JP4230329B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサに関するものであり、詳細には、排気ガス中の特定のガス濃度を検出するガスセンサに関するものである。
従来、自動車などの排気ガス濃度に応じて電気的特性が変化するセンサ素子を備えたガスセンサが知られている。このガスセンサのセンサ素子は、排気ガス中のNO(窒素酸化物)又は酸素などの濃度を検出して外部に出力する短冊状の検出素子を備えている。このような検出素子は、特定のガス濃度に応じて起電力が変化する起電力変化型(例えば、ジルコニア)、又は抵抗値が変化する抵抗値変化型に主に分類され、どちらも広く利用されている。そして、これらの検出素子は、温度が低いと活性化しないため、センサ素子には検出素子を加熱して活性化する短冊状のヒータ素子を備えているのが一般的である。また、この短冊状のヒータ素子の一側面には、接着体(例えば、セメント)が塗布され、検出素子の一側面に貼り合わされることにより、一本の積層体からなる上記のセンサ素子が構成されている。
さらに、上記のセンサ素子には、センサ素子が挿通する挿通孔を備えたセラミックアダプタ(絶縁碍管)が装着されている。そして、センサ素子は装着されたセラミックアダプタを介して、略円筒状のセラミックホルダ内に内挿保持されるようになっている。また、センサ素子とセラミックホルダとの隙間には、複数の充填材が順に充填され、加熱処理されることにより、複数の充填材層が形成されている。そして、それらの各充填材層によって、センサ素子がセラミックホルダ内に適度な強さで固定されるようになっている。また、このような複数の充填材層において、セラミックホルダ内の最も後方に配される充填材層は、ガラス粉末(ガラス100%)を溶融・固化させたものが通常用いられ、セラミックホルダ内を気密に保持する役目も担っている。なお、このガラスからなる充填材層は、電極線が接続されるセンサ素子の後端部近傍を封着するように形成されている。
このような上記構成を備えた従来のガスセンサでは、自動車の排気管などに取り付けられることが多いため、ガスセンサは、耐熱衝撃性、耐振動性および耐衝撃性を有することが少なくとも必要であった。そこで、例えば、セラミックホルダ内に、ガラスと滑石とを混合した滑石混合物を充填し、セラミックホルダ内の先端側と後端側とでそれらの混合割合を変えることによって、セラミックホルダ内での検出素子の保持力を適正に調整したガスセンサが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
また、セラミックホルダ内の充填材層と、検出素子との熱膨張差が大きい場合、その熱膨張差に起因する応力が、検出素子の稜線付近に作用してクラックが発生することがある。そこで、例えば、ガラスからなる充填材層が接触する検出素子基体部の稜線に、隔離材(支持碍管)を覆設させ、クラックの発生を防止するガスセンサも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、センサ素子に装着されるセラミックアダプタ(絶縁碍管)において、センサ素子が挿通する挿通孔に塗布される接着体の接着強度の最適範囲を定めることにより、センサ素子のセラミックアダプタをセラミックホルダ内に確実に係止させたガスセンサも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平9−257745号公報 特開2002−202282号公報 特開平11−258203号公報 特開2002−228623号公報
しかしながら、特許文献1乃至4に記載のガスセンサでは、電極線が接続される検出素子の後端側の端面と、ヒータ素子の後端側の端面とはほぼ同一平面に位置しているため、検出素子とヒータ素子との接着面に水が侵入した場合には、その水は各素子の後端側の端面と、充填層との間にできる微かな隙間にまで侵入してしまっていた。そして、ヒータ素子の端面から引き出される電極端子(電極線)間にかかる電圧が、その水を媒体として、ヒータ素子の端面に隣接する検出素子の端面から引き出される電極端子(電極線)に漏電することにより、ガス濃度の誤検出を引き起こすという問題点があった。また、電極線が接続される検出素子の後端側の端面に、耐熱性セメントを塗布して絶縁性を図ったとしても、耐熱性セメントの塗布が不十分であった場合には、耐熱性セメントと検出素子の後端側の端面に隙間が生じるので、その隙間に水が侵入し、検出素子とヒータ素子とを完全に絶縁できないという問題点があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ヒータ素子に印加される電圧が検出素子側に漏電するのを防ぐことにより、検出素子によるガス濃度の誤検出を防止できるガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係るガスセンサでは、特定ガス成分のガス濃度を検出する短冊状の検出素子と、当該検出素子の軸線方向と平行方向に延設され、前記検出素子を加熱する短冊状のヒータ素子とから構成されたガスセンサ素子と、当該ガスセンサ素子の