JP2004152819A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接したフォトダイオードから信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することが可能となる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】第1導電型の第1の半導体領域201とこの第1の半導体領域201内に形成された第2導電型の第2の半導体領域203によって構成される光電変換部を複数有し、前記第1の半導体領域201の表面にゲート絶縁膜206を介して形成されたゲート電極205を有する固体撮像装置において、複数の前記光電変換部のうち、選択された前記光電変換部を構成する前記第2の半導体領域203の、前記第1の半導体領域201表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域201よりも高濃度な第1導電型のバリア領域204が形成されたことを特徴とする固体撮像装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】第1導電型の第1の半導体領域201とこの第1の半導体領域201内に形成された第2導電型の第2の半導体領域203によって構成される光電変換部を複数有し、前記第1の半導体領域201の表面にゲート絶縁膜206を介して形成されたゲート電極205を有する固体撮像装置において、複数の前記光電変換部のうち、選択された前記光電変換部を構成する前記第2の半導体領域203の、前記第1の半導体領域201表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域201よりも高濃度な第1導電型のバリア領域204が形成されたことを特徴とする固体撮像装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換によって画像を得るCMOSセンサなどの固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置としては、CCD型固体撮像装置とMOS型固体撮像装置が知られている。MOS型固体撮像素子は、微細化が可能であり、また、単一電源で駆動できること、そして、撮像部や周辺回路を含め、全てをMOSプロセスで作製でき、1つの集積回路としてチップを構成できること、などの利点から、近年、注目を集めている。また、MOS型固体撮像装置は、セルの光電変換部で検出した信号をトランジスタで増幅するものであり、高感度であるという特徴を有する。また、このような固体撮像装置は、画素数の増加やイメージサイズの縮小による画素サイズの縮小に適しているとして期待されている。
【0003】
図13に、従来の固体撮像装置の要部断面図を示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル1601に、素子分離領域1607が形成されている。また、P型ウェル1601内に、信号蓄積領域1603が形成され、P型ウェル1601の表面領域に、信号蓄積領域1603と離間して、N型ドレイン領域1606が形成されている。また、信号蓄積領域1603上のP型ウェル1601の表面領域には、P型シールド領域1602が形成されている。P型シールド領域1602は、素子分離領域1607と接続されている。さらに、P型ウェル1601上に、ゲート絶縁膜1605を介して読み出しゲート電極1604が形成されている。P型ウェル1601及び信号蓄積領域1603によって光電変換部であるフォトダイオードが構成されている。信号蓄積領域1603に蓄積された信号は、読み出しゲート電極1604によって、N型ドレイン領域1606から読み出すことができる。P型シールド領域1602は、素子分離領域1607に接続されて接地されており、P型ウェル1601の表面の結晶欠陥等の乱れによって生じるリーク電流を低減することができる。フォトダイオードの周辺には、読み出しトランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタなどのトランジスタが形成され、単位セルが構成されている。
【0004】
図14に、簡略化し、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域のみを示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル1701に、素子分離領域1707が形成されている。また、P型ウェル1701内に、第1の信号蓄積領域1703a,第2の信号蓄積領域1703b,第3の信号蓄積領域1703cが離間して形成されている。第1乃至第3の信号蓄積領域1703a,1703b,1703cは、異なる分光特性を有するフォトダイオードである。この種の固体撮像装置は、特許文献1,特許文献2に記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、入射した光信号の分散(ブルーミング)を抑えるために、n型拡散層の下にP+型埋め込み層を一様に形成した固体撮像装置が記載されている。
【0006】
フォトダイオードによる画素の色配列が、RGB色配列(Red,Green,Blue)である場合、例えば、第1の信号蓄積領域1703aが赤色用フォトダイオード,第2の信号蓄積領域1703bが緑色用フォトダイオード,第3の信号蓄積領域1703cが青色用フォトダイオードである。入射光によって発生する光電荷密度は、P型ウェル1701を構成しているシリコン基板の電気的特性から、図15に示すようになり、波長の長い光(赤色>緑色>青色)ほど、シリコン基板(P型ウェル)の深い位置で光を発生している。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−150847号公報(図2)
【特許文献2】
特開平10−150180号公報(図3)
【特許文献3】
特公昭61−26270号公報
【発明が解決しようとする課題】
上記した固体撮像装置では、画素サイズの縮小化に伴って、隣接するフォトダイオードの距離が短くなっているため、図14の矢印に示すように、波長の長い光(赤色)を入射することによってシリコン基板の深い位置で発生した信号電荷が、隣接するフォトダイオードの信号蓄積領域内に入り込むことがある。このように、波長の長い赤色用フォトダイオードから、隣接する緑色用フォトダイオードや青色用フォトダイオードに信号電荷が入り込むことによって、混色を引き起こしたり、暗電流が増大するなどの問題があった。
【0008】
なお、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域下にも、一様にP+型埋め込み層を設けると、特に、波長の長い色の信号蓄積領域において、光が発生しにくくなり、波長の長い色の感度の低下が生じる。
【0009】
本発明は、上記した問題点を解決すべくなされたもので、波長の長い色用フォトダイオードから、隣接する他の色用フォトダイオードに信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することが可能となる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明の固体撮像装置の一形態は、第1導電型の第1の半導体領域とこの第1の半導体領域内に形成された第2導電型の第2の半導体領域によって構成される光電変換部を複数有し、前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有する固体撮像装置において、
複数の前記光電変換部のうち、選択された前記光電変換部を構成する前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域よりも高濃度な第1導電型のバリア領域が形成されたことを特徴とする。
【0011】
また、上記した目的を達成するための本発明の固体撮像装置の製造方法の一形態は、第1導電型の第1の半導体領域に、複数の第2導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
選択された前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域よりも高濃度な第1導電型のバリア領域を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面領域に、第2導電型の第3の半導体領域を形成する工程とを具備したことを特徴とする。
【0012】
上記した本発明の一形態によれば、隣接するフォトダイオードから信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することが可能となる固体撮像装置及びその製造方法を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に固体撮像装置の単位セルのうち、光電変換部であるフォトダイオードと読み出しトランジスタの周囲の領域の要部断面図を示し、図2に、固体撮像装置の単位セルの回路構成の例を示す。単位セルは、光電変換部である信号を蓄積するフォトダイオードと、信号走査回路部である信号を読み出す読み出しトランジスタ,信号を増幅する増幅トランジスタ,信号を読み出すラインを選択する垂直選択トランジスタ,フォトダイオードの信号電荷をリセットするリセットトランジスタなどから構成されている。
【0014】
図2に示すように、読み出しトランジスタ102のゲート電極(読み出しゲート電極)をオンすることによって、信号電荷が蓄積されているフォトダイオード101の信号を読み出す。水平方向に配線されている水平アドレス線106は垂直選択トランジスタ104のゲート電極に接続されており、信号を読み出すラインを選択する。リセットアドレス線107は、リセットトランジスタ105のゲート電極に接続されている。また、増幅トランジスタ103のゲート電極は、読み出しトランジスタ102のドレインに接続されており、増幅トランジスタ103のソース電極は、垂直選択トランジスタ104のドレイン電極に接続されている。垂直選択トランジスタ104のソース電極は、垂直信号線108に接続されている。増幅トランジスタ103のドレイン電極は、電源109のVDDに接続されている。このような単位セルを複数配置することによって、画素アレイを構成し、撮像領域が構成されている。
