JP2004042285A - インクジェット記録装置および該装置の吐出状態検出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および該装置の吐出状態検出方法 Download PDF

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加藤 真夫
Tetsuto Ikeda
池田 哲人
Toshiji Inui
乾 利治
Shinji Takagi
高木 真二
Kentaro Yano
矢野 健太郎
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Abstract

【課題】吐出されたインク滴を検出する際に、キャリッジの移動に伴う空気の流れの変化や乱れ、およびインクミストの舞い上がりなどによる検出精度の低下を防止する。
【解決手段】インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置でノズルの吐出状態を検出するときに、ノズルから吐出されるインク滴が、キャリッジの移動領域であって、記録媒体が搬送される領域外に設けられ、インク滴から放射される赤外線を検出する検出素子の近傍を通過する検出位置にキャリッジを移動させ(S51)、第1の時間静止させ(S52)、ノズルを駆動してインク滴を吐出させ(S53)、検出素子の出力の変化に基づいてノズルの吐出状態を判定する(S54)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置および該装置の吐出状態検出方法に関し、特に、インクを吐出する記録素子を有するインクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記録を行い、吐出されたインク滴を電磁波を検出する検出素子を用いて非接触で検出する、インクジェット記録装置および該装置の吐出状態検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行う記録装置(プリンタ)がある。
【0003】
その記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
【0004】
現在、インクが充填されたインク吐出ノズル内に設けられたヒータを加熱することにより、ノズル内に気泡を急激に生成させ、その圧力によりインク滴をノズル先端から吐出させて、対向する記録媒体にそのインクを着弾させることにより画像記録を行う方式のインクジェット記録装置が広く普及している。
【0005】
しかし、この方式の記録装置の欠点として、時間の経過に応じてインク吐出ノズル内に気泡が徐々に生成し、その気泡により画像記録の際にインク滴が正常に吐出されず記録不良を起こす事がある。
【0006】
また、ノズル内に滞在するインクが、時間の経過とともに水分が蒸発してインクが増粘してノズル内に固着し、画像記録の際にインク滴が正常に吐出されず記録不良を起こす事もある。
【0007】
このような欠点を克服するためにインクジェット記録装置では、外部からノズル内のインクを強制的に吸出し(吸引し)て、インクの吐出不良を解消する(回復する)回復動作を行うように構成されている。
【0008】
また、このような回復動作の制御のために装置内にタイマーを設け、前回の回復動作からの経過時間を計測し、その経過時間に応じて回復動作を行うかどうかを決定したり、電源投入時などのあらかじめ決められたタイミングで回復動作を必ず行うように制御されている。
【0009】
しかしながら、回復動作を行うと一度に多量のインクが排出されるため、無駄なインクの消費を抑えるためにも、回復動作の回数は出来るだけ少なくするのが好ましい。
【0010】
更に、回復動作を行ったからといって、インクの吐出が必ず正常に行われるという保証はない。
【0011】
このため、ノズルから吐出された後のインク滴を直接検出して各ノズルの吐出状態を確認する手法が提案されており、いくつかが実用化されている。
【0012】
その中でも吐出されたインク滴に対して非接触でその検出を可能とする方法は、検出部に吐出インク滴を接触させて検出する方法と比較して、インクが検出部に付着しないので、付着インクの処理に関する煩わしい作業や構成が不要であり、検出部の検出性能劣化の問題もないため特に有効な方法である。
【0013】
非接触で検出を可能とする方法として、発光素子から受光素子に向けて照射された光路中を吐出されたインク滴が通過するように構成し、光学的にインク滴の通過を検出する方法が知られている。
【0014】
この方法は、受光素子内に到達する全光量に対してインク滴により遮られる光量が占める割合により検出感度が決定されるため、インク滴の大きさ(容量)によって検出感度が大きく変化するが、近年記録密度向上のため吐出されるインク滴の大きさがますます小さくなってきており、正確に検出するのが困難となってきている。
【0015】
このためインク滴の大きさが小さい場合においても高感度で検出できる方式として、特願平11−100494号明細書等に記載されているような、インク滴から放射される電磁波をインク滴の通過経路の途中で非接触に検出する、上記光学検出方式と熱検出方式を組み合わせた熱光学検出方式が新たに提案されてきている。
【0016】
この方式は、特に、熱エネルギーを利用してインク滴を吐出するインクジェット記録装置に対しては、インク滴の大きさが小さくなってもインク滴の温度を上昇させることにより、インク滴から放射される電磁波のうち赤外線を容易に検出することができるので、有効な検出方式である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記熱光学検出方式では吐出されたインク滴以外の熱源により検出精度が大きく影響される。
【0018】
例えば。検出素子近傍の空気流の変化や乱れにより、空気自身が持っている熱が移動したり、熱分布に粗密を発生させる。これを検出素子が熱量変化として検出するため、バックグランドレベルのノイズとなって検出精度を落としてしまう。
【0019】
また、インク滴の吐出に伴なって発生する浮遊インクミストは、熱源そのものとして検出時のノイズになると伴に、実際に検出しようとしている吐出されたインク滴から放射された赤外放射波を吸収してしまい、インク滴からの赤外線の強度を低下させてしまう。更にインクミストが検出素子に付着すると検出精度が低下するので、付着したミストを取り除く必要が生じる。
【0020】
特に、上述のようなシリアル記録を行う記録装置では、キャリッジが検出位置に移動する際に、周辺の空気の流れに変化を与えたり、検出時の吐出の際に発生するインクミストがキャリッジの移動により舞い上がり検出素子付近にいつまでも漂っている場合には、検出精度が著しく低下する。
【0021】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置において、吐出されたインク滴を検出する際に、キャリッジの移動に伴う空気の流れの変化や乱れ、およびインクミストの舞い上がりなどによる検出精度の低下を防止することのできる、インクジェット記録装置および該装置の吐出状態検出方法を提供することを目的としたものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の一態様としてのインクジェット記録装置は、インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記キャリッジを移動させるためのモータと、
前記モータを駆動して前記キャリッジの動作を制御すると共に、前記ノズルの駆動タイミングを制御する制御手段と、
前記キャリッジの移動領域に設けられており、前記インク滴から放射される電磁波を検出する検出素子と、
前記検出素子の出力の変化に基づいてインク滴の通過を検出する検出回路とを備えており、
前記ノズルの吐出状態を検出するときに、前記制御手段は、前記ノズルから吐出されるインク滴が前記検出素子の近傍を通過する検出位置に前記キャリッジを移動させ、第1の時間静止させた後に前記ノズルを駆動して前記インク滴を吐出させる。
【0023】
また、上記目的を達成する本発明の別の態様としてのインクジェット記録装置の吐出状態検出方法は、インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行い、前記キャリッジを移動させるためのモータと、前記モータを駆動して前記キャリッジの動作を制御すると共に、前記ノズルの駆動タイミングを制御する制御手段と、前記キャリッジの移動領域に設けられており、前記インク滴から放射される電磁波を検出する検出素子と、前記検出素子の出力の変化に基づいてインク滴の通過を検出する検出回路とを備えたインクジェット記録装置の吐出状態検出方法であって、
前記制御手段によって、前記ノズルから吐出されるインク滴が前記検出素子の近傍を通過する検出位置に前記キャリッジを移動させ、第1の時間静止させた後に前記ノズルを駆動して前記インク滴を吐出させ、
前記検出回路の出力に基づいて前記ノズルの吐出状態を判定する。
【0024】
すなわち、インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行い、キャリッジを移動させるためのモータと、モータを駆動してキャリッジの動作を制御すると共に、ノズルの駆動タイミングを制御する制御手段と、キャリッジの移動領域に設けられており、インク滴から放射される電磁波を検出する検出素子と、検出素子の出力の変化に基づいてインク滴の通過を検出する検出回路とを備えたインクジェット記録装置で吐出状態を検出するときに、制御手段によって、ノズルから吐出されるインク滴が検出素子の近傍を通過する検出位置にキャリッジを移動させ、第1の時間静止させた後にノズルを駆動してインク滴を吐出させ、検出回路の出力に基づいてノズルの吐出状態を判定する。
【0025】
このようにすると、静止させている間に、不吐出検出を行う際にキャリッジを検出位置まで移動したときに生じる空気流の乱れやその前に検出した記録ヘッドから生じるインクミストの影響が低減される。
【0026】
従って、吐出状態検出時に影響するノイズを低減でき、より信頼性の高い吐出状態検出が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0028】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
【0029】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0030】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0031】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0032】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態としてのカートリッジ交換式インクジェット記録装置の機械的構成を示す斜視図であり、図1では、このインクジェット記録装置のフロントカバーを取り外して装置の内部構造を示している。
【0033】
図1において、符号1は交換式のヘッドカートリッジ、2はヘッドカートリッジ1を着脱自在に取り付けるためのキャリッジユニットである。3はヘッドカートリッジ1をキャリッジユニット2に固定するためのホルダであり、カートリッジ固定レバー4に連動して作動する。すなわち、ヘッドカートリッジ1をキャリッジユニット2内に装着してからカートリッジ固定レバー4を作動させてヘッドカートリッジ1をキャリッジユニット2に圧着させることにより、ヘッドカートリッジ1の位置決めと、カートリッジ1とキャリッジユニット2との電気的なコンタクトを得ることができる。
【0034】
5は電気信号をキャリッジユニット2に伝えるフレキシブルケーブルである。6はキャリッジユニット2を主走査方向に往復運動させるためのキャリッジモータである。7はキャリッジモータ6によって駆動され、キャリッジユニット2を移動させるためのキャリッジベルトである。8はキャリッジユニット2を支えるガイドシャフトである。9はホームポジションセンサで、キャリッジユニット2のホームポジションを決めるためのフォトカプラ等を備えている。10は遮光板で、キャリッジユニット2がホームポジションに到達したことが検出される。
【0035】
12はヘッドの回復系を含むホームポジション・ユニットである。このヘッドの回復系には、ヘッドのインク吐出口の乾燥を防止するキャッピングユニット、インク吐出口の汚れや記録ヘッド内部の汚れを取り除く吸引回復を行うポンプユニット、インク吐出口の汚れを取り除くワイピングユニットが含まれる。14は、記録中または吸引後またはワイピング後に予備吐出を行うための予備吐出口(予備吐出受け手段)である。本実施形態においては、予備吐出口にて不吐出検出センサにより予備吐出時に吐出されるインク滴の検出を行っている。
【0036】
以下本明細書においては、予備吐出と記載したら、特に指定しない限り、記録中や吸引回復時に行うヘッド回復用の予備吐出とヘッドの不吐出を判定する為の不吐出検出用の予備吐出との双方を意味するものとする。
【0037】
13は記録媒体を排紙するための排紙ローラであり、拍車ユニット(不図示)との間に記録媒体を挟み込み、記録媒体を記録装置外へ排出する。
【0038】
なお、本実施形態では、キャリッジユニット2に搭載されたヘッドカートリッジ1のヘッド部に対し、記録に用いられないインク等を予備吐出させる制御を行う制御手段(不図示)が設けられている。
【0039】
ここで、記録媒体の搬送領域および記録領域に対する予備吐出口14の配設位置を説明する。記録媒体はガイドシャフト8等の下側に設けられた搬送経路を通って排紙ローラ13により記録装置の外部に排出される。このように排出される記録媒体の幅と上述の搬送経路とから搬送領域が形成されるが、この搬送領域の外側であるが、キャリッジユニット2の移動領域内に、ガイドシャフト8の一端部の下側に上述の予備吐出口14が設けられている。
【0040】
次に、上述した装置の記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0041】
図12は図1に示したインクジェット記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示す同図において、1700は記録信号を入力するインターフェース、1701はMPU、1702はMPU1701が実行する制御プログラムを格納するROM、1703は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくDRAMである。1704は後述するヘッドカートリッジ内の記録ヘッド21〜23に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、インターフェース1700、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行う。
【0042】
6はキャリッジユニット2を搬送するためのキャリッジモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モータである。1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドライバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ1710を駆動するためのモータドライバである。
【0043】
上記制御構成の動作を説明すると、インターフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1704とMPU1701との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ1706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。
【0044】
ここでは、MPU1701が実行する制御プログラムをROM1702に格納するものとしたが、EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更に追加して、インクジェット記録装置と接続されたホストコンピュータから制御プログラムを変更できるように構成することもできる。
【0045】
図2は、予備吐出口と、回復ユニットおよび不吐出検出センサとの位置関係を説明する図である。インク滴の通過する上下方向以外の4つの壁面を有する形状の予備吐出口14の1つの側面にスリット24を設け、不吐出検出センサ25を取り付けて予備吐出口14内を通過するインク滴の検出を行う。予備吐出されたインク滴は、予備吐出口14を通って下方にある廃インク吸収体Aに吸収される。以下においては便宜上この予備吐出口14内で不吐出検出センサ25のインク滴の検出を行う領域を検出領域と呼ぶ。
【0046】
この不吐出検出センサ25は、記録ヘッドから吐出されたインク滴が検出領域を通過する際に、インク滴から放射される電磁波のうち赤外線を検知する赤外線センサであり、本実施形態では赤外波長の波の強度に応じて電位変化を生じさせる焦電素子を用いた焦電型赤外線センサである。
【0047】
ここでは説明の一例として予備吐出口14の1つの側面にスリット24を介して不吐出センサ25を設けたが、これに限定されるものではなく、他の予備吐出の液滴が検出可能な場所、例えば予備吐出口の直下に検出センサ25を設けても問題はないが、記録ヘッドのノズルに近い位置に設けるほど、各インク滴を安定して検出でき、検出精度が高くなることは言うまでもない。
【0048】
また本実施形態では、記録中や吸引後の予備吐出用の予備吐出口内に不吐出検出センサを設けることにより、不吐出検出の為にのみ予備吐出を行わなくても記録中や吸引回復時にヘッドの不吐出の検出を行うことができ、記録速度を低下させることなしにヘッドの不吐出が検出できるように構成している。ただし、本発明の意図するところは、これに限定されるものではなく、不吐出検出をこれ以外の別の場所で行っても良い。そのようにすると、検出センサ付近へ吐出されるインク滴が少なくなるので検出センサ付近のインクミストが減少し、センサ付近を汚さず、より高い信頼性を確保することが可能である。
