JP2004155289A - 流量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操舵角センサが故障したとき、この故障を判断することができる流量制御装置を提供する。
【解決手段】コントローラCは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、操舵角センサ16の故障であると判断する。操舵角センサ16が正常であると判断した場合には、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、車速信号vを基にした基本ソレノイド電流指令値Ibを出力する。一方、操舵角センサ16が故障であると判断した場合には、故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する。この故障用ソレノイド電流指令値Iaは、基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を出力するようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】コントローラCは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、操舵角センサ16の故障であると判断する。操舵角センサ16が正常であると判断した場合には、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、車速信号vを基にした基本ソレノイド電流指令値Ibを出力する。一方、操舵角センサ16が故障であると判断した場合には、故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する。この故障用ソレノイド電流指令値Iaは、基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を出力するようにしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソレノイド励磁電流によって制御対象を制御するとともに、このソレノイド励磁電流を制御する流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の流量制御装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この従来例を示したのが図3である。
図示したように、流量制御弁Vに、ポンプPを接続している。
上記流量制御弁Vのスプール1は、その一端を一方のパイロット室2に臨ませ、他端を他方のパイロット室3に臨ませている。上記一方のパイロット室2は、ポンプポート4を介してポンプPに常時連通している。また、他方のパイロット室3にはスプリング5を介在させている。このようにした両パイロット室2,3は、ソレノイドSOLの励磁電流Iに応じて開度を制御する可変オリフィスaを介して、たがいに連通している。
【0003】
すなわち、一方のパイロット室2は、流路6→可変オリフィスa→流路7を経由してパワーシリンダ8を制御するステアリングバルブ9の流入側に連通している。また、他方のパイロット室3は、流路10および流路7を介してステアリングバルブ9の流入側に連通している。
したがって、上記両パイロット室2,3は、可変オリフィスaを介して連通することになり、可変オリフィスaの上流側の圧力が一方のパイロット室2に作用し、下流側の圧力が他方のパイロット室3に作用することになる。
【0004】
そして、スプール1は、一方のパイロット室2の作用力と、他方のパイロット室3の作用力およびスプリング5の作用力とがバランスした位置を保つが、そのバランス位置において、前記タンクポート11の開度が決められる。
今、エンジン等からなるポンプ駆動源12が停止していると、ポンプポート4に圧油が供給されない。ポンプポート4に圧油が供給されなければ、両パイロット室2,3には圧力が発生しないので、スプール1はスプリング5の作用で図示のノーマル位置を保つ。
【0005】
上記の状態からポンプPが駆動して、ポンプポート4に圧油が供給されると、可変オリフィスaに流れができるので、そこに差圧が発生する。この差圧の作用で、両パイロット室2,3に圧力差が発生し、この圧力差に応じてスプール1がスプリング5に抗して移動し、上記バランス位置を保つ。
このようにスプール1がスプリング5に抗して移動することによって、タンクポート11の開度を大きくするが、このときのタンクポート11の開度に応じて、ステアリングバルブ9側に導かれる制御流量QPと、タンクTあるいはポンプPに還流される戻り流量QTの分配比が決まる。言い換えれば、タンクポート11の開度に応じて制御流量QPが決まることになる。
【0006】
上記のように制御流量QPが、スプール1の移動位置で決まるタンクポート11の開度に応じて制御されるということは、結局は、可変オリフィスaの開度に応じて制御流量QPが決まることになる。なぜなら、スプール1の移動位置は、両パイロット室2,3の圧力差で決まるとともに、この圧力差を決めているのが可変オリフィスaの開度だからである。
【0007】
したがって、車速や操舵状況に応じて、制御流量QPを制御するためには、可変オリフィスaの開度、すなわちソレノイドSOLの励磁電流を制御すればよいことになる。
なぜなら、可変オリフィスaは、ソレノイドSOLの励磁電流の大きさによって、開度を最大から最小まで任意に制御できるからである。
【0008】
なお、前記ステアリングバルブ9は、図示していないステアリングホィールの入力トルク(操舵トルク)に応じて、パワーシリンダ8の圧力を制御するものである。例えば、操舵トルクが大きければ、パワーシリンダ8への供給量を大きくし、操舵トルクが小さければそれに応じてパワーシリンダ8の圧力を小さくするようにしている。この操舵トルクとステアリングバルブ9の切り換え量は、図示していないトーションバーなどのねじれ反力によって決まることになる。
【0009】
上記のように操舵トルクが大きいときに、ステアリングバルブ9の切り換え量を大きくすれば、その分、パワーシリンダ8によるアシスト力が大きくなる。反対に、ステアリングバルブ9の切り換え量を小さくすれば、上記アシスト力は小さくなる。
そして、ピストンの移動速度によって決まるパワーシリンダ8の必要(要求)流量QMと、流量制御弁Vで決められる制御流量QPとをなるべく等しくすれば、ポンプP側のエネルギー損失を低く抑えることができる。なぜなら、ポンプP側のエネルギー損失は、制御流量QPとパワーシリンダ8の必要流量QMとの差によって発生するからである。
【0010】
上記のように制御流量QPを、パワーシリンダ8の必要流量QMにできるだけ近づけるために、可変オリフィスaの開度を制御するのが、ソレノイドSOLに対するソレノイド電流指令値SIであり、このソレノイド電流指令値SIを制御するのが、コントローラCである。
このコントローラCには、操舵角センサ16と車速センサ17とを接続し、これら両センサの出力信号に基づいて、ソレノイドSOLの励磁電流を制御するようにしている。
【0011】
なお、図中符号18はスプール1の先端に形成したスリットで、スプール1が図示の位置にあるときにも、このスリット18を介して一方のパイロット室2が流路7に常時連通するようにしている。言い換えると、スプール1が図示の状態にあって、流路6を閉じているようなときにも、ポンプPの吐出油が、このスリット18を介して、ステアリングバルブ9側に供給されるようにしている。
【0012】