【0015】
また、図1に示すように、半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル201に、素子分離領域208が形成されている。また、P型ウェル201内に、信号蓄積領域203が形成され、P型ウェル201の表面領域に、信号蓄積領域203と離間して、N型ドレイン領域207が形成されている。信号蓄積領域203の下には、P型バリア領域204が形成されている。また、信号蓄積領域203上のP型ウェル201の表面領域には、P型シールド領域202が形成されている。P型シールド領域202は、素子分離領域208と接続されている。さらに、P型ウェル201上に、ゲート絶縁膜206を介して読み出しゲート電極205が形成されている。P型ウェル201は、シリコン基板によって形成されており、P型ウェル201及び信号蓄積領域203によって光電変換部であるフォトダイオードが構成されている。
【0016】
信号蓄積領域203に蓄積された信号は、読み出しゲート電極205によって、N型ドレイン領域207から読み出すことができる。P型シールド領域202は、素子分離領域208と接続して接地されており、P型ウェル201の表面の結晶欠陥等の乱れによって生じるリーク電流を低減することができる。
【0017】
ここで、このフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオードに隣接した、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードであり、例えば、青色用フォトダイオードである。フォトダイオードの信号蓄積領域203の下には、P型バリア領域204が形成されている。入射光によって発生する光電荷密度は、シリコン基板(Pウェル)の電気的特性から、波長の長い光(赤色>緑色>青色)ほど、シリコン基板(P型ウェル)の深い位置で光を発生する。
【0018】
P型ウェル201の不純物濃度は、例えば、約1×1016〜1×1014cm−3,P型バリア領域204の不純物濃度は、比較的高濃度であり、P型ウェル201よりも1桁ほど高く、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,信号蓄積領域203の不純物濃度は、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,P型シールド領域202の不純物濃度は、信号蓄積領域203の不純物濃度よりも高い不純物濃度であり、例えば、約1×1019〜1×1016cm−3である。
【0019】
図1に示したフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオードに隣接した、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである。波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである信号蓄積領域203の下に、P型バリア領域204を形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込むことを抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。
【0020】
なお、N型ドレイン領域207は、信号蓄積領域203と比較して浅い位置に形成されているため、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込みにくい構成となっている。
【0021】
次に、図1に示した固体撮像装置の製造方法の一例について説明する。図3(a)に示すように、P型ウェル301に素子分離領域302を形成する。続いて、波長の長い色用以外のフォトダイオードの、N型の信号蓄積領域を形成する予定の領域の少なくとも一部上に開口部を有するレジストパターン303aを形成し、P型ウェル301上にP型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル301に、P型バリア領域303を形成する。
【0022】
図3(b)に示すように、続いて、N型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル301に形成されたP型バリア領域303上に、N型の信号蓄積領域304を形成し、フォトダイオードを構成する。また、レジストパターン303aを除去し、P型ウェル301上にゲート絶縁膜305を介して、読み出しゲート電極306を形成する。
【0023】
次に、図3(c)に示すように、信号蓄積領域304が形成されている読み出しゲート電極306の片側の、P型ウェル301の一部が露出するようなレジストパターン307aを形成する。続いて、P型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル301の表面領域に、P型シールド領域307を形成する。P型シールド領域307は、素子分離領域302に接続されるなどして、接地されている。
【0024】
次に、レジストパターン307aを除去し、図3(d)に示すように、読み出しゲート電極306の片側のP型ウェル301上にレジストパターンを形成し、P型ウェル301の表面領域に、N型不純物をイオン注入することによって、N型ドレイン領域308を形成する。続いて、レジストパターンを除去する。
【0025】
ここで、N型の信号蓄積領域307を形成する際、レジストパターンを形成し、イオン注入して形成する方法を記載したが、これに限定されず、読み出しゲート電極とのセルフアラインによって形成してもよい。また、P型ウェル301に半導体領域を形成する際、P型バリア領域303を形成し、続いて、信号蓄積領域304及びP型シールド領域307を形成したが、これに限定されず、工程の順序を入れ替えて形成してもかわまない。
【0026】
図4に、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域のみを簡略化して示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル501に、素子分離領域508が形成されている。また、P型ウェル501内に、第1の信号蓄積領域503a,第2の信号蓄積領域503b,第3の信号蓄積領域503cが離間して形成されている。第2及び第3の信号蓄積領域503b,503cの下には、それぞれ第1及び第2のP型バリア領域504a,504bが形成されている。第1乃至第3の信号蓄積領域503a,503b,503cは、異なる分光特性を有するフォトダイオードである。
【0027】
図5(a)及び図5(b)に、RGB(Red,Green,Blue)画素の色配列の例を示す。図4は、図5(a)のA−Aにおける断面図であり、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域を簡略化して示した図である。図4に示した第1の信号蓄積領域503aは赤色用フォトダイオード,第2の信号蓄積領域503bは緑色用フォトダイオード,第3の信号蓄積領域503cは青色用フォトダイオードである。
【0028】
赤色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域、すなわち、第2及び第3の信号蓄積領域503b,503cの下には、第1及び第2のP型バリア領域504a,504bが形成されている。赤色用フォトダイオードの信号蓄積領域、すなわち、第1の信号蓄積領域503aの下には、P型バリア領域は、形成されておらず、P型バリア領域は、選択的に形成されている。
【0029】
このように、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域503b,503cの下にのみ、P型バリア領域を形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込むことを抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。また、このとき波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域の下には、P型バリア領域が形成されていないため、感度の低下は生じない。P型バリア領域は、波長の長い色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0030】
また、P型バリア領域は、信号蓄積領域の直下に形成するのではなく、間に信号蓄積領域から広がる空乏層を設けて、信号蓄積領域の下方に形成してもよい。
【0031】
前記した第1の実施の形態の変形例として、P型バリア領域を信号蓄積領域下の、一部の領域にのみ形成してもよい。
【0032】
図6に示すように、単位セル内に複数のフォトダイオードを有している2画素1セルの場合などで、フォトダイオード同士が離れて形成されている領域がある場合、波長の長い光用フォトダイオードと、特に隣接している側の隅部にのみにP型バリア領域701を形成してもよい。このように、P型バリア領域701を信号蓄積領域203の端部の一部の下の領域にのみ形成する場合は、図3(a)に示した工程で、所望のP型バリア領域に対応したレジストパターンを形成し、P型不純物をイオン注入することによって形成することができる。
【0033】
また、図7(a)及び図7(b)示すように、フォトダイオード間の距離や平面の色配列に応じて、任意に選択した信号蓄積領域の端部の他の一部の下や、信号蓄積領域の外周部の下に、P型バリア領域801,802を形成してもよい。(第2の実施の形態)
