JP2004157740A - 紙幣取扱装置及び紙幣情報伝達法 - Google Patents

Abstract

【課題】複数の紙幣取扱装置から紙幣を収容する収納装置を回収したときにどの紙幣取扱装置から回収した収納装置であるかを確認する。
【解決手段】光学的又は磁気的に読み出し可能にカード（３）に記録された各紙幣取扱装置を特定する符号を検出センサ（４５）により読み取って、紙幣鑑別装置（２）の鑑別搬送制御装置（４７）は、符号信号を符号記憶装置（３２）に記憶する。金額記憶装置（９９）は、符号記憶装置（３２）に記憶された符号を表す符号情報及び鑑別搬送制御装置（４７）が真正と判断した紙幣（４４）の金額及び枚数を含む紙幣情報を受信して記憶する。読出装置（８）は、紙幣鑑別装置（２）から分離した収納装置（４）の金額記憶装置（９９）に記憶された紙幣情報及び符号情報を読み出し、読出装置（８）が読み出した符号により、収納装置（４）が回収した紙幣取扱装置を特定でき、回収した紙幣（４４）の金額と紙幣鑑別装置（２）が真正と判断して収納装置内に収納した紙幣（４４）の金額とを正確に照合できる。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣処理技術、特に複数の紙幣取扱装置から紙幣を収容する収納装置を回収したときにどの紙幣取扱装置から回収した収納装置であるかを確認できる紙幣取扱装置及び紙幣情報伝達法に属する。
【０００２】
【従来の技術】
図７に示すように、従来の紙幣取扱装置（１）は、紙幣（４４）を投入する入口（１１）を備えた紙幣鑑別装置（２）と、紙幣鑑別装置（２）の入口（１１）に挿入される紙幣（４４）を搬送通路（１３）に沿って搬送する搬送装置（２６）と、紙幣鑑別装置（２）の下方に着脱自在に装着されかつ紙幣鑑別装置（２）により真正と判断された紙幣（４４）を収納する収納室（３０）を形成する収納装置（４）と、紙幣鑑別装置（２）に設けられかつ搬送装置（２６）に駆動信号を付与する鑑別搬送制御装置（４７）とを備えている。紙幣鑑別装置（２）に設けられた搬送装置（２６）及び鑑別搬送制御装置（４７）は、金属製パネルにより形成されたほぼＬ字状のフレーム（２５）内に配置される。搬送装置（２６）は、入口（１１）から出口（１２）までＬ字状に延びる搬送通路（１３）と、搬送通路（１３）に沿って紙幣（４４）を搬送する搬送ベルト（１４）と、搬送ベルト（１４）を駆動する駆動プーリ（１５）と、搬送ベルト（１４）が捲回された複数のアイドルローラ（１６〜１９）とを有する。
【０００３】
搬送通路（１３）に沿って搬送される紙幣（４４）の光学的特徴を検出する光学センサ（２０）及び紙幣（４４）の磁気的特徴を検出する磁気センサ（２１）とから成る検出センサ（４５）は搬送通路（１３）付近に設けられる。磁気センサ（２１）に対して紙幣（４４）を押圧する押圧ローラ（２２）は磁気センサ（２１）に対向して配置される。入口（１１）に隣接して配置される入口センサ（２３）は、紙幣（４４）の挿入を光学的に検出する。図１０に示すように、出口（１２）に隣接して配置される排出検知センサ（２４）は、紙幣（４４）の排出を検出する。入口センサ（２３）、排出検知センサ（２４）は、例えば発光ダイオードと受光トランジスタとの組み合わせであり、光学センサ（２０）は赤外線発光ダイオードと受光トランジスタとの組み合わせである。
【０００４】
図７に示すように、収納装置（４）は、収納室（３０）及び格納室（３１）とを形成する現金回収箱（６）を有する。収納室（３０）には背板（３３）と、背板（３３）を格納室（３１）に向かって押圧する押圧スプリング（３４）とが収容される。格納室（３１）には現金回収箱（６）内に供給された紙幣（４４）を押圧するプッシャ（３５）が配置される。プッシャ（３５）は、紙幣（４４）を収納位置に押圧する押圧板（３７）と、一端に押圧板（３７）が接続されかつ押圧板（３７）を駆動するリンク装置（３６）と、リンク装置（３６）の他端に接続されたラック（３８）とを備えている。リンク装置（３６）はＸ字状に連結された一対のリンク（４１，４２）を有する。リンク（４１）の一端（４１ａ）は押圧板（３７）に軸着され、他端（４１ｂ）は現金回収箱（６）に軸着される。リンク（４２）の一端（４２ａ）は押圧板（３７）に軸着され、他端（４２ｂ）はラック（３８）に軸着される。図８に示すように、ラック（３８）にはピニオン（４３）が噛合し、ピニオン（４３）は紙幣鑑別装置（２）内に設けられた搬送モータ（５０）により駆動される。
【０００５】
搬送モータ（５０）の出力軸にはロータリエンコーダ（５１）が連結され、ロータリエンコーダ（５１）の回転により発生するパルスを図示しないパルス検出装置により検出して計数し、紙幣（４４）の搬送位置を決定することができる。搬送モータ（５０）の出力軸に取り付けられたギア（５０ａ）は、減速装置（６０）を介して第１軸（５３）に取り付けられた第１ギア（５２）に連結される。第１軸（５３）に取り付けられた第２ギア（５４）は紙幣鑑別装置（２）から突出して取り付けられる第３ギア（５５）に連結される。第３ギア（５５）は収納装置（４）の現金回収箱（６）内に回転可能に取り付けられた第４ギア（５６）及び第５ギア（５７）を介して第６ギア（５８）に連結される。第６ギア（５８）が取り付けられるピニオン軸（５９）にはピニオン（４３）が取り付けられる。
【０００６】
このため、搬送モータ（５０）が一方に回転すると、ラック（３８）は、図１０に示す受入位置まで上方に移動される。ラック（３８）が受入位置に移動し、押圧板（３７）が投入口（３２ａ）の覆いを解除して移動すると、現金回収箱（６）内に供給される紙幣（４４）は、現金回収箱（６）に形成された投入口（３２ａ）から押圧板（３７）と背板（３３）との間に排出される。この状態で、搬送モータ（５０）が他方に回転すると、図１１に示すように、ラック（３８）が押圧位置まで下方に移動する。ラック（３８）が押圧位置に移動すると、リンク装置（３６）を介し、押圧板（３７）を背板（３３）に向かって押圧して紙幣（４４）を現金回収箱（６）内に収容することができる。
