JP2004160459A - 触媒担体 - Google Patents

触媒担体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004160459A
JP2004160459A JP2004016211A JP2004016211A JP2004160459A JP 2004160459 A JP2004160459 A JP 2004160459A JP 2004016211 A JP2004016211 A JP 2004016211A JP 2004016211 A JP2004016211 A JP 2004016211A JP 2004160459 A JP2004160459 A JP 2004160459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alumina
titania
carrier
weight
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004016211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004160459A5 (ja
Inventor
Thomas Szymanski
ズィマンスキー,トーマス
John Lockemeyer
ロッケメヤー,ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saint Gobain Norpro Corp
Original Assignee
Norton Chemical Process Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Norton Chemical Process Products Corp filed Critical Norton Chemical Process Products Corp
Publication of JP2004160459A publication Critical patent/JP2004160459A/ja
Publication of JP2004160459A5 publication Critical patent/JP2004160459A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • B01J21/06Silicon, titanium, zirconium or hafnium; Oxides or hydroxides thereof
    • B01J21/063Titanium; Oxides or hydroxides thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/0009Use of binding agents; Moulding; Pressing; Powdering; Granulating; Addition of materials ameliorating the mechanical properties of the product catalyst
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D301/00Preparation of oxiranes
    • C07D301/02Synthesis of the oxirane ring
    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/04Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen
    • C07D301/08Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen in the gaseous phase

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

【課題】 担体の高密度化を起こさずに、非常に有益なチタニア成分を担体に組み入れる方法を提供する。
【解決手段】 アルミナに基づく触媒担体の製造方法であって、焼成した担体本体に、加熱によってチタニアを生じる液体溶媒中のチタニア源を含浸させ、その後焼成して担体中に均一に分散する10重量%までのチタニアを発生させる触媒担体の製造方法とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は触媒担体、特に様々な化学反応で使用する金属及び金属酸化物触媒成分用の支持材として使用することができアルミナのようなセラミック成分に基づく触媒担体に関する。
セラミックに基づく担体及び特にアルミナに基づく触媒担体の使用は、すでに特許文献1〜4を含むいくらかの特許明細書で説明されている。このような担体は触媒の分野において、幅広い適用の可能性を持ち、特にアルミナ基材がαアルミナの場合に有益である。
触媒の支持材は、触媒成分が付着できる少なくとも最小表面積、大きな吸水量及び圧縮強さを組み合わせて持つ必要がある。問題は、通常一つの増加が他方の特性の低下を意味することである。従って高い圧縮強さは低い多孔性を意味することがある。しばしば釣り合いは試行錯誤によって達成され、触媒の分野を他の化学プロセス技術よりも更に予想しにくくしている。
米国特許第5,100,859号 米国特許第5,055,442号 米国特許第5,037,794号 米国特許第4,874,739号
αアルミナに基づく担体は、それらを触媒適用の範囲に関して理想的にする圧縮強さ、耐摩擦性、多孔質性及び触媒性能の素晴らしい釣り合いを持つ。担体を作るために焼成させる混合物にチタニア成分を組み入れて、物性を改良できることが分かった。そのようなチタニアによる改質は、圧潰強さ及び耐摩擦性のような物性を大きく改良することが分かった一方で、それは担体構造の密度を高めるように作用する傾向があることが分かり、これは許容できない特性を導く場合があることが分かった。この問題は加えられるチタニアの濃度を増加させるにつれて増加する。従って、そのような高密度化を起こさずに、非常に有益なチタニア成分を組み入れる方法の提供には、実質的な利点がある。
担体に触媒を付着させる前に、焼成した多孔質担体へ含浸によってチタニア成分を添加することの利点を教示して、米国特許出願第08/118,487号明細書の開示を超える利点を本発明は提供する。
より具体的に言えば、発明は以下の(a)〜(e)を含むαアルミナに基づく触媒担体の製造方法を提供する:
(a)アルミナ成分、セラミック結合剤、液体媒体を含み、随意に、燃え尽きる有機物、成形助剤及び潤滑剤を含む混合物を作ること;
(b)上記混合物を成形して担体本体にすること;
(c)1200〜1500℃の温度で上記本体を乾燥及び燃焼成して、多孔質担体本体を作ること;
(d)液体媒体中のチタニア発生剤を上記多孔質担体本体に含浸させること;並びに
(e)揮発性物質を除去し、チタニアを発生させるのに十分な温度で、含浸された本体を焼成すること。
以下の説明において、添加された「チタニア」という用語で発明を議論するが、これは焼成操作に後において、この出願の目的について言えば、担体中に残っているチタンは酸化物の形だと推定されるからである。
チタニアは水に不溶性なので、溶液又はゾルの形で焼成した多孔質担体の気孔内に運ばれなくてはらない。従って、チタンの任意の適当な可溶性の塩を、それが分解して酸化物となりそして残さず、又は担体に付着した触媒の活性又は性能を妨害しかねない成分を放出しないことを条件として、使用できるということを理解すべきである。例えば、シュウ酸チタニル、チタン(IV)ビス(アンモニウムラクテート)ジヒドロキシド、又は同様な有機塩が適している。更に、担体の気孔に入り込むのに十分流動性であるならば、熱分解性のチタン成分のチタニアゾル又はスラリーを使用できる。適当な液体ビヒクル中のチタンアルコキシド又は他の有機金属化合物も使用できる。
この明細書の内容において「チタン発生剤」という用語は、担体が製造される条件下でチタニアを作る全てのそのようなふさわしい塩の溶液、スラリー及びゾルを含むと理解される。
一般的に、チタニア発生剤としてのチタニル塩の使用は好ましく、シュウ酸塩又はジヒドロキシ−ビスラクテートは非常に可溶性であり、比較的低い温度である200℃〜320℃あたりで分解するので、最も好ましいチタン塩である。分解によって、最適な結果のためには一般に大きすぎる表面積を持つ非晶質チタニア相が形成される。アナターゼ形を生じる約450℃〜500℃以上の温度で、含浸された担体を焼成することが好ましい。約773℃を超えるより高い温度での加熱は、ルチル形を生じさせる。特に好ましい範囲の上限の方に近いより多量のチタニアを使用した場合に、これらの結果はどちらもまずくないが、より高温に長くさらすことは、チタニアの焼結及びより大きい結晶の形成を導くばあいがあることを言わなければならない。一般にこれは好ましくない。従って、約450℃〜700℃、より好ましくは500℃〜600℃の温度で、15分〜120分、好ましくは約30分〜60分間、含浸された担体を焼成することが好ましい。
焼成した担体の重量の約0.05%〜約10%、より好ましくは約0.1%〜約2.0%(TiO2として計算)に相当する量で、チタニア発生剤を加えることはしばしば有利である。一般的に、約0.5%よりも多いチタニアを取り込む結果として選択率の利点はほとんど見られない。含浸は好ましくは担体粒子をチタニア発生剤に浸漬して行われ、そしてそれは担体粒子を焼成するときに分解してチタニアになる。
含浸された担体の焼成は、チタニアを発生させるのに適した条件で行う。アルミナが存在する場合、焼成は結果としてチタン酸アルミニウムを形成し、これは一般にチタニアよりも好ましくない。
ある型のアルミナと結合剤物質は、不純物又は成分としてチタニアを含むこともある。そのような型のチタニアの寄与は、上で規定した量に含まれない。
