JP2010005593A - 可視媒体の表面加工方法及び表面加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可視媒体の表面上の部分に応じて、コーティング用の塗料の面密度を制御可能とする。
【解決手段】シート20を搬送しながら、シート20の表面20aを加工する装置において、インクジェット方式によって紫外線硬化型塗料を表面20aに吹き付けて、表面20aに上記塗料のプレコーティング30を形成する塗布装置4と、プレコーティング30をコーティング31にするために、プレコーティング30に、紫外線を照射する照射装置5と、表面20a上の各部分における色情報(諧調)から構成される画像情報を、取得する、走査装置3と、走査装置3で得られた画像情報に基づいて、プレコーティング30の厚みが一定となるように、表面20aの各部分における上記塗料の面密度から構成される塗料分布情報を、作成する、制御装置10と、を備えており、塗布装置4が、塗料分布情報に基づいて、塗料の吹き付けを制御する。
【選択図】図1

Description

可視媒体を搬送しながら、可視媒体の表面を加工する、表面加工方法及び表面加工装置に、関する。
従来、紙等の可視媒体の表面に、紫外線硬化型塗料のコーティングを形成することによって、可視媒体の表面を保護する技術が知られている。
特開昭54−142310号公報 特開平7−82697号公報
表面のコーティングの光沢を均一とするには、表面の全体でコーティングの厚みを一定にする必要がある。ここで、塗布されたコーティング用の塗料のうち、一部の塗料は、可視媒体の内部に浸透する。したがって、一定量の塗料が可視媒体の内部に浸透することを考慮して、塗料は、可視媒体に塗布される。
ところが、可視媒体の表面状態によって、可視媒体への塗料の浸透率が変化する。例えば、可視媒体の表面にインクによって印刷画像が描かれている場合、インクの塗布領域では、塗料の浸透率が低下する。これは、インクが先に可視媒体の内部に浸透しているために、後からの塗料の浸透が阻害されるためである。同様に、インクの塗布領域においても、インクの面密度(濃度)が高くなるほど、浸透率が低下する。
このため、表面全体に均一に塗料を塗布すると、インク等によって可視媒体の表面状態が部分的に変化している場合は、コーティングの厚みを一定にすることができない。したがって、可視媒体の表面上の部分に応じて、部分的に塗料の面密度を制御することが、望ましい。しかしながら、従来のオフセット印刷やフレキソ印刷では、部分的に塗料の面密度を制御することは困難である。
本発明の目的は、可視媒体の表面上の部分に応じて、コーティング用の塗料の面密度を制御可能とする点にある。
本願の方法に係る第1発明は、可視媒体を搬送しながら、可視媒体の表面を加工する、表面加工方法において、紫外線硬化型塗料を可視媒体の表面にインクジェット方式によって吹き付けて、上記表面に上記塗料からなるプレコーティングを形成する、塗布工程と、紫外線の照射によって、プレコーティングを硬化させてコーティングを形成する、照射工程と、を備えている。
本願の方法に係る第1発明は、次の構成(a)〜(c)を採用することが好ましい。
(a)可視媒体の表面に、インクの塗布によって、印刷画像が予め形成されており、更に、上記表面上の各部分におけるインクの面密度から構成された画像情報を、取得する、情報取得工程と、情報取得工程で得られた画像情報に基づいて、上記表面上の各部分における上記塗料の面密度から構成された塗料分布情報を、インクの面密度が高くなるにつれて上記塗料の面密度が低くなるように、作成する、情報作成工程と、を備えており、塗布工程では、塗料分布情報に基づいて、上記塗料の吹き付けを制御する。
(b)上記塗料の面密度の制御が、インクジェット方式によってノズルから1回に吹き出される上記塗料の体積を制御することで、行われる。
(c)塗布工程では、上記表面の所望の領域にのみ、上記塗料を塗布する。
