JP2004155093A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紫外線硬化インクで印刷し、紫外線を照射して紫外線硬化インクを硬化させ定着する印刷装置において、紫外線量を制御して省エネする。
【解決手段】紫外線発光手段を設け、その出力を可変できる手段を設けた。紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を記録媒体111が照射範囲を通過する時間で割った値になるよう制御する。紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、高速印刷の時には強くして、低速印刷の時には弱くする。前記紫外線発光手段の照射範囲内にメディア111がないときには消灯する。
【選択図】 図1
【解決手段】紫外線発光手段を設け、その出力を可変できる手段を設けた。紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を記録媒体111が照射範囲を通過する時間で割った値になるよう制御する。紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、高速印刷の時には強くして、低速印刷の時には弱くする。前記紫外線発光手段の照射範囲内にメディア111がないときには消灯する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドから被記録材(記録媒体)に対し紫外線硬化性のインクを吐出させて記録を行うインクジェット印刷装置で印刷された用紙に紫外線を照射し、当該インクを硬化させて用紙に定着させる印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板等の被記録材上にドットパターンからなる画像や文字を記録していくように構成されている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができ、そのうちのインクジェット式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記録材の記録媒体(メディア)に付着させて記録するように構成されている。記録ヘッドのノズル内に電熱変換素子(ヒータ)を設け、それに通電し、発熱させる。その熱で発生する気泡の膨張力で、インクを、吐出飛翔させる方式(バブルジェット(R)方式)のものがある。
【0003】
最近の印刷装置は、印刷速度の向上により、印刷したメディアのインクが乾く前に次の印刷が終わり、先に印刷したメディアに次のメディアが重なると後で印刷したメディアの裏面が汚れることになる。そこで、紫外線硬化性のインクで印刷し紫外線照射手段を用いて印刷直後にインクを固定定着させて乾燥させる印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭60−132767号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
紫外線照射手段は、エネルギー消費が大きくて、発熱の問題がある。何らかの問題で、印刷したメディアが定着中詰まって同じところを紫外線照射されその部分の変形や発熱による発火などの問題があった。それを防止するために、特開平05−64878号公報に記載されているように、紙詰まりを検出したら、紫外線照射ランプを止める提案が出願されている。この提案は、紙詰まりなど、メディア搬送系においてトラブルがないと紫外線照射ランプを止めないので、文字などの印刷時は、印刷速度が早くても定着するように紫外線ランプの発光強度を設定するために、画像などの印刷速度が遅いときには、余分な紫外線が照射されることになる。このことは、エネルギーのロスや発熱などの問題となる。
【0006】
また、特開平08−281980号公報に記載されているように紫外線の照射量が一定になるように定着時間を制御し、安定した光定着をする提案が出願されている。この提案は、印刷時間は、定着時間によって決まってしまうために、印刷自体の時間は早くしても、定着完までの総合時間は遅くなる欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明は、紫外線発光手段を設け、その出力を可変できる手段を設けた。
【0008】
また、紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を記録媒体が照射範囲を通過する時間で割った値にする。すなわち紫外線発光手段の照射範囲を通過する時間を“t”とし、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を“K”とし、紫外線の強度を“P”としたとき、P=K/tとなるよう紫外線の強度を制御することにより、紫外線硬化インクが硬化するのに適切な露光量になるような紫外線の強度となる。
【0009】
また、前記紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、高速印刷の時には強くして、低速印刷の時には弱くするように制御することにより、紫外線硬化インクが硬化するのに適切な露光量になるような紫外線の強度となる。
【0010】
また、記録ヘッドを、メディアの搬送方向と異なる方向に複数行スキャンして、印刷する印刷装置であって、前記、紫外線発光手段が、1行印刷毎に、紫外線硬化インクが硬化するのに十分な強度で所定時間のみ照射を行う工程を具えたことにより、紫外線硬化インクが硬化するのに適切な露光量を越える紫外線照射はしない。
【0011】
また、前記紫外線発光手段の照射範囲内にメディアがないときには消灯することにより、無駄な紫外線照射はしない。
【0012】
また、印刷終了で、定着未完の時には、定着未完部に紫外線を強く照射し、メディア搬送を早くすることにより定着時間の短縮ができる。
【0013】
本明細書において、「印刷」(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工を行う場合を言うものとする。
【0014】
また、「印刷装置」とは、プリントを行う1つの完結した装置だけでなく、プリントを行う機能を担う装置をも言うものとする。
【0015】
また、「記録媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものとするが、以下では「メディア」と言うものとする。
【0016】
さらに、「インク」(「液体」という場合もある)とは、上記「印刷装置」の定義と同様広く解釈されるべきものであり、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供される液体を言うものとする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。図1は本発明のインクジェット記録装置の概念的構成を示す図である。この、インクジェット記録装置において、105は記録ヘッドで、紫外線硬化インクを吐出する。111は、記録媒体であるところのメディアである。記録ヘッド105からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記録材のメディア111に付着させて文字や画像などを形成し記録するように構成されている。110は、メディア111が繋がったままロール状に巻かれたロール紙である。106は、メディア搬送手段で、ロール紙110からほどいたメディア111を搬送し記録ヘッド105の下に搬送し印刷し、107の下に搬送する。107は紫外線定着手段で、紫外線発光手段を持ち、紫外線硬化インクで印刷されたメディアに、紫外線を照射して、インクを硬化させて定着する。定着されたメディアは、搬送手段106により搬送され、108に行って切断される。108はカッターなどで構成された切断手段で、メディアを所定の長さに切断する。112は切断されたメディアである。
【0018】
図2は、インクジェット記録装置の制御系の構成を示すものである。
【0019】
MPU100は、マイコンなどの小型の中央演算装置で構成されたマイクロプロセッサである。ホスト装置から印刷命令や印刷情報を103の入力インターフェイスより受け取ると、記録装置各部の制御やデータ処理などを実行する。101はリードオンリメモリーで再書き込みができない記憶素子で、各処理手順に関する処理プログラムが記憶されている。102は、ランダムアクセスメモリーで、データの消去や再書き込みができる記憶素子で、処理手順実行の際のワークエリアなどとして用いられる。すなわち、MPU100は、ROM101に記憶されている制御プログラムに基づき、ホスト装置から受信した印刷命令に基づいて、同じくホスト装置から受信した印字情報を104の画像処理回路やRAM102などの周辺ユニットを用いて、印字データに変換するなどの処理を実行する。またMPU100は、記録ヘッドの駆動データすなわち印字データ及び駆動制御信号を記録ヘッド105に出力する。記録ヘッド105は、前記印字データ及び駆動制御信号に応じて紫外線硬化インクを吐出してメディア111上に文字形成や画像形成し印刷する。
【0020】
106は、メディア111を搬送するための紙搬送手段で、MPU100によって制御され、ロール紙110より出たメディア111を、記録ヘッド105の下に搬送し印刷し、その後、紫外線定着手段107の下に搬送し、着弾された紫外線硬化インクに紫外線を照射して硬化させて定着し、その後切断手段108に搬送し、所定の長さにメディアを切断する。112は、切断されたメディアである。
【0021】
次に、紫外線定着手段107の詳細を説明する。図3は、紫外線定着手段107の構成図である。図中、120は、紫外線発光手段であるところのUVランプで紫外線に対して透過率の高い石英ガラスなどでできた内部が真空な管で、内部には水銀が少し入っている。121は、UVランプ120を保持する部材である。122は、中が中空になっておりマイクロ波を通すことができる導波管である。123は、電子レンジに使用されるマグネトロンなどで構成されるマイクロ波発生装置である。マグネトロンは、大きくてコストが高いので、他に、不図示の高周波発信回路とアンテナなどを用いてマイクロ波を発生させてもよい。MPU100より発光信号がくると、マイクロ波発生装置123より、電磁波の1種であるところのマイクロ波が発生する。ここで発生したマイクロ波を、導波管122で導いて、UVランプ120に照射する。
