JP2004160018A - ワンノズル式液圧マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【目的】構成が簡素で、マッサージ感を向上したワンノズル式液圧マッサージ機を提供すること。
【構成】貯留槽(3)の内部に、貯留した液体を噴射する刺激手段(12)を配設したウォーターベッド式のマッサージ装置(1)であって、貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段(12)を、膜体(5)に相対して設けてなり、該刺激手段(12)は、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の身長方向である縦方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部(10)が、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の左右方向である横方向に移動する治療部位制御も可能なワンノズル式液圧マッサージ機。
【選択図】 図1
【構成】貯留槽(3)の内部に、貯留した液体を噴射する刺激手段(12)を配設したウォーターベッド式のマッサージ装置(1)であって、貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段(12)を、膜体(5)に相対して設けてなり、該刺激手段(12)は、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の身長方向である縦方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部(10)が、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の左右方向である横方向に移動する治療部位制御も可能なワンノズル式液圧マッサージ機。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、臥姿勢の人体の頚部、体幹及び下肢を、噴流液圧によりマッサージするワンノズル式液圧マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平10−127722号公報
従来の技術として、特許文献1に、弾力シートと、ベッドと、噴射するための手段と、貯水槽と、ロードリースシリンダと、スプリングクーラーと、内側ピストンと、チェーンと、ソレノイドバルブと、水管と、ウォーターポンプと、四個穴の撒水管等を構成部材とするマッサージ装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来マッサージ装置には、四個穴の撒水管で人体の横方向に同時に圧力水を投射するものである。この撒水管は横移動機能が無く四穴のため、噴射水量が多くいり、大容量のポンプが必要であり、大容量電源の大型設備が必要であるという難点がある。
又、一点に集中して液圧刺激を与えることはできず、特定の小範囲の部位をマッサージすることができず、治療感が散漫となるという難点がある。
【0004】
本発明の目的は、上記難点を解決したものであり、構成が簡素で、マッサージ感を向上したワンノズル式液圧マッサージ機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、槽枠台(4)上面に、防水性の膜体(5)を水密状に張設し、液体を貯留する貯留槽(3)を形成し、且つ、該貯留槽(3)の内部に、貯留した液体を噴射する刺激手段(12)を配設したウォーターベッド式のマッサージ装置(1)であって、貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段(12)を、膜体(5)に相対して設けてなり、更に該刺激手段(12)は、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の身長方向である縦方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部(10)が、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の左右・幅方向である横方向に移動する治療部位制御も可能なことを特徴とする縦・横移動式のワンノズル式液圧マッサージ機である。
又、ノズル部(10)の上端部と膜体(5)張設位置までの距離が40mm以上180mm以下の範囲であって、且つノズル部(10)の横方向最大移動幅が槽枠台(4)中央に幅50mm以上300mm以下の範囲である。
更に、ノズル部(10)の横方向移動による幅当りの治療密度を、槽枠台(4)の移動幅の中央部では疎に、左右両脇部では密になしてなり、槽枠台(4)の左右両脇部の治療密度を、槽枠台(4)の幅中央部の治療密度の1.5倍以上とした。
更に又、槽枠台(4)の中央部を縦移動するノズル台部(34)の内部に、ノズル部(10)に繋がる貯留液導入の流路(36)が形成され、且つノズル部(10)は、ノズル台部(34)の回動作動によって、左右全幅にわたっての横移動を行なう。
又、貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)を横移動させる横駆動ライン(51)が縦方向に貫通され、且つ該横駆動ライン(51)の少なくとも片端側は貯留槽(3)の外部に突出して横駆動機(77)に連結されてなり、横駆動機(77)からの駆動伝達によって、刺激手段(12)の横移動が駆動される。
更に、槽枠台(4)の中央部を縦移動しながら横移動するノズル台部(34)を上蓋(35)で閉じ、噴射液の流路(36)を形成し、上蓋(35)には上方に向けてノズル部(10)を設けてなり、更に、ノズル台部(34)を回動可能に支持する回転軸受部(38)の内部に、流路(36)に繋がる導入流路(65)を形成した中空管支持軸(37)が軸支される。
更に又、刺激手段(12)のノズル台部(34)の下方に、内部に回転軸受部(38)を構成してボス状に突出したにウォームホイール(40)を設け、且つ該回転軸受部(38)を、縦移動する台車部(32)に立設した中空管支持軸(37)で回転自在に支持し、更に、ノズル台部(34)と台車部(32)との間のスペース(66)に、横駆動ライン(51)のスプライン軸(43)で駆動されるウォーム(42)を設け、ウォームホイール(40)構造の刺激手段(12)を横駆動ライン(51)で回転駆動可能とした。
又、台車部(32)とノズル台部(34)との間のスペース(66)の、回転軸受部(38)を挟んだ一方側にウォーム(42)を擁する横駆動ライン(51)を槽枠台(4)に縦配置し、回転軸受部(38)を挟んだ他方側にはスライダー(45)を擁する縦駆動ライン(49)を槽枠台(4)に縦配置した。
【0006】
【作用】
本発明のマッサージ装置1の貯留槽3に液体を満たす。開口部67に張設した膜体5は該膜体5に乗せた人体を支持する。
【0007】
刺激手段12は、ワンノズル構造でありノズル部10でなる。ノズル部10から水を膜体5に向けて吐出させる。
前記吐出水を膜体5を介して、人体に衝突させ、人体にマッサージを施す。
吐出管9と連通連結された吐出ホース11は、貯留槽3内部に長手方向に移動する。
【0008】
縦移動機構70は、槽枠台4に臥姿勢の人体の身長方向(=縦方向)に、刺激手段12を移動させる。更に、横移動機構71は、刺激手段12に配備された一基のノズル部10は、槽枠台4に臥姿勢の人体の左右方向(=横方向)に連続的に移動する。結果として、ノズル部10は縦横移動する。
【0009】
ノズル部10の上端部と膜体5調節位置までの距離が40乃至180ミリである。ノズル部10は、最大移動幅50乃至300ミリに、槽枠台4中央を中心に左右へ横移動する。
【0010】
ノズル部10は、滞留時間的治療密度を、槽枠台4の、幅中央部では疎に、左右両脇部では密にして、横移動する。ノズル部10は、左右両脇部の治療密度を中央部の治療密度の1.5倍以上にして、横移動する。
【0011】
刺激手段12内部に形成される流路36は、ノズル部10に繋がり、該ノズル部10に加圧された液体を供給する。
ノズル部10は、ノズル台部34を回動させることによって槽枠台4の左右全幅にわたって横移動する。
【0012】
貯留槽3内部に縦方向に貫通された横駆動ライン51は、少なくとも片端側の貯留槽3外部で横駆動機77に連結され、駆動する。
前記横駆動ライン51の駆動によって、刺激手段12の横移動が駆動される。
【0013】
刺激手段12のノズル台部34は、回転軸受部38で支持され旋回し、槽枠台4の中心部を縦移動する。
【0014】
上蓋35に、上方に向けてノズル部10が設けられる。上部に上蓋35が設けられ、内部に噴射液の流路36が設けられたノズル台部34は、該ノズル台部34内の流路36を通して噴射液を、ノズル部10へ供給する。
【0015】
台車部32に立設された中空管支持軸37は、ノズル台部34の回転軸受部38を旋回可能に支持する。
