JP2004158782A - 化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Tetsuo Asano
哲郎 浅野
Yoshifumi Nakajima
好史 中島
Hidetoshi Ishihara
秀俊 石原
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Abstract

【課題】化合物半導体のFETの製造方法においては、ゲート電極のリフトオフに保護用窒化膜をオーバーエッチングしてレジスト層のオーバーハング形状を形成していたが、レジスト除去液が浸入しにくく、リフトオフが容易でなかった。
【解決手段】チャネル領域形成後、リフトオフ用の窒化膜を形成する工程を追加する。これにより、レジスト除去液の浸入する隙間を広げることができるのでゲート電極のリフトオフが容易となる。つまり窒化膜形成工程を1工程追加するだけで、ゲート電極のリフトオフを容易にし、FETの品質および歩留を大幅に大幅に向上させることができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化合物半導体装置の製造方法に係り、特にゲート電極形成時のリフトオフを容易にする化合物半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の移動体用通信機器では、GHz帯のマイクロ波を使用している場合が多く、アンテナの切換回路や送受信の切換回路などに、これらの高周波信号を切り替えるためのスイッチ素子が用いられることが多い。その素子としては、高周波を扱うことからガリウム・砒素(GaAs)を用いた電界効果トランジスタ(以下FETという)を使用する事が多く、これに伴って前記スイッチ回路自体を集積化したモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)の開発が進められている。
【0003】
以下に、従来のGaAsFETを用いたスイッチ回路装置の一例を説明する(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
図8(A)は、GaAs FETの概略を示す断面図である。ノンドープのGaAs基板1の表面部分にN型不純物をドープしてN型のチャネル領域2を形成し、チャネル領域2表面にショットキー接触するゲート電極3を配置し、ゲート電極3の両脇にはGaAs表面にオーミック接触するソース・ドレイン電極4、5を配置したものである。このトランジスタは、ゲート電極3の電位によって直下のチャネル領域2内に空乏層を形成し、もってソース電極4とドレイン電極5との間のチャネル電流を制御するものである。
【0005】
図8(B)は、GaAs FETを用いたSPDT(Single Pole Double Throw)と呼ばれる化合物半導体装置の原理的な回路図の一例を示す。
【0006】
第1と第2のFET1、FET2のソース(又はドレイン)が共通入力端子INに接続され、各FET1、FET2のゲートが抵抗R1、R2を介して第1と第2の制御端子Ctl−1、Ctl−2に接続され、そして各FETのドレイン(又はソース)が第1と第2の出力端子OUT1、OUT2に接続されたものである。第1と第2の制御端子Ctl−1、Ctl−2に印加される信号は相補信号であり、Hレベルの信号が印加されたFETがONして、入力端子INに印加された信号をどちらか一方の出力端子に伝達するようになっている。抵抗R1、R2は、交流接地となる制御端子Ctl−1、Ctl−2の直流電位に対してゲート電極を介して高周波信号が漏出することを防止する目的で配置されている。
【0007】
図9〜図11を参照して、かかる化合物半導体スイッチ回路装置を例に、従来の化合物半導体装置の製造方法を説明する。尚、ここでは1つの電極パッドについて説明するが、上記の共通入力端子、第1および第2制御端子、第1および第2出力端子に接続する電極パッドはすべて同様の構造である。
【0008】
第1の工程:不純物イオン注入の際に基板表面を保護するため、また活性化アニール時に不純物(As)が解離するのを防止するため、基板51全面を約150Å程度の厚みの弱い圧縮応力を持ったシリコン窒化膜53aで被覆する。150Åという厚みは、これ以上厚くすると応力が強くなりアニール時に窒化膜クラックが発生するという意味と、この膜の上からスルーで、n型動作層52を形成するためのイオン注入を行うことにより、イオン注入プロファイルのうち表面付近の低濃度部分をカットできるため高濃度薄層の動作層濃度プロファイルが得られる、という意味を持つ。次に、予定の動作層52上のレジスト層PR1を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行い、不純物のイオン注入を行う。この結果、ノンドープの基板51にはp型領域55と、その上にn型動作層52が形成される(図9(A))。
【0009】
第2の工程:前工程で用いたレジスト層PR1を除去し、全面にキャップアニール用のシリコン窒化膜53bを400Å程度の膜厚に形成する。この膜は、弱い引っ張り応力を持たせることにより、その下の弱い圧縮応力を持ったシリコン窒化膜53aと合わせて活性化アニールの際窒化膜クラックを防ぐ、という目的と、400Åの厚みを持たせることにより、シリコン窒化膜53aの150Åと合わせて550Åの膜厚とすることにより、この膜の上からスルーで、n+型のソース領域56、ドレイン領域57を形成するためのイオン注入を行うことにより、イオン注入プロファイルのうち表面付近の低濃度部分をカットできるため表面が高濃度のプロファイルが得られ、その後その上にオーミック電極を形成する際のオーミック抵抗を低くできる、という意味を持つ。前工程のシリコン窒化膜53aおよび本工程のシリコン窒化膜53bは共に活性化アニール時に窒化膜クラックを発生することなくAsが解離するのを防止するために形成されるものであり、以後アニール用窒化膜53と総称する。