【0022】
図6は、このときのマイクロ波の強度と発生する紫外線の関係を表した図である。マイクロ波発生装置123のマイクロ波が微弱の時には、UVランプ120に照射されても中の水銀は励起しない。したがって、微弱なマイクロ波では、紫外線は発光しない。マイクロ波の出力を上げて、水銀のバンドギャップを越えるエネルギーが、照射されると水銀の外側の電子が外の軌道に飛ばされる。その後、電子が元の軌道に戻ろうとするときに紫外線を発光する。強いマイクロ波が照射されるとたくさんの水銀が励起して強い紫外線が発光する。この、水銀が励起する条件は、照射されるマイクロ波の強度に依存する、図中のグラフで紫外線が発光し始め付近の線が複数あるのは、UVランプ120内の圧力(真空度合い)や温度によっても少し変動する為である。更に強いマイクロ波を照射しても、UVランプ120内の水銀には、限りがあるので所定の紫外線強度で飽和してしまう。このように、UVランプ120に照射するマイクロ波の強度を可変する事により、発光する紫外線の出力を可変する事ができる。
【0023】
また、マイクロ波をパルス制御することで紫外線の強度を変えることができる。その詳細は、図7を用いて説明する。図7は、UVランプ120の発光する波形で、縦軸は、UVランプ120の発光強度で横軸は時間である。図7の(a)は、UVランプ120の発光が“強”の時の図で、常に点灯しているので紫外線の出力は“強”になる。図7の(b)は、UVランプ120の発光が“中”の時の図で、パルス駆動していて半分発光し半分消灯しているので紫外線の出力は“中”である。図7の(c)は、UVランプ120の発光が“弱”の時の図で、パルス駆動していて少し発光し、ほとんど消えているので紫外線の出力は“弱”である。
【0024】
なお、マイクロ波は、UVランプ120を作動させるために必要だが、他のところに漏れると、MPU100やメモリーなどの電子回路にノイズとして作用し回路を誤動作させることがあるので、紫外線定着手段107は不図示のシールド部材などでマイクロ波が外部に漏れないようにしなければならない。また、UVランプ120は全方向に紫外線を発光するので、凹面鏡など不図示の光学系により紫外線を反射させてメディアに効率よく紫外線を照射する。
【0025】
また、本実施例は、紫外線発光手段に、マイクロ波発生手段とUVランプを用いたが、紫外線硬化インクが所定時間内に定着できるだけの紫外線を発生すればよいので、ブラックライトのような蛍光塗料を使わない蛍光灯や、キセノン管や、紫外線発光ダイオード(UVED)を用いてもよい。
【0026】
(第1実施例)
本発明の第1の実施例を説明する。メディア111の搬送により、紫外線定着装置107の照射範囲を通過する時間を“t”として、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を“K”として、紫外線の強度を“P”とする。“t”は、印刷モードで決まる。例えば、文字などを印刷するときには吐出するインクの量を減らすことができるので早く印刷できる、写真などの画像を印刷するならば、吐出するインクの量も増えるし、画像の筋や斑を少なくし画質向上するためにマルチパスなどの手法を用いるために印刷速度が遅くなる。
【0027】
紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量“K”を、MPU100で次式を用いて計算する。
P=K/t
MPU100は、計算した紫外線の強度が、Pになるようマイクロ波発生装置123の出力を制御する。
【0028】
(第2実施例)
本発明の第2の実施例を説明する。図4は、印刷時におけるMPU100の紫外線定着手段107の制御方法、すなわち、紫外線定着手段107の紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャートである。
【0029】
S1は、メディア111があるかどうかの判断で、メディア111が無い時には、S7に行きUVランプを消灯するが、有る時には、次のステップのS2に行く。これは、記録ヘッド105に紫外線が照射されるとインクが吐出する吐出口でインクが硬化してしまい、吐出口をふさぎ、インクの吐出の妨げになる不具合が発生する。それを防止するためには、記録ヘッド105と紫外線定着装置107は離して遮光して、紫外線が記録ヘッド105に漏れないようにしておく必要がある。従って、印刷開始直後には、未だメディア111が紫外線定着装置107のところまで搬送されていないので、それまではUVランプ120を消灯しておく。メディア111が来たらS2に行く。
【0030】
S2は、印刷が高速モードかどうかの判定で、高速モードの場合には、S6に行き、UVランプ120の出力は、“強”にして判定ルーチンを終了する。これは、紫外線の露光時間が少ないので紫外線の出力をあげて所望の露光量にする為である。印刷が高速モードでなければ次のステップの、S3に行く。