中空管支持軸37内の導入流路65は、ノズル台部34内の流路36に繋がり、噴射液を該流路36へ流入する。
【0016】
ノズル台部34の下方の回転軸受部38に構成されたウォームホイール40は、ノズル台部34と一体であり、中空管支持軸37に回転自在に支持されている。
【0017】
槽枠台4に設けられたスプライン軸43でなる横駆動ライン51に設けられるウォーム42は、ノズル台部34と台車部32との間に挟まれたスペース66に位置し、前記ウォームホイール40に噛み合う。
ウォーム42の回動は、回転軸受部38へ伝動し、12ノズル台部34からなる刺激手段12を回動させる。
【0018】
台車部32とノズル台部34との間に挟まれたスペース66に、回転軸受部38を挟んで、一方側に縦配置されウォーム42を擁するスプライン軸43は、ノズル台部34を回動させる。
前記スペース66に、回転軸受部38を挟んで、他方側に縦配置される縦駆動ライン(=ネジシャフト44)は、台車部32を縦方向(=身長方向=長手方向)に移動させる。
【0019】
【実施例】
図1乃至4、6に本発明の第1実施例を示している。
第1実施例は、貯留液を満たす貯留槽3と、貯留槽3内にあって長手方向(=臥姿勢人体の身長方向)に移動可能に設けられるワンノズルタイプの刺激手段12と、刺激手段12を貯留槽3の長手方向に移動(以下、縦移動と言う)させ幅方向にも移動(以下、横移動と言う)させる縦・横移動機構70・71と、刺激手段12に貯留槽3内の加圧循環液を供給する循環ライン26と、貯留液温などを調整する調整ライン61とからなる。
【0020】
本実施例装置の操作は、操作部57のほか、図示しないリモコンスイッチにより操作される。図1は装置構成の横断面図、図2は平面図、図3は縦断面図、図4は縦移動機構70の部分構造図、図6は電気的構成を示すブロック図である。
【0021】
貯留槽3には通常水溶液でなる貯留液が満たされ、開口部67には人体を乗せる膜体5が張設される。可撓性の膜体5は貯留槽3の上縁のシール部27に水密に止着される。開口部67の周縁部には、張設された膜体5の下方に、適宜に、防揺板84が設けられる。
【0022】
防揺板84は貯留槽3内の貯留液の過剰なうねりや揺れを押え、所謂「船酔い現象」を解消するものである。
底壁部28には、縦・横移動機構70・71を載置するガイド座29のほか、貯留液排出用の排液弁60や貯留液加温用のヒーター62、循環ライン26の吸込口7と戻し口20、調整ライン61の取液口23などが取着される。
【0023】
刺激手段12は、貯留槽3内を適宜移動しながら、膜体5に向かって貯留液を噴射し、膜体5を介して人体を刺激治療するもので、下部は縦移動機構70の台車部32上に立設される中空管支持軸37に、回転軸受部38で回動自在に支持されたノズル台部34で、上部はノズル部10が設けられた上蓋35で構成されており、一体化した上下部の間には噴射液を溜めて流す流路36を形成している。
【0024】
刺激手段12は、縦移動機構70の台車部32で支持され縦移動可能である。また同時に、中空管支持軸37で支持されるノズル台部34下方の回転軸受部38に、台車部32の縦移動に追従しながら機能する横移動機構71のウォーム42の回動により、刺激手段12はノズル部10が旋回し横移動可能である。
すなわち刺激手段12は縦・横移動機構70、71の移動制御により、概ね水平面上を、適宜上下・左右に移動しながら、供給管39より供給された加圧液を膜体5に向かって噴射する。
【0025】
ノズル台部34に設けられるノズル部10は、膜体5に向かって液を噴出する吐出口であって、貯留槽3に乗る人体の下方に位置する刺激手段12に治療範囲に全幅共通で一基設けられる。すなわちワンノズルで人体の左右に亘って移動して噴射治療が可能である。
【0026】
ノズル部10は、通常10Mpから50Mp(10乃至50m水柱)の加圧液を吐出させるが、コンパクトなノズル構造で且つ偏流やキャビテーション発生などの無いより圧損の少ない滑らかな噴出流を形成するため、ノズル部10は通常円筒や楕円筒状で口径は6mmから18mm、長さは15mmから70mmが好適である。
また、図5に示す第2実施例に示したような整流器64等を組込んだ構造にすることでより滑らかで安定した噴射吐出が得られる。
【0027】
口径が小さすぎると圧損が大きくなりキャビテーションも発生しやすく、大きすぎると刺激感(噴出速度)を維持するため、循環ポンプ6を過大としなければならなくなる。またノズル長さが短かすぎると吐出流が乱れ噴射方向が偏り治療感を悪化させ、長すぎると吐出圧が増大し大きな吐出圧に相応しい装備が必要となり、設備が大型化しコスト・スペースが増大する。
【0028】
尚、第1実施例の上述例以外の他の例として、刺激効果のバリエーションアップなどのため、ノズル形状を円筒形以外の異形断面(=三角形、四角形等の多角形、楕円形、星形、桜花形、菊花形等の花形、その他の形状の断面)としたり、一基のノズル部10を2個以上の複数孔群で構成することも可能である。
【0029】
上蓋35とノズル台部34で上下一体化した内部には、流路作用と液溜作用を有する流路36が形成される。貯留液はノズル部10旋回作動の中心にある中空管支持軸37の導入流路65から供給され流路36を通って、上蓋35の回転中心から離れた位置のノズル部10に至り、膜体5に向かって液体を噴出する。
【0030】
ノズル部10の旋回直径68が、噴射部の左右移動幅すなわち横移動の最大幅となっている。噴射部の左右移動幅は、通常治療感の点から、好ましくは50mm以上300mm以下で、更に好ましくは100mm以上260mm以下が適切である。狭すぎると脊椎部周辺のみが刺激され治療感が悪く、広すぎると人体から外れて治療感の低い部位の無駄な噴射になり、ひいては要求度の高い人体両脇の肋骨部や広背筋部への密度の高い集中的な噴射が出来なくなる。
【0031】
本実施例の横移動治療は全幅が一個のノズル部10の回転(円運動)により行なわれる。すなわち人体幅当りの治療密度(横移動の幅方向に対する単位面積あたりの積算噴射時間)の点からみると、標準的な一様な回転速度で作動する場合を考えると、中心部は疎(短時間)に、両脇部は密(長時間)になる。
【0032】
すなわち、脊椎部に比べ両脇の肋骨部のあたりの噴射の滞留時間が長くなり、治療に対する満足感が向上する。回転直径幅(通常の治療幅)で中心部40%ゾーンと両脇部の40%(両側×20%)ゾーンの噴射時間の積算(回転の正弦成分)を比べると、1.5倍以上の差となり、一基のノズルが回転するワンノズル式の噴射では、治療要求の高い(十分揉みたい)両脇部の重点的治療が自動的に行なわれる機能を有している。
【0033】
また、刺激手段12の構成に関し、ノズル部10の水深、すなわち人体の載る膜体5の張設位置とノズル部10上端との距離(=ノズル間距離52)も重要で、好ましくは40mm以上150mm以下、更に好ましくは50mm以上130mm以下が好適である。
【0034】
膜体5との距離が近すぎると、膜体5に載った患者の乗り降りや治療中に刺激手段12部に接近しすぎ、人体がノズル部10に強く接触する危険性があり、離れすぎると、液中で噴射力が弱められ治療効果が低くなり、ひいては装置も大きく貯留液量も増大して不経済なものとなる。
【0035】
中空管支持軸37は下方が加圧循環貯留液を供給する供給管39に繋がり、芯部には導入流路65が開口され、頂部はノズル台部34の流路36に開放している。回転軸受部38の上方には、ノズル台部34の抜け止めと貯留液のシールのためシール止め41が取着される。
【0036】
中空管支持軸37の下方部には供給管39の一端が接続され、該供給管39の他端は循環ライン26の吐出ホース11が接続される。該ホース11の管路は中空管支持軸37内の導入流路65に繋がり、該導入流路65からノズル部10に循環ライン26の加圧液体が供給される。
【0037】
縦移動機構70は、刺激手段12を縦(身長)方向に移動させるものである。ネジシャフト44が貯留槽3の底壁部28前後2箇所に立設された一対の縦軸受47で支持される縦駆動ライン49が構成される。
【0038】
ネジシャフト44の後端(=臥姿勢人体の足側方向の端)に縦軸継手50を介して電動機など回転式の縦駆動機76が取着され、ネジシャフト44は回転駆動される。前記ネジシャフト44には、雌ネジでなるスライダー45が螺合され、図4に示す縦懸座46とスライダー鍔部45aによりネジシャフト44の回転が前後方向の縦移動に変換される。
【0039】
縦懸座46は台車部32に設けられている、すなわち、縦駆動機76の回転で台車部32に立設されている刺激手段12の縦移動がなされる。
【0040】
スライダー45と台車部32とを連繋する構造は、台車部32の上方に、縦方向(=長手方向)にスライダー鍔部45aに前後して取着される一対の縦懸座46(すなわち、該縦懸座46の間に在るスライダー鍔部45a)と、スライダー45を縦懸座46に掛止するピン54とからなる。
【0041】
前記ピン54は、前位置の縦懸座46からスライダー鍔部45aの穴69に挿通する。前記穴69とピン54とには隙間55があり移動時の遊びとなり、台車部32をスムーズに走行させる。