アルミナ粒子を焼結して操作で予想される環境に耐えるのに適切な物性を持つ構造を作るのに十分に高い温度で担体を加熱する。実際には1200℃〜1500℃、特に1300℃〜1500℃の温度を使用して、この焼結を行う(より高い温度と同じ程度の焼結を達成するために、より低い温度は通常、より長い時間を必要とする)。これは含浸の前又は後、又は所望ならば担体に触媒成分を配置するときにしてもよい。含浸の前の焼結は一般的に最も好ましい選択である。
本発明の好ましい触媒担体は、多孔性、気孔容積、圧潰強さ及び同様なものを含む望ましい物性に寄与するように選ばれた何種類かのαアルミナ成分を含んでもよい。2つの異なるαアルミナの組み合わせはしばしば好まく、10:90〜90:10の重量比で、より大きい粒子を持つ1つの成分をより小さい粒子を持つ第2の成分と混合する。この目的は、最終製品において表面積(この書類において「表面積」とは、吸収されるガスとしての窒素又はクリプトンを使用して測定したBET表面積を意味すると理解される)を0.4m2/g〜5m2/gにすることである。完成した担体の表面積は、処理していないアルミナ粒子のそれよりもいくらか小さい。従って都合のよい混合物は、例えば約1m2/gの表面積を持つ第1のもの、及び3m2/g〜5m2/gの表面積を持つ第2のものである2タイプのαアルミナ粒子含んでもよい。
αアルミナの一部はその場で、好ましくはベーマイトである先駆物質から作ってもよい。先駆物質が水バン土石又はバイヤライトのようなアルミニウム三水和物とベーマイトの混合物を含む場合も良い結果が得られる。このような混合物を使用する場合、一水和物(ベーマイト)と三水和物の重量比を1:10〜1:3、より好ましくは1:8〜1:4にして使用することがしばしば好ましい。水の添加によって先駆物質からゾルを形成するときに、μm未満(サブマイクロメートル)の粒度のシード材料も添加することがしばしば好ましい。これは、αアルミナへの転移が起こる温度を低下させる効果を持ち、転移によって製造されるαアルミナ結晶の寸法を小さくする。使用されるシードは、先駆物質中で核形成部位を作るのに効果的な任意の物質でよく、転移アルミナがαアルミナに転化する転移温度を低下させる。この目的を達成するシードは一般に、αアルミナ自身と同じ結晶格子形及びαアルミナの格子寸法とあまり違わない格子寸法を持つ。明らかに最も便利なシードはαアルミナ自身で、μm未満の寸法のαアルミナ粒子が好ましいシードである。しかしながらα酸化鉄(III)及び酸化クロムのような他のシードを使用することもできる。
焼成の間に長時間高温で維持しなければ、押し出された混合物を焼成するときに好ましいシーデッド先駆物質から形成されるαアルミナは一般に、シーデッド先駆物質と混合されるαアルミナ粒子よりもはるかに細かい結晶寸法を持つ。製造されたままでは、シーデッドゾル−ゲル材料はμm未満の結晶構造を持つが、長時間1400℃を超える温度に維持した場合、結晶の成長が始まり、寸法の区別が明らかでなくなることがある。
本発明の担体は好ましくは少なくとも50%、より好ましくは約60%〜約75%の気孔率を持つ。この気孔率は、好ましくは0.4〜5m2/g、より好ましくは0.6〜1.2m2/gである表面積に関係する。粉砕したクルミの殻又は可燃性炭化水素の固体粒子のような燃え尽きる有機物の添加によって、多孔性を得てもよい。担体を形成するために、一緒に焼結されるセラミック成分の粒度の選択によって、燃え尽きる物質の使用をせずに多孔性を得てもよい。
担体を作る混合物にセラミック結合剤物質を加えて、焼成した担体に付加的な強さを与えることは通常好ましい。従来のセラミック結合剤物質が使用でき、焼成後にこれらは典型的に、シリカ、アルミナ、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸化物、酸化鉄及び酸化チタンのような成分(酸化物として表わされた)を、先頭の2つが主要な成分ではあるが含む。結合剤物質はかなりの量のアルカリ金属を含み、それは約5%までで、より好ましくは2%〜4%であることが特にふさわしいことが分かる。特にふさわしい結合剤物質は、共にそのままで加えられるか又はその場で生成されるケイ酸カルシウム及びケイ酸マグネシウムを含む。
本発明を以下の例を参照して更に説明するが、これらは説明のみを目的とし、本発明の本質的な範囲に避けがたい限定を加えること全く意図していない。
例1
この例は、以下の例で説明される配合を使用して作られる担体の調製を説明する。セラミック成分を燃え尽きる物質(クルミ殻粉)及びホウ酸と約1分間混合する。水とαアルミナのシード成分を加える。ここで、水は混合物を押し出せるようにするのに必要な量である。一般的に、これは約30重量%である。混合物を約4.5分間混合して、そしてセラミック成分の重量に基づいて約5重量%のワセリンを押し出し補助剤として加える。その後で、混合物を更に3.5分間混合してから、中空の円筒状に押し出し、乾燥して本質的に全ての結合水を除去する。その後、これらを最高温度が約1460℃〜1490℃のトンネル炉内で約5時間焼成した。
混合した成分は以下のようなものである。
セラミック成分
αアルミナ(タイプ1) ・・・・・・・・・・ 46.7%
αアルミナ(タイプ2) ・・・・・・・・・・ 27.4%
αアルミナ種(タイプ3) ・・・・・・・・・ 2.2%
水バン土石 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18.3%
分散性ベーマイト ・・・・・・・・・・・・・・ 4.1%
セラミック結合剤 ・・・・・・・・・・・・・・ 1.3%
セラミック成分の合計の割合にて表した他の成分
燃え尽きた有機物(砕いたクルミの殻) ・・・・・・ 20%
石油ゼリー潤滑剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5%
ホウ酸 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.15%
押し出しを可能にする量の水 ・・・・・・・・・ 約 30%
Figure 2004160459
セラミック結合剤は以下の典型的な組成を持つ(重量%)
Figure 2004160459
担体への含浸
