JP2004153235A - ウエハー用部材接合構造 - Google Patents

ウエハー用部材接合構造 Download PDF

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Kazuo Okazaki
一雄 岡崎
Mitsuaki Mochizuki
光明 望月
Shinsaku Okawa
晋作 大河
Shiyouji Tanaka
召次 田中
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Abstract

【課題】ウエハーに対する熱電対等の部材の接合強度を向上することができ、ウエハーからの部材の脱落を確実に防止すると共に、薄いウエハーに対しても適用することができるウエハー用部材接合構造を提供する。
【解決手段】ウエハー1表面に設けられた収納凹部6内に熱電対等の部材3の少なくとも一部を収納し、この状態で接合手段5により部材3をウエハー1に接合する。ウエハー1表面と収納凹部6内面との少なくともいずれか一方に、溶射により溶射膜2が形成される。部材3は、この溶射膜2を介して接合手段5によりウエハー1に接合されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板等として用いられるシリコン板、石英板、セラミック板等のウエハーに対して熱電対、測温抵抗体等の部材をウエハーに嵌挿した状態で接合するウエハー用部材接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体基板として用いられるシリコンウエハーに、加熱処理が施される場合、すなわちエッチング処理や被膜処理等において加熱処理が施される場合には、被加熱対象物たるシリコンウエハーの厳密な温度管理が求められる。このようなシリコンウエハーの温度管理に際してシリコンウエハーの温度を検出する場合に、製品となるシリコンウエハーと同形状、同サイズのウエハーに熱電対等の測温体を接合した、いわゆる温度測定用のダミーウエハーが用いられることがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなダミーウエハーに熱電対等の測温体を接合するウエハー用部材接合構造としては、従来種々の構造が提案されている。
【0004】
例えば、シリコンウエハー表面の任意の箇所に窪みを形成し、この窪み内にシリコンウエハー温度を測定する熱電対の先端部を挿入し無機接着剤により固着するシリコンウエハー用の熱電対接合構造(特許文献2参照)や、互いに重ねて載置した2枚のウエハーのうちの上部ウエハーの所定箇所にこの上部ウエハーを貫通する孔とこの孔から上部ウエハーの下面に沿って延びる溝を形成し、この孔を介して上記溝内に差し込んだ熱電対を上記上部ウエハーと下部ウエハーとにより挟持するシリコンウエハー用の熱電対接合構造(特許文献3参照)が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−6340号公報
【特許文献2】
特開平11−224838号公報
【特許文献3】
特開平11―344386号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ウエハーに対する熱電対の接合構造のうち、窪みに熱電対を挿入し無機接着剤で固着する接合構造では、シリコンウエハーの加熱処理中に、このシリコンウエハーから熱電対が脱落することがあり、熱電対のシリコンウエハーに対する接合強度の面で問題があった。すなわち、シリコンウエハーとこのウエハーに熱電対を固着するための無機接着剤との熱膨張率が大きく異なるとウエハーと接着剤とが一部において剥離し、やがて熱電対が脱落するという不都合が発生することがあり、しかもシリコンウエハーに設けられた窪みが平滑面により構成されているような場合には、接着強度が一層低下するという問題があった。
【0007】
一方、2枚のウエハー間に熱電対を挟持させる接合構造では、年々薄く形成されるシリコンウエハーに対して、更に薄く上部ウエハーと下部ウエハーを形成しなければならず、その適用範囲に限界があった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ウエハーに対する熱電対等の部材の接合強度を向上することができ、ウエハーからの部材の脱落を確実に防止すると共に、薄いウエハーに対しても適用することができるウエハー用部材接合構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ウエハー表面に設けられた収納凹部内に部材の少なくとも一部を収納し、この状態で接合手段により上記部材をウエハーに接合するウエハー用部材接合構造において、上記ウエハー表面と上記収納凹部内面との少なくともいずれか一方に、溶射により溶射膜が形成され、上記部材は、この溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されていることを特徴とするものである。
【0010】
すなわち、ウエハー表面と収納凹部内面との少なくともいずれか一方に、溶射材料が溶射により吹き付けられ、この溶射材料が固化して溶射膜が形成される。この溶射膜は、溶融したまたはそれに近い状態の溶射材料が上記面の微細な凹凸に確実に浸透して形成されるので、溶射膜は、例えば熱膨張率等に関しウエハーと相違する場合でも、ウエハーに強固に接合した状態で形成される。ウエハーに接合される部材は、この溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されるので、溶射膜や部材と良好な接合性を有する接合手段を選択することができ、これにより、部材を溶射膜に強固に接合することができる。従って、上記構成によれば、上記部材は、溶射により形成された溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されているので、ウエハーに対する上記部材の接合強度を向上することができ、ウエハーからの部材の脱落を確実に防止することができる。また、上記ウエハー表面と上記収納凹部内面との少なくともいずれか一方に、溶射により溶射膜が形成され、上記部材は、この溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されているので、簡単な構成で、上記接合強度の向上を図ることができ、しかも収納凹部を形成することができるウエハーであれば、薄いウエハーに対しても容易に適用することができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のウエハー用部材接合構造において、上記部材は、上記ウエハーの温度を測定するための温度検出部を有する測温体であり、この測温体が上記温度検出部によりウエハー温度を検出しうる態様でウエハーに接合されていることを特徴とするものである。すなわち、上記ウエハー用部材接合構造は、温度測定用ウエハーに、このウエハー温度を測定するための温度検出部を有する測温体を接合する場合に好適に採用することができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項2記載のウエハー用部材接合構造において、上記測温体は、熱電対であることを特徴とするものである。すなわち、この部材接合構造は、測温体のなかでも熱電対の接合に好適に採用することができる。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜は金属膜から構成されている一方、上記熱電対はシース型のものとして構成され、上記金属膜に上記シース型熱電対が上記接合手段としてのろう付け及び溶接の少なくとも一方により接合されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、溶射によりウエハー表面または収納凹部内面に強固に接合された金属膜にシース型熱電対が接合手段としての半田付け等のろう付けや溶接により接合されているので、熱電対はそのシースを介して金属膜に強固に接合される。しかも、熱電対はシース型のものが採用されているので、例えばウエハーに半導体を採用する場合であっても絶縁層を形成する必要がなく、部材接合にあたっての手間が軽減される。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4記載のウエハー用部材接合構造において、上記ウエハー表面に対する熱電対の傾斜角度が、20°〜80°の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、薄いウエハーに対して熱電対を接合する場合でも、比較的長い範囲に亘って熱電対をウエハーに接触させることができ、また、熱電対を折り曲げてウエハーに接合する場合でも、その折り曲げ部に生じる応力集中を軽減することができる。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項2記載のウエハー用部材接合構造において、上記測温体は、測温抵抗体であることを特徴とするものである。すなわち、この部材接合構造は、測温体のなかでも測温抵抗体の接合に好適に採用することができる。