【0042】
前記スライダー45にネジシャフト44が挿通・螺合される。前記縦懸座46にはネジシャフト44用の切欠き部78が設けられる。
【0043】
尚、第1実施例と異なる縦移動構成の別な応用例として、図示詳細は省くが、縦移動機構70の縦駆動ライン49に係る上述のネジシャフト44の回転送りによる移動方式を、タイミングベルト方式又はシリンダ方式等により縦方向に直接押し引きする機構の縦移動方式としてもよい。
【0044】
横移動機構71は、噴射による治療部位の横方向(=左右方向、幅方向)の位置調節を行なうための刺激手段12の横移動システムであり、回転中心に対しずれた位置にあるノズル部10を旋回運動させ、縦方向の動きも伴いながら左右に移動させる構成である。
【0045】
貯留槽3内を縦断するスプライン軸43が底壁部28前後に立設された一対の横軸受48で支持され、横駆動ライン51が構成される。スプライン軸43の後端(=臥姿勢人体の足側方向の端)に横軸継手53を介して電動機など回転駆動の横駆動機77が取着され、スプライン軸43は回転駆動される。
【0046】
スプライン軸43には、スプライン雌溝が加工されたボス部でなるウォーム42が嵌装される。ウォーム42はスプライン軸43の軸方向にスライド可能に軸着される。ウォーム42は、詳細説明は省くが、その前後の両側を軸受構造を設けた横懸座56で前後方向への移動を阻止し、しかも、回転自在に支持する。前記横懸座56は台車部32に固定されている。
【0047】
したがって、ウォーム42は、台車部32の縦移動に伴って、スプライン軸43を滑りながら、横駆動機77の回転駆動の伝達を受け回転する。スプライン軸43の回動に伴いウォーム42が回動し、更にウォームホイール40の縦回転により回転軸受部38とノズル台部34が水平に回動する。
尚、スプライン軸43の断面形状は、縦方向にスライド可能な形状であり、回転をウォーム42に伝達することが可能な形状であればいかなる形状でも良い。例えば、断面を六角形等の多角形、楕円、星型、半円、窪み(=キー溝)付き円、突起付き円等である。
【0048】
本装置には、縦・横移動機構70・71の駆動制御等を行なう制御器74及び設定器75からなる制御機能を内蔵している。縦・横移動機構70、71の駆動制御は、刺激手段12の位置調節と位置変更時の移動速度の制御を行なう。
【0049】
電源73が供給された制御器74及び設定器75は、縦・横駆動機76、77又は縦、横駆動ライン49、51に設けたエンコーダやポテンショでなる位置検出器72により、ノズル部10の縦移動及び横移動に係わる詳細位置を検出しながら、選択した治療モードに従って、逐次調節・変更する位置・回転数を設定器75から制御器74を経由して縦・横駆動機76、77へ入力する。
【0050】
すなわち設定器75は、位置検出器72の信号を受け、設定された所定治療モードの制御位置に対応して、調節する位置・回転数の増減設定を行う。出力は制御器74から縦・横駆動機76、77に連繋され、ノズル部10の位置・速度が制御変更される。
図2中、81は縦軸シール、82は横軸シールである。
【0051】
刺激手段12と縦、横移動機70、71の構成は、図3の縦断面構成を示すように、ノズル部10が回動するノズル台部34下部と台車部32との間に形成されるスペース66の一方側(図示右側)には、横駆動ライン51とウォームホイール40/ウォーム42が駆動連繋して配備収納され、更にその右側に吐出ホース11に繋がる供給管39がコンパクトに設けられる構造である。
【0052】
スペース66の他方側(図示左側)には、ネジシャフト44やスライダー45等でなる縦駆動ライン49がコンパクトに配備されている。刺激手段12が1個ノズル構成の回動タイプであるので、移動に関する構造部などをコンパクトに構成することが可能で、装置もシンプルで経済的である。
【0053】
刺激手段12の供給管39と吐出管9の管通部80との間を屈曲性の吐出ホース11で繋ぎ、縦移動に伴い吐出ホース11を屈曲させる。図示詳細は省くが、屈曲する吐出ホース11が貯留槽3内を滑らかに走行するよう、貯留槽3の側壁部2や底壁部28、ガイド座29、防揺板84などには適宜ガイド部材などを設ける。
【0054】
特にスプライン軸43やネジシャフト44に関連して、縦移動に伴い自在に遊動するホースガイド(=誘導式ガイド)等を設けると、ホース走行が滑らかになり効果的である。即ち、吐出ホース11のもつれやアバレのトラブルが発生しにくく、滑らかな吐出ホース11の屈曲によるスムーズな刺激手段12の縦移動が可能になる。
【0055】
循環ライン26は、循環ポンプ6により貯留液を循環して吐出管9からノズル部10に供給し加圧液を膜体5に向かって噴射し刺激手段12とする。循環ライン26は、貯留槽3に設けられ貯留の吸込口7と、吸込管8と、吸込管8に繋がれ貯留槽3の液を吸込み加圧する循環ポンプ6と、循環ポンプ6の吐出側と底壁部28又は側壁部2の管貫通部80との間に配管される吐出管9と、貯留槽3内にあって吐出管9の管貫通部から刺激手段12の供給管39に送液する吐出ホース11からなる。
【0056】
循環ポンプ6吐出側の吐出管9には、分岐弁13によりエア抜きシステム58に接続され、循環液の一部又は全部が適宜供給される。刺激手段12への吐出圧に余裕が無い場合、分岐弁13は閉じられる。
【0057】
エア抜きシステム58は、吸引口15、ジェットポンプ14、エア分離器17、エア抜き弁18のほか、吸引管16、戻し管19などの関連配管類から構成される。
【0058】
循環ポンプ6の加圧液を分岐弁13よりジェットポンプ14に送液し、ジェットポンプ14の吸込み側に繋がる吸引管16側を減圧・吸引し、貯留槽3上部、膜体5の下面に溜まった気泡や貯留液を吸引口15より吸込み、エア分離器17に送り、吸引液にエアなど気体が混合している場合、エア分離器17で分離しエア抜き弁18より系外へ排出する。
【0059】
エアを除去した貯留液は戻し口20より貯留槽3に戻される。また、吸引管16にはフィード弁21が設けられており、貯留槽3内へ、減圧吸引で補充液や添加薬剤などを吸込ませ補給が可能である。また、戻し管19には排出弁59が分岐取着されるが、貯留槽3内の液を系外へ排出する際、循環ポンプ6からの送液によって圧出させるものである。
図1中、79はベント、83は弁である。
【0060】
調整ライン61は貯留液の液温など制御調整するものである。貯留槽3には、調整ポンプ22で貯留液を、取液口23より返液口25へ戻して循環し、液調整器24を通して貯留液の温調や液調整を行なう調整ライン61が設けられる。液温は季節や室温によって変り、また循環ライン26の運転による流体摩擦熱によって左右されるため、患者の要望を含め治療感の良い温度に調整する必要がある。
【0061】
治療前の予熱など加温調整は循環ラインの26事前運転及び加温ヒーター62によって行い、冷却調整は、調整ライン61で貯留液を循環し液調整器24で行なう。
【0062】
第1実施例以外の他の例として、図示詳細は省くが、ヒーター加温機能や冷却調整機能など循環ライン26に装置した構造としても良く、更にシンプルな設備構成としても良い。
【0063】
図1、3に図示するガイド座29は、貯留槽3の底壁部28に長手方向に設けられ、台車部32の縦移動時、キャスター30をガイドし走行させる通路である。ガイド座29の長手方向には直進ガイド部31が直線状に立設され、台車部32下部のガイドローラー部33で両側から規制し、台車部32を縦・横駆動ライン49・51に添って、正確に直進走行させる。
【0064】
実施例を使用する際は、貯留槽3の開口部67に張設した膜体5に人体を乗せ、該膜体5で人体を支持する。
貯留槽3内に設けられるワンノズルタイプの刺激手段12は、貯留槽3内を縦・横移動しながら、膜体5に向かって水を噴出し、該膜体5を介して、人体に噴流水の衝突刺激によるマッサージを施す。
【0065】
ノズル部10に設けられた整流器64は、ノズル部10を通過する液体の噴出流を整え安定性直進性を増す。
【0066】
縦移動機構70によって台車部32は縦方向に往復移動させられる。ネジシャフト44を回動させると、台車部32及びノズル台部34が貯留槽3を長手及方向に移動する。
【0067】
横移動機構71は、台車部32上のノズル台部34に一基設けられたノズル部10が回動させる。スプライン軸43を回動させると、回転軸受部38が回動し、更に、回転軸受部38の上に取着されたノズル台部34及びノズル部10が回動する。
【0068】
すなわち、縦駆動ライン49のネジシャフト44を回動させると、ノズル部10位置が貯留槽3の縦方向(=長手方向)に移動し、横駆動ライン51のスプライン軸43を回動させると、ノズル部10位置が回動しながら左右方向に振れて横移動する。ネジシャフト44及びスプライン軸43を同時に回動させると、液体噴出する刺激手段12が貯留槽3の縦方向に移動しながら左右方向にも移動して治療を行なう。
【0069】