このように微少流量であるが、ステアリングバルブ9側に圧油を供給するようにしたのは、キックバック等の外乱の防止、および応答性の確保を目的にしているからである。
なお、符号19は、コントローラCとソレノイドSOLとの間に接続したソレノイドSOLの駆動装置ある。
また、符号13,14は絞りであり、符号15はリリーフ弁である。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−260917号公報(第3〜6頁、図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の装置では、コントローラCに操舵角センサ16と車速センサ17とを接続し、これら両センサ16,17の出力信号に基づいて、ソレノイドSOLの励磁電流を制御するようにしている。また、上記操舵角センサ16からの信号によって、操舵角だけでなく操舵角速度をも決定するようにしている。
【0015】
しかし、上記操舵角センサ16が何らかの理由によって故障した場合には、実際の操舵角とは異なる信号がコントローラCに入力されるおそれがある。従来は、この操舵角センサ16の故障を検知するようなことをしていなかった。
したがって、上記操舵角センサ16が故障した場合には、実際の操舵角とは異なる信号を基に励磁電流の制御をおこなっていた。上記故障の状況によっては、実際の操舵角が変化しているのにも拘わらず、出力される操舵角信号θが低い状態で一定になったり、逆に高い状態で一定になったりする可能性がある。
【0016】
例えば、上記操舵角信号θによって、パワーシリンダのステアリングバルブを制御している上記従来例において、上記操舵角信号θが低い状態で一定になった場合には、パワーシリンダのアシスト力が常に小さくなるし、高い状態で一定になった場合には、アシスト力が常に大きくなってしまう。つまり、ドライバーにとってはステアリングホィールが極端に軽すぎたり、重すぎたりして、操舵フィーリングが著しく損なわれるという問題があった。
【0017】
この発明の目的は、操舵角センサが故障したとき、この故障を判断することができる流量制御装置を提供することである。また、操舵角センサをパワーシリンダのステアリングバルブを制御するために用いた場合には、操舵フィーリングを向上することができる流量制御装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ソレノイド励磁電流によって制御される制御対象と、ソレノイド励磁電流を制御するコントローラと、コントローラに接続するとともに操舵角を検出する操舵角センサとを備え、コントローラは、上記操舵角センサからの操舵角信号を基にして基本ソレノイド電流指令値Ibを決定し、この基本ソレノイド電流指令値Ibを基に励磁電流を制御する流量制御装置において、コントローラに接続するとともに車速を検出する車速センサを備え、コントローラは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、上記操舵角センサの故障であると判断することを特徴とする。
【0019】
第2の発明の制御対象は、パワーシリンダを制御するステアリングバルブの上流側に設けた可変オリフィスとするとともに、この可変オリフィスの開度を制御するソレノイドと、ポンプから供給される流量を上記可変オリフィスの開度に応じてステアリングバルブに導く制御流量とタンクまたはポンプに環流させる戻り流量とに分配する流量制御弁とを備え、上記コントローラは、操舵角センサからの操舵角に応じたソレノイド電流指令値Iθと、車速センサからの車速に応じたソレノイド電流指令値Ivとを演算または記憶する一方、これらソレノイド電流指令値Iθとソレノイド電流指令値Ivとに基づいて基本ソレノイド電流指令値Ibとするとともに、操舵角センサの故障と判断した場合には、上記基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を故障用ソレノイド電流指令値Iaとして出力することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1,2に示した第1実施例は、コントローラCで操舵角センサ16の故障を判断する点に特徴を有し、その他の構成については図3に示した前記従来例と同じである。また、この第1実施例では制御対象を可変オリフィスaとし、この可変オリフィスaをソレノイド励磁電流で制御している。
以下では、コントローラCについて詳細に説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略する。
【0021】
上記コントローラCには、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、および車速信号vを入力するようにしている。
上記操舵角信号θは、操舵角センサ16によって検出した操舵角に基づいて算出し、車速信号vは、車速センサ17によって検出した車速に基づいて算出している。また、操舵角速度信号ωは、上記操舵角信号θを微分して算出したものである。ただし、この操舵角速度信号ωは、操舵角速度センサを別に設けて、この操舵角速度センサによって直接求めてもよい。
【0022】
上記コントローラCは、操舵角センサ16の故障を検出するために、図1のようなフローに基づいた判断をおこなう。コントローラCがこのフローに基づいて、操舵角センサ16が正常であると判断した場合には、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、車速信号vを基にした基本ソレノイド電流指令値Ibを出力し、通常制御をおこなう。この通常制御については、後で詳細に説明する。
【0023】
一方、操舵角センサ16が故障であると判断した場合には、故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する。この故障用ソレノイド電流指令値Iaは、基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を出力するようにしている。言い換えれば、上記故障用ソレノイド電流指令値Iaとして、基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値と最小値との中間値を出力するようにしている。このように故障用ソレノイド電流指令値Iaとして中間値を出力することによって、操舵状況に拘わらずアシスト力が常に小さくなったり、逆に、常に大きくなってしまうのを防止するようにしている。
以下、コントローラCが操舵角センサ16を故障と判断するフローについて説明する。
【0024】
図1に示したように、コントローラCは、ステップ101で車速センサ17からの車速信号vを読みこむとともに、ステップ102で操舵角センサ16からの操舵角信号θを読みこむ。
そして、ステップ103で車速信号vから車速が一定速度以上であるかどうかを判断する。すなわち、車両が走行しているかどうかを判断する。車速が一定速度よりも低い場合、すなわち停車中あるいは超低速走行時にはステップ104に進む。このステップ104については後で詳細に説明する。
一方、一定速度以上の場合にはステップ105に進み、操舵角センサ16の故障判定を行う。
【0025】
上記ステップ105では、操舵角信号θの変化量が一定量以下かどうかを判断する。操舵角信号θの変化量が一定量よりも大きい場合には、操舵角センサ16は故障していないものと判断してステップ104に進む。