固体撮像装置の単位セルの回路構成等は、図2と同じである。
【0034】
図8に、図2に示した固体撮像装置の単位セルのうち、光電変換部であるフォトダイオードと読み出しトランジスタの周囲の領域の要部断面図を示す。図8に示すように、半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル901に、素子分離領域908が形成されている。また、P型ウェル901内に、信号蓄積領域903が形成され、P型ウェル901の表面領域に、信号蓄積領域903と離間して、N型ドレイン領域907が形成されている。信号蓄積領域903の下には、U字形状を有したP型バリア領域904が形成されている。また、信号蓄積領域903上のP型ウェル901の表面領域には、P型シールド領域902が形成されている。P型シールド領域902は、素子分離領域908と接続されている。さらに、P型ウェル901上に、ゲート絶縁膜906を介して読み出しゲート電極905が形成されている。P型ウェル901は、シリコン基板によって形成されており、P型ウェル901及び信号蓄積領域903によって光電変換部であるフォトダイオードが構成されている。
【0035】
信号蓄積領域903に蓄積された信号は、読み出しゲート電極905によって、N型ドレイン領域907から読み出すことができる。P型シールド領域902は接地されており、P型ウェル901の表面の結晶欠陥等の乱れによって生じるリーク電流を低減することができる。
【0036】
ここで、このフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオード、例えば赤色用ダイオードに隣接した、赤色用フォトダイオード以外のフォトダイオードであり、例えば、青色用フォトダイオードである。フォトダイオードの信号蓄積領域903の下には、U字形状のP型バリア領域904が形成されている。入射光によって発生する光電荷密度は、シリコン基板(Pウェル)の電気的特性から、波長の長い光(赤色>緑色>青色)ほど、シリコン基板(P型ウェル)の深い位置で光を発生する。
【0037】
P型ウェル901の不純物濃度は、例えば、約1×1016〜1×1014cm−3,P型バリア領域904の不純物濃度は、比較的高濃度であり、P型ウェル901よりも1桁ほど高く、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,信号蓄積領域903の不純物濃度は、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,P型シールド領域902の不純物濃度は、信号蓄積領域903の不純物濃度よりも高い不純物濃度であり、例えば、約1×1019〜1×1016cm−3である。
【0038】
図8に示したフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオードに隣接した、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである。波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである信号蓄積領域903の下に、信号電荷の入り込みをより効果的に抑止するために、その側面領域がP型ウェルの表面と平行な内側方向に傾斜しているU字断面形状のP型バリア領域904を形成している。このように形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ入り込む信号電荷の流れに対して、垂直な側面を有したP型バリア領域1006を形成しているため、より効果的に信号電荷の入り込みを抑止することができ、混色や暗電流をさらに低減することができる。また、P型バリア領域904がU字形状を有しているため、信号蓄積領域から広がる空乏層領域を十分に確保しつつ、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から信号電荷が入り込むことを、より効果的に抑止することができる。
【0039】
なお、N型ドレイン領域907は、信号蓄積領域903と比較して浅い位置に形成されているため、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込みにくい構成となっている。
【0040】
次に、図8に示した固体撮像装置の製造方法の一例について説明する。図9(a)に示すように、P型ウェル1001に素子分離領域1002を形成する。続いて、P型ウェル1001上に、熱CVD法またはプラズマCVD法によってシリコン窒化膜1003を堆積する。膜厚は1μm程度でよい。続いて、同様にシリコン窒化膜1003上にシリコン酸化膜1004を堆積する。次に、波長の長い色用以外のフォトダイオードの、N型の信号蓄積領域を形成する予定の領域の少なくとも一部上に、開口部を有するレジストパターン1005を形成する。
【0041】
次に、図9(b)に示すように、反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion Etching)によって、シリコン窒化膜1003及びシリコン酸化膜1004をエッチングする。この時、シリコン酸化膜に対して高い異方性を有するエッチング条件にてエッチングを行い、シリコン窒化膜に対して等方性を有するエッチング条件にてエッチングを行う。このように形成することによって、シリコン窒化膜1003は、シリコン酸化膜1004よりもテーパー角の大きい形状となる。続いて、レジストパターン1005を除去する。
【0042】
次に、図9(c)に示すように、シリコン窒化膜1003及びシリコン酸化膜1004をマスクとしてP型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル1001に、その側面領域がP型ウェル1001の表面と平行な内側方向に傾斜しており、U字断面形状のP型バリア領域1006を形成する。テーパー形状のシリコン窒化膜1003は、約1μm以下の薄膜で形成されているため、テーパー部分のシリコン窒化膜1003にイオン注入されたP型不純物は、透過してP型ウェル1001内に導入される。テーパー部分のシリコン窒化膜1003のうち、マスクとして用いられたシリコン窒化膜1003が厚い領域ほど、P型バリア領域1006は、P型ウェル1001の浅い領域に形成される。したがって、図9(c)に示すような斜めの形状を有するP型バリア領域1006を得ることができる。
【0043】
次に、図9(d)に示すように、フッ化アンモニア溶液などによって、シリコン窒化膜1003及びシリコン酸化膜1004を除去する。
【0044】
次に、図9(e)に示すように、N型の信号蓄積領域を形成する予定の領域の少なくとも一部上に開口部を有するレジストパターンをP型ウェル1001上に形成し、N型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル1001に形成されたP型バリア領域1006上に、N型の信号蓄積領域1007を形成し、フォトダイオードを構成する。続いて、レジストパターンを除去し、P型ウェル1001上にゲート絶縁膜1008を介して、読み出しゲート電極1009を形成する。
【0045】
次に、図9(f)に示すように、信号蓄積領域1007が形成されている読み出しゲート電極1009の片側のP型ウェル1001の一部が露出するようなレジストパターン1010aを形成する。続いて、P型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル1001の表面領域に、P型シールド領域1010を形成する。P型シールド領域1010は、素子分離領域1002に接続されるなどして、接地されている。
【0046】
次に、図9(g)に示すように、レジストパターン1010aを除去し、読み出しゲート電極1009の片側のP型ウェル1001上にレジストパターンを形成し、P型ウェル1001の表面領域に、N型不純物をイオン注入することによって、N型ドレイン領域1011を形成する。続いて、レジストパターンを除去する。
【0047】
ここで、P型バリア領域1006の形状は、RIEのエッチング条件を選択して、シリコン窒化膜のテーパー形状を任意に選択して形成することによって、所望の形状に形成することができる。また、N型の信号蓄積領域1007を形成する際、レジストパターンを形成し、イオン注入して形成する方法を記載したが、これに限定されず、読み出しゲート電極とのセルフアラインによって形成してもよい。また、P型ウェル1001に半導体領域を形成する際、P型バリア領域1006を形成し、続いて、信号蓄積領域1007及びP型シールド領域101を形成したが、これに限定されず、工程の順序を入れ替えて形成してもかわまない。
【0048】
図10に、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域のみを簡略化して示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル1301に、素子分離領域1308が形成されている。また、P型ウェル1301内に、第1の信号蓄積領域1303a,第2の信号蓄積領域1303b,第3の信号蓄積領域1303cが離間して形成されている。第2及び第3の信号蓄積領域1303b,1303cの下には、それぞれU字形状を有した第1及び第2のP型バリア領域1304a,1304bが形成されている。第1乃至第3の信号蓄積領域1303a,1303b,1303cは、異なる分光特性を有するフォトダイオードである。
【0049】
RGB(Red,Green,Blue)画素の色配列の例は、前記した第1の実施の形態の図5(a)及び図5(b)と同じである。図10は、図5(b)のB−Bにおける断面図であり、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域を簡略化して示した図である。第1の信号蓄積領域1303aは赤色用フォトダイオード,第2の信号蓄積領域1303bは緑色用フォトダイオード,第3の信号蓄積領域1303cは青色用フォトダイオードである。