【０００７】
図１３に示すように、同一形状に形成されるスタッカ検出レバー（７０）とスタック検出レバー（７１）は、それぞれ図１３に示す初期位置と図１５に示す作動位置との間でフレーム（２５）のレバーシャフト（７２，７３）に回転可能に取り付けられる。スタッカ検出レバー（７０）の一端には丸い接触端部（７０ａ）が形成され、スタッカ検出レバー（７０）の接触端部（７０ａ）に当接するカム部（７４）が収納装置（４）に設けられる。スタック検出レバー（７１）の一端にはラック（３８）の端部（３８ａ）に当接可能な丸い接触端部（７１ａ）が形成される。
【０００８】
スタック検出レバー（７１）の接触端部（７１ａ）は、図１４に示すカム部（７４）に形成された開口部（７４ａ）を通じてラック（３８）の端部（３８ａ）に当接する。また、スタッカ検出レバー（７０）は、スプリング（７５）により図１３の初期位置に付勢され、スタック検出レバー（７１）はスプリング（７６）により図１３の初期位置に付勢される。所期位置にあるスタッカ検出レバー（７０）の他端（７０ｂ）は、発光ダイオードと受光トランジスタから成る装着センサ（８０）内に配置される。また、初期位置にあるスタック検出レバー（７１）の他端（７１ｂ）は、発光ダイオードと受光トランジスタから成るスタックセンサ（８１）内に配置される。収納装置（４）をフレーム（２５）内に装着しないとき、スタッカ検出レバー（７０）は図１３の初期位置にある。図１２に示すように、フレーム（２５）内に収納装置（４）を装着すると、カム部（７４）はスタッカ検出レバー（７０）の接触端部（７０ａ）に当接して、スプリング（７５）の弾力又は自重に抗してスタッカ検出レバー（７０）を図１３の初期位置から図１４及び図１５の作動位置に回転させる。このため、スタッカ検出レバー（７０）は、図１３に示す初期位置から図１５に示す作動位置に回転されるので、スタッカ検出レバー（７０）の他端（７０ｂ）が装着センサ（８０）から離間して、収納装置（４）の装着を検出する検出信号が装着センサ（８０）から生ずる。
【０００９】
図７に示す押圧板（３７）は現金回収箱（６）に形成された投入口（３２ａ）を覆う待機位置にあり、押圧板（３７）が待機位置にあると、収納装置（４）からの紙幣（４４）の不正抜き取りを防止することができる。ラック（３８）が図１１の押圧位置にあるとき、押圧板（３７）が紙幣（４４）を収納位置に押圧し、スタック検出レバー（７１）はラック（３８）との係合が解除されて図１３の初期位置に移動される。押圧板（３７）が紙幣（４４）を受け入れる受入位置に移動されると、ラック（３８）はスプリング（７６）の弾力又は自重に抗してスタック検出レバー（７１）を図１５の作動位置に移動させる。フレーム（２５）に回転可能に取り付けられるスタッカ検出レバー（７０）及びスタック検出レバー（７１）の代わりに、フレーム（２５）に滑動可能に取り付けられたスタッカ検出ロッド及びスタック検出ロッドによりスタッカ検出手段及びスタック検出手段を構成してもよい。
【００１０】
図９に示すように、従来の紙幣取扱装置（１）は、入口センサ（２３）と、光学センサ（２０）と、磁気センサ（２１）とスタックセンサ（８１）とは増幅回路（４８）を介して鑑別搬送制御装置（４７）の各入力端子に接続され、鑑別搬送制御装置（４７）の出力端子にモータ制御回路（４６）が接続され、モータ制御回路（４６）は搬送モータ（５０）に接続される。紙幣鑑別装置（２）の作動時に、入口（１１）から搬送通路（１３）内に紙幣（４４）が挿入されると、検出センサ（４５）により紙幣（４４）の光学的及び磁気的パターンが検出され、紙幣鑑別装置（２）に設けられた鑑別搬送制御装置（４７）が検出信号を受信して真偽判定を行うと共に、紙幣（４４）の金種を読み込む。読み込まれた紙幣情報は紙幣取扱装置（１）内に保存される。
【００１１】
紙幣鑑別装置（２）に設けられた入口（１１）に紙幣（４４）が挿入されると、入口センサ（２３）がオンとなり、紙幣（４４）の挿入が検知され、図９に示すように、入口センサ（２３）の出力が増幅回路（４８）を介して、鑑別搬送制御装置（４７）の入力端子に送出される。これにより、鑑別搬送制御装置（４７）は、搬送装置（２６）のモータ制御回路（４６）に駆動信号を付与し、搬送モータ（５０）及び駆動プーリ（１５）を正転駆動させ、紙幣（４４）が載置された搬送ベルト（１４）を回動させて紙幣（４４）を搬送通路（１３）の内部に搬送する。
【００１２】
このとき、鑑別搬送制御装置（４７）の入力端子に接続された光学センサ（２０）及び磁気センサ（２１）から成る検出センサ（４５）により、搬送通路（１３）内に搬送される紙幣（４４）が走査され、紙幣（４４）の光学的特徴又は磁気的特徴等の物理的特徴が検出されて紙幣（４４）のデータが読み取られ、紙幣（４４）の検出データは、鑑別搬送制御装置（４７）に送出される。鑑別搬送制御装置（４７）は、検出データに基づき紙幣（４４）が真正か否か判定し、紙幣（４４）を真正と判断したとき、鑑別搬送制御装置（４７）は更に搬送装置（２６）を正転駆動して、図７に示すように、紙幣（４４）を搬送通路（１３）から投入口（３２ａ）まで移動させる。
【００１３】