【0031】
S3は、印刷が低速モードかどうかの判定で、低速モードならば、S4に行きUVランプ120の出力を“弱”にして判定ルーチンを終了する。これは、紫外線の露光時間が多いので露光量は十分になるので、紫外線の出力を下げて省エネする。S2、S3の判定後、印刷が低速モードでなければ、中速モードなので、UVランプ120の出力は、“中”にして、判定ルーチンを終了する。
【0032】
このように、印刷のモードにより紫外線定着手段の下を通過するメディアの搬送速度が分かっているので、UVランプの出力を制御する。
【0033】
(第3実施例)
以下、図5にしたがって、本発明の第3の実施例を説明する。ここで想定しているのは、ヘッドを多数シリアルスキャンさせて印刷するタイプの印刷装置である。不図示のインクを吐出するノズルをメディアの搬送方向に平行に複数並べた記録ヘッド105を、メディア111の搬送方向と異なる方向に複数行スキャンして、ノズルの幅分ずつ印刷する印刷装置である。
【0034】
図5は、印刷時におけるMPU100の紫外線定着手段107の制御方法、すなわち、紫外線定着手段107の紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャートである。
【0035】
印刷開始でS10に行き、1行目の印刷を開始させ、S11に行く。
【0036】
S11は、UVランプ120を“強”で点灯させS12に行く。
【0037】
S12は、タイマーで所定時間経過するまでここに留まっている。本実施例では、t秒経過後にS13に行きUVランプ120を消灯させる。
【0038】
S13でUVランプ120を消灯させて、S14に行く。
【0039】
S14は、1行印刷の終了判定で、終了するまでここで待機して終わったら、次のS15に行く。
【0040】
S15はラインフィードで、メディア111を所定量分だけ搬送させ、S16に行く。
【0041】
S16は、全行印刷が終了したかの判定で、印刷終了ならS17に行くき、未だならS10に戻って、次の行を印刷する。このように、S10からS11、S12、S13、S14と来ることにより、1行印刷毎に、UVランプ120を、紫外線硬化インクが硬化するのに十分な強度で所定時間点灯させる。印刷のモードで1行印刷する時間が変わろうとも、メディアに照射される紫外線の露出量は一定に達した所でUVランプ120の発光を停止する。全行印刷した所で、S17に行く。
【0042】
S17でUVランプ120を点灯させて、S18に行ってメディア111を搬送させ、残りの未定着部分の定着を行う。定着が終わったら、S19に行って、UVランプ120を消灯して判定ルーチンを抜ける。この時、S17で紫外線強度を“強”にして、S18のメディア搬送速度を、紫外線硬化インクが硬化する範囲内で早くすれば、印刷完から定着完までの時間が短くできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、紫外線の露光量が一定量になったら消灯するようにした。また、印刷モードにより変わるメディアの搬送速度に応じて適切な紫外線強度になるようにパワーセーブした。
【0044】
これらによって、安定した紫外線露光により紫外線硬化インクの均一な定着が可能となった。
【0045】
また、紫外線の消灯、パワーセーブなどにより省エネルギーとなる為、よけいな発熱が無くなるので、紫外線定着装置の放熱装置の簡略化ができ、紫外線定着装置に電力供給する電源の小型化ができるので、本印刷装置の小型化できる。
【0046】
また、印刷終了で、定着未完の時には、定着未完部に紫外線を強く照射し、メディア搬送を早くすることにより定着時間の短縮ができるので、トータルの印刷時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概念的構成図
【図2】インクジェット記録装置の制御系の構成図
【図3】紫外線定着手段の構成図
【図4】第2の実施例による紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャート
【図5】第3の実施例による紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャート
【図6】マイクロ波の強度と発生する紫外線の関係グラフ
【図7】(a),(b),(c)は、マイクロ波をパルス制御したときのタイムチャート
【符号の説明】
100 MPU
101 ROM(リードオンリメモリー)
102 RAM(ランダムアクセスメモリー)
103 入力インターフェイス
104 画像処理回路
105 記録ヘッド
106 記録媒体の搬送装置(メディア搬送手段)
107 紫外線定着装置(紫外線定着手段)
111 記録媒体(メディア)
120 UVランプ
122 導波管