前記検出素子の軸線方向の一端部および前記ヒータ素子の軸線方向の一端部より各々引き出された電極端子と、前記ガスセンサ素子を軸線方向に沿って挿通させ、前記ガスセンサ素子の前記電極端子が設けられている側と、前記電極端子とを収容して保護する筒状のセンサホルダと、当該センサホルダ内に充填され、前記検出素子を構成する基材および前記ヒータ素子を構成する基材の何れの熱膨張率よりも低いガラス基材とを備え、記センサホルダを構成する基材の熱膨張率に近い熱膨張率の基材で構成された前記ヒータ素子の一端部は、軸線方向に沿ってみたときに、前記検出素子の一端部より0.5mm以上突出して延設され、前記検出素子の前記一端部の端面には、前記ガラス基材が付着するのを防止するための保護ペーストが塗布されたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサでは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記検出素子を構成する前記基材はジルコニアを主成分として形成され、前記ヒータ素子を構成する基材はアルミナを主成分として形成されていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガスセンサでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記ヒータ素子と、前記検出素子とは、軸線方向に沿って互いに貼り合わされて接着されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明のガスセンサによれば、ガスセンサ素子は、筒状のセンサホルダ内に収容された後に、検出素子を構成する基材およびヒータ素子を構成する基材の何れの熱膨張率よりも低いガラス基材が、センサホルダ内に充填される。ここで、ガスセンサ素子の電極端子が設けられている側と、電極端子とはガラス基材によって封着される。そして、ガスセンサ素子は、センサホルダ内に固定される。さらに、センサホルダを構成する基材の熱膨張率に近い熱膨張率の基材で構成されたヒータ素子の一端部は、軸線方向に沿ってみたときに、検出素子の一端部より0.5mm以上(より好ましくは0.8mm以上)突出して延設される。これにより、突出して延設される検出素子の一端部の周囲をガラス基材によって確実に封着することができると共に、端面間同士の距離を従来に比して長くすることができるので、ヒータ素子の電極端子間に印加される電圧が侵入した水を介して検出素子側に漏電するのを効果的に防止できる。よって、検出素子の誤検出又はヒータ素子の加熱不良などを防ぐことができ、また電圧リークに伴って素子が破壊を生じるのを防ぐことができる。さらに、検出素子の一端部の端面には、ガラス基材が付着するのを防止するための保護ペーストが塗布されている。これにより、検出素子の端面にガラス基材が付着しない。そして、検出素子とガラス基材との熱膨張率の差を保護ペーストが緩衝するので、検出素子の端面にクラックが生じるのを防止できる。
また、請求項2に係る発明のガスセンサでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、検出素子を構成する基材は、ジルコニアを主成分として形成されている。ジルコニアは、固体電解質であり、温度上昇に伴い酸素イオン伝導が主体の伝導となるので、この電解質特性を利用して、特定ガス成分のガス濃度を検出することができる。また、ヒータ素子を構成する基材は、アルミナを主成分として形成されているので、熱伝導性と電気絶縁性を向上させることができる。さらに、機械強度も高めることができる。
また、請求項に係る発明のガスセンサでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、ヒータ素子と、検出素子とは、軸線方向に沿って互いに貼り合わされて接着されることにより、ガスセンサが形成されるので、ガスセンサ素子の形成が容易である。
以下、本発明をガスセンサ1に適用した一実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態であるガスセンサ1の正面図であり、図2は、図1に示すガスセンサ1の縦断面図である。このガスセンサ1は、ガス濃度を検出可能な検出素子11を備えたものであり、同ガスセンサ1を自動車の排気管に取り付けることにより、検出素子11の検出部111を排気ガスが流れる排気管内に配置させて、排気ガス中のNO(窒素酸化物)濃度を検出するために使用するものである。
はじめに、図1および図2を参照して、ガスセンサ1の概略構成について説明する。図1および図2に示すように、ガスセンサ1は、二枚の短冊状素子からなる略角柱状のセンサ素子14、当該センサ素子14の先端側(図2に示す下端側)以外を内挿して保持し、センサ素子14の軸線方向に沿って延びる略円筒状のセラミックホルダ13、当該セラミックホルダ13の先端側(図2に示す下端側)を内挿して保持する略円筒状の主体金具3、当該主体金具3の先端側(図1および図2に示す下端側)に接合された有底円筒状のプロテクタ19、主体金具3の後端側(図1および図2に示す上端側)に接合され、セラミックホルダ13の後端側(図2に示す上端側)を囲繞して保護する外筒5、当該外筒5の上方(図2に示す上方側)の開口部を閉塞するように配設された略円柱状の導線セパレータ16、当該導線セパレータ16の外周面を囲繞し、外筒5の後端側(図1および図2に示す上端側)に接合された保護外筒7などから構成されている。
