JPH08269569A - アパーチャーグリル用素材鋼板の製造方法 - Google Patents
アパーチャーグリル用素材鋼板の製造方法Info
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- JPH08269569A JPH08269569A JP6924195A JP6924195A JPH08269569A JP H08269569 A JPH08269569 A JP H08269569A JP 6924195 A JP6924195 A JP 6924195A JP 6924195 A JP6924195 A JP 6924195A JP H08269569 A JPH08269569 A JP H08269569A
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラーテレビのブラウン管に組み込まれるア
パーチャーグリルの素材鋼板について、ブラウン管の大
型化・フラット化に必要な高強度化を、磁気特性等を損
なうことなく達成するための素材鋼板の製造方法を提供
する。 【構成】 極低炭素鋼(C:0.006 %以下,Si:0.3
〜0.5 %,Mn:0.3 〜0.5 %,P:0.03%以下,S:
0.03%以下,Al:0.01%以下,N:0.08%以下,O:
0.01%以下,残部実質的にFeからなる)の熱間圧延鋼
材を、一次冷間圧延した後、連続焼鈍ラインで、温度73
0 〜780 ℃に、50〜65秒間保持する中間焼鈍処理を施
し、ついで冷延率60〜80%%の二次冷間圧延を行った
後、歪み取り焼鈍を施す。所望により、上記中間焼鈍処
理につづいて、330 〜430 ℃に適当時間保持する過時効
処理が施される。
パーチャーグリルの素材鋼板について、ブラウン管の大
型化・フラット化に必要な高強度化を、磁気特性等を損
なうことなく達成するための素材鋼板の製造方法を提供
する。 【構成】 極低炭素鋼(C:0.006 %以下,Si:0.3
〜0.5 %,Mn:0.3 〜0.5 %,P:0.03%以下,S:
0.03%以下,Al:0.01%以下,N:0.08%以下,O:
0.01%以下,残部実質的にFeからなる)の熱間圧延鋼
材を、一次冷間圧延した後、連続焼鈍ラインで、温度73
0 〜780 ℃に、50〜65秒間保持する中間焼鈍処理を施
し、ついで冷延率60〜80%%の二次冷間圧延を行った
後、歪み取り焼鈍を施す。所望により、上記中間焼鈍処
理につづいて、330 〜430 ℃に適当時間保持する過時効
処理が施される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビブラウン
管に色選別電極として組み込まれるアパーチャーグリル
の素材鋼板の製造方法に関する。
管に色選別電極として組み込まれるアパーチャーグリル
の素材鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビのブラウン管の色選別電極
であるアパーチャーグリルは、極低炭素鋼等の薄鋼板
(板厚約0.1 〜0.3 mm)を素材とし、これにレジストマ
スキングしてエッチング加工により多数のスリットを
「すだれ状」に形成した薄板部材であり、すだれ状薄板
部材にスリット方向の張力を加えてフレームに張り渡
し、溶接で固定した後、緻密な酸化皮膜を表面に形成す
るための黒化処理(温度:約400〜600℃)が施さ
れた上、ブラウン管に組み込まれる。アパーチャーグリ
ル用素材は、グリルの機能およびフレームへの取付け態
様等の点から、高強度を有すること,初透磁率が高いこ
と, 残留応力が小さいこと等が要求される。残留応力が
高いと、エッチング加工で形成されるスリットに歪み・
位置ずれ等の形状不良(線乱れと称される)を生じ、強
度が不足する場合は、受像機の作動中にスリットの振動
(スピーカ音との共振等)を生じ易くなり、また透磁率
が低いと、磁気ドリフトを生じ、これらはいずれも画像
の色ムラ・色ズレを誘起する原因となるからである。
であるアパーチャーグリルは、極低炭素鋼等の薄鋼板
(板厚約0.1 〜0.3 mm)を素材とし、これにレジストマ
スキングしてエッチング加工により多数のスリットを
「すだれ状」に形成した薄板部材であり、すだれ状薄板
部材にスリット方向の張力を加えてフレームに張り渡
し、溶接で固定した後、緻密な酸化皮膜を表面に形成す
るための黒化処理(温度:約400〜600℃)が施さ
れた上、ブラウン管に組み込まれる。アパーチャーグリ
ル用素材は、グリルの機能およびフレームへの取付け態
様等の点から、高強度を有すること,初透磁率が高いこ
と, 残留応力が小さいこと等が要求される。残留応力が