123 マイクロ波発生装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドから被記録材(記録媒体)に対し紫外線硬化性のインクを吐出させて記録を行うインクジェット印刷装置で印刷された用紙に紫外線を照射し、当該インクを硬化させて用紙に定着させる印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板等の被記録材上にドットパターンからなる画像や文字を記録していくように構成されている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができ、そのうちのインクジェット式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記録材の記録媒体(メディア)に付着させて記録するように構成されている。記録ヘッドのノズル内に電熱変換素子(ヒータ)を設け、それに通電し、発熱させる。その熱で発生する気泡の膨張力で、インクを、吐出飛翔させる方式(バブルジェット(R)方式)のものがある。
【0003】
最近の印刷装置は、印刷速度の向上により、印刷したメディアのインクが乾く前に次の印刷が終わり、先に印刷したメディアに次のメディアが重なると後で印刷したメディアの裏面が汚れることになる。そこで、紫外線硬化性のインクで印刷し紫外線照射手段を用いて印刷直後にインクを固定定着させて乾燥させる印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭60−132767号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
紫外線照射手段は、エネルギー消費が大きくて、発熱の問題がある。何らかの問題で、印刷したメディアが定着中詰まって同じところを紫外線照射されその部分の変形や発熱による発火などの問題があった。それを防止するために、特開平05−64878号公報に記載されているように、紙詰まりを検出したら、紫外線照射ランプを止める提案が出願されている。この提案は、紙詰まりなど、メディア搬送系においてトラブルがないと紫外線照射ランプを止めないので、文字などの印刷時は、印刷速度が早くても定着するように紫外線ランプの発光強度を設定するために、画像などの印刷速度が遅いときには、余分な紫外線が照射されることになる。このことは、エネルギーのロスや発熱などの問題となる。
【0006】
また、特開平08−281980号公報に記載されているように紫外線の照射量が一定になるように定着時間を制御し、安定した光定着をする提案が出願されている。この提案は、印刷時間は、定着時間によって決まってしまうために、印刷自体の時間は早くしても、定着完までの総合時間は遅くなる欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明は、紫外線発光手段を設け、その出力を可変できる手段を設けた。
【0008】
また、紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を記録媒体が照射範囲を通過する時間で割った値にする。すなわち紫外線発光手段の照射範囲を通過する時間を“t”とし、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を“K”とし、紫外線の強度を“P”としたとき、P=K/tとなるよう紫外線の強度を制御することにより、紫外線硬化インクが硬化するのに適切な露光量になるような紫外線の強度となる。
【0009】
また、前記紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、高速印刷の時には強くして、低速印刷の時には弱くするように制御することにより、紫外線硬化インクが硬化するのに適切な露光量になるような紫外線の強度となる。
【0010】
また、記録ヘッドを、メディアの搬送方向と異なる方向に複数行スキャンして、印刷する印刷装置であって、前記、紫外線発光手段が、1行印刷毎に、紫外線硬化インクが硬化するのに十分な強度で所定時間のみ照射を行う工程を具えたことにより、紫外線硬化インクが硬化するのに適切な露光量を越える紫外線照射はしない。
【0011】
また、前記紫外線発光手段の照射範囲内にメディアがないときには消灯することにより、無駄な紫外線照射はしない。
【0012】
また、印刷終了で、定着未完の時には、定着未完部に紫外線を強く照射し、メディア搬送を早くすることにより定着時間の短縮ができる。
【0013】
本明細書において、「印刷」(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工を行う場合を言うものとする。
【0014】
また、「印刷装置」とは、プリントを行う1つの完結した装置だけでなく、プリントを行う機能を担う装置をも言うものとする。
【0015】
また、「記録媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものとするが、以下では「メディア」と言うものとする。
【0016】