次に、搬送モータ（５０）を一方に回転し、図７に示すラック（３８）を図１０に示すように上方に移動させると、紙幣（４４）を待機位置に配置させた押圧板（３７）が移動し、投入口（３２ａ）から紙幣（４４）が背板（３３）と押圧板（３７）との間に収納される。さらに、搬送モータ（５０）を他方に回転すると、図１１に示すように、ラック（３８）は下方に移動する。したがって、紙幣（４４）は、リンク装置（３６）を介して、押圧板（３７）により背板（３３）に向かって押圧され、現金回収箱（６）内に収容される。また、図１０に示すように、出口（１２）に隣接して配置された排出検知センサ（２４）により、出口（１２）から紙幣（４４）が排出されたか否か検出される。押圧板（３７）の作動は、図１３に示すスタック検出レバー（７１）によって自動的に検出されるので、正確な動作タイミングで押圧板（３７）を作動して、紙幣（４４）を確実に収納装置（４）内に収容することができる。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紙幣を投入するゲーム機等の紙幣取扱装置（１）に内蔵された収納装置（４）は、保安のため、複数の作業員が協力して回収する。ある係員が紙幣取扱装置（１）から収納装置（４）を取出し、他方の係員が回収された収納装置（４）をコンテナの棚に載せ、更にコンテナを運搬して各作業を分担し、回収した収納装置（４）を所定の順序でかつ所定の位置にコンテナ棚上に載置する。この場合に、コンテナ棚の所定の位置以外の位置に収納装置（４）を誤って配置したとき、どのゲーム機から回収した収納装置（４）であるかを確認できず、収納装置（４）から回収する紙幣の金額とゲーム機を通じて記録される紙幣の金額とを照合できない欠点があった。
【００１５】
そこで、例えば、米国特許第５，６３０，７５５号明細書は、識別アダプタを介してゲーム機のホストコンピュータと紙幣鑑別装置とを接続し、紙幣鑑別装置と紙幣収納装置の記憶装置とを接続して、ホストコンピュータと紙幣収納装置の記憶装置とをハーネスで接続して、記憶装置に識別符号を記憶させる符号伝達システムを示している。しかしながら、このシステムでは、ホストコンピュータと紙幣鑑別装置と紙幣収納装置とをオンラインで接続し、変換ソフトウエアを介して情報を伝達しなければならないため、システムが複雑となり、故障が発生する危険がある。
【００１６】
本発明は、複数の紙幣取扱装置から紙幣を収容する収納装置を回収したとき、どの親機の紙幣処理装置から回収した収納装置であるかを確認できる紙幣取扱装置及び紙幣情報伝達法を提供することを目的とする。また、本発明は、管理用コンピュータに紙幣鑑別装置を接続せずに、複数の紙幣取扱装置から回収した紙幣の金額と紙幣鑑別装置が真正と判断して収納装置内に収納した紙幣の金額とを照合できる紙幣取扱装置及び紙幣情報伝達法を提供することを目的とする。更に、本発明は、紙幣鑑別装置に着脱自在に取り付けられる収納装置の金額記憶装置と紙幣鑑別装置の鑑別搬送制御装置とを非接触状態で接続して必要な情報を鑑別搬送制御装置から金額記憶装置に送出できる紙幣取扱装置を提供することを目的とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
本発明による紙幣取扱装置は、紙幣鑑別装置（２）と、紙幣鑑別装置（２）に着脱自在に装着される収納装置（４）とを備えている。紙幣鑑別装置（２）は、入口（１１）に挿入される紙幣（４４）を搬送通路（１３）に沿って搬送する搬送装置（２６）と、搬送通路（１３）に沿って搬送される紙幣（４４）の光学的特徴又は磁気的特徴を検出する検出センサ（４５）と、検出センサ（４５）の出力により紙幣（４４）の真贋を鑑別すると共に搬送装置（２６）に駆動信号を付与する鑑別搬送制御装置（４７）とを備えている。鑑別搬送制御装置（４７）が真正と判断した紙幣（４４）を搬送通路（１３）を通じて受け取りかつ収納する収納室（３０）が収納装置（４）に設けられる。この紙幣取扱装置は、光学的手段又は磁気的手段により読み出し可能に紙幣取扱装置を特定する符号が記録されたカード（３）と、入口（１１）に挿入されたカード（３）に記録されかつ検出センサ（４５）が読み出した符号を記憶する符号記憶装置（３２）と、収納装置（４）に取り付けられた金額記憶装置（９９）と、紙幣鑑別装置（２）から離間して設けられた読出装置（８）とを備えている。紙幣鑑別装置（２）に装着された収納装置（４）の金額記憶装置（９９）は、鑑別搬送制御装置（４７）に通信可能であり、金額記憶装置（９９）は、符号記憶装置（３２）に記憶された符号を表す符号情報並びに鑑別搬送制御装置（４７）が真正と判断した紙幣（４４）の金額及び枚数を含む紙幣情報を鑑別搬送制御装置（４７）から受信して記憶し、読出装置（８）は、紙幣鑑別装置（２）から分離した収納装置（４）の金額記憶装置（９９）から符号情報及び紙幣情報を読み出すので、読出装置（８）が読み出した符号により、収納装置（４）を回収した紙幣鑑別装置（２）及び紙幣取扱装置を特定できると共に、回収した紙幣（４４）の金額と紙幣鑑別装置（２）が真正と判断して収納装置内に収納した紙幣（４４）の金額とを正確に照合することができる。
【００１８】
本発明による紙幣情報伝達法は、各紙幣取扱装置を特定する符号を記録したカード（３）を紙幣鑑別装置（２）の入口（１１）に挿入する過程と、紙幣鑑別装置（２）の検出センサ（４５）によりカード（３）に記録した符号を光学的手段又は磁気的手段により符号情報として読み取り、読み取った符号を符号記憶装置（３２）内に記憶する過程と、金額記憶装置（９９）を備えかつ紙幣（４４）を収容する収納装置（４）を紙幣取扱装置に取り付けた後、符号記憶装置（３２）内に記憶された符号情報を収納装置（４）の金額記憶装置（９９）に送出し、金額記憶装置（９９）内に符号情報を記憶する過程と、その後、紙幣鑑別装置（２）の入口（１１）に挿入される紙幣（４４）を検出センサ（４５）により検出して、鑑別搬送制御装置（４７）が紙幣（４４）の真贋を判断する過程と、鑑別搬送制御装置（４７）が真正と判断した紙幣（４４）を収納装置（４）内に収容する過程と、収納装置（４）内に紙幣（４４）を収容する毎に、真正と判断した紙幣（４４）の種類及び金額を表す紙幣情報を鑑別搬送制御装置（４７）から金額記憶装置（９９）に送出して、金額記憶装置（９９）内に記憶する過程とを含む。