患者は、上記作動状況下でマッサージ刺激を受ける部位が、治療モードに従って、身長方向及び横幅方向に移動し、身体の所望の位置のマッサージを得る。特に、シングルノズル10の全幅回動により、背中中央部(脊椎部)より背中周辺部(両脇、肋骨部)が念入りに治療される。
【0070】
ノズル部10は、その最上面に膜体5を傷つける可能性のある突起物がなく、更に、ノズル部10の上蓋35自体が丸味をもち、保護機能を備えている構造であって、ノズル部10又は上蓋35が膜体5に接触しても該膜体5を傷つけない。膜体5とノズル部10の距離が適切であるので、治療時に人体に接触することなく且つ噴射圧力を効率的に付加できる。
【0071】
図5に示す第2実施例は、第1実施例のノズル台部34を、より軽快に作動する構造のコンパクトノズル台部34に代えたものである。
【0072】
第2実施例の刺激手段12の構造を図3に対比して示す。第2実施例の刺激手段12は、第1実施例のノズル台部34のノズル部10の無い側を削除してなるコンパクトノズル台部34から構成される。
コンパクトノズル台部34とコンパクト上蓋35部分の回転慣性モーメントを小さくして、回転作動の可変速性を良くしたもので、ノズル部10の無い側のコンパクトノズル台部34の回転構造を最小限に削除することによって、作動慣性を小さくし俊敏な回転速度の変更・停止・開始を可能にし、感度の高い作動制御の達成を可能にしている。
【0073】
上蓋35はノズル部10側に偏った偏芯形状となる為、回転中に人体や膜体5などに接触すると危険である為、上部に円盤形状の旋回カバー63を装備している。
また、ノズル部10には、ハニカムなど格子状の整流器64を挿入し、液流の偏流を無くし滑らかな噴射を実現している。
【0074】
コンパクトノズル台部34は、回転軸受を形成した回転軸受部38にパイプ形状でなるコンパクトなコンパクトノズル台部34が載設され、コンパクト上蓋35に旋回カバー63が載設されてなる。
【0075】
第2実施例のコンパクトノズル台部34は、第1実施例に比してコンパクトで軽量、低慣性であり、急速な作動速度の変更と高速回動によるシャープな動作制御が可能で、横駆動機77なども小型・軽量化でき、省エネルギーにも寄与する。
【0076】
【発明の効果】
本発明は、貯留槽3の内部に、ノズル部10が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段12を、膜体5に相対して設けてなり、該刺激手段12は、槽枠台4の仰臥人体の身長方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部10が、槽枠台4の仰臥人体の左右方向(=肩幅方向)に移動する治療部位の制御も可能であるから、治療部を集中的に刺激するマッサージができ、好都合である。
【0077】
又、治療部位の移動が、左右連続的であり、中央へも設定できるため、中心部(脊髄部)のマッサージにも有効であり、好都合である。
【0078】
又、ノズルを左右に各一基合計二基設けた従来装置に比して、横駆動機77、縦駆動機76に係る構成が簡素化、小型化、軽量化でき、好都合である。
又、流路36も分岐が無く圧力損失が少なく、省エネルギー化となり、経済的であり、更に、刺激手段12の構成が簡素化でき、作動がスムーズで低騒音化が図れ、好都合である。
【0079】
本発明は、ノズル部10端部と膜体5調節位置までの距離が40乃至180ミリであって、左右の横移動幅が槽枠台4中心に幅50乃至300ミリであるから、無駄なエネルギー消費部分が無く適切な治療が効果的に行なえ、好都合である。
【0080】
本発明は、ノズル部10の横移動による滞留時間的治療密度を、槽枠台4の、幅中央部では疎に、両脇部では密にして、両脇部の治療密度を中央部の治療密度の1.5倍以上としたから、脊髄部分を含む背中全般のマッサージが可能であり、特にマッサージ要求の高い背中両脇部(広背筋部など)を重点的に治療でき、好都合である。
【0081】
本発明は、刺激手段12内部にノズル部10に繋がる流路36が形成され、流路36の回動によって、ノズル部10は槽枠台4の全幅に横移動が可能であるから、一基のみのノズル部10を迅速に移動でき、メカニカルな強制駆動により、左右間の全ての部位に対応させて、ノズル部10の横移動を俊敏に制御でき、好都合である。
【0082】
本発明は、貯留槽3内部に縦方向に横駆動ライン51が貫通され、横駆動ライン51は少なくとも片端側の貯留槽3外部で横駆動機77に連結され、該横駆動ライン51の駆動によって、刺激手段12の横移動が駆動されるから、一基のみのノズル部10を迅速に移動でき、特に、一様な回転速度で作動する場合を考えると、中心部は疎(短時間)に、両脇部は密(長時間)になり横方向へ速く移動でき、又、メカニカルな剛性軸(=スプライン軸43)の強制駆動により、ノズル部10は左右方向へ俊敏に移動制御でき、好都合である。
【0083】
本発明は、噴射液の流路36を設けたノズル台部34の外端部に、上方に向けてノズル部10を設け、又、旋回を支持する回転軸受部38の中心軸部に、液溜め流路36に繋がり下方に向けて導入流路65を形成した中空管支持軸37を構成したから、槽枠台4幅中心に旋回するノズル部10により、左右方向の移動が単純なメカニカル駆動の伝達でシンプルに自在に制御でき、ノズル部10の左右方向の移動制御が簡単に行なえ、好都合である。
【0084】
本発明は、ノズル台部34の下方の回転軸部38をウォームホイール40で構成し、該回転軸受部38を縦移動する台車部32に固定した中空管支持軸37の軸受けで旋回自在にし、又、ノズル台部34と台車部32との間に挟まれたスペース66に、回転軸受部38に連結するように回動可能なウォーム42を設けたから、スペース66を好適に活かして小型化でき整頓性を高めることができ、ノズル台部34はガタ無く滑らかに旋回でき、反転時の騒音振動も無くスムーズで確実なノズル移動制御ができ、好都合である。
【0085】
本発明は、台車部32とノズル台部34とのスペース66に、回転軸受部38を挟んで、一方側にウォーム42を擁する縦駆動ライン49を、他方側に横移動ライン51を槽枠台4に縦配置したから、貯留槽3の内部及び外部の構造配置がコンパクトになり、マッサージ装置1をコンパクト化でき、省水量になり経済的であり、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の長手方向垂直断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の内部を透視した平面図である。
【図3】本発明の第1実施例の短手方向垂直断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るスライダーを示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る刺激手段を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第1実施例の電気的構成のブロック図である。
【符号の説明】
1 マッサージ装置
3 貯留槽
4 槽枠台
5 膜体
10 ノズル部
12 刺激手段
32 台車部
34 ノズル台部
35 上蓋
36 流路
37 中空管支持軸
38 回転軸受部
40 ウォームホイール
42 ウォーム
43 スプライン軸
45 スライダー
49 縦駆動ライン
51 横駆動ライン
65 導入流路
66 スペース
77 横駆動機
【産業上の利用分野】
本発明は、臥姿勢の人体の頚部、体幹及び下肢を、噴流液圧によりマッサージするワンノズル式液圧マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平10−127722号公報
従来の技術として、特許文献1に、弾力シートと、ベッドと、噴射するための手段と、貯水槽と、ロードリースシリンダと、スプリングクーラーと、内側ピストンと、チェーンと、ソレノイドバルブと、水管と、ウォーターポンプと、四個穴の撒水管等を構成部材とするマッサージ装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来マッサージ装置には、四個穴の撒水管で人体の横方向に同時に圧力水を投射するものである。この撒水管は横移動機能が無く四穴のため、噴射水量が多くいり、大容量のポンプが必要であり、大容量電源の大型設備が必要であるという難点がある。
又、一点に集中して液圧刺激を与えることはできず、特定の小範囲の部位をマッサージすることができず、治療感が散漫となるという難点がある。
【0004】