【0010】
新たにレジスト層PR2を設け、予定のソース領域56、ドレイン領域57、予定の配線62および電極パッド70上のレジスト層PR2を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。続いて、このレジスト層PR2をマスクとして予定のソース領域56およびドレイン領域57、予定の配線62および電極パッド70の下の基板表面にn型を与える不純物のイオン注入を行う。これにより、n型のソース領域56およびドレイン領域57を形成し、同時に予定の電極パッド70および配線62の下の基板表面に高濃度領域60、61を形成する(図9(B))。これにより配線62および電極パッド70と基板51は分離され、電極パッド70、配線62への空乏層が伸びないので、隣接する電極パッド70、配線62はお互いの離間距離を大幅に近接して設けることが可能となる。この後活性化アニールを行う。
【0011】
第3の工程:新たなレジスト層PR3を設け、予定の第1ソース電極65および第1ドレイン電極66を形成する部分を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。予定の第1ソース電極65および第1ドレイン電極66上にあるアニール用窒化膜53をCFプラズマにより除去し、引き続いてオーミック金属層64となるAnGe/Ni/Auの3層を順次真空蒸着して積層する。その後、レジスト層PR3を除去して、リフトオフによりソース領域56およびドレイン領域57上にコンタクトした第1ソース電極65および第1ドレイン電極66を残す。引き続いて合金化熱処理により第1ソース電極65とソース領域56、および第1ドレイン電極66とドレイン領域57のオーミック接合を形成する(図9(C))。
【0012】
第4の工程:図10(A)では、新たなレジスト層PR4を設け、予定のゲート電極69、電極パッド70および配線62部分を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。予定のゲート電極69、電極パッド70および配線62部分のレジスト開口から露出したアニール用窒化膜53をドライエッチングして、予定のゲート電極69部分の動作層52を露出し、予定の配線62および予定の電極パッド70部分の基板51を露出する。このとき、レジストPR4開口部分とアニール用窒化膜53の開口部分とでオーバーハング形状を形成するように、すなわちアニール用窒化膜53の開口部が、レジスト層PR4下端の開口部より大きくなるようにアニール用窒化膜53をオーバーエッチングする。エッチング条件は、550Å程度の膜厚のアニール用窒化膜53であれば7分程度のエッチングでオーバーハング形状となる。予定のゲート電極69部分の開口部は0.5μmとし微細化されたゲート電極69を形成できるようにする。
【0013】
次に、図10(B)の如く、ゲート金属層68としてTi/Pt/Auの3層を順次真空蒸着して積層する。その後リフトオフによりレジスト層PR4を除去し、ゲート電極69、第1電極パッド70および配線62を形成する。このとき、上記の如くアニール用窒化膜53がオーバーエッチされているため、この隙間にレジスト除去液が浸入し、レジスト層PR4が除去される。(図10(C))。
【0014】
第5の工程:ゲート電極69、配線62および第1電極パッド70を形成した後、ゲート電極69周辺の動作層52を保護するために、基板51表面はシリコン窒化膜よりなるパッシベーション膜72で被覆される。このパッシベーション膜72上にフォトリソグラフィプロセスを行い、第1ソース電極65、第1ドレイン電極66、ゲート電極69および第1電極パッド70とのコンタクト部に対して選択的にレジスト層PR5の窓開けを行い、その部分のパッシベーション膜72をドライエッチングする。その後、レジスト層PR5は除去される(図11(A))。
【0015】
次に、基板51全面に新たなレジスト層PR6を塗布してフォトリソグラフィプロセスを行い、予定の第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2電極パッド77上のレジストを選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。続いて、第3層目の電極としてのパッド金属層74となるTi/Pt/Auの3層を順次真空蒸着して積層し、第1ソース電極65、第1ドレイン電極66および第1電極パッド70にコンタクトする第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2電極パッド77が形成される(図11(B))。パッド金属層74の他の部分はレジスト層PR6上に付着されるので、レジスト層PR6を除去してリフトオフにより第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2電極パッド77のみを残し、他は除去される。なお、一部の配線部分はこのパッド金属層74を用いて形成されるので、当然その配線部分のパッド金属層74は残される(図11(C))。
