JP4619152B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents
パワーステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4619152B2 JP4619152B2 JP2005054267A JP2005054267A JP4619152B2 JP 4619152 B2 JP4619152 B2 JP 4619152B2 JP 2005054267 A JP2005054267 A JP 2005054267A JP 2005054267 A JP2005054267 A JP 2005054267A JP 4619152 B2 JP4619152 B2 JP 4619152B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current command
- command value
- steering
- vehicle speed
- solenoid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
本体Bには、流量制御弁Vのスプール1とともにポンプPも一体的に組み込んでいる。
上記スプール1は、その一端を一方のパイロット室2に臨ませ、他端を他方のパイロット室3に臨ませている。上記一方のパイロット室2は、ポンプポート4を介してポンプPに常時連通している。また、他方のパイロット室3にはスプリング5を介在させている。このようにした両パイロット室2,3は、ソレノイドSOLの励磁電流Iに応じて開度を制御する可変オリフィスaを介して、たがいに連通している。
したがって、上記両パイロット室2,3は、可変オリフィスaを介して連通することになり、可変オリフィスaの上流側の圧力が一方のパイロット室に作用し、下流側の圧力が他方のパイロット室3に作用することになる。
今、エンジン等からなるポンプ駆動源12が停止していると、ポンプポート4に圧油が供給されない。ポンプポート4に圧油が供給されなければ、両パイロット室2,3には圧力が発生しないので、スプール1はスプリング5の作用で図示のノーマル位置を保つ。
このようにスプール1がスプリング5に抗して移動することによって、タンクポート11の開度を大きくするが、このときのタンクポート11の開度に応じて、ステアリングバルブ9側に導かれる制御流量QPと、タンクTあるいはポンプPに還流される戻り流量QTの分配比が決まる。言い換えれば、タンクポート11の開度に応じて制御流量QPが決まることになる。
なぜなら、可変オリフィスaは、ソレノイドSOLが非励磁状態のときにその開度を最少に保ち、励磁電流を大きくしていくにしたがってその開度を大きくするからである。
そして、操舵トルクによって決まるパワーシリンダ8の必要(要求)流量QMと、流量制御弁Vで決められる制御流量QPとを、いつも等しくすれば、ポンプP側のエネルギー損失を低く抑えることができる。なぜなら、ポンプP側のエネルギーロスは、制御流量QPとパワーシリンダ8の要求流量QMとの差によって発生するからである。
このコントローラCには、操舵角センサー16と車速センサー17とを接続し、これら両センサーの出力信号に基づいて、ソレノイドSOLの励磁電流を制御するようにしている。
このように微少流量であるが、ステアリングバルブ9側に圧油を供給するようにしたのは、装置全体の焼き付きの防止、キックバック等の外乱の防止、および応答性の確保を目的にしているからである。ただし、これらの目的は、後で説明するスタンバイ流量を確保することでも達成できるので、詳細な説明は後に譲ることにする。
そして、これら操舵角θに対するソレノイド電流指令値I1、および操舵角速度ωに対するソレノイド電流指令値I2は、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶させている。
つまり、操舵角用電流指令値I3は、1から0.6の範囲で制御する一方、操舵角速度用電流指令値I4は、1から0.8の範囲で制御するようにしている。したがって、低速域から最高速域でのゲインは、操舵角用電流指令値I3の方が、大きくなるようにしている。
このように、いずれか大きな方を採用するようにしたのは、次の理由からである。すなわち、高速走行時には、ステアリングを急操作することはまずないので、ステアリング操作した場合に、操舵角速度系の電流指令値I6が小さくて、操舵角系の電流指令値I5の方が大きくなるのが通常である。
したがって、低速走行時には、操舵角速度を基準にしながら、その操舵角速度系の電流指令値I6を採用し、ステアリング操作の操作性すなわち応答性を高めるようにしている。このようにすることによって、走行速度がある程度速くなっても、ステアリングを急操作したときに、制御流量QPを十分に確保し、応答性を優先させることができる。
ただ、この従来の装置では、電流指令値I5とI6の大きい方の値を選択しているので、どのような走行条件でも、いずれかの電流指令値が出力されることになる。
このスタンバイ用電流指令I7は、常に、所定の電流が可変オリフィスaのソレノイドSOLに供給されるようにするためのものである。このようにスタンバイ用電流指令値I7が供給された可変オリフィスaは、操舵角θ、操舵角速度ωおよび車速を基にしたソレノイド電流指令値が、たとえゼロだったとしても、その開度を一定に保つとともに、一定のスタンバイ流量を確保する。
今、車両の走行中には、操舵角によるソレノイド電流指令値I1と操舵角用電流指令値I3との乗算値である操舵角系の電流指令値I5が出力される。これとともに、操舵角速度によるソレノイド電流指令値I2が、操舵角速度用電流指令値I4を限界値として、操舵角速度系の電流指令値I6が出力される。
このソレノイド励磁電流Iは、車両の高速走行時には、主に操舵角系の電流指令値I5が基準となり、車両の低速走行時には、主に操舵角速度系の電流指令値I6が基準となる。
また、高速走行時であっても、ステアリングを急操作したときには、操舵角速度系の電流指令値I6を基準にソレノイドの励磁電流Iが決められる。
この発明の目的は、急発進時および急ブレーキ時にも、ドライバーに違和感を与えないパワーステアリング装置を提供することである。
そして、これら操舵角θに対するソレノイド電流指令値I1、および操舵角速度ωに対するソレノイド電流指令値I2は、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶させている。ただし、この発明においては、上記電流指令値I1およびI2を、コントローラCがその都度演算するようにしてもよい。
つまり、操舵角用電流指令値I3は、1から0.6の範囲で制御する一方、操舵角速度用電流指令値I4は、1から0.8の範囲で制御するようにしている。したがって、低速域から最高速域でのゲインは、操舵角用電流指令値I3の方が、大きくなるようにしている。
このスタンバイ用電流指令I7は、常に、所定の電流が可変オリフィスaのソレノイドSOLに供給されるようにするためのものである。このようにスタンバイ用電流指令値I7が供給された可変オリフィスaは、操舵角θ、操舵角速度ωおよび車速を基にしたソレノイド電流指令値が、たとえゼロだったとしても、その開度を一定に保つとともに、一定のスタンバイ流量を確保する。
今、車両の走行中に、コントローラCは、車速センサー17から入力した車輪の回転数を基にして車速を演算する。また、コントローラCは、その演算結果である車速信号Vを、直前の車速信号V0と対比するとともに、その変化量ΔVと、あらかじめ設定した変化量ΔVfとの絶対値の大小を判定する。
このソレノイド励磁電流Iは、車両の高速走行時には、主に操舵角系の電流指令値I5が基準となり、車両の低速走行時には、主に操舵角速度系の電流指令値I6が基準となる。
また、高速走行時であっても、ステアリングを急操作したときには、操舵角速度系の電流指令値I6を基準にソレノイドの励磁電流Iが決められる。
I1 操舵角θによるソレノイド電流指令値
I2 操舵角速度ωによるソレノイド電流指令値
I3 操舵角用電流指令値
I4 操舵角速度電流指令値
QP 制御流量
QT 戻り流量
QM 必要流量(要求流量)
QS スタンバイ流量
B 本体
1 スプール
2 一方のパイロット室
3 他方のパイロット室
4 ポンプポート
P ポンプ
SOL ソレノイド
a 可変オリフィス
8 パワーシリンダ
9 ステアリングバルブ
C コントローラ
16 操舵角センサー
17 車速センサー
T タンク
Claims (1)
