JP2004156096A - 磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャドウマスクの熱膨張による歪みによる色ずれ、および地磁気による電子ビームのドリフトによる色ずれを防止することのできるテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板を提供する。
【解決手段】化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni系合金であって、テンション付加方向の<100>結晶方位集積度が50%以下であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。また、<100>結晶方位に替えて、<110>結晶方位集積度が10%以上であること、又は<111>結晶方位集積度が5%以上であること、さらに、C:0.01%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.01〜0.5%、P:0.01%以下、S:0.01%以下を含有することを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。
【選択図】 図1
【解決手段】化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni系合金であって、テンション付加方向の<100>結晶方位集積度が50%以下であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。また、<100>結晶方位に替えて、<110>結晶方位集積度が10%以上であること、又は<111>結晶方位集積度が5%以上であること、さらに、C:0.01%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.01〜0.5%、P:0.01%以下、S:0.01%以下を含有することを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー表示装置用ブラウン管のテンションタイプのシャドウマスクに使用されるシャドウマスク用合金薄板において、低熱膨張特性および磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板に関する。
【0002】
【従来の技術】
高品位カラーテレビ等のカラー表示装置に用いられるブラウン管は、所定の蛍光体に電子ビームが照射されるように、色選別用マスクを有している。従来、色選別用マスクには、多数の小孔を設けた金属板からなるシャドウマスクと、多数のスリットを設けたスダレ状の金属板からなるアパーチャグリルが使用されてきた。ブラウン管への取り付けの際は、シャドウマスクでは曲面プレス成形して形状固定し、アパーチャグリルでは強いテンションを付加して形状固定している。
【0003】
ブラウン管に取付けられた色選別用マスクは、電子銃と蛍光体の間に設置されており、極めて高い設置位置精度が要求されている。しかし、ブラウン管を長時間使用すると、色選別用マスクは電子ビームの照射により加熱されるため、熱膨張により歪み、シャドウマスクの場合は変形を生じて(ドーミング現象)電子ビームの位置ずれを生じ、ドーミングとよばれる画像の色ずれを起こすことになる。そのため、シャドウマスク材料には、熱膨張係数の小さいNiを36%程度含むFe−Ni系の合金薄板が使用されている。
【0004】
シャドウマスクは、プレス成形により所定の曲率を有することで、構造体としての必要な強度を保っている。近年、カラー表示装置の平面化のニーズが強くなっており、これに伴いシャドウマスクも平面化を迫られている。しかし、シャドウマスクを平面化すると構造体としての強度が保てなくなり、搬送時の変形等の問題が生じる。
【0005】
一方、アパーチャグリルでは、強いテンションが付加されており、熱膨張による歪みが吸収される。しかし、アパーチャグリルでは、画面の縦方向の曲率は0であり平面化は比較的容易であるが、強いテンションを付加する必要があるため、そのためのフレームの強度も必要であり、ブラウン管の重量が重くなるという問題がある。
【0006】
このように、両方式の色選別用マスクには一長一短がある。そこで、近年、これら双方の特長を生かしたテンションタイプのシャドウマスクが開発されている。これは、多数のスロット状の小孔を設けた金属板を用いて、スロットの長辺方向に比較的弱いテンションを付加して形状固定を行う方式である。
【0007】
しかし、このテンションタイプ方式では、付加されるテンションが弱く熱膨張を十分に吸収できないこと、およびスロットの短辺方向の熱膨張をうち消すことができないことから、Niを36%程度含むFe−Ni系の合金薄板が使用されている。例えば、特開2001−152292号公報(特許文献1)には、プレスタイプで使用されているインバー合金を、張力を架けてマスク用材料として使用すると、磁気シールド性が悪くなりビームドリフト量が増大するという問題を、解決するための技術が提案されている。これは、Niを34〜45%、Mnを0.01〜0.5%から成るFe−Ni系合金で、最終冷間圧延後の板表面における (111)集合度と(220)集合度の和が15%以上であることを特徴とするセミテンションマスク用Fe−Ni系合金というものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−152292号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平面ブラウン管に上述のテンションタイプのシャドウマスクを使用した場合、ドーミングは抑制されるものの、地磁気に起因した電子ビームのドリフトにより色ずれが発生することがあるという問題がある。これは、材料を架張したときの磁気特性が、架張前の磁気特性から大きく変化するためとされている。この問題に対して、特開2001−152292号公報記載の技術では、架張後の磁気特性を向上させるために、板面における結晶面の集積度を規定している。