【0016】
図12に、以上の製造方法により形成されたFET部分の拡大図を示す。
【0017】
基板51にはイオン注入による動作層52とその両側にソース領域56およびドレイン領域57を形成するn+型の高濃度領域が設けられ、動作層52にはゲート電極69が設けられ、高濃度領域には第1層目のオーミック金属層で形成されるドレイン電極66およびソース電極65が設けられる。更にこの上に前述したように3層目のパッド金属層77で形成されるドレイン電極76およびソース電極75が設けられ、各素子の配線等を行っている。
【0018】
また、ソース電極65、ドレイン電極66およびゲート電極69は、基板表面を覆うアニール用窒化膜53を開口し、それぞれソース領域56、ドレイン領域57および動作層52とコンタクトする。
【0019】
【非特許文献1】
特願2001−182687号明細書
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
図13には、図10のゲート電極形成工程のFET拡大図を示す。ゲート電極形成工程においては、図13に示す如く、レジスト層PR4の開口部分と窒化膜53開口部分とでオーバーハング形状を形成するようにアニール用窒化膜53をオーバーエッチングし、レジスト除去液を浸入させて、リフトオフを行っていた。しかし、アニール用窒化膜53は、膜厚がトータルで550Å程度であるため、レジスト層PR4上のゲート金属層68と基板表面のゲート電極69との隙間(d11)および基板51表面からレジスト層PR4下端までの隙間d12が狭く、ゲートリフトオフ時にレジスト除去液が染み込みにくかった。すなわち、リフトオフ工程において、レジスト除去液を染み込ませるのに長い時間を必要とし、又、リフトオフ工程において、超音波のパワーを大きく上げる必要が有り、その分多くのエネルギーを消費する問題があった。
【0021】
さらにレジストの角の形状が少し丸くなると、ウエファ上にゲート電極69として残るべき金属と、リフトオフにより除去されるべきレジスト上のゲート金属層68とが接続状態になり、リフトオフが容易でない問題もあった。この場合は、強い超音波でその接続を引きちぎる処理が必要であり、引きちぎった後にウエファ上に残るゲート電極の端の形状はバリとなって、ゲートーソース間やゲートードレイン間で電気的リークを起こしやすく、生産上の歩留低下や、信頼性上の問題を引き起こす原因となっていた。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した諸々の事情に鑑み成されたものであり、第1に、化合物半導体基板表面に第1の絶縁膜および、動作層、ソース領域およびドレイン領域からなるチャネル領域を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記ソースおよびドレイン領域上の前記第1および第2の絶縁膜を開口し、第1層目の金属層を付着し第1ソースおよび第1ドレイン電極を形成する工程と、前記動作層上の前記第1および第2の絶縁膜を開口し、第2層目の金属層を付着しゲート電極を形成する工程と、前記第1ソースおよび第1ドレイン電極上に第3層目の金属層を付着し第2ソースおよび第2ドレイン電極を形成する工程とを具備することにより解決するものである。
【0023】
第2に、化合物半導体基板表面に第1の絶縁膜、および動作層、ソース領域およびドレイン領域からなるチャネル領域を形成する工程と、前記チャネル領域形成後、前記第1の絶縁膜上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記ソースおよびドレイン領域の一部が露出するように前記第2の絶縁膜上にレジストを設け前記第1および第2の絶縁膜を開口して第1層目の電極となるオーミック金属層を付着し第1ソースおよび第1ドレイン電極を形成する工程と、前記動作層上の一部が露出するように前記第2の絶縁膜上にレジストを設け前記第1および第2の絶縁膜を開口して第2層目の電極となるゲート金属層を付着し、リフトオフによりゲート電極を形成する工程と、前記第1ソースおよび第1ドレイン電極上に第3層目の電極となるパッド金属層を付着し第2ソースおよび第2ドレイン電極を形成する工程とを具備することにより解決するものである。
【0024】
また、前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜と同等の膜厚以上に形成することを特徴とするものである。
【0025】
また、前記第1および前記第2の絶縁膜の総膜厚を前記ゲート金属層の膜厚以下に形成することを特徴とするものである。
【0026】
また、前記第1および前記第2の絶縁膜の総膜厚を700Å以上1300Å以下に形成することを特徴とするものである。
【0027】
また、前記第1および前記第2の絶縁膜は窒化膜を堆積して形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
【0028】
また、前記ゲート電極形成工程の第1および前記第2の絶縁膜の開口部を形成する際に、該第1および第2の絶縁膜をオーバーエッチングして前記レジスト下端の開口部よりも前記第1および第2の絶縁膜の開口部を大きく形成することを特徴とするものである。
【0029】
また、前記第1および第2の絶縁膜の開口部は前記オーバーエッチングにより、前記レジスト下端の開口部よりも0.4μm以上大きく形成されることを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1から図7を参照して、本発明の化合物半導体装置の製造方法を、スイッチ回路装置を一例に説明する。