【0049】
図3は、本実施形態で用いられるヘッドカートリッジ1の構成を示す分解斜視図である。15は交換式の黒(Bk)インクを収容し貯留しているインク容器としてのインクタンクである。16はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびこれらのインクよりも染料濃度の低い淡シアン(c)、淡マゼンタ(m)、淡イエロー(y)の6種類のインクを収容している交換式のインクタンクである。
【0050】
17はインクタンク16の連結口で、ヘッドカートリッジ1に取り付けられたときに内部の連通口と連結してインクを供給する部分である。18はインクタンク15のインク供給口である。これらのインク供給口17および18は、供給管20を介して、Bkインクを吐出する記録ヘッド部(黒インク吐出部)21とインクC,M,Yのインクを吐出する記録ヘッド部〈カラー濃インク吐出部)22と淡インクc,m,yのインクを吐出する記録ヘッド部(カラー淡インク吐出部)23の各ノズルにインクを供給するように構成されている。
【0051】
これら記録ヘッド部21,22および23は、ヘッドカートリッジ1が図1に示した記録装置のキャリッジユニット2に装着され固定されたときに、キャリッジユニット2が往復移動するガイドシャフト8の軸方向に沿って順に配列される。すなわち、記録媒体の同一記録位置には、記録ヘッド部21,22および23がこの順序で通過し、逆方向の移動の際には、記録ヘッド部23,22および21の順序で通過する。この関係は、予備吐出受け手段としての予備吐出口14等に対しても同様である。
【0052】
本実施形態では、C,M,Yカラーインクの吐出による記録に加え、染料濃度の低い淡色のc,m,yの3種類の淡インクを用いて記録を行うことにより、微妙な階調表現を必要とする画像形成において粒状惑のない高品位の画像を形成することが可能である。
【0053】
また、図3において、符号19は電気信号のコンタクト部であり、前述のフレキシブルケーブル5と接続され、記録データに対応した信号を記録ヘッド部21,22および23に伝えるように構成されている。
【0054】
図4は、本実施形態におけるインク吐出部としての記録ヘッド部21,22および23の配列構成を示す拡大斜視図である。本実施形態では、Bkインクを吐出する記録ヘッド部21は、128本のノズルを有し容量が約80ngのインク滴を吐出する。後述する淡いインクに対して相対的に濃インクであるC,M,Yインクを吐出する記録ヘッド部22とc,m,yの淡インクを吐出する記録ヘッド部23は、各色につき24本のノズルを有し容量が約24ngのインク滴を吐出する。記録ヘッド部21,22および23のノズル密度はすべて360dpiであり、9.6kHzの駆動周波数で駆動されてインク滴を吐出する。
【0055】
次に、図面を参焦して上述した記録装置における不吐出検出時の問題を説明する。図11は、図1に示した記録装置におけるA−B断面に対応する概略断面図であり、不吐出検出時の状態を模式的に示したものである。
【0056】
図11において、キャリッジユニット2を矢印F方向に移動させながら、予備吐出口14付近に到達するとキャリッジユニットにより、予備吐出口14内のセンサ25付近の検出領域に空気の流れが生じる。従って、予備吐出口上部にヘッド21が到達した直後に予備吐出を行って不吐出検出を行うと、検出センサ部の空気流は安定していないので、インク滴から放射される赤外線が気流によって乱され、検出時のノイズが大きくなる。
【0057】
またヘッド21の不吐出検出を行った直後に、更に次のヘッド22の検出を行うべくキャリッジを移動させると、この移動により検出領域内に気流が生じるだけでなく、ヘッド21の検出時の予備吐出によって発生したミストが舞い上がり、このミストによりさらに検出時の精度が低下する。またヘッド22の後にヘッド23を連続して検出を行う場合でも同様である。
【0058】
本実施形態はこのようなキャリッジの移動にともなって生じる気流の影響を低減するものであり、以下、本実施形態における不吐出検出動作を図5を参照して説明する。
【0059】
図5は本実施形態における不吐出検出動作(A)を示すフローチャートである。本実施形態においては、記録装置としてのプリンタ側で受信した記録データに基づき記録動作中や記録動作の前後、吸引回復動作の実行時などにあらかじめ設定されたタイミンクで不吐出検出動作を開始する。ステップS51でキャリッジを1番目のヘッド21が検出領域上部に来るようにキャリッジを移動する。ステップS52でキャリッジをt1秒間停止しかつ吐出動作も行わない。
【0060】
ここで、wait時間t1はキャリッジの移動による検出領域の空気の乱れが収まる時間t2より長くなるように、すなわちt1>t2を満たすように設定される。t2は予備吐出口の形状やキャリッジの形状と移動速度、また検出センサの位置等により一概には決められないが、数/10秒〜数秒程度の時間である。
【0061】
その後不吐出検出用の吐出を行い(ステップS53)、その液滴をセンサで検出する(ステップS54)。このときのセンサでの検出値と伴に、吐出のタイミングとセンサでの検出値の変化のタイミングを、制御部によって演算し記録ヘッドの不吐出の有無を検出する。本実施形態では1ノズル単位での不吐出を検出するものを前提としているが、複数ノズル(ブロック)単位やヘッド単位で吐出の有無を検出するようにしても特に差し支えはない。
【0062】
ステップS55では検出する記録ヘッドがまだあるかないかを判断し、検出するヘッドがあった場合にはステップS51に戻り次のヘッドの不吐出検出を行う。すべてのヘッドに対する不吐出検出が終了したら、不吐出検出動作を終了する。
【0063】
不吐出を検出した際の動作については本発明の意図するところとは特に関係ないのでここでは特に言及しないが、一般には吸引回復動作を行ったり、ユーザに警告を行ったりする。
【0064】
上記の説明では複数のヘッドの検出を行う際に、検出前のwait時間t1を各ヘッドで同一の値で行った。しかしながら、実際には記録ヘッドの配列構成によってこのwait時間は変えても良い。これは記録ヘッドの配列構成によって起こる検出領域での空気流の乱れは異なるであろうし、また2番目ヘッド以降の検出では、空気流の乱れが収まっても、その前に検出を行った際に発生したミストがまだ検出領域内に浮遊している可能性もあるからであり、実際に検出を行う記録ヘッドの配列構成によって最適化する必要があることは言うまでもない。
【0065】
以上のように本実施形態によれば、不吐出検出を行う際にキャリッジを検出位置まで移動した後に、所定のwait時間を設けることにより、検出領域での空気流の乱れやその前に検出した記録ヘッドから生じるインクミストの影響が低減され、結果的に不吐出検出時のノイズを低減でき、より信頼性の高い不吐出検出が可能となる。
【0066】
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の部分に関しては説明を省略する。
【0067】
本実施形態における不吐出検出動作(B)を図6のフローチャートを参照して説明する。図6に示す動作のうち、ステップS61からS64までは、図5のフローチャートのステップS51からS54までと同一であるので、この部分に関する説明を省略する。
【0068】
本実施形態における不吐出検出動作の特徴はステップS65にある。すなわち、ステップS65においては、ステップS63のセンサ検出用予備吐出、ステップS64のセンサでの検出を行った後に、キャリッジユニット2を予備吐出位置でwait時間t3だけ停止させる。
【0069】
ここで、wait時間t3は予備吐出で吐出されたインク滴の大部分が廃インク吸収体Aに到達する時間t4より長くなるように、すなわちt3>t4を満たすように設定される。これにより、次にキャリッジユニット2が動作する際には検出領域内にはミストがほぼ存在しない状態となっている。このため、検出する際に生じたミストが、その後のキャリッジ移動により再び舞い上がり、次の検出の妨げになったり、舞い上がったミストが検出センサに付着することを防ぐことが出来る。′
図7(a)および(b)は、wait時間t3の設定を説明する為の図である。t3を予備吐出で吐出されたインク滴の大部分が廃インク吸収体Aに到達する時間よりも長くするためには、記録ヘッド部から吐出され廃インク吸収体Aに向かって落下してゆくインク滴等の液滴の速さをvとし、記録ヘッド部の吐出面から予備吐出受け手段としての予備吐出口14内に設けられた廃インク吸収体Aの先端部までの距離をLとすると、t3>L/vとなればよい。
【0070】
吐出された主滴の速さは、初期的には10m/秒程度であるが、インクミストを形成する主滴と同時に吐出された細かいサテライト滴を含むすべての液滴においても最も遅い液滴の速さを考慮する必要があるので、初期速度vとしては10m/秒よりも小さな値、例えば主滴の1/3〜1/2程度の値を用いる。
【0071】
ここで例えば、L=30mmとし、ミスト初期速度を3m/秒と仮定すると、キャリッジユニットの停止時間はt=L/vとなり、t=0.01秒となるが、実際には細かいミストは空気中を浮遊して廃インク吸収体Aに到達するので、2〜3秒間かかることが実験的に分かっている。従って、実際の時間設定では、その時間を考慮する必要がある。
【0072】
また、(b)に示すように予備吐出口14の内部に別途吸収体A’を設けると、Lが小さくなりt1を小さくすることができる。これは、検出速度を上げるの大変有効である。最適な距離Lの値はシステム毎によって異なるのでここでは特に言及しないが、一般的にはLを短くするほど、ミストを早く抑えることができる。しかしながら、例えば、吸収体A’の位置を検出領域と接近させ過ぎると、A’に到達したインクが乾燥し、インク残留物が堆積、成長して検出領域内に入って、検出精度を落とす可能性がある。
【0073】
また本実施形態では、wait時間t1およびt3を、全ての記録ヘッドに対して同じ値としたが、実際にはヘッド毎に設定しても本発明の意図するところには何ら問題ないことは先の実施形態と同様である。
【0074】
以上のように本実施形態によれば、不吐出検出のための吐出の前後にキャリッジを静止させるwait時間を設けることにより、検出時の検出領域での空気流の乱れを低減し、結果的に不吐出検出時のノイズを低減できるだけでなく、検出吐出時のミストのセンサ部への付着を最低限にでき、より信頼性の高い不吐出検出が可能となる。また吸収体を検出領域直下の比較的近い位置に配置することにより、検出時間の短縮が可能となる。
【0075】
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の部分に関しては説明を省略する。
【0076】
本実施形態における不吐出検出動作(C)を図8のフローチャートを参照して説明する。図8に示す動作のうち、ステップS81からS84までは、図5のフローチャートのステップS51からS54までと同一であるので、この部分に関する説明を省略する。
【0077】
本実施形態における不吐出検出動作の特徴はステップS85にある。一般にインクジェット記録装置において、記録中に使用頻度の低いノズルの吐出性能を維持するために行われる予備吐出では、吐出されるインク滴の数は、通常数個〜十数個程度で効果を発揮する。一方、吸引回復後の予備吐出では数百個程度のインク滴の吐出を必要とする。このように予備吐出されるインク滴の数はその目的によって異なる。
【0078】
本発明者らによる実験では、予備吐出で吐出されるインク滴の数が数個程度であれば、予備吐出直後にキャリッジが移動しても予備吐出で生じるミストがわずかであり、舞い上がりによる検出への影響および予備吐出ミストが付着することによるセンサ部の出力への影響がほとんど無視できる程度である。
【0079】
そこで本実施形態では、ステップS85において検出での予備吐出のインク滴の数(発散)をカウントし、その数が所定数n未満であれば、第2の実施形態で行った予備吐出後の時間t3のwait(ステップS86)を省略し、ステップS87を実行する。これによりキャリッジユニットを不要に停止させることを防止し、記録速度の低下を抑えることができる。
【0080】
なお、本実施形態では、ステップS85で吐出発数Nを所定数nと比較して、比較結果に応じてステップS86を行うか否かが決定されるようにしたが、ステップS85で吐出発数Nの値に応じて、ステップS86のwait時間t3を変更するようにしても同様の効果が得られる。この場合には、吐出発数Nとwait時間t3の対応をルックアップテーブルを用いて参照するように構成すると、実現が容易であり、高精度での検出を行いつつ検出速度の低下を抑えることができる。
【0081】
[第4の実施形態]
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の部分に関しては説明を省略する。
【0082】
以上の実施形態では、吐出性能回復用の予備吐出口14内に不吐出検出用センサを設けた構成であるが、この場合、不吐出検出を行わない予備吐出によってもミストが生じ、センサ部へ付着して検出感度が低下することがある。本実施形態は、このような不吐出検出を行わない予備吐出によって生じるミストがセンサ部へ付着することを防止することを目的とするものである。
【0083】
以下、本実施形態のインクジェット記録装置における予備吐出動作について説明する。図9は本実施形態の予備吐出動作を示すフローチャートである。本実施形態においては、記録装置としてのプリンタ側で受信した記録データに基づき記録動作中や記録動作の前後、吸引回復動作の実行時などにあらかじめ設定されたタイミンクで予備吐出動作を開始する。実際のプリンタではスループット等に影響するため、例えば複数枚にわたる記録の実行中など、必ずしも予備吐出時に不吐出検出を行う必要がない場合がある。
【0084】
このため本実施形態では、ステップS91において今回の予備吐出が不吐出検出を伴うものかどうかを判断する。不吐出検出を行う必要があれば、ステップS95に進み、上記第1〜第3の実施形態で述べた不吐出検出動作A〜Cのいずれかを行い、不吐出検出動作が終了すると予備吐出動作を終了する。
【0085】
ステップS91において不吐出検出を行う必要がないとされた場合は、キャリッジを移動し(ステップS92)、予備吐出を行う〈ステップS93)。その後、キャリッジをt5秒間停止しする(ステップS94)。ここでwait時間t5は、上記wait時間t3と同様に、予備吐出で吐出されたインク滴の大部分が廃インク吸収体Aに到達する時間より大きく設定する。
【0086】
このwait時間t5により、予備吐出によりセンサ部へのミストの付着を防ぐことが可能となる。そして予備吐出を行う記録ヘッドが他にある場合にはステップS92にもどり、無ければ予備吐出動作を終了する。
【0087】
第4の実施形態の変形として、上記第3の実施形態と同様に、予備吐出で吐出されるインク滴の数(発数)に応じて、wait時間を設けるかどうかを決定してもよい。図10はこの場合の動作を示すフローチャートであり、S101からS103およびS105は、図9のS91からS93およびS95と同じである。
【0088】
本変形例では、ステップS104においてステップS103で行われた予備吐出の発数Nをカウントし、所定発数nより大きい場合のみ、キャリッジをt6だけ停止する(ステップS106)。その後予備吐出する記録ヘッドが他にある場合にはステップS102にもどり、無ければ予備吐出動作を終了する。ここでwait時間t6は、予備吐出で吐出されたインク滴の大部分が廃インク吸収体Aに到達する時間よりも大きく設定するのは上記と同様である。
【0089】
なお、本変形例では、ステップS104で吐出発数Nを所定数nと比較して、比較結果に応じてステップS106を行うか否かが決定されるようにしたが、ステップS104で吐出発数Nの値に応じて、ステップS106のwait時間t6を変更するようにしても同様の効果が得られる。この場合には、吐出発数Nとwait時間t6の対応をルックアップテーブルを用いて参照するように構成すると、実現が容易であり、高精度での検出を行いつつ検出速度の低下を抑えることができる。
【0090】
また、図9および図10において、wait時間t5およびt6の長さを予備吐出を行う記録ヘッドごとに設定しても差し支えないのはいうまでもない。
【0091】
[他の実施形態]
以上の実施形態では、記録中や吸引回復動作の際に吐出性能回復のための予備吐出を行う位置である予備吐出口14の内部に記録ヘッドの不吐出を判定する不吐出検出用センサを設けた構成について説明した。吐出性能回復のための予備吐出位置とは別に、不吐出検出用の予備吐出口を設けても、本発明の目的を達成することができるのは先に述べたとおりである。
【0092】
また、以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0093】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0094】
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0095】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0096】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書に記載された構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0097】
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0098】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0099】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0100】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0101】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0102】