【0050】
赤色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域、すなわち、第2及び第3の信号蓄積領域1303b,1303cの下には、U字形状の第1及び第2のP型バリア領域1304a,1304bが形成されている。赤色用フォトダイオードの信号蓄積領域、すなわち、第1の信号蓄積領域1303aの下には、P型バリア領域は、形成されておらず、P型バリア領域は、選択的に形成されている。
【0051】
このように、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域の下にのみ、P型バリア領域を形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込むことを抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。また、このとき波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域の下には、P型バリア領域が形成されていないため、感度の低下は生じない。P型バリア領域は、波長の長い色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0052】
また、P型バリア領域の側面領域が、P型ウェルの表面と平行な内側方向に傾斜して形成されているため、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ入り込む信号電荷の流れと垂直な側面を有するP型バリア領域を形成しているため、信号電荷の入り込みを効果的に抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。また、同時に、信号蓄積領域とP型バリア領域の間に、信号蓄積領域から広がる空乏層の領域が十分に形成されている。
【0053】
前記した第2の実施の形態の変形例として、P型バリア領域を信号蓄積領域下の、一部の領域にのみ形成してもよい。
【0054】
図11に示すように、単位セル内に複数のフォトダイオードを有している2画素1セルの場合などで、フォトダイオード同士が離れて形成されている領域がある場合、波長の長い光用フォトダイオードと、特に隣接している側の隅部にのみに傾斜した側面領域を有するP型バリア領域1401を形成してもよい。このように、P型バリア領域1401を信号蓄積領域903の端部の一部の下の領域にのみ形成する場合は、図9(b)に示した工程で、所望のP型バリア領域に対応したレジストパターンを形成し、P型不純物をイオン注入することによって形成することができる。
【0055】
また、図12(a)及び図12(b)に示すように、フォトダイオード間の距離や平面の色配列に応じて、任意に選択した信号蓄積領域903の端部の他の一部の下や、信号蓄積領域の外周部の下に、P型バリア領域1501,1502を形成してもよい。
【0056】
以上、第1及び第2の実施の形態では、半導体基板上にP型ウェルを形成し、P型ウェルにN型の信号蓄積領域を形成する例を記載したが、これに限定されず、P型半導体基板にN型の信号蓄積領域を形成してもよい。また、P型とN型が逆であってもかまわない。
【0057】
また、画素の色配列が、RGB色配列である例を記載したが、これに限定されず、補色であるCMY色配列(Cyan(シアン),Magenta(マゼンタ),Yellow)であってもよい。この場合、波長の長い色である黄色用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域の下(または、信号蓄積領域の下の一部)に、P型バリア領域を形成する。P型バリア領域は、黄色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0058】
また、CMYG色配列(Cyan(シアン),Magenta(マゼンタ),Yellow,Green)であってもよい。この場合、波長の比較的長い色である黄色用フォトダイオード及び緑用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域の下(または、信号蓄積領域の下の一部)に、P型バリア領域を形成する。P型バリア領域は、黄色用フォトダイオード及び緑用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0059】
また、MOS型固体撮像装置を例に説明したが、特にこれに限定されず、CCD型固体撮像装置に適用することも可能である。さらに、第1及び第2の実施の形態とその変形例で示した形態を、種々組み合わせて形成することも可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、隣接するフォトダイオードから信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の要部断面図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る固体撮像装置における単位セルの回路構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の一工程を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の一部を簡略化して示した要部断面図である。
【図5】本発明の第1及び第2の実施の形態の色配列の例を示した平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の要部断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の一工程を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の一部を簡略化して示した要部断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図13】従来の技術の固体撮像装置の要部断面図である。
【図14】従来の技術の固体撮像装置の一部を簡略化して示した要部断面図である。
【図15】固体撮像装置の深さ方向の光電荷の発光密度を、色ごとに示した図である。
【符号の説明】
101…フォトダイオード
102…読み出しトランジスタ
103…増幅トランジスタ
104…垂直選択トランジスタ
105…リセットトランジスタ
106…水平アドレス線
107…リセットアドレス線
108…垂直信号線
109…電源
201,301,501,901,1001,1301…P型ウェル
202,307,502,902,1010,1302…P型シールド領域
203,304,903,1007…信号蓄積領域
204,303,701,801,802,904,1006,1401,1501,1502…P型バリア領域
205,306,905,1009…読み出しゲート電極
206,305,906,1008…ゲート絶縁膜
207,308,907,1011…N型ドレイン領域
208,302,508,908,1002,1308…素子形成領域
303a,307a,1005,1010a…レジストパターン
503a,1303a…第1の信号蓄積領域
503b,1303b…第2の信号蓄積領域
503c,1303c…第3の信号蓄積領域
504a,1304a…第1のP型バリア領域
504b,1304b…第2のP型バリア領域
1003…シリコン窒化膜
1004…シリコン酸化膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換によって画像を得るCMOSセンサなどの固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置としては、CCD型固体撮像装置とMOS型固体撮像装置が知られている。MOS型固体撮像素子は、微細化が可能であり、また、単一電源で駆動できること、そして、撮像部や周辺回路を含め、全てをMOSプロセスで作製でき、1つの集積回路としてチップを構成できること、などの利点から、近年、注目を集めている。また、MOS型固体撮像装置は、セルの光電変換部で検出した信号をトランジスタで増幅するものであり、高感度であるという特徴を有する。また、このような固体撮像装置は、画素数の増加やイメージサイズの縮小による画素サイズの縮小に適しているとして期待されている。
【0003】
図13に、従来の固体撮像装置の要部断面図を示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル1601に、素子分離領域1607が形成されている。また、P型ウェル1601内に、信号蓄積領域1603が形成され、P型ウェル1601の表面領域に、信号蓄積領域1603と離間して、N型ドレイン領域1606が形成されている。また、信号蓄積領域1603上のP型ウェル1601の表面領域には、P型シールド領域1602が形成されている。P型シールド領域1602は、素子分離領域1607と接続されている。さらに、P型ウェル1601上に、ゲート絶縁膜1605を介して読み出しゲート電極1604が形成されている。P型ウェル1601及び信号蓄積領域1603によって光電変換部であるフォトダイオードが構成されている。信号蓄積領域1603に蓄積された信号は、読み出しゲート電極1604によって、N型ドレイン領域1606から読み出すことができる。P型シールド領域1602は、素子分離領域1607に接続されて接地されており、P型ウェル1601の表面の結晶欠陥等の乱れによって生じるリーク電流を低減することができる。フォトダイオードの周辺には、読み出しトランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタなどのトランジスタが形成され、単位セルが構成されている。
【0004】