【００１９】
【発明の実施の形態】
ゲーム機に内蔵される本発明による紙幣取扱装置の実施の形態を図１〜図６について説明する。図１〜図６では図７〜図１５に示す箇所と実質的に同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の実施の形態による紙幣取扱装置（１）は、紙幣鑑別装置（２）と、収納装置（４）とを備えている。紙幣取扱装置（１）は、図示しないが、スロットマシン等の親機に搭載される。図１に示すように、紙幣鑑別装置（２）は、鑑別搬送制御装置（４７）に接続された符号記憶装置（３２）と、鑑別搬送制御装置（４７）に接続された固定発光装置（６１）及び固定受光装置（６３）とを備えている。固定発光装置（６１）は、固定スイッチング素子を構成するトランジスタ（６４）と、トランジスタ（６４）の一方の主端子を構成するエミッタに接続された固定発光素子を構成する発光ダイオード（６２）とを備えている。トランジスタ（６４）の制御端子であるベースは鑑別搬送制御装置（４７）に接続され、トランジスタ（６４）の他方の主端子を構成するコレクタは電源に接続される。固定受光装置（６３）は、鑑別搬送制御装置（４７）に接続された受光トランジスタ（６５）を備えている。
【００２０】
収納装置（４）に設けられた可動記憶装置（５）は、伝送記憶装置（８７）と、伝送記憶装置（８７）に接続された金額記憶装置（９９）と、伝送記憶装置（８７）に接続された可動発光装置（６６）と、伝送記憶装置（８７）に接続された可動受光装置（６７）と、可動記憶装置（５）に電力を供給するバッテリ（９８）とを備えている。本実施の形態では、検出センサ（４５）により検出した紙幣（４４）の種類及び枚数を計数する演算手段が金額記憶装置（９９）に設けられるが、必要に応じて、鑑別搬送制御装置（４７）又は符号記憶装置（３２）にも検出センサ（４５）により検出した紙幣（４４）の種類及び枚数を計数する演算手段を設けることができる。
【００２１】
可動発光装置（６６）は、可動スイッチング素子を構成するトランジスタ（８６）と、トランジスタ（８６）の一方の主端子であるエミッタに接続された可動発光素子を構成する発光ダイオード（８５）とを備えている。トランジスタ（８６）の制御端子であるベースは伝送制御装置（８７）に接続され、トランジスタ（８６）の他方の主端子を構成するコレクタは接地される。可動受光装置（６７）は、可動受光素子を構成する受光トランジスタ（８８）を備えている。受光トランジスタ（８８）のコレクタは、伝送記憶装置（８７）に接続され、エミッタは抵抗（８４）を介して接地される。また、ゲート素子であるＦＥＴ（電界効果トランジスタ）（９１）が抵抗（８４）と並列に接続され、ＦＥＴ（９１）のゲートは、コンデンサ（９３）と、ノイズセンサとなる受光トランジスタ（９０）のコレクタに接続され、受光トランジスタ（９０）のエミッタは接地される。
【００２２】
図１２に示すように、紙幣鑑別装置（２）から分離された状態にある収納装置（４）を図１０に示すように紙幣鑑別装置（２）に取り付けると、固定発光装置（６１）の発光ダイオード（６２）は、図４に示すように、可動記憶装置（５）の受光トランジスタ（８８）に非接触状態で対向してホトカプラを構成する。同時に固定受光装置（６３）の受光トランジスタ（６５）は、可動記憶装置（５）の発光ダイオード（８５）に非接触状態で対向してホトカプラを構成する。受光トランジスタ（６５）は、発光ダイオード（８５）からの情報を受信して、鑑別搬送制御装置（４７）は、例えば、金額記憶装置（９９）内の情報が消去されているか否か、金額記憶装置（９９）が動作可能か否か又は不必要な情報が記録されているか否か等について伝送記憶装置（８７）の状態を確認する。
【００２３】
読出装置（８）は、図２に示すように、情報出力制御装置（９４）と、情報出力制御装置（９４）の各入力端子に接続された取出発光装置（３９）及び取出受光装置（４０）と、情報出力制御装置（９４）の出力端子に接続されたプリンタ（２７）とを備えている。取出発光装置（３９）は、情報出力制御装置（９４）に接続された制御端子としてのベースを有するスイッチング素子としてのトランジスタ（９７）と、トランジスタ（９７）のエミッタに接続された発光ダイオード（９６）とを備え、トランジスタ（９７）のコレクタは接地される。取出受光装置（４０）は情報出力制御装置（９４）とグランドとの間に接続された受光トランジスタ（９５）を備えている。読出装置（８）に可動記憶装置（５）を対向して配置すると、図２に示すように、取出受光装置（４０）の受光トランジスタ（９５）は、可動記憶装置（５）の発光ダイオード（８５）に非接触状態で対向してホトカプラを構成する。同時に取出発光装置（３９）の発光ダイオード（９６）は、可動記憶装置（５）の受光トランジスタ（８８）に非接触状態で対向してホトカプラを構成し、受光トランジスタ（８８）からの情報を受信する。例えば、鑑別搬送制御装置（４７）は、金額記憶装置（９９）内に情報が含まれているか否か、金額記憶装置（９９）が動作可能か否か又は不必要な情報が記録されているか否か等について伝送記憶装置（８７）の状態を確認する。
【００２４】
本発明による紙幣情報伝達法の手順を図６について以下説明する。