高いと、エッチング加工で形成されるスリットに歪み・
位置ずれ等の形状不良(線乱れと称される)を生じ、強
度が不足する場合は、受像機の作動中にスリットの振動
(スピーカ音との共振等)を生じ易くなり、また透磁率
が低いと、磁気ドリフトを生じ、これらはいずれも画像
の色ムラ・色ズレを誘起する原因となるからである。
【0003】上記アパーチャーグリル素材鋼板は、極低
炭素鋼、アルミキルド炭素鋼等を、熱間圧延鋼および酸
洗処理の後、冷間圧延(一次冷間圧延)し、その冷延鋼
板のタイトコイルを、箱型焼鈍炉で焼鈍する中間焼鈍処
理に付した後、再冷間圧延(二次冷間圧延)に付して所
定板厚に圧延する工程を経由して製造されている。この
グリル素材の諸特性の改善を目的として種々の工夫がな
され、強度改善策に関しては、母材鋼板の成分構成につ
いての多くの提案がなされている(例えば、特開昭62-2
49339 号公報, 特開平5-311327号公報, 特開平5-311330
号公報, 特開平5-311331号公報等) 。
炭素鋼、アルミキルド炭素鋼等を、熱間圧延鋼および酸
洗処理の後、冷間圧延(一次冷間圧延)し、その冷延鋼
板のタイトコイルを、箱型焼鈍炉で焼鈍する中間焼鈍処
理に付した後、再冷間圧延(二次冷間圧延)に付して所
定板厚に圧延する工程を経由して製造されている。この
グリル素材の諸特性の改善を目的として種々の工夫がな
され、強度改善策に関しては、母材鋼板の成分構成につ
いての多くの提案がなされている(例えば、特開昭62-2
49339 号公報, 特開平5-311327号公報, 特開平5-311330
号公報, 特開平5-311331号公報等) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、カラーテレビブ
ラウン管は、大型化、および画像の歪み改善のためのフ
ラット化等が進み、これに伴ってアパーチャーグリルの
素材鋼板は、その材料特性としてより高い強度(引張強
度TS:約700N/ mm2 以上) が要求されるようになってい
る。グリル素材の材料特性に関して、その強度を高める
だけであれば、例えば二次冷間圧延の冷延率を高めるこ
とによって容易に高強度化を実現することができる。し
かし、二次冷延率を高め、強度を高くすることは、冷延
工程につづく歪み取り焼鈍処理における磁気特性の回復
を遅延させ、透磁率の低下をきたす原因となる。受像作
動中の磁気ドリフトによる色ズレを抑制防止するために
は、高透磁率(望ましくはμ0.5 約170Ga/Oe以上) を必
要とするが、高強度化に伴つて高透磁率の確保は困難と
なる。すなわち、アパーチャーグリル素材鋼板の高強度
化に際しては、強度と磁気特性とのバランスをいかに確
保するかが重要な技術的課題となる。本発明は、上記に
鑑み、磁気性質や、線乱れ等の特性を損なうことなく、
高強度化を実現することができるアパーチャーグリル素
材鋼板の製造方法を提供しようとするものである。
ラウン管は、大型化、および画像の歪み改善のためのフ
ラット化等が進み、これに伴ってアパーチャーグリルの
素材鋼板は、その材料特性としてより高い強度(引張強
度TS:約700N/ mm2 以上) が要求されるようになってい
る。グリル素材の材料特性に関して、その強度を高める
だけであれば、例えば二次冷間圧延の冷延率を高めるこ
とによって容易に高強度化を実現することができる。し
かし、二次冷延率を高め、強度を高くすることは、冷延
工程につづく歪み取り焼鈍処理における磁気特性の回復
を遅延させ、透磁率の低下をきたす原因となる。受像作
動中の磁気ドリフトによる色ズレを抑制防止するために
は、高透磁率(望ましくはμ0.5 約170Ga/Oe以上) を必
要とするが、高強度化に伴つて高透磁率の確保は困難と
なる。すなわち、アパーチャーグリル素材鋼板の高強度
化に際しては、強度と磁気特性とのバランスをいかに確
保するかが重要な技術的課題となる。本発明は、上記に
鑑み、磁気性質や、線乱れ等の特性を損なうことなく、
高強度化を実現することができるアパーチャーグリル素
材鋼板の製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアパーチャーグ
リル素材鋼板の製造方法は、C:0.006%以下,S
i:0.3〜0.5%,Mn:0.3〜0.5%,P:
0.03%以下,S:0.03%以下,Al:0.01
%以下,N:0.08%以下,O:0.01%以下,残
部実質的にFeからなる極低炭素鋼の熱間圧延鋼材を、
一次冷間圧延した後、連続焼鈍ラインにおいて、温度7
30〜780℃に、50〜65秒保持する中間焼鈍処理
を施し、ついで冷延率60〜80%の二次冷間圧延を行