図14に、簡略化し、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域のみを示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル1701に、素子分離領域1707が形成されている。また、P型ウェル1701内に、第1の信号蓄積領域1703a,第2の信号蓄積領域1703b,第3の信号蓄積領域1703cが離間して形成されている。第1乃至第3の信号蓄積領域1703a,1703b,1703cは、異なる分光特性を有するフォトダイオードである。この種の固体撮像装置は、特許文献1,特許文献2に記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、入射した光信号の分散(ブルーミング)を抑えるために、n型拡散層の下にP+型埋め込み層を一様に形成した固体撮像装置が記載されている。
【0006】
フォトダイオードによる画素の色配列が、RGB色配列(Red,Green,Blue)である場合、例えば、第1の信号蓄積領域1703aが赤色用フォトダイオード,第2の信号蓄積領域1703bが緑色用フォトダイオード,第3の信号蓄積領域1703cが青色用フォトダイオードである。入射光によって発生する光電荷密度は、P型ウェル1701を構成しているシリコン基板の電気的特性から、図15に示すようになり、波長の長い光(赤色>緑色>青色)ほど、シリコン基板(P型ウェル)の深い位置で光を発生している。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−150847号公報(図2)
【特許文献2】
特開平10−150180号公報(図3)
【特許文献3】
特公昭61−26270号公報
【発明が解決しようとする課題】
上記した固体撮像装置では、画素サイズの縮小化に伴って、隣接するフォトダイオードの距離が短くなっているため、図14の矢印に示すように、波長の長い光(赤色)を入射することによってシリコン基板の深い位置で発生した信号電荷が、隣接するフォトダイオードの信号蓄積領域内に入り込むことがある。このように、波長の長い赤色用フォトダイオードから、隣接する緑色用フォトダイオードや青色用フォトダイオードに信号電荷が入り込むことによって、混色を引き起こしたり、暗電流が増大するなどの問題があった。
【0008】
なお、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域下にも、一様にP+型埋め込み層を設けると、特に、波長の長い色の信号蓄積領域において、光が発生しにくくなり、波長の長い色の感度の低下が生じる。
【0009】
本発明は、上記した問題点を解決すべくなされたもので、波長の長い色用フォトダイオードから、隣接する他の色用フォトダイオードに信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することが可能となる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明の固体撮像装置の一形態は、第1導電型の第1の半導体領域とこの第1の半導体領域内に形成された第2導電型の第2の半導体領域によって構成される光電変換部を複数有し、前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有する固体撮像装置において、
複数の前記光電変換部のうち、選択された前記光電変換部を構成する前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域よりも高濃度な第1導電型のバリア領域が形成されたことを特徴とする。
【0011】
また、上記した目的を達成するための本発明の固体撮像装置の製造方法の一形態は、第1導電型の第1の半導体領域に、複数の第2導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
選択された前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域よりも高濃度な第1導電型のバリア領域を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面領域に、第2導電型の第3の半導体領域を形成する工程とを具備したことを特徴とする。
【0012】
上記した本発明の一形態によれば、隣接するフォトダイオードから信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することが可能となる固体撮像装置及びその製造方法を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に固体撮像装置の単位セルのうち、光電変換部であるフォトダイオードと読み出しトランジスタの周囲の領域の要部断面図を示し、図2に、固体撮像装置の単位セルの回路構成の例を示す。単位セルは、光電変換部である信号を蓄積するフォトダイオードと、信号走査回路部である信号を読み出す読み出しトランジスタ,信号を増幅する増幅トランジスタ,信号を読み出すラインを選択する垂直選択トランジスタ,フォトダイオードの信号電荷をリセットするリセットトランジスタなどから構成されている。
【0014】
図2に示すように、読み出しトランジスタ102のゲート電極(読み出しゲート電極)をオンすることによって、信号電荷が蓄積されているフォトダイオード101の信号を読み出す。水平方向に配線されている水平アドレス線106は垂直選択トランジスタ104のゲート電極に接続されており、信号を読み出すラインを選択する。リセットアドレス線107は、リセットトランジスタ105のゲート電極に接続されている。また、増幅トランジスタ103のゲート電極は、読み出しトランジスタ102のドレインに接続されており、増幅トランジスタ103のソース電極は、垂直選択トランジスタ104のドレイン電極に接続されている。垂直選択トランジスタ104のソース電極は、垂直信号線108に接続されている。増幅トランジスタ103のドレイン電極は、電源109のVDDに接続されている。このような単位セルを複数配置することによって、画素アレイを構成し、撮像領域が構成されている。
【0015】
また、図1に示すように、半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル201に、素子分離領域208が形成されている。また、P型ウェル201内に、信号蓄積領域203が形成され、P型ウェル201の表面領域に、信号蓄積領域203と離間して、N型ドレイン領域207が形成されている。信号蓄積領域203の下には、P型バリア領域204が形成されている。また、信号蓄積領域203上のP型ウェル201の表面領域には、P型シールド領域202が形成されている。P型シールド領域202は、素子分離領域208と接続されている。さらに、P型ウェル201上に、ゲート絶縁膜206を介して読み出しゲート電極205が形成されている。P型ウェル201は、シリコン基板によって形成されており、P型ウェル201及び信号蓄積領域203によって光電変換部であるフォトダイオードが構成されている。
【0016】
信号蓄積領域203に蓄積された信号は、読み出しゲート電極205によって、N型ドレイン領域207から読み出すことができる。P型シールド領域202は、素子分離領域208と接続して接地されており、P型ウェル201の表面の結晶欠陥等の乱れによって生じるリーク電流を低減することができる。
【0017】
ここで、このフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオードに隣接した、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードであり、例えば、青色用フォトダイオードである。フォトダイオードの信号蓄積領域203の下には、P型バリア領域204が形成されている。入射光によって発生する光電荷密度は、シリコン基板(Pウェル)の電気的特性から、波長の長い光(赤色>緑色>青色)ほど、シリコン基板(P型ウェル)の深い位置で光を発生する。
【0018】
P型ウェル201の不純物濃度は、例えば、約1×1016〜1×1014cm−3,P型バリア領域204の不純物濃度は、比較的高濃度であり、P型ウェル201よりも1桁ほど高く、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,信号蓄積領域203の不純物濃度は、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,P型シールド領域202の不純物濃度は、信号蓄積領域203の不純物濃度よりも高い不純物濃度であり、例えば、約1×1019〜1×1016cm−3である。
【0019】
図1に示したフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオードに隣接した、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである。波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである信号蓄積領域203の下に、P型バリア領域204を形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込むことを抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。
【0020】
なお、N型ドレイン領域207は、信号蓄積領域203と比較して浅い位置に形成されているため、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込みにくい構成となっている。
【0021】
次に、図1に示した固体撮像装置の製造方法の一例について説明する。図3(a)に示すように、P型ウェル301に素子分離領域302を形成する。続いて、波長の長い色用以外のフォトダイオードの、N型の信号蓄積領域を形成する予定の領域の少なくとも一部上に開口部を有するレジストパターン303aを形成し、P型ウェル301上にP型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル301に、P型バリア領域303を形成する。