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜はウエハー表面に溶射された絶縁膜とこの絶縁膜上に溶射された金属膜とから構成されている一方、上記測温抵抗体は金属製の引出端子部を有し、上記金属膜に上記測温抵抗体の引出端子部が導電性接着剤を用いた接着、ろう付け及び溶接のうちの少なくとも一の上記接合手段により接合されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、測温抵抗体の金属製の引出端子部がウエハー表面に溶射された溶射膜の金属膜に導電性接着剤を用いた接着、半田付け等のろう付けや溶接により接合されているので、引出端子部が測温抵抗体を支持して測温抵抗体をウエハーに強固に接合することができる。また、ウエハー表面に溶射された絶縁膜上に金属膜が溶射されているので、絶縁膜と金属膜とが強固に接合して溶射膜を形成し、また絶縁膜により例えばウエハーが半導体である場合でも金属膜を介して短絡することがない。さらに上記接合手段として、導電性接着剤を用いた接着、半田付け等のろう付け、溶接のうちの少なくとも一つが採用されているので、導電性を確実に確保した状態で引出端子部と金属膜とを接合することができる。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項7記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜の金属膜は、上記収納凹部を挟む対向位置に設けられ、各溶射膜の金属膜に上記測温抵抗体の引出端子部が接合されると共に、各溶射膜の金属膜に外部リード線が接続され、これらの金属膜を介して引出端子部と外部リード線とが電気的に接続されていることを特徴とするものである。すなわち、上記溶射膜、特に金属膜の形成位置や範囲は特に限定するものではないが、収納凹部を挟む対向位置に設けることができる。また、収納凹部を挟む対向位置に設けられた金属膜を介して測温抵抗体の金属製引出端子部と外部リード線とが電気的に接続されるので、任意にその大きさを設定することができる金属膜を介して測温抵抗体の引出端子部と外部リード線とを接続することができ、両者を接続するにあたっての作業性が向上する。
【0018】
請求項9に係る発明は、請求項7記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜の金属膜は、上記収納凹部の一方側に電気的に絶縁された状態で並設され、各溶射膜の金属膜に上記測温抵抗体の引出端子部が接合されると共に、各溶射膜の金属膜に外部リード線が接続され、これらの金属膜を介して引出端子部と外部リード線とが電気的に接続されていることを特徴とするものである。すなわち、金属膜の形成位置について、収納凹部の一方側に電気的に絶縁された状態で並設することもできる。この場合も、上記請求項8に係る発明と同様に、任意にその大きさを設定することができる金属膜を介して測温抵抗体の引出端子部と外部リード線とを接続することができ、金属膜の大きさを比較的大きく形成することにより、両者を接続するにあたっての作業性が向上する。
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜はウエハー表面に溶射された絶縁膜とこの絶縁膜上に溶射された金属膜とから構成されている一方、上記測温抵抗体は、引出端子部と、この引出端子部に接合され保形性を及び導電性を有する金属製中継部材とを備え、上記金属膜に上記測温抵抗体の中継部材が導電性接着剤を用いた接着、ろう付け及び溶接のうちの少なくとも一の上記接合手段により接合されていることを特徴とするものである。測温抵抗体は、上記のように金属製引出端子部を溶射膜の金属膜に接合されている場合だけでなく、保形性を有する中継部材を介して溶射膜の金属膜に接合されている場合でも、測温抵抗体を強固にウエハーに強固に接合することができる。また、中継部材は導電性を有するものとなされているので、この中継部材を介して測温抵抗体を金属膜に電気的に接続することができる。
【0020】
請求項11に係る発明は、請求項7ないし請求項10のいずれかに記載のウエハー用部材接合構造において、上記ウエハーの収納凹部から露出する上記測温抵抗体部分が、断熱材により被覆されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、上記ウエハーの収納凹部から露出する上記測温抵抗体部分、特に温度を検出する温度検出部が露出している場合にはその温度検出部が、断熱材により被覆されているので、測温抵抗体からの放熱を防止し、ウエハー温度を正確に測定することができる。
【0021】
請求項12に係る発明は、請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜はウエハー表面及び収納凹部内面に溶射された絶縁膜とこのウエハー表面に溶射された絶縁膜上に溶射された金属膜とから構成されている一方、上記収納凹部内面に溶射された絶縁膜に上記測温抵抗体が上記接合手段としての接着剤により接合されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、溶射によりウエハーに強固に接合された溶射膜の下層である絶縁膜に測温抵抗体が接着剤により接合されているので、絶縁膜と良好な接着性を有する接着剤を選択することにより、測温抵抗体を金属膜を介してウエハーに強固に接合することができる。
【0022】
請求項13に係る発明は、請求項7ないし請求項12のいずれかに記載のウエハー用部材接合構造において、上記金属膜がウエハーの外周縁部にまで延設されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、金属膜がウエハーの外周縁部にまで延設されているので、例えば金属膜に外部リード線を接続する場合に、ウエハーの外周縁部における金属膜で接続することができ、ウエハーにおける外部リード線による影響を小さくすることができ、しかも、金属膜は薄く形成されているので、ウエハーそのものの温度分布が大きく乱れず、より正確な温度を測定することができる。
【0023】
請求項14に係る発明は、請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜は上記収納凹部内面に溶射された絶縁膜から構成され、上記収納凹部内に測温抵抗体が収納された状態で上記絶縁膜と接着性が良好な接合手段としての断熱材により封止されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、溶射により収納凹部内面に強固に接合された溶射膜である絶縁膜に測温抵抗体が上記絶縁膜と接着性が良好な断熱材により封止されているので、測温抵抗体を絶縁膜を介してウエハーに強固に接合することができる。
【0024】
請求項15に係る発明は、上記ウエハーは、シリコンウエハーであることを特徴とするものである。すなわち、部材を接合するウエハーは、特に限定するものではなく、石英板、セラミック板等であっても良いが、シリコンウエハーに好適に採用することができる。
【0025】
請求項16に係る発明は、請求項3または請求項4記載のウエハー用部材接合構造において、上記収納凹部は上方に開口する凹部として構成され、この収納凹部に上記熱電対がその先端部所定長さを該収納凹部の底面に接触する態様で配置され、この熱電対の先端部における上記所定長さ部分がその全長に亘って上記溶射膜に接合されていることを特徴とするものである。上記構成によれば、収納凹部は上方に開口する凹部として構成されているので、上方から穿つだけで収納凹部を形成することができ、比較的薄いウエハーに対して収納凹部を容易に加工することができる。しかも、収納凹部に上記熱電対がその先端部所定長さを底面に接触する態様で配置され、この熱電対の先端部の全長に亘って上記金属膜に接合されているので、金属膜に対する熱電対の接合強度を向上することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明に係るウエハー用部材接合構造を図面に示された実施形態に基づいて説明する。
【0027】
なお、以下の実施形態で示すウエハーは、半導体基板として用いられるシリコンウエハーに部材を接合する場合の接合構造について説明するが、部材が接合されるウエハーは、シリコンウエハーに限定されるものではなく、セラミックや石英等からなるウエハー(板状体)であっても良い。
【0028】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るウエハー用部材接合構造を示す平面図である。図2は、図1におけるII−II線断面図である。
【0029】
このウエハー用部材接合構造は、表面の所定箇所に複数個の第1及び第2収納凹部6,7が設けられたシリコンウエハー1と、これらの収納凹部6,7の周辺に溶射により形成された溶射膜2と、上記第1収納凹部6内に先端部が差し込まれた複数本のシース型熱電対3と、第2収納凹部7内に基端部が差し込まれ上記シース型熱電対3を結束して保持する熱電対保持部材4とを備え、各シース型熱電対3は対応する上記溶射膜2に半田付けされていると共に、上記熱電対保持部材4も対応する上記溶射膜2に半田付けされている。すなわち、本第1実施形態では、請求項にいうウエハーに接合される「部材」は、シース型の熱電対3と熱電対保持部材4が相当し、シース型熱電対3及び熱電対保持部材4は、溶射膜2を介して接合手段5としての半田付けによりウエハー1に接合され、温度測定用ウエハーを構成している。なお、温度測定用ウエハーとしては、熱電対保持部材4を適宜省略することができる。
【0030】
