JP2934310B2 - 人体マツサージ装置 - Google Patents

人体マツサージ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は使用人の人体にマツサージ効果を与える装置
に関する。
マツサージは筋肉の障害、筋違い、および一般的筋肉
痛に対する古くから一般に有効な療法であり、この目的
で多くの医師によつてなお今日も推奨されているがこの
療法は熟練した有資格のマッサージ師が少ないために多
くは利用されていない。その結果、機械的または電気的
に発生した振動または泳動（通常は加熱が伴う）によつ
て使用者のマツサージ的操作をつくり出すための多くの
装置や道具が今まで提案されてきた。さらに、加圧水の
泳動、例えば泳動式シヤワーヘツド、渦流浴など加圧水
の泳動を利用するマツサージ・シミユレーシヨン装置が
最近人気を得ている。米国特許番号第4751919号はマツ
サージ装置の別の形式を開示している。この形式のマツ
サージ具では使用者が脱衣しなくとも使用者の全身にマ
ツサージ効果を与える利点を提供するため水平のベンチ
上の使用者に対し横たわる関係に入つたり出たりするた
めこの水平ベンチに枢着された水密に閉じられた蓋内で
長手方向に前後に動くための多泳動式シヤワーヘツドが
取付けられている。
発明の要約 本発明の目的は前記の米国特許番号第4751919号より
大幅に簡略された構造と動作を有するのがこの特許の利
点の全てを備えた人体マツサージ装置を提供することに
ある。
要約すると、本発明の人体マツサージ装置は内部マツ
サージ室およびこのマツサージ室と連通する上向き開口
を形成するハウジングと、このハウジングに上記上向き
開口を全体が水平方向に横切って実質的に密封する関係
に且つ使用者がマツサージ治療のため横たわる場合の身
体支持体を形成するため十分に緊張された状態で上記ハ
ウジングに弾性的に可撓的な膜とを有するベツド構造体
を含む。室には少なくとも部分的に空気が充填され、且
つ室内には膜に流体ジエツト噴射を向けるための流体ジ
エツト装置が配置されている。膜上に横たわる使用者の
身体にこの膜を通してマツサージ効果を伝達するに十分
な力を以て噴射するため流体ジエツト装置にある量のマ
ツサージ流体を加圧下で供給するための適当な装置が設
けられている。
上記好ましき実施例において、水などの液体がマツサ
ージ流体として利用され、ハウジングはさらにある量の
マツサージ液を含むがマツサージ室の残り部分には実質
的に空気を充填しているこのマツサージ室の下側に液貯
蔵槽を画成している。使用者を補助的に支持するため上
記の膜の下側に開口を横切つて全体に水平方向に緊張さ
れた状態に網がハウジングに固着されていて、この網は
マツサージ液を全体的に無制限に通すためオープンメツ
シユ構造にしてある。流体供給装置はマツサージヘツド
に流体を加圧供給するため貯水槽からマツサージ液を引
き出すように造られている。ヒータがこのマツサージ液
を加熱するため貯水槽に配置されている。
好ましくは、流体ジエツト装置は軌道にのせてマツサ
ージ室内に配置されたマツサージヘツドであつて、この
ヘツドは実質的に膜に沿つて且つ膜に対面関係に横方向
移動するよう案内される。マツサージヘツドは多流体ジ
エツト噴射を膜に向けるための多数の噴射孔を含み、好
ましくは迅速に継続するパルスでマツサージ液を噴射す
るための泳動装置を含む。マツサージの横断運動はマツ
サージヘツドとねじ駆動係合してマツサージ室を長手方
向に延びる駆動ねじによつて駆動され、且つ逆転駆動モ
ータと動作連結されている。駆動モータの逆転の制御は
ハウジングの両端に配置された感知装置によつて提供さ
れてマツサージヘツドの横断移動の両端を限定する。こ
の場合の制御装置はまたこれら感知装置間の中間でマツ
サージヘツドが横断するより小さい範囲を選択する能力
を含む。
図面の簡単な説明 第１図は本発明の好ましき実施例による人体マツサー
ジ装置の斜視図、第２図は内部の構成要素を示すため一
部断面の第１図の人体マツサージ装置の上面図、第３図
は第２図の断面線３−３に沿つた第１図の人体マツサー
ジ装置の垂直横断面図、第４図は第１図の人体マツサー
ジ装置用の制御パネルの正面図、第５図は第１図の人体
マツサージ装置用の電気制御回路構成部分の概略図であ
る。
好ましき実施例の説明 さて添付の図面につき説明すると、先ず第１〜３図に