焼成した触媒を2つに分けて、その後一方にチタニア発生剤物質を十分な量で含浸させて、乾燥して完成した担体において最終的なチタン成分の量が所望の量になるようにした。他方にはチタニア処理を全く行わなかった。
最終的な担体中で所望の水準を与えるのに必要な量のふさわしいチタン源を計り分けることによって、含浸を行った。例1においてこれは商業的に「TYZOR LA」として入手できる水溶性チタン塩(チタン(IV)ビス(アンモニウムラクテート)ジヒドロキシド)の形であった。
使用された溶液の合計体積はそれぞれの場合において、担体の全気孔体積と等しかった。
撹拌しながらペレット状の担体にゆっくり添加することによって、担体に含浸させた。添加が完了したとき含浸された担体を30分間放置して、その後一晩120℃で乾燥した。その後、それを、特に規定した場合は別として500℃で6時間焼成した。
触媒の調製
上記の担体を使用して、エチレンオキシド触媒を調製した。調製は一般的に、米国特許第5,380,697号明細書で説明されるとおりのものであった。上記の担体試料のそれぞれに同一の処理を施した。
方法
以下で、エチレンと酸素からエチレンオキシドを製造する試験触媒に使用される標準的な小型反応器触媒試験の条件、及び方法を説明する。
3〜5gの砕かれた触媒(14〜20メッシュ)を、内径が0.21インチのステンレス鋼U字型管に装填する。U字管を融解金属浴(加熱媒体)に沈め、末端をガス流動装置に接続する。使用する触媒の重量及び入口ガス流量を調整して、1時間当たりの触媒1mlについて、1時間当たりのガスの空間速度がガス6800mlになるようにする。入口ガス圧力は325psig(2241kN/m2)である。
全ての試験の実施(始動を含む)の間、触媒層に通す(ワンススルー操作)気体混合物は、エチレン25%、酸素7.0%、二酸化炭素7%、窒素61%、及び調節剤としての塩化エチル2.5〜10体積ppmからなる。
反応器(加熱媒体)温度を30分間より長く180℃にして、その後190℃に上昇させ、続く30分間で200℃にする。その後、次の2時間、続いて更に30分、1時間につき10℃の温度上昇を行い、操作温度である225℃にした。そして温度を調節して、生成物流中においてエチレンオキシドの量が1.5%で一定になる温度(T1.5)にした。
調製剤の量を10体積ppmで6.5時間維持し、その後2にした。供給ガス組成、ガス流量、及び原料と生成物のガス組成を決定するために使用する解析装置の校正のわずかな違いのために、所定の触媒の測定された選択率及び活性は、実験ごとにわずかに異なることがある。
異なるときに試験した触媒の性能の有意義な比較を可能にするために、この例示の態様において説明される触媒は同時に試験した(すなわち平行して)。結果は以下のように示された。チタニアがある場合、S1.5及びT1.5の値は83.3%及び227℃であった。チタニア処理をしていない場合、対応する値は82.5%及び235℃であった。これは、含浸がチタニアを担体に組み込む利点を得る非常に効果的な方法であることを示す。
例2
比較の担体と共に本発明の別の担体を、例1で説明したのと全く同様に製造して、触媒で処理した。
しかしながら、担体は以下のように組成が異なっていた。
セラミック成分
αアルミナ(タイプ4) ・・・・・・・・・・ 74.5%
αアルミナ(タイプ5) ・・・・・・・・・・ 24.5%
セラミック結合剤 ・・・・・・・・・・・・・・ 1.0%
全セラミック成分の割合として表わされる他の成分
燃え尽きた有機物(砕いたクルミの殻) ・・・・・・ 25%
石油ゼリー潤滑剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5%
ホウ酸 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1%
押し出しを行えるようにするのに十分な水 ・・・ 約 30%
Figure 2004160459
セラミック結合剤は以下の典型的な組成を持つ(重量%)
Figure 2004160459
焼成した触媒を2つに分けて、その後一方を、乾燥して完成した担体において最終的なチタン成分を500ppmにするのに十分な量のシュウ酸チタニル水溶液で上記のように処理する。他方にはチタニア処理を全く行わない。
性能の有意義な比較を可能にするために、この例示の態様において説明した触媒を同時に試験した(すなわち平行して)。結果は以下のように示された。チタニアがある場合、S1.5及びT1.5の値は82.5%及び232℃であった。チタニア処理をしない場合、対応する値は81.7%及び235℃であった。
例3
この例では、結果として得られる触媒の選択率について、担体中でチタニアを発生させるために使用した焼成条件の効果を評価した。それぞれにおいて、担体を同様に製造し、触媒の付着を同様に行った。選択率の評価を例1で説明した方式で行った。担体を直径6mm又は8mmの粒子にして、加えられたチタンの量はそれぞれの場合において0.05重量%に達した。
結果を以下の表に示す。
Figure 2004160459
上記のデータから明らかなように、焼成は好ましくは約300℃以上の温度で、少なくとも15分〜約360分以上の時間であることが好ましく、より高温ではより短い時間を可能にする。
例4
エチレンオキシドへの転化率が40%に維持されるように調整した条件で選択率を評価することを除いて、以下の例は例1で説明する方式で、選択率に対する焼成の効果を調査する。原料組成を以下に示す。
酸素............8.5体積%
エチレン.........30.0体積%
二酸化炭素.........5.0体積%
窒素...........54.0体積%
塩化エチル........2.5体積ppm
ここでは、210psig(1448kN/m2)の圧力において3300GHSVの流量を維持した。
従って、引用した数字はS40及びT40の値である。含浸はシュウ酸チタニル塩を使用して行った。
Figure 2004160459
チタニア成分は、上で引用されたチタン成分の値を1.67倍して得ることができる。
上記のデータは、高すぎる温度での焼成は好ましくないことがあり、約500℃より高い温度でのより長い焼成時間は選択率を改善しないことを示す。