い、その後歪み取り焼鈍処理することを特徴としいる。
リル素材鋼板の製造方法は、C:0.006%以下,S
i:0.3〜0.5%,Mn:0.3〜0.5%,P:
0.03%以下,S:0.03%以下,Al:0.01
%以下,N:0.08%以下,O:0.01%以下,残
部実質的にFeからなる極低炭素鋼の熱間圧延鋼材を、
一次冷間圧延した後、連続焼鈍ラインにおいて、温度7
30〜780℃に、50〜65秒保持する中間焼鈍処理
を施し、ついで冷延率60〜80%の二次冷間圧延を行
い、その後歪み取り焼鈍処理することを特徴としいる。
【0006】
【作用】一次冷間圧延後の中間焼鈍処理として、その冷
延鋼板のタイトコイルを箱型焼鈍処理する従来の方法で
は、鋼板の結晶粒の著し粗大化を生じる。このため、二
次冷間圧延を経て得られる製品鋼板に高強度を付与する
ことは困難である。これと異なって、中間焼鈍に連続焼
鈍処理を適用した本発明では、鋼板の結晶組織が微細化
され、その効果として二次冷間圧延を経由して得られる
製品鋼板の高強度化を可能とする。上記中間焼鈍処理後
の二次冷間圧延における冷延率の制御により、製品鋼板
の透磁率を損なうことなく、その強度を十分に高めるこ
とができる。また、中間焼鈍処理のヒートパターンとし
て、上記730〜780℃での処理につづいて、330
〜430℃に加熱保持するヒートパターンを与えること
により、過時効を生じ、引張強度をより高めることがで
きる。更に、二次冷間圧延につづいて、歪み取り焼鈍を
施すことにより、製品鋼板の残留応力がより低減され、
透磁率やスリット品質等の改善効果が得られる。
延鋼板のタイトコイルを箱型焼鈍処理する従来の方法で
は、鋼板の結晶粒の著し粗大化を生じる。このため、二
次冷間圧延を経て得られる製品鋼板に高強度を付与する
ことは困難である。これと異なって、中間焼鈍に連続焼
鈍処理を適用した本発明では、鋼板の結晶組織が微細化
され、その効果として二次冷間圧延を経由して得られる
製品鋼板の高強度化を可能とする。上記中間焼鈍処理後
の二次冷間圧延における冷延率の制御により、製品鋼板
の透磁率を損なうことなく、その強度を十分に高めるこ
とができる。また、中間焼鈍処理のヒートパターンとし
て、上記730〜780℃での処理につづいて、330
〜430℃に加熱保持するヒートパターンを与えること
により、過時効を生じ、引張強度をより高めることがで
きる。更に、二次冷間圧延につづいて、歪み取り焼鈍を
施すことにより、製品鋼板の残留応力がより低減され、
透磁率やスリット品質等の改善効果が得られる。
【0007】以下本発明について詳しく説明する。ま
ず、素材鋼材の成分限定理由を説明する。 C:0.006%以下 Cは、固溶強化作用を有し、アパーチャーグリルの高強
度の確保に寄与する。しかし、その量が多くなると、透
磁率の低下等の不都合を招くので0.06%を上限とす
る。
ず、素材鋼材の成分限定理由を説明する。 C:0.006%以下 Cは、固溶強化作用を有し、アパーチャーグリルの高強
度の確保に寄与する。しかし、その量が多くなると、透
磁率の低下等の不都合を招くので0.06%を上限とす
る。
【0008】Si:0.3〜0.5% Siは、磁気特性の向上に有効な元素である。鋼の強度
を高めながら、高透磁率を確保するためには、少なくと
も0.3%を必要とする。またSiは鋼の強度改善にも
寄与する。しかし、多量に含有すると、鋼中のSi化合
物の増量に伴い鋼の清浄度が低下する。清浄度の低下
は、エッチング加工により形成されるスリットの溝面の
平滑性を損う原因となる。このため、0.5%を上限と
する。
を高めながら、高透磁率を確保するためには、少なくと
も0.3%を必要とする。またSiは鋼の強度改善にも
寄与する。しかし、多量に含有すると、鋼中のSi化合
物の増量に伴い鋼の清浄度が低下する。清浄度の低下
は、エッチング加工により形成されるスリットの溝面の
平滑性を損う原因となる。このため、0.5%を上限と
する。
【0009】Mn:0.3〜0.5% Mnは、鋼の熱間加工性を改善し、また鋼中に置換型に
固溶して鋼を強化する。この効果を得るために、0.3
%以上を必要とする。しかし、0.5%を越えると効果
はほぼ飽和し、またそれ以上に増量すると、鋼の清浄度
の低下に伴いスリットの溝面の平滑性が損われるので、
これを上限とする。
固溶して鋼を強化する。この効果を得るために、0.3
%以上を必要とする。しかし、0.5%を越えると効果
はほぼ飽和し、またそれ以上に増量すると、鋼の清浄度
の低下に伴いスリットの溝面の平滑性が損われるので、
これを上限とする。
【0010】P:0.03%下,S:0.03%以下,
Al:0.01%以下,N:0.01%以下,O:0.