さらに、「インク」(「液体」という場合もある)とは、上記「印刷装置」の定義と同様広く解釈されるべきものであり、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供される液体を言うものとする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。図1は本発明のインクジェット記録装置の概念的構成を示す図である。この、インクジェット記録装置において、105は記録ヘッドで、紫外線硬化インクを吐出する。111は、記録媒体であるところのメディアである。記録ヘッド105からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記録材のメディア111に付着させて文字や画像などを形成し記録するように構成されている。110は、メディア111が繋がったままロール状に巻かれたロール紙である。106は、メディア搬送手段で、ロール紙110からほどいたメディア111を搬送し記録ヘッド105の下に搬送し印刷し、107の下に搬送する。107は紫外線定着手段で、紫外線発光手段を持ち、紫外線硬化インクで印刷されたメディアに、紫外線を照射して、インクを硬化させて定着する。定着されたメディアは、搬送手段106により搬送され、108に行って切断される。108はカッターなどで構成された切断手段で、メディアを所定の長さに切断する。112は切断されたメディアである。
【0018】
図2は、インクジェット記録装置の制御系の構成を示すものである。
【0019】
MPU100は、マイコンなどの小型の中央演算装置で構成されたマイクロプロセッサである。ホスト装置から印刷命令や印刷情報を103の入力インターフェイスより受け取ると、記録装置各部の制御やデータ処理などを実行する。101はリードオンリメモリーで再書き込みができない記憶素子で、各処理手順に関する処理プログラムが記憶されている。102は、ランダムアクセスメモリーで、データの消去や再書き込みができる記憶素子で、処理手順実行の際のワークエリアなどとして用いられる。すなわち、MPU100は、ROM101に記憶されている制御プログラムに基づき、ホスト装置から受信した印刷命令に基づいて、同じくホスト装置から受信した印字情報を104の画像処理回路やRAM102などの周辺ユニットを用いて、印字データに変換するなどの処理を実行する。またMPU100は、記録ヘッドの駆動データすなわち印字データ及び駆動制御信号を記録ヘッド105に出力する。記録ヘッド105は、前記印字データ及び駆動制御信号に応じて紫外線硬化インクを吐出してメディア111上に文字形成や画像形成し印刷する。
【0020】
106は、メディア111を搬送するための紙搬送手段で、MPU100によって制御され、ロール紙110より出たメディア111を、記録ヘッド105の下に搬送し印刷し、その後、紫外線定着手段107の下に搬送し、着弾された紫外線硬化インクに紫外線を照射して硬化させて定着し、その後切断手段108に搬送し、所定の長さにメディアを切断する。112は、切断されたメディアである。
【0021】
次に、紫外線定着手段107の詳細を説明する。図3は、紫外線定着手段107の構成図である。図中、120は、紫外線発光手段であるところのUVランプで紫外線に対して透過率の高い石英ガラスなどでできた内部が真空な管で、内部には水銀が少し入っている。121は、UVランプ120を保持する部材である。122は、中が中空になっておりマイクロ波を通すことができる導波管である。123は、電子レンジに使用されるマグネトロンなどで構成されるマイクロ波発生装置である。マグネトロンは、大きくてコストが高いので、他に、不図示の高周波発信回路とアンテナなどを用いてマイクロ波を発生させてもよい。MPU100より発光信号がくると、マイクロ波発生装置123より、電磁波の1種であるところのマイクロ波が発生する。ここで発生したマイクロ波を、導波管122で導いて、UVランプ120に照射する。
【0022】
図6は、このときのマイクロ波の強度と発生する紫外線の関係を表した図である。マイクロ波発生装置123のマイクロ波が微弱の時には、UVランプ120に照射されても中の水銀は励起しない。したがって、微弱なマイクロ波では、紫外線は発光しない。マイクロ波の出力を上げて、水銀のバンドギャップを越えるエネルギーが、照射されると水銀の外側の電子が外の軌道に飛ばされる。その後、電子が元の軌道に戻ろうとするときに紫外線を発光する。強いマイクロ波が照射されるとたくさんの水銀が励起して強い紫外線が発光する。この、水銀が励起する条件は、照射されるマイクロ波の強度に依存する、図中のグラフで紫外線が発光し始め付近の線が複数あるのは、UVランプ120内の圧力(真空度合い)や温度によっても少し変動する為である。更に強いマイクロ波を照射しても、UVランプ120内の水銀には、限りがあるので所定の紫外線強度で飽和してしまう。このように、UVランプ120に照射するマイクロ波の強度を可変する事により、発光する紫外線の出力を可変する事ができる。
【0023】