おいて、本発明の実施例の人体マツサージ装置はその全
体を符号10において示す。マツサージ装置10は全体を12
で示すベツド構造体を含み、この上向き側面14は使用者
が横たわつてマツサージ治療を受けるため身体支持体の
表面を形成している。このことについて以下に詳述す
る。第２図および第３図に符号16で全体的に示す流体ジ
エツト装置が第２図および第３図に符号18で全体的に示
す加圧流体供給装置に関連してベツド構造体12に内蔵さ
れている。この加圧流体供給装置18はベツド構造支持体
表面14の下側に流体ジエツト噴射を向けてベツド構造支
持体の表面14に横たわる使用者の身体にこの表面14を通
つてマツサージ効果を伝達するものである。
ベツド構造体12はその底壁および側壁が閉じられ、上
面が実質的に開けられ上方へ向いた長方形開口22を画成
する全体が長方形の平行六面体のタンクまたは槽の形を
した実質的に中空ハウジング20を含む。ハウジング20は
適当な強度を有する任意の水密の硬質材料で構成するこ
とができ、この材料はここに説明の所望の形状に成形で
き、フアイバーグラスまたは同類の材料が好ましい。ハ
ウジング20は好ましくは金属管または同類の材料で構成
された床上配置形枠24に取付けて使用者支持体の表面14
を床より上側に所望の間隔に上昇させる一方、この床上
配置形の枠24内に、またハウジング20の下側に空間部域
を設けて人体マツサージ装置10の種々の動作構成要素を
密閉するのに用いる。
ハウジング20に限定された中空の内部室25は第２図お
よび第３図を参考にすれば最も見易く理解できる。ハウ
ジング20はハウジング20の全体高さのほぼ中間で全内部
周囲長さをめぐつてハウジング20の内方へ延びる全体が
水平のシエルフ26を含む。ハウジング20はさらに一方の
長手方向端がこのシエルフ26から下方へハウジング20の
全深さに延びる貯槽28と、シエルフ26の拡大部分26′間
のハウジング20の内部室25の残り部分を通り長手方向に
貯槽28へ延びるもう一つの残り排水トロー30とを含む。
フランジ32はハウジング20の最上側延長部から外方へ突
出してこれに使用者用支持体表面14を取付けるためのも
のである。
液体材料は流体ジエツト装置16へ供給しまた噴射して
以下に説明するごとくマツサージ効果を出すため人体マ
ツサージ装置10によつて利用される流体媒体として好ま
れる。水は直ぐに利用できるし一般に非腐敗性で非アル
カリ性特性に鑑みて最適の液体である。水または別の適
当な液体の適当な供給は流体供給装置18中を連続循還の
ための液体貯槽28に貯蔵され、ハウジング20の他の内部
表面は勿論のこと流体ジエツト装置16、シエルフ26およ
び排水トロー30は流体ジエツト装置16から噴射された液
を液体貯槽28内に排出するよう構成されている。勿論、
当業技術者は与圧空気、他のガス、その他の流体性材料
もまた本発明の範囲および実質を逸脱することなく流体
マツサージ媒体として利用することができることは容易
に認める所であり、従つて本発明は水または別の液体マ
ツサージ媒体の使用に限定するものと解釈する積りはな
く、また限定するものと解釈されるべきではない。
水その他のマツサージ液体は平常体温度に近い温度、
好ましくは95乃至100°Ｆの範囲の温度まで加熱してこ
の液体によつて作られるマツサージ効果を増加すること
も好ましい。尤も本装置は広範囲の液体温度に対処する
能力を有する。この目的で、電気作動の抵抗加熱素子75
が液貯蔵槽28内でマツサージ液の平常水準以下の位置に
おいてハウジング20の側壁に取付けられて貯蔵されたマ
ツサージ液に実質的に絶え間なくくぐらせておく。第５
図だけに示すサーモスタツトは電気回路において加熱素
子75に設けられてマツサージ液の温度を選択的に制御す
るようにしてある。
使用者支持体の表面14はクツシヨン状の長方形フレー
ム36の裏側に液密的に固着された防水材の比較的薄いシ
ート34より形成されていて、この長方形フレーム36は液
密的に取付けるためハウジング20の上側フランジ32に寸
法的に一致する。シート34はフレーム36によつて十分に
緊張された状態に保持され、この上に横たわる使用者の
体重を支えるに十分な強度である。同時に、シート34は
流体ジエツト装置16から噴出される液がシート34の裏面
に加える衝撃を使用者の身体にシート34を介してマツサ
ージ効果を伝達する程に十分に薄くなければならない。