- 本体にスプールを組み込み、このスプールの一端を、ポンプポートに常時連通する一方のパイロット室に臨ませ、スプールの他端を、スプリングを介在させた他方のパイロット室に臨ませ、上記一方のパイロット室の下流側にオリフィスを設け、このオリフィスを介してパワーシリンダを制御するステアリングバルブに圧油を導く一方、上記オリフィスの上流側の圧力を上記一方のパイロット室のパイロット圧とし、下流側の圧力を上記他方のパイロット室のパイロット圧とし、両パイロット室の圧力バランスでスプールの移動位置を制御するとともに、その移動位置に応じて、ポンプの吐出量を上記ステアリングバルブ側に導く制御流量QPと、タンクまたはポンプに還流させる戻り流量QTとに分配する構成にし、上記オリフィスは、ソレノイドの励磁電流Iに応じて開度を制御する可変オリフィスとするとともに、この可変オリフィスのソレノイドの励磁電流Iを制御するコントローラを設け、かつ、このコントローラには操舵角センサーを接続し、この操舵角センサーからの操舵角に応じた操舵角θと操舵角速度ωとを演算または記憶する一方、コントローラは、これら操舵角θに応じたソレノイド電流指令値I1および操舵角速度ωに応じたソレノイド電流指令値I2を記憶または演算し、これら電流指令値I1およびI2を基にして可変オリフィスのソレノイドの励磁電流Iを制御する構成にしたパワーステアリング装置において、上記コントローラは、一定時間ごとに車速を検出する車速検出機能と、上記単位時間ごとに車速の変化量ΔVを演算する車速変化演算機能と、直前に演算した車速と現在の車速との変化量ΔVがあらかじめ設定した変化量ΔVf以上になったかどうかを判定する機能と、変化量ΔV≦設定変化量ΔVfのとき、通常運転時と判断して実測値を車速信号Vとして出力し、変化量ΔV>設定変化量ΔVfのとき、急発進あるいは急ブレーキ時と判断して直前の車速信号から上記ΔVfを差し引いた値を車速信号Vとして出力する車速信号出力機能と、この車速信号Vに基づいた上記電流指令値I3およびI4を演算する機能と、これら電流指令値I3および前記電流指令値I1、電流指令値I4および前記電流指令値I2を基にして、ソレノイドの励磁電流Iを演算する機能とを備えたパワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005054267A JP4619152B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005054267A JP4619152B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006240317A JP2006240317A (ja) | 2006-09-14 |
JP4619152B2 true JP4619152B2 (ja) | 2011-01-26 |
Family
ID=37047164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005054267A Expired - Fee Related JP4619152B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4619152B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6379275U (ja) * | 1986-11-13 | 1988-05-25 | ||
JP2003175845A (ja) * | 2002-12-25 | 2003-06-24 | Denso Corp | パワーステアリング装置 |
JP2004155342A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Kayaba Ind Co Ltd | パワーステアリング装置 |
-
2005
- 2005-02-28 JP JP2005054267A patent/JP4619152B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6379275U (ja) * | 1986-11-13 | 1988-05-25 | ||
JP2004155342A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Kayaba Ind Co Ltd | パワーステアリング装置 |
JP2003175845A (ja) * | 2002-12-25 | 2003-06-24 | Denso Corp | パワーステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006240317A (ja) | 2006-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1108638B1 (en) | Power steering | |
EP1331156B1 (en) | Power steering system | |
JP3524463B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3689046B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3524455B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3694672B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3947704B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4619191B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4619152B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4566040B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3663361B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP2006264363A (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3742785B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3548076B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4130146B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3981622B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4637630B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4130147B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4043393B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4043394B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP2002347643A (ja) | パワーステアリング装置 | |
KR0131567B1 (ko) | 자동차의 조향 제어장치 및 그의 제어방법 | |
JP2002114165A (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP2006151321A (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP2004155289A (ja) | 流量制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100708 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100928 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101026 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4619152 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |