JP2010014758A - 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ - Google Patents
画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010014758A JP2010014758A JP2008171944A JP2008171944A JP2010014758A JP 2010014758 A JP2010014758 A JP 2010014758A JP 2008171944 A JP2008171944 A JP 2008171944A JP 2008171944 A JP2008171944 A JP 2008171944A JP 2010014758 A JP2010014758 A JP 2010014758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- resin
- image forming
- acid
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂として、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)とを、伸長剤とともに反応させて得られる直鎖状のポリエステル系樹脂(b1)を含有することを特徴とする画像形成用トナー。
【選択図】なし
Description
こうした課題に対してなされた対応の一つに結着樹脂の改良によるトナー物性改良があり、ポリ乳酸を含有するポリエステル樹脂を使用したトナーが保存安定性、低温定着性、耐オフセット性、環境安定性、及び環境保全性に優れたものとして提案されている。従来トナー用途に用いられてきたポリエステル樹脂に較べ、ポリ乳酸を含有するポリエステル樹脂の熱特性を充分制御できていないため、樹脂の処方量、製造工法に制約が多い上、充分な保存安定性、低温定着性、耐オフセット性を得るに至っていない。(特許文献1、2参照)。
(1)少なくとも結着樹脂として、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)とを、伸長剤とともに反応させて得られる直鎖状のポリエステル系樹脂(b1)を含有することを特徴とする画像形成用トナー。
(2)少なくとも結着樹脂として、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)とを、伸長剤とともに反応させて得られる直鎖状のポリエステル系樹脂(b1)を含有する画像形成用トナーであって、かつ、前記(b11)のポリヒドロキシカルボン酸骨格を形成するモノマーが光学活性モノマーであり、モノマー成分換算で光学純度X(%)=|X(L体)−X(D体)|〔ただし、X(L体)は光学活性モノマー換算でのL体比率(モル%)、X(D体)は光学活性モノマー換算でのD体比率(モル%)を表す〕が80%以下であるか、あるいは全結着樹脂中の樹脂(b1)の含有量Y(質量%)と、モノマー成分換算における光学純度X(モル%)=|X(L体)−X(D体)|〔ただし、X(L体)は光学活性モノマー換算でのL体比率(モル%)、X(D体)は光学活性モノマー換算でのD体比率(モル%)を表す〕の関係がY≦−1.5X+220(80<X≦100)を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成用トナー。
(4)前記ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)のポリヒドロキシカルボン酸骨格が炭素数2〜6のヒドロキシカルボン酸が重合した骨格であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
(5)前記ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)のポリヒドロキシカルボン酸骨格がヒドロキシカルボン酸を直接脱水縮合して得られることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
(7)前記画像形成用トナーが、さらにワックス(c)、および(c)にビニルポリマー鎖がグラフトした変性ワックス(d)を含有することを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
(8)前記画像形成用トナーが、少なくとも樹脂(b1)を含む結着樹脂と着色剤とを含むトナー構成成分を溶融混練した後に粉砕されることにより得られた粒子からなることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
(10)静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、前記トナーが、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の画像形成用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
(11)静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、前記トナーが、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の画像形成用トナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
直鎖状のポリエステルは構造が単純であり分子量、これによって生じる物性(熱特性、他樹脂との相溶性など)の制御が容易である。また、本発明における直鎖状のポリエステル樹脂は(b11)と(b12)のユニットから構成され、(b12)のユニットに用いるポリエステル種、分子量、構造によっても(b1)の物性制御が可能になることがメリットであり、従来の乳酸を含有する組成物に対し、物性制御手段を明確に具備させたことが特徴である。
ポリヒドロキシカルボン酸骨格を形成するモノマーが乳酸のように光学活性モノマーの場合、モノマー成分換算で光学純度X(%)=|X(L体)−X(D体)|〔ただし、X(L体)は光学活性モノマー換算でのL体比率(%)、X(D体)は光学活性モノマー換算でのD体比率(%)を表す〕が80%以下であることが好ましく、さらに好ましくは60%以下である。この範囲であると、ポリエステル樹脂(b1)の結晶性が低下し、結晶化に由来する他のトナー構成成分との分散不良を防止できる。
樹脂(b)の数平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて測定、測定法の詳細は後述する,Mnと略記)、融点(DSCにて測定)、ガラス転移温度(Tg)は用途によって好ましい範囲に適宜調整すればよい.
本発明緒におけるTgは、DSC測定またはフローテスタ測定(DSCでは測定できない場合)からもとめられる価である.
DSCで測定の場合は,セイコー電子工業(株)製DSC20,SSC/580を用いて,ASTM D3418−82に規定の方法(DSC法)で測定される.
フローテスター測定には島津製作所製の高架式フローテスターCFT500型を用いる。フローテスター測定の条件は下記のとおりであり、以下,測定は全てこの条件で行われる.
(フローテスター測定条件)
荷重 30kg/cm2
昇温速度 3.0℃/min
ダイ口径 0.50mm
ダイ長さ 10.0mm
(b11)および(b12)の数平均分子量(以下、Mnと略記)は、(b1)の物性調整の観点から、500〜3万が好ましく、さらに好ましくは1000〜2万、最も好ましくは2000〜5000である。
樹脂(b1)のMnは、好ましくは1,000〜500万、さらに好ましくは2,000〜50万である。樹脂(b1)の融点は、好ましくは20℃〜200℃、さらに好ましくは80℃〜180℃である。樹脂(b1)のTgは、好ましくは20℃〜100℃、さらに好ましくは40℃〜800℃である。
(b1)中の伸長剤の含有量は、透明性と熱特性の観点から、好ましくは0.1〜30質量%であり、さらに好ましくは1〜20質量%である。
直鎖状ポリエステルを構成する、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)との質量比は、好ましくは31:69〜90:10であり、樹脂粒子(C)の透明性と熱特性の観点から、さらに好ましくは、40:60〜80:20である。
尚,(B1)以外の樹脂として,ポリα-ヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と後述の3〜8価またはそれ以上のポリオール(12)を、伸長剤で伸長した非線形ポリエステル樹脂を用いることもできる。
(1−1)脂肪族ビニル炭化水素:アルケン類、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン、オクタデセン、前記以外のα−オレフイン等;アルカジエン類、例えばブタジエン、イソプレン、1,4−ペンタジエン、1,6−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン。
(1−2)脂環式ビニル炭化水素:モノ−もしくはジ−シクロアルケンおよびアルカジエン類、例えばシクロヘキセン、(ジ)シクロペンタジエン、ビニルシクロヘキセン、エチリデンビシクロヘプテン等;テルペン類、例えばピネン、リモネン、インデン等。
(1−3)芳香族ビニル炭化水素:スチレンおよびそのハイドロカルビル(アルキル、シクロアルキル、アラルキルおよび/またはアルケニル)置換体、例えばα−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、フェニルスチレン、シクロヘキシルスチレン、ベンジルスチレン、クロチルベンゼン、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、トリビニルベンゼン等;およびビニルナフタレン。
炭素数3〜30の不飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸ならびにその無水物およびそのモノアルキル(炭素数1〜24)エステル、例えば(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸、フマル酸モノアルキルエステル、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノアルキルエステル、イタコン酸グリコールモノエーテル、シトラコン酸、シトラコン酸モノアルキルエステル、桂皮酸等のカルボキシル基含有ビニルモノマー。なお、上記(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸および/またはメタアクリル酸を意味し、以下同様の記載法を用いる。
炭素数2〜14のアルケンスルホン酸、例えばビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、メチルビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸;およびその炭素数2〜24のアルキル誘導体、例えばα−メチルスチレンスルホン酸等;スルホ(ヒドロキシ)アルキル−(メタ)アクリレートもしくは(メタ)アクリルアミド、例えば、スルホプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−(メタ)アクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、アルキル(炭素数3〜18)アリルスルホコハク酸、ポリ(n=2〜30)オキシアルキレン(エチレン、プロピレン、ブチレン:単独、ランダム、ブロックでもよい)モノ(メタ)アクリレートの硫酸エステル[ポリ(n=5〜15)オキシプロピレンモノメタクリレート硫酸エステル等]、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルおよび下記一般式(1−1)〜(1−3)で示される硫酸エステルもしくはスルホン酸基含有モノマー;ならびそれらの塩等。
(メタ)アクリロイルオキシアルキル(C1〜C24)燐酸モノエステル、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェートフェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜24)ホスホン酸類、例えば2−アクリロイルオキシエチルホスホン酸。
ヒドロキシスチレン、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アリルアルコール、クロチルアルコール、イソクロチルアルコール、1−ブテン−3−オール、2−ブテン−1−オール、2−ブテン−1,4−ジオール、プロパルギルアルコール、2−ヒドロキシエチルプロペニルエーテル、庶糖アリルエーテル等
(6−1)アミノ基含有ビニルモノマー:アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、N−アミノエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アリルアミン、モルホリノエチル(メタ)アクリレート、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、クロチルアミン、N,N−ジメチルアミノスチレン、メチルα−アセトアミノアクリレート、ビニルイミダゾール、N−ビニルピロール、N−ビニルチオピロリドン、N−アリールフェニレンジアミン、アミノカルバゾール、アミノチアゾール、アミノインドール、アミノピロール、アミノイミダゾール、アミノメルカプトチアゾール、これらの塩等
(6−2)アミド基含有ビニルモノマー:(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N’−メチレン−ビス(メタ)アクリルアミド、桂皮酸アミド、N、N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジベンジルアクリルアミド、メタクリルホルムアミド、N−メチルN−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等
(6−3)ニトリル基含有ビニルモノマー:(メタ)アクリロニトリル、シアノスチレン、シアノアクリレート等
(6−4)4級アンモニウムカチオン基含有ビニルモノマー:ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジアリルアミン等の3級アミン基含有ビニルモノマーの4級化物(メチルクロライドジメチル硫酸、ベンジルクロライド、ジメチルカーボネート等の4級化剤を用いて4級化したもの)
(6−5)ニトロ基含有ビニルモノマー:ニトロスチレン等
グルシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、p−ビニルフェニルフェニルオキサイド等
塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン、アリルクロライドクロルスチレンVIブロムスチレン、ジクロルスチレン、クロロメチルスチレン、テトラフルオロスチレン、クロロプレン等
(9−1)ビニルエステル例えば酢酸ビニル、ビニルブチレート、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ジアリルフタレート、ジアリルアジペート、イソプロペニルアセテート、ビニルメタクリレート、メチル4−ビニルベンゾエート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ビニルメトキシアセテート、ビニルベンゾエート、エチルα−エトキシアクリレート、炭素数1〜50のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート[メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート等]、ジアルキルフマレート(フマル酸ジアルキルエステル)(2個のアルキル基は、炭素数2〜8の、直鎖、分枝鎖もしくは脂環式の基であるルジアルキルマレエート(マレイン酸ジアルキルエステル)(2個のアルキル基は、炭素数2〜8の、直鎖、分枝鎖もしくは脂環式の基である)、ポリ(メタ)アリロキシアルカン類[ジアリロキシエタン、トリアリロキシエタン、テトラアリロキシエタン、テトラアリロキシプロパン、テトラアリロキシブタン、テトラメタアリロキシエタン等]等、ポリアルキレングリコール鎖を有するビニルモノマー[ポリエチレングリコール(分子量300)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(分子量500)モノアクリレート、メチルアルコールEO10モル付加物(メタ)アクリレートラウリルアルコールEO30モル付加物(メタ)アクリレート等]、ポリ(メタ)アクリレート類[多価アルコール類のポリ(メタ)アクリレート:エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等]等
(9−2)ビニル(チオ)エーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニル2−エチルヘキシルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニル2−メトキシエチルエーテル、メトキシブタジエン、ビニル2−ブトキシエチルエーテル、3,4−ジヒドロ12−ピラン、2−ブトキシ−2,−ビニロキシジエチルエーテル、ビニル2−エチルメルカプトエチルエーテル、アセトキシスチレン、フェノキシスチレン等
(9−3)ビニルケトン、例えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルフェニルケトン;ビニルスルホン、例えばジビニルサルファイド、p−ビニルジフェニルサルファイドビニルエチルサルファイド、ビニルエチルスルフォン、ジビニルスルフォン、ジビニルスルフォキサイド等
イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等
ポリオールとポリカルボン酸の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、好ましくは2/1〜1/5、さらに好ましくは1.5/1〜1/4、とくに好ましくはl/1.3〜1/3である。
カルボキシル基の含有量を前記の好ましい範囲内とするために、水酸基が過剰なポリエステルをポリカルボン酸で処理してもよい。
カルボキシル基を有するジオールとしては、ジアルキロールアルカン酸[C6〜24のもの、例えば2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPA)、2,2−ジメチロールブタン酸、2,2−ジメチロールヘブタン酸、2,2−ジメチロールオクタン酸など]が挙げられる。
スルホン酸基もしくはスルファミン酸基を有するジオールとしては、スルファミン酸ジオール[NN−ビス(2−ヒドロキシアルキル)スルファミン酸(アルキル基のC1〜6)またはそのAO付加物(AOとしてはEOまたはPOなど、AOの付加モル数1〜6):例えばN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)スルファミン酸およびN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)スルファミン酸PO2モル付加物など]:ビス(2−ヒドロキシエチル)ホスフェートなどが挙げられる。
これらの中和塩基を有するジオールの中和塩基としては、例えば前記炭素数3〜30の3級アミン(トリエチルアミンなど)および/またはアルカリ金属(ナトリウム塩など)が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコール、カルボキシル基を有するジオールビスフェノール類のAO付加物、およびこれらの併用である。
3〜6価またはそれ以上のポリカルボン酸(14)としては、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)などが挙げられる。
なお、ジカルボン酸(13)または3〜6価またはそれ以上のポリカルボン酸(14)としては、上述のものの酸無水物または炭素数1〜4の低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いてもよい。
装置(一例) :東ソー製HLC−8120
カラム(一例) :TSKgelGMHXL(2本)
:TSKgelMultiporeHXL−M(1本)
試料溶液 :0.25%のTHF溶液
溶液注入量 :100μl
流量 :1ml/分
測定温度 :40℃
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :東ソー製標準ポリスチレン(TSKstandardPOLYSTYRENE)12点(分子量500 1050 2800 5970 9100 18100 37900 96400 190000 355000 1090000 2890000)
装置(一例) :東ソー製HLC−8220GPC
カラム(一例) :GuardcolumnαTSKgelα−M
試料溶液 :0.125%のジメチルホルムアミド溶液
溶液注入量 :100μl
流量 :1ml/分
温度 :40℃
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :東ソー製標準ポリスチレン(TSKstandardPOLYSTYRENE)12点(分子量500 1050 2800 5970 9100 18100 37900 96400 190000 355000 1090000 2890000)
DSCで測定の場合は、セイコー電子工業(株)製DSC20、SSC/580を用いて、ASTMD3418−82に規定の方法(DSC法)で測定される。フローテスター測定には、島津製作所製の高架式フローテスターCFT500型を用いる。フローテスター測定の条件は下記のとおりであり、以下測定は全てこの条件で行われる。(フローテスター測定条件)荷重:30kg/cm2、昇温速度:3.0℃/min、ダイ径:0.50mm、タイ長さ:10.0mm
添加剤として、樹脂粒子(B)中に、樹脂(b)と共に、ワックス(c)、および(c)にビニルポリマー鎖がグラフトした変性ワックス(d)を含有すると、耐熱保存安定性がより向上し好ましい。全結着樹脂に対する(c)の含有量は、好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは1〜15質量%である。(d)の含有量は、好ましくは10%質量以下、さらに好ましくは0.5〜8質量%である。(c)と(d)の合計含有量は、好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは1〜20質量%である。
本発明に用いられる着色剤としては、特に制限はなく、通常使用される樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミウムレッド、カドミウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びこれらの混合物、などが挙げられる。
前記着色剤の含有量としては、トナーに対して1〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
前記マスターバッチは、マスターバッチ用の樹脂と着色剤とを高せん断力をかけて混合、混練して得る事ができる。この際、着色剤と樹脂の相互作用を高めるために、有機溶剤を用いる事ができる。また、いわゆるフラッシング法と呼ばれる着色剤の、水を含んだ水性ペーストを、樹脂と有機溶剤とともに混合混練し、着色剤を樹脂側に移行させ、水分と有機溶剤成分を除去する方法も、着色剤のウエットケーキをそのまま用いる事ができるため、乾燥する必要がなく、好適に使用される。混合混練するには、例えば二本ロールミルや三本ロールミル等の高せん断分散装置が好適に使用される。
前記マスターバッチの使用量としては、結着樹脂100量部に対して、0.1〜20質量部が好ましい。
前記顔料分散剤は、トナー中に、着色剤に対して0.1〜10質量%の割合で配合することが好ましい。配合割合が0.1質量%未満であると、顔料分散性が不十分となることがあり、10質量%より多いと、高湿下での帯電性が低下することがある。
本発明では、結着樹脂、着色剤とともに磁性体を含有させることもできる。
本発明で使用できる磁性体としては、例えば、(1)マグネタイト、マグヘマイト、フェライトの如き磁性酸化鉄、及び他の金属酸化物を含む酸化鉄、(2)鉄、コバルト、ニッケル等の金属、又は、これらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、錫、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウム等の金属との合金、(3)及びこれらの混合物、などが用いられる。
磁性体として具体的に例示すると、Fe3O4、γ−Fe2O3、ZnFe2O4、Y3Fe5O12、CdFe2O4、Gd3Fe5O12、CuFe2O4、PbFe12O、NiFe2O4、NdFe2O、BaFe12O19、MgFe2O4、MnFe2O4、LaFeO3、鉄粉、コバルト粉、ニッケル粉、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも特に、四三酸化鉄、γ−三二酸化鉄の微粉末が好適に挙げられる。
前記異種元素は、磁性体生成時にそれぞれの異種元素の塩を混在させ、pH調整により、粒子中に取り込むことができる。また、磁性体粒子生成後にpH調整、あるいは各々の元素の塩を添加しpH調整することにより、粒子表面に析出することができる。
また、磁性体の磁気特性としては、10Kエルステッド印加での磁気特性がそれぞれ、抗磁力20〜150エルステッド、飽和磁化50〜200emu/g、残留磁化2〜20emu/gのものが好ましい。
前記磁性体は、着色剤としても使用することができる。
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。
帯電制御剤としては公知のものが全て使用でき、例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩および、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージNEG VP2036、コピーチャージNX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
前記外添剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、シリカ微粒子、疎水化されたシリカ微粒子、脂肪酸金属塩(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど);金属酸化物(例えばチタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)又はこれらの疎水化物、フルオロポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、疎水化されたシリカ微粒子、チタニア粒子、疎水化されたチタニア微粒子、が好適に挙げられる。
前記疎水化処理剤としては、例えばジアルキルジハロゲン化シラン、トリアルキルハロゲン化シラン、アルキルトリハロゲン化シラン、ヘキサアルキルジシラザンなどのシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、シリコーンワニスなどが挙げられる。
前記無機微粒子としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化鉄、酸化銅、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸パリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。これらの中でも、シリカ、二酸化チタンが特に好ましい。
前記シリコーンオイルとしては、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、アクリル又はメタクリル変性シリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
前記外添剤の添加量は、前記トナーに対し0.1〜5質量%が好ましく、0.3〜3質量%がより好ましい。
前記トナーの製造方法としては、従来公知の混練・粉砕法、重合法、溶解懸濁法、噴霧造粒法等を用いることができるが、離型剤及び着色剤の分散性、生産性の観点や、材料選択性の高さから、混練・粉砕法が好適な手段として用いられる。
前記混練・粉砕法は、例えばトナー材料を溶融混練したものを、粉砕し、分級することにより、前記トナーの母体粒子を製造する方法である。
前記分級は、前記粉砕で得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する。前記分級は、例えば、サイクロン、デカンター、遠心分離器等により、微粒子部分を取り除くことにより行うことができる。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中に分級し、所定の粒径のトナー母体粒子を製造することができる。
次いで、外添剤のトナー母体粒子への外添が行われる。トナー母体粒子と外添剤とをミキサーを用い、混合及び攪拌することにより外添剤が解砕されながらトナー母体粒子表面に被覆される。この時、無機微粒子や樹脂微粒子等の外添剤を均一かつ強固にトナー母体粒子に付着させることが耐久性の点で重要である。
現像剤は、本発明のトナーを少なくとも含有してなり、キャリア等の適宜選択したその他の成分を含有してなる。該現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンター等に使用する場合には、寿命向上等の点で前記二成分現像剤が好ましい。
キャリアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯材と、該芯材を被覆する樹脂層とを有するものが好ましい。
前記芯材の材料としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、50〜90emu/gのマンガン−ストロンチウム(Mn−Sr)系材料、マンガン−マグネシウム(Mn−Mg)系材料などが好ましく、画像濃度の確保の点では、鉄粉(100emu/g以上)、マグネタイト(75〜120emu/g)等の高磁化材料が好ましい。また、トナーが穂立ち状態となっている静電潜像担持体への当りを弱くでき高画質化に有利である点で、銅−ジンク(Cu−Zn)系(30〜80emu/g)等の弱磁化材料が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよい、2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン樹脂としては、市販品を用いることができ、ストレートシリコーン樹脂としては、例えば、信越化学工業株式会社製のKR271、KR255、KR152;東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSR2400、SR2406、SR2410などが挙げられる。
前記変性シリコーン樹脂としては、市販品を用いることができ、例えば、信越化学工業株式会社製のKR206(アルキド変性)、KR5208(アクリル変性)、ES1001N(エポキシ変性)、KR305(ウレタン変性);東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSR2115(エポキシ変性)、SR2110(アルキド変性)、などが挙げられる。
なお、シリコーン樹脂を単体で用いることも可能であるが、架橋反応する成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。
前記樹脂層は、例えば、前記シリコーン樹脂等を溶剤に溶解させて塗布溶液を調製した後、該塗布溶液を前記芯材の表面に公知の塗布方法により均一に塗布し、乾燥した後、焼付を行うことにより形成することができる。前記塗布方法としては、例えば、浸漬法、スプレー法、ハケ塗り法、などが挙げられる。
前記溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、セルソルブ、ブチルアセテート、などが挙げられる。
前記樹脂層の前記キャリアにおける量としては、0.01〜5.0質量%が好ましい。前記量が、0.01質量%未満であると、前記芯材の表面に均一な前記樹脂層を形成することができないことがあり、5.0質量%を超えると、前記樹脂層が厚くなり過ぎてキャリア同士の造粒が発生し、均一なキャリア粒子が得られないことがある。
前記二成分系現像剤のトナーとキャリアの混合割合は、一般にキャリア100質量部に対しトナー1〜10.0質量部が好ましい。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有してなり、クリーニング手段、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。なお、帯電手段と、露光手段とを合わせて静電潜像形成手段と称することもある。前記現像手段に用いるトナーは、本発明の画像形成用トナーである。
本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含んでなり、クリーニング工程、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、リサイクル工程、制御工程等を含んでなる。なお、帯電工程と、露光工程とを合わせて静電潜像形成工程と称することもある。前記現像工程に用いるトナーは、本発明の画像形成用トナーである。
図1に本発明の画像形成用トナーを有するプロセスカ−トリッジを備えた画像形成装置の概略構成を示す。
図において、1はプロセスカ−トリッジ全体を示し、2は感光体、3は帯電手段、4は現像手段、5はクリーニング手段を示す。
本発明においては、上述の感光体2、帯電手段3、現像手段4及びクリ−ニング手段5等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを複写機やプリンタ−等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成する。
感光体2が所定の周速度で回転駆動される。感光体2は回転過程において、帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段4によりトナ−現像され、現像されたトナ−像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピ−)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体の表面は、クリ−ニング手段によって転写残りトナ−の除去を受けて清浄面化され、更に除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
温度計、攪伴機および窒素挿入管の付いたオートクレーブ反応槽器中に、1,3−プロパンジオール 3部、L−乳酸ラクチド450部、D−乳酸ラクチド50部および2−エチルヘキシル酸スズ2部を入れ、常圧で160℃3時間開環重合し、さらに常圧で130℃反応させた。取り出した樹脂を室温まで冷却後、粉砕粒子化しポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオールを得た(光学純度80モル%)。得られたヒドロキシル価が11.2のポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール400部とヒドロキシル価が56のポリエステルジオール[ビスフェノールA・EO2モル付加物とテレフタル酸をモル比をl:lで脱水縮合して合成して得た]100部をメチルエチルケトン中に溶解し、続いて伸長剤としてIPDIを20部加えて、50℃で6時間伸長反応を行い、溶媒を留去して[ポリエステルb1−1]を得た。[ポリエステルb1−1]のTgは43℃であった。