01%以下 これらの元素はいずれも鋼の溶製工程に不可避的に混入
する不純分である。Pは、粒界偏析等により鋼の圧延性
を損なうので、0.03%以下を越えてはならない。S
は、鋼の熱間加工性に有害であり、またMnSを形成
し、鋼の清浄度を悪くするので、0.03%以下とす
る。Alは、鋼の清浄度を阻害するので、0.01%を
越えてはならない。Nは、鋼の清浄度を低下させるの
で、0.01%を上限とする。Oもまた、鋼の清浄度を
低下させるので、0.01%を上限とする。
Al:0.01%以下,N:0.01%以下,O:0.
01%以下 これらの元素はいずれも鋼の溶製工程に不可避的に混入
する不純分である。Pは、粒界偏析等により鋼の圧延性
を損なうので、0.03%以下を越えてはならない。S
は、鋼の熱間加工性に有害であり、またMnSを形成
し、鋼の清浄度を悪くするので、0.03%以下とす
る。Alは、鋼の清浄度を阻害するので、0.01%を
越えてはならない。Nは、鋼の清浄度を低下させるの
で、0.01%を上限とする。Oもまた、鋼の清浄度を
低下させるので、0.01%を上限とする。
【0011】次に本発明の製造工程について説明する。
溶解・脱ガス処理を経て鋳造された鋼は、熱間圧延の
後、酸洗処理が施され、ついで冷間圧延(一次冷延)に
付される。熱間圧延は、材料の均質性を確保するため
に、常法に従って、熱延仕上げ温度をA3 変態点以上の
オーステナイト単相域(約900℃以上)とし、熱延材
の巻取りは、約500〜540℃の温度範囲で行うのが
よい。熱延材を酸洗処理した後に行う一次冷延には特段
の制限はなく、冷延率は、製品鋼板の板厚および二次冷
間圧延での冷延率等を勘案して適宜設定される。
溶解・脱ガス処理を経て鋳造された鋼は、熱間圧延の
後、酸洗処理が施され、ついで冷間圧延(一次冷延)に
付される。熱間圧延は、材料の均質性を確保するため
に、常法に従って、熱延仕上げ温度をA3 変態点以上の
オーステナイト単相域(約900℃以上)とし、熱延材
の巻取りは、約500〜540℃の温度範囲で行うのが
よい。熱延材を酸洗処理した後に行う一次冷延には特段
の制限はなく、冷延率は、製品鋼板の板厚および二次冷
間圧延での冷延率等を勘案して適宜設定される。
【0012】一次冷延鋼板は、二次冷延に先立って冷間
加工性を回復するための中間焼鈍処理に付される。従来
法ではこの中間焼鈍処理として、タイトコイルの箱型焼
鈍方式が採用されている。これと異なって連続焼鈍方式
を適用した点は、本発明の最も特徴とする点の一つであ
る。タイトコイルの箱型焼鈍処理では、焼鈍処理を終了
した後の降温過程における冷却速度が緩慢なため、結晶
組織の著しい粗大化を生じ、結果として二次冷延を経て
得られる製品鋼板の強度が低いレベルに留まる。これに
対し、連続焼鈍方式による本発明では、結晶粒の粗大化
を回避し、製品鋼板に改良された強度(引張強度約70
0N/mm2 以上)を付与することを可能としている。こ
の中間焼鈍処理は、温度730〜780℃に50〜65
秒間保持することにより達成される。これにより、鋼板
の組織は、結晶粒度番号N(JIS G 0552)約8.9〜
9.4程度の微細組織となる。処理温度の下限を730
℃とするのは、それより低い温度では、加工性の回復に
必要な再結晶化が不十分となり、780℃を上限とする
のは、それを高温域では、結晶粒の粗大化をきたし、製
品鋼板の高強度を確保することが困難となるからであ
る。上記中間焼鈍処理においては、温度730〜780
℃に加熱保持した後、所望により、温度330〜430
℃に、3〜4分間加熱保持するヒートパターンが付加さ
れる。この熱処理工程が加えられるとにより、過時効
(鋼中のCおよびNの固定)の効果として、製品鋼板の
延性が改善される。
加工性を回復するための中間焼鈍処理に付される。従来
法ではこの中間焼鈍処理として、タイトコイルの箱型焼
鈍方式が採用されている。これと異なって連続焼鈍方式
を適用した点は、本発明の最も特徴とする点の一つであ
る。タイトコイルの箱型焼鈍処理では、焼鈍処理を終了
した後の降温過程における冷却速度が緩慢なため、結晶
組織の著しい粗大化を生じ、結果として二次冷延を経て
得られる製品鋼板の強度が低いレベルに留まる。これに
対し、連続焼鈍方式による本発明では、結晶粒の粗大化
を回避し、製品鋼板に改良された強度(引張強度約70
0N/mm2 以上)を付与することを可能としている。こ