【0031】
図1に本発明の化合物半導体装置を示す。図1(A)は平面図であり、図1(B)には、図1(A)のFETのA−A線の断面図を示す。尚、図1の回路図は、図8(B)に示す回路図と同様であるので、説明は省略する。
【0032】
図1(A)に示す如く、GaAs基板にスイッチを行うFET1およびFET2を中央部に配置し、各FETのゲート電極に抵抗R1、R2が接続されている。また共通入力端子IN、出力端子OUT1、OUT2、制御端子Ctl−1、Ctl−2に対応するパッドが基板の周辺に設けられている。なお、点線で示した第2層目の配線は各FETのゲート電極形成時に同時に形成されるゲート金属層(Ti/Pt/Au)68であり、実線で示した第3層目の配線は各素子の接続およびパッドの形成を行うパッド金属層(Ti/Pt/Au)77である。第1層目の基板にオーミックに接触するオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)は各FETのソース電極、ドレイン電極および各抵抗両端の取り出し電極を形成するものであり、図1(A)では、パッド金属層と重なるために図示されていない。
【0033】
各パッド電極および配線層が隣接する部分では、パッド電極及び配線層の下全面または周辺部に高濃度領域60、61が設けられる。高濃度領域60、61は、パッド電極または配線層の基板当接部の下にその部分よりはみ出して、または基板当接部から数μm程度離間して設けられ、所定のアイソレーションを確保している。
【0034】
図1(A)で、一点鎖線で囲まれる長方形状の領域が、1つのFETの基板51に形成されるチャネル領域44である。下側から伸びる櫛歯状の3本の第3層目のパッド金属層77が出力端子OUT1に接続されるソース電極75(あるいはドレイン電極)であり、この下に第1層目オーミック金属層で形成されるソース電極65(あるいはドレイン電極)がある。また上側から伸びる櫛歯状の3本の第3層目のパッド金属層77が共通入力端子INに接続されるドレイン電極76(あるいはソース電極)であり、この下に第1層目のオーミック金属層で形成されるドレイン電極66(あるいはソース電極)がある。この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間に第2層目のゲート金属層68で形成されるゲート電極69がチャネル領域44上に櫛歯形状に配置されている。
【0035】
図1(B)の如く、基板51にはイオン注入による動作層52とその両側にソース領域56およびドレイン領域57を形成するn+型の高濃度領域が設けられ、動作層52にはゲート電極69が設けられ、高濃度領域には第1層目のオーミック金属層で形成されるドレイン電極66およびソース電極65が設けられる。更にこの上に前述したように3層目のパッド金属層77で形成されるドレイン電極76およびソース電極75が設けられ、各素子の配線等を行っている。
【0036】
ここで、ゲート長Lgは図に示すように、ソース領域とドレイン領域間のチャネル領域44(動作層52)にあるゲート電極69の長さをいい、通常短チャネル効果が発生しない0.5μmに設計される。ゲート幅Wgは図1に示すように、ソース領域およびドレイン領域に沿ってチャネル領域44(動作層52)にあるゲート電極69の幅の総和(櫛歯の総和)を示し、この場合600μmである。
【0037】
また、ソース電極65、ドレイン電極66およびゲート電極69は、基板表面を覆う第1の絶縁膜であるアニール用窒化膜53および第2の絶縁膜であるリフトオフ用窒化膜54を開口し、それぞれソース領域56、ドレイン領域57および動作層52とコンタクトする。
【0038】
図2から図7を用いて、本実施形態における化合物半導体装置の製造方法を、図1のスイッチ回路装置を例に説明する。尚、ここでは1つの電極パッドについて説明する。例えば、以下の製造方法により、図1に示すスイッチ回路装置を製造する場合、共通入力端子用の電極パッド、第1および第2制御端子用の電極パッド、第1および第2出力端子用の電極パッドはすべて同様に形成される。
【0039】
本発明の化合物半導体装置の製造方法は、化合物半導体基板表面に第1の絶縁膜および、動作層、ソース領域およびドレイン領域からなるチャネル領域を形成する工程と、チャネル領域形成後、第1の絶縁膜上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、ソースおよびドレイン領域の一部が露出するように第2の絶縁膜上にレジストを設け第1および第2の絶縁膜を開口して第1層目の電極となるオーミック金属層を付着し第1ソースおよび第1ドレイン電極を形成する工程と、動作層上の一部が露出するように第2の絶縁膜上にレジストを設け第1および第2の絶縁膜を開口して第2層目の電極となるゲート金属層を付着し、リフトオフによりゲート電極を形成する工程と、第1ソースおよび第1ドレイン電極上に第3層目の電極となるパッド金属層を付着し第2ソースおよび第2ドレイン電極を形成する工程とから構成される。
【0040】
本発明の第1の工程は、図2に示す如く、化合物半導体基板表面に第1の絶縁膜および、動作層、ソース領域およびドレイン領域からなるチャネル領域を形成することにある。
【0041】