また、マイクロ波をパルス制御することで紫外線の強度を変えることができる。その詳細は、図7を用いて説明する。図7は、UVランプ120の発光する波形で、縦軸は、UVランプ120の発光強度で横軸は時間である。図7の(a)は、UVランプ120の発光が“強”の時の図で、常に点灯しているので紫外線の出力は“強”になる。図7の(b)は、UVランプ120の発光が“中”の時の図で、パルス駆動していて半分発光し半分消灯しているので紫外線の出力は“中”である。図7の(c)は、UVランプ120の発光が“弱”の時の図で、パルス駆動していて少し発光し、ほとんど消えているので紫外線の出力は“弱”である。
【0024】
なお、マイクロ波は、UVランプ120を作動させるために必要だが、他のところに漏れると、MPU100やメモリーなどの電子回路にノイズとして作用し回路を誤動作させることがあるので、紫外線定着手段107は不図示のシールド部材などでマイクロ波が外部に漏れないようにしなければならない。また、UVランプ120は全方向に紫外線を発光するので、凹面鏡など不図示の光学系により紫外線を反射させてメディアに効率よく紫外線を照射する。
【0025】
また、本実施例は、紫外線発光手段に、マイクロ波発生手段とUVランプを用いたが、紫外線硬化インクが所定時間内に定着できるだけの紫外線を発生すればよいので、ブラックライトのような蛍光塗料を使わない蛍光灯や、キセノン管や、紫外線発光ダイオード(UVED)を用いてもよい。
【0026】
(第1実施例)
本発明の第1の実施例を説明する。メディア111の搬送により、紫外線定着装置107の照射範囲を通過する時間を“t”として、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を“K”として、紫外線の強度を“P”とする。“t”は、印刷モードで決まる。例えば、文字などを印刷するときには吐出するインクの量を減らすことができるので早く印刷できる、写真などの画像を印刷するならば、吐出するインクの量も増えるし、画像の筋や斑を少なくし画質向上するためにマルチパスなどの手法を用いるために印刷速度が遅くなる。
【0027】
紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量“K”を、MPU100で次式を用いて計算する。
P=K/t
MPU100は、計算した紫外線の強度が、Pになるようマイクロ波発生装置123の出力を制御する。
【0028】
(第2実施例)
本発明の第2の実施例を説明する。図4は、印刷時におけるMPU100の紫外線定着手段107の制御方法、すなわち、紫外線定着手段107の紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャートである。
【0029】
S1は、メディア111があるかどうかの判断で、メディア111が無い時には、S7に行きUVランプを消灯するが、有る時には、次のステップのS2に行く。これは、記録ヘッド105に紫外線が照射されるとインクが吐出する吐出口でインクが硬化してしまい、吐出口をふさぎ、インクの吐出の妨げになる不具合が発生する。それを防止するためには、記録ヘッド105と紫外線定着装置107は離して遮光して、紫外線が記録ヘッド105に漏れないようにしておく必要がある。従って、印刷開始直後には、未だメディア111が紫外線定着装置107のところまで搬送されていないので、それまではUVランプ120を消灯しておく。メディア111が来たらS2に行く。
【0030】
S2は、印刷が高速モードかどうかの判定で、高速モードの場合には、S6に行き、UVランプ120の出力は、“強”にして判定ルーチンを終了する。これは、紫外線の露光時間が少ないので紫外線の出力をあげて所望の露光量にする為である。印刷が高速モードでなければ次のステップの、S3に行く。
【0031】
S3は、印刷が低速モードかどうかの判定で、低速モードならば、S4に行きUVランプ120の出力を“弱”にして判定ルーチンを終了する。これは、紫外線の露光時間が多いので露光量は十分になるので、紫外線の出力を下げて省エネする。S2、S3の判定後、印刷が低速モードでなければ、中速モードなので、UVランプ120の出力は、“中”にして、判定ルーチンを終了する。
【0032】
このように、印刷のモードにより紫外線定着手段の下を通過するメディアの搬送速度が分かっているので、UVランプの出力を制御する。
【0033】
(第3実施例)
以下、図5にしたがって、本発明の第3の実施例を説明する。ここで想定しているのは、ヘッドを多数シリアルスキャンさせて印刷するタイプの印刷装置である。不図示のインクを吐出するノズルをメディアの搬送方向に平行に複数並べた記録ヘッド105を、メディア111の搬送方向と異なる方向に複数行スキャンして、ノズルの幅分ずつ印刷する印刷装置である。
【0034】
図5は、印刷時におけるMPU100の紫外線定着手段107の制御方法、すなわち、紫外線定着手段107の紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャートである。
【0035】
印刷開始でS10に行き、1行目の印刷を開始させ、S11に行く。
【0036】
S11は、UVランプ120を“強”で点灯させS12に行く。
【0037】
S12は、タイマーで所定時間経過するまでここに留まっている。本実施例では、t秒経過後にS13に行きUVランプ120を消灯させる。