さらに、ガスセンサ1は上記構成に加え、図2に示すように、センサ素子14に装着された支持碍管18および絶縁碍管27、検出素子11の後端部側の端面に塗布された保護ペースト33、保護外筒7の上方(図2に示す上方側)の開口部を閉塞するために配設されたゴムキャップ20などを各々備えている。また、セラミックホルダ13の内部には、センサ素子14の中間部からセンサ素子14の後端部近傍までを封着して固定する第一充填層302が形成され、当該第一充填層302の上方に形成され、センサ素子14の後端部と、その後端部に接続される電極端子22などを封着して固定する第二充填層312が形成されている。なお、以下の説明において、センサ素子14の先端部(図2に示す下端側)を「センサ先端部141」、後端部(図2に示す上端側)を「センサ後端部142」と呼ぶことにする。
次に、センサ素子14について、図2および図3を参照して説明する。図3は、支持碍管18が装着されたセンサ素子14の斜視図である。図2および図3に示すように、センサ素子14は、ガス濃度を検出する短冊状の検出素子11と、当該検出素子11を加熱する短冊状のヒータ素子12とが互いに接着することにより、一本の積層体として構成されている。
まず、検出素子11について説明する。一般的なガスセンサに使用される検出素子は、検出対象に応じて様々な型式の素子が用いられている。例えば、接触した被検出ガスの濃度に応じて起電力が変化するもの(起電力変化型)や、抵抗値が変化するもの(抵抗値変換型)などが広く用いられている。なお、本実施の形態のガスセンサ1の検出素子11は、起電力変化型のジルコニア製セラミック素子である。この検出素子11は、ジルコニア製の短冊状セラミック基板を複数積層して形成されるものであり、特開2000−258388号などに開示される従来公知の構造を有し、窒素酸化物(NO)濃度を検出するものである。
さらに、図3に示すように、検出素子11の後端側(図2に示す上端側)には、検出部111が検出した検出値を検出信号に置き換え、外部に出力する電極部112が設けられている。そして、この電極部112には、リードパターン(図示外)が印刷され、当該リードパターンには、四本の電極端子22が接続されている。そして、図2に示すように、各電極端子22には、リード端子25がスポット溶接により各々接続されている。
次に、ヒータ素子12について説明する。上記に説明した検出素子11は、温度が低いと活性化せず、正確なガス濃度を検出することができない。そこで、図3に示すように、本実施の形態のガスセンサ1のセンサ素子14には、検出素子11を加熱するための短冊状のヒータ素子12が設けられている。このヒータ素子12は、検出素子11よりも長尺であって、かつ同じ幅長を有するアルミナ製の短冊状セラミック基板が複数積層することで形成されている。そして、この積層されるセラミック基板間には、白金を主体とするヒータ発熱パターン(図示外)およびこれに接続するリードパターン(図示外)が形成されている。そして、図3に示すように、リードパターンが形成された一端側には電極部122が設けられ、このリードパターンには、二本の電極端子22が接続されている。
そして、図3に示すように、上記構成を備えたヒータ素子12の先端側(図3に示す下端側)は、検出素子11の先端側(図3に示す下端側)に揃えられ、ヒータ素子12と検出素子11とが、耐熱性セメントにより互いに接着されている。また、センサ素子14のセンサ後端部142において、ヒータ素子12の電極部122側の端部は、検出素子11の電極部112側の端部よりも上方(図2および図3に示す上方)にやや突出している。なお、この突出長はセンサ素子14の軸線方向に沿ってみたときに0.8mmに設定されている。また、後述するが、ヒータ素子12の電極部122側の突出する端部の外周面は、セラミックホルダ13内に充填された第二充填層312によって、その外周囲を完全に封着されるようになっている(図2参照)。
また、本実施の形態のガスセンサ1のセンサ素子14では、ヒータ素子12の端面を、検出素子11の端面より長く突出させているが、これに限らず検出素子11の端面を長く突出させてもよい。さらに、検出素子11およびヒータ素子12の何れかのうち、セラミックホルダ13の熱膨張率、即ちガラスに近い熱膨張率を有するアルミナを材質とした素子の一端部(センサ後端部142側の端部)を長く突出させる方が好ましい。これは、第一充填層302,第二充填層312が、ガラスを含む材質であり、それらが充填されるセラミックホルダ13もアルミナを主成分とした材質としているからである。したがって、図2に示すように、アルミナの熱膨張率に近いアルミナを材質としたヒータ素子12の電極部122側の端部を長く突出させた場合、その素子の長く突出した部分は、第二充填層312にその周囲を封着されるが、第二充填層312と熱膨張差が小さいため、ヒータ素子12にクラックが発生しにくい。