本発明の目的は、上記難点を解決したものであり、構成が簡素で、マッサージ感を向上したワンノズル式液圧マッサージ機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、槽枠台(4)上面に、防水性の膜体(5)を水密状に張設し、液体を貯留する貯留槽(3)を形成し、且つ、該貯留槽(3)の内部に、貯留した液体を噴射する刺激手段(12)を配設したウォーターベッド式のマッサージ装置(1)であって、貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段(12)を、膜体(5)に相対して設けてなり、更に該刺激手段(12)は、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の身長方向である縦方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部(10)が、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の左右・幅方向である横方向に移動する治療部位制御も可能なことを特徴とする縦・横移動式のワンノズル式液圧マッサージ機である。
又、ノズル部(10)の上端部と膜体(5)張設位置までの距離が40mm以上180mm以下の範囲であって、且つノズル部(10)の横方向最大移動幅が槽枠台(4)中央に幅50mm以上300mm以下の範囲である。
更に、ノズル部(10)の横方向移動による幅当りの治療密度を、槽枠台(4)の移動幅の中央部では疎に、左右両脇部では密になしてなり、槽枠台(4)の左右両脇部の治療密度を、槽枠台(4)の幅中央部の治療密度の1.5倍以上とした。
更に又、槽枠台(4)の中央部を縦移動するノズル台部(34)の内部に、ノズル部(10)に繋がる貯留液導入の流路(36)が形成され、且つノズル部(10)は、ノズル台部(34)の回動作動によって、左右全幅にわたっての横移動を行なう。
又、貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)を横移動させる横駆動ライン(51)が縦方向に貫通され、且つ該横駆動ライン(51)の少なくとも片端側は貯留槽(3)の外部に突出して横駆動機(77)に連結されてなり、横駆動機(77)からの駆動伝達によって、刺激手段(12)の横移動が駆動される。
更に、槽枠台(4)の中央部を縦移動しながら横移動するノズル台部(34)を上蓋(35)で閉じ、噴射液の流路(36)を形成し、上蓋(35)には上方に向けてノズル部(10)を設けてなり、更に、ノズル台部(34)を回動可能に支持する回転軸受部(38)の内部に、流路(36)に繋がる導入流路(65)を形成した中空管支持軸(37)が軸支される。
更に又、刺激手段(12)のノズル台部(34)の下方に、内部に回転軸受部(38)を構成してボス状に突出したにウォームホイール(40)を設け、且つ該回転軸受部(38)を、縦移動する台車部(32)に立設した中空管支持軸(37)で回転自在に支持し、更に、ノズル台部(34)と台車部(32)との間のスペース(66)に、横駆動ライン(51)のスプライン軸(43)で駆動されるウォーム(42)を設け、ウォームホイール(40)構造の刺激手段(12)を横駆動ライン(51)で回転駆動可能とした。
又、台車部(32)とノズル台部(34)との間のスペース(66)の、回転軸受部(38)を挟んだ一方側にウォーム(42)を擁する横駆動ライン(51)を槽枠台(4)に縦配置し、回転軸受部(38)を挟んだ他方側にはスライダー(45)を擁する縦駆動ライン(49)を槽枠台(4)に縦配置した。
【0006】
【作用】
本発明のマッサージ装置1の貯留槽3に液体を満たす。開口部67に張設した膜体5は該膜体5に乗せた人体を支持する。
【0007】
刺激手段12は、ワンノズル構造でありノズル部10でなる。ノズル部10から水を膜体5に向けて吐出させる。
前記吐出水を膜体5を介して、人体に衝突させ、人体にマッサージを施す。
吐出管9と連通連結された吐出ホース11は、貯留槽3内部に長手方向に移動する。
【0008】
縦移動機構70は、槽枠台4に臥姿勢の人体の身長方向(=縦方向)に、刺激手段12を移動させる。更に、横移動機構71は、刺激手段12に配備された一基のノズル部10は、槽枠台4に臥姿勢の人体の左右方向(=横方向)に連続的に移動する。結果として、ノズル部10は縦横移動する。
【0009】
ノズル部10の上端部と膜体5調節位置までの距離が40乃至180ミリである。ノズル部10は、最大移動幅50乃至300ミリに、槽枠台4中央を中心に左右へ横移動する。
【0010】
ノズル部10は、滞留時間的治療密度を、槽枠台4の、幅中央部では疎に、左右両脇部では密にして、横移動する。ノズル部10は、左右両脇部の治療密度を中央部の治療密度の1.5倍以上にして、横移動する。
【0011】
刺激手段12内部に形成される流路36は、ノズル部10に繋がり、該ノズル部10に加圧された液体を供給する。
ノズル部10は、ノズル台部34を回動させることによって槽枠台4の左右全幅にわたって横移動する。
【0012】
貯留槽3内部に縦方向に貫通された横駆動ライン51は、少なくとも片端側の貯留槽3外部で横駆動機77に連結され、駆動する。
前記横駆動ライン51の駆動によって、刺激手段12の横移動が駆動される。
【0013】
刺激手段12のノズル台部34は、回転軸受部38で支持され旋回し、槽枠台4の中心部を縦移動する。
【0014】
上蓋35に、上方に向けてノズル部10が設けられる。上部に上蓋35が設けられ、内部に噴射液の流路36が設けられたノズル台部34は、該ノズル台部34内の流路36を通して噴射液を、ノズル部10へ供給する。
【0015】
台車部32に立設された中空管支持軸37は、ノズル台部34の回転軸受部38を旋回可能に支持する。
中空管支持軸37内の導入流路65は、ノズル台部34内の流路36に繋がり、噴射液を該流路36へ流入する。
【0016】
ノズル台部34の下方の回転軸受部38に構成されたウォームホイール40は、ノズル台部34と一体であり、中空管支持軸37に回転自在に支持されている。
【0017】
槽枠台4に設けられたスプライン軸43でなる横駆動ライン51に設けられるウォーム42は、ノズル台部34と台車部32との間に挟まれたスペース66に位置し、前記ウォームホイール40に噛み合う。
ウォーム42の回動は、回転軸受部38へ伝動し、12ノズル台部34からなる刺激手段12を回動させる。
【0018】
台車部32とノズル台部34との間に挟まれたスペース66に、回転軸受部38を挟んで、一方側に縦配置されウォーム42を擁するスプライン軸43は、ノズル台部34を回動させる。
前記スペース66に、回転軸受部38を挟んで、他方側に縦配置される縦駆動ライン(=ネジシャフト44)は、台車部32を縦方向(=身長方向=長手方向)に移動させる。
【0019】
【実施例】
図1乃至4、6に本発明の第1実施例を示している。
第1実施例は、貯留液を満たす貯留槽3と、貯留槽3内にあって長手方向(=臥姿勢人体の身長方向)に移動可能に設けられるワンノズルタイプの刺激手段12と、刺激手段12を貯留槽3の長手方向に移動(以下、縦移動と言う)させ幅方向にも移動(以下、横移動と言う)させる縦・横移動機構70・71と、刺激手段12に貯留槽3内の加圧循環液を供給する循環ライン26と、貯留液温などを調整する調整ライン61とからなる。
【0020】
本実施例装置の操作は、操作部57のほか、図示しないリモコンスイッチにより操作される。図1は装置構成の横断面図、図2は平面図、図3は縦断面図、図4は縦移動機構70の部分構造図、図6は電気的構成を示すブロック図である。
【0021】
貯留槽3には通常水溶液でなる貯留液が満たされ、開口部67には人体を乗せる膜体5が張設される。可撓性の膜体5は貯留槽3の上縁のシール部27に水密に止着される。開口部67の周縁部には、張設された膜体5の下方に、適宜に、防揺板84が設けられる。
【0022】
防揺板84は貯留槽3内の貯留液の過剰なうねりや揺れを押え、所謂「船酔い現象」を解消するものである。
底壁部28には、縦・横移動機構70・71を載置するガイド座29のほか、貯留液排出用の排液弁60や貯留液加温用のヒーター62、循環ライン26の吸込口7と戻し口20、調整ライン61の取液口23などが取着される。
【0023】
刺激手段12は、貯留槽3内を適宜移動しながら、膜体5に向かって貯留液を噴射し、膜体5を介して人体を刺激治療するもので、下部は縦移動機構70の台車部32上に立設される中空管支持軸37に、回転軸受部38で回動自在に支持されたノズル台部34で、上部はノズル部10が設けられた上蓋35で構成されており、一体化した上下部の間には噴射液を溜めて流す流路36を形成している。
【0024】
刺激手段12は、縦移動機構70の台車部32で支持され縦移動可能である。また同時に、中空管支持軸37で支持されるノズル台部34下方の回転軸受部38に、台車部32の縦移動に追従しながら機能する横移動機構71のウォーム42の回動により、刺激手段12はノズル部10が旋回し横移動可能である。
すなわち刺激手段12は縦・横移動機構70、71の移動制御により、概ね水平面上を、適宜上下・左右に移動しながら、供給管39より供給された加圧液を膜体5に向かって噴射する。
【0025】
ノズル台部34に設けられるノズル部10は、膜体5に向かって液を噴出する吐出口であって、貯留槽3に乗る人体の下方に位置する刺激手段12に治療範囲に全幅共通で一基設けられる。すなわちワンノズルで人体の左右に亘って移動して噴射治療が可能である。