操舵角信号θの変化量が一定以下の場合、すなわち、操舵角がほぼ同一値であった場合には、操舵角センサ16が故障している可能性がある異常事態と判断してステップ106に進む。
そして、ステップ106で異常事態の経過時間tをカウントする。
【0026】
上記異常事態の経過時間tをカウントしたら、ステップ107で上記異常経過時間tが所定時間以上続いたかどうかを判断する。この所定時間を例えば1sと設定している。これに対して、このフローの1サイクルを約0.1sとしている。したがって、1サイクルでカウントされる異常経過時間tは0.1sであり、この異常経過時間tが10回以上カウントされなければ、所定時間1s以上続いたと判断されない。言い換えれば、上記ステップ103で車速が一定速度以上と判断され、ステップ105で操舵角の変化が一定量以下と判断された状態が10サイクル以上続けば、異常事態が所定時間1sに達し、異常経過時間tが所定時間以上続いたと判断される。
そして、上記異常経過時間tが所定時間以上続いた場合には、ステップ108に進み、操舵角センサ16が故障していると判断する。
【0027】
上記操舵角センサ16が故障していると判断した場合には、コントローラCは、ステップ109で故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する。この故障用ソレノイド電流指令値Iaに基づいて、可変オリフィスaの開口面積を変化させるソレノイドSOLの励磁電流を制御する。したがって、可変オリフィスaは操舵角信号θに拘わらず、一定の開度を保つようになり、従来例のような、極端に低い操舵角信号θや極端に高い操舵角信号θに基づいた制御を防止することができる。
【0028】
一方、異常経過時間tが所定時間よりも短い場合には、操舵角センサ16の故障ではなかったと判断し、ステップ110に進み基本ソレノイド電流指令値Ibを出力する。
【0029】
なお、図1のフローチャートでは、上記故障用ソレノイド電流指令値Iaまたは基本ソレノイド電流指令値Ibが出力されたら、再びスタートに戻って、上記故障の判断を繰り返しおこなうようにしている。
また、上記ステップ103で車速が一定速度よりも小さく、またステップ105で操舵角の変化が一定量以下であると判断された場合には、ステップ104に進み、異常経過時間tがリセットされる。そして、この異常経過時間tをリセットしてから、ステップ110で基本ソレノイド電流指令値Ibを出力する。
このようにステップ104で異常経過時間tをリセットすることによって、前回のサイクルまでは故障状態であったが、これが回復して正常な状態に戻った場合などに対応することができる。すなわち、回復して正常な状態に戻った場合には、基本ソレノイド電流指令値Ibによる制御をすることができる。
【0030】
上記のようにして、操舵角センサ16の故障を判断し、これに応じてソレノイド電流指令値を出力するようにしているが、ここで、車速が一定速度以上で、しかも操舵角が所定時間ほぼ同一値を保った場合に、操舵角センサ16が故障していると判断するようにした理由を説明する。
上記車両が一定速度以上で走行している場合には、道路状況に応じて右左折などの操舵をおこなうのが普通である。したがって、上記車速が一定速度以上の場合には、ハンドル操作に応じて操舵角信号が変化するようになる。
【0031】
上記のように走行中には操舵角信号が変化するのが普通なのに、この操舵角信号が変化しない場合というのは、操舵角センサ16からの信号が何らかの理由で出力されない、あるいは、操舵角センサ16が固着しているといった故障時であると予測することができる。したがって、上記車速が一定速度以上なのにもかかわらず、操舵角がほぼ同一値であって、この状況が所定時間続いた場合には、操舵角センサ16が故障していると判断するようにしている。
【0032】
一方、上記図1のフローで操舵角センサ16が故障していないと判断された場合には、通常制御をおこなうようにしている。以下、この通常制御について図2を用いて説明する。
図2に示したように、コントローラCには、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、および車速信号vを入力する。コントローラCは、上記操舵角信号θに基づいてソレノイド電流指令値Iθを決定するが、このソレノイド電流指令値Iθは、その操舵角信号θと制御流量QPとの関係がリニアな特性になる理論値に基づいて決めている。また、操舵角速度信号ωに基づいてソレノイド電流指令値Iωを決定するが、ソレノイド電流指令値Iωも、操舵角速度信号ωと制御流量QPとがリニアな特性になる理論値に基づいて決めている。
【0033】
ただし、ソレノイド電流指令値Iθおよびソレノイド電流指令値Iωは、操舵角信号θおよび操舵角速度信号ωが、ある設定値以上にならなければいずれもゼロを出力するようにしている。つまり、ステアリングホィールが中立あるいはその近傍にあるときには、上記ソレノイド電流指令値IθもIωもゼロになるようにしている。
【0034】
また、上記ソレノイド電流指令値Iθ、Iωは、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶させておいてもよいし、操舵角信号θあるいは操舵角速度信号ωを基にして、その都度コントローラCに演算させるようにしてもよい。
いずれにしてもソレノイド電流指令値Iθとソレノイド電流指令値Iωとを決定したら、これら両者を加算する。
【0035】
上記のようにして両ソレノイド電流指令値Iθ、Iωを加算したら、この加算値(Iθ+Iω)に、車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値Ivを乗算する。
この車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値Ivは、車速が低速域では1を出力し、高速域ではゼロを出力する。また、低速域と高速域との間の中速域では、1からゼロまでの小数点以下の値を出力するようにしている。
【0036】
したがって、上記加算値(Iθ+Iω)に車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値Ivを乗算すれば、低速域では(Iθ+Iω)がそのまま出力され、高速域では(Iθ+Iω)がゼロになる。
また、中速域では、速度が上がれば上がるほどそれに反比例した値が出力されることになる。
上記のようにして、(Iθ+Iω)×Ivが決まったら、それにスタンバイソレノイド電流指令値Isを加算する。
【0037】
このスタンバイソレノイド電流指令値Isは、可変オリフィスaの開度を制御するソレノイドSOLに所定の電流が常に供給されるようにするためのものである。つまり、操舵角信号θ、操舵角速度信号ωおよび車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値が全てゼロの場合でも、スタンバイソレノイド電流指令値Isによって可変オリフィスaが一定の開度を保ち、所定のスタンバイ流量QSがステアリングバルブ9側に常に供給されるようにしている。
【0038】
このように一定のスタンバイ流量QSを確保する理由は、以下の通りである。すなわち、タイヤにキックバック等の外乱やセルフアライニングトルク等による抗力が作用すると、それがパワーシリンダ8のロッドに作用するが、このような場合であっても、スタンバイ流量QSを確保しておけば、タイヤがふらつくのを防止できるからである。また、スタンバイ流量QSを確保しておけば、それが全然ないときよりも、目的の制御流量に短時間で達することができる分、応答性を向上させることができるからである。
【0039】