【0022】
図3(b)に示すように、続いて、N型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル301に形成されたP型バリア領域303上に、N型の信号蓄積領域304を形成し、フォトダイオードを構成する。また、レジストパターン303aを除去し、P型ウェル301上にゲート絶縁膜305を介して、読み出しゲート電極306を形成する。
【0023】
次に、図3(c)に示すように、信号蓄積領域304が形成されている読み出しゲート電極306の片側の、P型ウェル301の一部が露出するようなレジストパターン307aを形成する。続いて、P型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル301の表面領域に、P型シールド領域307を形成する。P型シールド領域307は、素子分離領域302に接続されるなどして、接地されている。
【0024】
次に、レジストパターン307aを除去し、図3(d)に示すように、読み出しゲート電極306の片側のP型ウェル301上にレジストパターンを形成し、P型ウェル301の表面領域に、N型不純物をイオン注入することによって、N型ドレイン領域308を形成する。続いて、レジストパターンを除去する。
【0025】
ここで、N型の信号蓄積領域307を形成する際、レジストパターンを形成し、イオン注入して形成する方法を記載したが、これに限定されず、読み出しゲート電極とのセルフアラインによって形成してもよい。また、P型ウェル301に半導体領域を形成する際、P型バリア領域303を形成し、続いて、信号蓄積領域304及びP型シールド領域307を形成したが、これに限定されず、工程の順序を入れ替えて形成してもかわまない。
【0026】
図4に、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域のみを簡略化して示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル501に、素子分離領域508が形成されている。また、P型ウェル501内に、第1の信号蓄積領域503a,第2の信号蓄積領域503b,第3の信号蓄積領域503cが離間して形成されている。第2及び第3の信号蓄積領域503b,503cの下には、それぞれ第1及び第2のP型バリア領域504a,504bが形成されている。第1乃至第3の信号蓄積領域503a,503b,503cは、異なる分光特性を有するフォトダイオードである。
【0027】
図5(a)及び図5(b)に、RGB(Red,Green,Blue)画素の色配列の例を示す。図4は、図5(a)のA−Aにおける断面図であり、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域を簡略化して示した図である。図4に示した第1の信号蓄積領域503aは赤色用フォトダイオード,第2の信号蓄積領域503bは緑色用フォトダイオード,第3の信号蓄積領域503cは青色用フォトダイオードである。
【0028】
赤色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域、すなわち、第2及び第3の信号蓄積領域503b,503cの下には、第1及び第2のP型バリア領域504a,504bが形成されている。赤色用フォトダイオードの信号蓄積領域、すなわち、第1の信号蓄積領域503aの下には、P型バリア領域は、形成されておらず、P型バリア領域は、選択的に形成されている。
【0029】
このように、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域503b,503cの下にのみ、P型バリア領域を形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込むことを抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。また、このとき波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域の下には、P型バリア領域が形成されていないため、感度の低下は生じない。P型バリア領域は、波長の長い色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0030】
また、P型バリア領域は、信号蓄積領域の直下に形成するのではなく、間に信号蓄積領域から広がる空乏層を設けて、信号蓄積領域の下方に形成してもよい。
【0031】
前記した第1の実施の形態の変形例として、P型バリア領域を信号蓄積領域下の、一部の領域にのみ形成してもよい。
【0032】
図6に示すように、単位セル内に複数のフォトダイオードを有している2画素1セルの場合などで、フォトダイオード同士が離れて形成されている領域がある場合、波長の長い光用フォトダイオードと、特に隣接している側の隅部にのみにP型バリア領域701を形成してもよい。このように、P型バリア領域701を信号蓄積領域203の端部の一部の下の領域にのみ形成する場合は、図3(a)に示した工程で、所望のP型バリア領域に対応したレジストパターンを形成し、P型不純物をイオン注入することによって形成することができる。
【0033】
また、図7(a)及び図7(b)示すように、フォトダイオード間の距離や平面の色配列に応じて、任意に選択した信号蓄積領域の端部の他の一部の下や、信号蓄積領域の外周部の下に、P型バリア領域801,802を形成してもよい。(第2の実施の形態)
固体撮像装置の単位セルの回路構成等は、図2と同じである。
【0034】
図8に、図2に示した固体撮像装置の単位セルのうち、光電変換部であるフォトダイオードと読み出しトランジスタの周囲の領域の要部断面図を示す。図8に示すように、半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル901に、素子分離領域908が形成されている。また、P型ウェル901内に、信号蓄積領域903が形成され、P型ウェル901の表面領域に、信号蓄積領域903と離間して、N型ドレイン領域907が形成されている。信号蓄積領域903の下には、U字形状を有したP型バリア領域904が形成されている。また、信号蓄積領域903上のP型ウェル901の表面領域には、P型シールド領域902が形成されている。P型シールド領域902は、素子分離領域908と接続されている。さらに、P型ウェル901上に、ゲート絶縁膜906を介して読み出しゲート電極905が形成されている。P型ウェル901は、シリコン基板によって形成されており、P型ウェル901及び信号蓄積領域903によって光電変換部であるフォトダイオードが構成されている。
【0035】
信号蓄積領域903に蓄積された信号は、読み出しゲート電極905によって、N型ドレイン領域907から読み出すことができる。P型シールド領域902は接地されており、P型ウェル901の表面の結晶欠陥等の乱れによって生じるリーク電流を低減することができる。
【0036】
ここで、このフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオード、例えば赤色用ダイオードに隣接した、赤色用フォトダイオード以外のフォトダイオードであり、例えば、青色用フォトダイオードである。フォトダイオードの信号蓄積領域903の下には、U字形状のP型バリア領域904が形成されている。入射光によって発生する光電荷密度は、シリコン基板(Pウェル)の電気的特性から、波長の長い光(赤色>緑色>青色)ほど、シリコン基板(P型ウェル)の深い位置で光を発生する。
【0037】
P型ウェル901の不純物濃度は、例えば、約1×1016〜1×1014cm−3,P型バリア領域904の不純物濃度は、比較的高濃度であり、P型ウェル901よりも1桁ほど高く、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,信号蓄積領域903の不純物濃度は、例えば、約1×1017〜1×1015cm−3 ,P型シールド領域902の不純物濃度は、信号蓄積領域903の不純物濃度よりも高い不純物濃度であり、例えば、約1×1019〜1×1016cm−3である。
【0038】
図8に示したフォトダイオードは、波長の長い色用フォトダイオードに隣接した、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである。波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードである信号蓄積領域903の下に、信号電荷の入り込みをより効果的に抑止するために、その側面領域がP型ウェルの表面と平行な内側方向に傾斜しているU字断面形状のP型バリア領域904を形成している。このように形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ入り込む信号電荷の流れに対して、垂直な側面を有したP型バリア領域1006を形成しているため、より効果的に信号電荷の入り込みを抑止することができ、混色や暗電流をさらに低減することができる。また、P型バリア領域904がU字形状を有しているため、信号蓄積領域から広がる空乏層領域を十分に確保しつつ、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から信号電荷が入り込むことを、より効果的に抑止することができる。
【0039】
なお、N型ドレイン領域907は、信号蓄積領域903と比較して浅い位置に形成されているため、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込みにくい構成となっている。
【0040】