シリコンウエハー1は、その形状を特に限定するものではないが、図1では平面視円形のものが使用され、その中央部及び外周縁部の所定箇所(図1では周方向に均等配置された4箇所)にシース型熱電対3の外径に対応する第1収納凹部6が形成されていると共に、外周縁部の所定箇所(第1収納凹部6が形成されている箇所と異なる箇所)に熱電対保持部材4の基端部が差し込まれる一対の第2収納凹部7が形成されている。この第1収納凹部6は、シース型熱電対3の先端部が緊密状態に嵌挿されるものであり、図2ではウエハー1表面に対して所定の角度(図2では45°)で傾斜する細長い有底孔として形成されている。また第2収納凹部7は、熱電対保持部材4の基端部が緊密状態に嵌挿されるものであり、熱電対保持部材4の基端部形状に対応して形成される。また、第1及び第2収納凹部6,7の深さは、適宜設定されるが、図2及び図3ではウエハー1厚さの略半分の深さに設定されている。なお、ウエハー1に形成される第1収納凹部6の配置態様は、ウエハー1におけるいずれの箇所の温度を検出するかで適宜決定され、一方第2収納凹部7の配置態様は、熱電対3の配置態様に基づいてこれらの熱電対3を結束し得るように適宜設定されている。
【0031】
溶射膜2は、図1に示すように、第1収納凹部6周りに金属溶射により平面視略円形状の金属膜2aとして構成されている。また、溶射膜2は、図1に示すように、第2収納凹部7周りにも金属溶射により平面視略円形状の金属膜2aとして形成されている。これらの各溶射膜2の厚さは、特に限定されるものではなく、ウエハー1との接合性やウエハー1の温度分布に与える影響を考慮しつつ適宜設定される。溶射材料としては、接合手段と良好な接合性を有する材料が用いられ、本第1実施形態では金属材料、特に半田付けにより強固な接合が可能なニッケルや銀等が用いられる。溶射膜2は、例えば所定箇所に予めブラスト処理がなされ、このブラスト処理がなされた面に形成されるものであっても良く、この場合には投錨作用によってシリコンウエハー1に溶射膜2がより強固に接合される。この溶射方法については、後述する。なお、溶射膜2の形状や大きさは、特に限定するものではなく、種々の大きさの方形、楕円形、多角形等、後述する熱電対3との接合の際の作業性等を考慮して適宜決定される。
【0032】
熱電対3は、図5に示すように、先端部に温度検出部3aが備えられ異種材質からなる一対の素線3bと、この一対の素線3bを被覆する金属製の外皮部3cと、上記素線3bと外皮部3cとの間に充填され熱伝導性に優れた絶縁層3d(例えばマグネシア層)とを備え、図2に示すように先端から所定の長さ部分において屈曲して形成されている。この熱電対3は、上記したように、その先端部が上記ウエハー1の第1収納凹部6に緊密状態に嵌挿されている。従って、熱電対3は、その先端部がウエハー1の表面に対して所定の角度(図2では45°)で傾斜した状態で配置される。この熱電対3の先端部を上記第1収納凹部6に嵌挿した状態で、上記溶射膜2に対位する熱電対3部分の外皮部3cが溶射膜2である金属膜2aに半田付けされ、これによりシース型の熱電対3が溶射膜2である金属膜2aを介してウエハー1に接合されている。すなわち、これらの半田付けが請求項にいう接合手段に相当する。なお、ウエハー1表面に対する熱電対3の傾斜角度αは、特に限定されるものではないが、上記熱電対3の屈曲部における応力集中を軽減すると共に、熱電対3のウエハー1に対する接触面積を大きく設定して正確な温度を検出するという観点から、熱電対3とウエハー1表面とにより構成される鋭角が20°から80°の範囲内に設定されるのが好ましい。
【0033】
一方、熱電対保持部材4は、複数本の熱電対3を結束した状態で保持し、熱電対3と金属膜2aとの接合部分に作用する引張力を軽減し熱電対3の不測の抜脱を防止するためのものである。上記熱電対3と同様に、この熱電対保持部材4も、図3に示すように、ウエハー1に溶射膜2を介して接合手段5としての半田付けにより接合されている。すなわち、ウエハー1表面における所定箇所に第2収納凹部7が設けられ、この第2収納凹部7周辺に溶射膜2が形成される一方、上記第2収納凹部7に基端部が嵌挿された金属製の熱電対保持部材4が設けられ、この熱電対保持部材4が溶射膜2である金属膜2aに半田付けにより接合されている。熱電対保持部材4は、複数本(図では5本)の熱電対3を保持しうる略アーチ状形状を呈し、ステンレス鋼製の左右半割体4aからなる。各半割体4aは、図4に示すように、熱電対3を結束した状態でその先端部において前後方向に重ねられ溶接等による重着部8を形成し得るものとなされている。
【0034】
次に、この第1実施形態のウエハー用部材接合構造の作製手順について説明する。
【0035】
まず、シリコンウエハー1の所定箇所、すなわちウエハー1温度を検出する部位(図1では5箇所)及び熱電対保持部材4を配置する部位に、金属溶射して、平面視略円形状の溶射膜2である金属膜2aを形成する。この溶射は、溶射部分が開口した金型をシリコンウエハー1上に被せ、その上から溶射材料をプラズマ溶射、フレーム溶射等することにより行われる。なお、上記したように、シリコンウエハー1の所定箇所に例えばサンドブラスト処理を施して表面を凹凸状に粗面化し、その上に溶射することにより、ウエハー1により一層強固に溶射膜2を接合することができる。
【0036】
次に、略円形状の溶射膜2である金属膜2aの中央部に上記第1及び第2収納凹部6,7を例えばドリル等の機械加工で穿設し、これらの第1収納凹部6に熱電対3の先端部を緊密状態に嵌挿する。この際、熱電対3の温度検出部は、上記収納凹部6内に収納された状態となっている。そして、この状態で熱電対3における溶射膜2に対応する外皮部3cを溶射膜2である金属膜2aに接合手段としての半田付けにより接合する。
【0037】
続いて、第2収納凹部7に熱電対保持部材4の基端部を嵌挿し、この状態で熱電対保持部4を溶射膜2に半田付けする。そして、熱電対保持部材4の左右半割体4a間に各第1収納凹部6に配置された熱電対3を結束して保持せしめ、この状態で左右半割体4aの先端部を溶接して、ウエハー用部材接合構造を構成する。
【0038】
上記第1実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、ウエハー1表面に溶射材料である金属材料が溶射により吹き付けられ、この溶射材料が固化して溶射膜2である金属膜2aが形成される。この溶射膜2である金属膜2aは、溶融したまたはこれに近い状態の金属材料がウエハー1表面の微細な凹凸に確実に浸透して形成されるので、金属膜2aはシリコンウエハー1に強固に接合された状態で形成される。そして、シース型熱電対3や熱電対保持部材4は、その金属部分をこの溶射膜2である金属膜2aに接合手段5である半田付けにより強固に接合される。すなわち、接合手段5として金属同士の接合に最適な半田付けを採用することができ、これによりシース型熱電対3や熱電対保持部材4を金属膜2aに強固に接合することができる。従って、上記各部材3,4は、溶射により形成された金属膜2aを介して接合手段5である半田付けによりウエハー1に接合されているので、ウエハー1に対する上記部材3,4の接合強度を向上することができ、ウエハー1からの部材の脱落を確実に防止することができる。また、例えば一枚のウエハー1に上記部材接合構造を構成することができるので、収納凹部6を形成することができるウエハー1であれば、薄いウエハー1に対しても容易に適用することができる。
【0039】
しかも、ウエハー1に接合される熱電対3として素線3bが外皮部3cと絶縁されたシース型の熱電対3が採用されているので、ウエハー1の接合にあたって例えば絶縁層を形成する等の作業を省略することができ、その作業性が向上する。
【0040】
なお、熱電対3は、シース型の熱電対3が用いられたが、これに限定されるものではなく、例えば素線から構成される熱電対3であっても良い。この場合には、シリコンウエハー1への短絡を防止する観点から後述するような絶縁膜を形成する等の絶縁処理を施す必要がある。
【0041】
(第2実施形態)
図6は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第2実施形態を示している。図7は、図6のVII−VII線断面図である。このウエハー用部材接合構造は、表面の所定箇所に複数個の収納凹部16が設けられたシリコンウエハー1と、この収納凹部16の周辺に溶射により形成された絶縁膜12aとこの絶縁膜12a上に設けられた金属膜12bとを有する溶射膜12と、金属製の引出端子部13aを有し上記各収納凹部16内に嵌合収納された測温抵抗体13と、上記溶射膜12の上層である金属膜12bに接合された外部リード線19とを備え、各測温抵抗体13は対応する上記金属膜12bに半田付けされている。すなわち、この第2実施形態に係るウエハー1用部材接合構造は、シリコンウエハー1に接合される部材が測温抵抗体13である点、また溶射膜12が絶縁膜12aと金属膜12bとを有する点で上記第1実施形態と大きく異なる。
【0042】
なお、図6中、14は、第2収納凹部16内に基端部が差し込まれ上記外部リード線19を結束して保持するリード線保持部材であるが、このリード線保持部材14は、保持する部材が外部リード線19である点で上記熱電対保持部材4と異なるものの、その構成は熱電対保持部材4と同様であるので、その説明を省略する。また、このリード線保持部材14をウエハー1に接合する構造等その他の第1実施形態と同様の構成は、図中に同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
シリコンウエハー1は、測温抵抗体13を収納する収納凹部16の構造において、上記第1実施形態と異なる。すなわち、シリコンウエハー1は、その中央部及び外周縁部の所定箇所(図6では周方向に均等配置された4箇所)に測温抵抗体13の外周形状に対応する収納凹部16が形成されている。この収納凹部16は、上記したように測温抵抗体13が緊密状態に嵌合されるものであり、その深さは測温抵抗体13の高さを考慮して適宜設定される。本第2実施形態では、収納凹部16の深さは、測温抵抗体13の高さよりも僅かに浅く形成されており、測温抵抗体13の上端部が収納凹部16から僅かに突出するものとなされている。
【0044】
溶射膜12は、図6及び図8に示すように、上記収納凹部16周辺に溶射により形成された所定形状(図では平面視略矩形状)の絶縁膜12aと、この絶縁膜12a上でかつ収納凹部16を挟む対向位置に金属溶射により形成された所定形状(図では平面視略正方形状)の金属膜12bとから構成されている。絶縁膜12aと金属膜12bの厚さは、それぞれ特に限定されるものではなく、ウエハー1との接合性やウエハー1の温度分布に与える影響を考慮しつつ適宜設定される。
【0045】
絶縁膜12aは、短絡を防止するためのものであり、上記収納凹部16周りに形成されている。この絶縁膜12aを形成するための溶射材料としては、例えばアルミナ(Al2O3)が用いられる。一方、金属膜12bは、絶縁膜12a上に形成されており、収納凹部16を挟む対向位置に設けられた各金属膜12bは、電気的に絶縁された状態で配置されている。金属膜12bを形成するための溶射材料等は、上記第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
【0046】
測温抵抗体13は、図7に示すように、略直方体形状を呈し、その上面に感温部としての温度検出部13bが設けられる一方、その上端部における対向する側縁部にはそれぞれ金属製の引出端子部13aが外方突出状に設けられている。この金属製の引出端子部13aは、保形性、すなわち一定の剛性を有し、この引出端子部13aによって測温抵抗体13全体を固定した状態に支持し得るものとなされている。
【0047】
この測温抵抗体13は、その温度検出部13bを上方に向けた状態で収納凹部16内に嵌合、接着されていると共に、その引出端子部13aが金属膜12bの上面に接合手段5としての半田付けまたは例えばスポット溶接等の溶接により接合されている。すなわち、測温抵抗体13は、その引出端子部13aが金属膜12bに半田付けされることにより、溶射膜12を介してウエハー1に接合されている。上記接合手段5や溶射膜12における金属膜12bの溶射材料の選定にあたっては、接合手段5と溶射材料、及び接合手段5と測温抵抗体13の引出端子部13aの接合性が考慮され、良好な接合を得られるように選定される。
【0048】
上記収納凹部16から露出するこの測温抵抗体13部分は、図7及び図8に示すように、断熱材20により被覆接着されている。この断熱材20としては、例えばセラミックセメントが採用される。このように、測温抵抗体13の露出部分を断熱材20で被覆することにより、測温抵抗体13からの放熱を防止して、正確にウエハー1温度を測定することができる。また、断熱材20に良好な接着性を有するものを用いることにより、測温抵抗体13の接合強度を一層向上することができる。
【0049】
一方、外部リード線19は、絶縁材で被覆された被覆リード線であり、図7及び図8に示すように、その先端から突出する素線部分が金属膜12b上面に半田付けにより接合されている。従って、外部リード線19は、金属膜12bを介して上記測温抵抗体13の引出端子部13aと電気的に接続されている。
【0050】
次に、この第2実施形態のウエハー用部材接合構造の作製手順について説明する。
【0051】
まず、シリコンウエハー1の所定箇所、すなわちウエハー1温度を検出する部位(図6では5箇所)に、絶縁材料としてのアルミナを溶射して、平面視略矩形状の絶縁膜12aを形成する。この溶射は、上記第1実施形態と同様にして行われる。なお、このアルミナの溶射にあたって、ウエハー1にサンドブラスト処理を施すことにより、絶縁膜12aのシリコンウエハー1に対する接合性がより向上する。
【0052】
次に、上記絶縁膜12a上に、この絶縁膜12aの平面領域内の所定領域に、金属溶射により、平面視略正方形状の金属膜12bを形成する。そして、この金属膜12bの長手方向略中央を横断する態様で収納凹部16を設ける。すなわち、金属膜12bは、平面視略正方形状を呈し、収納凹部16を挟む対向位置に配置されることとなる。
【0053】
続いて、収納凹部16の底面に接着剤を塗布し、測温抵抗体13を温度検出部13bを上方に向けた状態で収納凹部16に嵌合収納して、測温抵抗体13を収納凹部16の底面に接着する。また、収納凹部16から突出した測温抵抗体13の引出端子部13aを収納凹部16を挟んで対向配置された金属膜12b上面に各引出端子部13aをそれぞれ接合手段5としての半田付けにより接合する。
【0054】
一方、各金属膜12bに、図8に示すように、2本の外部リード線19を接合する。すなわち、外部リード線19の素線部分を各金属膜12b上面に2本ずつ半田付けまたは溶接等により接合する。そして、上記収納凹部16に収納した測温抵抗体13をその上面を被覆するように、断熱材20を配設する。
【0055】
最後に、リード線保持部材14を第1実施形態の熱電対保持部材4と同様にセットして、このリード線保持部材14に各金属膜12bに接続されている外部リード線19を結束保持させて、外部リード線19が引っ張られることによってこの外部リード線19と金属膜12bとの接合が乖離しないようにする。こうして第2実施形態に係るウエハー用部材接合構造を構成する。
【0056】
この第2実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、上記第1実施形態と同様に、ウエハー1表面に溶射材料であるアルミナが溶射により吹き付けられ、溶融したまたはこれに近い状態の溶射材料がウエハー1表面の微細な凹凸に確実に浸透して絶縁膜12aが形成されると共に、この絶縁膜12a上に更に溶射により金属材料が溶射されて金属膜12bが形成され、これら絶縁膜12aと金属膜12bとにより溶射膜12が構成されている。従って、溶射により溶射膜12をウエハー1に強固に接合することができる。そして、測温抵抗体13の金属製の引出端子部13aがこの溶射膜12の金属膜12bに半田付けにより接合されているので、引出端子部13aが測温抵抗体13を支持して測温抵抗体13を溶射膜12に強固に接合することができる。すなわち、ウエハー1の材質等にかかわらず、最適な接合性を有する接合手段や溶射膜12を選択することにより、測温抵抗体13とウエハー1との接合強度を向上することができる。これにより、測温抵抗体13を溶射膜12を介して強固にシリコンウエハー1に接合することができる。また、ウエハー1表面に溶射された絶縁膜12a上に金属膜12bが溶射されているので、シリコンウエハー1に金属膜12bを介して短絡することがない。
【0057】
さらに、金属膜12bを介して測温抵抗体13の引出端子部13aと外部リード線19が接続されるので、金属膜12bを比較的大きく形成しこの金属膜12bに引出端子部13aと外部リード線19を個別に接続することにより、引出端子部13aと外部リード線19とを直接接続する場合のような細かな作業を要さず、両者を接続するにあたって容易に作業することができる。
【0058】
上記第2実施形態では、断熱材20は、収納凹部16から露出する測温抵抗体13部分を被覆するように設けられているが、例えば溶射膜12の上層である金属膜12bを被覆するように設けるものであっても良く、また金属膜12bと収納凹部16の両方を被覆するように設けるものであっても良い。この断熱材20を金属膜12bと収納凹部16の両方を被覆するように設けた場合には、測温抵抗体13をウエハー1により強固に接合することができる点で有利である。
【0059】
(第3実施形態)
図9は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第3実施形態を示している。図10は、図9のX−X線断面図である。この第3実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、溶射膜の上層である金属膜の配置態様と、測温抵抗体の構造、及びこの測温抵抗体の収納凹部に対する収納態様の点において第2実施形態に係るウエハー用部材接合構造と大きく異なる。
【0060】
なお、以下の各実施形態においては、第1及び第2実施形態と同様の構成は、図中に同一符号を付してその説明を省略する(以下の各実施形態でも同じ)。
【0061】
すなわち、溶射膜12の上層である金属膜22bは、収納凹部26周辺に溶射により形成された所定形状の絶縁膜22a上に、収納凹部26の一方側に電気的に絶縁された状態で並設されている。すなわち、図11に明示するように、略矩形状の絶縁膜22a領域の一方側で、かつ収納凹部26の一方側には、所定形状(図11では略正方形状)の一対の金属膜22bが絶縁膜22a上に金属溶射により形成されている。溶射膜12のその他の構成については、上記第2実施形態と同様である。
【0062】
測温抵抗体23は、略直方体形状を呈し、第2実施形態に係る測温抵抗体13とその温度検出部13b及び引出端子部13aが設けられている位置において異なる。すなわち、測温抵抗体23は、その温度検出部23bが下面に設けられている一方、引出端子部23aが測温抵抗体23の上端部の一側縁に設けられている。
【0063】