上記のようにして、スタンバイソレノイド電流指令値Isを加算した値〔{(Iθ+Iω)×Iv}+Is〕を、基本ソレノイド電流指令値IbとしてコントローラCから出力する。
【0040】
上記通常制御をおこなっている場合には、走行中にステアリングホィールを操舵すると、そのときの操舵角信号θと操舵角速度信号ωとに基づいて、コントローラCがソレノイド電流指令値IθとIωとを特定する。そして、これらソレノイド電流指令値Iθ,Iωを加算するとともに、この加算した値(Iθ+Iω)に、そのときの車速に応じたソレノイド電流指令値Ivを乗算する。さらに、この乗算値(Iθ+Iω)×Ivに、スタンバイソレノイド電流指令値Isを加算して、この加算値{(Iθ+Iω)×Iv}+Isを基本ソレノイド電流指令値IbとしてコントローラCから出力する。
【0041】
一方、ステアリングホィールを中立位置近傍に保っているときは、ソレノイド電流指令値Iθもソレノイド電流指令値Iωもゼロになる。しかし、この場合にも、スタンバイソレノイド電流指令値Isだけは出力されるので、スタンバイ流量は必ず確保される。
したがって、低速域での直進走行時であっても、キックバック等による外乱に対抗でき、また、操舵時の応答性も良好に保つことができる。
【0042】
また、この第1実施例では、操舵トルクを考慮せずに必要流量QMを特定しているが、操舵トルクに基づいて必要流量QMを制御した方が、より正確な制御ができる。それにもかかわらず、この第1実施例で操舵トルクを考慮していないのは、操舵トルクに基づいて制御する場合には、現状のパワーステアリング装置を大幅に変更しなければならず、それがコストアップにつながるからである。
上記のように、操舵角θおよび操舵角速度ωに基づいて、必要流量QMを推定する方法を採用すれば、現状のパワーステアリング装置をほとんど変更しなくても済む。したがって、この第1実施例によれば、操舵トルクを直接検出するシステムよりも、コストを安く抑えることができる。
【0043】
また、上記のような通常制御の場合には、操舵角信号θ、操舵角速度ω、車速信号vに基づいた基本ソレノイド電流指令値Ibを出力することによって、省エネを実現しつつ、ドライバーの操舵フィーリングを良好に保つことができる。
【0044】
以上のように、操舵角センサ16が故障していると判断した場合には、コントローラCは、故障用ソレノイド電流指令値Iaに基づいてパワーシリンダのアシスト力を制御し、操舵角センサ16が正常に作動していると判断した場合には、実際の操舵角信号θを用いて決定した基本ソレノイド電流指令値Ibに基づいて、パワーシリンダのアシスト力を制御するようにしている。
【0045】
上記第1実施例では、上記図1のフローで操舵角センサ16が故障していると判断した場合、コントローラCは、故障用ソレノイド電流指令値Iaを基本ソレノイド電流指令値Ibの最低値と最大値との中間くらいの値としている。すなわち、実際の操舵角に基づいた操舵角信号θを用いた制御をしないで、一定値である中間値で制御するようにしている。このように中間値を出力することによって、操舵状況に拘わらずアシスト力が常に小さくなったり、逆に、常に大きくなってしまうのを防止することができる。したがって、ステアリングホィールが極端に軽すぎたり、重すぎたりして、ドライバーの操舵フィーリングが著しく損なわれてしまうのを防止することができる。
【0046】
なお、上記第1実施例では、操舵角センサ16の故障時に一定値である故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力するようにしているが、上記故障時には、車速センサ17を基に故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力するようにしてもよい。
上記車速センサ17を基に故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する場合には、コントローラCは、図2で示したように、車速信号vからソレノイド電流指令値Ivを決定し、このソレノイド電流指令値Ivにスタンバイソレノイド指令値Isを加算する。そして、この加算した値を故障用ソレノイド電流指令値Iaとして出力する。
このように操舵角センサ16が故障した場合でも、車速信号vを基にある程度変動する故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力できるので、より操舵状況に応じた操舵フィーリングを得ることができる。
【0047】
また、上記操舵角センサ16が故障した場合であっても、図2に示したような通常制御のブロック図を利用することもできる。この場合には、ソレノイド電流指令値Iθとして、先に説明したような中間値を出力する。そして、このソレノイド電流指令値Iθに、車速信号vを基にしたソレノイド電流指令値Iθを加算し、この加算値にさらにスタンバイソレノイド電流指令値Isを加算して故障用ソレノイド電流指令値Iaとしてもよい。
いずれにしても、上記コントローラCが、操舵角センサ16を故障と判断した場合には、上記操舵角センサ16からの操舵角信号θに基づいた制御をしないようにすることによって、操舵角信号θが低い状態で固定されたり、高い状態で固定されたりした故障時に比べて、省エネを図ることができる。
【0048】
また、上記のように操舵角センサ16を故障と判断した場合には、ステアリングホィールが極端に重い状態に保たれたり、極端に軽い状態に保たれたりするのを防止することができるので、その分、ドライバーの操舵フィーリングを向上させることができる。
【0049】
なお、上記第1実施例では、操舵角センサを利用して制御する制御対象としてステアリングバルブに設けた可変オリフィスaとしているが、これに限ったものではない。例えば、四輪駆動車の後輪の操舵を上記操舵角センサで制御するようにしてもよいし、車両の自動操舵を上記操舵角センサで制御するようにしてもよい。
また、図1のフローで操舵角センサの異常と判断した場合には、異常用ソレノイド電流指令値Iaを出力し、正常と判断した場合には、基本ソレノイド電流指令値Ibを出力するようにしているが、この切り替えを特別に設けた切替手段で切り替えるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
第1の発明によれば、コントローラは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、上記操舵角センサの故障であると判断することができるので、上記操舵角センサの故障時には例えば操舵角の信号を用いない制御に切り換えることができる。
【0051】
第2の発明によれば、制御対象は、パワーシリンダを制御するステアリングバルブの上流側に設けた可変オリフィスとするとともに、操舵角センサの故障と判断した場合には、上記基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を出力することとしたので、パワーシリンダのアシスト力が極端に大きくなったり、小さくなったりするのを防止することができる。したがって、故障時のドライバーの操舵フィーリングを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のフロー図である。
【図2】第1実施形態のコントローラの通常制御の制御系を示すブロック図である。
【図3】従来例の回路図である。
【符号の説明】
8 パワーシリンダ
9 ステアリングバルブ
16 操舵角センサ
17 車速センサ
V 流量制御弁
P ポンプ
a 可変オリフィス