次に、図8に示した固体撮像装置の製造方法の一例について説明する。図9(a)に示すように、P型ウェル1001に素子分離領域1002を形成する。続いて、P型ウェル1001上に、熱CVD法またはプラズマCVD法によってシリコン窒化膜1003を堆積する。膜厚は1μm程度でよい。続いて、同様にシリコン窒化膜1003上にシリコン酸化膜1004を堆積する。次に、波長の長い色用以外のフォトダイオードの、N型の信号蓄積領域を形成する予定の領域の少なくとも一部上に、開口部を有するレジストパターン1005を形成する。
【0041】
次に、図9(b)に示すように、反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion Etching)によって、シリコン窒化膜1003及びシリコン酸化膜1004をエッチングする。この時、シリコン酸化膜に対して高い異方性を有するエッチング条件にてエッチングを行い、シリコン窒化膜に対して等方性を有するエッチング条件にてエッチングを行う。このように形成することによって、シリコン窒化膜1003は、シリコン酸化膜1004よりもテーパー角の大きい形状となる。続いて、レジストパターン1005を除去する。
【0042】
次に、図9(c)に示すように、シリコン窒化膜1003及びシリコン酸化膜1004をマスクとしてP型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル1001に、その側面領域がP型ウェル1001の表面と平行な内側方向に傾斜しており、U字断面形状のP型バリア領域1006を形成する。テーパー形状のシリコン窒化膜1003は、約1μm以下の薄膜で形成されているため、テーパー部分のシリコン窒化膜1003にイオン注入されたP型不純物は、透過してP型ウェル1001内に導入される。テーパー部分のシリコン窒化膜1003のうち、マスクとして用いられたシリコン窒化膜1003が厚い領域ほど、P型バリア領域1006は、P型ウェル1001の浅い領域に形成される。したがって、図9(c)に示すような斜めの形状を有するP型バリア領域1006を得ることができる。
【0043】
次に、図9(d)に示すように、フッ化アンモニア溶液などによって、シリコン窒化膜1003及びシリコン酸化膜1004を除去する。
【0044】
次に、図9(e)に示すように、N型の信号蓄積領域を形成する予定の領域の少なくとも一部上に開口部を有するレジストパターンをP型ウェル1001上に形成し、N型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル1001に形成されたP型バリア領域1006上に、N型の信号蓄積領域1007を形成し、フォトダイオードを構成する。続いて、レジストパターンを除去し、P型ウェル1001上にゲート絶縁膜1008を介して、読み出しゲート電極1009を形成する。
【0045】
次に、図9(f)に示すように、信号蓄積領域1007が形成されている読み出しゲート電極1009の片側のP型ウェル1001の一部が露出するようなレジストパターン1010aを形成する。続いて、P型不純物をイオン注入することによって、P型ウェル1001の表面領域に、P型シールド領域1010を形成する。P型シールド領域1010は、素子分離領域1002に接続されるなどして、接地されている。
【0046】
次に、図9(g)に示すように、レジストパターン1010aを除去し、読み出しゲート電極1009の片側のP型ウェル1001上にレジストパターンを形成し、P型ウェル1001の表面領域に、N型不純物をイオン注入することによって、N型ドレイン領域1011を形成する。続いて、レジストパターンを除去する。
【0047】
ここで、P型バリア領域1006の形状は、RIEのエッチング条件を選択して、シリコン窒化膜のテーパー形状を任意に選択して形成することによって、所望の形状に形成することができる。また、N型の信号蓄積領域1007を形成する際、レジストパターンを形成し、イオン注入して形成する方法を記載したが、これに限定されず、読み出しゲート電極とのセルフアラインによって形成してもよい。また、P型ウェル1001に半導体領域を形成する際、P型バリア領域1006を形成し、続いて、信号蓄積領域1007及びP型シールド領域101を形成したが、これに限定されず、工程の順序を入れ替えて形成してもかわまない。
【0048】
図10に、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域のみを簡略化して示す。半導体基板(図示しない)上に形成されたP型ウェル1301に、素子分離領域1308が形成されている。また、P型ウェル1301内に、第1の信号蓄積領域1303a,第2の信号蓄積領域1303b,第3の信号蓄積領域1303cが離間して形成されている。第2及び第3の信号蓄積領域1303b,1303cの下には、それぞれU字形状を有した第1及び第2のP型バリア領域1304a,1304bが形成されている。第1乃至第3の信号蓄積領域1303a,1303b,1303cは、異なる分光特性を有するフォトダイオードである。
【0049】
RGB(Red,Green,Blue)画素の色配列の例は、前記した第1の実施の形態の図5(a)及び図5(b)と同じである。図10は、図5(b)のB−Bにおける断面図であり、隣接した3つのフォトダイオードの信号蓄積領域を簡略化して示した図である。第1の信号蓄積領域1303aは赤色用フォトダイオード,第2の信号蓄積領域1303bは緑色用フォトダイオード,第3の信号蓄積領域1303cは青色用フォトダイオードである。
【0050】
赤色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域、すなわち、第2及び第3の信号蓄積領域1303b,1303cの下には、U字形状の第1及び第2のP型バリア領域1304a,1304bが形成されている。赤色用フォトダイオードの信号蓄積領域、すなわち、第1の信号蓄積領域1303aの下には、P型バリア領域は、形成されておらず、P型バリア領域は、選択的に形成されている。
【0051】
このように、波長の長い色用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域の下にのみ、P型バリア領域を形成することによって、矢印に示すように、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ信号電荷が入り込むことを抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。また、このとき波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域の下には、P型バリア領域が形成されていないため、感度の低下は生じない。P型バリア領域は、波長の長い色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0052】
また、P型バリア領域の側面領域が、P型ウェルの表面と平行な内側方向に傾斜して形成されているため、波長の長い色用フォトダイオードの信号蓄積領域から、隣接したフォトダイオードの信号蓄積領域へ入り込む信号電荷の流れと垂直な側面を有するP型バリア領域を形成しているため、信号電荷の入り込みを効果的に抑止することができ、混色や暗電流を低減することができる。また、同時に、信号蓄積領域とP型バリア領域の間に、信号蓄積領域から広がる空乏層の領域が十分に形成されている。
【0053】
前記した第2の実施の形態の変形例として、P型バリア領域を信号蓄積領域下の、一部の領域にのみ形成してもよい。
【0054】
図11に示すように、単位セル内に複数のフォトダイオードを有している2画素1セルの場合などで、フォトダイオード同士が離れて形成されている領域がある場合、波長の長い光用フォトダイオードと、特に隣接している側の隅部にのみに傾斜した側面領域を有するP型バリア領域1401を形成してもよい。このように、P型バリア領域1401を信号蓄積領域903の端部の一部の下の領域にのみ形成する場合は、図9(b)に示した工程で、所望のP型バリア領域に対応したレジストパターンを形成し、P型不純物をイオン注入することによって形成することができる。
【0055】
また、図12(a)及び図12(b)に示すように、フォトダイオード間の距離や平面の色配列に応じて、任意に選択した信号蓄積領域903の端部の他の一部の下や、信号蓄積領域の外周部の下に、P型バリア領域1501,1502を形成してもよい。
【0056】
以上、第1及び第2の実施の形態では、半導体基板上にP型ウェルを形成し、P型ウェルにN型の信号蓄積領域を形成する例を記載したが、これに限定されず、P型半導体基板にN型の信号蓄積領域を形成してもよい。また、P型とN型が逆であってもかまわない。
【0057】
また、画素の色配列が、RGB色配列である例を記載したが、これに限定されず、補色であるCMY色配列(Cyan(シアン),Magenta(マゼンタ),Yellow)であってもよい。この場合、波長の長い色である黄色用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域の下(または、信号蓄積領域の下の一部)に、P型バリア領域を形成する。P型バリア領域は、黄色用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0058】
また、CMYG色配列(Cyan(シアン),Magenta(マゼンタ),Yellow,Green)であってもよい。この場合、波長の比較的長い色である黄色用フォトダイオード及び緑用フォトダイオード以外のフォトダイオードの、信号蓄積領域の下(または、信号蓄積領域の下の一部)に、P型バリア領域を形成する。P型バリア領域は、黄色用フォトダイオード及び緑用フォトダイオード以外の信号蓄積領域のうち、少なくとも1つ以上の色のフォトダイオードの信号蓄積領域の下に形成されていれば、効果を得ることができる。
【0059】
