JP3696313B2 - プリペイドカード管理システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコホールなどの遊戯場において、パチンコ機やスロットマシンなどの遊戯機に遊戯媒体を貸し出すために用いられるプリペイドカードの管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリペイドカードの普及に伴い、パチンコホールなどの遊戯場でもプリペイドカードによりパチンコ玉やメダルなどの遊戯媒体を貸し出すようになっている。これらの遊戯場には、金額価値が記録されたプリペイドカードを発行する発券装置やこのプリペイドカードを受け付けて遊戯機に対する遊戯媒体の貸出しを行う遊戯媒体貸出装置が設けられており、顧客が自由に利用できるようになっている。
【0003】
上記の発券装置は、機体内部に、あらかじめ所定の金額価値などの発券情報が磁気記録されたカード(以下、単に「カード」という)を多数枚収容するカード収容部を備えるとともに、機体前面に貨幣を投入するための貨幣投入口やカードの発行口などを具備している。
【0004】
前記貨幣投入口に貨幣が投入されると、カード収容部から1枚のカードが繰り出されて搬送路へと運ばれ、カード発行口へと送出される。
この発行されたカードが遊戯機に隣接する遊戯媒体貸出装置のカード投入口に投入されると、装置内部の制御部は、カードに記録された金額価値を読み取った後、その金額価値情報から所定の金額価値を差し引いて情報の書換えを行うとともに、差し引いた金額価値に応じた遊戯媒体の貸出し処理を行う。
【0005】
上記の書換え処理を受けたカードは、不正使用を防止するために所定位置に穿孔処理などが施された後、外部へと搬出されるもので、このとき金額価値がゼロであれば、カードは廃棄などの処理を受ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のシステムでは、カード管理会社などの外部から多数枚のカードを購入して運営にあてているが、これらのカードはコスト高となる上、一度の使用で使い捨てられるので、遊戯場の経営効率が悪くなるという問題がある。
そこで使用により金額価値がゼロとなったカードを回収し、このカードに再び金額価値を書き込んで再利用する方法が考えられるが、書込みや読取り処理を多数回繰り返すとカードの情報記録部が磨耗し、読取りエラーや書込みエラーが生じる虞がある。
【0007】
通常、遊戯場におけるこの種のシステムは、多数の客に利用されているため、カード処理にエラーが生じて処理が中断されると混乱が生じる。この問題を回避するためには、発券装置にカードをセットする前に、専用の装置を用いて各カードの記録情報を読み取り、情報記録回数が制限値に達したカードを取り除く方法や、遊戯場内を流通しているすべてのカードの情報記録回数を所定の時間毎にチェックし、情報記録回数が制限値に達したカードを新たなカードに差し替える方法をとる必要がある。
【0008】
しかしながら前者の方法では、カードのセットに手間がかかる上、カードチェック専用の装置を設けなければならないという問題が生じる。また後者の方法では、係員の労力を増大させる上、カード利用中の遊戯客に不審感を抱かせるという問題がある。
【0009】
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、装置内部のカード収容部に収容可能な1枚のカードに金額価値などを書き込んで発行するとともに、発行されたカードを再び装置内部に取り込んでその金額価値に応じた遊戯媒体を遊戯機に貸し出す複数台のカード処理装置を通信回線を介して制御装置に接続し、制御装置の制御の下で、情報の書込み回数が所定の回数に達しているカードを、各カード処理装置から一斉に排出させることにより、カードの差し替え処理をまとめて行って、営業効率や客サービスを大幅に向上したプリペイドカード管理システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明のプリペイドカード管理システムは、装置内部に金額価値がゼロの1枚のカードを収容することが可能なカード収容部を有し、前記カード収容部にカードが収容された状態で貨幣が投入されたとき、前記カードの情報記録部に所定の金額価値とカードへの情報記録回数とを書き込んでカードを発行するとともに、発行されたカードを再び装置内部に取り込んでその金額価値に応じた遊戯媒体を遊戯機に貸し出し、金額価値がゼロになったカードをカード収容部に収容する複数台のカード処理装置と、各カード処理装置と通信回線を介して接続される制御装置とから成るもので、請求項1の発明では、前記制御装置は、前記通信回線を介して各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した情報を用いて、各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により情報記録回数が所定の回数に達していると判定されたカードを保有しているカード処理装置に対し、前記通信回線を介して保有しているカードの排出を要求するコマンドを送信する送信手段と、外部からのコマンド入力操作によって前記判定手段および送信手段を作動させる制御手段とを有している。また、各カード処理装置は、保有しているカードの情報記録回数を前記制御装置に送信する送信手段と、前記カードの排出を要求する制御装置からのコマンドを受信する受信手段と、 前記受信手段によりカードの排出を要求する制御装置からのコマンドを受信したとき、保有しているカードを外部へ排出するカード排出手段とを備えている。
【0011】