QP 制御流量
QT 戻り流量
C コントローラ
θ 操舵角信号
v 車速信号
Iθ ソレノイド電流指令値
Iv ソレノイド電流指令値
Ia 故障用ソレノイド電流指令値
Ib 基本ソレノイド電流指令値
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソレノイド励磁電流によって制御対象を制御するとともに、このソレノイド励磁電流を制御する流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の流量制御装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この従来例を示したのが図3である。
図示したように、流量制御弁Vに、ポンプPを接続している。
上記流量制御弁Vのスプール1は、その一端を一方のパイロット室2に臨ませ、他端を他方のパイロット室3に臨ませている。上記一方のパイロット室2は、ポンプポート4を介してポンプPに常時連通している。また、他方のパイロット室3にはスプリング5を介在させている。このようにした両パイロット室2,3は、ソレノイドSOLの励磁電流Iに応じて開度を制御する可変オリフィスaを介して、たがいに連通している。
【0003】
すなわち、一方のパイロット室2は、流路6→可変オリフィスa→流路7を経由してパワーシリンダ8を制御するステアリングバルブ9の流入側に連通している。また、他方のパイロット室3は、流路10および流路7を介してステアリングバルブ9の流入側に連通している。
したがって、上記両パイロット室2,3は、可変オリフィスaを介して連通することになり、可変オリフィスaの上流側の圧力が一方のパイロット室2に作用し、下流側の圧力が他方のパイロット室3に作用することになる。
【0004】
そして、スプール1は、一方のパイロット室2の作用力と、他方のパイロット室3の作用力およびスプリング5の作用力とがバランスした位置を保つが、そのバランス位置において、前記タンクポート11の開度が決められる。
今、エンジン等からなるポンプ駆動源12が停止していると、ポンプポート4に圧油が供給されない。ポンプポート4に圧油が供給されなければ、両パイロット室2,3には圧力が発生しないので、スプール1はスプリング5の作用で図示のノーマル位置を保つ。
【0005】
上記の状態からポンプPが駆動して、ポンプポート4に圧油が供給されると、可変オリフィスaに流れができるので、そこに差圧が発生する。この差圧の作用で、両パイロット室2,3に圧力差が発生し、この圧力差に応じてスプール1がスプリング5に抗して移動し、上記バランス位置を保つ。
このようにスプール1がスプリング5に抗して移動することによって、タンクポート11の開度を大きくするが、このときのタンクポート11の開度に応じて、ステアリングバルブ9側に導かれる制御流量QPと、タンクTあるいはポンプPに還流される戻り流量QTの分配比が決まる。言い換えれば、タンクポート11の開度に応じて制御流量QPが決まることになる。
【0006】
上記のように制御流量QPが、スプール1の移動位置で決まるタンクポート11の開度に応じて制御されるということは、結局は、可変オリフィスaの開度に応じて制御流量QPが決まることになる。なぜなら、スプール1の移動位置は、両パイロット室2,3の圧力差で決まるとともに、この圧力差を決めているのが可変オリフィスaの開度だからである。
【0007】
したがって、車速や操舵状況に応じて、制御流量QPを制御するためには、可変オリフィスaの開度、すなわちソレノイドSOLの励磁電流を制御すればよいことになる。
なぜなら、可変オリフィスaは、ソレノイドSOLの励磁電流の大きさによって、開度を最大から最小まで任意に制御できるからである。
【0008】
なお、前記ステアリングバルブ9は、図示していないステアリングホィールの入力トルク(操舵トルク)に応じて、パワーシリンダ8の圧力を制御するものである。例えば、操舵トルクが大きければ、パワーシリンダ8への供給量を大きくし、操舵トルクが小さければそれに応じてパワーシリンダ8の圧力を小さくするようにしている。この操舵トルクとステアリングバルブ9の切り換え量は、図示していないトーションバーなどのねじれ反力によって決まることになる。
【0009】
上記のように操舵トルクが大きいときに、ステアリングバルブ9の切り換え量を大きくすれば、その分、パワーシリンダ8によるアシスト力が大きくなる。反対に、ステアリングバルブ9の切り換え量を小さくすれば、上記アシスト力は小さくなる。
そして、ピストンの移動速度によって決まるパワーシリンダ8の必要(要求)流量QMと、流量制御弁Vで決められる制御流量QPとをなるべく等しくすれば、ポンプP側のエネルギー損失を低く抑えることができる。なぜなら、ポンプP側のエネルギー損失は、制御流量QPとパワーシリンダ8の必要流量QMとの差によって発生するからである。
【0010】
上記のように制御流量QPを、パワーシリンダ8の必要流量QMにできるだけ近づけるために、可変オリフィスaの開度を制御するのが、ソレノイドSOLに対するソレノイド電流指令値SIであり、このソレノイド電流指令値SIを制御するのが、コントローラCである。
このコントローラCには、操舵角センサ16と車速センサ17とを接続し、これら両センサの出力信号に基づいて、ソレノイドSOLの励磁電流を制御するようにしている。
【0011】
なお、図中符号18はスプール1の先端に形成したスリットで、スプール1が図示の位置にあるときにも、このスリット18を介して一方のパイロット室2が流路7に常時連通するようにしている。言い換えると、スプール1が図示の状態にあって、流路6を閉じているようなときにも、ポンプPの吐出油が、このスリット18を介して、ステアリングバルブ9側に供給されるようにしている。
【0012】
このように微少流量であるが、ステアリングバルブ9側に圧油を供給するようにしたのは、キックバック等の外乱の防止、および応答性の確保を目的にしているからである。
なお、符号19は、コントローラCとソレノイドSOLとの間に接続したソレノイドSOLの駆動装置ある。
また、符号13,14は絞りであり、符号15はリリーフ弁である。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−260917号公報(第3〜6頁、図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の装置では、コントローラCに操舵角センサ16と車速センサ17とを接続し、これら両センサ16,17の出力信号に基づいて、ソレノイドSOLの励磁電流を制御するようにしている。また、上記操舵角センサ16からの信号によって、操舵角だけでなく操舵角速度をも決定するようにしている。
【0015】
しかし、上記操舵角センサ16が何らかの理由によって故障した場合には、実際の操舵角とは異なる信号がコントローラCに入力されるおそれがある。従来は、この操舵角センサ16の故障を検知するようなことをしていなかった。
したがって、上記操舵角センサ16が故障した場合には、実際の操舵角とは異なる信号を基に励磁電流の制御をおこなっていた。上記故障の状況によっては、実際の操舵角が変化しているのにも拘わらず、出力される操舵角信号θが低い状態で一定になったり、逆に高い状態で一定になったりする可能性がある。
【0016】