なお、本実施の形態のガスセンサ1のセンサ素子14は、検出素子11とヒータ素子12とが互いに接着して一体構成されているが、検出素子とヒータ素子とが一体焼成されたセンサ素子を用いてもよい。また、図3に示すセンサ素子14に、支持碍管18が装着された状態を示す斜視図のセンサ素子14が、「ガスセンサ素子」に相当する。
次に、支持碍管18について説明する。図3に示すように、この支持碍管18は、検出素子11の軸線方向と平行に延設され、その延設された長手方向と直交する方向の断面が略コの字型形状を有するセラミック部材である。そして、図2および図3に示すように、支持碍管18は、その凹面側を、検出素子11の電極部112近傍の側面側に向けて、検出素子11の側面に嵌合している。なお、支持碍管18の凹面側には耐熱性セメント(例えば、リン酸セメント)が塗布されており、支持碍管18は、検出素子11の電極部112の近傍の側面に接着されている。
そして、支持碍管18の材質は、ガラスの熱膨張率に近く、かつ耐熱性の高いアルミナを基材としたセラミックが使用されている。さらに、図2に示すように、支持碍管18は、ジルコニア製の検出素子11と、ガラス製の第二充填層312とが直接互いに接触しないように、検出素子11の電極部112側の側面を保護するように配設されている。これは、ジルコニア製の検出素子11と、ガラス製の第二充填層312との熱膨張差が大きく、互いが直接接触すると、検出素子11側にクラックが発生してしまうからである。よって、支持碍管18は、検出素子11および第二充填層312の熱膨張差を緩衝することにより、検出素子11に生じるクラックを防止している。
次に、絶縁碍管27について、図2および図4を参照して説明する。図4は、図3に示すセンサ素子14に、絶縁碍管27が装着された状態を示すセンサ素子14の斜視図である。図4に示すように、この絶縁碍管27は、センサ素子14に装着される有底円筒形状のセラミック部材である。そして、絶縁碍管27は、その絶縁碍管27の円筒の開口する端面側を、センサ素子14のセンサ後端部142側に向けた状態で、センサ素子14の中間よりもややセンサ先端部141側に装着されている。また、絶縁碍管27の底部の略中央には、センサ素子14が挿通する挿通孔(図示外)が設けられている。さらに、この挿通孔にはセンサ素子14が挿入され、センサ素子14が挿通する絶縁碍管27の凹部の内側には、接着体28が充填されている。そして、絶縁碍管27はセンサ素子14に接着されて固定されている。なお、本実施の形態のガスセンサ1の接着体28は、耐熱性セメント(例えば、リン酸セメント)を使用している。そして、図2に示すように、センサ素子14に装着された絶縁碍管27は、セラミックホルダ13の内周面に立設されたフランジ131に係合するようになっている。よって、絶縁碍管27をセンサ素子14に装着することにより、セラミックホルダ13の内側におけるセンサ素子14の位置決めを容易に行うことができる。
次に、検出素子11の軸線方向に延びる稜線26,26に設けられる保護材35について、図2,図4および図5を参照して説明する。図5は、図4に示すセンサ素子14に、保護材35が設けられた状態を示すセンサ素子14の斜視図である。上記に説明した検出素子11は、元々は板状のセラミック部材であり、それが切断されて短冊状に形成されている(図4参照)。そして、図4に示すように、切断された検出素子11の軸線方向に延びる稜線(エッジ)26,26には、微少ではあるが複数の凹凸部が存在している。例えば、この凹凸部にガラスが付着して加熱された場合、検出素子11の主成分であるジルコニアと、付着したガラスとの熱膨張差による応力は、検出素子11の凹凸部に作用し、検出素子11の凹凸部にクラックを生ずることがある。そして、図2に示すように、検出素子11の、支持碍管18が設けられていない部分は、第一充填層302に含まれるガラス成分にその周囲を封着されるため、支持碍管18で覆われている部分を除く検出素子11の軸線方向に延びる稜線26,26(図4参照)全体を保護する必要がある。そこで、図5に示すように、検出素子11の、ヒータ素子12と接しない側の稜線26,26であって、絶縁碍管27と支持碍管18とに挟まれる部分には、耐熱性セメントである保護材35,35が、その稜線26,26全体を被うようにして設けられている。
この保護材35,35は、アルミナ粉末(又は、ジルコニア粉末)を溶かした耐熱性セメント(例えば、リン酸セメント)によって形成されている。アルミナは、ガラスと熱膨張率が近いため、そのアルミナ粉末が配合された保護材35,35は、ガラスの熱膨張率に近い熱膨張率を有する。したがって、保護材35,35は、第一充填層302の熱膨張に追従しつつ、検出素子11の稜線26,26の凹凸部を保護することができる。