【0010】
しかし、板面における結晶面(板厚方向における結晶方位と等価)の集積度は、本来、磁気特性には意味を持たず、磁気特性には板面に平行な方向における結晶方位の集積度が影響を及ぼす。例えば、{110}<001>結晶方位を増加させることによる方向性けい素鋼板の磁気特性の向上は、板面における{110}面の増加によるものではなく、磁化容易軸方向である<001>結晶方位が、磁気回路形成方向(この場合、圧延方向)に増加することによるものである。
【0011】
このように、板面における結晶面の集積度を規定する従来技術では、地磁気に起因した電子ビームのドリフトにより色ずれを十分に防止することは困難であった。
【0012】
この発明は、これらの問題を解決し、シャドウマスクの熱膨張による歪みによる色ずれ、および地磁気による電子ビームのドリフトによる色ずれを防止することのできるテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は次の発明により解決される。その発明は、化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni系合金であって、テンション付加方向の<100>結晶方位集積度が50%以下であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板である。
【0014】
また、この発明において、<100>結晶方位集積度が50%以下であることに替えて、<110>結晶方位集積度が10%以上であること、又は<111>結晶方位集積度が5%以上であること、を特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板とすることもできる。
【0015】
この発明は、Fe−Ni系合金のNiを33〜45%とすることにより、熱膨張を低く抑えて熱膨張による歪みによる色ずれを防止している。それとともに、テンション付加方向への特定の結晶方位の集積度を制御することにより、その方向の磁気特性を向上させ、地磁気等の外部磁場による色ずれを防止している。
【0016】
ここで、色ずれについて問題となるのは、孔形状がスロット状のシャドウマスク(テンションタイプ)の場合、スロット短辺方向である。スロット短辺方向に電子ビームを偏倚させる磁場(磁束)は、スロット短辺方向に垂直な方向の成分であり、これはスロット長辺方向の成分となる。従って、スロット長辺方向の磁気成分に対する磁気シールドの良否が、色ずれに大きく影響を及ぼすことになる。スロット長辺方向にはテンションが付加されており、その状態での磁気特性が問題となる。
【0017】
なお、電子ビームがスロット長辺方向に偏倚しても、蛍光体はスロット長辺方向に平行に配置されているので、原理的に色ずれは起こらない。スロット状のシャドウマスクの場合、スロット開口部に比べて短辺方向の桟が細いため、この方向の磁気シールドは本来期待できないが、この理由により、スロット短辺方向の磁気シールド性を特に高くする必要はない。
【0018】
このような知見に基づき、種々の結晶方位について、テンション付加方向への集積度とテンション付加状態での磁気特性の関係について、鋭意検討した。その結果、テンション付加方向において磁気特性に影響を及ぼす結晶方位は、<100>、<110>、および<111>結晶方位であることを見出し、後述のようにそれらの集積度の適正な範囲を明らかにした。以下、各結晶方位について説明する。
【0019】
テンション付加方向の<100>結晶方位集積度:50%以下
<100>結晶方位については、後述のようにテンション付加方向への集積度が50%を超えると、後述のようにテンション付加状態での磁気特性(最大透磁率)が低下し始める。従って、この方向への<100>結晶方位の集積度を50%以下とする。
【0020】
テンション付加方向の<110>結晶方位集積度:10%以上
<110>結晶方位については、後述のようにテンション付加方向への集積度の増加に伴い、テンション付加状態での磁気特性(最大透磁率)が上昇し、集積度が10%以上でほぼ十分な値が得られる。従って、この方向への<110>結晶方位の集積度を10%以上とする。
【0021】
テンション付加方向の<111>結晶方位集積度:5%以上
<111>結晶方位は、後述のようにテンション付加方向への集積度の増加に伴い、テンション付加状態での磁気特性(最大透磁率)が上昇し、集積度が5%以上でほぼ十分な値が得られる。従って、この方向への<110>結晶方位の集積度を5%以上とする。
【0022】