例えば、上記操舵角信号θによって、パワーシリンダのステアリングバルブを制御している上記従来例において、上記操舵角信号θが低い状態で一定になった場合には、パワーシリンダのアシスト力が常に小さくなるし、高い状態で一定になった場合には、アシスト力が常に大きくなってしまう。つまり、ドライバーにとってはステアリングホィールが極端に軽すぎたり、重すぎたりして、操舵フィーリングが著しく損なわれるという問題があった。
【0017】
この発明の目的は、操舵角センサが故障したとき、この故障を判断することができる流量制御装置を提供することである。また、操舵角センサをパワーシリンダのステアリングバルブを制御するために用いた場合には、操舵フィーリングを向上することができる流量制御装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ソレノイド励磁電流によって制御される制御対象と、ソレノイド励磁電流を制御するコントローラと、コントローラに接続するとともに操舵角を検出する操舵角センサとを備え、コントローラは、上記操舵角センサからの操舵角信号を基にして基本ソレノイド電流指令値Ibを決定し、この基本ソレノイド電流指令値Ibを基に励磁電流を制御する流量制御装置において、コントローラに接続するとともに車速を検出する車速センサを備え、コントローラは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、上記操舵角センサの故障であると判断することを特徴とする。
【0019】
第2の発明の制御対象は、パワーシリンダを制御するステアリングバルブの上流側に設けた可変オリフィスとするとともに、この可変オリフィスの開度を制御するソレノイドと、ポンプから供給される流量を上記可変オリフィスの開度に応じてステアリングバルブに導く制御流量とタンクまたはポンプに環流させる戻り流量とに分配する流量制御弁とを備え、上記コントローラは、操舵角センサからの操舵角に応じたソレノイド電流指令値Iθと、車速センサからの車速に応じたソレノイド電流指令値Ivとを演算または記憶する一方、これらソレノイド電流指令値Iθとソレノイド電流指令値Ivとに基づいて基本ソレノイド電流指令値Ibとするとともに、操舵角センサの故障と判断した場合には、上記基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を故障用ソレノイド電流指令値Iaとして出力することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1,2に示した第1実施例は、コントローラCで操舵角センサ16の故障を判断する点に特徴を有し、その他の構成については図3に示した前記従来例と同じである。また、この第1実施例では制御対象を可変オリフィスaとし、この可変オリフィスaをソレノイド励磁電流で制御している。
以下では、コントローラCについて詳細に説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略する。
【0021】
上記コントローラCには、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、および車速信号vを入力するようにしている。
上記操舵角信号θは、操舵角センサ16によって検出した操舵角に基づいて算出し、車速信号vは、車速センサ17によって検出した車速に基づいて算出している。また、操舵角速度信号ωは、上記操舵角信号θを微分して算出したものである。ただし、この操舵角速度信号ωは、操舵角速度センサを別に設けて、この操舵角速度センサによって直接求めてもよい。
【0022】
上記コントローラCは、操舵角センサ16の故障を検出するために、図1のようなフローに基づいた判断をおこなう。コントローラCがこのフローに基づいて、操舵角センサ16が正常であると判断した場合には、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、車速信号vを基にした基本ソレノイド電流指令値Ibを出力し、通常制御をおこなう。この通常制御については、後で詳細に説明する。
【0023】
一方、操舵角センサ16が故障であると判断した場合には、故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する。この故障用ソレノイド電流指令値Iaは、基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を出力するようにしている。言い換えれば、上記故障用ソレノイド電流指令値Iaとして、基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値と最小値との中間値を出力するようにしている。このように故障用ソレノイド電流指令値Iaとして中間値を出力することによって、操舵状況に拘わらずアシスト力が常に小さくなったり、逆に、常に大きくなってしまうのを防止するようにしている。
以下、コントローラCが操舵角センサ16を故障と判断するフローについて説明する。
【0024】
図1に示したように、コントローラCは、ステップ101で車速センサ17からの車速信号vを読みこむとともに、ステップ102で操舵角センサ16からの操舵角信号θを読みこむ。
そして、ステップ103で車速信号vから車速が一定速度以上であるかどうかを判断する。すなわち、車両が走行しているかどうかを判断する。車速が一定速度よりも低い場合、すなわち停車中あるいは超低速走行時にはステップ104に進む。このステップ104については後で詳細に説明する。
一方、一定速度以上の場合にはステップ105に進み、操舵角センサ16の故障判定を行う。
【0025】
上記ステップ105では、操舵角信号θの変化量が一定量以下かどうかを判断する。操舵角信号θの変化量が一定量よりも大きい場合には、操舵角センサ16は故障していないものと判断してステップ104に進む。
操舵角信号θの変化量が一定以下の場合、すなわち、操舵角がほぼ同一値であった場合には、操舵角センサ16が故障している可能性がある異常事態と判断してステップ106に進む。
そして、ステップ106で異常事態の経過時間tをカウントする。
【0026】
上記異常事態の経過時間tをカウントしたら、ステップ107で上記異常経過時間tが所定時間以上続いたかどうかを判断する。この所定時間を例えば1sと設定している。これに対して、このフローの1サイクルを約0.1sとしている。したがって、1サイクルでカウントされる異常経過時間tは0.1sであり、この異常経過時間tが10回以上カウントされなければ、所定時間1s以上続いたと判断されない。言い換えれば、上記ステップ103で車速が一定速度以上と判断され、ステップ105で操舵角の変化が一定量以下と判断された状態が10サイクル以上続けば、異常事態が所定時間1sに達し、異常経過時間tが所定時間以上続いたと判断される。
そして、上記異常経過時間tが所定時間以上続いた場合には、ステップ108に進み、操舵角センサ16が故障していると判断する。
【0027】
上記操舵角センサ16が故障していると判断した場合には、コントローラCは、ステップ109で故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する。この故障用ソレノイド電流指令値Iaに基づいて、可変オリフィスaの開口面積を変化させるソレノイドSOLの励磁電流を制御する。したがって、可変オリフィスaは操舵角信号θに拘わらず、一定の開度を保つようになり、従来例のような、極端に低い操舵角信号θや極端に高い操舵角信号θに基づいた制御を防止することができる。
【0028】
一方、異常経過時間tが所定時間よりも短い場合には、操舵角センサ16の故障ではなかったと判断し、ステップ110に進み基本ソレノイド電流指令値Ibを出力する。