の中間焼鈍処理は、温度730〜780℃に50〜65
秒間保持することにより達成される。これにより、鋼板
の組織は、結晶粒度番号N(JIS G 0552)約8.9〜
9.4程度の微細組織となる。処理温度の下限を730
℃とするのは、それより低い温度では、加工性の回復に
必要な再結晶化が不十分となり、780℃を上限とする
のは、それを高温域では、結晶粒の粗大化をきたし、製
品鋼板の高強度を確保することが困難となるからであ
る。上記中間焼鈍処理においては、温度730〜780
℃に加熱保持した後、所望により、温度330〜430
℃に、3〜4分間加熱保持するヒートパターンが付加さ
れる。この熱処理工程が加えられるとにより、過時効
(鋼中のCおよびNの固定)の効果として、製品鋼板の
延性が改善される。
【0013】上記中間焼鈍処理の後、二次冷延により所
定板厚の鋼板を得る。二次冷間圧延における冷延率の設
定は重要である。その冷延率が60%に満たない場合
は、製品鋼板の強度の不足をきたし、他方80%を越え
る冷延率では、高透磁率を確保することができなくな
る。従って、二次冷延率は60〜80%の範囲内に設定
することを要し、これにより高強度と高透磁率の両面の
要請に対処することが可能となる。二次冷延により得ら
れる鋼板は、前記のように中間焼鈍処理を連続焼鈍方式
としたことによる組織の微細化効果を受け継ぎ、改良さ
れた引張強度(約700N/ mm 2 以上)が確保される。な
お、二次冷間圧延においては、製品鋼板に適度の表面粗
度を付与するために、仕上げ圧延にダルロールが使用さ
れる。製品鋼板表面に適度の粗さを付与することは、エ
ッチング加工によるスリット形成工程におけるレジスト
マスキングの密着性(その密着性の確保は、スリットの
形状精度の確保に不可欠である)を十分ならしめるため
である。本発明においても、二次冷間圧延の仕上げ圧延
にダルロールを適用し、必要な表面粗さ(Ra 約0.3 〜
0.5 μm)を形成することは通常のそれと異ならない。
定板厚の鋼板を得る。二次冷間圧延における冷延率の設
定は重要である。その冷延率が60%に満たない場合
は、製品鋼板の強度の不足をきたし、他方80%を越え
る冷延率では、高透磁率を確保することができなくな
る。従って、二次冷延率は60〜80%の範囲内に設定
することを要し、これにより高強度と高透磁率の両面の
要請に対処することが可能となる。二次冷延により得ら
れる鋼板は、前記のように中間焼鈍処理を連続焼鈍方式
としたことによる組織の微細化効果を受け継ぎ、改良さ
れた引張強度(約700N/ mm 2 以上)が確保される。な
お、二次冷間圧延においては、製品鋼板に適度の表面粗
度を付与するために、仕上げ圧延にダルロールが使用さ
れる。製品鋼板表面に適度の粗さを付与することは、エ
ッチング加工によるスリット形成工程におけるレジスト
マスキングの密着性(その密着性の確保は、スリットの
形状精度の確保に不可欠である)を十分ならしめるため
である。本発明においても、二次冷間圧延の仕上げ圧延
にダルロールを適用し、必要な表面粗さ(Ra 約0.3 〜
0.5 μm)を形成することは通常のそれと異ならない。
【0014】二次冷延の後、歪み取り焼鈍が施される。
この焼鈍処理で残留応力を低減緩和することは、スリッ
トの溝面の平滑性(凹状欠陥の防止)の向上に大きく寄
与する。すなわち、鋼中には極微細の介在物が不可避的
に分散存在し、その微視的介在物の存在自体は特に問題
にならないけれども、介在物の周囲に応力集中を生じ易
い。その応力集中に起因して、スリットのエッチング加
工過程で、介在物の周囲の腐食反応が選択的に助長さ、
その結果として、スリットの溝面に微細な凹状欠陥を生
じ、この欠陥はグリルの機能を低下させる原因となる。
歪み取り焼鈍を施し、残留応力を低減緩和することによ
り、このような欠陥の発生を抑制防止し、スリット品質
を改善することが可能となる。また、歪み取り焼鈍によ
り、鋼板の伸びや透磁率もより良好化する。この歪み取
り焼鈍処理は、バッチ焼鈍により実施することができ
る。タイトコイルのバッチ焼鈍処理は、温度約360〜
460℃に適当時間(約8〜12Hr)保持することに
より首尾よく達成される。この場合の処理温度を、36
0℃以上とするのは、それより低温度では、焼鈍効果が
不足し、460℃を越える高温度では、強度の低下をき
たすからである。
この焼鈍処理で残留応力を低減緩和することは、スリッ