本願の方法に係る第1発明は、可視媒体を搬送しながら、可視媒体の表面を加工する、表面加工装置において、紫外線硬化型塗料を可視媒体の表面にインクジェット方式によって吹き付けて、上記表面に上記塗料からなるプレコーティングを形成する、塗布装置と、紫外線の照射によって、プレコーティングを硬化させてコーティングを形成する、照射装置と、を備えている。
本願の装置に係る第1発明は、次の構成(d)〜(f)を採用することが好ましい。
(d)可視媒体の表面に、インクの塗布によって、印刷画像が予め形成されており、更に、上記表面上の各部分におけるインクの面密度から構成された画像情報を、取得する、情報取得手段と、情報取得手段で得られた画像情報に基づいて、上記表面上の各部分における上記塗料の面密度から構成された塗料分布情報を、インクの面密度が高くなるにつれて上記塗料の面密度が低くなるように、作成する、情報作成手段と、備えており、塗布装置が、塗料分布情報に基づいて、上記塗料の吹き付けを制御する。
(e)上記塗料の面密度の制御が、インクジェット方式によってノズルから1回に吹き出される上記塗料の体積を制御することで、行われる。
(f)塗布装置が、上記塗料を塗布する領域を、上記表面の一部又は全部に変更できる。
本願の方法に係る第1発明によれば、インクジェット方式を利用するので、上記表面の部分に応じて、塗料の面密度を制御することができる。
更に、構成(a)によれば、可視媒体の表面の各部で、浸透可能な塗料の面密度に応じて、実際に塗布される塗料の面密度が設定されるので、上記表面に形成されるコーティングの厚みが一定となる。したがって、コーティングの光沢を均一にできる。
更に、構成(b)によれば、上記塗料の面密度の制御を、微細に行うことができる。
更に、構成(c)によれば、ユーザの要望に応じて、上記表面に、選択的に部分光沢を施すことができる。したがって、可視媒体の装飾性の向上と、上記表面の保護と、が実現できる。
本願の装置に係る第1発明によれば、インクジェット方式を利用するので、上記表面の部分に応じて、塗料の面密度を制御することができる。
更に、構成(d)によれば、可視媒体の表面の各部で、浸透可能な塗料の面密度に応じて、実際に塗布される塗料の面密度が設定されるので、上記表面に形成されるコーティングの厚みが一定となる。したがって、コーティングの光沢を均一にできる。
更に、構成(e)によれば、上記塗料の面密度の制御を、微細に行うことができる。
更に、構成(f)によれば、ユーザの要望に応じて、上記表面に、選択的に部分光沢を施すことができる。したがって、可視媒体の装飾性の向上と、上記表面の保護と、が実現できる。
[表面加工装置の構成]
図1を用いて、本実施形態の表面加工装置1の構成を説明する。表面加工装置1は、シート20を搬送しながら、シート20の表面20aに、紫外線硬化型塗料のコーティングを形成する装置である。紫外線硬化型塗料を、以下、単に、塗料と称する。
シート20は、紙製の矩形シートであり、可視媒体の1つである。
表面加工装置1は、搬送システム2と、走査装置3と、塗布装置4と、照射装置5と、制御装置10と、を備えている。
搬送システム2は、給紙装置6と、第1搬送ローラ対7と、第2搬送ローラ対8と、排紙装置9と、を備えている。搬送システム2は、シート20を、搬送経路Pに沿って、給紙装置6から、第1搬送ローラ対7、走査領域S、塗布可能領域E、照射領域L、及び、第2搬送ローラ対8を経由して、排紙装置9まで搬送する。
次に、搬送経路Pに沿って、表面加工装置1に備える各装置を説明する。以下、搬送方向は、搬送経路Pに沿う方向である。横幅方向は、シート20の表面20aに平行かつ、搬送方向に直交する方向である。
給紙装置6は、シート20を供給する装置である。給紙装置6は、収容部6a及び給紙ローラ6bを備えている。収容部6aには、シート20が多数収容されている。給紙ローラ6bは、収容部6a内にある1枚のシート20を、搬送経路Pに送り出す。