なお、本実施の形態のガスセンサ1の保護材35,35は、検出素子11の稜線26,26全体を被うようにして設けられているが、検出素子11の外周面を被うようにして設けてもよい(少なくとも稜線26,26を含む)。また、本実施の形態のガスセンサ1のヒータ素子12は、ガラスに近い熱膨張率を有するアルミナを主体としたセラミック素子であるため、検出素子11に比べ、クラックは生じにくい。よって、ヒータ素子12の稜線には保護材35を設けていないが、検出素子11の稜線26,26に併せて設けることも可能である。したがって、保護材35,35は、少なくとも第一充填層302に含まれるガラス成分との熱膨張差が大きい素子の稜線であって、第一充填層302と接触する稜線部分を被うようにして設けるのが好ましい。なお、図5に示すように、絶縁碍管27内の接着体28は、検出素子11の稜線26,26に設けた保護材35の下端側(図5に示す下端側)近傍に沿うように、耐熱性セメントをさらに山成り状に塗布する。
次に、保護ペースト33について、図2および図6を参照して説明する。図6は、図5に示すセンサ素子14の、検出素子11の電極部112の端面に、保護ペースト33が塗布された状態を示すセンサ素子14の斜視図である。図6に示すように、検出素子11の電極部112が設けられている端面には、保護ペースト33が塗布されている。この保護ペースト33は、アルミナ粉末を含有する耐熱性セメント(例えば、リン酸セメント)である。
そして、図6に示すように、保護ペースト33は、上記の支持碍管18と同様に、ジルコニア製の検出素子11の電極部112側の端面に、第二充填層312に含まれるガラス成分が付着して、検出素子11にクラックが生じないようにするために、検出素子11の電極部112側の端面全体を被うように塗布されている。そして、検出素子11および第二充填層312の熱膨張率の差を、保護ペースト33が緩衝することにより、検出素子11の電極部112側の端面にクラックが生じるのを防止することができる。
次に、電極端子22およびリード端子25について、図2,図6および図7を参照して説明する。図7は、図6に示すセンサ素子14が整線された電極端子22に、リード端子25が各々接続された状態を示すセンサ素子14の斜視図である。図6に示すように、センサ素子14のセンサ後端部142から引き出された6本の電極端子22は、6本のリード端子25と接続するために適切な位置へ配置整列されている。この電極端子22の配置整列作業は、整線受治具などによって位置決めが行われる。そして、図7に示すように、整線された6本の電極端子22には、6本のリード端子25が各々接続されている。さらに、図2に示すように、電極端子22に接続されたリード端子25には、リード線50が接続され、保護外筒7の上方側(図2に示す上方側)の開口部から外部に引き出されている。こうして、検出素子11の検出部111が検出した検出値は、検出信号として電極部112から出力され、電極端子22、リード端子25およびリード線50を通過して図示外の制御部などに出力される。一方、ヒータ素子12の電極部122には、制御部などの制御信号に基づいて、リード線50、リード端子25および電極端子22を通じて電圧が印加されることにより、ヒータ素子12が加熱し、加熱したヒータ素子12に積層された検出素子11が加熱されるようになっている。
次に、セラミックホルダ13について、図2および図8を参照して説明する。図8は、図7に示すセンサ素子14を内挿したセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。図2および図8に示すように、セラミックホルダ13は、センサ素子14を内挿して保持し、主体金具3に収容され、保持される略円筒状のセラミック体である。このセラミックホルダ13の材質は、セラミックホルダ13内に形成される第一充填層302および第二充填層312の熱膨張率に近い熱膨張率を有する材質を選択するのが好ましい。これは、セラミックホルダ13と、第一充填層302および第二充填層312との熱膨張率の差が大きいと、セラミックホルダ13と、第一充填層302および第二充填層312との間に大きな圧縮応力が働き、セラミックホルダ13にクラックが生じるからである。よって、本実施の形態のガスセンサ1のセラミックホルダ13の材質は、第一充填層302および第二充填層312の何れもガラスを含有しているので、ガラスの熱膨張率に近いアルミナをベースとしたセラミックが使用されている。
そして、図8に示すように、セラミックホルダ13の先端側(図2および図8の下端側)の内周面には、フランジ131がセラミックホルダ13の内径方向に向かって立設している。さらに、セラミックホルダ13の後端側(図8の上端側)から、セラミックホルダ13の内側に向かって、図7に示すセンサ素子14が差し込まれている。そして、センサ素子14に装着された絶縁碍管27は、セラミックホルダ13内のフランジ131に係合している。そして、セラミックホルダ13の先端側から、センサ素子14のセンサ先端部141が所定の長さだけ突出し、検出素子11の検出部111が被測定ガス雰囲気中に晒されるようになっている(図2参照)。こうして、センサ素子14は、セラミックホルダ13に同軸上に保持される。また、絶縁碍管27と、フランジ131とが互いに係合するので、セラミックホルダ13内におけるセンサ素子14の位置決めが容易にできる。なお、セラミックホルダ13内に内挿されて収容されるのは、センサ素子14のセンサ先端部141以外の部分、センサ素子14に接続された電極端子22および電極端子22に接続されたリード端子25の一端部である。なお、図2に示すガスセンサ1の縦断面図のセラミックホルダ13が、「センサホルダ」に相当する。