【0029】
なお、図1のフローチャートでは、上記故障用ソレノイド電流指令値Iaまたは基本ソレノイド電流指令値Ibが出力されたら、再びスタートに戻って、上記故障の判断を繰り返しおこなうようにしている。
また、上記ステップ103で車速が一定速度よりも小さく、またステップ105で操舵角の変化が一定量以下であると判断された場合には、ステップ104に進み、異常経過時間tがリセットされる。そして、この異常経過時間tをリセットしてから、ステップ110で基本ソレノイド電流指令値Ibを出力する。
このようにステップ104で異常経過時間tをリセットすることによって、前回のサイクルまでは故障状態であったが、これが回復して正常な状態に戻った場合などに対応することができる。すなわち、回復して正常な状態に戻った場合には、基本ソレノイド電流指令値Ibによる制御をすることができる。
【0030】
上記のようにして、操舵角センサ16の故障を判断し、これに応じてソレノイド電流指令値を出力するようにしているが、ここで、車速が一定速度以上で、しかも操舵角が所定時間ほぼ同一値を保った場合に、操舵角センサ16が故障していると判断するようにした理由を説明する。
上記車両が一定速度以上で走行している場合には、道路状況に応じて右左折などの操舵をおこなうのが普通である。したがって、上記車速が一定速度以上の場合には、ハンドル操作に応じて操舵角信号が変化するようになる。
【0031】
上記のように走行中には操舵角信号が変化するのが普通なのに、この操舵角信号が変化しない場合というのは、操舵角センサ16からの信号が何らかの理由で出力されない、あるいは、操舵角センサ16が固着しているといった故障時であると予測することができる。したがって、上記車速が一定速度以上なのにもかかわらず、操舵角がほぼ同一値であって、この状況が所定時間続いた場合には、操舵角センサ16が故障していると判断するようにしている。
【0032】
一方、上記図1のフローで操舵角センサ16が故障していないと判断された場合には、通常制御をおこなうようにしている。以下、この通常制御について図2を用いて説明する。
図2に示したように、コントローラCには、操舵角信号θ、操舵角速度信号ω、および車速信号vを入力する。コントローラCは、上記操舵角信号θに基づいてソレノイド電流指令値Iθを決定するが、このソレノイド電流指令値Iθは、その操舵角信号θと制御流量QPとの関係がリニアな特性になる理論値に基づいて決めている。また、操舵角速度信号ωに基づいてソレノイド電流指令値Iωを決定するが、ソレノイド電流指令値Iωも、操舵角速度信号ωと制御流量QPとがリニアな特性になる理論値に基づいて決めている。
【0033】
ただし、ソレノイド電流指令値Iθおよびソレノイド電流指令値Iωは、操舵角信号θおよび操舵角速度信号ωが、ある設定値以上にならなければいずれもゼロを出力するようにしている。つまり、ステアリングホィールが中立あるいはその近傍にあるときには、上記ソレノイド電流指令値IθもIωもゼロになるようにしている。
【0034】
また、上記ソレノイド電流指令値Iθ、Iωは、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶させておいてもよいし、操舵角信号θあるいは操舵角速度信号ωを基にして、その都度コントローラCに演算させるようにしてもよい。
いずれにしてもソレノイド電流指令値Iθとソレノイド電流指令値Iωとを決定したら、これら両者を加算する。
【0035】
上記のようにして両ソレノイド電流指令値Iθ、Iωを加算したら、この加算値(Iθ+Iω)に、車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値Ivを乗算する。
この車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値Ivは、車速が低速域では1を出力し、高速域ではゼロを出力する。また、低速域と高速域との間の中速域では、1からゼロまでの小数点以下の値を出力するようにしている。
【0036】
したがって、上記加算値(Iθ+Iω)に車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値Ivを乗算すれば、低速域では(Iθ+Iω)がそのまま出力され、高速域では(Iθ+Iω)がゼロになる。
また、中速域では、速度が上がれば上がるほどそれに反比例した値が出力されることになる。
上記のようにして、(Iθ+Iω)×Ivが決まったら、それにスタンバイソレノイド電流指令値Isを加算する。
【0037】
このスタンバイソレノイド電流指令値Isは、可変オリフィスaの開度を制御するソレノイドSOLに所定の電流が常に供給されるようにするためのものである。つまり、操舵角信号θ、操舵角速度信号ωおよび車速信号vに基づいたソレノイド電流指令値が全てゼロの場合でも、スタンバイソレノイド電流指令値Isによって可変オリフィスaが一定の開度を保ち、所定のスタンバイ流量QSがステアリングバルブ9側に常に供給されるようにしている。
【0038】
このように一定のスタンバイ流量QSを確保する理由は、以下の通りである。すなわち、タイヤにキックバック等の外乱やセルフアライニングトルク等による抗力が作用すると、それがパワーシリンダ8のロッドに作用するが、このような場合であっても、スタンバイ流量QSを確保しておけば、タイヤがふらつくのを防止できるからである。また、スタンバイ流量QSを確保しておけば、それが全然ないときよりも、目的の制御流量に短時間で達することができる分、応答性を向上させることができるからである。
【0039】
上記のようにして、スタンバイソレノイド電流指令値Isを加算した値〔{(Iθ+Iω)×Iv}+Is〕を、基本ソレノイド電流指令値IbとしてコントローラCから出力する。
【0040】
上記通常制御をおこなっている場合には、走行中にステアリングホィールを操舵すると、そのときの操舵角信号θと操舵角速度信号ωとに基づいて、コントローラCがソレノイド電流指令値IθとIωとを特定する。そして、これらソレノイド電流指令値Iθ,Iωを加算するとともに、この加算した値(Iθ+Iω)に、そのときの車速に応じたソレノイド電流指令値Ivを乗算する。さらに、この乗算値(Iθ+Iω)×Ivに、スタンバイソレノイド電流指令値Isを加算して、この加算値{(Iθ+Iω)×Iv}+Isを基本ソレノイド電流指令値IbとしてコントローラCから出力する。
【0041】
一方、ステアリングホィールを中立位置近傍に保っているときは、ソレノイド電流指令値Iθもソレノイド電流指令値Iωもゼロになる。しかし、この場合にも、スタンバイソレノイド電流指令値Isだけは出力されるので、スタンバイ流量は必ず確保される。
したがって、低速域での直進走行時であっても、キックバック等による外乱に対抗でき、また、操舵時の応答性も良好に保つことができる。
【0042】
また、この第1実施例では、操舵トルクを考慮せずに必要流量QMを特定しているが、操舵トルクに基づいて必要流量QMを制御した方が、より正確な制御ができる。それにもかかわらず、この第1実施例で操舵トルクを考慮していないのは、操舵トルクに基づいて制御する場合には、現状のパワーステアリング装置を大幅に変更しなければならず、それがコストアップにつながるからである。
上記のように、操舵角θおよび操舵角速度ωに基づいて、必要流量QMを推定する方法を採用すれば、現状のパワーステアリング装置をほとんど変更しなくても済む。したがって、この第1実施例によれば、操舵トルクを直接検出するシステムよりも、コストを安く抑えることができる。