第1搬送ローラ対7は、シート20を挟んで搬送するための、下ローラ7aと上ローラ7bとからなっている。
走査装置3は、シート20の表面20aを走査して、画像情報を作成する装置である。シート20が搬送経路P上の走査領域Sを通過するときに、走査領域Sに位置する部分の表面20aが、走査装置3によって読み取られる。走査領域Sは、表面20aの横幅よりも広い帯状領域である。ここで、シート20は、第1搬送ローラ対7によって搬送されるので、表面20aの全体が走査領域Sを通過する。このため、走査装置3は、第1搬送ローラ対7と協力して、表面20aの全体を、走査することができる。
塗布装置4は、インクジェット方式によって紫外線硬化型塗料をシート20の表面20aに吹き付けて、表面20aに上記塗料のプレコーティング30を形成する装置である。ここで、プレコーティング30は、硬化膜(コーティング31)と区別するために、硬化前の塗料によって形成された膜を指している。
塗布装置4は、インクジェットヘッド4aを備えている。インクジェットヘッド4aは、上記塗料を液滴の形で吹き出すように、構成されている。また、インクジェットヘッド4aは、シート20の横幅方向で移動可能に構成されている。そして、シート20が搬送経路P上の塗布可能領域Eを通過するときに、塗料が、塗布可能領域Eに位置する部分の表面20aに、塗布される。塗布可能領域Eは、表面20aの横幅よりも広い帯状領域である。塗布装置4は、第1搬送ローラ対7と協力して、表面20aの全体に、塗料を塗布することができる。
照射装置5は、紫外線の照射によって、表面20a上のプレコーティング30を硬化させてコーティング31を形成する、装置である。シート20が搬送経路P上の照射領域Lを通過するときに、紫外線が、照射領域Lに位置する部分の表面20aに、照射される。照射領域Lは、表面20aの横幅よりも広い帯状領域である。照射装置5は、第1搬送ローラ対7と協力して、表面20aの全体に、紫外線を照射することができる。そして、プレコーティング30が、紫外線の照射を受けることによって硬化して、コーティング31になる。
第2搬送ローラ対8は、コーティング31付きのシート20を挟んで搬送するための、下ローラ8aと上ローラ8bとからなっている。なお、照射領域Lを通過した後のシート20上のプレコーティング30は、第2搬送ローラ対8を通過するまでに、コーティング31になっている。
排紙装置9は、コーティング31付きのシート20を収容する装置である。
制御装置10は、搬送システム2、走査装置3、塗布装置4、及び照射装置5の作動を、制御する。
(塗料の面密度の制御)
次に、表面20a上への塗料の塗り方を、すなわち、表面20a上に塗布される塗料の面密度の制御を、説明する。
図2には、表面20aに形成された印刷画像21が示されている。表面20aの全面は、印刷画像21と、余白22とで、占められている。印刷画像21は、表面加工装置1による加工を受ける前に、予め、表面20aにインクを塗布することによって、形成されている。また、印刷画像21は、背景23と、主要部24と、からなっている。背景23よりも、主要部24の方が、濃く描かれている。つまり、背景23でのインクの面密度よりも、主要部24でのインクの面密度の方が、高い。
シート20への塗料の浸透率は、表面20aの表面状態によって変化する。インクの塗布されている部位で、塗料の浸透率が、低下する。つまり、インクの面密度が高い部位ほど、後工程での塗料の浸透が阻害され、塗料が染み込みにくくなる。上述したように、概ね、主要部24、背景23、余白22の順に、インクの面密度が高い。この結果、概ね、主要部24、背景23、余白22の順に、塗料の浸透率が低下する。
プレコーティング30の厚みを一定にするために、インクの面密度の分布に応じて、塗料の面密度の分布が設定される。インクの面密度の分布は、走査装置3によって作成される表面20aの画像情報によって特定される。また、プレコーティング30の厚みが一定となるような、塗料の面密度の分布が、塗料分布情報として、作成される。塗布装置3は、塗料分布情報に基づいて、塗布を実行する。以下で、画像情報及び塗料分布情報を、順に説明する。