また、これらの発明において、化学成分の範囲をさらに限定して、化学成分が、質量%でNi:33〜45%、C:0.01%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.01〜0.5%、P:0.01%以下、S:0.01%以下を含有し、残部が実質的にFeから成ることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板とすることもできる。
【0023】
この発明は、Fe−Ni系合金薄板の材質に影響を及ぼす元素について、最適な範囲を検討した結果なされたものである。以下、本発明の高強度低熱膨張合金の化学成分について説明する。
【0024】
Ni:33〜45%
Niは、インバー効果を発現させる元素である。テンションタイプのスロット状の小孔を有するシャドウマスク用合金として必要な低熱膨張特性を得るため、Niを33%以上45%以下の範囲内とする。
【0025】
C: 0.01%以下
Cは、シャドウマスクに穿孔する際の、エッチング加工性を阻害する元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、C量をエッチング加工が比較的容易となる0.01%以下、好ましくは0.005%以下とする。
【0026】
Si:0.1%以下
Siは、シャドウマスクに穿孔する際の、エッチング加工性を阻害する元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、C量をエッチング加工が比較的容易となる0.1%以下、好ましくは0.07%以下とする。
【0027】
Mn:0.01〜0.5%
Mnは、Fe−Ni合金の熱間加工性を改善する元素であり、そのためにはMn 量を0.01%以上とすることが必要である。一方、過剰に添加すると低熱膨張特性を阻害するため、0.5%以下とする必要がある。従って、Mn 量を0.01〜0.5%の範囲内、好ましくは0.01〜0.3%の範囲内とする。
【0028】
P:0.01%以下
Pは、シャドウマスクに穿孔する際の、エッチング加工性を阻害する元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、P量をエッチング加工が比較的容易となる0.01%以下とする。
【0029】
S:0.01%以下
Sは、Fe−Ni合金の熱間加工性を劣化させる元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、S量を熱間加工が比較的容易となる0.01%以下、好ましくは0.004%以下とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
発明の実施に当たっては、前記成分組成で溶製し、連続鋳造等によりスラブとし、熱間圧延を行う。熱間圧延では、スラブを通常900℃以上に加熱して圧延し、熱延板とする。この熱延板について、酸洗または研削により表面のスケールを除去した後、冷間圧延と焼鈍を1回以上施して、使用する目的に適した板厚の薄板を得る。このとき、冷圧率と焼鈍条件の制御により、テンション付加方向となる方向の結晶方位の集積度を発明の範囲内に調節する。
【0031】
次に、テンション付加方向の結晶方位がテンション付加時の磁気特性に及ぼす影響を調査するため、Niを36.2%含む鋼を、冷圧率40%又は90%で冷間圧延し、板厚0.2mmの合金薄板とした。これらの合金薄板を、500℃,800℃,又は1200℃(90%冷間圧延材のみ)で焼鈍し、その後30%以下の冷間圧延及び600℃での黒化処理を施した。
【0032】
このようにして作成された集合組織の異なるサンプルについて、テンション付加方向の結晶方位の集積度を測定した。測定用の試料は、図1に示すように、サンプルのテンション付加方向に垂直な面を揃えて30枚積層して測定面とした。この測定面に平行な、(111)、(200)、(220)、(311)、(331)、(420)、および(422)の各結晶面のX線反射強度を測定し、その測定値それぞれをランダム集合組織の理論強度で除した値の百分率を求めた。
【0033】
この方法により、結晶面のX線反射強度がそのままテンション付加方向<111>、<200>、<220>、<311>、<331>、<420>、および<422>の結晶方位の集積度となり、テンション付加方向の集積度を測定することができる。
【0034】
テンション付加時の磁気特性は、100MPaの張力を付加した時の最大比透磁率を測定して評価した。また、参考用に圧延面における各結晶面の集積度も測定した。測定結果の内、主要方向である<111>、<200>、<220>結晶方位の集積度を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
各結晶方位の集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を図2〜4にそれぞれ示す。図2より<100>方位(<200>結晶方位)の集積度が50%以下の場合に良好な磁気特性が得られ、また、図3より<110>方向(<220>結晶方位)の集積度が10%以上の場合に良好な磁気特性が得られることが明らかとなった。<111>方向については、集積度を高くすることが困難であるが、図4より<111>方向の集積度が5%以上の場合に良好な磁気特性が得られることが明らかとなった。
【0037】
圧延面における結晶面(圧延面に平行)の集積度について、参考用に図5〜7に示す。これらの図からわかるように、圧延面の結晶面集積度とテンション付加時の磁気特性の間には、明確な相関は認められない。