さらに、シート34は好ましくはマツサージ効果をシート
34を介して使用者の身体に最大限に伝達するために使用
者の身体に実質的に一致するだけの十分な可撓性および
弾性を有する。このように、シート34は防水膜の性質を
果し人体マツサージ装置10が作動中は使用者を乾燥状態
に保つが流体ジエツト装置16から噴射される流体のマツ
サージ衝撃を著しく減衰させることはない。シート形に
したラテツクスゴム（好ましくは20乃至40mmの厚さの範
囲）はシート34に上記特性を与えるための最適材料であ
る。尤も、この他種々の市販のゴムやプラスチツクシー
ト材料もまた適当な結果を与えるはずである。
使用者用の支持体の補助装置として、オープンメツシ
ユのロープ式網製品38が緊張状態でハウジング20のフラ
ンジ32に、シート34の真下の網製品38の開口部22を横切
つて水平方向に、固着されている。網製品38はシート34
の破裂その他の故障があつた場合には安全バリアとする
ため使用者の体重を独立して支えるだけの十分な強度が
なければならない。同時に、この網製品38のオープンメ
ツシユ構造は流体ジエツト装置16から流体が網製品38を
通つて必然的に無制限に噴射してシート34の裏面を打つ
ことを可能にする。
貯槽に貯蔵の水が占める内部室25の部分と流体ジエツ
ト装置16および流体供給装置18が占める部分とのほか
は、ハウジング20の内部室25には実質的に空気が充填さ
れている。さらに、モータ作動フアン40は内部室25の外
側でハウジング20に取付けられ、管状導管42を介して室
25の内部と連通していてマツサージ装置10を使用してい
る間は室25内の空気を僅かに加圧してシート34を僅かに
膨張させてシート34上に横たわる使用者に支持感を増大
すると同時に使用者の身体に対する適合性を最大にす
る。
流体ジエツト装置16は両端が一対の支持材46に取付け
られた全体を符号44で示す細長いマツサージヘツドを含
み、各支持部材46は一対の軌道50に支えられた車輪48を
有し、この軌道50は室25のほぼ全長さ範囲にわたり平行
関係にそれぞれシエルフ26の長手方向に延びる上向き表
面に固定されて、室25のほぼ全幅範囲にわたつて横切る
横方向にマツサージヘツド44の長さ範囲を方向づけて室
25のほぼ全長さ範囲を通る往復の横方向移動するための
マツサージヘツド44が配置される。好ましき実施態様で
は、このマツサージヘツド44はその両端が閉じられた実
質的に中空の円筒状外体52を含み、この外体52はこれが
シート34に面する上表面のほぼ全範囲にわたつて相互に
対し食い違い関係に外体52に貫通する多数の噴射孔54が
形成されている。各噴射開口54には好ましくはベンチユ
リ形管状ジエツトノズル（図示せず）が設けられてこの
ノズルを通る流体をジエツト状噴霧として注ぐようにな
つている。一対の管状継手62がその両端近く外体52中を
貫通して以下に説明するごとく流体を入れるようにして
いる。多数の半径方径方向に延びる羽根60を有するイン
ペラ58は外体52の中空内部に回転可能に配置されて外体
52内へ管状継手62を通つて導入された加圧流体により回
転駆動され加圧流体を噴射孔54に泳動的に送り出すと、
今度は噴射孔54で形成されるジエツト噴霧が対応する全
体的に個別の流体パルスとして噴出される。
マツサージ室25の長さ範囲にわたつてマツサージヘツ
ド44を前後に横方向移動の往復駆動をおこなうために、
ドライブベヤリング64はマツサージヘツド44の外体52の
下側に固定され、マツサージ室25の全長中を長手方向に
延びる細長い螺設の駆動スクリユー66に取付けられて、
スクリユーの両端はハウジング20に取付けられたベヤリ
ング65に回転可能に支えられている。駆動スクリユー66
の一端はハウジング20内を外側へ突出し、ハウジング20
に固定された変速可逆DCモータ72からのタイミングベル
ト70に駆動される駆動スプロケツト68を支えている。こ
のように、スクリユー66の両回転方向への回転によつて
マツサージヘツド44が室25の長手方向へ両方向に移動さ
れる。ハウジング20にはマツサージヘツド44の往復運動
平面内でハウジングの両端に密封可能に取付けられた一
対の窓76が設けられており、一対の電気アイ74がマツサ
ージヘツド44の存在を感知するため窓76の外側において
ハウジング20に取付けられている。特に、電気アイ74は