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0103】
このような場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0104】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0105】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5、6および/または図8〜10に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、静止させている間に、不吐出検出を行う際にキャリッジを検出位置まで移動したときに生じる空気流の乱れやその前に検出した記録ヘッドから生じるインクミストの影響が低減される。
【0109】
従って、吐出状態検出時に影響するノイズを低減でき、より信頼性の高い吐出状態検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての記録装置の記録部の概観を示す概略透視図である。
【図2】図1の記録装置の不吐出検出部周囲の概観を示す概略斜視図である。
【図3】図1に示したヘッドカートリッジの構成を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示したヘッドカートリッジにおける記録ヘッド部の構成を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の不吐出検出動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の不吐出検出動作を示すフローチャートである。
【図7】不吐出検出の際の予備吐出後の待機時間の設定を説明するための概略断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の不吐出検出動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態の不吐出検出動作を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施形態の変形例の不吐出検出動作を示すフローチャートである。
【図11】不吐出検出センサとその周囲を示す断面図である。
【図12】図1の記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ヘッドカートリッジ
2 キャリッジユニット
3 ホルダ
4 カートリッジ固定レバー
5 フレキシブルケーブル
6 キャリッジモータ
7 キャリッジベルト
8 ガイドシャフト
9 ホームポジションセンサ
10 遮光板
12 ホームポジション・ユニット
13 排紙ローラ
15 黒インク用インクタンク
16 カラーインク用インクタンク
17 連結口
18 インク供給口
19 コンタクト部
20 供給管
21 黒インク用記録ヘッド
22 カラー濃インク用記録ヘッド
23 カラー淡インク用記録ヘッド
24 スリット
25 不吐出検出センサ

Claims (25)

  1. インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記キャリッジを移動させるためのモータと、
    前記モータを駆動して前記キャリッジの動作を制御すると共に、前記ノズルの駆動タイミングを制御する制御手段と、
    前記キャリッジの移動領域に設けられており、前記インク滴から放射される電磁波を検出する検出素子と、
    前記検出素子の出力の変化に基づいてインク滴の通過を検出する検出回路とを備えており、
    前記ノズルの吐出状態を検出するときに、前記制御手段は、前記ノズルから吐出されるインク滴が前記検出素子の近傍を通過する検出位置に前記キャリッジを移動させ、第1の時間静止させた後に前記ノズルを駆動して前記インク滴を吐出させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えており、
    前記検出素子は、インク滴からの放射熱を検出する赤外線センサであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記検出素子の下方に前記インク滴を受容して吸収するインク吸収体を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記ノズルの吐出状態の検出が終了したとき、前記キャリッジを、前記ノズルから前記インク吸収体までの距離に応じて決定される第2の時間静止させてから前記キャリッジを移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記キャリッジに前記記録ヘッドが複数搭載されており、前記ノズルの吐出状態の検出を各記録ヘッドに対して行うときに、1つの記録ヘッドに対する前記ノズルの吐出状態の検出が終了する度に、前記キャリッジを第2の時間静止させてから次の記録ヘッドに対する検出位置に前記キャリッジを移動させることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1および第2の時間の少なくとも一方を記録ヘッド毎に変更することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記ノズルの吐出性能を維持するための予備吐出および前記ノズルの吐出状態を回復するための回復処理を実行した後に行われる予備吐出を、前記検出位置で行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記いずれかの予備吐出を行う際に、必要に応じて前記ノズルの吐出状態の検出を行うことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記いずれかの予備吐出が行われるときにも、前記第1および第2の静止時間の少なくとも一方を設けることを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記いずれかの予備吐出で吐出されるインク滴の数が所定数以上であるときに、前記第1および第2の静止時間の少なくとも一方を設けることを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記いずれかの予備吐出で吐出されるインク滴の数に応じて、前記第1および第2の静止時間の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録装置。