【0038】
【実施例】
表2に示す化学成分を有するFe−Ni合金を溶製し、熱間圧延にて板厚2.5mmの熱延板とした。これらの熱延板は、酸洗によりスケールを除去した後、種々の条件で冷間圧延を行い、板厚1.2mmの冷延板とした。冷間圧延は、結晶方位の集積度を変えるため、中間焼鈍を0〜3回挟むことにより加工度(冷圧率)を変えて行った。その後、再結晶焼鈍を行い、更に板厚1mmに冷間圧延して、シャドウマスク用合金薄板とした。
【0039】
【表2】
【0040】
これらのシャドウマスク用合金薄板に620℃で黒化処理を施した後、テンション付加時の磁気特性(100MPaにおける最大比透磁率)の測定、およびテンション付加方向の結晶方位集積度の測定を行った。測定結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
表3より、テンション付加方向の結晶方位集積度が本発明の範囲内であるNo.S,Tは、優れた磁気特性を有することが分かる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は、Fe−Ni系合金のNi量を所定範囲内とすることにより、熱膨張を低く抑えるとともに、テンション付加方向への特定の結晶方位の集積度を制御することにより、その方向の磁気特性を向上させている。その結果、シャドウマスクの熱膨張による歪みによる色ずれ、および地磁気による電子ビームのドリフトによる色ずれを防止することが可能なテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気特性および結晶方位集積度の測定に用いる試験片を示す図。
(a)テンション付加時の磁気特性測定用
(b)テンション付加方向の結晶方位集積度測定用
【図2】テンション付加方向の<100>結晶方位集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図3】テンション付加方向の<110>結晶方位集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図4】テンション付加方向の<111>結晶方位集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図5】圧延面における(200)結晶面集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図6】圧延面における(220)結晶面集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図7】圧延面における(111)結晶面集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー表示装置用ブラウン管のテンションタイプのシャドウマスクに使用されるシャドウマスク用合金薄板において、低熱膨張特性および磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板に関する。
【0002】
【従来の技術】
高品位カラーテレビ等のカラー表示装置に用いられるブラウン管は、所定の蛍光体に電子ビームが照射されるように、色選別用マスクを有している。従来、色選別用マスクには、多数の小孔を設けた金属板からなるシャドウマスクと、多数のスリットを設けたスダレ状の金属板からなるアパーチャグリルが使用されてきた。ブラウン管への取り付けの際は、シャドウマスクでは曲面プレス成形して形状固定し、アパーチャグリルでは強いテンションを付加して形状固定している。
【0003】
ブラウン管に取付けられた色選別用マスクは、電子銃と蛍光体の間に設置されており、極めて高い設置位置精度が要求されている。しかし、ブラウン管を長時間使用すると、色選別用マスクは電子ビームの照射により加熱されるため、熱膨張により歪み、シャドウマスクの場合は変形を生じて(ドーミング現象)電子ビームの位置ずれを生じ、ドーミングとよばれる画像の色ずれを起こすことになる。そのため、シャドウマスク材料には、熱膨張係数の小さいNiを36%程度含むFe−Ni系の合金薄板が使用されている。
【0004】
シャドウマスクは、プレス成形により所定の曲率を有することで、構造体としての必要な強度を保っている。近年、カラー表示装置の平面化のニーズが強くなっており、これに伴いシャドウマスクも平面化を迫られている。しかし、シャドウマスクを平面化すると構造体としての強度が保てなくなり、搬送時の変形等の問題が生じる。
【0005】
一方、アパーチャグリルでは、強いテンションが付加されており、熱膨張による歪みが吸収される。しかし、アパーチャグリルでは、画面の縦方向の曲率は0であり平面化は比較的容易であるが、強いテンションを付加する必要があるため、そのためのフレームの強度も必要であり、ブラウン管の重量が重くなるという問題がある。
【0006】
このように、両方式の色選別用マスクには一長一短がある。そこで、近年、これら双方の特長を生かしたテンションタイプのシャドウマスクが開発されている。これは、多数のスロット状の小孔を設けた金属板を用いて、スロットの長辺方向に比較的弱いテンションを付加して形状固定を行う方式である。
【0007】