トの溝面の平滑性(凹状欠陥の防止)の向上に大きく寄
与する。すなわち、鋼中には極微細の介在物が不可避的
に分散存在し、その微視的介在物の存在自体は特に問題
にならないけれども、介在物の周囲に応力集中を生じ易
い。その応力集中に起因して、スリットのエッチング加
工過程で、介在物の周囲の腐食反応が選択的に助長さ、
その結果として、スリットの溝面に微細な凹状欠陥を生
じ、この欠陥はグリルの機能を低下させる原因となる。
歪み取り焼鈍を施し、残留応力を低減緩和することによ
り、このような欠陥の発生を抑制防止し、スリット品質
を改善することが可能となる。また、歪み取り焼鈍によ
り、鋼板の伸びや透磁率もより良好化する。この歪み取
り焼鈍処理は、バッチ焼鈍により実施することができ
る。タイトコイルのバッチ焼鈍処理は、温度約360〜
460℃に適当時間(約8〜12Hr)保持することに
より首尾よく達成される。この場合の処理温度を、36
0℃以上とするのは、それより低温度では、焼鈍効果が
不足し、460℃を越える高温度では、強度の低下をき
たすからである。
【0015】上記歪み取り焼鈍処理後、所望により、板
面の形状矯正および残留応力除去のための付加的手段と
して、テンションレベラー,ストレッチャー,ローラレ
ベラー等による加工が施される。しかる後、所定サイズ
にスリットして製品鋼板(アパーチャーグリル素材)を
得る。
面の形状矯正および残留応力除去のための付加的手段と
して、テンションレベラー,ストレッチャー,ローラレ
ベラー等による加工が施される。しかる後、所定サイズ
にスリットして製品鋼板(アパーチャーグリル素材)を
得る。
【0016】
【実施例】表1に示す化学組成を有する極低炭素鋼(RH
脱ガス材) を下記の工程に付してアパーチャーグリル用
素材(板厚0.1 〜0.15 mm )を得る。 (1) 熱間圧延 仕上げ圧延温度:900〜935℃ 巻取り温度: 505〜545℃ (2) 一次冷間圧延 冷延率:78.3% (3) 中間焼鈍処理 処理1:連続焼鈍処理 処理2:タイトコイルの箱型焼鈍 (4) 二次冷間圧延 冷延率:表2参照 (仕上げ圧延はダルロールによる) (5) 歪み取り焼鈍処理 タイトコイルの箱型焼鈍処理(処理温度:440℃,処
理時間:8Hr) (焼鈍処理後、ローラレベラー加工実施)
脱ガス材) を下記の工程に付してアパーチャーグリル用
素材(板厚0.1 〜0.15 mm )を得る。 (1) 熱間圧延 仕上げ圧延温度:900〜935℃ 巻取り温度: 505〜545℃ (2) 一次冷間圧延 冷延率:78.3% (3) 中間焼鈍処理 処理1:連続焼鈍処理 処理2:タイトコイルの箱型焼鈍 (4) 二次冷間圧延 冷延率:表2参照 (仕上げ圧延はダルロールによる) (5) 歪み取り焼鈍処理 タイトコイルの箱型焼鈍処理(処理温度:440℃,処
理時間:8Hr) (焼鈍処理後、ローラレベラー加工実施)
【0017】各供試材について、中間焼鈍処理後の鋼板
(中間材)および、歪み取り焼鈍とローラレベラ加工実
施後の製品鋼板の強度および磁気特性等を測定する。表
2に、製造条件および製品鋼板の諸特性測定結果を示
す。表中、No.1〜4は発明例、No.1’〜5’は比較例で
ある。比較例No.1’は、中間焼鈍をタイトコイルの箱型
焼鈍で行った例、比較例No.2’〜4’は、中間焼鈍処
理は発明例と同じ条件の連続焼鈍であるが、二次冷延条
件が本発明の規定から外れている例であり、No. 5’は
二次冷延後の歪み取り焼鈍処理を省略した例である。表
2中の「製品鋼板」の「引張強度」「伸び」は、エッチ
ング加工によるスリット形成前の測定値、「初透磁率μ
0.5 」は、スリットを形成したグリルをフレームに取付
け、黒化処理(450 ℃×15min )した後の測定値であ
る。
(中間材)および、歪み取り焼鈍とローラレベラ加工実
施後の製品鋼板の強度および磁気特性等を測定する。表
2に、製造条件および製品鋼板の諸特性測定結果を示
す。表中、No.1〜4は発明例、No.1’〜5’は比較例で
ある。比較例No.1’は、中間焼鈍をタイトコイルの箱型
焼鈍で行った例、比較例No.2’〜4’は、中間焼鈍処
理は発明例と同じ条件の連続焼鈍であるが、二次冷延条
件が本発明の規定から外れている例であり、No. 5’は
二次冷延後の歪み取り焼鈍処理を省略した例である。表
2中の「製品鋼板」の「引張強度」「伸び」は、エッチ
ング加工によるスリット形成前の測定値、「初透磁率μ