すなわち、図2(A)の如く不純物のイオン注入から基板表面を保護するため、および活性化アニール時に注入された不純物(As)が解離するのを防止するため、GaAs等で形成される化合物半導体基板51全面を弱い圧縮応力を持った約150Å程度の厚みのスルーイオン注入用のシリコン窒化膜53aで被覆する。150Åという厚みは、これ以上厚くすると応力が強くなりアニール時に窒化膜クラックが発生するという意味と、この膜の上からスルーで、n型動作層52を形成するためのイオン注入を行うことにより、イオン注入プロファイルのうち表面付近の低濃度部分をカットできるため高濃度薄層の動作層濃度プロファイルが得られる、という意味を持つ。次に、予定の動作層52上のレジスト層PR1を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。その後、このレジスト層PR1をマスクとして予定の動作層52へ動作層を選択するためにp−型を与える不純物(24Mg)のイオン注入およびn型を与える不純物(29Si)のイオン注入を行う。この結果、ノンドープの基板51にはp型領域55と、その上にn型動作層52が形成される。
【0042】
次に、図2(B)の如く、レジスト層PR1を除去し、全面にキャップアニール用のシリコン窒化膜53bを約400Å程度の膜厚で形成する。この膜は、弱い引っ張り応力を持たせることにより、その下の弱い圧縮応力を持ったシリコン窒化膜53aと合わせて活性化アニールの際窒化膜クラックを防ぐ、という目的と、400Åの厚みを持たせることにより、シリコン窒化膜53aの150Åと合わせて550Åの膜厚とすることにより、この膜の上からスルーで、n+型のソース領域56、ドレイン領域57を形成するためのイオン注入を行うことにより、イオン注入プロファイルのうち表面付近の低濃度部分をカットできるため表面が高濃度のプロファイルが得られ、その後その上にオーミック電極を形成する際のオーミック抵抗を低くできる、という意味を持つ。
【0043】
図2(A)のシリコン窒化膜53aおよび図2(B)で形成したシリコン窒化膜53bは共に活性化アニール時に窒化膜クラックの発生の防止と、不純物(As)の解離を防止するために形成される第1の絶縁膜であり、このシリコン窒化膜35a、35bを以後アニール用窒化膜53と総称する。
【0044】
全面には新たにレジスト層PR2を設け、予定のソース領域56、ドレイン領域57、予定の配線層62およびパッド領域70上のレジスト層PR2を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。続いて、このレジスト層PR2をマスクとして予定のソース領域56およびドレイン領域57、予定の配線層62およびパッド電極70の下の基板表面に、予定の配線層62部分およびパッド電極70部分からはみ出して、又は予定の配線層62部分およびパッド電極70部分から数μm離してn型を与える不純物(29Si)のイオン注入を行う。これにより、n型のソース領域56およびドレイン領域57を形成してFETのチャネル領域44を形成する。また、同時に予定のパッド領域70および配線層62の下の基板表面にパッド領域70部分および配線層62部分からはみ出して、またはパッド領域70および配線層62から数μm離間した基板表面に、高濃度領域60、61を形成する。
【0045】
GaAs基板上にパッド電極または配線層を直接設けると、高周波信号に応じた空乏層距離の変化により、空乏層が隣接する電極または配線層まで到達するとそこで高周波信号の漏れを発生することが考えられる。しかし、パッド電極70および配線層62の下の基板51表面ににパッド領域70部分および配線層62部分からはみ出して、またはパッド領域70および配線層62から数μm離間した基板表面に、n+型の高濃度領域60、61が設けられれば、不純物がドープされていない基板51(半絶縁性であるが、基板抵抗値は1×10Ω・cm)表面と異なり、不純物濃度が高くなる(イオン種 29Siで濃度は1〜5×1018cm−3)。これにより配線層62およびパッド電極70と基板51は分離され、パッド電極70、配線層62から空乏層が伸びないので、隣接するパッド電極70、配線層62はお互いの離間距離を大幅に近接して設けることが可能となる。
【0046】
この後活性化アニールを行い、動作層52、ソース領域56およびドレイン領域57からなるチャネル領域44が形成される。
【0047】
本発明の第2の工程は、図3に示す如く、チャネル領域44形成後、第1の絶縁膜53上の全面に第2の絶縁膜54を形成することにある。
【0048】
本工程は、本発明の特徴となる工程である。すなわち、全面のレジスト層PR2を除去し、第1の絶縁膜であるアニール用窒化膜53上の全面に第2の絶縁膜である窒化膜54を450Å程度の膜厚に形成する。この窒化膜54は後の工程でリフトオフを容易にするために形成するものであり、以後リフトオフ用窒化膜54と称する。
【0049】
リフトオフ用窒化膜54の膜厚は第1の絶縁膜であるアニール用窒化膜53と同等の膜厚以上に形成し、且つ、リフトオフ用窒化膜54とアニール用窒化膜53の総膜厚を後の工程で蒸着するゲート金属層の膜厚以下に形成する。
【0050】
具体的には、リフトオフ用窒化膜54とアニール用窒化膜53の総膜厚は、700Å以上1300Å以下が好適であり、本実施形態では、リフトオフ用窒化膜54の膜厚として450Åを採用した。このリフトオフ用窒化膜54の膜厚については後述する。
【0051】
本発明の第3の工程は、図4に示す如く、ソースおよびドレイン領域56、57の一部が露出するように第2の絶縁膜54上にレジストPR3を設け第1および第2の絶縁膜53、54を開口して第1層目の電極となるオーミック金属層を付着し第1ソース電極および第1ドレイン電極66を形成することにある。