しかし、このテンションタイプ方式では、付加されるテンションが弱く熱膨張を十分に吸収できないこと、およびスロットの短辺方向の熱膨張をうち消すことができないことから、Niを36%程度含むFe−Ni系の合金薄板が使用されている。例えば、特開2001−152292号公報(特許文献1)には、プレスタイプで使用されているインバー合金を、張力を架けてマスク用材料として使用すると、磁気シールド性が悪くなりビームドリフト量が増大するという問題を、解決するための技術が提案されている。これは、Niを34〜45%、Mnを0.01〜0.5%から成るFe−Ni系合金で、最終冷間圧延後の板表面における (111)集合度と(220)集合度の和が15%以上であることを特徴とするセミテンションマスク用Fe−Ni系合金というものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−152292号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平面ブラウン管に上述のテンションタイプのシャドウマスクを使用した場合、ドーミングは抑制されるものの、地磁気に起因した電子ビームのドリフトにより色ずれが発生することがあるという問題がある。これは、材料を架張したときの磁気特性が、架張前の磁気特性から大きく変化するためとされている。この問題に対して、特開2001−152292号公報記載の技術では、架張後の磁気特性を向上させるために、板面における結晶面の集積度を規定している。
【0010】
しかし、板面における結晶面(板厚方向における結晶方位と等価)の集積度は、本来、磁気特性には意味を持たず、磁気特性には板面に平行な方向における結晶方位の集積度が影響を及ぼす。例えば、{110}<001>結晶方位を増加させることによる方向性けい素鋼板の磁気特性の向上は、板面における{110}面の増加によるものではなく、磁化容易軸方向である<001>結晶方位が、磁気回路形成方向(この場合、圧延方向)に増加することによるものである。
【0011】
このように、板面における結晶面の集積度を規定する従来技術では、地磁気に起因した電子ビームのドリフトにより色ずれを十分に防止することは困難であった。
【0012】
この発明は、これらの問題を解決し、シャドウマスクの熱膨張による歪みによる色ずれ、および地磁気による電子ビームのドリフトによる色ずれを防止することのできるテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は次の発明により解決される。その発明は、化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni系合金であって、テンション付加方向の<100>結晶方位集積度が50%以下であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板である。
【0014】
また、この発明において、<100>結晶方位集積度が50%以下であることに替えて、<110>結晶方位集積度が10%以上であること、又は<111>結晶方位集積度が5%以上であること、を特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板とすることもできる。
【0015】
この発明は、Fe−Ni系合金のNiを33〜45%とすることにより、熱膨張を低く抑えて熱膨張による歪みによる色ずれを防止している。それとともに、テンション付加方向への特定の結晶方位の集積度を制御することにより、その方向の磁気特性を向上させ、地磁気等の外部磁場による色ずれを防止している。
【0016】
ここで、色ずれについて問題となるのは、孔形状がスロット状のシャドウマスク(テンションタイプ)の場合、スロット短辺方向である。スロット短辺方向に電子ビームを偏倚させる磁場(磁束)は、スロット短辺方向に垂直な方向の成分であり、これはスロット長辺方向の成分となる。従って、スロット長辺方向の磁気成分に対する磁気シールドの良否が、色ずれに大きく影響を及ぼすことになる。スロット長辺方向にはテンションが付加されており、その状態での磁気特性が問題となる。
【0017】
なお、電子ビームがスロット長辺方向に偏倚しても、蛍光体はスロット長辺方向に平行に配置されているので、原理的に色ずれは起こらない。スロット状のシャドウマスクの場合、スロット開口部に比べて短辺方向の桟が細いため、この方向の磁気シールドは本来期待できないが、この理由により、スロット短辺方向の磁気シールド性を特に高くする必要はない。
【0018】
このような知見に基づき、種々の結晶方位について、テンション付加方向への集積度とテンション付加状態での磁気特性の関係について、鋭意検討した。その結果、テンション付加方向において磁気特性に影響を及ぼす結晶方位は、<100>、<110>、および<111>結晶方位であることを見出し、後述のようにそれらの集積度の適正な範囲を明らかにした。以下、各結晶方位について説明する。
【0019】
テンション付加方向の<100>結晶方位集積度:50%以下
<100>結晶方位については、後述のようにテンション付加方向への集積度が50%を超えると、後述のようにテンション付加状態での磁気特性(最大透磁率)が低下し始める。従って、この方向への<100>結晶方位の集積度を50%以下とする。
【0020】
テンション付加方向の<110>結晶方位集積度:10%以上
<110>結晶方位については、後述のようにテンション付加方向への集積度の増加に伴い、テンション付加状態での磁気特性(最大透磁率)が上昇し、集積度が10%以上でほぼ十分な値が得られる。従って、この方向への<110>結晶方位の集積度を10%以上とする。
【0021】
テンション付加方向の<111>結晶方位集積度:5%以上
<111>結晶方位は、後述のようにテンション付加方向への集積度の増加に伴い、テンション付加状態での磁気特性(最大透磁率)が上昇し、集積度が5%以上でほぼ十分な値が得られる。従って、この方向への<110>結晶方位の集積度を5%以上とする。
【0022】
また、これらの発明において、化学成分の範囲をさらに限定して、化学成分が、質量%でNi:33〜45%、C:0.01%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.01〜0.5%、P:0.01%以下、S:0.01%以下を含有し、残部が実質的にFeから成ることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板とすることもできる。
【0023】
この発明は、Fe−Ni系合金薄板の材質に影響を及ぼす元素について、最適な範囲を検討した結果なされたものである。以下、本発明の高強度低熱膨張合金の化学成分について説明する。
【0024】
Ni:33〜45%
Niは、インバー効果を発現させる元素である。テンションタイプのスロット状の小孔を有するシャドウマスク用合金として必要な低熱膨張特性を得るため、Niを33%以上45%以下の範囲内とする。
【0025】
C: 0.01%以下
Cは、シャドウマスクに穿孔する際の、エッチング加工性を阻害する元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、C量をエッチング加工が比較的容易となる0.01%以下、好ましくは0.005%以下とする。
【0026】
Si:0.1%以下
Siは、シャドウマスクに穿孔する際の、エッチング加工性を阻害する元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、C量をエッチング加工が比較的容易となる0.1%以下、好ましくは0.07%以下とする。
【0027】
Mn:0.01〜0.5%
Mnは、Fe−Ni合金の熱間加工性を改善する元素であり、そのためにはMn 量を0.01%以上とすることが必要である。一方、過剰に添加すると低熱膨張特性を阻害するため、0.5%以下とする必要がある。従って、Mn 量を0.01〜0.5%の範囲内、好ましくは0.01〜0.3%の範囲内とする。
【0028】
P:0.01%以下
Pは、シャドウマスクに穿孔する際の、エッチング加工性を阻害する元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、P量をエッチング加工が比較的容易となる0.01%以下とする。
【0029】
S:0.01%以下
Sは、Fe−Ni合金の熱間加工性を劣化させる元素であり、その含有量は低いほど好ましい。従って、S量を熱間加工が比較的容易となる0.01%以下、好ましくは0.004%以下とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
発明の実施に当たっては、前記成分組成で溶製し、連続鋳造等によりスラブとし、熱間圧延を行う。熱間圧延では、スラブを通常900℃以上に加熱して圧延し、熱延板とする。この熱延板について、酸洗または研削により表面のスケールを除去した後、冷間圧延と焼鈍を1回以上施して、使用する目的に適した板厚の薄板を得る。このとき、冷圧率と焼鈍条件の制御により、テンション付加方向となる方向の結晶方位の集積度を発明の範囲内に調節する。
【0031】
次に、テンション付加方向の結晶方位がテンション付加時の磁気特性に及ぼす影響を調査するため、Niを36.2%含む鋼を、冷圧率40%又は90%で冷間圧延し、板厚0.2mmの合金薄板とした。これらの合金薄板を、500℃,800℃,又は1200℃(90%冷間圧延材のみ)で焼鈍し、その後30%以下の冷間圧延及び600℃での黒化処理を施した。
【0032】
このようにして作成された集合組織の異なるサンプルについて、テンション付加方向の結晶方位の集積度を測定した。測定用の試料は、図1に示すように、サンプルのテンション付加方向に垂直な面を揃えて30枚積層して測定面とした。この測定面に平行な、(111)、(200)、(220)、(311)、(331)、(420)、および(422)の各結晶面のX線反射強度を測定し、その測定値それぞれをランダム集合組織の理論強度で除した値の百分率を求めた。
【0033】
この方法により、結晶面のX線反射強度がそのままテンション付加方向<111>、<200>、<220>、<311>、<331>、<420>、および<422>の結晶方位の集積度となり、テンション付加方向の集積度を測定することができる。
【0034】
テンション付加時の磁気特性は、100MPaの張力を付加した時の最大比透磁率を測定して評価した。また、参考用に圧延面における各結晶面の集積度も測定した。測定結果の内、主要方向である<111>、<200>、<220>結晶方位の集積度を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
各結晶方位の集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を図2〜4にそれぞれ示す。図2より<100>方位(<200>結晶方位)の集積度が50%以下の場合に良好な磁気特性が得られ、また、図3より<110>方向(<220>結晶方位)の集積度が10%以上の場合に良好な磁気特性が得られることが明らかとなった。<111>方向については、集積度を高くすることが困難であるが、図4より<111>方向の集積度が5%以上の場合に良好な磁気特性が得られることが明らかとなった。
【0037】
圧延面における結晶面(圧延面に平行)の集積度について、参考用に図5〜7に示す。これらの図からわかるように、圧延面の結晶面集積度とテンション付加時の磁気特性の間には、明確な相関は認められない。
【0038】
【実施例】
表2に示す化学成分を有するFe−Ni合金を溶製し、熱間圧延にて板厚2.5mmの熱延板とした。これらの熱延板は、酸洗によりスケールを除去した後、種々の条件で冷間圧延を行い、板厚1.2mmの冷延板とした。冷間圧延は、結晶方位の集積度を変えるため、中間焼鈍を0〜3回挟むことにより加工度(冷圧率)を変えて行った。その後、再結晶焼鈍を行い、更に板厚1mmに冷間圧延して、シャドウマスク用合金薄板とした。
【0039】
【表2】
【0040】
これらのシャドウマスク用合金薄板に620℃で黒化処理を施した後、テンション付加時の磁気特性(100MPaにおける最大比透磁率)の測定、およびテンション付加方向の結晶方位集積度の測定を行った。測定結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
表3より、テンション付加方向の結晶方位集積度が本発明の範囲内であるNo.S,Tは、優れた磁気特性を有することが分かる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は、Fe−Ni系合金のNi量を所定範囲内とすることにより、熱膨張を低く抑えるとともに、テンション付加方向への特定の結晶方位の集積度を制御することにより、その方向の磁気特性を向上させている。その結果、シャドウマスクの熱膨張による歪みによる色ずれ、および地磁気による電子ビームのドリフトによる色ずれを防止することが可能なテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気特性および結晶方位集積度の測定に用いる試験片を示す図。
(a)テンション付加時の磁気特性測定用
(b)テンション付加方向の結晶方位集積度測定用
【図2】テンション付加方向の<100>結晶方位集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図3】テンション付加方向の<110>結晶方位集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図4】テンション付加方向の<111>結晶方位集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図5】圧延面における(200)結晶面集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図6】圧延面における(220)結晶面集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
【図7】圧延面における(111)結晶面集積度とテンション付加時の最大比透磁率の関係を示す図。
Claims (4)
- 化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni合金であって、テンション付加方向の<100>結晶方位集積度が50%以下であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。
- 化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni系合金であり、テンション付加方向の<110>結晶方位集積度が10%以上であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。
- 化学成分として質量%でNi:33〜45%を含むFe−Ni系合金であり、テンション付加方向の<111>結晶方位集積度が5%以上であることを特徴とする磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。
- 化学成分として質量%でNi:33〜45%、C:0.01%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.01〜0.5%、P:0.01%以下、S:0.01%以下を含有し、残部が実質的にFeから成ることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002322621A JP2004156096A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 磁気シールド性に優れたテンションタイプのシャドウマスク用合金薄板 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-11-06 JP JP2002322621A patent/JP2004156096A/ja active Pending
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