【0038】
S13でUVランプ120を消灯させて、S14に行く。
【0039】
S14は、1行印刷の終了判定で、終了するまでここで待機して終わったら、次のS15に行く。
【0040】
S15はラインフィードで、メディア111を所定量分だけ搬送させ、S16に行く。
【0041】
S16は、全行印刷が終了したかの判定で、印刷終了ならS17に行くき、未だならS10に戻って、次の行を印刷する。このように、S10からS11、S12、S13、S14と来ることにより、1行印刷毎に、UVランプ120を、紫外線硬化インクが硬化するのに十分な強度で所定時間点灯させる。印刷のモードで1行印刷する時間が変わろうとも、メディアに照射される紫外線の露出量は一定に達した所でUVランプ120の発光を停止する。全行印刷した所で、S17に行く。
【0042】
S17でUVランプ120を点灯させて、S18に行ってメディア111を搬送させ、残りの未定着部分の定着を行う。定着が終わったら、S19に行って、UVランプ120を消灯して判定ルーチンを抜ける。この時、S17で紫外線強度を“強”にして、S18のメディア搬送速度を、紫外線硬化インクが硬化する範囲内で早くすれば、印刷完から定着完までの時間が短くできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、紫外線の露光量が一定量になったら消灯するようにした。また、印刷モードにより変わるメディアの搬送速度に応じて適切な紫外線強度になるようにパワーセーブした。
【0044】
これらによって、安定した紫外線露光により紫外線硬化インクの均一な定着が可能となった。
【0045】
また、紫外線の消灯、パワーセーブなどにより省エネルギーとなる為、よけいな発熱が無くなるので、紫外線定着装置の放熱装置の簡略化ができ、紫外線定着装置に電力供給する電源の小型化ができるので、本印刷装置の小型化できる。
【0046】
また、印刷終了で、定着未完の時には、定着未完部に紫外線を強く照射し、メディア搬送を早くすることにより定着時間の短縮ができるので、トータルの印刷時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概念的構成図
【図2】インクジェット記録装置の制御系の構成図
【図3】紫外線定着手段の構成図
【図4】第2の実施例による紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャート
【図5】第3の実施例による紫外線発光強度の判定ルーチンのフローチャート
【図6】マイクロ波の強度と発生する紫外線の関係グラフ
【図7】(a),(b),(c)は、マイクロ波をパルス制御したときのタイムチャート
【符号の説明】
100 MPU
101 ROM(リードオンリメモリー)
102 RAM(ランダムアクセスメモリー)
103 入力インターフェイス
104 画像処理回路
105 記録ヘッド
106 記録媒体の搬送装置(メディア搬送手段)
107 紫外線定着装置(紫外線定着手段)
111 記録媒体(メディア)
120 UVランプ
122 導波管
123 マイクロ波発生装置
Claims (6)
- 紫外線を照射すると硬化するインクを吐出して記録媒体に着弾させ、文字形成や画像形成し印刷や記録する、印刷装置であって、前記、紫外線硬化インクに紫外線を照射して紫外線硬化インクを硬化させ定着する印刷装置において、紫外線発光手段を設け、その出力を可変できる手段を設けたことを特徴とする印刷装置。
- 前記、紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を記録媒体が照射範囲を通過する時間で割った値にする。紫外線発光手段の照射範囲を通過する時間を“t”とし、紫外線硬化インクが硬化するのに必要な露光量を“K”とし、紫外線の強度を“P”としたとき、P=K/tとなるよう紫外線の強度を制御する手段を設けたとを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記紫外線発光手段の紫外線の照射強度は、高速印刷の時には強くして、低速印刷の時には弱くすることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 記録ヘッドを、メディアの搬送方向と異なる方向に複数行スキャンして、印刷する印刷装置であって、前記、紫外線発光手段が、1行印刷毎に、紫外線硬化インクが硬化するのに十分な強度で所定時間のみ照射を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記紫外線発光手段の照射範囲内にメディアがないときには消灯することを特徴とする印刷装置。
- 印刷終了で、定着未完の時には、前記紫外線発光手段の紫外線を強くし、メディア搬送を早くすることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
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