【0026】
ノズル部10は、通常10Mpから50Mp(10乃至50m水柱)の加圧液を吐出させるが、コンパクトなノズル構造で且つ偏流やキャビテーション発生などの無いより圧損の少ない滑らかな噴出流を形成するため、ノズル部10は通常円筒や楕円筒状で口径は6mmから18mm、長さは15mmから70mmが好適である。
また、図5に示す第2実施例に示したような整流器64等を組込んだ構造にすることでより滑らかで安定した噴射吐出が得られる。
【0027】
口径が小さすぎると圧損が大きくなりキャビテーションも発生しやすく、大きすぎると刺激感(噴出速度)を維持するため、循環ポンプ6を過大としなければならなくなる。またノズル長さが短かすぎると吐出流が乱れ噴射方向が偏り治療感を悪化させ、長すぎると吐出圧が増大し大きな吐出圧に相応しい装備が必要となり、設備が大型化しコスト・スペースが増大する。
【0028】
尚、第1実施例の上述例以外の他の例として、刺激効果のバリエーションアップなどのため、ノズル形状を円筒形以外の異形断面(=三角形、四角形等の多角形、楕円形、星形、桜花形、菊花形等の花形、その他の形状の断面)としたり、一基のノズル部10を2個以上の複数孔群で構成することも可能である。
【0029】
上蓋35とノズル台部34で上下一体化した内部には、流路作用と液溜作用を有する流路36が形成される。貯留液はノズル部10旋回作動の中心にある中空管支持軸37の導入流路65から供給され流路36を通って、上蓋35の回転中心から離れた位置のノズル部10に至り、膜体5に向かって液体を噴出する。
【0030】
ノズル部10の旋回直径68が、噴射部の左右移動幅すなわち横移動の最大幅となっている。噴射部の左右移動幅は、通常治療感の点から、好ましくは50mm以上300mm以下で、更に好ましくは100mm以上260mm以下が適切である。狭すぎると脊椎部周辺のみが刺激され治療感が悪く、広すぎると人体から外れて治療感の低い部位の無駄な噴射になり、ひいては要求度の高い人体両脇の肋骨部や広背筋部への密度の高い集中的な噴射が出来なくなる。
【0031】
本実施例の横移動治療は全幅が一個のノズル部10の回転(円運動)により行なわれる。すなわち人体幅当りの治療密度(横移動の幅方向に対する単位面積あたりの積算噴射時間)の点からみると、標準的な一様な回転速度で作動する場合を考えると、中心部は疎(短時間)に、両脇部は密(長時間)になる。
【0032】
すなわち、脊椎部に比べ両脇の肋骨部のあたりの噴射の滞留時間が長くなり、治療に対する満足感が向上する。回転直径幅(通常の治療幅)で中心部40%ゾーンと両脇部の40%(両側×20%)ゾーンの噴射時間の積算(回転の正弦成分)を比べると、1.5倍以上の差となり、一基のノズルが回転するワンノズル式の噴射では、治療要求の高い(十分揉みたい)両脇部の重点的治療が自動的に行なわれる機能を有している。
【0033】
また、刺激手段12の構成に関し、ノズル部10の水深、すなわち人体の載る膜体5の張設位置とノズル部10上端との距離(=ノズル間距離52)も重要で、好ましくは40mm以上150mm以下、更に好ましくは50mm以上130mm以下が好適である。
【0034】
膜体5との距離が近すぎると、膜体5に載った患者の乗り降りや治療中に刺激手段12部に接近しすぎ、人体がノズル部10に強く接触する危険性があり、離れすぎると、液中で噴射力が弱められ治療効果が低くなり、ひいては装置も大きく貯留液量も増大して不経済なものとなる。
【0035】
中空管支持軸37は下方が加圧循環貯留液を供給する供給管39に繋がり、芯部には導入流路65が開口され、頂部はノズル台部34の流路36に開放している。回転軸受部38の上方には、ノズル台部34の抜け止めと貯留液のシールのためシール止め41が取着される。
【0036】
中空管支持軸37の下方部には供給管39の一端が接続され、該供給管39の他端は循環ライン26の吐出ホース11が接続される。該ホース11の管路は中空管支持軸37内の導入流路65に繋がり、該導入流路65からノズル部10に循環ライン26の加圧液体が供給される。
【0037】
縦移動機構70は、刺激手段12を縦(身長)方向に移動させるものである。ネジシャフト44が貯留槽3の底壁部28前後2箇所に立設された一対の縦軸受47で支持される縦駆動ライン49が構成される。
【0038】
ネジシャフト44の後端(=臥姿勢人体の足側方向の端)に縦軸継手50を介して電動機など回転式の縦駆動機76が取着され、ネジシャフト44は回転駆動される。前記ネジシャフト44には、雌ネジでなるスライダー45が螺合され、図4に示す縦懸座46とスライダー鍔部45aによりネジシャフト44の回転が前後方向の縦移動に変換される。
【0039】
縦懸座46は台車部32に設けられている、すなわち、縦駆動機76の回転で台車部32に立設されている刺激手段12の縦移動がなされる。
【0040】
スライダー45と台車部32とを連繋する構造は、台車部32の上方に、縦方向(=長手方向)にスライダー鍔部45aに前後して取着される一対の縦懸座46(すなわち、該縦懸座46の間に在るスライダー鍔部45a)と、スライダー45を縦懸座46に掛止するピン54とからなる。
【0041】
前記ピン54は、前位置の縦懸座46からスライダー鍔部45aの穴69に挿通する。前記穴69とピン54とには隙間55があり移動時の遊びとなり、台車部32をスムーズに走行させる。
【0042】
前記スライダー45にネジシャフト44が挿通・螺合される。前記縦懸座46にはネジシャフト44用の切欠き部78が設けられる。
【0043】
尚、第1実施例と異なる縦移動構成の別な応用例として、図示詳細は省くが、縦移動機構70の縦駆動ライン49に係る上述のネジシャフト44の回転送りによる移動方式を、タイミングベルト方式又はシリンダ方式等により縦方向に直接押し引きする機構の縦移動方式としてもよい。
【0044】
横移動機構71は、噴射による治療部位の横方向(=左右方向、幅方向)の位置調節を行なうための刺激手段12の横移動システムであり、回転中心に対しずれた位置にあるノズル部10を旋回運動させ、縦方向の動きも伴いながら左右に移動させる構成である。
【0045】
貯留槽3内を縦断するスプライン軸43が底壁部28前後に立設された一対の横軸受48で支持され、横駆動ライン51が構成される。スプライン軸43の後端(=臥姿勢人体の足側方向の端)に横軸継手53を介して電動機など回転駆動の横駆動機77が取着され、スプライン軸43は回転駆動される。
【0046】
スプライン軸43には、スプライン雌溝が加工されたボス部でなるウォーム42が嵌装される。ウォーム42はスプライン軸43の軸方向にスライド可能に軸着される。ウォーム42は、詳細説明は省くが、その前後の両側を軸受構造を設けた横懸座56で前後方向への移動を阻止し、しかも、回転自在に支持する。前記横懸座56は台車部32に固定されている。
【0047】
したがって、ウォーム42は、台車部32の縦移動に伴って、スプライン軸43を滑りながら、横駆動機77の回転駆動の伝達を受け回転する。スプライン軸43の回動に伴いウォーム42が回動し、更にウォームホイール40の縦回転により回転軸受部38とノズル台部34が水平に回動する。
尚、スプライン軸43の断面形状は、縦方向にスライド可能な形状であり、回転をウォーム42に伝達することが可能な形状であればいかなる形状でも良い。例えば、断面を六角形等の多角形、楕円、星型、半円、窪み(=キー溝)付き円、突起付き円等である。
【0048】
本装置には、縦・横移動機構70・71の駆動制御等を行なう制御器74及び設定器75からなる制御機能を内蔵している。縦・横移動機構70、71の駆動制御は、刺激手段12の位置調節と位置変更時の移動速度の制御を行なう。
【0049】
電源73が供給された制御器74及び設定器75は、縦・横駆動機76、77又は縦、横駆動ライン49、51に設けたエンコーダやポテンショでなる位置検出器72により、ノズル部10の縦移動及び横移動に係わる詳細位置を検出しながら、選択した治療モードに従って、逐次調節・変更する位置・回転数を設定器75から制御器74を経由して縦・横駆動機76、77へ入力する。
【0050】
すなわち設定器75は、位置検出器72の信号を受け、設定された所定治療モードの制御位置に対応して、調節する位置・回転数の増減設定を行う。出力は制御器74から縦・横駆動機76、77に連繋され、ノズル部10の位置・速度が制御変更される。
図2中、81は縦軸シール、82は横軸シールである。
【0051】
刺激手段12と縦、横移動機70、71の構成は、図3の縦断面構成を示すように、ノズル部10が回動するノズル台部34下部と台車部32との間に形成されるスペース66の一方側(図示右側)には、横駆動ライン51とウォームホイール40/ウォーム42が駆動連繋して配備収納され、更にその右側に吐出ホース11に繋がる供給管39がコンパクトに設けられる構造である。
【0052】