次に、第一充填層302および第二充填層312について、図2,図9乃至図12を参照して説明する。図9は、図8に示すセラミックホルダ13内に、第一充填材301を供給した状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図であり、図10は、図9に示すセラミックホルダ内に供給された第一充填材301を振動充填した状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。また、図11は、図10に示すセラミックホルダ13内に、第二充填材311が供給された状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図であり、図12は、図11に示すセラミックホルダ13の熱処理後の状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。なお、第一充填材301を熱処理して形成されるのが第一充填層302であり、第二充填材311を熱処理して形成されるのが第二充填層312である。これら第一充填層302および第二充填層312は、セラミックホルダ13内に内挿されるセンサ素子14を封着して固定し、さらにはセラミックホルダ13内の隙間を埋めることにより、セラミックホルダ13内に侵入する排ガスおよび水分などを遮断して、気密性を保持する役目を担っている。
まず、第一充填層302について説明する。図9に示すように、センサ素子14が内挿されたセラミックホルダ13内の隙間には、第一充填材301が、セラミックホルダ13の上端側(図9に示す上端側)まで供給されている。そして、図10に示すように、第一充填材301が供給されたセラミックホルダ13に機械的振動を与えることにより、第一充填材301の上面部が、センサ素子14のセンサ後端部142のやや下側程度まで下降する。この第一充填材301は、高い耐熱性を有しながらも、適度な柔軟性を有する材料を使用するのが好ましい。このような材料としては、滑石、マグネシア、アルミナおよびジルコニアなどの粉末のうち一種以上の粉末と、ガラス粉末とからなる混合物が一般的に用いられる。本実施の形態のガスセンサ1の第一充填材301は、ガラスを12%程度含有する滑石混合物である。そして、第一充填材301は、熱処理および冷却処理が行われることにより、第一充填材301が溶融して固化する。したがって、セラミックホルダ13内に第一充填層302が形成される(図2参照)。なお、本実施の形態のガスセンサ1では、セラミックホルダ13内に第一充填材301および第二充填材311が充填された後に、第一充填材301および第二充填材311の加熱処理が行われ、図2に示すように、第一充填層302および第二充填層312がセラミックホルダ13内に同時に形成されるようになっている。
次に、第二充填層312について説明する。図11に示すように、第一充填材301が振動充填されたセラミックホルダ13内には、さらに第二充填材311が、セラミックホルダ13の上端側(図10に示す上端側)まで供給される。この第二充填材311は、結晶化ガラス粉末(例えば、シリカホウ酸亜鉛マグネシウム系ガラス)である。そして、第一充填材301および第二充填材311が充填されたセラミックホルダ13は、加熱処理および冷却処理されることにより、図12に示すように、第一充填層302および第二充填層312が形成される。なお、図12に示すように、第二充填材311は、加熱処理および冷却処理されることによって、セラミックホルダ13の上端側近傍まであった上面部は、電極端子22とリード端子25との接続部よりやや上部(図12に示す上部)付近まで下降する。第二充填層312は、センサ素子14のセンサ後端部142近傍を封着するように、セラミックホルダ13内に形成される。なお、図2に示すガスセンサ1の縦断面図の第二充填層312が、「ガラス基材」に相当する。
次に、本発明の要部であるセンサ後端部142について、図12を参照して説明する。図12に示すように、第二充填層312は、センサ素子14のセンサ後端部142を封着するように形成されている。そして、センサ後端部142においては、上述したように、ヒータ素子12の電極部122側の端部が、検出素子11の電極部112側の端部より突出している。さらに、ヒータ素子12の突出する電極部122側の端部は、第二充填層312によってその外周囲を完全に封着されている。ここで、例えば、検出素子11とヒータ素子12との接着面より、排ガスおよび水分が侵入してきた場合、その水分は、検出素子11とヒータ素子12との接着面に沿ってセンサ後端部142側に向かって上昇する。そして、その水分は、検出素子11の電極部112付近まで浸透し、さらに保護ペースト33と電極端子22との間の微かな隙間に浸透する。しかし、本実施の形態のガスセンサ1では、図12に示すように、ヒータ素子12の電極部122側の端部は、検出素子11の電極部112側の端部より上方(図12の上方)に突出し、さらにその近傍の外側面は第二充填層312のガラスに封着されているため、検出素子11の電極部112付近まで到達した水分は、第二充填層312によって、ヒータ素子12の電極部122まで到達することがない。また、ヒータ素子12の電極部122側の端部と検出素子11の電極部112側の端部との距離は、従来に比して長く設定されることになる。これにより、ヒータ素子12の電極部122にかかる電圧が、水を媒体として検出素子11の電極部112側に漏電することがないので、ガス濃度の誤検出を防止することができる。
次に、主体金具3について、図1および図2を参照して説明する。主体金具3は、ステンレス(SUS430)製の略円筒状の取付部材である。図2に示すように、この主体金具3には、センサ素子14を備えたセラミックホルダ13が取り付けられ、被検出ガスが流通する排気管(例えば、自動車の排気管)などに取り付けられる。図2に示すように、主体金具3は、主体金具3の内側にセラミックホルダ13の先端側を収容している。そして、この主体金具3の先端側の開口部からは、センサ素子14のセンサ先端部141が突出している。さらに、主体金具3の先端側の開口部には、突出するセンサ素子14のセンサ先端部141を被うように、二重の有底筒状のプロテクタ19が設けられている。このプロテクタ19は、主体金具3の先端側から突出するセンサ先端部141が、凝縮水の被水により破損しないように、センサ先端部141を被って保護している。そして、プロテクタ19の外周面には、複数の侵入孔191が設けられている(図1参照)。こうして、被測定ガスは、この侵入孔191を通過し、プロテクタ19内に侵入して、検出部111に接触できるようになっている。
そして、図2に示すように、主体金具3の後端側(図2に示す上端側)から、セラミックホルダ13が挿入されており、セラミックホルダ13と主体金具3との隙間に滑石24が充填されている。さらに、その後方(図2に示す上方側)には、略リング状の留め具23が嵌め込まれている。そして、主体金具3と、留め具23との間に、外筒5の一端側が嵌め込まれ、主体金具3の後端部(図2に示す上端側)が加締められている。こうして、セラミックホルダ13および外筒5は、主体金具3に取り付けられている。
次に、外筒5および保護外筒7について説明する。図2に示すように、略円筒状の外筒5は、ステンレス製(SUS304)であり、主体金具3の後端側(図2の示す上端側)に取り付けられている。そして、外筒5は、セラミックホルダ13の中間から後端側を保護している。また、外筒5の後端側(図2に示す上端側)の周縁部には、外筒5の内側に略直角に折れ曲がって立設された絶縁部材支持部51が設けられている。この絶縁部材支持部51は、外筒5の後端側の開口部を閉塞するように配設された導線セパレータ16を、導線セパレータ16の下方から(図2に示す下方)支持している。したがって、導線セパレータ16は、外筒5の内側に落下するのを防止することができる。
一方、略円筒状の保護外筒7も、ステンレス製(SUS304)であり、外筒5の後端側(図2に示す上方側)から、略円筒状の保護外筒7を嵌着することにより取り付けられている。そして、外筒5と、保護外筒7との嵌着部が加締められることにより、外筒5と、保護外筒7とが強固に接続されている。
また、図2に示すように、保護外筒7の内側には、上述したリード端子25とリード線50との接続部を収容して保護する導線セパレータ16が配設されている。そして、保護外筒7の後方側(図2に示す上方側)の開口部には、その開口部を気密に閉塞するための略円柱状のゴムキャップ20が配設されている。このゴムキャップ20は、保護外筒7の後端側(図2に示す上端側)の内側に挿入された状態で、保護外筒7の後端側の外側面から加締められることにより、保護外筒7の後端側に固定されている。そして、ゴムキャップ20には、挿通孔(図示外)が複数設けられ、その挿通孔には導線セパレータ16から引き出されるリード線50が気密に内挿されている。
以上説明したように、本発明の一実施の形態であるガスセンサ1では、短冊状の検出素子11と、短冊状のヒータ素子12とが、耐熱性セメントにより互いに接着されている。また、センサ素子14のセンサ後端部142において、ヒータ素子12の電極部122側の端部は、検出素子11の電極部112側の端部よりも上方にやや長く突出している。そして、ヒータ素子12の電極部122側の突出する端部の外周面は、セラミックホルダ13内に充填された第二充填層312によって、その周囲を完全に封着されるようになっている。ここで、例えば、検出素子11とヒータ素子12との接着面より、排ガスおよび水分が侵入してきた場合、その水分は、検出素子11とヒータ素子12との接着面に沿ってセンサ後端部142側に向かって上昇する。そして、その水分は、検出素子11の電極部112付近まで浸透し、さらに保護ペースト33と電極端子22との間の微かな隙間に浸透する。しかし、本実施の形態のガスセンサ1では、ヒータ素子12の電極部122側の端部は、検出素子11の電極部112側の端部より上方に突出し、さらにその近傍の外側面は第二充填層312のガラスに封着されているため、検出素子11の電極部112付近まで到達した水分は、第二充填層312によって、ヒータ素子12の電極部122まで到達することがない。これにより、ヒータ素子12の電極部122にかかる電圧が、水を媒体として検出素子11の電極部112側に漏電することがないので、ガス濃度の誤検出を防止することができる。