以下に詳述するように、それぞれマツサージヘツド44の
存在をヘツドの往復運動の逆転がおこなわれる予定のヘ
ツド44の往復移動路に沿つた所望の箇所において確認
し、次にこの所望の箇所において反対方向へのマツサー
ジヘツド44の駆動を始めるために電気モータ72の逆転を
おこなうようモータ72と共同して選ばれ配置されてい
る。一対のばね装填のシヨツク・アブゾーバ78は電気ア
イ74による正確な確認のためと、モータ逆転装置の故障
の際にはハウジング20の両端にマツサージヘツド44が何
等かの不用意な接触をした場合これにクツシヨンを与え
るための平らな表面を設けるという二重の目的で外体52
の横方向対向側の中心に取付けられている。
加圧流体供給装置18はハウジング20の流体貯蔵槽28の
垂直側壁に取付けられて人体マツサージ装置10が常態運
転している間は槽内へその通常の液面下に沈められた位
置に開いている。管状導管82は継手80と冷却ラジエータ
84の取入口側とに連結され、ラジエータ84の出口側は電
気モータ90により駆動される液ポンプ88の取入口側と別
の管状導管86を介して連通している。ポンプ88の出口側
は別の導管92を介して電気作動の流量制御弁94と連通
し、次に制御弁94がハウジング20の底壁を密封状に貫通
して内部マツサージ室25内に入る導管96に連結されてい
る。Ｕ字形管状継手98は導管96の末端に固定されて一対
の分岐導管100を形成し、この分岐導管100の各々は一本
の可撓管102に連結され、この可撓管はその反対端がマ
ツサージヘツド44の外体52の継手62のそれぞれの一つに
連結されている。このようにして、ポンプ88の作動は液
貯蔵槽28から貯蔵されたマツサージ流体を漸次抜き取り
この流体をマツサージヘツド44の内部の内部に加圧下に
送り込んでインペラ58を回転させると、このインペラの
回転が次いで加圧流体を多数の噴射孔54を通つて外側方
向へ噴射泳動的に押出す。弁94を調整することによつて
マツサージヘツド44に送り込まれる液体の圧力が制御さ
れる。ラジエータ84は貯槽28から引き出される液体の導
管を通る流量に対する全体が曲がりくねつた内部導管を
含み、電動フアン104は必要に応じてまたは所望によつ
てラジエータ84と共同させてマツサージ液を所望の温度
まで冷却するため選択的に作動してラジエータ84の曲が
りくねつた導管上に大気を吹きつける。これによつてラ
ジエータ84およびフアン104はヒータ75と共同してマツ
サージ液の温度を調整する。
人体マツサージ装置10の種々の動作構成素子を作動し
制御する電気回路網を第５図に概略的に示す。人体マツ
サージ装置用の動作電力は家庭用110V交流（符号106に
示す）の普通の電源から供給され、これを横切つて数本
の動作回路が接続されている。第１の作動回路108にお
いて、常時開の手動操作の開閉スイツチ110は手動操作
の時限装置116を介して給電接触器114と直列に接続され
ている。給電接触器114の一組の常時開の接点122は開閉
スイツチ110の両端へ並列接続され、給電接触器114の二
組の他の常時開の接点124,126はそれぞれ全ての他の回
路に先立つてAC電源106の供給肢（supply leg）におい
て接続されている。マイクロプロセツサ、好ましくはプ
ログラマブル理論制御装置128が分岐回路130において接
続され、多数の制御スイツチおよび構成素子はマイクロ
プロセツサへの入力として接続されている。このことに
ついてはさらに詳細に以下に説明する。インバータ132
は別の回路134において接続されて駆動スクリユー66へ
のDCモータ72とそれぞれの液晶表示装置（LCD）134,13
6,138とへのDC電源を変換するためである。液晶表示装
置134はさらにポンプ88と弁94との中間に配置の導管92
に配置された圧力感知装置135に接続され流体供給装置1
8内の行き渡つている液圧を表示する。同様に、液晶表
示装置138は液貯蔵槽28内の行き渡つている温度を表示
するため貯槽28に沈められた温度感知装置140に接続さ
れている。液晶装置136はマイクロプロセツサ128に接続
されていて、このマイクロプロセツサにはマツサージ装
置10の各作動に要した経過動作時間を表示するための内
部時計または時限装置が設けられている。ポンプ88に対
する操作用モータ90は電源106の両端に渡る別の回路に
おいて接続され、マイクロプロセツサ128の別々の出力