Claims (9)

  1. 以下の(a)〜(e)を含むαアルミナに基づく触媒担体の製造方法:
    (a)アルミナ成分、セラミック結合剤、液体媒体を含み及び随意に、燃え尽きる有機物、成形助剤及び潤滑剤を含む混合物を作ること;
    (b)前記混合物を成形して担体本体にすること;
    (c)1200〜1500℃の温度で前記本体を乾燥及び焼成して、多孔質担体本体を作ること;
    (d)液体溶媒中のチタニア発生剤を前記多孔質担体本体に含浸させること;並びに
    (e)揮発性物質を除去してチタニアを発生させるのに十分な温度で、含浸された前記本体を焼成すること。
  2. 乾燥及び焼成した前記担体本体に、チタニアゾル、及び燃焼して揮発性の生成物を形成する配位子を有するチタン化合物の水溶液からなる群より選ばれるチタニア発生剤を使用して前記含浸を行なう、請求項1記載の方法。
  3. 少なくとも80重量%のセラミック成分がαアルミナによって提供される、請求項1に記載の触媒担体の製造方法。
  4. 担体の焼成前体積と等しく、且つ完成した担体の0.05〜10重量%を提供するのに十分な容積量で、含浸によってチタニア発生剤を加える、請求項1の方法。
  5. 含浸された担体を400〜700℃の温度で焼成する、請求項1の方法。
  6. シリカ、アルミナ及びアルカリ金属を含むセラミック結合剤物質を、押し出し可能な前記混合物に、混合物中においてαアルミナとして表されるアルミナ成分の1〜3重量%の量で加える、請求項1の方法。
  7. 以下の(a)〜(e)を含む触媒担体の製造方法:
    (a)以下の(i)〜(v)を含む混合物を作ること;
    (i)2〜4μmの中央値粒度を持つ第一の成分、及び4〜8μmの中央値粒度を持つ第二の成分を有するαアルミナ;
    (ii)触媒担体生成物中のαアルミナの合計重量の5〜60重量%を提供するのに十分な量の、シーデッドαアルミナの水和先駆物質;
    (iii)αアルミナの重量基準で0〜40%の燃え尽きる物質;
    (iv)αアルミナとして表される、組成中のアルミナの重量基準で1〜3%の、シリカ、アルミナ及びアルカリ金属を含むセラミック結合剤物質;
    (v)前記混合物を成形するために十分な量の水;
    (b)前記混合物を所望の形にすること;
    (c)焼成して、シーデッドαアルミナの先駆物質をαアルミナに転化させ、中央値粒度が3〜8μmであるαアルミナ粒子が、シーデッド先駆物質材料から得られたαアルミナのマトリックス中に分散している多孔質担体製品を作ること;
    (d)最終的な担体の配合物中における加えられたチタニアの含有量が担体重量の0.05〜5%に相当する量で、水性チタニアゾル及び可溶性チタン塩の水溶液からなる群より選ばれるチタニア発生剤を、多孔性の焼成した前記担体に加えること;及び
    (e)含浸された担体を焼成し、水を除去してアナターゼ型のチタニアを発生させること。
  8. 触媒担体中のαアルミナとして計測される全アルミナの重量に基づいて0.2重量%〜5重量%の量で、αアルミナの先駆物質にサブマイクロメートルの大きさのαアルミナ粒子をシードする請求項7の方法。
  9. 含浸された担体を400〜700℃の温度で焼成する請求項7の方法。
JP2004016211A 1996-06-06 2004-01-23 触媒担体 Pending JP2004160459A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/659,475 US5733840A (en) 1996-06-06 1996-06-06 Catalyst carrier

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10500562A Division JPH11507007A (ja) 1996-06-06 1997-04-17 触媒担体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004160459A true JP2004160459A (ja) 2004-06-10
JP2004160459A5 JP2004160459A5 (ja) 2005-05-26

Family

ID=24645561

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10500562A Withdrawn JPH11507007A (ja) 1996-06-06 1997-04-17 触媒担体
JP2004016211A Pending JP2004160459A (ja) 1996-06-06 2004-01-23 触媒担体

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10500562A Withdrawn JPH11507007A (ja) 1996-06-06 1997-04-17 触媒担体

Country Status (14)

Country Link
US (1) US5733840A (ja)
EP (1) EP0902726B1 (ja)
JP (2) JPH11507007A (ja)
KR (1) KR100300805B1 (ja)
CN (1) CN1159095C (ja)
AT (1) ATE206637T1 (ja)
BR (1) BR9708305A (ja)
CA (1) CA2244087C (ja)
DE (1) DE69707281T2 (ja)
DK (1) DK0902726T3 (ja)
ES (1) ES2165604T3 (ja)
RU (1) RU2151000C1 (ja)
TW (1) TW326407B (ja)
WO (1) WO1997046316A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504375A (ja) * 2005-08-10 2009-02-05 エスデー リ−ツェンスフェルヴェールトゥングスゲゼルシャフト エムベーハー ウント コー. カーゲー 触媒担体の調製方法及び触媒調製における担体の使用

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6908879B1 (en) * 1999-09-06 2005-06-21 Nippon Shokubai Co., Ltd. Ceramic article, carrier for catalyst, methods for production thereof, catalyst for producing ethylene oxide using the carrier, and method for producing ethylene oxide
JP4588183B2 (ja) * 1999-09-06 2010-11-24 株式会社日本触媒 セラミックス体、触媒用担体、それらの製造方法、該担体を用いてなる酸化エチレン製造用触媒、その製造方法および酸化エチレンの製造方法
EP1145763B1 (en) * 1999-10-27 2012-07-04 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Hydrotreating catalyst for hydrocarbon oil, carrier for the same and method for hydrotreating of hydrocarbon oil
JP2005298324A (ja) * 2003-06-20 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多孔体及びその製造方法
FR2862238B1 (fr) * 2003-11-14 2006-11-17 Solvay Catalyseur a base d'alumine contenant du titane et procede en phase gazeuse utilisant un tel catalyseur
JP4550434B2 (ja) * 2004-01-15 2010-09-22 日本碍子株式会社 セル構造体及びその製造方法
US20060204414A1 (en) * 2005-03-11 2006-09-14 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Bed support media
US7566428B2 (en) * 2005-03-11 2009-07-28 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Bed support media
US8318627B2 (en) * 2005-08-10 2012-11-27 Sd Lizenzverwertungsgesellschaft Mbh & Co. Kg Process for preparation of a catalyst carrier
FR2905165B1 (fr) * 2006-08-23 2008-10-10 Prod Berger Soc Par Actions Si Bruleur a combustion catalytique presentant un embout particulier et flacon equipe d'un tel bruleur.
CN100455353C (zh) * 2007-03-09 2009-01-28 湖南泰鑫瓷业有限公司 纳米增强催化剂陶瓷载体的制造方法
CN102553589B (zh) * 2010-12-29 2015-06-10 中国石油化工股份有限公司 氧化铝载体、其制备方法、由其制成的银催化剂及该银催化剂的应用
DE102011080670A1 (de) * 2011-08-09 2013-02-14 Siemens Aktiengesellschaft Latentwärmespeicher
CN102614935B (zh) * 2012-03-05 2013-11-06 阳光凯迪新能源集团有限公司 氧化铝载体的表面改性方法
BR112014032042A2 (pt) * 2012-08-02 2017-06-27 Sasol Tech Pty Ltd método de preparação de um suporte catalítico modificado, método de preparação de um precursor catalítico, método de preparação de um catalisador e processo de síntese de hidrocarbonetos
CN104069846B (zh) * 2013-03-27 2016-08-17 中国石油化工股份有限公司 含镧氧化铝载体及其负载的银催化剂的制备方法及应用
CN104707592B (zh) * 2013-12-12 2017-07-28 中国石油化工股份有限公司 一种用于银催化剂的α‑氧化铝载体的制备方法
CN105435820B (zh) * 2014-08-12 2018-08-17 中国石油化工股份有限公司 一种制备氧化铝载体的方法、银催化剂及应用
RU2017144428A (ru) * 2015-06-02 2019-07-09 Сайентифик Дизайн Компани, Инк. Способ изготовления пористых тел с улучшенными свойствами
TWI808125B (zh) 2018-02-07 2023-07-11 德商巴斯夫歐洲公司 有效地將乙烯氧化轉化為環氧乙烷之催化劑
WO2019154863A1 (en) 2018-02-07 2019-08-15 Basf Se Method for preparing a silver impregnation solution
EP3639923A1 (en) 2018-10-15 2020-04-22 Basf Se Process for producing ethylene oxide by gas-phase oxidation of ethylene
EP3639924A1 (en) 2018-10-15 2020-04-22 Basf Se Catalyst for producing ethylene oxide by gas-phase oxidation
EP3659703A1 (en) 2018-11-28 2020-06-03 Basf Se Catalyst for producing ethylene oxide by gas-phase oxidation
US20210121865A1 (en) * 2019-10-04 2021-04-29 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Porous catalyst carrier particles and methods of forming thereof
CN114425336A (zh) * 2020-10-15 2022-05-03 中国石油化工股份有限公司 一种乙烯氧化生产环氧乙烷用银催化剂及其制备方法和应用
CN114262213B (zh) * 2022-01-11 2022-11-29 无锡特科精细陶瓷有限公司 一种基于等静压的小型陶瓷管的制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5384302A (en) * 1993-09-08 1995-01-24 Norton Chemical Process Products Corp. Catalyst carrier
US5380697A (en) * 1993-09-08 1995-01-10 Shell Oil Company Ethylene oxide catalyst and process
US5512530A (en) * 1994-09-12 1996-04-30 Norton Chemical Process Products Corp. Catalyst carrier