表面20aの画像情報は、走査装置3による走査の解像度に応じて、一定の画素数を有している。各画素は、色情報を有している。つまり、画像情報は、表面上の各部分における色情報から構成されている。
色情報は、色調及び諧調の情報を意味する。諧調のレベルの違いは、色の濃度の違いを意味する。本実施形態では、諧調のレベルの違いが、インクの面密度の違いに相当すると、規定している。
塗料分布情報は、画像情報に対応しており、画素に対応するドット情報を有している。各ドット情報は、塗料の体積の情報を有している。ここで、画素とドット情報とは、共に、表面20aの全域を所定解像度で分割したときの1エリアに関する情報である。
また、図3に示すように、塗料の体積は、インクジェットヘッド4aのノズルから1回に吹き出される塗料の体積を、指している。つまり、1回に吹き出される塗料の体積は、上述の1エリアRに供給される塗料の体積を、指している。塗料の体積の調整は、バリアブルドット方式による制御を指している。体積「大」Vl、体積「中」Vm、体積「小」Vsがある。1エリアR内に供給される塗料の体積が大きくなるほど、塗料の面密度が大きくなる。
Figure 2010005593
表1は、画像情報の色情報をモノクロ256諧調とした場合における、レベル差と、1回の塗料の体積と、の関係を示している。256諧調は、0〜255のレベルからなっている。レベル差は、シート20の余白22の諧調と、各部分での色情報の諧調と、の差である。本実施形態では、余白22の諧調は0レベルである。塗料の体積の単位は、ピコリットルである。ここで、画像情報の色情報がRGBの3色の色情報である場合は、該3色の色情報は、グレースケール変換によって、モノクロの色情報に変換される。
表1に示されるように、レベル差が「低」、「中」、「高」と大きくなるにつれて、塗料の体積が「大」、「中」、「小」と小さくなっている。つまり、塗料分布情報が、インクの面密度が高くなるにつれて上記塗料の面密度が低くなるように、作成されている。
例えば、背景23の諧調が一律50レベルであって、主要部24の諧調が120〜200レベルの範囲で変化している場合を考える。この場合、50レベルの背景23と、0レベルの余白22とは、共に、レベル差が「低」である。したがって、背景23及び余白22には、体積「大」の制御によって、塗料が塗布される。また、主要部24は、諧調が120〜170レベルの範囲の第1部分24aと、諧調が171〜200レベルの範囲の第2部分24bと、を有している。120〜170レベルの第1部分24aは、レベル差が「中」なので、体積「中」の制御によって、塗料が塗布される。171〜200レベルの第2部分24bは、レベル差が「高」なので、体積「小」の制御によって、塗料が塗布される。
特に、本実施形態では、塗料分布情報が、インクの面密度と塗料の面密度との合計が略一定となるように、作成されている。例えば、インクの面密度及び塗料の面密度は、次の式(1)、(2)及び(3)の関係を満たすように作成される。ここで、x=インクの面密度(mg/inch)、y=塗料の面密度(mg/inch)、c=インクの面密度と塗料の面密度との合計(mg/inch)、a=係数、である。
c=x+ay・・・・・(1)
0.3<a<3.0・・・・・(2)
10<c<200・・・・・(3)
(塗料の塗布部位の制御)
表面加工装置1は、インクジェット方式の塗布装置3を備えているので、表面20aの所望の領域にのみ、塗料を塗布することができる。
図2に示すように、表面20aの一部を占める領域25にのみ、塗料を塗布しても良い。領域25は、印刷画像21の全体を囲うが、余白22の大半を含まない領域である。もちろん、表面20aの全体に、塗料を塗布することも可能である。
[表面加工装置の作動]