端子は各モータの作動および脱作動を独立に制御するた
めにそれぞれモータ72,90に接続されている。変圧器145
はAC電源106の両端に渡る別の回路において接続され、
これに直流を供給操作するため流量制御弁94に接続され
ている。抵抗加熱素子75は別の動作回路において常時閉
のサーモスタツト制御スイツチ142に直列に接続され、
ラジエータ84に組込まれた電気フアン104は並列回路に
おいて常時開のサーモスタツト制御装置スイツチ144と
直列に接続されている。マツサージ装置の内部室を加圧
するためのフアン40もまた電源106の両端に渡つて接続
されている。
マイクロプロセツサ128はこれのそれぞれの入力端子
に並列に接続された前述の制御構成成分に応えて人体マ
ツサージ装置10の動作サイクルを開始しおこなうように
プログラムされている。常時開の手動スイツチ146は一
つのマイクロプロセツサの入力端子に接続されていてこ
のスイツチが閉じられるのに応答してマイクロプロセツ
サはマツサージ装置10の動作サイクルを開始するように
プログラムされている。同様に、装置10の動作サイクル
を選択的に遮断するためスイツチ145がマイクロプロセ
ツサ128の別の入力端子に接続されている。また別の常
時開の手動スイツチ150がマイクロプロセツサ128の別の
入力端子に接続されていて、このマイクロプロセツサ12
8はスイツチ150が閉じられる度毎にモータ72を逆転しこ
の逆転の位置を記憶装置に記憶するようにプログラムさ
れているが、別のスイツチ152がマイクロプロセツサの
記憶装置から記憶された数値をクリアするために設けら
れている。スイツチ156はこのスイツチが一方の端子に
接続されるとマイクロプロセツサ128の記憶機能をこの
「自動的」操作を可能にするため、またスイツチ156
が、以下にさらに詳述するごとく、他方の端子に接続さ
れるとスイツチ150の設定値の記憶装置を無能にする
か、またはバイパスするためマイクロプロセツサ128の
一対の入力端に交互に設定できる。種々な設定値が可能
なスイツチ154はマイクロプロセツサ128の別の入力端子
に接続され、このスイツチ154の設定値に応じてマイク
ロプロセツサ128はモータ72の駆動速度を増減するよう
にプログラムされている。電気アイ74は、これに応答し
モータ72の反転を起動するようにプログラムされている
マイクロプロセツサ128の他の入力端子にそれぞれ接続
されている。スイツチ148はまた流量制御弁94に接続さ
れて弁94の開閉運動を起動する。
マツサージ装置10の操作および制御の便利のために、
開閉スイツチ110、タイマ116、発光ダイオード134,136,
138、始動スイツチ146、停止スイツチ145、圧力制御ス
イツチ148、局部化されたマツサージ設定、再設定およ
び自動／手動スイツチ150,152,156および速度制御スイ
ツチ154が第４図にのみ示す制御パネル158に装着されて
いる。この制御パネル158はシート34上に横たわつてい
る間に使用者が便利よく近づき操作できるために好まし
くはベツド構造体12の一端に、またはこれに近い取付け
られている。通常は、安全上の理由から、付添いのいな
い使用者向きのマツサージ装置10の各実施例において制
御パネルから手を出して操作するとか制御することはで
きない。他方、本装置10と使用者とを監視する責任を有
する独立の操作人が通常は世話する人体マツサージ装置
10の各実施例において特定の使用者の必要または要望に
適するように液体温度を選択的に増減するためサーモス
タツト制御スイツチ142,144を選択的に調整するための
スイツチが制御パネル148に設けることが考えられてい
る。
本発明の人体マツサージ装置の操作は次のように理解
できる。先ず初めに、開閉スイツチ110およびタイマス
イツチ116を手動で閉じて装置10の動作を可能にし、こ
れによつて給電接触器が通電されてそれぞれの接点122,
124,126が閉じる。そうすると今度は加熱素子75が通電
されて貯水槽28内の液源の加熱が開始され、フアン40が
作動されて内部室25を僅かに加圧する。温度感知装置14
0は槽28内の液の上昇温度を監視し、液晶表示装置138上
に温度を表示する。普通には、液の温度が望ましい水準
に達するまで装置10の使用は始められない。その時に、
使用者はベツド構造体12に乗り、シート上にあお向けか