また、MOS型固体撮像装置を例に説明したが、特にこれに限定されず、CCD型固体撮像装置に適用することも可能である。さらに、第1及び第2の実施の形態とその変形例で示した形態を、種々組み合わせて形成することも可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、隣接するフォトダイオードから信号電荷が入り込むことによって生じる、混色や暗電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の要部断面図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る固体撮像装置における単位セルの回路構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の一工程を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の一部を簡略化して示した要部断面図である。
【図5】本発明の第1及び第2の実施の形態の色配列の例を示した平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の要部断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の一工程を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の一部を簡略化して示した要部断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る他の固体撮像装置の要部断面図である。
【図13】従来の技術の固体撮像装置の要部断面図である。
【図14】従来の技術の固体撮像装置の一部を簡略化して示した要部断面図である。
【図15】固体撮像装置の深さ方向の光電荷の発光密度を、色ごとに示した図である。
【符号の説明】
101…フォトダイオード
102…読み出しトランジスタ
103…増幅トランジスタ
104…垂直選択トランジスタ
105…リセットトランジスタ
106…水平アドレス線
107…リセットアドレス線
108…垂直信号線
109…電源
201,301,501,901,1001,1301…P型ウェル
202,307,502,902,1010,1302…P型シールド領域
203,304,903,1007…信号蓄積領域
204,303,701,801,802,904,1006,1401,1501,1502…P型バリア領域
205,306,905,1009…読み出しゲート電極
206,305,906,1008…ゲート絶縁膜
207,308,907,1011…N型ドレイン領域
208,302,508,908,1002,1308…素子形成領域
303a,307a,1005,1010a…レジストパターン
503a,1303a…第1の信号蓄積領域
503b,1303b…第2の信号蓄積領域
503c,1303c…第3の信号蓄積領域
504a,1304a…第1のP型バリア領域
504b,1304b…第2のP型バリア領域
1003…シリコン窒化膜
1004…シリコン酸化膜
Claims (20)
- 第1導電型の第1の半導体領域とこの第1の半導体領域内に形成された第2導電型の第2の半導体領域によって構成される光電変換部を複数有し、前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有する固体撮像装置において、
複数の前記光電変換部のうち、選択された前記光電変換部を構成する前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域よりも高濃度な第1導電型のバリア領域が形成されたことを特徴とする固体撮像装置。 - 前記バリア領域は、前記第2の半導体領域の端部の一部の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記バリア領域は、前記第2の半導体領域の外周部の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記バリア領域の側面領域は、前記第2の半導体領域表面と平行な内側方向に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記バリア領域は、隣接する3つの前記第2の半導体領域を単位とした画素のうち、1つまたは2つの前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記バリア領域は、隣接する4つの前記第2の半導体領域を単位とした画素のうち、1つまたは2つの前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 複数の前記光電変換部上には、異なる波長の3色のフィルターが設けられており、
前記バリア領域が前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成されていない前記第2半導体領域は、最も波長の長い色用の光電変換部を構成していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 複数の前記光電変換部上には、異なる波長の4色のフィルターが設けられており、
前記バリア領域が前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成されていない前記第2半導体領域は、より波長の長い2色の色用の光電変換部を構成していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 前記第1の半導体領域の表面領域には、第1導電型のシールド領域が形成され、前記第2の半導体領域は、前記シールド領域よりも深い領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記3色のフィルターは、RGB配列であり、赤色、緑色、青色の3色であることを特徴とする請求項7に記載の固体撮像装置。
- 前記4色のフィルターは、CMYG配列であり、シアン、マゼンタ、黄色、緑色の4色であることを特徴とする請求項8に記載の固体撮像装置。
- 第1導電型の第1の半導体領域に、複数の第2導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
選択された前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に、前記第1の半導体領域よりも高濃度な第1導電型のバリア領域を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面領域に、第2導電型の第3の半導体領域を形成する工程とを具備したことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。 - 前記バリア領域は、選択された前記第2の半導体領域の端部の一部の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成すること特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記バリア領域は、選択された前記第2の半導体領域の外周部の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成することを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
- 前記バリア領域を形成する工程は、
前記第1の半導体領域上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜の表面の一部が露出するように前記第2の絶縁膜をエッチングして、第2の絶縁膜パターンを形成する工程と、
露出した前記第1の絶縁膜をエッチングして、テーパー形状の第1の絶縁膜パターンを形成する工程と、
前記第1及び第2の絶縁膜パターンをマスクとして、前記第1の半導体領域に第1導電型の不純物を導入する工程を具備していることを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置の製造方法。 - テーパー形状部分の前記第1の絶縁膜パターンをマスクとして第1導電型の不純物を導入することによって形成された前記バリア領域の側面領域は、前記第1の半導体領域表面と平行な内側方向に傾斜していることをいることを特徴とする請求項15に記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記バリア領域を形成する工程は、
前記第1及び第2の絶縁膜パターン上に、さらに所定の領域に開口部を有するマスクパターンを形成して、第1導電型の不純物を導入し、
選択された第2の半導体領域の端部の一部の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成すること特徴とする請求項15または16に記載の固体撮像装置の製造方法。 - 前記バリア領域を形成する工程は、
前記第1及び第2の絶縁膜パターン上に、さらに所定の領域に開口部を有するマスクパターンを形成して、第1導電型の不純物を導入し、
選択された前記第2の半導体領域の外周部分の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成すること特徴とする請求項15または16に記載の固体撮像装置の製造方法。 - 前記バリア領域は、隣接する3つの前記第2の半導体領域を単位とした画素のうち、1つまたは2つの前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側の領域に形成することを特徴とする請求項12乃至18のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記バリア領域は、隣接する4つの前記第2の半導体領域を単位とした画素のうち、1つまたは2つの前記第2の半導体領域の、前記第1の半導体領域表面に対して内部側に形成することを特徴とする請求項12乃至18のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
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