請求項2の発明では、前記制御装置は、前記通信回線を介して各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した情報を用いて、各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により情報記録回数が所定の回数に達していると判定されたカードを保有しているカード処理装置に対し、前記通信回線を介して保有しているカードの排出を要求するコマンドを送信する送信手段と、タイマにセットされた所定の時間になったとき前記判定手段および送信手段を作動させる制御手段とを有するものである。
【0012】
請求項3の発明では、前記制御装置は、各カード処理装置に対し、前記通信回線を介して各カード処置装置が保有しているカードの情報記録回数の判別およびカード排出の可否の判別を要求するコマンドを送信する送信手段と、外部からのコマンド入力操作によって前記送信手段を作動させる制御手段とを有し、各カード処理装置は、前記制御装置からの前記コマンドを受信する受信手段と、前記受信手段により前記制御装置からの前記コマンドを受信したとき、保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達していると判定したとき、保有しているカードを外部へ排出するカード排出手段とを備えている。
【0013】
請求項4の発明では、前記制御装置は、各カード処理装置に対し、前記通信回線を介して各カード処置装置が保有しているカードの情報記録回数の判別およびカード排出の可否の判別を要求するコマンドを送信する送信手段と、タイマにセットされた所定の時間になったとき前記送信手段を作動させる制御手段とを有するものである。
【0016】
【作用】
請求項1,2の発明では、制御装置側では、各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数を受信した後、この受信した情報から各カードの情報記録回数をチェックする。さらに制御装置は、情報記録回数が所定の回数に達しているカードを保有しているカード処理装置に対し、保有しているカードの排出を要求するコマンドを送信すると、このコマンドを受信したカード処理装置は保有しているカードを排出する。これにより、各カード処理装置が保有しているカードのうち、情報記録回数が所定回数に達したすべてのカードを、自動的かつまとめて差し替えることができる。
【0017】
請求項3,4の発明では、制御装置から各カード処理装置へ、保有しているカードの継続使用の可否の判別を要求するコマンドが送信されると、各カード処理装置は、このコマンドに応じて、保有しているカードの情報記録回数をチェックし、この情報記録回数が所定の回数に達していれば、保有しているカードの排出を行う。
【0018】
請求項1,2の発明では、制御手段により判定手段および送信手段を作動させることにより、また請求項3,4の発明では、制御手段により送信手段を作動させることにより、保有しているカードの排出処理を所定のタイミングで実行することができる。
【0019】
請求項1,3の発明では、前記制御装置の制御手段を外部からのコマンド入力操作により作動するようにしたから、各カード処理装置が保有しているカードの排出処理を閉店時など遊戯場の都合の良い時間帯に行うことができる。また請求項2,4の発明では、タイマを用いて前記制御装置の制御手段を作動させるようにしたから、各カード処理装置が保有しているカードの排出処理を所定の時間帯に自動的に実行することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明を実施するための一例として、図1に遊戯場におけるプリペイドカード管理システムを示す。このシステムは、内部に1枚のカードを保有する複数台のメダル貸出装置1と制御装置3とを通信回線L1により接続したもので、メダル貸出装置1は保有カードに情報を書き込んで発行するとともに、自装置または他の装置で発行されたカードを取り込んで、その金額価値に応じたメダルを隣接するスロットマシン5に貸し出している。このカードは多数回使用されるもので、閉店処理時に、情報記録回数が所定の回数以上となるカードを保有するメダル貸出装置1は、制御装置3からのコマンドに応じて、保有カードを排出する。
【0022】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例にかかる遊戯場におけるプリペイドカード管理システムの構成を示す。
このプリペイドカード管理システムは、特定の遊戯場内に配備された複数のメダル貸出装置1,発券装置2を、双方向型の通信回線L1により制御装置3に電気接続して成るもので、さらに制御装置3は、公衆回線などの通信回線L2を介してカード会社のセンター装置6に接続される。
【0023】
前記各メダル貸出装置1は、それぞれスロットマシン5に隣接して設けられており、各スロットマシン5とメダル貸出装置1との間は、コード線7により電気接続されている。各メダル貸出装置1は、内部に1枚のカードを保有するもので、紙幣受付口8に所定の金額の紙幣(例えば千円札)が投入されたとき、この保有カードにカード番号や金額価値などの情報を書き込んで機体前面のカード出入口9に発行する。この発行されたカードは再びメダル貸出装置1の内部に取り込まれ、隣接するスロットマシン5へのメダルの貸出処理がおこなわれる。
【0024】
前記発券装置2は、プリペイドカードの発行専用機であって、機体内への紙幣の投入により前記メダル貸出装置1の発行カードと同種のプリペイドカードを発行する。
【0025】
このプリペイドカード管理システムでは、各発行カードは、この遊戯場において発行当日限り有効になるよう設定されており、各カードに書き込まれた金額価値や発行日などの情報(以下「カード情報」という)は、発行元のメダル貸出装置1や発券装置2のメモリ内に記憶されるほか、通信回線L1を介して適宜制御装置3へと送信される。
【0026】
各メダル貸出装置1は、自装置の発行したカード以外に、他のメダル貸出装置1や発券装置2で発行されたカードも受け付け可能であり、カード出入口9より投入されたプリペイドカードのカード情報を読み取って、カードがいずれの装置で発行されたものかを認識する。この結果、自装置で発行されたカードであれば、読み取ったカード情報をメモリ内に記憶されたカード情報と照合してカードの適否を判別する。