0.5 」は、スリットを形成したグリルをフレームに取付
け、黒化処理(450 ℃×15min )した後の測定値であ
る。
【0018】図1は発明例No. 4、図2は比較例No.
1’について、一次冷延後の中間焼鈍処理材の金属組織
(倍率×200)を示している。図1(発明例No. 4)
の組織の結晶粒度番号(JIS G 0552)は9.4、図2
(比較例No. 1’)のそれは8.6であり、前者は微細
均質な結晶組織を有していることがわかる。
1’について、一次冷延後の中間焼鈍処理材の金属組織
(倍率×200)を示している。図1(発明例No. 4)
の組織の結晶粒度番号(JIS G 0552)は9.4、図2
(比較例No. 1’)のそれは8.6であり、前者は微細
均質な結晶組織を有していることがわかる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】表2に示したように、発明例No. 1〜4の
製品鋼板(グリル素材)は、高強度(TS 700N/ mm 2 以
上)と高透磁率(μ0.5 170Ga/Oe以上)を有し、かつエ
ッチング形成されるスリットの線乱れも少なく、良好な
形状精度を有している。これに対し、比較例No. 1’
(中間焼鈍はタイトコイルの箱型焼鈍処理)の製品鋼板
は、高透磁率を有しているが、強度の改善効果はなく、
比較例No. 2’〜4’は、中間焼鈍処理に発明例と同じ
連続焼鈍を採用しているが、二次冷延率が不適当なた
め、強度の不足または透磁率の不足をきたしている。
製品鋼板(グリル素材)は、高強度(TS 700N/ mm 2 以
上)と高透磁率(μ0.5 170Ga/Oe以上)を有し、かつエ
ッチング形成されるスリットの線乱れも少なく、良好な
形状精度を有している。これに対し、比較例No. 1’
(中間焼鈍はタイトコイルの箱型焼鈍処理)の製品鋼板
は、高透磁率を有しているが、強度の改善効果はなく、
比較例No. 2’〜4’は、中間焼鈍処理に発明例と同じ
連続焼鈍を採用しているが、二次冷延率が不適当なた
め、強度の不足または透磁率の不足をきたしている。
【0022】図3は、発明例No. 4の製品鋼板にエッチ
ング加工で形成したスリットの溝面、図4は、比較例N
o. 5’(歪み取り焼鈍処理省略)の製品鋼板に形成し
たスリットの溝面(倍率は、いずれも×200 )を示して
いる。図4における斑点模様は、鋼中に存在する極微細
介在物を起点とする凹状欠陥である。両者の対比から明
らかなように、発明例の製品鋼板(図3)は、比較例の
製品鋼板(図4)に観察されるような微細凹状欠陥がな
く、スリット溝面の平滑性に優れている。
ング加工で形成したスリットの溝面、図4は、比較例N
o. 5’(歪み取り焼鈍処理省略)の製品鋼板に形成し
たスリットの溝面(倍率は、いずれも×200 )を示して
いる。図4における斑点模様は、鋼中に存在する極微細
介在物を起点とする凹状欠陥である。両者の対比から明
らかなように、発明例の製品鋼板(図3)は、比較例の
製品鋼板(図4)に観察されるような微細凹状欠陥がな
く、スリット溝面の平滑性に優れている。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、極低炭素鋼からなる高
強度・高透磁率を具備するアパーチャーグリル用素材を
製造することができる。その改良された強度・磁気特性
により、アパーチャーグリルの機能が安定化され、近時
のブラウン管の大型化・フラット化に対処することがで
きる。
強度・高透磁率を具備するアパーチャーグリル用素材を
製造することができる。その改良された強度・磁気特性
により、アパーチャーグリルの機能が安定化され、近時
のブラウン管の大型化・フラット化に対処することがで
きる。
【図1】一次冷間圧延後の中間焼鈍処理された鋼材(発
明例)の金属組織を示す図面代用顕微鏡写真(倍率×2
00)である。
明例)の金属組織を示す図面代用顕微鏡写真(倍率×2
00)である。
【図2】一次冷間圧延後の中間焼鈍処理された鋼材(従
来例)の金属組織を示す図面代用顕微鏡写真(倍率×2
00)である。
来例)の金属組織を示す図面代用顕微鏡写真(倍率×2
00)である。
【図3】アパーチャーグリルのスリット溝面を示す図面
代用顕微鏡写真(×200)である。
代用顕微鏡写真(×200)である。
【図4】アパーチャーグリルのスリット溝面を示す図面
代用顕微鏡写真(×200)である。
代用顕微鏡写真(×200)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 29/07 H01J 29/07 (72)発明者 松下 恵三 大阪市此花区桜島2丁目1番171号 日新 製鋼株式会社大阪製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 C:0.006%以下,Si:0.3〜
0.5%,Mn:0.3〜0.5%,P:0.03%以
下,S:0.03%以下,Al:0.01%以下,N:
0.08%以下,O:0.01%以下,残部実質的にF
eからなる極低炭素鋼の熱間圧延鋼材を、一次冷間圧延
した後、連続焼鈍ラインにおいて、温度730〜780
℃に、50〜65秒保持する中間焼鈍処理を施し、つい
で冷延率60〜80%の二次冷間圧延を行った後、歪み
取り焼鈍を施すことを特徴とするアパーチャーグリル用
素材鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6924195A JPH08269569A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | アパーチャーグリル用素材鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6924195A JPH08269569A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | アパーチャーグリル用素材鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269569A true JPH08269569A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13397069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6924195A Withdrawn JPH08269569A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | アパーチャーグリル用素材鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269569A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6566796B2 (en) | 1999-12-20 | 2003-05-20 | Nkk Corporation | Steel sheet for tension mask, making method thereof and tension mask |
US7163592B2 (en) | 2001-03-05 | 2007-01-16 | Jfe Steel Corporation | Steel sheet for tension mask, manufacturing method of steel sheet for tension mask, tension mask and cathode ray tube |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP6924195A patent/JPH08269569A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6566796B2 (en) | 1999-12-20 | 2003-05-20 | Nkk Corporation | Steel sheet for tension mask, making method thereof and tension mask |
US7163592B2 (en) | 2001-03-05 | 2007-01-16 | Jfe Steel Corporation | Steel sheet for tension mask, manufacturing method of steel sheet for tension mask, tension mask and cathode ray tube |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |