JP2004151315A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
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Abstract
【課題】生分解性を有し、自然環境中に廃棄された場合にも生態系や地球環境に対する安全性が高く、更に、良好な定着・オフセット特性及び優れた帯電性能を有する静電荷像現像用トナーを提供する。
【解決手段】バインダー樹脂、着色剤及び離型剤を含有してなるトナーであって、前記バインダー樹脂が生分解性樹脂を含有し、前記離型剤が、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスを含有することを特徴とする静電荷像現像用トナーを用いる。
【選択図】なし
【解決手段】バインダー樹脂、着色剤及び離型剤を含有してなるトナーであって、前記バインダー樹脂が生分解性樹脂を含有し、前記離型剤が、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスを含有することを特徴とする静電荷像現像用トナーを用いる。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、あるいは静電印刷法に用いる静電荷像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラスチックは膨大な量が使用されているが、その廃棄物は、景観の阻害、海洋生物への脅威、環境汚染等の深刻な地球的環境問題を引き起こしている。電子写真方式や静電記録方式のプリンターに用いられる静電荷像現像用トナー(以下、トナーと記載する)においても同様であり、トナーを廃棄処分する場合、あるいはトナーで印刷された印刷物を廃棄する場合の環境に対する影響が問題となっている。トナー用に使用される汎用樹脂としては、ポリスチレン、スチレンアクリル、ポリエステル、エポキシ、スチレンブタジエン等の樹脂が使用され、これらの樹脂を用いたトナーを処分する場合は、焼却や埋立が行われている。
【0003】
しかしながら、これらの汎用樹脂を使用したトナーを焼却や埋立により処分する場合には問題がある。例えば、焼却する場合には、上記の汎用樹脂は、燃焼カロリーが高いため、炉を痛め易く、炉の寿命を短くしてしまう。また、埋立処分をする場合においても、上記の汎用樹脂は、化学的安定性が高いため、原形をとどめたまま半永久的に残留する事が知られており、環境への影響が懸念される。自然環境中に廃棄された場合には、その安定性のために長期にわたって土中に存在し、海洋生物、鳥類等が誤って補食する可能性が高く、生態系破壊の一因となる。これらの問題を解決するために、近年、トナーに使用する樹脂においても生分解性樹脂を使用することが盛んに検討されている。
【0004】
ところで、トナー画像を定着する方式としては、ヒートロール定着方式が広く一般的に用いられているが、生分解性樹脂を使用したトナーにおいてもその例外ではない。従来の技術においては、ヒートロール定着方式において良好な定着性及び耐オフセット性をトナーに付与するために、離型剤としてワックス類が使用されている。生分解性樹脂を使用したトナーにおいてもワックスの検討がなされている。例えば、特許第2597452号公報では、ライスワックス、カルナバワックス等の植物ワックスを使用する技術が提示されている。同公報には、生分解性樹脂と植物ワックスを併用することにより、トナーの定着特性を良好にし、また、トナーを製造する際の粉砕性を向上させることが出来る技術が開示され、また、植物ワックス自体が生分解性であるため、トナー成分の大半が生分解性材料であることがメリットとして記載されている。
【0005】
しかしながら、本発明者らの検討によると、上記公報に記載された技術によっても定着オフセット性能は十分満足の出来るものではなく、特に、トナーの帯電性能においては更に改善を必要とするものであった。なお、前記公報においては、具体的なワックスの名称は記載されていないが、動物性ワックスの検討も行ったが良好な特性は得られなかったと報告されている。
【0006】
【特許文献1】特許第2597452号公報(特許請求の範囲、第3頁;第27段落、第4頁;第34段落、実施例及び比較例)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、生分解性を有し、環境に対する安全性が高く、更に、良好な定着・オフセット特性及び優れた帯電性能を有する静電荷像現像用トナーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。即ち、本発明は上記課題を解決するために、バインダー樹脂、着色剤及び離型剤を含有してなるトナーであって、前記バインダー樹脂が生分解性樹脂を含有し、前記離型剤が、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスを含有することを特徴とする静電荷像現像用トナーを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において、「生分解性」とは、細菌、真菌などの微生物、酵素などにより分子の結合が切断されることを言い、「生分解性樹脂」とは、生分解性を有し、生分解することにより環境を汚染することなく、生態系のサイクルに組み込まれる樹脂を言う。本発明で使用する生分解性樹脂としては、ポリ酪酸類、脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステルと脂肪族ポリエステルの共重合物、脂肪族ポリエステルとポリアミドの共重合物、ポリ乳酸、ポリ乳酸と脂肪族ポリエステル共重合体等がある。
【0010】
具体的な例としては、次のようなものが挙げられる。ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体、3−ヒドロキシ酪酸と4−ヒドロキシ酪酸の共重合体、等のポリ酪酸類。ラクチド、グリコリド、β−プロピオラクトン、γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等の開環重合体や、共重合体、等の脂肪族ポリエステル化合物。アジピン酸と1.4−ブタンジオ−ルよりなるポリエステル、琥珀酸と1.4−ブタンジオ−ルよりなるポリエステル、琥珀酸と1.6−ヘキサンジオ−ルよりなるポリエステル、等の脂肪族2塩基酸と脂肪族ジオ−ルよりなるポリエステルを挙げる事が出来る。
【0011】
また、脂肪族ポリエステルと芳香族ポリエステルの共重合物としては、上記した脂肪族ポリエステル化合物、または、これらを合成する際に1〜50質量%、好ましくは5〜30%の、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸やP−ヒドロキシ安息香酸、P−ヒドロキシエチル安息香酸、P−ヒドロキシフェニル酢酸等の芳香族ジカルボン酸や芳香族オキシカルボン酸を反応させた樹脂が挙げられる。
【0012】