【0052】
まず、レジスト層PR2を除去し、新たなレジスト層PR3を設けて予定の第1ソース電極65および第1ドレイン電極66を形成する部分を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。予定の第1ソース電極65および第1ドレイン電極66上にあるアニール用窒化膜53、リフトオフ用窒化膜54をCFプラズマにより除去してソース領域56およびドレイン領域57の一部を露出する。引き続いてオーミック金属層64となるAnGe/Ni/Auの3層を順次真空蒸着して積層する。その後、レジスト層PR3を除去して、リフトオフによりソース領域56およびドレイン領域57上にコンタクトした第1ソース電極65および第1ドレイン電極66を残す。引き続いて合金化熱処理により第1ソース電極65とソース領域56、および第1ドレイン電極66とドレイン領域57のオーミック接合を形成する。
【0053】
本発明の第4の工程は、図5および図6に示す如く、動作層52上の一部が露出するように第2の絶縁膜54上にレジストPR4を設け第1および第2の絶縁膜53、54を開口して第2層目の電極となるゲート金属層68を付着し、リフトオフによりゲート電極69を形成することにある。
【0054】
本工程も本発明の特徴となる工程である。
【0055】
まず図5(A)では、レジスト層PR3を除去して新たなレジスト層PR4を設け、予定のゲート電極69、パッド電極70および配線層62部分を選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。予定のゲート電極69、パッド電極70および配線層62部分のレジスト開口部から露出したアニール用窒化膜53およびリフトオフ用窒化膜54をドライエッチングして、予定のゲート電極69部分の動作層52を露出し、予定の配線層62および予定のパッド電極70部分の基板51を露出する。
【0056】
ここで、レジスト層PR4の開口部と窒化膜53、54開口部とでオーバーハング形状を形成するように、すなわちアニール用窒化膜53およびリフトオフ用窒化膜54の開口部が、レジスト層PR4下端の開口部より大きくなるように、アニール用窒化膜53およびリフトオフ用窒化膜54をオーバーエッチングする(図5(C)参照)。
【0057】
具体的には、アニール用窒化膜53およびリフトオフ用窒化膜54の開口部が、レジスト層PR4下端の開口部よりもゲート電極69の両側で0.2μm以上(サイドエッチ量SEが0.2μm以上)、トータルで0.4μm以上大きく形成されるようにオーバーエッチングを行う。
【0058】
本実施形態では、窒化膜53、54の総膜厚が1000Åであり、このときのジャストエッチ(レジスト層PR4の開口部と実質同等のサイズに開口されるエッチング)時間が6分であり、それより更に2分オーバーエッチングすることにより、サイドエッチ量SEが0.2μmとなる。
【0059】
その後、図5(B)の如く動作層52および露出した基板51に第2層目の電極としてのゲート金属層68を付着しゲート電極69、配線層62および第1パッド電極70を形成する。すなわち、基板51に第2層目の電極としてのゲート金属層68となるTi/Pt/Auの3層を順次真空蒸着して積層する
図5(C)には、このFET部分の拡大図を示す。本実施形態においては、アニール用窒化膜53上に更に同程度の膜厚のリフトオフ用窒化膜54を形成し、レジスト層PR4の予定のゲート電極69領域に露出したアニール用窒化膜53およびリフトオフ用窒化膜54を、上記の条件によりサイドエッチ量SEが0.2μm程度となるようにオーバーエッチングする。これにより図の如く、レジスト層PR4の開口部と窒化膜開口部でオーバーハング形状が形成される。
【0060】
このときリフトオフ用窒化膜54を形成することにより、レジスト層PR4上のゲート金属層68とゲート電極69との隙間d21およびオーバーハング形状のレジスト層PR4と基板51表面との隙間d22を、従来のアニール用窒化膜53のみの場合と比較して、充分広くすることができる。これにより、レジスト除去液が浸入しやすくなり、除去液を染み込ませるのに必要な時間を大幅に短縮できる。又、リフトオフ工程において、超音波は小さいパワーで良く、その分エネルギーの消費は少ない。さらにレジストの角の形状が少し丸くなっても、ウエファ上にゲート電極として残るべき金属と、リフトオフにより除去されるべきレジスト上の金属とは接続状態にならない。従って従来のように、強い超音波でその接続を引きちぎることは無く、ゲート電極の端にバリは発生しないため、ゲートーソース間やゲートードレイン間で電気的リークを起こすことは無く、生産上の歩留が大幅に改善され、信頼性上の問題も無くなる。
【0061】
ここで、リフトオフ用窒化膜54の膜厚について説明する。上述の如くレジスト除去液の浸入を容易にすることのみを考慮すれば、リフトオフ用窒化膜54を更に厚くすることも考えられる。しかし、窒化膜の膜厚を厚くするとそのデポジションおよびエッチング共に処理時間がかかるばかりでなく、工程バラツキも大きくなる。
【0062】
また、窒化膜の厚みにバラツキが発生するとゲート長Lgのバラツキの原因となる。つまり所定のゲート長Lgを再現性良く形成するためには、リフトオフ用窒化膜54およびアニール用窒化膜53の総膜厚をゲート電極69(ゲート金属層68の膜厚)よりも薄くする必要がある。
【0063】
