等に排出される。
【0026】
(E)クリーニング部
クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61及び搬送ローラー36からの駆動カを給紙部2及びポンプ60にきり換える駆動切り替えアーム62から構成されている。駆動切り替えアーム62が給紙、クリーニング以外の時は、搬送ローラー36の軸心を中心に回転する遊星ギア(不図示)を所定位置に固定しているので、給紙部2及びポンプ60に駆動カは伝達されない。キャリッジ50が移動することで、駆動切り替えアーム62を矢印A方向に移動させると、遊星ギアがフリーになるので搬送口一ラー36の正転、逆転に応じて遊星ギアが移動し、搬送ローラー36が正転したときは給紙部2に駆動力が伝達され、逆転したときはポンプ60に駆動力が伝達されるようになっている。
【0027】
次にキャリッジ部15の駆動に用いた本発明のステッピングモータの駆動方式について述べる。
【0028】
図4は本発明の構成要素を示すブロック図である。図4において、101はモータ駆動他プリンターの制御を行うMPUを示し、102はゲートアレイ、103はDRAM、104はROM、105はCRモータドライバ、106はLFモータドライバ、80はキャリッジモータ(CRモータ)、107は紙送りモータ(LFモータ)である。CR−モータドライバ105は定電流バイポーラチョッピング方式のドライバーを用いている。CRモータ80の駆動周波数および電流値は設定されたパラメータどうりにMPUl0lによってCRモータドライバ105に信号が送られ、CRモータ80を駆動する。CRモータは例えばφ42の48ステップの分解能を有するPM型ステッピングモータである。ローター磁性体にはフエライトを用いている。
【0029】
立ち上げのスルー領域における印加パルス数は約25〜50パルスである。駆動は1−2相駆動で開始パルス周波数は約100pPS、所定の定速域の周波数は約1000pPSである。このとき、ランプアップの駆動カーブは3次曲線の変曲点を結ぶS字カーブを形成させ、所定の定速周波数約1000pPSまで立ち上げている。なお、ランプダウンの駆動カーブについては、ほぼランプアップの駆動カーブと対称形である。
【0030】
この場合の印字位置精度(1/10インチ毎にドットを印字しそのずれを測定したもの)は図5(A)に示す如く、CRモータの立ち上げの直後が多少精度が悪くなり±40〜50αmある。その後安定し、±10〜20μmになる。この場合でもキャリッジ50が同様に走査していれは、同じ速度変動を示し、隣接ドットのずれは小さく問題にはならない。ところが、信号処理等の関係で、ウェイトが入りキャリッジ50が印字のスタート位置PSで所定時間停止する場合がある。この場合、図5(B)に示すごとく、その行におけるキャリッジ50の速度変動の挙動が変化し、その行だけ印字位置精度が図5(B)に示すようになり、最大で70〜80μmのずれが生じる場合があり、罫線ずれ、または前記ファイン印字時の印字ムラの原因になっていた。そこで、本実施例では図6に示すごとく前記キャリッジ50の各走査時のスタート位置を記録シートPの印字領域の端部からキャリッジ50のランプアップ距離Lをとったスタート位置PSに揃えることにした。つまり、記録シートPの左端から2〜5mmに印字領域の端部がある。ここで、ランプアップ距離とは、キャリッジ50が起動して一定速に達するまでのランプアップ期間中におけるキャリッジ50の移動距離である。この端部からキャリッジ50のランプアップに必要な距離Lをとった位置がスタート位置PSとなる。そして、信号処理等の関係で、ウェイトが入りキャリッジ50が印字のスタート位置PSで所定時間停止する場合には、一端このスタート位置PSを越えて(図中オーバーラップ)、図中オーバラップ反転位置POで反転し、前記スタート位置PSに戻り、ここで再度反転し通常の印字動作に入る。ここでの所定時間は0.5〜1秒以上とした。また、信号処理以外でも、例えば、先頭行の様に給紙動作のためにウェイトが入る場合も同様なオーバーラップリターン動作を入れることにした。
【0031】
これによって、前記ウェイトが入っても、キャリッジ50は通常の印字中と同様な反転動作が入り、かつ同一スタート位置PSで立ち上げ動作に入るので、キャリッジ50の挙動は通常の印字転作と同様に再現できる。したがって、印字位置精度は前行と後行と図5(A)のようにほぼ同じになり、隣接ドットのずれが小さくなるので、罫線ずれ、または前記ファイン印字時の印字ムラを抑え、高精彩画像を実現することができる。そして、この効果を低コストかつ小さな装置サイズで実現できる。さらに、前記スタート位置を単純に揃えているので、上記キャリッジ50動作を容易な制御で行うことができる。
【0032】
また、以上は記録シートPの左端からの印字の場合について述べたが、逆方向の右端からの印字の場合についても同様である。
【0033】
(実施例2)
実施例1においてキャリッジの各走査時のスタート位置を前記被記録媒体の印字領域の端部キャリッジ50のランプアップ距離をとったスタート位置PSに揃えることにしたが、図7に示すごとく、一端越えてから反転し、戻る前記キャリッジ50の各走査時のスタート位置PSを各走査時の画像端部からキャリッジのランプアップ距離Lをとったスタート位置PSに合わせることにしてもよい。図7に示すごとく、各走査時の画像の端部からキャリッジ50のランプアップに必要な距離Lをとった位置がスタート位置PSとなる。この場合、実施例1に比ベキャリッジ50が印字がない部分で不必要な走査をすることがないので印字時間を短縮することができる。さらに、前記スタート位置の処理が容易な制御で行うことができる。