またはうつ伏せの姿勢で横たわる。そうすると、スイツ
チ146は装置10の使用者かまたは操作する者が手動で閉
めると、マイクロプロセツサ128がモータ90を直ちに励
磁させて加圧流体をポンプ88内に流し、同時にモータ72
を励磁させてマツサージヘツド44の移動を開始させる。
マツサージヘツド44が室25内を長手方向に前後に移動
するので、加圧液はポンプ88から中間の導管を通つてマ
ツサージヘツド44の外体52の内部に送り込まれ、移動す
る液の加圧力を受けてインペラ58の回転作用によつて噴
射ノズル56を通つて外体52の内部からジエツト状パルス
の形で送り出される。シート34の弾力的可撓性と相俟つ
てこのシートが比較的に薄いためにシート34は使用者の
身体の形状および輪郭線に比較的精密に一致し、次には
シート34の裏面にあたる液の噴射パルスの衝撃はシート
34を通り抜けて使用者の身体に伝達されて使用者の身体
にマツサージ効果を及ぼす。マツサージヘツド44がその
移動運動において内部室25の各反対端に達するので、電
気アイ74がマツサージヘツド44の存在を認識する、そう
すると今度はマイクロプロセツサ128が直ちにモータ72
の逆転を起こしてマツサージヘツド44を反対方向へ駆動
させ始める。このようにして、マツサージヘツド44は内
部室25の全長さに亘り前後に移動して使用者の身体全体
に亘つてマツサージ効果を加える。
使用者がマツサージ効果を身体のより小さい範囲に沿
つて集中させたい場合には、スイツチ150は使用者がマ
ツサージヘツド44の移動を制限したいとする範囲を持つ
各箇所において作動させることができる。スイツチ156
を「自動」に設定する際には、マイクロプロセツサ128
はスイツチ150の閉成によつて表わされる設定値を記憶
し、その後にマツサージヘツド44が各反復位置に達して
所望の区域内でのマツサージヘツド44の往復移動を維持
させる場合にはモータ72の逆転を起動する。スイツチ15
6を「手動」に設定する際には、マイクロプロセツサ128
はスイツチ150の閉成によつて表わされる如何なる設定
値をも記憶しないので、使用者がマツサージヘツド44の
逆転を望むたび毎にスイツチ150の手動設定が必要であ
る。
人体マツサージ装置10を操作する間ずつと、マイクロ
プロセツサ128はスイツチ146を最初に閉じて以来経過し
た実時間を監視し、この実時間を液晶表示装置136に表
示する。同様に、圧力感知装置135は導管92内の現在に
おける圧力を監視し液晶表示装置134上に圧力値を表示
する。同様に、温度感知装置140は貯水槽28の液の現在
の温度を監視してこの温度値を液晶表示装置138に表示
する。
サーモスタツト制御スイツチ142は液の温度がスイツ
チ142の設定値に対応する数値に達すると開いてその後
はこの設定値において液の温度を維持するため繰返し閉
じたり開いたりするように動作する。しかし、装置10の
長い動作時間に亘つて液がシート34に対し繰返して衝撃
を与えることは制御スイツチ142が開いてその結果加熱
素子75の通電が解かれるにも拘わらず装置内の液の全体
温度を上げようとする傾向を示すので、スイツチ142は
こうした状況下では定常液温を維持するには不十分であ
る。従つて、制御スイツチ144は所定の最大所望液温度
で閉じるように作動して液温を所望の範囲内に維持する
ため液を冷却するためのラジエータフアン104に通電す
る。
タイマスイツチ116によつて設定された時間が経過す
ると、タイマスイツチ116は直ちに開き、これによつて
給電接触器114への通電が停止され、そうすると今度は
その接点122,124,126が開いて装置全体の作動を止め
る。
従つて、この人体マツサージ装置10は多数の独特な利
点を提供することが理解される。先ず、装置10は使用者
にその全身または任意の局部を活発なマツサージを与
え、圧力制御スイツチ148を操作してマツサージの活発
性を流量制御弁94と、スイツチ154の操作によつてマツ
サージヘツド44の移動速度と、さらにタイマ116の選択
的設定によつてマツサージ時間とに選択的に調整するこ
とを可能にしている。装置10は完全に液密であるので使
用者はマツサージ中に身体がぬれることはなく脱衣の必
要もないので使用者にとつては最適な便利性を提供する
ものである。さらに、動作構成成分の全て、特に流体ジ
エツトの配管系統および加圧流体供給装置16,18がベツ
ド構造体12内に内蔵されて全体構造を簡単にし装置10の
配管系統の必要条件および望ましくない漏れの如何なる
可能性をも最小にしている。そのため、水マツサージ装
置10は一般的な全身の休養は勿論のこと筋肉の過労およ
び障害に対する治療を使用者が受けるための極めて効果
的な装置を提供する。
従つて、本発明は広範な利用および応用を受け易いこ
とは当業技術者には容易に理解されよう。以上本文に記
載の実施例以外に多くの実施例および改作型のみならず
変態型、改変型、および同等な装置は本装置およびその
前記の説明から本発明の本質または範囲から逸脱するこ
となく明白でありまた提案される。従つて、本発明はそ
の好ましき実施例に関して詳述したがこの開示は単なる
説明および例示に過ぎずまたは本発明の十分な機能付与
的開示をおこなうことの目的だけにおこなわれたことを
理解されたい。前記開示は本発明を制限したり、または
そのように解釈したりする意図はなくそうでないにせ
よ、他の実施例、改作、変態改変、同等な装置を排除す
る意図したりまたは解釈されるものでなく、本発明は本
文に付属する請求項およびその相当句によつてのみ制限
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーリン，イアール ビー．，ジユニア 米国，ノースカロライナ 28081，カナ ポリス，ハイウエイ 136，2808 (56)参考文献 実開 昭62−113547（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−182746（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61H 9/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】内部マッサージ室と該マッサージ室と連通
    する上向きの開口とを画成するハウジングと、該開口を
    全体に水平方向に該ハウジングに実質的に密封関係に且
    つ十分に緊張させた状態において該ハウジングに固着さ
    れて使用者がマッサージ治療を受けるために横たわる時
    の人体支持体用表面を形成するための弾力的可撓性膜と
    を有するベッド構造体と、上記マッサージ室が少なくと
    も一部に空気が充填されていること、上記膜に流体ジェ
    ット噴射を向けるため上記室内に配置された流体ジェッ
    ト装置と、上記膜を介して膜上に横たわる使用者の人体
    にマッサージ効果を伝達するに十分な力を以て噴射する
    ため上記流体ジェット装置に加圧マッサージ流体の量を
    供給するための装置とよりなる人体マッサージ装置にお
    いて、 使用者を補助的に支持するため前記膜の下側に全体に水
    平方向に前記開口を横切って緊張状態に前記ハウジング
    に固着された網を設け、該網が前記マッサージ流体を概
    して無制限に網を通過させるためオープンメッシュ構造
    にしたことを特徴とする人体マッサージ装置。
  2. 【請求項２】前記流体噴霧装置が急速に継続するパルス
    として前記マッサージ液を噴出する装置を含めたことを
    さらに特徴とする請求の範囲第１項に記載の人体マッサ
    ージ装置。
  3. 【請求項３】前記マッサージ流体の温度を調整する装置
    を設けたことをさらに特徴とする請求の範囲第１項に記
    載の人体マッサージ装置。
  4. 【請求項４】前記流体ジェット装置が実質的に前記膜に
    沿って横行移動のため運動可能とし、 前記流体ジェット装置の横行運動を案内するため軌道装
    置が設けられたことをさらに特徴とする請求の範囲第１
    項に記載の人体マッサージ装置。
  5. 【請求項５】前記流体ジェット装置の横行運動を駆動す
    る装置を設けたこと、該駆動装置が可逆モータおよび該
    モータを逆転させるための制御装置よりなることをさら
    に特徴とする請求の範囲第４項に記載の人体マッサージ
    装置。
  6. 【請求項６】前記制御装置が前記流体ジェット装置の横
    行移動の両端を限定する感知装置を含めたことをさらに
    特徴とする請求の範囲第５項に記載の人体マッサージ装
    置。
  7. 【請求項７】前記制御装置が前記感知装置の中間におい