また、シリコンウエハー1の所定箇所に設けられた収納凹部26は、測温抵抗体23よりも大きく形成され、測温抵抗体23を内部に収納した状態で収納凹部26の各内側面と測温抵抗体23の周側面との間に間隙27が形成されるものとなされている。そして、この収納凹部26内に測温抵抗体23がその温度検出部23bを下方に向けた状態で載置され、測温抵抗体23の引出端子部23aがそれぞれ金属膜22bに接合手段5としての半田付けにより接続されている。この状態で収納凹部26から露出している測温抵抗体23部分が、断熱材20、例えばセラミックセメントにより被覆されている。すなわち、測温抵抗体23の上面及び周側面が断熱材20により被覆されると共に、測温抵抗体23と収納凹部26との間の間隙27に断熱材20が充填されるものとなされている。この断熱材20として例えばセラミックセメントのように接着性を有するものを用いれば、測温抵抗体23をウエハーにより強固に接合することができる。
【0064】
本第3実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、上記第2実施形態に係るウエハー用部材接合構造により奏する効果に加え、金属膜22bが収納凹部26の一方側に並設されているので、測温抵抗体23の引出端子部23aや外部リード線19の接続にあたって一方側から作業することができ、その作業効率が向上される。
【0065】
(第4実施形態)
図12は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第4実施形態を示している。図13は、図12のXIII−XIII線断面図である。
【0066】
この第4実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、測温抵抗体及びその配線構造、溶射膜のうち絶縁膜が収納凹部内面にまで形成される点、及び絶縁膜に測温抵抗体が感温部を接着されている点で上記第2実施形態と大きく異なる。
【0067】
溶射膜32は、収納凹部16内面及びこの収納凹部16周縁部におけるウエハー表面に溶射により形成された絶縁膜32aと、この絶縁膜32a上でかつ収納凹部16周縁部におけるウエハー1表面に溶射により形成された金属膜32bとから構成されている。絶縁膜32aは、上記第2実施形態と同様に、絶縁材料としての例えばアルミナが溶射により吹き付けられて形成される。絶縁膜32aは、収納凹部16内面において、収納凹部16底面及び収納凹部16周側面の全領域に形成されている。一方、金属膜32bは、その形成位置等上記第2実施形態と同様であるので、その説明を省略する。なお、収納凹部16内面における絶縁膜32aが形成される領域は、収納凹部16内面における全領域に限らず、収納凹部16底面領域または収納凹部16の内側面領域あるいはそれらの一部領域であっても良く、また上記収納凹部16底面及び内側面両領域における一部領域であっても良い。
【0068】
測温抵抗体33は、略直方体状形状を呈し、下面に感温部としての温度検出部33bが設けられる一方、その下端部における対向する側縁部には金属製の引出端子部33aがそれぞれ設けられている。この金属製の引出端子部33aには、図示しない貫通孔が設けられ、例えばリード線等の中継部材37が該貫通孔に挿通されている。そして、この状態で中継部材37が引出端子部33aに半田付けまたは溶接等により接合されるものとなされている。この中継部材37は、測温抵抗体33の引出端子部33aと外部リード線19とを中継するためのものであり、このような中継部材37を設けることにより測温抵抗体33の接合接合作業や外部リード線19との接合作業等を容易に遂行することができる。なお、この中継部材37は適宜省略することができ、その場合には、外部リード線19が直接測温抵抗体33の引出端子部33aに接合される。
【0069】
一方、シリコンウエハー1に形成された収納凹部16は、図13及び図14に示すように、その対向する一側縁に深さ方向に沿って溝部38が設けられ、上記中継部材37を収納し得るものとなされている。そして、上記測温抵抗体33は、その温度検出部33bを下方に向けた状態で収納凹部16内に嵌合され、絶縁膜32a及び測温抵抗体33と接着性が良好な接合手段35としての接着剤により接合されている。一端が測温抵抗体33の引出端子部33aに接合された中継部材37は、上記溝部38に収納され、その他端が金属膜32b上に半田付けにより接合されている。
【0070】
次に、この第4実施形態のウエハー用部材接合構造の作製手順について説明する。
【0071】
まず、シリコンウエハー1の中央部及び外周縁部の所定箇所(図12では周方向に等間隔に4箇所)に、収納凹部16及び中継部材37を収納する溝部38を形成する。そして、収納凹部16の内面及びその周縁部におけるウエハー1表面に絶縁材料であるアルミナを溶射して、絶縁膜32aを形成する。そして、図13及び図14に示すように、このウエハー1表面に溶射された絶縁膜32a上で上記収納凹部16を挟む対向位置に金属溶射により金属膜32bを形成する。これらの溶射は、上記第1実施形態と同様にして行われる。なお、このアルミナの溶射にあたって、ウエハー1にサンドブラスト処理を施すことにより、絶縁膜32aのシリコンウエハー1に対する接合性がより向上する。
【0072】
次に、測温抵抗体33の引出端子部33aにおける図示しない貫通孔にリード線等の中継部材37を挿入し、この状態で引出端子部33aと中継部材37の一端を半田付けにより接合すると共に、収納凹部16の底面に接着剤を塗布し、その上で測温抵抗体33をその温度検出部33bを下方に向けた状態で収納凹部16に嵌合収納して、測温抵抗体33を収納凹部16の底面に接着する。一方、中継部材37の他端を、金属膜32bに半田付けにより接合する一方、外部リード線19の先端を金属膜32bに半田付けにより接合する。
【0073】
最後に、リード線保持部材14を第2実施形態におけるリード線保持部材14と同様にシリコンウエハー1に接合して、このリード線保持部材14に外部リード線19を結束保持させて、外部リード線19が引っ張られることによってこの外部リード線19の不測の抜脱を防止する。こうして第4実施形態に係るウエハー用部材接合構造を構成する。
【0074】
本第4実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、溶射によりウエハー1に強固に接合された溶射膜32の下層である絶縁膜32aに測温抵抗体33が接合手段5としての接着剤により接合されているので、接合強度等を考慮して溶射材料や接着剤を選択することができ、絶縁膜32aと良好な接着性を有する接着剤を選択することにより、測温抵抗体33を金属膜12bを介してウエハー1に強固に接合することができる。
【0075】
(第5実施形態)
図15は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第5実施形態を示している。図16は、図15のXVI−XVI線断面図である。この第5実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、溶射膜の配置態様の点、リード線保持部材が省略されている点において第2実施形態と大きく異なる。
【0076】
すなわち、溶射膜42は、シリコンウエハー1表面の略全面に溶射により形成された絶縁膜42aと、この絶縁膜42a上でかつ各収納凹部16を挟む対向位置に金属溶射により形成された金属膜端子部としての所定形状(図17では略矩形状)の第1金属膜42bと、上記絶縁膜42a上に金属溶射により形成されかつ一端が上記第1金属膜42bに連接され他端がシリコンウエハー1の外周縁部にまで通路状に延設された金属膜リード線部としての第2金属膜42cと、上記絶縁膜42a上に溶射により形成され上記第2金属膜42cに連設された金属膜電極部としての第3金属膜42dとを有して構成されている。なお、絶縁膜42aは、第1ないし第3金属膜42b〜42dに対応して形成されれば足りるが、本第5実施形態では作業性向上のため、シリコンウエハー1表面の略全面に溶射により形成されている。
【0077】
第1金属膜42bごとに対応して連接された第2金属膜42cは、対応する各第1金属膜42bごとに互いに電気的に絶縁された状態で配置されており、本第5実施形態では、図17に示すように、対応する各第1金属膜42bごとにそれぞれ溶射により線状に2本形成されている。
【0078】
また、第2金属膜42cの配置態様について説明すると、図15に示すように、シリコンウエハー1の外周縁部に形成された第1金属膜42bから延設された第2金属膜42cは、外方に向かって略放射状に配置されている一方、シリコンウエハー1の中央部に形成された第1金属膜42bから延設された第2金属膜42cは、シリコンウエハー1の外周縁部における一方向に向かって平行状に配置されている。
【0079】
第3金属膜42dは、各第2金属膜42cにおけるシリコンウエハー1の外周縁部側端部に連設された略円形状の金属膜であり、図18に示すように、この第3金属膜42dに外部リード線19が半田付けまたは溶接等により接合されるものとなされている。なお、本第5実施形態では、第2金属膜42c上に第3金属膜42dが溶射されるものとなされている。
【0080】
次に、この第5実施形態のウエハー用部材接合構造の作製手順について説明する。
【0081】
まず、シリコンウエハー1の略全面に、溶射材料として絶縁材料(例えばアルミナ)を溶射して絶縁膜42aを形成する。この溶射は、上記第1実施形態と同様にして行われる。なお、この絶縁材料の溶射にあたって、ウエハー1にサンドブラスト処理を施すことにより、絶縁膜42aのシリコンウエハー1に対する接合性がより向上することは上記第2実施形態と同様である。
【0082】
次に、上記絶縁膜42a上に、第1ないし第3金属膜42dを金属溶射により形成する。これらの第1ないし第3金属膜42dは、各金属膜について個別に溶射して形成しても良いし、また一度に全て溶射して形成するものであっても良い。そして、第1金属膜42bの長手方向略中央を横断する態様で収納凹部16を設ける。すなわち、第1金属膜42bは、各収納凹部16についてこの収納凹部16を挟む対向位置に配置されることとなる。
【0083】
続いて、収納凹部16の底面に接着剤を塗布し、その上で測温抵抗体13を温度検出部13bを上方に向けた状態で収納凹部16に嵌合収納して、測温抵抗体13を収納凹部16の底面に接着する。また、収納凹部16から突出した測温抵抗体13の引出端子部13aを収納凹部16を挟んで対向配置された第1金属膜42b上面に各引出端子部13aをそれぞれ接合手段5としての半田付けにより接合する。
【0084】
一方、図18に示すように、各第3金属膜42dに1本の外部リード線19を接合する。すなわち、外部リード線19の素線部分を各第3金属膜42d上面に1本ずつ半田付けまたは溶接等により接合する。
【0085】
そして、上記収納凹部16に収納した測温抵抗体13をその上面を被覆するように、断熱材20を配設する。この断熱材20としては、例えばセラミックセメントが用いられる。このように、断熱材を測温抵抗体13の上面を被覆するように、すなわち測温抵抗体13上面からはみ出す態様に配設することにより、測温抵抗体13の収納凹部16からの抜出をより確実に防止することができる。こうして第5実施形態に係るウエハー用部材接合構造を構成する。
【0086】
本第5実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、上記第2実施形態に係るウエハー用部材接合構造により奏する効果に加え、第2金属膜42cがシリコンウエハー1の外周縁部にまで延設されているので、ウエハー1の外周縁部における第3金属膜42dで外部リード線19を接続することができ、外部リード線19がウエハー1上面を横切ることにより生じる影響を小さくすることができ、しかも、第1ないし第3金属膜42b〜42dは薄く形成されているので、ウエハー1そのものの温度分布が大きく乱れず、より正確な温度を測定することができる。
【0087】
なお、上記第5実施形態は、各第1金属膜42bごとに形成された第2金属膜42cが線状に2本溶射により形成されているが、この第2金属膜42cの形状は特に限定するものではなく、例えば各第1金属膜42bごとに形成された2本の第2金属膜42cが1本に統合され、その状態でシリコンウエハー1の外周縁部に延設されているものであっても良い。
【0088】
また、第2金属膜42cについて、シリコンウエハー1上における配置態様は、上記第5実施形態のものに限らず、例えば全ての第2金属膜がシリコンウエハー1外周縁部の所定範囲内に延設されるものであっても良い。この場合は、第3金属膜42dも所定範囲に固まって形成されるため、外部リード線19の接合作業が容易になるという点で有利である。
【0089】
(第6実施形態)
図19は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第6実施形態を示している。図20は、図19のXX−XX線断面図である。
【0090】
この第6実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、溶射膜が絶縁膜から構成される点、この溶射膜が収納凹部内面に形成される点、及びこの溶射膜に測温抵抗体が接着により接合されている点で上記第2実施形態と大きく異なる。
【0091】
すなわち、この第6実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、表面の所定箇所に複数個の収納凹部16が設けられたシリコンウエハー1と、上記収納凹部16内面及びその周縁部に溶射により形成された絶縁膜52aとしての溶射膜52と、金属製の引出端子部53aを有し上記収納凹部16内に嵌合収納された測温抵抗体53と、この測温抵抗体53の引出端子部53aに半田付けにより接合されたリード線等の中継部材37とを備え、上記各測温抵抗体53は、上記収納凹部16に収納された状態で上記絶縁膜52aと接着性が良好な接合手段55としての断熱材57により収納凹部16内に封止されている。
【0092】
シリコンウエハー1は、上記第2実施形態と同様に、その中央部及び外周縁部の所定箇所に測温抵抗体53の外周縁に対応する収納凹部16が形成されている。この収納凹部16は、測温抵抗体53高さよりも深く形成されている点で上記第2実施形態と異なる。
【0093】
溶射膜52は、図20に示すように、シリコンウエハーに形成された収納凹部16内面、すなわち収納凹部16底面と内側面に溶射により形成された絶縁膜52aから構成されている。この絶縁膜52aを形成するための溶射材料としては、例えばアルミナ(Al2O3)が用いられる。
【0094】
また、測温抵抗体53は、略直方体状形状を呈し、下面に感温部としての温度検出部53bが設けられる一方、その下端部における対向する側縁部には金属製の引出端子部53aがそれぞれ設けられている。この金属製の引出端子部53aには、図示しない貫通孔が設けられ、例えばリード線等の中継部材37が該貫通孔に挿入された状態で引出端子部53aに半田付けまたは溶接等により接合されるものとなされている。この中継部材37は、測温抵抗体53の引出端子部53aと外部リード線19とを中継するためのものであり、このような中継部材37を設けることにより測温抵抗体53の接合接合作業や外部リード線19との接合作業等を容易に遂行することができる。なお、この中継部材37は適宜省略することができ、その場合には、外部リード線19が直接測温抵抗体33の引出端子部33aに接合される。
【0095】
この測温抵抗体53は、その温度検出部53bを下方に向けた状態で収納凹部16内に嵌合、接着されていると共に、上記絶縁膜52aと接着性が良好な断熱材57により収納凹部16内に封止されている。この絶縁膜52aと接着性が良好な接合手段55としての断熱材57としては、断熱材料に微量の絶縁材料と同じ、または同質の材料を混ぜることにより構成され、例えばセラミックセメントに溶射材料としてのアルミナを微量に混ぜたものが用いられる。
【0096】
次に、この第6実施形態のウエハー用部材接合構造の作製手順について説明する。
【0097】
まず、シリコンウエハー1の中央部及び外周縁部の所定箇所(図19では周方向に等間隔に4箇所)に、収納凹部16を形成する。そして、収納凹部16の内面及びその周縁部に絶縁材料であるアルミナを溶射して、絶縁膜52aを形成する。この溶射は、上記第1実施形態と同様にして行われる。なお、このアルミナの溶射にあたって、ウエハー1にサンドブラスト処理を施すことにより、絶縁膜52aのシリコンウエハーに対する接合性がより向上する。
【0098】
次に、測温抵抗体53の引出端子部53aにおける図示しない貫通孔にリード線等の中継部材37を挿入し、この状態で引出端子部53aと中継部材37の一端を半田付けにより接合し、中継部材37の他端を、外部リード線19の先端にロー付けまたは溶接により接合する。そして、収納凹部16の底面に接着剤を塗布し、その上で測温抵抗体53をその温度検出部53bを下方に向けた状態で収納凹部16に嵌合収納して、測温抵抗体53を収納凹部16の底面に接着する。
【0099】
続いて、この収納凹部16に収納された測温抵抗体53を収納凹部16内に封止するように、収納凹部16内にアルミナと接着性が良好な断熱材57を充填することにより、測温抵抗体53を収納凹部16内に封止する。
【0100】
最後に、リード線保持部材14を第2実施形態におけるリード線保持部材と同様にシリコンウエハーに接合して、このリード線保持部材14に外部リード線19を結束保持させて、外部リード線19が引っ張られることによってこの外部リード線19の不測の抜脱を防止する。こうして第6実施形態に係るウエハー用部材接合構造を構成する。
【0101】
この第6実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、上記各実施形態と同様に、絶縁膜52aをウエハーに対して強固に接合することができる。また、ウエハーの材質にかかわらず、溶射膜52の材質や接合手段55としての接着剤を適宜選択して、測温抵抗体53を溶射膜52に強固に接着することができる。従って、この第6実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、溶射により収納凹部16内面及び収納凹部16周縁部に強固に接合された溶射膜52である絶縁膜52aに測温抵抗体53が上記絶縁膜52aと接着性が良好な断熱材57により封止されているので、測温抵抗体53を絶縁膜52aを介してウエハー1に強固に接合することができる。
【0102】
(第7実施形態)
図21、図22は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第7実施形態を示している。なお、この第7実施形態の平面図、すなわち、収納凹部や溶射膜の配置態様等は、第2実施形態と同様である。従って、図21及び図22は、第2実施形態における図7及び図8に対応する図面である。
【0103】
この第7実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、測温抵抗体がその引出端子部に接合された中継部材を介して金属膜に接合されている点で、第2実施形態と大きく異なる。
【0104】
測温抵抗体63は、第2実施形態と同様に、略直方体形状を呈し、その上面に感温部としての温度検出部63bが設けられる一方、その上端部における対向する側縁部にはそれぞれ金属製の引出端子部(図中に明示しない)が外方突出状に設けられている。また、本第7実施形態の測温抵抗体63は、さらに上記引出端子部に接合された金属製の中継部材67を有する。
【0105】
この中継部材67は、金属製の板状体であり、保形性、すなわち一定の剛性を有するものとなされ、同じく保形性を有する引出端子部に半田付け等により接合されている。従って、この中継部材67によっても、測温抵抗体63全体を固定した状態に支持し得るものとなされている。また、中継部材67は、その材質を特に限定するものではないが、導電性を有する材質が採用され、測温抵抗体63の引出端子部と金属膜12bとを電気的に接続し得るものとなされている。なお、この中継部材67の形状は、板状体に限定されるものではなく、棒状体等であっても良く、要は保形性を有し導電性を有するものであればその形状は特に限定されるものではない。
【0106】
そして、測温抵抗体63は、その温度検出部63bを上方に向けた状態で収納凹部16内に嵌合、接着されていると共に、その板状の中継部材67が金属膜12bの上面に接合手段5としての半田付けにより接合されている。すなわち、測温抵抗体63は、その中継部材67を介して金属膜12bに半田付けされることにより、溶射膜12を介してウエハー1に接合されている。上記接合手段5や溶射膜12における金属膜12bの溶射材料の選定にあたっては、接合手段5と溶射材料、接合手段5と中継部材67、及び中継部材67と測温抵抗体63の引出端子部の接合性が考慮され、良好な接合を得られるように選定される。なお、測温抵抗体67の上記凹部16から露出する部分は、第2実施形態と同様に、断熱材20により被覆接着されている。
【0107】
次に、この第7実施形態のウエハー用部材接合構造の作製手順について説明する。
【0108】
まず、上記第2実施形態と同様に、絶縁膜12aと金属膜12bとを有する溶射膜12及び収納凹部16を形成する。
【0109】
次に、測温抵抗体63の引出端子部に中継部材67を予め半田付け等により接合し、この中継部材67が接合された状態に備えられた測温抵抗体63を底面に接着剤が塗布された収納凹部16内に、測温抵抗体63の温度検出部63bを上方に向けた状態で嵌合収納する。そして、収納凹部16から突出した測温抵抗体63の中継部材67を収納凹部16を挟んで対向配置された金属膜12b上面に各板状中継部材67をそれぞれ接合手段5としての半田付けにより接合する。
【0110】
続いて、溶射膜12の金属膜12bに、図22に示すように、2本の外部リード線19を接合すると共に、上記収納凹部16に収納した測温抵抗体63をその上面を被覆するように、断熱材20を配設する。
【0111】
最後に、リード線保持部材14を第2実施形態と同様にセットして、このリード線保持部材14に各金属膜12bに接続されている外部リード線19を結束保持させて、第7実施形態に係るウエハー用部材接合構造を構成する。
【0112】
(第8実施形態)
図23、図24は、本発明に係るウエハー用部材接合構造の第8実施形態を示している。
【0113】
この第8実施形態に係るウエハー用部材接合構造は、ウエハー1に対する熱電対3の接合構造において上記第1実施形態と異なる。
【0114】
図23は、第8実施形態に係るウエハー用部材接合構造を示す平面図であり、図24は、図23におけるXXIV−XXIV線断面図である。
【0115】
シリコンウエハー1は、平面視円形のものが使用され、その中央部及び外周縁部の所定箇所(図1では周方向に均等配置された4箇所)にシース型熱電対3の先端部が所定長さに亘って収納される第1収納凹部6が形成されている。
【0116】
この第1収納凹部6は、平面視矩形状を呈し、機械加工により上方から穿たれて上方に開口した状態で形成される。また、第1収納凹部6は、その幅がシース型熱電対3を収納するに足りる必要最小限の幅に設定されるとともに、その長さがシース型熱電対3の接合強度や該第1収納凹部6の加工容易性等を考慮して適宜設定され、シース型熱電対3の先端部が所定長さに亘って収納されている。さらに第1収納凹部6の深さは、ウエハー1の厚さ等を考慮して適宜設定されるが、図23ではシース型熱電対3の外径よりも若干浅く形成されている。なお、ウエハー1に形成される第1収納凹部6の配置態様は、第1実施形態と同様に、ウエハー1におけるいずれの箇所の温度を検出するかで適宜設定されている。
【0117】
溶射膜2は、図23に示すように、第1収納凹部6周りに金属溶射により平面視略矩形状の金属膜2aとして構成されている。溶射膜2の厚さや溶射材料等は第1実施形態と同様であり、ここではその説明を省略する。なお、金属膜2aの平面視形状は特に限定するものではなく、例えば楕円形状等であってもよい。
【0118】
熱電対3は、その基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、第1収納凹部6に対する配置態様が上記第1実施形態と異なる。すなわち、熱電対3は、先端部における所定長さに亘って第1収納凹部6の底面に接触する接触部3fとして構成されている。本実施形態では、接触部3fは平面視において直線状に形成されているが、この接触部3fの平面視形状は特に限定するものではなく、例えば渦巻き状に巻回されているものであってもよい。また、この接触部3fの長さは、シース型熱電対3の外径の略30倍に設定されている。このように接触部3fの長さを比較的長く設定すれば、熱電対3において第1収納凹部6から突出する基端部分における温度変化が温度検出部3aに与える影響を可及的に抑制することができ、これにより測温精度を向上させることができる。
【0119】
そして、この熱電対3は、接触部3fが上記第1収納凹部6の底面に接触する態様で配置され、半田付け(接合手段5)により第1収納凹部6内に接触部3fを封緘する態様で溶射膜2に接合されている。このように、半田付けにより第1収納凹部6内に熱電対3の接触部3fを封緘する態様で溶射膜2に接合すると、確実に接触部3fを接合することでき、その接合強度が向上する。ただし、この半田付けに換えて溶接やろう付け等により熱電対3の先端部(接触部3f)を溶射膜2に接合するものであってもよい。
【0120】
具体的には、第1収納凹部6は、シース型熱電対3の外径が0.15mmでウエハー1の厚さが0.8mmである場合に、その深さが0.1mmに設定されるとともに、その長さが7mmに設定され、シース型熱電対3の先端部の5mmがこの第1収納凹部6に収納されている。
【0121】
上記第8実施形態に係るウエハー用部材接合構造によれば、第1実施形態と同様に、シース型熱電対3を金属膜2aに強固に接合することができる。従って、上記熱電対3は、溶射により形成された金属膜2aを介して接合手段5である半田付けによりウエハー1に接合されているので、ウエハー1に対する上記部材3の接合強度を向上することができ、ウエハー1からの部材の脱落を確実に防止することができる。しかも、熱電対3の先端部の所定長さに亘って第1収納凹部6に収納され、この接触部3fの全長に亘って接合手段5により接合されているので、その接合強度が飛躍的に向上する。
【0122】
また、第1収納凹部6は上方に開口して形成されているので、第1実施形態のように斜めにドリル等で機械加工する場合に比べて容易に加工することができる。
【0123】
なお、以上にこの発明のウエハー用部材接合構造について説明したが、この発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0124】
例えば、上記第各実施形態のうち、接合手段5として半田付けを単独で使用したものについては、これに限定されるものではなく、その他のろう付けや溶接、導電性接着剤による接着等、金属製のシース型熱電対3、ステンレス鋼製の熱電対保持部材4などのウエハー1に接合される部材と金属膜2aとを強固に接合し得る接合手段5を適宜選択してこれら単独であるいは複合して用いることができる。なお、この導電性接着剤としては、例えばバインダーにエポキシ樹脂等が用いられる一方、フィラーに銀やニッケル等が用いられたものが採用される。
【0125】
また、上記各実施形態では、ウエハー1に熱電対3、測温抵抗体13、熱電対保持部材4やリード線保持部材14をウエハー1に接合する構造について説明したが、ウエハー1に接合される部材は上記実施形態のものに限定されるものではなく、ウエハー1に接合されるその他の部材にも広く適用可能である。
【0126】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、ウエハー表面に設けられた収納凹部内に部材の少なくとも一部を収納し、この状態で接合手段により上記部材をウエハーに接合するウエハー用部材接合構造において、上記ウエハー表面と上記収納凹部内面との少なくともいずれか一方に、溶射により溶射膜が形成され、上記部材は、この溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されているので、溶射膜は例えば熱膨張率等に関しウエハーと相違する場合でもウエハーに強固に接合することができると共に、部材は最適な接合手段により溶射膜に強固に接合することができ、すなわち部材を溶射膜を介して強固にウエハーに接合することができる。従って、ウエハーに対する上記部材の接合強度を向上することができ、ウエハーからの部材の脱落を確実に防止することができる。また、上記ウエハー表面と上記収納凹部内面との少なくともいずれか一方に、溶射により溶射膜が形成され、上記部材は、この溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されているので、上記接合強度の向上を図ることができ、しかも収納凹部を形成することができるウエハーであれば、薄いウエハーに対しても容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】本発明に係るウエハー用部材接合構造の他の実施形態(接合する部材を熱電対保持部材とした場合の実施形態)を示す正面図である。
【図4】図3の要部拡大平面図である。
【図5】ウエハーに接合される熱電対を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図6】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第2実施形態を示す平面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図6の要部拡大平面図である。
【図9】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第3実施形態を示す平面図である。
【図10】図9におけるX−X線断面図である。
【図11】図9の要部拡大平面図である。
【図12】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第4実施形態を示す平面図である。
【図13】図12におけるXIII−XIII線断面図である。
【図14】図12の要部拡大平面図である。
【図15】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第5実施形態を示す平面図である。
【図16】図15におけるXVI−XVI線断面図である。
【図17】図15の要部拡大平面図である。
【図18】図15におけるXVIII−XVIII線断面図である。
【図19】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第6実施形態を示す平面図である。
【図20】図19のXX−XX線断面図である。
【図21】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第7実施形態を示す断面図である。
【図22】同ウエハー用部材接合構造の要部拡大平面図である。
【図23】本発明に係るウエハー用部材接合構造の第8実施形態を示す平面図である。
【図24】図23におけるII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 シリコンウエハー
2、12 溶射膜
2a 金属膜
3 熱電対
5 接合手段
6 第1収納凹部
13 測温抵抗体
13a 引出端子部
19 外部リード線
20、57 断熱材

Claims (16)

  1. ウエハー表面に設けられた収納凹部内に部材の少なくとも一部を収納し、この状態で接合手段により上記部材をウエハーに接合するウエハー用部材接合構造において、
    上記ウエハー表面と上記収納凹部内面との少なくともいずれか一方に、溶射により溶射膜が形成され、
    上記部材は、この溶射膜を介して接合手段によりウエハーに接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  2. 請求項1記載のウエハー用部材接合構造において、上記部材は、上記ウエハーの温度を測定するための温度検出部を有する測温体であり、この測温体が上記温度検出部によりウエハー温度を検出しうる態様でウエハーに接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  3. 請求項2記載のウエハー用部材接合構造において、上記測温体は、熱電対であることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  4. 請求項3記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜は金属膜から構成されている一方、上記熱電対はシース型のものとして構成され、上記金属膜に上記シース型熱電対が上記接合手段としてのろう付け及び溶接の少なくとも一方により接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  5. 請求項3または請求項4記載のウエハー用部材接合構造において、上記ウエハー表面に対する熱電対の傾斜角度が、20°〜80°の範囲内に設定されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  6. 請求項2記載のウエハー用部材接合構造において、上記測温体は、測温抵抗体であることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  7. 請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜はウエハー表面に溶射された絶縁膜とこの絶縁膜上に溶射された金属膜とから構成されている一方、上記測温抵抗体は金属製の引出端子部を有し、上記金属膜に上記測温抵抗体の引出端子部が導電性接着剤を用いた接着、ろう付け及び溶接のうちの少なくとも一の上記接合手段により接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  8. 請求項7記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜の金属膜は、上記収納凹部を挟む対向位置に設けられ、各溶射膜の金属膜に上記測温抵抗体の引出端子部が接合されると共に、各溶射膜の金属膜に外部リード線が接続され、これらの金属膜を介して引出端子部と外部リード線とが電気的に接続されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  9. 請求項7記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜の金属膜は、上記収納凹部の一方側に電気的に絶縁された状態で並設され、各溶射膜の金属膜に上記測温抵抗体の引出端子部が接合されると共に、各溶射膜の金属膜に外部リード線が接続され、これらの金属膜を介して引出端子部と外部リード線とが電気的に接続されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  10. 請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜はウエハー表面に溶射された絶縁膜とこの絶縁膜上に溶射された金属膜とから構成されている一方、上記測温抵抗体は、引出端子部と、この引出端子部に接合され保形性を及び導電性を有する金属製中継部材とを備え、上記金属膜に上記測温抵抗体の中継部材が導電性接着剤を用いた接着、ろう付け及び溶接のうちの少なくとも一の上記接合手段により接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかに記載のウエハー用部材接合構造において、上記ウエハーの収納凹部から露出する上記測温抵抗体部分と上記溶射膜の金属膜のうちの少なくともいずれか一方が、断熱材により被覆されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  12. 請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜はウエハー表面及び収納凹部内面に溶射された絶縁膜とこのウエハー表面に溶射された絶縁膜上に溶射された金属膜とから構成されている一方、上記収納凹部内面に溶射された絶縁膜に上記測温抵抗体が上記接合手段としての接着剤により接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  13. 請求項7ないし請求項12のいずれかに記載のウエハー用部材接合構造において、上記金属膜がウエハーの外周縁部にまで延設されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  14. 請求項6記載のウエハー用部材接合構造において、上記溶射膜は上記収納凹部内面に溶射された絶縁膜から構成され、上記収納凹部内に測温抵抗体が収納された状態で上記絶縁膜と接着性が良好な接合手段としての断熱材により封止されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のウエハー用部材接合構造において、上記ウエハーは、シリコンウエハーであることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
  16. 請求項3または請求項4記載のウエハー用部材接合構造において、上記収納凹部は上方に開口する凹部として構成され、この収納凹部に上記熱電対がその先端部所定長さを該収納凹部の底面に接触する態様で配置され、この熱電対の先端部における上記所定長さ部分がその全長に亘って上記溶射膜に接合されていることを特徴とするウエハー用部材接合構造。
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