スペース66の他方側(図示左側)には、ネジシャフト44やスライダー45等でなる縦駆動ライン49がコンパクトに配備されている。刺激手段12が1個ノズル構成の回動タイプであるので、移動に関する構造部などをコンパクトに構成することが可能で、装置もシンプルで経済的である。
【0053】
刺激手段12の供給管39と吐出管9の管通部80との間を屈曲性の吐出ホース11で繋ぎ、縦移動に伴い吐出ホース11を屈曲させる。図示詳細は省くが、屈曲する吐出ホース11が貯留槽3内を滑らかに走行するよう、貯留槽3の側壁部2や底壁部28、ガイド座29、防揺板84などには適宜ガイド部材などを設ける。
【0054】
特にスプライン軸43やネジシャフト44に関連して、縦移動に伴い自在に遊動するホースガイド(=誘導式ガイド)等を設けると、ホース走行が滑らかになり効果的である。即ち、吐出ホース11のもつれやアバレのトラブルが発生しにくく、滑らかな吐出ホース11の屈曲によるスムーズな刺激手段12の縦移動が可能になる。
【0055】
循環ライン26は、循環ポンプ6により貯留液を循環して吐出管9からノズル部10に供給し加圧液を膜体5に向かって噴射し刺激手段12とする。循環ライン26は、貯留槽3に設けられ貯留の吸込口7と、吸込管8と、吸込管8に繋がれ貯留槽3の液を吸込み加圧する循環ポンプ6と、循環ポンプ6の吐出側と底壁部28又は側壁部2の管貫通部80との間に配管される吐出管9と、貯留槽3内にあって吐出管9の管貫通部から刺激手段12の供給管39に送液する吐出ホース11からなる。
【0056】
循環ポンプ6吐出側の吐出管9には、分岐弁13によりエア抜きシステム58に接続され、循環液の一部又は全部が適宜供給される。刺激手段12への吐出圧に余裕が無い場合、分岐弁13は閉じられる。
【0057】
エア抜きシステム58は、吸引口15、ジェットポンプ14、エア分離器17、エア抜き弁18のほか、吸引管16、戻し管19などの関連配管類から構成される。
【0058】
循環ポンプ6の加圧液を分岐弁13よりジェットポンプ14に送液し、ジェットポンプ14の吸込み側に繋がる吸引管16側を減圧・吸引し、貯留槽3上部、膜体5の下面に溜まった気泡や貯留液を吸引口15より吸込み、エア分離器17に送り、吸引液にエアなど気体が混合している場合、エア分離器17で分離しエア抜き弁18より系外へ排出する。
【0059】
エアを除去した貯留液は戻し口20より貯留槽3に戻される。また、吸引管16にはフィード弁21が設けられており、貯留槽3内へ、減圧吸引で補充液や添加薬剤などを吸込ませ補給が可能である。また、戻し管19には排出弁59が分岐取着されるが、貯留槽3内の液を系外へ排出する際、循環ポンプ6からの送液によって圧出させるものである。
図1中、79はベント、83は弁である。
【0060】
調整ライン61は貯留液の液温など制御調整するものである。貯留槽3には、調整ポンプ22で貯留液を、取液口23より返液口25へ戻して循環し、液調整器24を通して貯留液の温調や液調整を行なう調整ライン61が設けられる。液温は季節や室温によって変り、また循環ライン26の運転による流体摩擦熱によって左右されるため、患者の要望を含め治療感の良い温度に調整する必要がある。
【0061】
治療前の予熱など加温調整は循環ラインの26事前運転及び加温ヒーター62によって行い、冷却調整は、調整ライン61で貯留液を循環し液調整器24で行なう。
【0062】
第1実施例以外の他の例として、図示詳細は省くが、ヒーター加温機能や冷却調整機能など循環ライン26に装置した構造としても良く、更にシンプルな設備構成としても良い。
【0063】
図1、3に図示するガイド座29は、貯留槽3の底壁部28に長手方向に設けられ、台車部32の縦移動時、キャスター30をガイドし走行させる通路である。ガイド座29の長手方向には直進ガイド部31が直線状に立設され、台車部32下部のガイドローラー部33で両側から規制し、台車部32を縦・横駆動ライン49・51に添って、正確に直進走行させる。
【0064】
実施例を使用する際は、貯留槽3の開口部67に張設した膜体5に人体を乗せ、該膜体5で人体を支持する。
貯留槽3内に設けられるワンノズルタイプの刺激手段12は、貯留槽3内を縦・横移動しながら、膜体5に向かって水を噴出し、該膜体5を介して、人体に噴流水の衝突刺激によるマッサージを施す。
【0065】
ノズル部10に設けられた整流器64は、ノズル部10を通過する液体の噴出流を整え安定性直進性を増す。
【0066】
縦移動機構70によって台車部32は縦方向に往復移動させられる。ネジシャフト44を回動させると、台車部32及びノズル台部34が貯留槽3を長手及方向に移動する。
【0067】
横移動機構71は、台車部32上のノズル台部34に一基設けられたノズル部10が回動させる。スプライン軸43を回動させると、回転軸受部38が回動し、更に、回転軸受部38の上に取着されたノズル台部34及びノズル部10が回動する。
【0068】
すなわち、縦駆動ライン49のネジシャフト44を回動させると、ノズル部10位置が貯留槽3の縦方向(=長手方向)に移動し、横駆動ライン51のスプライン軸43を回動させると、ノズル部10位置が回動しながら左右方向に振れて横移動する。ネジシャフト44及びスプライン軸43を同時に回動させると、液体噴出する刺激手段12が貯留槽3の縦方向に移動しながら左右方向にも移動して治療を行なう。
【0069】
患者は、上記作動状況下でマッサージ刺激を受ける部位が、治療モードに従って、身長方向及び横幅方向に移動し、身体の所望の位置のマッサージを得る。特に、シングルノズル10の全幅回動により、背中中央部(脊椎部)より背中周辺部(両脇、肋骨部)が念入りに治療される。
【0070】
ノズル部10は、その最上面に膜体5を傷つける可能性のある突起物がなく、更に、ノズル部10の上蓋35自体が丸味をもち、保護機能を備えている構造であって、ノズル部10又は上蓋35が膜体5に接触しても該膜体5を傷つけない。膜体5とノズル部10の距離が適切であるので、治療時に人体に接触することなく且つ噴射圧力を効率的に付加できる。
【0071】
図5に示す第2実施例は、第1実施例のノズル台部34を、より軽快に作動する構造のコンパクトノズル台部34に代えたものである。
【0072】
第2実施例の刺激手段12の構造を図3に対比して示す。第2実施例の刺激手段12は、第1実施例のノズル台部34のノズル部10の無い側を削除してなるコンパクトノズル台部34から構成される。
コンパクトノズル台部34とコンパクト上蓋35部分の回転慣性モーメントを小さくして、回転作動の可変速性を良くしたもので、ノズル部10の無い側のコンパクトノズル台部34の回転構造を最小限に削除することによって、作動慣性を小さくし俊敏な回転速度の変更・停止・開始を可能にし、感度の高い作動制御の達成を可能にしている。
【0073】
上蓋35はノズル部10側に偏った偏芯形状となる為、回転中に人体や膜体5などに接触すると危険である為、上部に円盤形状の旋回カバー63を装備している。
また、ノズル部10には、ハニカムなど格子状の整流器64を挿入し、液流の偏流を無くし滑らかな噴射を実現している。
【0074】
コンパクトノズル台部34は、回転軸受を形成した回転軸受部38にパイプ形状でなるコンパクトなコンパクトノズル台部34が載設され、コンパクト上蓋35に旋回カバー63が載設されてなる。
【0075】
第2実施例のコンパクトノズル台部34は、第1実施例に比してコンパクトで軽量、低慣性であり、急速な作動速度の変更と高速回動によるシャープな動作制御が可能で、横駆動機77なども小型・軽量化でき、省エネルギーにも寄与する。
【0076】
【発明の効果】
本発明は、貯留槽3の内部に、ノズル部10が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段12を、膜体5に相対して設けてなり、該刺激手段12は、槽枠台4の仰臥人体の身長方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部10が、槽枠台4の仰臥人体の左右方向(=肩幅方向)に移動する治療部位の制御も可能であるから、治療部を集中的に刺激するマッサージができ、好都合である。
【0077】
又、治療部位の移動が、左右連続的であり、中央へも設定できるため、中心部(脊髄部)のマッサージにも有効であり、好都合である。
【0078】
又、ノズルを左右に各一基合計二基設けた従来装置に比して、横駆動機77、縦駆動機76に係る構成が簡素化、小型化、軽量化でき、好都合である。
又、流路36も分岐が無く圧力損失が少なく、省エネルギー化となり、経済的であり、更に、刺激手段12の構成が簡素化でき、作動がスムーズで低騒音化が図れ、好都合である。
【0079】
本発明は、ノズル部10端部と膜体5調節位置までの距離が40乃至180ミリであって、左右の横移動幅が槽枠台4中心に幅50乃至300ミリであるから、無駄なエネルギー消費部分が無く適切な治療が効果的に行なえ、好都合である。
【0080】