次に、表面加工装置1の作動を説明する。給紙装置6による給紙工程、走査装置3による情報取得工程、制御装置10による情報作成工程、塗布装置4による塗布工程、照射装置5による照射工程、排紙装置9による排紙工程、が順に実行される。以下、情報取得工程、情報取得工程、及び塗布工程について、説明する。
(情報取得工程)
走査装置3は、走査領域Sを通過するシート20の表面20aを、走査する。そして、表面20aの画像情報が作成される。画像情報は、表面20aについての、インクの面密度に係る情報である。インクの面密度に係る情報は、塗料の浸透率に係る情報を、提供する。そして、走査装置3が、画像情報を取得する、情報取得手段である。
(情報作成工程)
制御装置10は、走査装置3で作成された画像情報に基づいて、塗料分布情報を作成する。1回に吹き出される塗料の体積によって、塗料の面密度が決定されるので、塗料分布情報は、表面20a上の各部分における塗料の面密度から構成されている。そして、制御装置10が、塗料分布情報を作成する情報作成手段である。なお、情報作成工程は、シート20が走査領域Sから塗布領域Eに移動するまでの間に、実行される。
(塗布工程)
塗布装置4は、塗布可能領域Eを通過するシート20の表面20aに、塗料分布情報に基づいて、塗料を塗布する。
[表面加工装置の効果]
表面加工装置1の効果を説明する。
表面加工装置1は、インクジェット方式の塗布装置3によって、シート20の表面20aに、塗料を塗布する。インクジェット方式の場合、1画素に対応するエリア単位で、塗料を「塗布する」及び「塗布しない」を切換えることができる。隣り合うエリアに連続的に塗布を実行すれば、塗料の面密度が高くなり、隣り合うエリアに間欠的に塗布を実行すれば、塗料の面密度が低くなる。つまり、塗料の面密度を変更できる。また、1回に吹き出される液滴の体積を調整するバリアブルドット方式を採用すれば、1エリア内の塗布量を変更することができる。この場合も、塗料の面密度を変更できる。したがって、効果としては、インクジェット方式を利用するので、表面20aの部分に応じて、塗料の面密度を制御することができる。
また、表面加工装置1では、表面20aにインクの印刷画像が形成されているときに、インクジェット方式による塗料の吹き付けが、インクの面密度が高くなるにつれて上記塗料の面密度が低くなるように作成された塗料分布情報に基づいて、制御される。ここで、シート20に浸透する溶剤の面密度が一定であることから、インクの面密度が高くなるにつれて、シート20に浸透する塗料の面密度は低下する。効果としては、シート20の表面20aの各部で、浸透可能な塗料の面密度に応じて、実際に塗布される塗料の面密度が設定されるので、表面20aに形成されるコーティング31の厚みが一定となる。したがって、コーティング31の光沢を均一にできる。
また、表面加工装置1では、塗料の面密度の制御が、インクジェット方式によって1回に吹き出される上記塗料の体積を制御することで、行われる。効果としては、塗料の面密度の制御を、微細に行うことができる。
また、表面加工装置1では、表面20aの所望の領域にのみ、塗料が塗布される。効果としては、ユーザの要望に応じて、表面20aに、選択的に部分光沢を施すことができる。したがって、シート20の装飾性の向上と、表面20aの保護と、が実現できる。
[変形例]
次のような変形例を、表面加工装置1に適用できる。
(1)ユーザが、表面加工装置1の外部で塗料分布情報を作成した場合、画像情報は不用である。ここで、塗料分布情報は、表面20aの各部分における塗料の面密度から構成されている。したがって、ユーザ自身が、コンピュータを利用するなどして、塗料分布情報を、作成することが可能である。
(2)画像情報は、走査装置3によって取得される画像情報に限定されない。印刷画像21の形成がインクジェット方式で行われる場合は、印刷画像21の形成に用いるための画像情報を、表面加工装置1で用いる画像情報として利用することができる。つまり、印刷画像21のためのインクジェット方式の印刷装置と、インクジェット方式の塗布装置4とで、画像情報が共有されている。また、画像情報は、ユーザによって作成されたデータであってもよい。ユーザ自身がコンピュータを利用するなどして、画像情報を作成することが可能である。