ポリ乳酸と脂肪族ポリエステル共重合体としては、ポリ乳酸とエチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジブタンジオール、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコール類とコハク酸、メチルグルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸等の多価カルボン酸から得られる脂肪族ポリエステルの共重合体が挙げられる。乳酸系ポリエステルの製造で用いられる重合触媒としては、例えば、エステル交換触媒として知られる、錫、亜鉛、鉛、チタン、ビスマス、ジルコニウム、ゲルマニウム、コバルト等の金属及びその化合物、特に金属有機化合物、炭酸塩、ハロゲン化物、なかでもオクタン酸錫、塩化亜鉛、アルコキシチタン等が挙げられる。
【0013】
上記の樹脂の中でもポリ酪酸類、あるいはポリ乳酸と脂肪族ポリエステル共重合体を用いることが好ましい。
【0014】
本発明のトナーに使用する離型剤は、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスである。本発明で使用する蜜ロウは、ミツバチの腹部にある蝋線(ロウセン)から分泌するロウを精製したロウである。ラノリンワックスは羊の毛に付着するロウ様物質を精製し脱水したもので、酸価としては8以下のものを使用するのが好ましく、より好ましくは酸価5以下である。鯨ロウはマッコウクジラの頭蓋骨の空洞部分にあるロウを精製したものである。イボタロウはカイガラムシ(別名イボタロウムシ)の幼虫が分泌する蝋状成分を、例えば、熱湯に溶かし、上層を分離後冷却固化して、あるいはそれを繰り返すことにより得ることができる。このような手段により精製されたイボタロウは固体状態において白色であり、極めてシャープな融点を示し本発明におけるトナー用ワックスとして適している。精製により酸価は10以下となり、トナー用として好ましいのは5以下である。
【0015】
上記のワックスの中でもラノリン、あるいはイボタロウを使用するのが好ましく、特に、イボタロウを用いることが好ましい。上記ワックスは単独で用いても組み合わせて用いても良く、トナー100質量部中、0.3〜15質量部、好ましくは1〜5質量部含有させることにより良好な定着・オフセット性能が得られる。0.3質量部より少ないと耐オフセット性が損なわれ、15質量部より多いとトナーの流動性が悪くなり、また、二成分現像方式においてはキャリア表面に付着することによりスペントキャリアが発生し、トナーの帯電特性に悪影響を与えたり、非磁性一成分現像方式においては現像ロールに圧接された層厚規制部材に付着したりすることになる。
【0016】
本発明のトナーに使用できる着色剤としては、例えば、黒の着色剤としては製法により分類されるファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、或いは、C.I.Pigment Black 11等の鉄酸化物系顔料、C.I.Pigment Black 12等の鉄−チタン酸化物系顔料、フタロシアニン系のシアニンブラックBX等があげられる。また、以下に例示する有彩色の顔料を使用して有彩色のトナーとして、あるいは2種類以上の顔料を使用して黒色に調色して使用することもできる。
【0017】
本発明のトナーに使用できる青系の着色剤としては、フタロシアニン系のC.I.Pigment Blue 1,2,15:1,15:2,15:3,15:4,15:6,15,16,17:1,27,28,29,56,60,63等が挙げられる。青系の着色剤として、好ましくは、C.I.Pigment Blue 15:3(一般名フタロシアニンブルーG),15(フタロシアニンブルーR),16(無金属フタロシアニンブルー),60(インダンスロンブルー)が挙げられ、最も好ましくは、C.I.Pigment Blue 15:3,60が挙げられる。
【0018】
また、黄色系の着色剤としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1,3,4,5,6,12,13,14,15,16,17,18,24,55,65,73,74,81,83,87,93,94,95,97,98,100,101,104,108,109,110,113,116,117,120,123,128,129,133,138,139,147,151,153,154,155,156,168,169,170,171,172,173,180,185等が挙げられる。好ましくは、C.I.Pigment Yellow 12(一般名ジスアゾイエロー AAA),13(ジスアゾイエロー AAMX),17(ジスアゾイエロー AAOA),97(ファストイエロー FGL),110(イソインドリノンイエロー 3RLT),および155(サンドリンイエロー 4G),180(ベンズイミダゾロン)が挙げられ、最も好ましくはC.I.Pigment Yellow 17,155,180が挙げられる。
【0019】
さらに、赤色系着色剤としては、例えば、C.I.Pigment Red 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,12,14,15,17,18,22,23,31,37,38,41,42,48:1,48:2,48:3,48:4,49:1,49:2,50:1,52:1,52:2,53:1,54,57:1,58:4,60:1,63:1,63:2,64:1,65,66,67,68,81,83,88,90,90:1,112,114,115,122,123,133,144,146,147,149,150,151,166,168,170,171,172,174,175,176,177,178,179,185,187,188,189,190,193,194,202,208,209,214,216,220,221,224,242,243,243:1,245,246,247等が挙げられる。好ましくは、C.I.Pigment Red 48:1(一般名バリウムレッド),48:2(カルシウムレッド),48:3(ストロンチウムレッド),48:4(マンガンレッド),53:1(レーキレッド),57:1(ブリリアントカーミン6B),122(キナクリドンマゼンタ 122)および209(ジクロロキナクリドンレッド)が挙げられ、最も好ましくはC.I.Pigment Red 57:1,122および209が挙げられる。
【0020】
これら着色剤の含有量は、トナー全体に対して、1〜20質量%であることが好ましい。中でも2〜15質量%であることが更に好ましく、2〜10質量%であることが特に好ましい。これらの着色剤は1種又は2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0021】
本発明のトナーには必要に応じ帯電制御剤を含有させることができる。例えば正帯電制御剤としてニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩、4級アンモニウム基及び/又はアミノ基を含有する樹脂等が、負帯電制御剤としてトリメチルエタン系染料、サリチル酸の金属錯塩、ベンジル酸の金属錯塩、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、金属錯塩アゾ系染料、アゾクロムコンプレックス等の重金属含有酸性染料、カリックスアレン型のフェノール系縮合物、環状ポリサッカライド、カルボキシル基及び/又はスルホニル基を含有する樹脂、等がある。
【0022】
特に、本発明において、黒色の着色剤を使用しない場合は、無色の帯電制御剤を使用するのが望ましく、負の帯電制御剤としてはサリチル酸の金属錯化合物としてオリエント化学社製「ボントロンE−84」、日本カーリット社製「LR−147」、保土ヶ谷化学社製「TN−105」が、また、無色の正帯電制御剤としては4級アンモニウム塩構造のTP−302、TP−415、TP−610;(保土谷化学製)、ボントロンP−51;(オリエント化学製)、コピーチャージPSY(クラリアントジャパン)等が好適に用いられる。また、4級アンモニウム基及び/又はアミノ基を含有する正帯電性の樹脂型帯電制御剤としては、「FCA−201−PS」(藤倉化成(株))等が挙げられる。
【0023】
帯電制御剤の使用量としてはトナー100質量部中、0.1〜10質量部の範囲であり、この範囲であると、トナー抵抗の低下もなく十分な帯電性能が得られる。より好ましくは0.3〜5質量部であり、特に、0.5〜3質量部であることが好ましい。
【0024】
本発明のトナーには、トナーの流動性向上、帯電特性改良などトナーの表面改質のために種々の添加剤(外添剤と呼ぶ)を用いることができる。本発明で用いることのできる外添剤としては、例えば二酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミ、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機微粉体及びそれらをシリコーンオイル、シランカップリング剤などの疎水化処理剤で表面処理したもの、ポリスチレン、アクリル、スチレンアクリル、ポリエステル、ポリオレフィン、セルロース、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、メラミン、ナイロン、シリコン、フェノール、フッ化ビニリデン、等の樹脂微粉体等が用いられる。
【0025】
これらの中でも各種のポリオルガノシロキサンやシランカップリング剤等で表面を疎水化処理した二酸化珪素(シリカ)が特に好適に用いることができる。そのようなものとして、例えば、次のような商品名で市販されているものがある。
【0026】
【0027】
外添剤の粒子径はトナーの直径の1/3以下であることが望ましく、特に好適には1/10以下である。また、これらの外添剤は、異なる平均粒子径の2種以上を併用してもよい。外添剤の使用割合はトナー100質量部中、0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%である。
【0028】
本発明のトナーは、その他の添加剤をトナー粒子内部に含める様にしても良い。一例として、例えば金属石鹸、ステアリン酸亜鉛等の滑剤が、研磨剤として、例えば酸化セリウム、炭化ケイ素等が使用できる。
【0029】
また、着色剤の一部もしくは全部を磁性粉に置き換えた場合には磁性一成分現像用トナーとして用いることができる。磁性粉としては、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属、もしくはマグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合物の粉末が用いられる。これらの磁性粉は、必要に応じて有機珪素あるいはチタン化合物等により疎水化処理したものも好適に用いられる。磁性粉の含有量はトナー質量に対して15〜70質量%が良い。
【0030】
本発明のトナーは、特定の製造方法によらず極めて一般的な製造方法に依って得る事ができるが、例えば樹脂と着色剤と帯電制御剤とを、樹脂の融点(軟化点)以上で溶融混練した後、粉砕し、分級することにより得ることが出来る。
【0031】
具体的には例えば、上記の樹脂と着色剤を2本ロール、3本ロール、加圧ニーダー、又は2軸押し出し機等の混練手段により混合する。この際、樹脂中に、着色剤等が均一に分散すればよく、その溶融混練の条件は特に限定されるものではないが、通常80〜180゜Cで30秒〜2時間である。着色剤は樹脂中に均一に分散するようにあらかじめフラッシング処理、あるいは樹脂と高濃度で溶融混練したマスターバッチを用いても良い。
【0032】
次いで、それを冷却後、ジェットミル等の粉砕機で微粉砕し、風力分級機等により分級するという方法が挙げられる。トナーを構成する粒子の平均粒径は、特に制限されないが、通常5〜15μmとなる様に調整される。通常、この様にして得られたトナー母体に対しては、トナー母体よりも小さい粒径の微粒子(以下、外添剤と呼ぶ)が、例えばヘンシェルミキサー等の混合機を用いて混合される。
【0033】
本発明のトナーを製造する他の方法としては、特開平5−66600号公報、特開平8−62891号公報等により開示されている転相乳化法等がある。転相乳化法とは、バインダー樹脂とその他の原料等と有機溶剤からなる混合物に水性媒体(水または水を主成分とする液媒体)を添加することによりWater in Oilの不連続相を生成させ、さらに水を追加することで、Oil in Waterの不連続相に転相し、そして、更に水性媒体を追加することで水性媒体中に前記混合物が粒子(液滴)として浮遊する懸濁液を形成させ、その後、有機溶剤を除去することによりトナー粒子を製造する方法である。
【0034】
本発明のトナーは磁性キャリアと混合することにより二成分現像剤として用いることができる。この場合、磁性キャリアの表面は樹脂により被覆されたものであることが望ましい。表面を樹脂で被覆することにより現像剤の帯電が安定する。
【0035】
本発明のトナーを用いて二成分現像剤を作製するキャリアとしては、通常の二成分現像方式に用いられる鉄粉キャリア、マグネタイトキャリア、フェライトキャリアが使用できるが、中でも真比重が低く、高抵抗であり、環境安定性に優れ、球形にし易いため流動性が良好なフェライト、またはマグネタイトキャリアが好適に用いられる。キャリアの形状は球形、不定形等、特に差し支えなく使用できる。平均粒径は一般的には10〜500μmであるが、高解像度画像を印刷するためには30〜80μmが好ましい。
【0036】
また、これらのキャリアを樹脂で被覆したコーティングキャリアも好適に使用でき、被覆樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテルポリビニルケトン、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、スチレン/アクリル共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂あるいはその変性品、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂等が使用できる。これらの中でも、特にシリコン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂が帯電安定性、被覆強度等に優れ、より好適に使用し得る。つまり本発明では、磁性キャリアが、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂から選ばれる1種以上の樹脂で被覆された樹脂被覆磁性キャリアであることが好ましい。
【0037】
本発明のトナーと、磁性キャリアとの質量割合は特に制限されるものではないが、通常キャリア100質量部に対して、トナー0.5〜10質量部である。
【0038】
こうして得られた本発明の静電荷像現像用トナーは、公知慣用の方法で被記録媒体上に現像され定着されるが、定着方式としては、ヒートロール定着方式を採用するのが好ましい。ヒートロールとしては、トナーを溶融定着しうる温度に加熱できる円筒体の表面を、例えばシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の離型性と耐熱性を兼備するコーティング樹脂で被覆したものが用いられる。ヒートロール定着方式では、上記した様なヒートロールを少なくとも一つ有する適当な圧力にて押圧された二つのロール間を被印刷媒体が通過することによりトナーの定着が行われる。
【0039】
本発明のトナーの格別顕著な技術的効果は、より高速で現像され、ヒートロール定着が行われる現像定着装置において発揮される。本発明における被記録媒体としては、公知慣用のものがいずれも使用できるが、例えば、普通紙、樹脂コート紙等の紙類、PETフィルム、OHPシート等の合成樹脂フィルムやシート等が挙げられる。
【0040】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を更に詳細に説明する。なお、以下において、組成表内の数値は『質量部』を表わす。
【0041】
(実施例1)
・3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体 93重量部
(3−ヒドロキシ吉草酸成分を22モル%含有)
・モーガルL 4質量部
(カーボンブラック;キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製)
・ニグロシンN−01 1質量部
(ニグロシン染料;オリエント化学製)
・カイガラムシワックス 2質量部
(精製雪ロウNo.1(セラリカNODA製)酸価2、融点81℃)
をヘンシェルミキサーで混合し、2軸混練機で混練した。得られた混練物を粉砕、分級して体積平均粒子径7.5μmの「トナー原体A」を得た。
【0042】
・上記「トナー原体A」 100質量部
・シリカ 1質量部
(TG820F;キャボット・スペシャルティー・ケミカルズ・インク製)
をヘンシェルミキサーで混合の後、篩いかけをして、「トナーA」を得た。
【0043】
<現像剤の調整>
トナーAを4部とシリコーン樹脂を被覆したフェライトキャリア96部を摩擦混合させて現像剤Aを調整した。
【0044】
(実施例2)
実施例1における着色剤を銅フタロシアニン顔料(KET BLUE 111;大日本インキ化学工業製)として、ニグロシンN−01をTP−415(4級アンモニウム塩;保土ヶ谷化学製)とする以外は実施例1と同様な方法でトナー原体Bを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーBを製造した。更に、実施例1と同様にキャリアと混合して現像剤Bを調整した。
【0045】
(実施例3)
実施例1における3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体をポリ乳酸−脂肪族ポリエステル共重合体(エチレングリコールと1,6−ヘキサンジオールとセバシン酸とからなるポリエステル樹脂とポリ乳酸が質量比で25:75)とする以外は実施例1と同様な方法でトナー原体Cを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーCを製造した。更に、実施例1と同様にキャリアと混合して現像剤Cを調整した。
【0046】
(実施例4)
実施例3における帯電制御剤をLR−147(ジベンジル酸の硼素化合物;日本カーリット社製)とする以外は実施例3と同様な方法でトナー原体Dを製造し、その後シリカ(日本アエロジル製シリカ「R−812」)を表面に付着させてトナーDを製造した。更に、実施例3と同様な比率で、パウダーテック社製キャリア「フェライトキャリアF−150」と混合して現像剤Dを調整した。
【0047】
(比較例1)
実施例1におけるワックスをライスワックス(セラリカNODA製)とする以外は実施例1と同様な方法でトナー原体Eを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーEを製造した。更に、実施例1と同様にキャリアと混合して現像剤Eを調整した。
【0048】
(比較例2)
実施例3におけるワックスをカルナバワックス(セラリカNODA製)とする以外は実施例3と同様な方法でトナー原体Fを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーFを製造した。更に、実施例3と同様にキャリアと混合して現像剤Fを調整した。
【0049】
(比較例3)
実施例3におけるワックスをビスコール550P(ポリプロピレンワックス;三洋化成製)とする以外は実施例3と同様な方法でトナー原体Gを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーGを製造した。更に、実施例3と同様にキャリアと混合して現像剤Gを調整した。
【0050】
実施例1〜3及び比較例1〜3の現像剤を用いて以下のテストを行った。
<ヒートロール定着による定着オフセットテスト>
市販の二成分現像方式の複写機を改造したテスト機にてA−4紙サイズの未定着画像サンプルを作製し、下記仕様のヒートロール定着ユニットを用いて、下記のテスト条件にて定着状態、およびオフセット現象の有無を確認した。
【0051】
定着状態は、定着画像をこすっても画像が薄くならない状態を○、やや薄くなる場合を△、定着画像がかなり薄くなる場合を×とした。オフセット現象の有無は目視にて定着画像サンプルを観察し、明確にオフセット現象が認められる場合を×、わずかに認められる場合を△、オフセット現象が認められない場合を○とした。結果を表1に示した。
【0052】
<印刷耐久テスト>
市販のレーザービームプリンター(セレン感光体搭載:50m/分の現像速度、A4紙180枚/分の印刷速度に相当)を用いて連続プリントによる印字品質を評価すると共に、現像剤の帯電量を測定した。連続プリント時のトナーの補給はシリカ添加後のトナーをマシンの補給トナー用ホッパーに充填することにより、連続プリント時に自動で行われるようにした。なお、帯電量はブローオフ帯電量測定機で測定した。画像濃度はマクベス濃度計RD−918で測定、地汚れは白地部濃度からプリント前白紙濃度を差し引いて求めた。なお、地汚れは印刷後の白地部濃度からプリント前白紙濃度を差し引いて求めた。その差が0.01未満の時を○、0.01〜0.03未満の時を△、0.03以上の時を×とした。
【0053】
(トナー飛散量)
50KP(5万枚)印刷後のマシン内部を観察し感光体、現像装置周辺部等に飛散トナーによる汚れがほとんどない場合を○、やや汚れが発生した場合を△、激しい汚れが発生した場合を×とした。結果を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】
表中の表示は次の通り。
「帯電量」; μC/g
「地汚れ評価」○:0.01未満、△:0.01〜0.03未満,×:0.03以上
【0056】
実施例4の現像剤を用いて市販のプリンターにて1万枚の連続プリントを行い、画像部の濃度、定着状態、オフセット現象の有無、トナーの帯電状態及び地汚れの発生の有無を調べた。結果は、印刷初期から1万枚終了時まで安定して、高濃度かつ地汚れのない印刷画像が得られ、画像の定着状態は良好でオフセット現象およびトナー飛散の発生は認められなかった。
【0057】
また、実施例1〜実施例4のトナーを25℃の土壌中に50日間放置したところ、ほぼ完全に分解した。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、定着性および耐オフセット性に優れ、かつ、連続印刷した際も安定な帯電挙動を示し、画像濃度の変動がない良好な画像が得られる生分解性の静電荷像現像用トナーを得ることができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、あるいは静電印刷法に用いる静電荷像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラスチックは膨大な量が使用されているが、その廃棄物は、景観の阻害、海洋生物への脅威、環境汚染等の深刻な地球的環境問題を引き起こしている。電子写真方式や静電記録方式のプリンターに用いられる静電荷像現像用トナー(以下、トナーと記載する)においても同様であり、トナーを廃棄処分する場合、あるいはトナーで印刷された印刷物を廃棄する場合の環境に対する影響が問題となっている。トナー用に使用される汎用樹脂としては、ポリスチレン、スチレンアクリル、ポリエステル、エポキシ、スチレンブタジエン等の樹脂が使用され、これらの樹脂を用いたトナーを処分する場合は、焼却や埋立が行われている。
【0003】
しかしながら、これらの汎用樹脂を使用したトナーを焼却や埋立により処分する場合には問題がある。例えば、焼却する場合には、上記の汎用樹脂は、燃焼カロリーが高いため、炉を痛め易く、炉の寿命を短くしてしまう。また、埋立処分をする場合においても、上記の汎用樹脂は、化学的安定性が高いため、原形をとどめたまま半永久的に残留する事が知られており、環境への影響が懸念される。自然環境中に廃棄された場合には、その安定性のために長期にわたって土中に存在し、海洋生物、鳥類等が誤って補食する可能性が高く、生態系破壊の一因となる。これらの問題を解決するために、近年、トナーに使用する樹脂においても生分解性樹脂を使用することが盛んに検討されている。
【0004】
ところで、トナー画像を定着する方式としては、ヒートロール定着方式が広く一般的に用いられているが、生分解性樹脂を使用したトナーにおいてもその例外ではない。従来の技術においては、ヒートロール定着方式において良好な定着性及び耐オフセット性をトナーに付与するために、離型剤としてワックス類が使用されている。生分解性樹脂を使用したトナーにおいてもワックスの検討がなされている。例えば、特許第2597452号公報では、ライスワックス、カルナバワックス等の植物ワックスを使用する技術が提示されている。同公報には、生分解性樹脂と植物ワックスを併用することにより、トナーの定着特性を良好にし、また、トナーを製造する際の粉砕性を向上させることが出来る技術が開示され、また、植物ワックス自体が生分解性であるため、トナー成分の大半が生分解性材料であることがメリットとして記載されている。
【0005】
しかしながら、本発明者らの検討によると、上記公報に記載された技術によっても定着オフセット性能は十分満足の出来るものではなく、特に、トナーの帯電性能においては更に改善を必要とするものであった。なお、前記公報においては、具体的なワックスの名称は記載されていないが、動物性ワックスの検討も行ったが良好な特性は得られなかったと報告されている。
【0006】
【特許文献1】特許第2597452号公報(特許請求の範囲、第3頁;第27段落、第4頁;第34段落、実施例及び比較例)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、生分解性を有し、環境に対する安全性が高く、更に、良好な定着・オフセット特性及び優れた帯電性能を有する静電荷像現像用トナーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。即ち、本発明は上記課題を解決するために、バインダー樹脂、着色剤及び離型剤を含有してなるトナーであって、前記バインダー樹脂が生分解性樹脂を含有し、前記離型剤が、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスを含有することを特徴とする静電荷像現像用トナーを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において、「生分解性」とは、細菌、真菌などの微生物、酵素などにより分子の結合が切断されることを言い、「生分解性樹脂」とは、生分解性を有し、生分解することにより環境を汚染することなく、生態系のサイクルに組み込まれる樹脂を言う。本発明で使用する生分解性樹脂としては、ポリ酪酸類、脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステルと脂肪族ポリエステルの共重合物、脂肪族ポリエステルとポリアミドの共重合物、ポリ乳酸、ポリ乳酸と脂肪族ポリエステル共重合体等がある。
【0010】
具体的な例としては、次のようなものが挙げられる。ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体、3−ヒドロキシ酪酸と4−ヒドロキシ酪酸の共重合体、等のポリ酪酸類。ラクチド、グリコリド、β−プロピオラクトン、γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等の開環重合体や、共重合体、等の脂肪族ポリエステル化合物。アジピン酸と1.4−ブタンジオ−ルよりなるポリエステル、琥珀酸と1.4−ブタンジオ−ルよりなるポリエステル、琥珀酸と1.6−ヘキサンジオ−ルよりなるポリエステル、等の脂肪族2塩基酸と脂肪族ジオ−ルよりなるポリエステルを挙げる事が出来る。
【0011】
また、脂肪族ポリエステルと芳香族ポリエステルの共重合物としては、上記した脂肪族ポリエステル化合物、または、これらを合成する際に1〜50質量%、好ましくは5〜30%の、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸やP−ヒドロキシ安息香酸、P−ヒドロキシエチル安息香酸、P−ヒドロキシフェニル酢酸等の芳香族ジカルボン酸や芳香族オキシカルボン酸を反応させた樹脂が挙げられる。
【0012】
ポリ乳酸と脂肪族ポリエステル共重合体としては、ポリ乳酸とエチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジブタンジオール、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコール類とコハク酸、メチルグルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸等の多価カルボン酸から得られる脂肪族ポリエステルの共重合体が挙げられる。乳酸系ポリエステルの製造で用いられる重合触媒としては、例えば、エステル交換触媒として知られる、錫、亜鉛、鉛、チタン、ビスマス、ジルコニウム、ゲルマニウム、コバルト等の金属及びその化合物、特に金属有機化合物、炭酸塩、ハロゲン化物、なかでもオクタン酸錫、塩化亜鉛、アルコキシチタン等が挙げられる。
【0013】
上記の樹脂の中でもポリ酪酸類、あるいはポリ乳酸と脂肪族ポリエステル共重合体を用いることが好ましい。
【0014】