本発明は、ノズル部10の横移動による滞留時間的治療密度を、槽枠台4の、幅中央部では疎に、両脇部では密にして、両脇部の治療密度を中央部の治療密度の1.5倍以上としたから、脊髄部分を含む背中全般のマッサージが可能であり、特にマッサージ要求の高い背中両脇部(広背筋部など)を重点的に治療でき、好都合である。
【0081】
本発明は、刺激手段12内部にノズル部10に繋がる流路36が形成され、流路36の回動によって、ノズル部10は槽枠台4の全幅に横移動が可能であるから、一基のみのノズル部10を迅速に移動でき、メカニカルな強制駆動により、左右間の全ての部位に対応させて、ノズル部10の横移動を俊敏に制御でき、好都合である。
【0082】
本発明は、貯留槽3内部に縦方向に横駆動ライン51が貫通され、横駆動ライン51は少なくとも片端側の貯留槽3外部で横駆動機77に連結され、該横駆動ライン51の駆動によって、刺激手段12の横移動が駆動されるから、一基のみのノズル部10を迅速に移動でき、特に、一様な回転速度で作動する場合を考えると、中心部は疎(短時間)に、両脇部は密(長時間)になり横方向へ速く移動でき、又、メカニカルな剛性軸(=スプライン軸43)の強制駆動により、ノズル部10は左右方向へ俊敏に移動制御でき、好都合である。
【0083】
本発明は、噴射液の流路36を設けたノズル台部34の外端部に、上方に向けてノズル部10を設け、又、旋回を支持する回転軸受部38の中心軸部に、液溜め流路36に繋がり下方に向けて導入流路65を形成した中空管支持軸37を構成したから、槽枠台4幅中心に旋回するノズル部10により、左右方向の移動が単純なメカニカル駆動の伝達でシンプルに自在に制御でき、ノズル部10の左右方向の移動制御が簡単に行なえ、好都合である。
【0084】
本発明は、ノズル台部34の下方の回転軸部38をウォームホイール40で構成し、該回転軸受部38を縦移動する台車部32に固定した中空管支持軸37の軸受けで旋回自在にし、又、ノズル台部34と台車部32との間に挟まれたスペース66に、回転軸受部38に連結するように回動可能なウォーム42を設けたから、スペース66を好適に活かして小型化でき整頓性を高めることができ、ノズル台部34はガタ無く滑らかに旋回でき、反転時の騒音振動も無くスムーズで確実なノズル移動制御ができ、好都合である。
【0085】
本発明は、台車部32とノズル台部34とのスペース66に、回転軸受部38を挟んで、一方側にウォーム42を擁する縦駆動ライン49を、他方側に横移動ライン51を槽枠台4に縦配置したから、貯留槽3の内部及び外部の構造配置がコンパクトになり、マッサージ装置1をコンパクト化でき、省水量になり経済的であり、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の長手方向垂直断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の内部を透視した平面図である。
【図3】本発明の第1実施例の短手方向垂直断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るスライダーを示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る刺激手段を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第1実施例の電気的構成のブロック図である。
【符号の説明】
1 マッサージ装置
3 貯留槽
4 槽枠台
5 膜体
10 ノズル部
12 刺激手段
32 台車部
34 ノズル台部
35 上蓋
36 流路
37 中空管支持軸
38 回転軸受部
40 ウォームホイール
42 ウォーム
43 スプライン軸
45 スライダー
49 縦駆動ライン
51 横駆動ライン
65 導入流路
66 スペース
77 横駆動機
Claims (8)
- 槽枠台(4)上面に、防水性の膜体(5)を水密状に張設し、液体を貯留する貯留槽(3)を形成し、且つ、該貯留槽(3)の内部に、貯留した液体を噴射する刺激手段(12)を配設したウォーターベッド式のマッサージ装置(1)であって、
貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)が一基配備されてなるワンノズル式の刺激手段(12)を、膜体(5)に相対して設けてなり、更に該刺激手段(12)は、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の身長方向である縦方向に移動する治療部位制御が可能であると同時に、前記ノズル部(10)が、槽枠台(4)に臥姿勢の人体の左右・幅方向である横方向に移動する治療部位制御も可能なことを特徴とする縦・横移動式のワンノズル式液圧マッサージ機。 - ノズル部(10)の上端部と膜体(5)張設位置までの距離が40mm以上180mm以下の範囲であって、且つノズル部(10)の横方向最大移動幅が槽枠台(4)中央に幅50mm以上300mm以下の範囲であることを特徴とする請求項1記載のワンノズル式液圧マッサージ機。
- ノズル部(10)の横方向移動による幅当りの治療密度を、槽枠台(4)の移動幅の中央部では疎に、左右両脇部では密になしてなり、
槽枠台(4)の左右両脇部の治療密度を、槽枠台(4)の幅中央部の治療密度の1.5倍以上としたことを特徴とする請求項1記載のワンノズル式液圧マッサージ機。 - 槽枠台(4)の中央部を縦移動するノズル台部(34)の内部に、ノズル部(10)に繋がる貯留液導入の流路(36)が形成され、且つノズル部(10)は、ノズル台部(34)の回動作動によって、左右全幅にわたっての横移動を行なうことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のワンノズル式液圧マッサージ機。
- 貯留槽(3)の内部に、ノズル部(10)を横移動させる横駆動ライン(51)が縦方向に貫通され、且つ該横駆動ライン(51)の少なくとも片端側は貯留槽(3)の外部に突出して横駆動機(77)に連結されてなり、横駆動機(77)からの駆動伝達によって、刺激手段(12)の横移動が駆動されることを特徴とする請求項1又は2記載のワンノズル式液圧マッサージ機。
- 槽枠台(4)の中央部を縦移動しながら横移動するノズル台部(34)を上蓋(35)で閉じ、噴射液の流路(36)を形成し、上蓋(35)には上方に向けてノズル部(10)を設けてなり、
更に、ノズル台部(34)を回動可能に支持する回転軸受部(38)の内部に、流路(36)に繋がる導入流路(65)を形成した中空管支持軸(37)が軸支される請求項1又は2記載のワンノズル式液圧マッサージ機。 - 刺激手段(12)のノズル台部(34)の下方に、内部に回転軸受部(38)を構成してボス状に突出したウォームホイール(40)を設け、且つ該回転軸受部(38)を、縦移動する台車部(32)に立設した中空管支持軸(37)で回転自在に支持し、
更に、ノズル台部(34)と台車部(32)との間のスペース(66)に、横駆動ライン(51)のスプライン軸(43)で駆動されるウォーム(42)を設け、
ウォームホイール(40)構造の刺激手段(12)を横駆動ライン(51)で回転駆動可能としたことを特徴とする請求項1又は2又は6記載のワンノズル式液圧マッサージ機。 - 台車部(32)とノズル台部(34)との間のスペース(66)の、回転軸受部(38)を挟んだ一方側にウォーム(42)を擁する横駆動ライン(51)を槽枠台(4)に縦配置し、回転軸受部(38)を挟んだ他方側にはスライダー(45)を擁する縦駆動ライン(49)を槽枠台(4)に縦配置した請求項1又は2又は6又は7記載のワンノズル式液圧マッサージ機。
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Cited By (4)
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JP2006280429A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toto Ltd | 吐水装置 |
JP2007097905A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Og Giken Co Ltd | 区間式水圧マッサージ機 |
CN103393528A (zh) * | 2013-04-03 | 2013-11-20 | 洛阳熙康机械科技发展有限公司 | 一种开启仓门型干式水疗按摩的方法及按摩床 |
CN111840027A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-10-30 | 河南优德医疗设备股份有限公司 | 一种用于水压按摩床的运动装置 |
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- 2002-11-14 JP JP2002331064A patent/JP2004160018A/ja active Pending
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