なお、本発明においては、上述した具体的な一実施の形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施の形態とすることができる。
例えば、本実施の形態のガスセンサ1において、検出素子11の稜線26,26には、保護材35,35を設けたが、その代わりに、稜線26,26を面取りすることにより、エッジ部分の凹凸部を除去してもよい。
また、本実施の形態のガスセンサ1において、ヒータ素子12の電極部122側の端部は、検出素子11の電極部112側の端部よりも上方にやや長く突出しているが、それとは反対に、検出素子11側を長くしてもよい。しかし、検出素子11の材質であるジルコニア製は、ヒータ素子12の材質であるアルミナより高価であるため、製造コスト上アルミナ製のヒータ素子12側を長く突出させる方が好ましい。
本発明のガスセンサは、窒素酸化物、酸素および炭化水素などを検出するセンサに適用でき、特定のガス濃度を検出可能な各種センサにも利用できる。
本実施の形態であるガスセンサ1の正面図である。 図1に示すガスセンサ1の縦断面図である。 支持碍管18が装着されたセンサ素子14の斜視図である。 図3に示すセンサ素子14に、絶縁碍管27が装着された状態を示すセンサ素子14の斜視図である。 図4に示すセンサ素子14に、保護材35が設けられた状態を示すセンサ素子14の斜視図である。 図5に示すセンサ素子14の、検出素子11の電極部112の端面に、保護ペースト33が塗布された状態を示すセンサ素子14の斜視図である。 図6に示すセンサ素子14が整線された電極端子22に、リード端子25が各々接続された状態を示すセンサ素子14の斜視図である。 図7に示すセンサ素子14を内挿したセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。 図8に示すセラミックホルダ13内に、第一充填材301を供給した状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。 図9に示すセラミックホルダ内に供給された第一充填材301を振動充填した状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。 図10に示すセラミックホルダ13内に、第二充填材311が供給された状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。 図11に示すセラミックホルダ13の熱処理後の状態を示すセラミックホルダ13の縦断面斜視図である。
符号の説明
1 ガスセンサ
11 検出素子
12 ヒータ素子
13 セラミックホルダ
14 センサ素子
22 電極端子
25 リード端子
50 リード線
111 検出部
112 電極部
122 電極部
141 センサ先端部
142 センサ後端部
302 第一充填層
312 第二充填層

Claims (3)

  1. 特定ガス成分のガス濃度を検出する短冊状の検出素子と、当該検出素子の軸線方向と平行方向に延設され、前記検出素子を加熱する短冊状のヒータ素子とから構成されたガスセンサ素子と、
    当該ガスセンサ素子の前記検出素子の軸線方向の一端部および前記ヒータ素子の軸線方向の一端部より各々引き出された電極端子と、
    前記ガスセンサ素子を軸線方向に沿って挿通させ、前記ガスセンサ素子の前記電極端子が設けられている側と、前記電極端子とを収容して保護する筒状のセンサホルダと、
    当該センサホルダ内に充填され、前記検出素子を構成する基材および前記ヒータ素子を構成する基材の何れの熱膨張率よりも低いガラス基材と
    を備え、
    記センサホルダを構成する基材の熱膨張率に近い熱膨張率の基材で構成された前記ヒータ素子の一端部は、軸線方向に沿ってみたときに、前記検出素子の一端部より0.5mm以上突出して延設され
    前記検出素子の前記一端部の端面には、前記ガラス基材が付着するのを防止するための保護ペーストが塗布されたことを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記検出素子を構成する前記基材はジルコニアを主成分として形成され、前記ヒータ素子を構成する基材はアルミナを主成分として形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記ヒータ素子と、前記検出素子とは、軸線方向に沿って互いに貼り合わされて接着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ。
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