最初に、図６（ａ）に示すように、管理用コンピュータ（２８）にプリンタ（７）を電気的に接続して、光学的又は磁気的に読み出し可能に紙幣取扱装置を特定する符号が記録されたカード（３）をプリンタ（７）から発行する。カード（３）に記録される符号は、スロットマシン等の親機を特定する機械番号を表す。符号は、バーコード、記号、数字若しくはアルファベット又は穿孔されたパンチカードにより光学的手段又は磁気的手段により読取り可能にカード（３）に記録され、記録される符号は、目視したときに直感できない文字、図形又は記号等により構成するとよい。別法として、磁性成分を含むインクにより符号をカード（３）に印刷すれば、磁気ヘッド等により符号を磁気的に検出することができる。本実施の形態では、多数のゲーム機が配置される娯楽領域において各ゲーム機に紙幣取扱装置（１）が取り付けられ、各紙幣取扱装置（１）に設けられた収納装置（４）から紙幣（４４）を回収する状況を想定する。多数のゲーム機に設けられる紙幣取扱装置（１）には、取り付かれるゲーム機を特定する符号を管理番号として記憶させなければならない。従って、各ゲーム機を特定する符号がカード（３）に記録され又は印刷される。プリンタ（７）を備えた管理用コンピュータ（２８）は、カード発行装置を構成し、多数の紙幣取扱装置の各紙幣鑑別装置（２）に対し異なる符号を表すカード（３）が発行される。
【００２５】
次に、図６（ｂ）に示すように、発行されたカード（３）を紙幣鑑別装置（２）の入口（１１）に挿入すると、入口センサ（２３）が挿入を検出して、鑑別搬送制御装置（４７）に検出信号が送出される。鑑別搬送制御装置（４７）から搬送装置（２６）のモータ制御回路（４６）に駆動信号が送出され、搬送モータ（５０）を正転し、搬送ベルト（１４）を駆動してカード（３）を搬送通路（１３）内に搬送すると共に、検出センサ（４５）によりカード（３）に記載された符号が読み取られ、読み取られた符号のデータは、鑑別搬送制御装置（４７）を通じて符合記憶装置（３２）内に記憶される。
【００２６】
続いて、図６（ｃ）に示すように、可動記憶装置（５）を備えた収納装置（４）を紙幣鑑別装置（２）のフレーム（２５）内の所定の位置に装着すると、スタッカ検出レバー（７０）は、図１３の所期位置から図１５の作動位置に回転して、図６（ｄ）に示すように、装着センサ（８０）は収納装置（４）の装着を検出して、検出信号を鑑別搬送制御装置（４７）に送出する。
【００２７】
収納装置（４）がフレーム（２５）内に装着されると、鑑別搬送制御装置（４７）は装着センサ（８０）の検出信号を受信する。鑑別搬送制御装置（４７）は、装着センサ（８０）からの検出信号を受信した後に、符号記憶装置（３２）に記憶された符号を表すデータを表すパルス列信号がトランジスタ（６４）のベースに付与され、トランジスタ（６４）がオン・オフ動作される。符号記憶装置（３２）に記憶される符号情報は、並列信号として鑑別搬送制御装置（４７）により読み出され、「０」と「１」との組み合わせで構成される直列パルス列信号に変換され、トランジスタ（６４）のベースに送出される。ベースに付与される直列パルス列信号によりトランジスタ（６４）がオン・オフ動作し、これにより、トランジスタ（６４）のオン・オフに伴って発光ダイオード（６２）が点滅するので、受光トランジスタ（８８）は発光ダイオード（６２）の点滅に従ってオン・オフして、伝送記憶装置（８７）に入力され、符号情報は金額記憶装置（９９）内に記憶される。符号情報が完全に伝送記憶装置（８７）に送出され、伝送記憶装置（８７）内又は金額記憶装置（９９）内に符号情報が記憶された後、伝送記憶装置（８７）からトランジスタ（８６）のベースに駆動信号が送出され、トランジスタ（８６）がオンとなり、収納装置（４）の発光ダイオード（８５）が点灯して、固定受光装置（６３）の受光トランジスタ（６５）が発光ダイオード（８５）の光を受光して金額記憶装置（９９）内への記憶を確認することができる。収納装置（４）がフレーム（２５）内に装着されず、受光トランジスタ（９０）が外乱光を検出すると、受光トランジスタ（９０）に電流が流れ、ＦＥＴ（９１）のゲート電圧が低下してＦＥＴ（９１）がオフとなる。このため、受光トランジスタ（８８）が受光してオンしても伝送記憶装置（８７）にパルス列が送出されない。伝送記憶装置（８７）内又は金額記憶装置（９９）内に符号情報として記憶されるパルス列信号は解読ソフトウエアを通じて取り出さない限り、判別することはできない。
【００２８】
その後、ゲーム機が使用される際に、紙幣鑑別装置（２）の入口（１１）に紙幣（４４）が挿入され、搬送通路（１３）に沿って移動される紙幣（４４）を検出センサ（４５）により検出して、鑑別搬送制御装置（４７）が紙幣（４４）の真贋を判断する。鑑別搬送制御装置（４７）が真正と判断した紙幣（４４）は収納装置（４）内に収容されるが、紙幣（４４）を収納装置（４）内に収容する毎に、真正と判断した紙幣（４４）の種類及び金額を表す信号を鑑別搬送制御装置（４７）から金額記憶装置（９９）に送出して、金額記憶装置（９９）内に記憶すると共に、金額記憶装置（９９）の演算手段は、収納装置（４）内に収納された紙幣金種と枚数又は総額を演算する。この場合に、符号情報と同様に、紙幣情報の並列信号は、鑑別搬送制御装置（４７）により「０」と「１」との組み合わせで構成される直列パルス列信号に変換され、トランジスタ（６４）のベースに送出される。ベースに付与される直列パルス列信号によりトランジスタ（６４）がオン・オフ動作し、これにより、トランジスタ（６４）のオン・オフに伴って発光ダイオード（６２）が点滅するので、受光トランジスタ（８８）は発光ダイオード（６２）の点滅に従ってオン・オフして、伝送記憶装置（８７）に入力され、紙幣情報は金額記憶装置（９９）内に記憶される。紙幣情報が完全に伝送記憶装置（８７）に送出され、伝送記憶装置（８７）から金額記憶装置（９９）内に紙幣情報が記憶された後、伝送記憶装置（８７）からトランジスタ（８６）のベースに駆動信号が送出され、トランジスタ（８６）がオンとなり、収納装置（４）の発光ダイオード（８５）が点灯して、固定受光装置（６３）の受光トランジスタ（６５）が発光ダイオード（８５）の光を受光して金額記憶装置（９９）内への記憶を確認することができる。鑑別搬送制御装置（４７）は、装着センサ（８０）からの検出信号を受信するか否かに係らず、収納装置（４）内に紙幣を挿入する毎に符号情報と紙幣情報とを伝送記憶装置（８７）又は伝送記憶装置（８７）を介して金額記憶装置（９９）に送出し、そこで記憶させてもよい。
【００２９】
収容装置（４）内に収容された紙幣（４４）を回収する際に、ゲーム機のドア（図示せず）を開放して、図３及び図５に示す収納装置（４）の現金回収箱（６）の正面に設けられた回動部（６ｂ）に軸着されたハンドル（６ａ）を引張り、収納装置（４）から現金回収箱（６）を取り外す。続いて、収納装置（４）から紙幣（４４）を取り出すと共に、図６（ｅ）に示すように、収納装置（４）を転倒させ可動記憶装置（５）を下方に向けて、紙幣収納装置（４）を読出装置（８）の所定の位置に装着する。このとき、図２に示すように、取出受光装置（４０）の受光トランジスタ（９５）は、可動記憶装置（５）の発光ダイオード（８５）に非接触状態で対向してホトカプラを構成すると同時に、取出発光装置（３９）の発光ダイオード（９６）は、可動記憶装置（５）の受光トランジスタ（８８）に非接触状態で対向してホトカプラを構成する。そこで、情報出力制御装置（９４）からトランジスタ（９７）のベースに駆動信号を付与してトランジスタ（９７）をオンすると、発光ダイオード（９６）が特定のオン・オフモードで点滅を反復し、コード信号を形成する。
【００３０】
これにより、受光トランジスタ（８８）が発光ダイオード（９６）の光を受光して、オン・オフを反復し、コード信号が伝送記憶装置（８７）に供給される。コード信号を受信する伝送記憶装置（８７）は、トランジスタ（８６）のベースに駆動信号を付与し、トランジスタ（８６）をオン・オフさせる。これにより、伝送記憶装置（８７）は、発光ダイオード（８５）を点滅させて、金額記憶装置（９９）に記憶された紙幣情報及び符号情報を表示するパルス列信号を発光ダイオード（８５）から受光トランジスタ（９５）に伝達する。これにより、情報出力制御装置（９４）は紙幣金種と枚数又は総額を含む紙幣情報及びゲーム機を表示する符号を含む符号情報がプリンタ（２７）に付与され、プリンタ（２７）は符号情報及び紙幣情報をシート（９）上に印刷する。
【００３１】
図６（ｆ）に示すように、シート（９）上に印刷されたデータをスキャナ（１０）により光学的に読み込み、読み取ったデータは、スキャナ（１０）から確認用コンピュータ（２９）に送出される。このとき、確認用コンピュータ（２９）の画面上に映し出された紙幣情報と、収納装置（４）から取り外した現金回収箱（６）から回収した紙幣（４４）の枚数及び金種とを照合し適合したとき、確認用コンピュータ（２９）にデータを保存して管理する。その後、収納装置（４）の金額記憶装置（９９）内のデータを消去するが、消去するタイミングは、読出装置（８）により金額記憶装置（９９）内のデータを読み取ったとき、収納装置（４）に設けたリセットスイッチ（図示せず）を操作したとき、又は再使用のため、紙幣（４４）を抜き出した収納装置（４）を紙幣取扱装置（１）に取り付けて発光ダイオード（６２）の光信号を受光トランジスタ（８８）が受信したとき、等種々の場合を選択できる。この場合に、プリンタ（２７）で情報を印字せずに、読出装置（８）を確認用コンピュータ（２９）に導線で接続して、読出装置（８）の出力を直接確認用コンピュータ（２９）に入力して表示し又は確認用コンピュータ（２９）の出力を印刷してもよい。
【００３２】
前記実施の形態では、スロットマシン等のゲーム機の紙幣取扱装置に本発明を適用する例を示したが、銀行に設置される現金出納機又は入出金機、チェーンストア又はコンビニエンスストア等の商業施設、ゲーム場、アミューズメント施設、自動販売機等から回収される場所を特定すべき種々の集金機にも本発明を適用できることは理解できよう。
本実施の形態では、カード（３）を使用して紙幣取扱装置（１）を特定する符号を紙幣鑑別装置（２）に記憶させることにより下記の作用効果が得られる。
［１］ 読出装置（８）が読み出した符号により、収納装置（４）を回収した紙幣取扱装置（１）を特定することができる。
［２］ 管理用コンピュータに鑑別搬送制御装置（４７）をオンラインで接続する必要がなく、紙幣取扱装置（１）の回路構成を簡素化することができる。
［３］ 紙幣の特性を検出する検出センサ（４５）を使用して紙幣取扱装置（１）を特定する符号を紙幣鑑別装置（２）内で記憶し、収納装置（４）に符号情報を送出するので、鑑別搬送制御装置（４７）に搭載されるソフトウエアの変更のみで対応でき、紙幣取扱装置（１）及び紙幣鑑別装置（２）に新たな装置を設ける必要がない。
［４］ 回収した紙幣の金額と紙幣鑑別装置（２）が真正と判断して収納装置（４）内に収納した紙幣の金額とを正確に照合できる。
［５］ 異なるカード（３）を紙幣鑑別装置（２）内に挿入することにより、紙幣鑑別装置（２）内に記憶する紙幣取扱装置（１）を特定する符号を容易に変更することができる。
［６］ 親機である紙幣取扱装置（１）に製造時付与される機械番号とは異なる符号をカード（３）に記録することができる。
本実施の形態では、ホトカプラを使用することにより下記の作用効果が得られる。
［１］ 紙幣鑑別装置（２）と収納装置（４）との間及び収納装置（４）と読出装置（８）との間をジャックとプラグ等の導線接続具を介して電気的に接続する必要がなく、紙幣鑑別装置（２）及び読出装置（８）に収納装置（４）を容易に装着できる。
［２］ 紙幣鑑別装置（２）と収納装置（４）との間及び収納装置（４）と読出装置（８）との間で紙幣情報及び符号情報を非接触通信が可能となり、機械的接触不良を発生せず、相手方の電気的故障による影響を受けない。
［３］ 紙幣鑑別装置（２）と収納装置（４）との間及び収納装置（４）と読出装置（８）との間の双方向通信により相手方の故障を確認することができる。
［４］ 紙幣鑑別装置（２）に着脱自在に取り付けられる収納装置（４）を可動記憶装置（５）と共に移動することができる。
［５］ 金額記憶装置（９９）内に記憶した情報を消去すれば、収納装置（４）をどの紙幣鑑別装置（２）に取り付けても良く互換性が得られる。
［６］ 収納装置（４）内に紙幣（４４）を収容する毎に、真正と判断した紙幣（４４）の種類及び金額を表す紙幣情報を金額記憶装置（９９）内にリアルタイムで記憶するので、金額記憶装置（９９）に記憶される紙幣情報は常に収容する紙幣（４４）の総額と一致する。
［７］ 収納装置（４）に対応するホトカプラと、収納装置（４）から受信するパルス列信号を解読する専用のソフトウエアが組み込まれた読出装置（８）を使用しない限り、金額記憶装置（９９）に記憶された情報を取出すことができないので、不正読出し及び防犯に適する。
［８］ 金額記憶装置（９９）は、紙幣情報を記憶しかつ紙幣情報を集計し、合計する演算する機能を有する。
【００３３】
本発明の前記実施の形態は、変更が可能である。紙幣の代わりに、クーポン券、スクリップ等の代用紙幣を紙幣鑑別装置（２）内に挿入して、代用紙幣が真正であれば、収納装置（４）内に収容すると同時に、鑑別搬送制御装置（４７）は代用紙幣の表示及びその金額を金額記憶装置（９９）に送出し記憶させることができる。
【００３４】
【発明の効果】
前記のように、本発明では、読出装置が読み出した符号により、収納装置を回収した紙幣取扱装置を特定すると共に、回収した紙幣の金額と紙幣鑑別装置が真正と判断して収納装置内に収納した紙幣の金額とを正確に照合できるので、管理用コンピュータに鑑別搬送制御装置を接続する必要がなく、紙幣取扱装置の回路構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】紙幣取扱装置の電気回路図
【図２】読出機と収納装置とを接続する電気回路図
【図３】収納装置の正面図
【図４】収納装置の側面図
【図５】収納装置の平面図
【図６】紙幣取扱装置の紙幣鑑別装置から紙幣を回収するフローチャート
【図７】紙幣取扱装置の断面図
【図８】紙幣取扱装置の駆動装置を示す断面図
【図９】紙幣取扱装置の電気回路図
【図１０】収納装置の押圧板を受入位置に移動した状態を示す断面図
【図１１】収納装置の押圧板を押圧位置に移動した状態を示す断面図
【図１２】紙幣取扱装置から収納装置を除去した状態を示す断面図
【図１３】初期位置にある装着センサ及びスタックセンサを示す斜視図
【図１４】装着センサのみ作動位置に移動した状態を示す斜視図
【図１５】作動位置にある装着センサ及びスタックセンサを示す斜視図
【符号の説明】
（１）・・紙幣取扱装置、 （２）・・紙幣鑑別装置、 （３）・・カード、 （４）・・収納装置、 （８）・・読出装置、 （１１）・・入口、 （１３）・・搬送通路、 （２５）・・フレーム、 （２６）・・搬送装置、 （３０）・・収納室、 （３２）・・符号記憶装置、 （３９）・・取出発光装置、 （４０）・・取出受光装置、 （４４）・・紙幣、 （４５）・・検出センサ、 （４７）・・鑑別搬送制御装置、 （６１）・・固定発光装置、 （６３）・・固定受光装置、 （６６）・・可動発光装置、 （６７）・・可動受光装置、 （８７）・・伝送記憶装置、 （９１）・・ゲート素子、 （９０）・・受光トランジスタ（ノイズセンサ）、 （９４）・・情報出力制御装置、 （９９）・・金額記憶装置、

Claims (19)

1. 紙幣鑑別装置と、紙幣鑑別装置に着脱自在に装着される収納装置とを備え、
   紙幣鑑別装置は、入口に挿入される紙幣を搬送通路に沿って搬送する搬送装置と、搬送通路に沿って搬送される紙幣の光学的特徴又は磁気的特徴を検出する検出センサと、検出センサの出力により紙幣の真贋を鑑別すると共に搬送装置に駆動信号を付与する鑑別搬送制御装置とを備え、
   鑑別搬送制御装置が真正と判断した紙幣を搬送通路を通じて受け取りかつ収納する収納室を収納装置に設けた紙幣取扱装置において、
   光学的手段又は磁気的手段により読み出し可能に紙幣取扱装置を特定する符号が記録されたカードと、
   入口に挿入されたカードに記録されかつ検出センサが読み出した符号を記憶する符号記憶装置と、
   収納装置に取り付けられた金額記憶装置と、紙幣鑑別装置から離間して設けられた読出装置とを備え、
   紙幣鑑別装置に装着された収納装置の金額記憶装置は、鑑別搬送制御装置に通信可能であり、
   金額記憶装置は、符号記憶装置に記憶された符号を表す符号情報並びに鑑別搬送制御装置が真正と判断した紙幣の金額及び枚数を含む紙幣情報を鑑別搬送制御装置から受信して記憶し、
   読出装置は、紙幣鑑別装置から分離した収納装置の金額記憶装置から符号情報及び紙幣情報を読み出すことを特徴とする紙幣取扱装置。
2. 符号記憶装置及び金額記憶装置の少なくとも一方は、検出センサにより検出した紙幣の種類及び枚数を計数する演算手段を備えた請求項１に記載の紙幣取扱装置。
3. 光学的手段又は磁気的手段により読み出し可能にカードに符号を記録して、各紙幣取扱装置に対応するカードを個別に発行するカード発行装置を備えた請求項１又は２に記載の紙幣取扱装置。
4. 印刷されたバーコード、記号、数字若しくはアルファベット又は穿孔されたパンチカードによりカードに符号が記録され、紙幣鑑別装置内で光学的手段又は磁気的手段によりカードに記録された符号を読み取って符号記憶装置内に符号を記憶する請求項１〜３の何れか１項に記載の紙幣取扱装置。
5. 各紙幣取扱装置を特定する符号を記録したカードを紙幣鑑別装置の入口に挿入する過程と、
   紙幣鑑別装置の検出センサによりカードに記録した符号を光学的手段又は磁気的手段により符号情報として読み取り、読み取った符号を符号記憶装置内に記憶する過程と、
   金額記憶装置を備えかつ紙幣を収容する収納装置を紙幣取扱装置に取り付けた後、符号記憶装置内に記憶された符号情報を収納装置の金額記憶装置に送出し、金額記憶装置内に符号情報を記憶する過程と、
   その後、紙幣鑑別装置の入口に挿入される紙幣を検出センサにより検出して、鑑別搬送制御装置が紙幣の真贋を判断する過程と、
   鑑別搬送制御装置が真正と判断した紙幣を収納装置内に収容する過程と、
   収納装置内に紙幣を収容する毎に、真正と判断した紙幣の種類及び金額を表す紙幣情報を鑑別搬送制御装置から金額記憶装置に送出して、金額記憶装置内に記憶する過程とを含むことを特徴とする紙幣情報伝達法。
6. 収納装置内に収納された紙幣金種と枚数又は総額を金額記憶装置内で演算しかつ紙幣情報として記憶する過程を含む請求項５に記載の紙幣情報伝達法。
7. 各紙幣取扱装置を特定する符号をカードに記録して、特定された紙幣取扱装置に設けられた紙幣鑑別装置の入口に挿入するカードを発行する過程を含む請求項５又は６に記載の紙幣情報伝達法。
8. 紙幣鑑別装置から収納装置を除去する過程と、
   収納装置から紙幣を回収する過程と、
   金額記憶装置を読出装置に接続して、金額記憶装置内に記憶された符号情報及び紙幣情報を取出す過程とを含む請求項５〜７の何れか１項に記載の紙幣情報伝達法。
9. 金額記憶装置内に記憶された符号情報及び紙幣情報を取出した後に、金額記憶装置に記憶された符号情報及び紙幣情報を消去する過程を含む請求項８に記載の紙幣情報伝達法。
10. 紙幣鑑別装置は、鑑別搬送制御装置に接続された固定発光装置を備え、
    収納装置は、伝送記憶装置と、それぞれ伝送記憶装置に接続された可動受光装置及び可動発光装置とを有する可動記憶装置を備え、
    収納装置を紙幣鑑別装置内に取り付けたとき、収納装置の可動受光装置は、紙幣鑑別装置の固定発光装置と非接触状態で対向して配置されてホトカプラを構成し、
    伝送記憶装置は、符号情報及び紙幣情報を表す信号を鑑別搬送制御装置からホトカプラを介して受信しかつ記憶する請求項１に記載の紙幣取扱装置。
11. 紙幣取扱装置を特定する符号が光学的手段又は磁気的手段により読み出し可能に記録されたカードを入口に挿入したとき、検出センサはカードから符号を読み出して、符号記憶装置内に符号を符号情報として記憶し、
    収納装置が紙幣鑑別装置のフレームに取り付けられた後に、鑑別搬送制御装置は、ホトカプラを介して符号情報を表す信号を伝送記憶装置に送出し、伝送記憶装置は、符号情報を受信しかつ記憶する請求項１０に記載の紙幣取扱装置。
12. 可動受光装置は、固定発光装置からの光を受光したとき、可動受光装置及びゲート素子を通じて電流が流れて、伝送記憶装置は可動受光装置を通じて紙幣情報を受信し、
    ノイズセンサが外乱光を検出したとき、ゲート素子がオフとなり、可動受光装置に流れる電流が制限される請求項１１に記載の紙幣取扱装置。
13. 紙幣鑑別装置は、紙幣取扱装置を特定する符号を符号情報として記憶し、ホトカプラを通じて符号情報及び紙幣情報を表す信号を伝送記憶装置に送出し、伝送記憶装置は符号情報と共に紙幣情報を記憶する請求項１２に記載の紙幣取扱装置。
14. 情報取出制御装置と、情報取出制御装置に接続された取出受光装置とを備えた読出装置を含み、
    収納装置を読出装置に取り付けたとき、収納装置の可動発光装置は、読出装置の取出受光装置と非接触状態で対向して配置されてホトカプラを構成し、情報取出制御装置は、収納装置の金額記憶装置から紙幣情報を受信する請求項１０又は１１の何れかに記載の紙幣取扱装置。
15. ホトカプラを通じて伝送記憶装置内に記憶された符号情報を情報取出制御装置に送出し、情報取出制御装置は、紙幣情報と共に符号情報を受信しかつ表示する請求項１３に記載の紙幣取扱装置。
16. 紙幣鑑別装置は、鑑別搬送制御装置に接続された固定受光装置を備え、
    収納装置を紙幣取扱装置内に取り付けたとき、収納装置の可動受光装置及び可動発光装置は、紙幣鑑別装置の固定発光装置及び固定受光装置と非接触状態で対向して配置されてそれぞれホトカプラを構成し、
    固定受光装置は、可動発光装置からの情報を受信して、鑑別搬送制御装置は、伝送記憶装置の状態を確認する請求項１０〜１４の何れか１項に記載の紙幣取扱装置。
17. 読出装置は、情報取出制御装置に接続された取出発光装置を備え、
    収納装置を読出装置に取り付けたとき、収納装置の可動受光装置及び可動発光装置は、読出装置の取出発光装置及び取出受光装置と非接触状態で対向して配置されてそれぞれホトカプラを構成し、
    取出発光装置は、可動受光装置に情報を送出して、情報取出制御装置は伝送記憶装置の状態を確認する請求項１３に記載の紙幣取扱装置。
18. 収納装置は、収納室及び格納室とを形成する現金回収箱を有し、格納室には現金回収箱内に供給された紙幣を押圧するプッシャが配置され、可動記憶装置は、収容室の外側に取り付けられる請求項１０〜１７の何れか１項に記載の紙幣取扱装置。
19. 紙幣鑑別装置内に取り付けた収納装置を検出して検出信号を発生する装着センサが紙幣鑑別装置に設けられ、鑑別搬送制御装置は装着センサから検出信号を受信したとき、ホトカプラを介して符号情報を伝送記憶装置に送出する請求項１０に記載の紙幣取扱装置。

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