本発明のトナーに使用する離型剤は、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスである。本発明で使用する蜜ロウは、ミツバチの腹部にある蝋線(ロウセン)から分泌するロウを精製したロウである。ラノリンワックスは羊の毛に付着するロウ様物質を精製し脱水したもので、酸価としては8以下のものを使用するのが好ましく、より好ましくは酸価5以下である。鯨ロウはマッコウクジラの頭蓋骨の空洞部分にあるロウを精製したものである。イボタロウはカイガラムシ(別名イボタロウムシ)の幼虫が分泌する蝋状成分を、例えば、熱湯に溶かし、上層を分離後冷却固化して、あるいはそれを繰り返すことにより得ることができる。このような手段により精製されたイボタロウは固体状態において白色であり、極めてシャープな融点を示し本発明におけるトナー用ワックスとして適している。精製により酸価は10以下となり、トナー用として好ましいのは5以下である。
【0015】
上記のワックスの中でもラノリン、あるいはイボタロウを使用するのが好ましく、特に、イボタロウを用いることが好ましい。上記ワックスは単独で用いても組み合わせて用いても良く、トナー100質量部中、0.3〜15質量部、好ましくは1〜5質量部含有させることにより良好な定着・オフセット性能が得られる。0.3質量部より少ないと耐オフセット性が損なわれ、15質量部より多いとトナーの流動性が悪くなり、また、二成分現像方式においてはキャリア表面に付着することによりスペントキャリアが発生し、トナーの帯電特性に悪影響を与えたり、非磁性一成分現像方式においては現像ロールに圧接された層厚規制部材に付着したりすることになる。
【0016】
本発明のトナーに使用できる着色剤としては、例えば、黒の着色剤としては製法により分類されるファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、或いは、C.I.Pigment Black 11等の鉄酸化物系顔料、C.I.Pigment Black 12等の鉄−チタン酸化物系顔料、フタロシアニン系のシアニンブラックBX等があげられる。また、以下に例示する有彩色の顔料を使用して有彩色のトナーとして、あるいは2種類以上の顔料を使用して黒色に調色して使用することもできる。
【0017】
本発明のトナーに使用できる青系の着色剤としては、フタロシアニン系のC.I.Pigment Blue 1,2,15:1,15:2,15:3,15:4,15:6,15,16,17:1,27,28,29,56,60,63等が挙げられる。青系の着色剤として、好ましくは、C.I.Pigment Blue 15:3(一般名フタロシアニンブルーG),15(フタロシアニンブルーR),16(無金属フタロシアニンブルー),60(インダンスロンブルー)が挙げられ、最も好ましくは、C.I.Pigment Blue 15:3,60が挙げられる。
【0018】
また、黄色系の着色剤としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1,3,4,5,6,12,13,14,15,16,17,18,24,55,65,73,74,81,83,87,93,94,95,97,98,100,101,104,108,109,110,113,116,117,120,123,128,129,133,138,139,147,151,153,154,155,156,168,169,170,171,172,173,180,185等が挙げられる。好ましくは、C.I.Pigment Yellow 12(一般名ジスアゾイエロー AAA),13(ジスアゾイエロー AAMX),17(ジスアゾイエロー AAOA),97(ファストイエロー FGL),110(イソインドリノンイエロー 3RLT),および155(サンドリンイエロー 4G),180(ベンズイミダゾロン)が挙げられ、最も好ましくはC.I.Pigment Yellow 17,155,180が挙げられる。
【0019】
さらに、赤色系着色剤としては、例えば、C.I.Pigment Red 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,12,14,15,17,18,22,23,31,37,38,41,42,48:1,48:2,48:3,48:4,49:1,49:2,50:1,52:1,52:2,53:1,54,57:1,58:4,60:1,63:1,63:2,64:1,65,66,67,68,81,83,88,90,90:1,112,114,115,122,123,133,144,146,147,149,150,151,166,168,170,171,172,174,175,176,177,178,179,185,187,188,189,190,193,194,202,208,209,214,216,220,221,224,242,243,243:1,245,246,247等が挙げられる。好ましくは、C.I.Pigment Red 48:1(一般名バリウムレッド),48:2(カルシウムレッド),48:3(ストロンチウムレッド),48:4(マンガンレッド),53:1(レーキレッド),57:1(ブリリアントカーミン6B),122(キナクリドンマゼンタ 122)および209(ジクロロキナクリドンレッド)が挙げられ、最も好ましくはC.I.Pigment Red 57:1,122および209が挙げられる。
【0020】
これら着色剤の含有量は、トナー全体に対して、1〜20質量%であることが好ましい。中でも2〜15質量%であることが更に好ましく、2〜10質量%であることが特に好ましい。これらの着色剤は1種又は2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0021】
本発明のトナーには必要に応じ帯電制御剤を含有させることができる。例えば正帯電制御剤としてニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩、4級アンモニウム基及び/又はアミノ基を含有する樹脂等が、負帯電制御剤としてトリメチルエタン系染料、サリチル酸の金属錯塩、ベンジル酸の金属錯塩、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、金属錯塩アゾ系染料、アゾクロムコンプレックス等の重金属含有酸性染料、カリックスアレン型のフェノール系縮合物、環状ポリサッカライド、カルボキシル基及び/又はスルホニル基を含有する樹脂、等がある。
【0022】
特に、本発明において、黒色の着色剤を使用しない場合は、無色の帯電制御剤を使用するのが望ましく、負の帯電制御剤としてはサリチル酸の金属錯化合物としてオリエント化学社製「ボントロンE−84」、日本カーリット社製「LR−147」、保土ヶ谷化学社製「TN−105」が、また、無色の正帯電制御剤としては4級アンモニウム塩構造のTP−302、TP−415、TP−610;(保土谷化学製)、ボントロンP−51;(オリエント化学製)、コピーチャージPSY(クラリアントジャパン)等が好適に用いられる。また、4級アンモニウム基及び/又はアミノ基を含有する正帯電性の樹脂型帯電制御剤としては、「FCA−201−PS」(藤倉化成(株))等が挙げられる。
【0023】
帯電制御剤の使用量としてはトナー100質量部中、0.1〜10質量部の範囲であり、この範囲であると、トナー抵抗の低下もなく十分な帯電性能が得られる。より好ましくは0.3〜5質量部であり、特に、0.5〜3質量部であることが好ましい。
【0024】
本発明のトナーには、トナーの流動性向上、帯電特性改良などトナーの表面改質のために種々の添加剤(外添剤と呼ぶ)を用いることができる。本発明で用いることのできる外添剤としては、例えば二酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミ、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機微粉体及びそれらをシリコーンオイル、シランカップリング剤などの疎水化処理剤で表面処理したもの、ポリスチレン、アクリル、スチレンアクリル、ポリエステル、ポリオレフィン、セルロース、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、メラミン、ナイロン、シリコン、フェノール、フッ化ビニリデン、等の樹脂微粉体等が用いられる。
【0025】
これらの中でも各種のポリオルガノシロキサンやシランカップリング剤等で表面を疎水化処理した二酸化珪素(シリカ)が特に好適に用いることができる。そのようなものとして、例えば、次のような商品名で市販されているものがある。
【0026】
【0027】
外添剤の粒子径はトナーの直径の1/3以下であることが望ましく、特に好適には1/10以下である。また、これらの外添剤は、異なる平均粒子径の2種以上を併用してもよい。外添剤の使用割合はトナー100質量部中、0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%である。
【0028】
本発明のトナーは、その他の添加剤をトナー粒子内部に含める様にしても良い。一例として、例えば金属石鹸、ステアリン酸亜鉛等の滑剤が、研磨剤として、例えば酸化セリウム、炭化ケイ素等が使用できる。
【0029】
また、着色剤の一部もしくは全部を磁性粉に置き換えた場合には磁性一成分現像用トナーとして用いることができる。磁性粉としては、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属、もしくはマグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合物の粉末が用いられる。これらの磁性粉は、必要に応じて有機珪素あるいはチタン化合物等により疎水化処理したものも好適に用いられる。磁性粉の含有量はトナー質量に対して15〜70質量%が良い。
【0030】
本発明のトナーは、特定の製造方法によらず極めて一般的な製造方法に依って得る事ができるが、例えば樹脂と着色剤と帯電制御剤とを、樹脂の融点(軟化点)以上で溶融混練した後、粉砕し、分級することにより得ることが出来る。
【0031】
具体的には例えば、上記の樹脂と着色剤を2本ロール、3本ロール、加圧ニーダー、又は2軸押し出し機等の混練手段により混合する。この際、樹脂中に、着色剤等が均一に分散すればよく、その溶融混練の条件は特に限定されるものではないが、通常80〜180゜Cで30秒〜2時間である。着色剤は樹脂中に均一に分散するようにあらかじめフラッシング処理、あるいは樹脂と高濃度で溶融混練したマスターバッチを用いても良い。
【0032】
次いで、それを冷却後、ジェットミル等の粉砕機で微粉砕し、風力分級機等により分級するという方法が挙げられる。トナーを構成する粒子の平均粒径は、特に制限されないが、通常5〜15μmとなる様に調整される。通常、この様にして得られたトナー母体に対しては、トナー母体よりも小さい粒径の微粒子(以下、外添剤と呼ぶ)が、例えばヘンシェルミキサー等の混合機を用いて混合される。
【0033】
本発明のトナーを製造する他の方法としては、特開平5−66600号公報、特開平8−62891号公報等により開示されている転相乳化法等がある。転相乳化法とは、バインダー樹脂とその他の原料等と有機溶剤からなる混合物に水性媒体(水または水を主成分とする液媒体)を添加することによりWater in Oilの不連続相を生成させ、さらに水を追加することで、Oil in Waterの不連続相に転相し、そして、更に水性媒体を追加することで水性媒体中に前記混合物が粒子(液滴)として浮遊する懸濁液を形成させ、その後、有機溶剤を除去することによりトナー粒子を製造する方法である。
【0034】
本発明のトナーは磁性キャリアと混合することにより二成分現像剤として用いることができる。この場合、磁性キャリアの表面は樹脂により被覆されたものであることが望ましい。表面を樹脂で被覆することにより現像剤の帯電が安定する。
【0035】
本発明のトナーを用いて二成分現像剤を作製するキャリアとしては、通常の二成分現像方式に用いられる鉄粉キャリア、マグネタイトキャリア、フェライトキャリアが使用できるが、中でも真比重が低く、高抵抗であり、環境安定性に優れ、球形にし易いため流動性が良好なフェライト、またはマグネタイトキャリアが好適に用いられる。キャリアの形状は球形、不定形等、特に差し支えなく使用できる。平均粒径は一般的には10〜500μmであるが、高解像度画像を印刷するためには30〜80μmが好ましい。
【0036】
また、これらのキャリアを樹脂で被覆したコーティングキャリアも好適に使用でき、被覆樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテルポリビニルケトン、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、スチレン/アクリル共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂あるいはその変性品、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂等が使用できる。これらの中でも、特にシリコン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂が帯電安定性、被覆強度等に優れ、より好適に使用し得る。つまり本発明では、磁性キャリアが、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂から選ばれる1種以上の樹脂で被覆された樹脂被覆磁性キャリアであることが好ましい。
【0037】
本発明のトナーと、磁性キャリアとの質量割合は特に制限されるものではないが、通常キャリア100質量部に対して、トナー0.5〜10質量部である。
【0038】
こうして得られた本発明の静電荷像現像用トナーは、公知慣用の方法で被記録媒体上に現像され定着されるが、定着方式としては、ヒートロール定着方式を採用するのが好ましい。ヒートロールとしては、トナーを溶融定着しうる温度に加熱できる円筒体の表面を、例えばシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の離型性と耐熱性を兼備するコーティング樹脂で被覆したものが用いられる。ヒートロール定着方式では、上記した様なヒートロールを少なくとも一つ有する適当な圧力にて押圧された二つのロール間を被印刷媒体が通過することによりトナーの定着が行われる。
【0039】
本発明のトナーの格別顕著な技術的効果は、より高速で現像され、ヒートロール定着が行われる現像定着装置において発揮される。本発明における被記録媒体としては、公知慣用のものがいずれも使用できるが、例えば、普通紙、樹脂コート紙等の紙類、PETフィルム、OHPシート等の合成樹脂フィルムやシート等が挙げられる。
【0040】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を更に詳細に説明する。なお、以下において、組成表内の数値は『質量部』を表わす。