    て前記流体ジェット装置の横行移動のより小さい範囲を
    選択的に決定する装置を含めたことをさらに特徴とする
    請求の範囲第６項に記載の人体マッサージ装置。
  8. 【請求項８】前記駆動装置は前記マッサージ室を長手方
    向に通って延びる駆動スクリューよりなり、該駆動スク
    リューを両方向に被駆動回転させるために該駆動スクリ
    ューは可逆モータに作動可能に接続され、前記流体ジェ
    ット装置は駆動スクリューが回転すると該駆動スクリュ
    ーに沿って被駆動するため該駆動スクリューに螺合装着
    されたことをさらに特徴とする請求の範囲第５項に記載
    の人体マッサージ装置。
  9. 【請求項９】内部マッサージ室を画成するハウジング、
    該マッサージ室の下側に配置された液貯蔵槽、該マッサ
    ージ室と連通する上向きの開口、および全体に水平方向
    に該開口を横切って実質的に密封関係に且つ使用者がマ
    ッサージ治療を受けるため横たわる時の身体支持体の表
    面を形成するため十分に緊張した状態において上記ハウ
    ジングに固着された弾性的可撓性膜を有するベッド構造
    体と、上記貯水槽はマッサージ液の量を含むことおよび
    上記マッサージ室の残り部分は実質的には空気が充填さ
    れていること：上記膜に沿って且つ該膜と対面する関係
    に横行移動のため上記マッサージ室内に移動可能に配置
    されたマッサージヘッドと、該、マッサージヘッドは上
    記膜に流体ジェット噴射を向けるため多数の噴射開口を
    含むこと、および上記貯水槽から上記マッサージ液を取
    り出すと共に上記膜上に横たわる使用者の身体に該膜を
    通してマッサージ効果を伝達するに十分な力を以て上記
    噴射開口から噴射させるべく上記マッサージヘッドに上
    記マッサージ液を圧力下に供給する装置とよりなる人体
    マッサージ装置。
  10. 【請求項１０】使用者を補助的に支えるため前記膜の下
    側に全体に水平方向に前記開口を横切って緊張状態の上
    記ハウジングに固着された網を設け、該網が上記マッサ
    ージ液を全体に無制限に該網に通すためオープンメッシ
    ュ構造であることをさらに特徴とする請求の範囲第９項
    に記載の人体マッサージ装置。
  11. 【請求項１１】前記マッサージヘッドは前記マッサージ
    液を迅速に継続するパルスとして噴射する装置を含むこ
    とをさらに特徴とする請求の範囲第９項に記載の人体マ
    ッサージ装置。
  12. 【請求項１２】前記マッサージ液の温度を制御する装置
    を設けたことをさらに特徴とする請求の範囲第９項に記
    載の人体マッサージ装置。
  13. 【請求項１３】前記マッサージヘッドの横行運動を案内
    するため軌道装置を設けたことをさらに特徴とする請求
    の範囲第９項に記載の人体マッサージ装置。
  14. 【請求項１４】前記マッサージヘッドの横行運動を駆動
    する装置を設け該駆動装置が可逆モータおよび該モータ
    を逆転させるための制御装置よりなることをさらに特徴
    とする請求の範囲第９項に記載の人体マッサージ装置。
  15. 【請求項１５】前記制御装置は前記マッサージヘッドの
    横行移動の両端を限定する感知装置を含むことをさらに
    特徴とする請求の範囲第14項に記載の人体マッサージ装
    置。
  16. 【請求項１６】前記制御装置は前記感知装置の中間に前
    記マッサージヘッドの横行移動のより小さい範囲を選択
    的に決定する装置を含むことをさらに特徴とする請求の
    範囲第15項に記載の人体マッサージ装置。
  17. 【請求項１７】前記駆動装置は前記マッサージ室内を長
    手方向に通って延びる駆動スクリューよりなり、該駆動
    スクリューを両方向に被駆動回転させるために該駆動ス
    クリューは可逆モータに作動可能に接続され且つ前記マ
    ッサージヘッドは駆動スクリューが回転すると該スクリ
    ューに沿って被駆動運動するため駆動スクリューに螺合
    装着されたことをさらに特徴とする請求の範囲第14項に
    記載の人体マッサージ装置。
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