更に、隙間d21、d22を大きくするのであれば窒化膜の膜厚が厚くなればよいのでリフトオフ用窒化膜54を形成せずにアニール用窒化膜53の膜厚を厚くすることも考えられる。しかし、例えば2000Å程度のアニール用窒化膜53を形成した場合、アニール時に大きな応力が発生し、窒化膜53のクラックが発生しやすい。また、ソース領域56およびドレイン領域57などのn+型イオン注入はこのアニール用窒化膜53をスルーで行うため、窒化膜が厚い分大きな加速電圧を必要とし、イオン注入マスクとなるレジスト層を硬化させ、かえってレジスト除去がしにくくなる問題もある。
【0064】
以上の理由から、リフトオフ用の窒化膜54は、アニール用窒化膜53と同程度以上の膜厚で、アニール用窒化膜53およびリフトオフ用窒化膜54の総膜厚が1300Å程度以下が好適である。また、アニール用窒化膜53とは別工程で、さらにはチャネル領域44のイオン注入工程、アニール工程の後に、リフトオフ用の窒化膜54を形成することが望ましい。
【0065】
その後、図6の如く、レジスト層67を除去してリフトオフにより動作層52にコンタクトするゲート長0.5μmのゲート電極69と、第1パッド電極70および配線層62を形成する。上述の如くレジスト除去液の浸入する隙間d21、d22が広くなっているので、これにより、レジスト除去液が浸入しやすくなり、除去液を染み込ませるのに必要な時間を大幅に短縮できる。又、従来のように、ゲート電極の端にバリは発生しないため、ゲートーソース間やゲートードレイン間で電気的リークを起こすことは無く、生産上の歩留が大幅に改善され、信頼性上の問題も無くなる。
【0066】
本発明の第5の工程は、図7に示す如く、前記第1ソース電極65および第1ドレイン電極66と前記第1パッド電極70上に第3層目の電極としてのパッド金属層74を付着し第2ソースおよび第2ドレイン電極75、76と第2パッド電極77を形成することにある。
【0067】
図7(A)では、第1ソース電極65および第1ドレイン電極66と第1パッド電極70上のパッシベーション膜72にコンタクト孔を形成する。ゲート電極69、配線層62および第1パッド電極70を形成した後、ゲート電極69周辺の動作層52を保護するために、基板51表面はシリコン窒化膜よりなるパッシベーション膜72で被覆される。このパッシベーション膜72上にフォトリソグラフィプロセスを行い、第1ソース電極65、第1ドレイン電極66、ゲート電極69および第1パッド電極70とのコンタクト部に対して選択的にレジスト層PR5の窓開けを行い、その部分のパッシベーション膜72をドライエッチングする。その後、レジスト層PR5は除去される。
【0068】
図7(B)では、第1ソース電極65および第1ドレイン電極66と第1パッド電極70上に第3層目の電極としてのパッド金属層74を付着し第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2パッド電極77を形成する。
【0069】
基板51全面に新たなレジスト層PR6を塗布してフォトリソグラフィプロセスを行い、予定の第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2パッド電極77上のレジストを選択的に窓開けするフォトリソグラフィプロセスを行う。続いて、第3層目の電極としてのパッド金属層74となるTi/Pt/Auの3層を順次真空蒸着して積層し、第1ソース電極65、第1ドレイン電極66および第1パッド電極70にコンタクトする第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2パッド電極77が形成される。パッド金属層74の他の部分はレジスト層PR6上に付着されるので、レジスト層PR6を除去してリフトオフにより第2ソース電極75および第2ドレイン電極76と第2パッド電極77のみを残し、他は除去される。なお、一部の配線部分はこのパッド金属層74を用いて形成されるので、当然その配線部分のパッド金属層74は残される(図7(C))。
【0070】
以上、ノンドープのGaAs基板に、イオン注入によりチャネル領域44を形成するFETを例に説明したが、n型エピタキシャル層の動作層52にn+型不純物をイオン注入してチャネル領域44を形成したFETに本実施形態を適用してもよく、同様の効果が得られる。n型エピタキシャル層の動作層52にn+型不純物をイオン注入してチャネル領域44を形成する場合は、図2に示す本実施形態の第1工程において、アニール用窒化膜53として窒化膜53aおよび窒化膜53bを連続して形成後、ソース領域56およびドレイン領域57となるn+型不純物をイオン注入し、チャネル領域44を形成する。また、FET領域および隣接する高濃度領域の間は絶縁化層により絶縁分離される。
【0071】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に依れば以下の効果が得られる。
【0072】
第1に、ゲート電極形成におけるリフトオフ工程においてレジスト除去液が浸入しやすくなり、除去液を染み込ませるのに必要な時間を大幅に短縮できる。
【0073】
第2に、ゲート電極形成におけるリフトオフ工程において、超音波は小さいパワーで良く、その分エネルギーの消費は少ない。
【0074】
第3に、ゲート電極形成におけるレジストの角の形状が少し丸くなっても、ウエファ上にゲート電極として残るべき金属と、リフトオフにより除去されるべきレジスト上の金属とは接続状態にならない。
【0075】
従って従来のように、強い超音波でその接続を引きちぎることは無く、ゲート電極の端にバリは発生しないため、ゲートーソース間やゲートードレイン間で電気的リークを起こすことは無く、生産上の歩留が大幅に改善され、信頼性上の問題も無くなる。
【0076】
第4に、チャネル領域44形成後に、窒化膜の追加形成を行うので、アニール用窒化膜を厚くする手法と比較して、アニール時の応力によるクラックの発生を防止し、チャネル領域44のイオン注入も従来通りの加速電圧でよい。
【0077】
このように、窒化膜形成工程を1工程追加するだけでFETの品質を向上させ、歩留も大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための(A)平面図、(B)断面図である。
【図2】本発明を説明するための断面図である。
【図3】本発明を説明するための断面図である。
【図4】本発明を説明するための断面図である。
【図5】本発明を説明するための断面図である。
【図6】本発明を説明するための断面図である。
【図7】本発明を説明するための断面図である。
【図8】従来例を説明するための(A)断面図、(B)回路図である。
【図9】従来例を説明するための断面図である。
【図10】従来例を説明するための断面図である。
【図11】従来例を説明するための断面図である。
【図12】従来例を説明するための断面図である。
【図13】従来例を説明するための断面図である。
【符号の説明】
44 チャネル領域
51 GaAs基板
52 動作層
53 アニール用窒化膜
53a アニール用窒化膜
53b アニール用窒化膜
54 リフトオフ用窒化膜
56 ソース領域
57 ドレイン領域
60 高濃度領域
61 高濃度領域
62 配線層
64 オーミック金属層
65 第1ソース電極
66 第1ドレイン電極
68 ゲート金属層
68a Au層
69 ゲート電極
70 第1パッド電極
72 窒化膜
74 パッド金属層
75 第2ソース電極
76 第2ドレイン電極
77 第2電極パッド
PR1 レジスト層
PR2 レジスト層
PR3 レジスト層
PR4 レジスト層
PR5 レジスト層
PR6 レジスト層

Claims (8)

  1. 化合物半導体基板表面に第1の絶縁膜および、動作層、ソース領域およびドレイン領域からなるチャネル領域を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記ソースおよびドレイン領域上の前記第1および第2の絶縁膜を開口し、第1層目の金属層を付着し第1ソースおよび第1ドレイン電極を形成する工程と、
    前記動作層上の前記第1および第2の絶縁膜を開口し、第2層目の金属層を付着しゲート電極を形成する工程と、
    前記第1ソースおよび第1ドレイン電極上に第3層目の金属層を付着し第2ソースおよび第2ドレイン電極を形成する工程とを具備することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  2. 化合物半導体基板表面に第1の絶縁膜、および動作層、ソース領域およびドレイン領域からなるチャネル領域を形成する工程と、
    前記チャネル領域形成後、前記第1の絶縁膜上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記ソースおよびドレイン領域の一部が露出するように前記第2の絶縁膜上にレジストを設け前記第1および第2の絶縁膜を開口して第1層目の電極となるオーミック金属層を付着し第1ソースおよび第1ドレイン電極を形成する工程と、
    前記動作層上の一部が露出するように前記第2の絶縁膜上にレジストを設け前記第1および第2の絶縁膜を開口して第2層目の電極となるゲート金属層を付着し、リフトオフによりゲート電極を形成する工程と、
    前記第1ソースおよび第1ドレイン電極上に第3層目の電極となるパッド金属層を付着し第2ソースおよび第2ドレイン電極を形成する工程とを具備することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜と同等の膜厚以上に形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1および前記第2の絶縁膜の総膜厚を前記ゲート金属層の膜厚以下に形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1および前記第2の絶縁膜の総膜厚を700Å以上1300Å以下に形成することを特徴とする請求項4に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1および前記第2の絶縁膜は窒化膜を堆積して形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  7. 前記ゲート電極形成工程の第1および前記第2の絶縁膜の開口部を形成する際に、該第1および第2の絶縁膜をオーバーエッチングして前記レジスト下端の開口部よりも前記第1および第2の絶縁膜の開口部を大きく形成することを特徴とする請求項2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1および第2の絶縁膜の開口部は前記オーバーエッチングにより、前記レジスト下端の開口部よりも0.4μm以上大きく形成されることを特徴とする請求項7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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