  12. インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行い、前記キャリッジを移動させるためのモータと、前記モータを駆動して前記キャリッジの動作を制御すると共に、前記ノズルの駆動タイミングを制御する制御手段と、前記キャリッジの移動領域に設けられており、前記インク滴から放射される電磁波を検出する検出素子と、前記検出素子の出力の変化に基づいてインク滴の通過を検出する検出回路とを備えたインクジェット記録装置の吐出状態検出方法であって、
    前記制御手段によって、前記ノズルから吐出されるインク滴が前記検出素子の近傍を通過する検出位置に前記キャリッジを移動させ、第1の時間静止させた後に前記ノズルを駆動して前記インク滴を吐出させ、
    前記検出回路の出力に基づいて前記ノズルの吐出状態を判定することを特徴とするインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  13. 前記ノズルの吐出状態の検出が終了したとき、前記キャリッジを第2の時間静止させてから前記キャリッジを移動させることを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  14. 前記キャリッジに前記記録ヘッドが複数搭載されており、前記ノズルの吐出状態の検出を各記録ヘッドに対して行うときに、1つの記録ヘッドに対する前記ノズルの吐出状態の検出が終了する度に、前記キャリッジを第2の時間静止させてから次の記録ヘッドに対する検出位置に前記キャリッジを移動させることを特徴とする請求項13に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  15. 前記第1および第2の時間の少なくとも一方を記録ヘッド毎に変更することを特徴とする請求項14に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  16. 前記ノズルの吐出性能を維持するための予備吐出および前記ノズルの吐出状態を回復するための回復処理を実行した後に行われる予備吐出を、前記検出位置で行うことを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  17. 前記いずれかの予備吐出を行う際に、必要に応じて前記ノズルの吐出状態の検出を行うことを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  18. 前記いずれかの予備吐出が行われるときにも、前記第1および第2の静止時間の少なくとも一方を設けることを特徴とする請求項16または17に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  19. 前記いずれかの予備吐出で吐出されるインク滴の数が所定数以上であるときに、前記第1および第2の静止時間の少なくとも一方を設けることを特徴とする請求項16または17に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  20. 前記いずれかの予備吐出で吐出されるインク滴の数に応じて、前記第1および第2の静止時間の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項16または17に記載のインクジェット記録装置の吐出状態検出方法。
  21. インク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記キャリッジを移動させるためのモータと、
    前記モータを駆動して前記キャリッジの動作を制御すると共に、前記ノズルの駆動タイミングを制御する制御手段と、
    前記インク滴の通過を検出する検出手段と、
    前記ノズルの吐出状態を回復するための予備吐出を制御する手段と、
    前記キャリッジの移動領域に前記インク滴の通過を検出する検出手段を設けた検出領域と、
    前記キャリッジの移動領域に少なくともひとつの前記予備吐出を行う予備吐出領域を設けることを特徴とするインクジェット記録装置。
  22. 前記検出領域と、前記予備吐出領域のうちの少なくともひとつとを同じ場所に設けることを特徴とする請求項21に記載のインクジェット記録装置。
  23. 前記検出領域と、前記予備吐出領域とを異なる場所に設けることを特徴とする請求項21に記載のインクジェット記録装置。
  24. 前記インク滴の通過を検出する検出手段は、前記インク滴から放射される電磁波を検出する検出素子と、
    前記検出素子の出力の変化に基づいてインク滴の通過を検出する検出回路を少なくとも備えていること特徴とする請求項21乃至23のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  25. 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えており、
    前記検出素子は、インク滴からの放射熱を検出する赤外線センサであることを特徴とする請求項21乃至24のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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