また、画像情報が、表面加工装置1の外部で作成されたデータである場合は、画像情報を取得する情報取得手段は、制御装置10への入力手段一般を利用できる。入力手段は、例えば、データ送信用の通信線に接続される情報端末や、ユーザの操作によってデータ入力可能なキーボードである。
表面加工装置1の構成を示す側面図である。 印刷画像の形成されたシートの表面を示す図である。 インクジェットヘッドから1回に吹き出される塗料の体積の異なる例を示す図である。
符号の説明
1 表面加工装置
2 搬送システム
3 走査装置(情報取得手段)
4 塗布装置
5 照射装置
20 シート
20a 表面
21 印刷画像

Claims (8)

  1. 可視媒体を搬送しながら、可視媒体の表面を加工する、表面加工方法において、
    紫外線硬化型塗料を可視媒体の表面にインクジェット方式によって吹き付けて、上記表面に上記塗料からなるプレコーティングを形成する、塗布工程と、
    紫外線の照射によって、プレコーティングを硬化させてコーティングを形成する、照射工程と、
    を備えている、
    ことを特徴とする、可視媒体の表面加工方法。
  2. 可視媒体の表面に、インクの塗布によって、印刷画像が予め形成されており、
    更に、上記表面上の各部分におけるインクの面密度から構成された画像情報を、取得する、情報取得工程と、
    情報取得工程で得られた画像情報に基づいて、上記表面上の各部分における上記塗料の面密度から構成された塗料分布情報を、インクの面密度が高くなるにつれて上記塗料の面密度が低くなるように、作成する、情報作成工程と、
    を備えており、
    塗布工程では、塗料分布情報に基づいて、上記塗料の吹き付けを制御する、
    請求項1に記載の、可視媒体の表面加工方法。
  3. 上記塗料の面密度の制御が、インクジェット方式によってノズルから1回に吹き出される上記塗料の体積を制御することで、行われる、
    請求項1に記載の、可視媒体の表面加工方法。
  4. 塗布工程では、上記表面の所望の領域にのみ、上記塗料を塗布する、
    請求項1に記載の、可視媒体の表面加工方法。
  5. 可視媒体を搬送しながら、可視媒体の表面を加工する、表面加工装置において、
    紫外線硬化型塗料を可視媒体の表面にインクジェット方式によって吹き付けて、上記表面に上記塗料からなるプレコーティングを形成する、塗布装置と、
    紫外線の照射によって、プレコーティングを硬化させてコーティングを形成する、照射装置と、
    を備えている、
    ことを特徴とする、可視媒体の表面加工装置。
  6. 可視媒体の表面に、インクの塗布によって、印刷画像が予め形成されており、
    更に、上記表面上の各部分におけるインクの面密度から構成された画像情報を、取得する、情報取得手段と、
    情報取得手段で得られた画像情報に基づいて、上記表面上の各部分における上記塗料の面密度から構成された塗料分布情報を、インクの面密度が高くなるにつれて上記塗料の面密度が低くなるように、作成する、情報作成手段と、
    備えており、
    塗布装置が、塗料分布情報に基づいて、上記塗料の吹き付けを制御する、
    請求項5に記載の、可視媒体の表面加工装置。
  7. 上記塗料の面密度の制御が、インクジェット方式によってノズルから1回に吹き出される上記塗料の体積を制御することで、行われる、
    請求項5に記載の、可視媒体の表面加工装置。
  8. 塗布装置が、上記塗料を塗布する領域を、上記表面の一部又は全部に変更できる、
    請求項5に記載の、可視媒体の表面加工装置。
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