【0041】
(実施例1)
・3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体 93重量部
(3−ヒドロキシ吉草酸成分を22モル%含有)
・モーガルL 4質量部
(カーボンブラック;キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製)
・ニグロシンN−01 1質量部
(ニグロシン染料;オリエント化学製)
・カイガラムシワックス 2質量部
(精製雪ロウNo.1(セラリカNODA製)酸価2、融点81℃)
をヘンシェルミキサーで混合し、2軸混練機で混練した。得られた混練物を粉砕、分級して体積平均粒子径7.5μmの「トナー原体A」を得た。
【0042】
・上記「トナー原体A」 100質量部
・シリカ 1質量部
(TG820F;キャボット・スペシャルティー・ケミカルズ・インク製)
をヘンシェルミキサーで混合の後、篩いかけをして、「トナーA」を得た。
【0043】
<現像剤の調整>
トナーAを4部とシリコーン樹脂を被覆したフェライトキャリア96部を摩擦混合させて現像剤Aを調整した。
【0044】
(実施例2)
実施例1における着色剤を銅フタロシアニン顔料(KET BLUE 111;大日本インキ化学工業製)として、ニグロシンN−01をTP−415(4級アンモニウム塩;保土ヶ谷化学製)とする以外は実施例1と同様な方法でトナー原体Bを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーBを製造した。更に、実施例1と同様にキャリアと混合して現像剤Bを調整した。
【0045】
(実施例3)
実施例1における3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体をポリ乳酸−脂肪族ポリエステル共重合体(エチレングリコールと1,6−ヘキサンジオールとセバシン酸とからなるポリエステル樹脂とポリ乳酸が質量比で25:75)とする以外は実施例1と同様な方法でトナー原体Cを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーCを製造した。更に、実施例1と同様にキャリアと混合して現像剤Cを調整した。
【0046】
(実施例4)
実施例3における帯電制御剤をLR−147(ジベンジル酸の硼素化合物;日本カーリット社製)とする以外は実施例3と同様な方法でトナー原体Dを製造し、その後シリカ(日本アエロジル製シリカ「R−812」)を表面に付着させてトナーDを製造した。更に、実施例3と同様な比率で、パウダーテック社製キャリア「フェライトキャリアF−150」と混合して現像剤Dを調整した。
【0047】
(比較例1)
実施例1におけるワックスをライスワックス(セラリカNODA製)とする以外は実施例1と同様な方法でトナー原体Eを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーEを製造した。更に、実施例1と同様にキャリアと混合して現像剤Eを調整した。
【0048】
(比較例2)
実施例3におけるワックスをカルナバワックス(セラリカNODA製)とする以外は実施例3と同様な方法でトナー原体Fを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーFを製造した。更に、実施例3と同様にキャリアと混合して現像剤Fを調整した。
【0049】
(比較例3)
実施例3におけるワックスをビスコール550P(ポリプロピレンワックス;三洋化成製)とする以外は実施例3と同様な方法でトナー原体Gを製造し、その後シリカを表面に付着させてトナーGを製造した。更に、実施例3と同様にキャリアと混合して現像剤Gを調整した。
【0050】
実施例1〜3及び比較例1〜3の現像剤を用いて以下のテストを行った。
<ヒートロール定着による定着オフセットテスト>
市販の二成分現像方式の複写機を改造したテスト機にてA−4紙サイズの未定着画像サンプルを作製し、下記仕様のヒートロール定着ユニットを用いて、下記のテスト条件にて定着状態、およびオフセット現象の有無を確認した。
【0051】
定着状態は、定着画像をこすっても画像が薄くならない状態を○、やや薄くなる場合を△、定着画像がかなり薄くなる場合を×とした。オフセット現象の有無は目視にて定着画像サンプルを観察し、明確にオフセット現象が認められる場合を×、わずかに認められる場合を△、オフセット現象が認められない場合を○とした。結果を表1に示した。
【0052】
<印刷耐久テスト>
市販のレーザービームプリンター(セレン感光体搭載:50m/分の現像速度、A4紙180枚/分の印刷速度に相当)を用いて連続プリントによる印字品質を評価すると共に、現像剤の帯電量を測定した。連続プリント時のトナーの補給はシリカ添加後のトナーをマシンの補給トナー用ホッパーに充填することにより、連続プリント時に自動で行われるようにした。なお、帯電量はブローオフ帯電量測定機で測定した。画像濃度はマクベス濃度計RD−918で測定、地汚れは白地部濃度からプリント前白紙濃度を差し引いて求めた。なお、地汚れは印刷後の白地部濃度からプリント前白紙濃度を差し引いて求めた。その差が0.01未満の時を○、0.01〜0.03未満の時を△、0.03以上の時を×とした。
【0053】
(トナー飛散量)
50KP(5万枚)印刷後のマシン内部を観察し感光体、現像装置周辺部等に飛散トナーによる汚れがほとんどない場合を○、やや汚れが発生した場合を△、激しい汚れが発生した場合を×とした。結果を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】
表中の表示は次の通り。
「帯電量」; μC/g
「地汚れ評価」○:0.01未満、△:0.01〜0.03未満,×:0.03以上
【0056】
実施例4の現像剤を用いて市販のプリンターにて1万枚の連続プリントを行い、画像部の濃度、定着状態、オフセット現象の有無、トナーの帯電状態及び地汚れの発生の有無を調べた。結果は、印刷初期から1万枚終了時まで安定して、高濃度かつ地汚れのない印刷画像が得られ、画像の定着状態は良好でオフセット現象およびトナー飛散の発生は認められなかった。
【0057】
また、実施例1〜実施例4のトナーを25℃の土壌中に50日間放置したところ、ほぼ完全に分解した。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、定着性および耐オフセット性に優れ、かつ、連続印刷した際も安定な帯電挙動を示し、画像濃度の変動がない良好な画像が得られる生分解性の静電荷像現像用トナーを得ることができる。
Claims (2)
- バインダー樹脂、着色剤及び離型剤を含有してなるトナーであって、前記バインダー樹脂が生分解性樹脂を含有し、前記離型剤が、蜜ロウ、ラノリン、鯨ロウ、及びイボタロウから選択される1種以上のワックスを含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 前記生分解性樹脂が、ポリ酪酸類、ポリ乳酸、及びポリ乳酸−脂肪族ポリエステル共重合体樹脂から選択される1種以上の樹脂である請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
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