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504375A (ja) * 2005-08-10 2009-02-05 エスデー リ−ツェンスフェルヴェールトゥングスゲゼルシャフト エムベーハー ウント コー. カーゲー 触媒担体の調製方法及び触媒調製における担体の使用

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11507007A (ja) 1999-06-22
CA2244087A1 (en) 1997-12-11
BR9708305A (pt) 1999-08-03
ES2165604T3 (es) 2002-03-16
WO1997046316A1 (en) 1997-12-11
DK0902726T3 (da) 2002-02-11
CN1211200A (zh) 1999-03-17
CA2244087C (en) 2001-06-19
DE69707281D1 (de) 2001-11-15
DE69707281T2 (de) 2002-07-18
RU2151000C1 (ru) 2000-06-20
KR100300805B1 (ko) 2001-11-30
US5733840A (en) 1998-03-31
TW326407B (en) 1998-02-11
CN1159095C (zh) 2004-07-28
EP0902726B1 (en) 2001-10-10
ATE206637T1 (de) 2001-10-15
EP0902726A1 (en) 1999-03-24
KR19990082395A (ko) 1999-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004160459A (ja) 触媒担体
JP3727653B2 (ja) エポキシ化触媒及び方法
JP3295433B2 (ja) 触媒担体
JP4052673B2 (ja) エポキシ化触媒および工程
US4448896A (en) Hydrogenation catalyst for desulfurization and removal of heavy metals
KR940000869B1 (ko) 모노리드식 촉매 지지체 및 그의 제조방법
JP4639247B2 (ja) 炭化水素リフォーミング用触媒およびその製造方法ならびにこれを用いた合成ガスの製法
KR20080096678A (ko) 올레핀 산화 촉매용 담체, 그 제조 방법 및 적용
JPH06171915A (ja) 細孔径を調整したリン酸塩−アルミナ材料
KR20040095231A (ko) 촉매 담체 및 이의 제조방법
JPH02229773A (ja) ホスフェート含有セラミック構造およびその製造方法
JP5335505B2 (ja) 貴金属担持物及びそれを触媒として用いるカルボン酸エステルの製造方法
JP2010222151A (ja) シリカ系材料及びその製造方法並びに金属担持物
JP6025816B2 (ja) 多孔質ムライト−チアライト複合体を作製するための方法
EP2119671A1 (en) Preparation of hexaaluminate
WO2017074909A1 (en) Acid-resistant catalyst supports and catalysts
US8022008B2 (en) Hydrogenation catalyst with improved textural properties
JP4313117B2 (ja) 金属酸化物被覆アルミナ複合酸化物
JPH0585814A (ja) コージエライト質ハニカム構造体の製造法
JPH01138169A (ja) アルミナ―ベース触媒、その製造及び使用
JP2003047851A (ja) 酸化エチレン製造用触媒、その製造方法および当該触媒による酸化エチレンの製造方法
KR101569638B1 (ko) 피셔-트롭쉬 합성용 메조다공성 코발트 산화물 촉매 및 이의 제조방법
CN112007625A (zh) 一种α-氧化铝载体及制备方法和银催化剂与应用
FR2546769A1 (fr) Supports de catalyseur hydrothermiquement stables a base d'alumine
JP2007130544A (ja) ハニカム成形体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040419

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070810

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070815

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080129