【0043】
また、上記のような通常制御の場合には、操舵角信号θ、操舵角速度ω、車速信号vに基づいた基本ソレノイド電流指令値Ibを出力することによって、省エネを実現しつつ、ドライバーの操舵フィーリングを良好に保つことができる。
【0044】
以上のように、操舵角センサ16が故障していると判断した場合には、コントローラCは、故障用ソレノイド電流指令値Iaに基づいてパワーシリンダのアシスト力を制御し、操舵角センサ16が正常に作動していると判断した場合には、実際の操舵角信号θを用いて決定した基本ソレノイド電流指令値Ibに基づいて、パワーシリンダのアシスト力を制御するようにしている。
【0045】
上記第1実施例では、上記図1のフローで操舵角センサ16が故障していると判断した場合、コントローラCは、故障用ソレノイド電流指令値Iaを基本ソレノイド電流指令値Ibの最低値と最大値との中間くらいの値としている。すなわち、実際の操舵角に基づいた操舵角信号θを用いた制御をしないで、一定値である中間値で制御するようにしている。このように中間値を出力することによって、操舵状況に拘わらずアシスト力が常に小さくなったり、逆に、常に大きくなってしまうのを防止することができる。したがって、ステアリングホィールが極端に軽すぎたり、重すぎたりして、ドライバーの操舵フィーリングが著しく損なわれてしまうのを防止することができる。
【0046】
なお、上記第1実施例では、操舵角センサ16の故障時に一定値である故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力するようにしているが、上記故障時には、車速センサ17を基に故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力するようにしてもよい。
上記車速センサ17を基に故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力する場合には、コントローラCは、図2で示したように、車速信号vからソレノイド電流指令値Ivを決定し、このソレノイド電流指令値Ivにスタンバイソレノイド指令値Isを加算する。そして、この加算した値を故障用ソレノイド電流指令値Iaとして出力する。
このように操舵角センサ16が故障した場合でも、車速信号vを基にある程度変動する故障用ソレノイド電流指令値Iaを出力できるので、より操舵状況に応じた操舵フィーリングを得ることができる。
【0047】
また、上記操舵角センサ16が故障した場合であっても、図2に示したような通常制御のブロック図を利用することもできる。この場合には、ソレノイド電流指令値Iθとして、先に説明したような中間値を出力する。そして、このソレノイド電流指令値Iθに、車速信号vを基にしたソレノイド電流指令値Iθを加算し、この加算値にさらにスタンバイソレノイド電流指令値Isを加算して故障用ソレノイド電流指令値Iaとしてもよい。
いずれにしても、上記コントローラCが、操舵角センサ16を故障と判断した場合には、上記操舵角センサ16からの操舵角信号θに基づいた制御をしないようにすることによって、操舵角信号θが低い状態で固定されたり、高い状態で固定されたりした故障時に比べて、省エネを図ることができる。
【0048】
また、上記のように操舵角センサ16を故障と判断した場合には、ステアリングホィールが極端に重い状態に保たれたり、極端に軽い状態に保たれたりするのを防止することができるので、その分、ドライバーの操舵フィーリングを向上させることができる。
【0049】
なお、上記第1実施例では、操舵角センサを利用して制御する制御対象としてステアリングバルブに設けた可変オリフィスaとしているが、これに限ったものではない。例えば、四輪駆動車の後輪の操舵を上記操舵角センサで制御するようにしてもよいし、車両の自動操舵を上記操舵角センサで制御するようにしてもよい。
また、図1のフローで操舵角センサの異常と判断した場合には、異常用ソレノイド電流指令値Iaを出力し、正常と判断した場合には、基本ソレノイド電流指令値Ibを出力するようにしているが、この切り替えを特別に設けた切替手段で切り替えるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
第1の発明によれば、コントローラは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、上記操舵角センサの故障であると判断することができるので、上記操舵角センサの故障時には例えば操舵角の信号を用いない制御に切り換えることができる。
【0051】
第2の発明によれば、制御対象は、パワーシリンダを制御するステアリングバルブの上流側に設けた可変オリフィスとするとともに、操舵角センサの故障と判断した場合には、上記基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を出力することとしたので、パワーシリンダのアシスト力が極端に大きくなったり、小さくなったりするのを防止することができる。したがって、故障時のドライバーの操舵フィーリングを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のフロー図である。
【図2】第1実施形態のコントローラの通常制御の制御系を示すブロック図である。
【図3】従来例の回路図である。
【符号の説明】
8 パワーシリンダ
9 ステアリングバルブ
16 操舵角センサ
17 車速センサ
V 流量制御弁
P ポンプ
a 可変オリフィス
QP 制御流量
QT 戻り流量
C コントローラ
θ 操舵角信号
v 車速信号
Iθ ソレノイド電流指令値
Iv ソレノイド電流指令値
Ia 故障用ソレノイド電流指令値
Ib 基本ソレノイド電流指令値
Claims (2)
- ソレノイド励磁電流によって制御される制御対象と、ソレノイド励磁電流を制御するコントローラと、コントローラに接続するとともに操舵角を検出する操舵角センサとを備え、コントローラは、上記操舵角センサからの操舵角信号を基にして基本ソレノイド電流指令値Ibを決定し、この基本ソレノイド電流指令値Ibを基に励磁電流を制御する流量制御装置において、コントローラに接続するとともに車速を検出する車速センサを備え、コントローラは、車速が一定速度以上であって、操舵角が所定時間同一値であったとき、上記操舵角センサの故障であると判断することを特徴とする流量制御装置。
- 制御対象は、パワーシリンダを制御するステアリングバルブの上流側に設けた可変オリフィスとするとともに、この可変オリフィスの開度を制御するソレノイドと、ポンプから供給される流量を上記可変オリフィスの開度に応じてステアリングバルブに導く制御流量とタンクまたはポンプに環流させる戻り流量とに分配する流量制御弁とを備え、上記コントローラは、操舵角センサからの操舵角に応じたソレノイド電流指令値Iθと、車速センサからの車速に応じたソレノイド電流指令値Ivとを演算または記憶する一方、これらソレノイド電流指令値Iθとソレノイド電流指令値Ivとに基づいて基本ソレノイド電流指令値Ibとするとともに、操舵角センサの故障と判断した場合には、上記基本ソレノイド電流指令値Ibの最大値のほぼ半分の値を故障用ソレノイド電流指令値Iaとして出力することを特徴とする請求項1記載の流量制御装置。
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2002
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