【0027】
一方、投入されたカードが他のメダル貸出装置1または発券装置2で発行されたカードであった場合は、メダル貸出装置1は、そのカードから読み取ったカード情報を前記通信回線L1を介してカード発行元の装置に送信する。この送信を受けたカード発行元の装置では、送信されたカード情報を内部の記憶情報と照合し、その照合結果を示す応答文をカード保有側の装置に返送する。
【0028】
自装置の記憶情報との照合結果または他の装置から受信した照合結果により、投入されたカードが適正なプリペイドカードであると判定されたとき、メダル貸出装置1の制御部は、このプリペイドカードから差し引く金額価値(以下これを「差引き金額データ」という)を所定の度数に変換する。
【0029】
各スロットマシン5は、周面に複数の図柄がそれぞれ表示された3個のリール(図示せず)を備えており、その前面には、始動レバー10,リール毎の停止釦スイッチ11,メダル貸出スイッチ12,度数表示器13,メダル枚数表示器14などが設けられるとともに、機内には、CPUを制御主体として構成各部を電気制御する制御回路部15が組み込まれている。
【0030】
前記度数表示器13はメダル貸出装置1と電気接続されており、メダル貸出装置1で前記差引金額データの度数変換処理が行われたとき、この度数データを表示する。このとき遊戯者によりメダル貸出スイッチ12が押操作されると、制御回路部15は、メダル貸出装置1側の制御部に制御信号を出力する。
【0031】
この制御信号が入力されると、メダル貸出装置1の制御部では、前記差引き金額データを用いてカードに記憶された金額価値の書換え処理を行うとともに、スロットマシン5の回路制御部15に処理終了を示す制御信号を伝送する。制御回路部15は、この制御信号を受けて機体を前記度数データ分のメダルが投入された状態に設定し、ゲームの開始に待機する。
【0032】
なお、上記の金額価値の書換え処理を行う際に、メダル貸出装置1に投入されているカードが他の装置で発行されたものであれば、このメダル貸出装置1は、書換え処理に先立ち、金額価値の書換えにかかる情報をカード発行元の装置に送信する。この送信を受けてカード発行元の装置は、記憶された金額情報の書換え処理を行った後、送信元のメダル貸出装置1に処理が終了したことを示す所定の応答文を返送するもので、カードを保有するメダル貸出装置1はこの応答文の受信により金額価値の書換え処理を実行する。
【0033】
制御装置3は、各メダル貸出装置1や発券装置2で発行されたカードのカード情報を適宜受信するほか、各装置におけるカード利用数やカード売上金額などのデータを受信して処理し、その処理結果をモニタ79などに出力する。またこの処理結果は、適宜、通信回線L2を介してカード会社のセンター装置6に送信され、精算処理などの管理に利用される。
なお上記プリペイドカード管理システムにおける各装置には、その装置を識別するための識別番号(詳細は後述する)が設定されている。この識別番号は、制御装置3のデータ収集用に用いられるほか、後述するように、発行されるカードのカード情報や他の装置へ送信するコマンド文中に組み込まれる。
【0034】
このプリペイドカード管理システムは、同じカードを何度も再利用するように構成されており、各装置で発行されるカードの情報記録部には、前記したカード情報として、金額価値,発券番号,発行日,情報記録回数などが記録される。
【0035】
図2は、前記カードの情報記録部に書き込まれるデータの構成例を示す。
図中、各矩形はそれぞれキャラクタコードを表現するための1バイト分のデータを意味するもので、ここでは説明の都合上、各データの内容を具体的なキャラクタの形で矩形内に表現している。
【0036】
このカード情報は、24バイトのデータ構成をとるもので、このうち最上位の2バイトにより西暦の下2桁を示すデータYRが、つぎの2バイトにより月を表すデータMTが、さらにつぎの2バイトにより日を表すデータDTが、それぞれ表されており、これらデータYR,MT,DTによりカードの発行日が示される。
【0037】
つぎの3バイトのデータはこのプリペイドカード管理システムが導入された遊戯場の店番号SNを示し、続く3バイトのデータはこのカード発行元の端末装置を示す識別番号PNを、その次の5バイトのデータはカードに付与された発行番号NBを、それぞれ示す。
さらに続く2バイトで発行時にカードに与えられた金額価値VL0 が、最後の2バイトで現在このカードが有する金額価値VLが、それぞれ表される。
なお、この金額価値を表すデータVL0 ,VLの1バイト目は千の単位を、2バイト目は百の単位を、それぞれ表現する。
【0038】
発行時のカード情報では、前記金額価値VL0 とVLとはともに千円を示すデータ「10」となっている。この後、このカードがいずれかのメダル貸出装置1に投入されてメダルの貸出処理が行われると、図示例のように、貸し出されたメダル枚数に応じて金額価値VLの書換えが行われる。
【0039】
最後尾の3バイトのデータは、情報記録回数RDを示すもので、1バイト目は百の単位を、2バイト目は十の単位を、3バイト目は一の単位を、それぞれ表現する。
【0040】
さらにこのプリペイドカード管理システムでは、情報の書込みや読取りを多数回繰り返したカードを閉店処理時に取り除くようにしている。
この処理は、閉店処理時に制御装置3の制御の下で行われるもので、制御装置3は、まず各メダル貸出装置1に、保有するカードの情報記録回数RDの送信を要求するコマンド(以下「送信要求コマンド」という)を送信する。この送信要求コマンドを受信したメダル貸出装置1は、保有カードの情報記録回数RDを読み取った後、この読取り情報を含む応答文を制御装置3に返送する。
【0041】
制御装置3は、各メダル貸出装置1からの応答文の内容から各保有カードの情報記録回数RDを認識し、情報記録回数が所定の回数N(例えば100回)以上になっているカードを保有するメダル貸出装置1に対し、保有カードを外部へ排出することを要求するコマンド(以下「排出要求コマンド」という)を送信する。この排出要求コマンドを受信したメダル貸出装置1のカード出入口9から保有カードが排出されると、係員は排出されたカードを新しいカードと差し替えて、後述する操作スイッチ21を押操作する。これにより差し替えられたカードは、新たな保有カードとしてメダル貸出装置1の内部に取り込まれる。
【0042】
なお、このプリペイドカード管理システムでは、営業時間中に使用中のカードの情報記録回数がNを越えた場合でも読取りエラーや書込みエラーが生じないように、前記Nの値をカードの実際の使用制限回数よりはるかに低い値に設定している。
また発券装置2には、遊戯客から回収した多数枚のカードが収容されており、紙幣の投入により収容カードが1枚ずつ繰り出されて、新たなカード情報が書き込まれ、発行されるが、発券装置2の制御部は、この書込み処理に先立ち、発行対象のカードの情報記録回数をチェックするようにしている。このチェックによりカードの情報記録回数がN以上であることが判明すると、制御部は、そのカードに対する書込み処理を中止し、カードを内部のカード収容部65(図7に示す)へと搬出する。
【0043】
図3(1)(2)は前記メダル貸出装置1の外観を示すもので、前面の上扉16には表示ランプ19と貨幣受付口8が、中扉17には操作スイッチ21とカード出入口9とが、下扉18には投入金額表示部23が、それぞれ設けられている。上扉16,中扉17,下扉18は開閉可能となっており、上扉16と下扉18とには、それぞれ施錠用の錠24,25が設けられている。
【0044】
前記表示ランプ19は、機体の動作状態を報知するためのもので、通常時は消灯しており、機体内に異常が発生したときに点滅または点灯する。
前記貨幣受付口8の内側には、受け付けられた紙幣を内部に取り込むための紙幣取込機構49(図5に示す)と、その紙幣について真偽を判別すると共に決められた金種であるかどうかを判別する紙幣判別器48(図5に示す)と、取り込んだ紙幣をストックする金庫(図示せず)とを含む紙幣処理ユニット26が設けられている。
【0045】
前記カード出入口9の内側には、プリペイドカードの搬出入を行うための搬送機構31,39,カードに対し発券情報の読み書きを行うための磁気ヘッド32,金額価値がゼロの状態のカードを収容するためのカード収容部38(いずれも図4に示す)などを含むカード処理ユニット27が設けられている。
【0046】
前記操作スイッチ21は、カード出入口9から発行されたカードをすぐに内部に投入する際に使用されるもので、この操作スイッチ21の押操作により、カード出入口9より発行されたカードや閉店時に保有カードと差し替えられたカードが、自動的にカード処理ユニット27内に取り込まれる。
【0047】
投入金額表示部23は、通常は紙幣受付口8に投入された紙幣の金額を表示するほか、適宜この装置におけるカードの総売上などの情報を表示する。
なお、このメダル貸出装置1の底部には、上記各部に電源を供給するための電源ユニット(図示せず)が収納されている。
【0048】
図4(1),(2)は、前記カード処理ユニット27の内部機構を示す。
このカード処理ユニット27の前面には、前記カード出入口20に連続するカード搬出入口29が形成されており、内部には奥行きに沿ってカードの幅と厚みとに応じた搬送路30が形成されている。この搬送路30の前方位置には第1のカード搬送機構31が配備され、その後方には前記発券情報の読み書きを行うための磁気ヘッド32が配備されている。
【0049】
前記カード搬送機構31は、前後2対の送りローラ34,34,35,35,伝動ベルト36,36,モータ37などから成るもので、モータの回転は後方の送りローラ35,35に与えられた後、伝動ベルト36,36を介して前方の送りローラ34,34に伝えられる。
【0050】
前記カード搬送機構31とカード搬出入口29との間には第1の光電センサPH1が、カード搬送機構31の第1の送りローラ34の後方位置には第2の光電センサPH2が、それぞれ配備されている。また磁気ヘッド32の後方には、第3,第4の光電センサPH3,PH4が所定間隔を隔てて配備されている。
【0051】
前記搬送路30の光電センサPH4の後方には、カードの長さ分に相当する余剰部分38が設けられている。この余剰部分38は、書換え処理により金額価値がゼロとなったカードを収容するためのカード収容部として機能するもので、その前方部には第2のカード搬送機構39が配備されている。このカード搬送機構39は、カードをカード収容部38へ搬出入するためのもので、一対の送りローラ40,40,モータ41,ウォームホイル,ウォームギヤから成る伝動機構42などから構成されている。
なおこのカード収容部38の後部には、カードの収容を確認するための第5の光電センサPH5が配備されている。
【0052】
いまカード収容部38にカード(図中鎖線で示す)が収容された状態で前記紙幣受付口8より紙幣(千円札)が投入されると、後述する制御部46のCPU43は、前記カード搬送機構31,39の各モータ37,41を駆動させて正回転させる。これによりモータ41の回転運動が伝動機構42を介して送りローラ40,40へと与えられ、カード収容部38内のカードが前方(図中矢印Aの方向)へと搬出される。
【0053】
第3,第4の光電センサPH3,PH4間の間隔はカードの情報記憶部の長さに合わせて設定されており、CPU43は、光電センサPH4,PH3の順にオンになったことを確認した後、光電センサPH4がオフになった時点で前記磁気ヘッド32による情報の書込みを開始する。
なお磁気ヘッド32による情報の書込みは、光電センサPH3がオフになった時点で終了する。
【0054】
第2の光電センサPH2がオンからオフに切り換わった時点で、CPU43は、カード搬送機構31のモータ37を停止させる。このとき第1の光電センサPH1はオンの状態にあり、この光電センサPH1がオフに切り換わったとき、CPU43はカード出入口9よりカードが引き抜かれたものと認識する。
【0055】
光電センサPH1がオンのままで前記操作スイッチ21の押操作による電気信号を得たとき、CPU43はカード搬送機構31のモータ37を駆動して逆回転させ、カードを後方へと搬送する。以下、光電センサPH2,PH3が順にオンに切り換わると、CPU43はカード情報の読取りを開始し、さらに隣接するスロットマシン5に対するメダルの貸出処理に基づき前記したカード情報の書換えを行なう。さらにCPU43は、この処理によりカードの有する金額価値がゼロになったとき、第2のカード搬送機構39のモータ41を逆回転させてカードをカード収容部38へと収容し、カードに金額価値が残っている場合は、第1のカード搬送機構31のモータ37を正回転させてカードをカード搬出入口29へと搬出する。
【0056】
なお、他のメダル貸出装置1または券売装置2で発行されたカードが挿入された場合は、第1の光電センサPH1がオンになったことに応じて、カード搬送機構31が作動し、カードが内部に取り込まれる。この場合、カード収容部38内にカードが収容されている場合は、書換え処理後のカードはその金額価値に関係なく、カード搬出入口29へと搬出される。一方、カード収容部38内にカードが収容されておらず、かつ投入されたカードの書換え処理後の金額価値がゼロであれば、このカードは、新たな保有カードとしてカード収容部38内に収容される。
【0057】
図5は、前記メダル貸出装置2の電気的構成を示すもので、制御・演算の主体であるCPU43と、プログラムが格納されるROM44と、前記カード情報などの各種データが記憶されるRAM45とから成る制御部46を備えている。CPU44には、バス47を介して、前記した表示ランプ19,投入金額表示部23,操作スイッチ21,カード処理ユニット27内の5個の光電センサPH1〜PH5,紙幣判別器48,紙幣取込機構49,第1,第2のカード搬送機構31,39,磁気ヘッド32などのほか、他の各装置との間で情報の送受信を行うための送受信部51が接続されている。
【0058】
図6は、前記発券装置2の外観を示すもので、機体の前面には、販売対象のプリペイドカードを表示するためのカード表示部52,プリペイドカードの購入を指示するための操作スイッチ53,紙幣投入口54,カード発行口55などが配備されている。
【0059】
前記カード発行口55の内側には、図7に示すように、2個のカード処理ユニット57,58と多数のカードを収容するカードストッカ59とが連続配備される。また第2のカード処理ユニット58の斜め下方位置には、前記したカード収容部65が配備されている。
【0060】
カード処理ユニット57,58は、それぞれ前後に開口された搬送路60,61を有する。前方側のカード処理ユニット57は、内部に磁気ヘッド64を有し、前記搬送路60が前記カード発行口55に連続するように固定配備されている。
【0061】
一方、後方側のカード処理ユニット58は、図示しない位置調節機構により、通常は前記搬送路61が前方側のカード処理ユニット57の前記搬送路60およびカードストッカ59の最下段のカードの位置に連続する状態で支持される。これにより、カードストッカ59から繰り出されたカードは、後方側のカード処理ユニット58を介して前方側のカード処理ユニット57へと搬送され、磁気ヘッド64によるカード情報の書込み処理を経て、カード発行口55へと搬出される。
【0062】
なお図中、61,62は各カード処理ユニット57,58内にカードを搬出入するためのカード搬送機構を、63はカードストッカ59からカードを繰り出すためのカード繰出し機構を、それぞれ示す。またPH6〜PH9は各カード処理ユニット57,58におけるカードの搬出入や情報の読み書きの開始位置を検知するための光電センサであって、光電センサPH7,PH8間の間隔は、カードの情報記録部の長さに合わせて設定されている。
【0063】
前記カードストッカ59から繰り出されたカードが前方へと搬送され、光電センサPH8,PH7が順次オンとなると、磁気ヘッド64による情報記録回数の読取りが行われる。この結果、読取りエラーが生じた場合、または制御部により前記情報記録回数RDがNを越えていると判定された場合は、各カード搬送機構61,62のモータが逆回転し、カードは前方側のカード処理ユニット57から後方側のカード処理ユニット58へと返送される。カードが完全にユニット内に収容されると、カード処理ユニット58は、前記位置調節機構により、後部が下方に変位した状態(図中、一点鎖線で示す)に支持され、その傾動状態のままでカード搬送機構62が回転し、カードを後部の開口部から排出する。
排出されたカードはカード収容部65内に積層収納され、適宜取り出されて、廃棄処理される。
【0064】
図8は、上記の発券装置2の電気的構成を示すもので、CPU66,ROM67,RAM68から成る制御部69に、バス70を介して、前記操作スイッチ53,光電センサPH6〜PH9,カード搬送機構61,62,カード繰出し機構63,磁気ヘッド64,位置調節機構71のほか、紙幣判別器72,紙幣取込機構73,送受信部74などが接続されている。
【0065】
紙幣判別器72は紙幣投入口54の内側に配備され、紙幣の投入検知,真偽判別に用いられる。紙幣取込機構73は投入された紙幣を取り込んで、内部の紙幣回収部まで搬送するためのものである。また送受信部74は、他の各装置との間で必要な情報の交信を行うために用いられる。
【0066】
図9は、制御装置3の電気的構成を示すもので、CPU80,ROM81,RAM82から成る制御部83にバス84を介して入力部85,表示回路86,送受信部87,88などが接続される。
【0067】
ROM81は、他装置やカード会社との通信や情報処理に関するプログラムなどを記憶し、RAM82内には、各メダル貸出装置1や発券装置2で発行されたカードのカード情報など、各種データが記憶される。入力部85は、キーボードなどから成り、適宜、処理に必要なデータを入力するために用いられる。表示回路86は、前記モニタ79にデータ処理結果などを表示させるためのものである。
【0068】
第1の送受信部87は、通信回線L1に接続され、前記メダル貸出装置1や発券装置2との情報のやりとりを行うために用いられる。第2の送受信部88は、通信回線L2に接続され、カード会社のセンター装置との間で情報のやりとりを行うために用いられる。
【0069】
図10は、制御装置3から各メダル貸出装置1へのコマンド文の構成例を示す。
図中の各矩形は、前記図2と同様、それぞれキャラクタコードを表現するための1バイト分のデータを意味するもので、このうち先頭の1バイトは、この信号がコマンド文であることを示すキャラクタ「*」を表現する。
つぎの3バイト分のデータは、コマンド文の送信先の装置の識別番号YNを、続く3バイト分のデータは、送信元である制御装置3の識別番号MNを、それぞれ示す。
【0070】
つぎの1バイトは、コマンドの内容を示すコードCDであって、つぎにここまでの各バイトについて所定の演算を行って求めたチェックサムCM1が2バイト文のデータとして表され、最後の1バイトにコマンド文の最後を意味するキャリッジリターンコードが付加される。
なおこの実施例では、前記送信要求コマンドを前記コードCDが「A」となるコマンド文により表現し、前記カード排出コマンドをコードCDが「B」となるコマンド文により表現するようにしている。
【0071】
上記のコマンド文は通信回線L1を介して各メダル貸出装置1に送信されるが、このうち前記識別番号YNにより特定される装置(図8の例では識別番号「021」の装置)のみがコマンド文を認識して、所定の応答文を返送する。
【0072】
図11は、前記送信要求コマンドに対する応答文の構成例を示すもので、この送信情報が応答文であることを示すキャラクタ「!」と、前記情報記録回数RDを示す3バイト分のデータ、チェックサムCM2を示す2バイト分のデータ、および応答文の最後を示すキャリッジリターンコードにより構成される。
【0073】
なお、送信要求コマンドの送信を受けたメダル貸出装置1がカードを保有していない場合は、凝次的な情報記録回数RDとして、「999」のデータを含む応答文が返送される。
また、前記カード排出コマンドに対し、メダル貸出装置1が保有カードの排出を実行した際には、処理終了を意味する応答文としてキャラクタ「!」のみから成る応答文が作成され、制御装置3に返送される。
【0074】
図12は、閉店時の制御装置3の制御手順を示す。
この制御手順は、係員による閉店処理操作に応じて行われるもので、前記入力部85より所定のコマンドが入力されると、CPU80は、ステップ1(図中「ST1」で示す)で、各メダル貸出装置1に順次送信要求コマンドを送信し、応答文の返送を受ける。
【0075】
メダル貸出装置1から返送された応答文はRAM82内に記憶されるもので、すべてのメダル貸出装置1からの応答文を受信するとステップ2が「YES」となってステップ3へと移行し、CPU80は、RAM82内に蓄積された応答文の内容をチェックして、各メダル貸出装置1の保有カードの情報記録回数RDを認識する。
【0076】
つぎのステップ4で、CPU80は、前記の認識結果を用いて、情報記録回数RDがN以上になるカードを保有するメダル貸出装置1があるか否かを判定し、この判定が「YES」のとき、つぎのステップ5で該当する装置に前記カード排出コマンドを送信する。このコマンドに対し、送信元のメダル貸出装置1から処理終了を示す応答文が返送されるとつぎのステップ6が「YES」となり、さらにカード排出コマンドの送信対象となるメダル貸出装置1がある場合は、ステップ4〜6の処理が繰り返し行われる。
【0077】
情報記録回数がN以上となるカードを保有するすべてのメダル貸出装置1に対し、上記の処理が行われると、ステップ4が「NO」となってステップ7へと移行し、CPU80は、第2の送受信部88を用いてセンター装置6との交信を行って、カードの売上げや利用に関わる情報などを送信し、さらに続くステップ8で、前記通信回線L1に、データクリアコマンドを送出する。
このデータクリアコマンドは、通信回線L1に接続されるすべての装置を対象としており、カード情報などRAM内に記憶された情報をクリアすることを指示するものである。
図13は、上記のデータクリアコマンドの構成例を示すもので、信号の種別を示すキャラクタ「$」のみで表現されている。
【0078】
なお、係員による閉店処理操作に代えて、制御装置3内の図示しないタイマに閉店処理時間をセットしておき、このタイマがタイムアップしたときに上記の手順を自動的に開始するようにしても良い。
【0079】
図14は、メダル貸出装置1の制御手順を示す。
制御装置3からの送信要求コマンドを受信するまでは、通常のカードの発行やメダル貸出処理が行われている(ステップ2)が、送信要求コマンドを受信すると、ステップ1が「YES」となって、ステップ3以降の処理が実行される。
【0080】
まずステップ3で、CPU43は、前記送信要求コマンドに応答してカード収容部38の保有カードを情報の読込み位置まで搬送し、磁気ヘッド32を用いて情報記録回数の読取りを行う。
つぎのステップ4で、CPU43は、読み取った情報記録回数RDを含む応答文を作成し、これを制御装置3に送信する。
【0081】
前記の送信後に、制御装置3からのカード排出コマンドを受信したとき、ステップ5が「YES」となり、CPU43は、前記カード搬送機構31を駆動させてカードをカード出入口9へと排出した後、制御装置3へ処理終了を示す応答文を返送する(ステップ8,9)。
【0082】
つぎに制御装置3からのデータクリアコマンドを受信したとき、ステップ10が「YES」となってステップ11へと移行し、CPU43は、RAM45内に記憶された各種の情報をクリアした後、新たなカードの投入に待機する。
【0083】
係員が前記排出されたカードを新しいカードと差し替えて操作スイッチ21を押操作すると、ステップ12が「YES」となり、CPU43は、前記カード搬送機構31,39を駆動させて投入されたカードをカード収納部38へと搬送する(ステップ13)。
なお、この搬送時にも投入されたカードの情報記録回数を読み取って、適正なカードか否かを確認するようにすれば、係員によるカードの投入ミスを回避することができる。
【0084】
一方、ステップ4の送信のつぎに制御装置3からのデータクリアコマンドを受信したときは、ステップ5が「NO」,ステップ6が「YES」となり、CPU43は、RAM45内のデータをクリアした後、保有カードを再びカード収納部38へと収納する。(ステップ7,13)
【0085】
なお上記の実施例では、閉店処理時に各メダル貸出装置1から制御装置3に保有カードの情報記録回数を送信しているが、これに限らず、メダル貸出装置1でカード収容部38にカードを収容する毎に情報記録回数を送信して制御装置3内の保持データを更新するようにしても良い。この場合、制御装置3は、閉店時に各メダル貸出装置1の保有カードをチェックし、情報記録回数が前記N以上となっているメダル貸出装置1に対し、カード排出コマンドを送信する。
【0086】
また保有カードを排出するか否かの判定処理は、制御装置3に限らず、各メダル貸出装置1で個別に情報記録回数をチェックするように構成しても良い。
この場合、まず制御装置3から各メダル貸出装置1に、保有カードのチェックを指示するコマンドが送信される。メダル貸出装置1は、このコマンドの受信に応答して保有カードの情報記録回数を読み取り、この回数がN以上であれば、保有カードをカード出入口9へと排出する。
【0087】
図15は、前記発券装置2の制御手順を示す。
前記紙幣投入口54から紙幣が投入された後、操作スイッチ53が押操作されると、ステップ1,2の判定が順次「YES」となってステップ3へと移行し、CPU66は、前記カード繰出し機構63を駆動させてカードストッカ59の最下段のカードを第2のカード処理ユニット58側へと繰り出す。さらにCPU66は、前記カード搬送機構61,62の各モータを正回転させて繰り出されたカードを第1のカード処理ユニット57へと搬送し、磁気ヘッド64を用いてこのカードに記録されたカード情報の読取りを行う(ステップ4)。
【0088】
ステップ4の読取り処理においてエラーが発生せず、また読み取られた情報記録回数RDがN未満であれば、ステップ5が「NO」、ステップ6が「YES」となり、CPU66は、このカードに新たなカード情報を書き込んでカード発行口55へと搬出する(ステップ7,8)。
【0089】
一方、ステップ5で読取りエラーが生じた場合、またはステップ6で読み取られた情報記録回数RDがN以上であると判定された場合は、CPU66は、各カード搬送機構61,62のモータを逆回転させてカードを逆送し、さらに前記位置調節機構71によりカード処理ユニット58を傾斜させる。これによりカードは、カード処理ユニット58の後方から排出されてカード収容部65へと収容される。(ステップ9)
【0090】
なお、ステップ1の紙幣投入から所定時間が経過しても操作スイッチ53が操作されない場合は、ステップ10に移行して、紙幣投入口54へと紙幣が返却される。
【0091】
【発明の効果】
この発明では上記の如く、装置内部のカード収容部に収容された1枚のカードに対する情報の読み書きを多数回繰り返し実行する複数台のカード処理装置と、制御装置とから成るプリペイドカード管理システムにおいて、制御装置からコマンドを送信することにより、情報記録回数が所定の回数に達しているカードを保有しているカード処理装置からカードを一斉に排出させるようにしたから、カードの差替え処理をまとめて行うことができ、営業効率や客サービスを大幅に向上させることが可能となる。
【0093】
請求項1,3の発明では、制御装置の制御手段を外部からのコマンド入力操作により作動するようにしたから、保有カードの排出処理を閉店時など遊戯場の都合の良い時間帯に行うことができる。また請求項2,4の発明では、タイマを用いて前記制御装置の制御手段を作動させるようにしたから、保有カードの排出処理を所定の時間帯に自動的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる遊戯システムの構成を示す説明図である。
【図2】カード情報のデータ構成例を示す説明図である。
【図3】メダル貸出装置の外観を示す正面図および斜面図である。
【図4】カード処理ユニットの構成を示す平面図および側面図である。
【図5】メダル貸出装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】発券装置の外観を示す正面図である。
【図7】発券装置の内部構成を示す側面図である。
【図8】発券装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】コマンド文のデータ構成例を示す説明図である。
【図11】応答文のデータ構成例を示す説明図である。
【図12】制御装置による閉店処理時の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】データクリアコマンドのデータ構成例を示す説明図である。
【図14】メダル貸出装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】発券装置の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 メダル貸出装置
3 制御装置
9 カード出入口
43,80 CPU
51,87 送受信部
L1 通信回線
Claims (4)
- 装置内部に金額価値がゼロの1枚のカードを収容することが可能なカード収容部を有し、前記カード収容部にカードが収容された状態で貨幣が投入されたとき、前記カードの情報記録部に所定の金額価値とカードへの情報記録回数とを書き込んでカードを発行するとともに、発行されたカードを再び装置内部に取り込んでその金額価値に応じた遊戯媒体を遊戯機に貸し出し、金額価値がゼロになったカードをカード収容部に収容する複数台のカード処理装置と、各カード処理装置と通信回線を介して接続される制御装置とから成り、
前記制御装置は、
前記通信回線を介して各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した情報を用いて、各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により情報記録回数が所定の回数に達していると判定されたカードを保有しているカード処理装置に対し、前記通信回線を介して保有しているカードの排出を要求するコマンドを送信する送信手段と、
外部からのコマンド入力操作によって前記判定手段および送信手段を作動させる制御手段とを有し、
各カード処理装置は、
保有しているカードの情報記録回数を前記制御装置に送信する送信手段と、
前記カードの排出を要求する制御装置からのコマンドを受信する受信手段と、
前記受信手段によりカードの排出を要求する制御装置からのコマンドを受信したとき、保有しているカードを外部へ排出するカード排出手段とを備えて成るプリペイドカード管理システム。 - 装置内部に金額価値がゼロの1枚のカードを収容することが可能なカード収容部を有し、前記カード収容部にカードが収容された状態で貨幣が投入されたとき、前記カードの情報記録部に所定の金額価値とカードへの情報記録回数とを書き込んでカードを発行するとともに、発行されたカードを再び装置内部に取り込んでその金額価値に応じた遊戯媒体を遊戯機に貸し出し、金額価値がゼロになったカードをカード収容部に収容する複数台のカード処理装置と、各カード処理装置と通信回線を介して接続される制御装置とから成り、
前記制御装置は、
前記通信回線を介して各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した情報を用いて、各カード処理装置が保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により情報記録回数が所定の回数に達していると判定されたカードを保有しているカード処理装置に対し、前記通信回線を介して保有しているカードの排出を要求するコマンドを送信する送信手段と、
タイマにセットされた所定の時間になったとき前記判定手段および送信手段を作動させる制御手段とを有し、
各カード処理装置は、
保有しているカードの情報記録回数を前記制御装置に送信する送信手段と、
前記カードの排出を要求する制御装置からのコマンドを受信する受信手段と、
前記受信手段によりカードの排出を要求する制御装置からのコマンドを受信したとき、保有しているカードを外部へ排出するカード排出手段とを備えて成るプリペイドカード管理システム。 - 装置内部に金額価値がゼロの1枚のカードを収容することが可能なカード収容部を有し、前記カード収容部にカードが収容された状態で貨幣が投入されたとき、前記カードの情報記録部に所定の金額価値とカードへの情報記録回数とを書き込んでカードを発行するとともに、発行されたカードを再び装置内部に取り込んでその金額価値に応じた遊戯媒体を遊戯機に貸し出し、金額価値がゼロになったカードをカード収容部に収容する複数台のカード処理装置と、各カード処理装置と通信回線を介して接続される制御装置とから成り、
前記制御装置は、
各カード処理装置に対し、前記通信回線を介して各カード処置装置が保有しているカードの情報記録回数の判別およびカード排出の可否の判別を要求するコマンドを送信する送信手段と、
外部からのコマンド入力操作によって前記送信手段を作動させる制御手段とを有し、
各カード処理装置は、
前記制御装置からの前記コマンドを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記制御装置からの前記コマンドを受信したとき、保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達していると判定したとき、保有しているカードを外部へ排出するカード排出手段とを備えて成るプリペイドカード管理システム。 - 装置内部に金額価値がゼロの1枚のカードを収容することが可能なカード収容部を有し、前記カード収容部にカードが収容された状態で貨幣が投入されたとき、前記カードの情報記録部に所定の金額価値とカードへの情報記録回数とを書き込んでカードを発行するとともに、発行されたカードを再び装置内部に取り込んでその金額価値に応じた遊戯媒体を遊戯機に貸し出し、金額価値がゼロになったカードをカード収容部に収容する複数台のカード処理装置と、各カード処理装置と通信回線を介して接続される制御装置とから成り、
前記制御装置は、
各カード処理装置に対し、前記通信回線を介して各カード処置装置が保有しているカードの情報記録回数の判別およびカード排出の可否の判別を要求するコマンドを送信する送信手段と、
タイマにセットされた所定の時間になったとき前記送信手段を作動させる制御手段とを有し、
各カード処理装置は、
前記制御装置からの前記コマンドを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記制御装置からの前記コマンドを受信したとき、保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により保有しているカードの情報記録回数が所定の回数に達していると判定したとき、保有しているカードを外部へ排出するカード排出手段とを備えて成るプリペイドカード管理システム。
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