【0034】
さらに、図8に示すごとく、一端スタート位置PSを越えて戻る時のリターンのキャリッジ50の駆動スピードを通常の印字時のリターン時の駆動スピードに合わせても良い。例えば、リターン時の定速周波数は約1500ppsであるので、スタート位置PSを越えて所定の位置からランプアップして1500ppsまで速度を上げて、通常のリターンと同様にランプダウンを行う。そして、ランプアップ、ランプダウンの駆動も全く同じにしている。図中のL1はランプアップ距離、L2はランプダウン距離である。この場合、キャリッジ50がスタート位置PSを所定量越えた図中のオーバーラップ反転位置位置POまで移動して反転し、前記スタート位置PSに戻る時のキャリッジ50の駆動スピードが通常の印字中の駆動スピードと同一であることでよりキャリッジ50の挙動が等しくなり、より速度変動を同様に再現できる。
【0035】
その他の構成については前記実施例1と同様である。
【0036】
(実施例3)
実施例1においては、キャリッジ50の各走査時のスタート位置PSを前記被記録媒体の印字領域の端部からキャリッジ50のランプアップ距離Lをとったスタート位置PSに揃えることにしたが、図8に示すごとく、前記キャリッジの各走査時のスタート位置PSを連続した画像のブロックごとの最端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃えることにしてもよい。
【0037】
図9に示すごとく、1ページ内の副走査方向に切れ目のない画像を1ブロックごとに選択する。図9では3つのブッロクに分けられる。このブロック内で画像が最端部にあるものを探し、この最端部からキャリッジのランプアップに必要な距離Lをとったスタート位置PSを求める。そして、このブロックにおいては全てこのスタート位置でキャリッジの走査を開始する。この構成にすることで斜めに描かれた直線、曲線のようなものでも画像ドットのずれを小さく抑えることができる。さらに、実施例1に比べキャリッジ50が印字がない部分で不必要な走査をすることがないので印字時間を短縮することができる。
【0038】
さらに、上記実施例2と同様に一端スタート位置PSを越えて戻る時のキャリッジの駆動スピードを通常の印字時のリターン時の駆動スピードに合わせている。リターン時の定速周波数は約1500ppsであるので、スター卜位置を越えて所定の位置からランプアップして1500ppsまで速度を上げて、通常のリターンと同様にランプダウンを行う。この時に図10に示すごとく、キャリッジ50がスタート位置PSを越える位置までのスタート位置PSからの距離が印字中におけるキャリッジ50のリターン時のランプアップ距離L1、ランプダウン距離L2のほぼ合計にしてもよい。例えば、ランプアップ、ランプダウンが各36パルスであるとすると、キャリッジがスタート位置PSを越える位置POまでのスタート位置PSからの距離はほぼ72パルスとなる。このことで上記通常の印字中と同様の駆動スピード及びキャリッジ50の挙動を最短距離で実現することができる。
【0039】
その他の構成については前記実施例1と同様である。
【0040】
(実施例4)
実施例1、2においては全て画像においてキャリッジ50の各走査時のスタート位置PSを前記被記録媒体の印字領域の端部から印字する場合のスタート位置PSに揃える、あるいは前記キャリッジ50の各走査時のスタート位置PSを各走査時の画像形成時のスタート位置PSに合わせることにしたが、文字の1パス印字のようにキャリッジ50の1回の走査で形成でき、かつ次の走査時の画像と連続しない場合は、キャリッジ50の各走査時のスタート位置PSを揃えたり、合わせたりする処理をしなくてもよい。
【0041】
こうすることで、キャリッジ50の各走査時のスタート位置を揃えたり、合わせたりする処理が必要な場合のみ処理をすることになり、印字時間の短縮を図ることができる。
【0042】
その他の構成については前記実施例1と同様である。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果がある。
【0044】
(1)キャリッジの速度変動が発生しても、各走査時に同様の速度変動となるので、画像形成時の隣接ドットのずれは小さく押えられ、高精彩画像を形成することができる。したがって、エンコーダー、高分解能モーター、等によるコストアップがない。また、モーターの立ち上げ時の距離を小さくできるので装置サイズの大形化を招くこともない。
【0045】
(2)キャリッジがスタート位置を所定量越えた位置まで移動して反転し、前記スタート位置に戻る時のキャリッジの駆動スピードが通常の印字中の駆動スピードと同一であることでよりキャリッジの挙動が等しくなり、より速度変動を同様に再現できる。
【0046】
(3)キャリッジがスタート位置を越える位置までのスタート位置からの距離が印字中におけるキャリッジのランプアップ距離、ランプダウン距離のほぼ合計であることで上記印字中と同様の駆動スピード及びキャリッジの挙動を最短距離で実現することができる。
【0047】
(4)キャリッジの各走査時のスタート位置を前記記録媒体の印字領域の端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃えることで非常に簡単な制御で上記キャリッジ動作を実現できる。
【0048】
(5)キャリッジの各走査時のスタート位置を各走査時の画像端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に合わせることで、キャリッジが印字がない部分で不必要な走査をすることがないので印字時間を短縮することができる
(6)キャリッジの各走査時のスタート位置を連続した画像のブロックごとの画像最端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃えることで、斜めに描かれた直線、曲線のようなものでも画像ドットのずれを小さく抑えることができる。
【0049】
(7)キャリッジの各走査時のスタート位置を揃えたり、画像に合わせたりする処理を、罫線及びグラフィックの様な副走査方向に連続画像の場合のみ行うようにしたことで、キャリッジの各走査時のスタート位置を揃えたり、合わせたりする処理が必要な場合のみ処理をすることになり、印字時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における記録装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施例における記録装置の正面図。
【図3】本発明の第1実施例における記録装置の構成断面図。
【図4】本発明の第1実施例における記録装置のブロック図。
【図5】本発明の第1実施例におけるキャリッジ精度の説明図。
【図6】本発明の第1実施例におけるキャリッジ駆動制御の説明図。
【図7】本発明の第2実施例におけるキャリッジ駆動制御の説明図。
【図8】本発明の第2実施例におけるキャリッジの駆動スピードの変化の説明図。
【図9】本発明の第3実施例におけるキャリッジ駆動制御の説明図。
【図10】本発明の第3実施例におけるキャリッジの駆動スピードの変化の説明図。
【符号の説明】
1 記録装置
2 給紙部
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 クリーニング部
7 記録ヘッド
8 シャーシー
9 電気基板
36 搬送ローラー
37 ピンチローラー
50 キャリッジ
51 ヘッドホルダー
52 ベースカバー
53 フックレバー
54 コンタクトバネ
55 フックカバー
56 フレキシブル基板
57 ラバーパッド
58 紙間調整部
80 キャリッジモータ
81 ガイド軸
82 ガイドレール
83 タイミングベルト
84 アイドルプリー
101 MPU
102 ゲートアレイ
103 RAM
104 ROM
105 CRモータドライバ
106 LFモータドライバ
107 LFモータ

Claims (7)

  1. 記録媒体に画像を形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを保持し主走査方向に走査可能なキャリッジと、前記記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送手段及びガイド手段とを有する記録装置において、
    前記キャリッジが印字中にウェイトが入り所定時間以上画像の印字時のスタート位置で停止した場合に、一端前記スタート位置を所定量越えた位置まで移動して反転し、前記スタート位置に戻り、反転後に印字スタートを開始することを特徴とする記録装置及び記録方法。
  2. 前記キャリッジが前記スタート位置を所定量越えた位置まで移動して反転し、前記スタート位置に戻る時のキャリッジの駆動スピードが通常の印字中の駆動スピードと同一であることを特徴とする特許請求項1の記録装置及び記録方法。
  3. 前記キャリッジが前記スタート位置を越える位置までのスタート位置からの距離が印字中におけるキャリッジのランプアップ距離、ランプダウン距離のほぼ合計であることを特徴とする特許請求項2の記録装置及び記録方法。
  4. 前記キャリッジの各走査時のスタート位置を前記記録媒体の印字領域の端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃えることを特徴とする特許請求項1の記録装置及び記録方法。
  5. 前記キャリッジの各走査時のスタート位置を各走査時の画像端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に合わせることを特徴とする特許請求項1の記録装置及び記録方法。
  6. 前記キャリッジの各走査時のスタート位置を連続した画像のブロックごとの画像最端部からキャリッジのランプアップ距離をとったスタート位置に揃えることを特徴とする特許請求項1の記録装置及び記録方法。
  7. 前記キャリッジの各走査時のスタート位置を揃えたり、画像に合わせたりする処理を、罫線及びグラフィックの様な副走査方向に連続画像の場合のみ行うようにしたことを特徴とする特許請求項1の記録装置及び記録方法。
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