温度計、攪枠機および窒素挿入管の付いたオートクレーブ反応槽中に、1,4−ブタンジオール 3部、L−乳酸ラクチド400部、D−乳酸ラクチド100部および2−エチルヘキシル酸スズ2部を入れ、常圧で160℃3時間開環重合し、さらに常圧で130℃反応させた。取り出した樹脂を室温まで冷却後、粉砕粒子化しポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオールを得た(光学純度60モル%)。得られたヒドロキシル価が11.2のポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール200部とヒドロキシル価が56のポリエステルジオール[ビスフェノールA・EO2モル付加物とテレフタル酸をモル比l:1で脱水縮合して合成して得た]300部をメチルエチルケトン中に溶解し、続いて伸長剤としてIPDIを38部加えて、50℃で6時間伸長反応を行い、溶媒を留去して[ポリエステルb1−2]を得た。[ポリエステルb1−2]のTgは46℃であった。
温度計、攪伴機および窒素挿入管の付いたオートクレーブ反応槽中に、1,3−プロパンジオール 3部、L−乳酸ラクチド400部、グリコリド100部および2−エチルヘキシル酸スズ2部を入れ、常圧で160℃3時間開環重合し、さらに常圧で130℃反応させた。取り出した樹脂を室温まで冷却後、粉砕粒子化しポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオールを得た(光学純度100モル%)。得られたヒドロキシル価が11.2のポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール250部とヒドロキシル価が56のポリエステルジオール[ビスフェノールA・EO2モル付加物とテレフタル酸をモル比1:1で脱水縮合して合成して得た]250部を溶融し、続いて伸長剤としてアジピン酸25部を加えて、10〜l5mmHgの減圧で5時間反応を行い、[ポリエステルb1−3]を得た。[ポリエステルb1−3]のTgは49℃であった。
冷却管、攪拝機および窒素挿入管の付いた反応容器中に、1,4−ブタンジオール 3部、L−乳酸450部、D−乳酸50部およびテトラブトキシチタネート2部を入れ、常圧で160℃3時間脱水縮合し、さらに10〜15mmHgの減圧で160℃で脱水縮合した。取り出した樹脂を室温まで冷却後、粉砕粒子化しポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオールを得た(光学純度80モル%)。得られたヒドロキシル価が11.2のポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール400部とヒドロキシル価が56のポリエステルジオール[ビスフェノールA・EO2モル付加物とテレフタル酸をモル比1:1で脱水縮合して合成して得た]100部をメチルエチルケトン中に溶解し、続いてIPDI20部を加えて、50℃で6時間伸長反応を行い、溶媒を留去して[ポリエステルb1−4]を得た。[ポリエステルb1−4]のTgは48℃であった。
冷却管、攪枠機および窒素挿入管の付いた反応容器中に、1,4−ブタンジオール 3部、L−乳酸450部、D−乳酸50部およびテトラブトキシチタネート2部を入れ、常圧で160℃3時間脱水縮合し、さらに10〜l5mmHgの減圧で160℃で脱水縮合した。取り出した樹脂を室温まで冷却後、粉砕粒子化しポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオールを得た(光学純度80モル%)。得られたヒドロキシル価が11.2のポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール400部とヒドロキシル価が56のポリエステルジオール[1,2−プロピレングリコールとテレフタル酸をモル比1:1で脱水縮合して合成して得た]100部をメチルエチルケトン中に溶解し、続いてIPDI20部を加えて、50℃で6時間伸長反応を行い、溶媒を留去して[ポリエステルb1−5]を得た。[ポリエステルb1−5]のTgは48℃であった。
温度計および攪枠機の付いたオートクレーブ反応槽に、グリセリン9部、L−乳酸ラクチド288部およびジブチルチンオキサイド2部を投入し、窒素置換後、常圧で160℃で6時間開環重合し、さらに10〜l5mmHgの減圧で5時間反応した後、110℃まで冷却し、トルエン中にてIPDIを18部入れて110℃で5時間反応を行い、次いで脱溶剤し、重量平均分子量
Mw70,000、遊離イソシアネート含量0.5%の[ウレタン変性ポリエステル]を得た(光学純度100モル%)。
温度計および攪枠機の付いたオートクレーブ反応槽に、エチレングリコール6部、L−乳酸ラクチド400部およびジブチルチンオキサイド2部を投入し、窒素置換後、常圧で160℃で8時間開環重合し、さらに10〜l5mmHgの減圧で5時間反応を行い、[ポリエステル1]を得た(光学純度100モル%)。[ポリエステル1]のTgは40℃であった。
冷却管、撹拝機および窒素導入管の付いた反応槽中に、1,2−プロピレングリコール701部、テレフタル酸ジメチルエステル716部、アジピン酸180部、および縮合触媒としてテトラブトキシチタネート3部を入れ、180℃で窒素気流下に、生成するメタノールを留去しながら8時間反応させた。次いで230℃まで徐々に昇温しながら、窒素気流下に、生成する1,2−プロピレングリコール、水を留去しながら4時間反応させ、さらに5〜20mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が150℃になった時点で取り出した。温度計および攪枠機の付いたオートクレーブ反応槽に、取り出した樹脂100部、L−乳酸ラクチド400部、ラセミ乳酸ラクチド100部およびテレフタル酸チタン1部を投入し、窒素置換後、160℃で6時間重合し、[ポリエステル2]を得た(光学純度80モル%)。[ポリエステル2]のTgは47℃であった。
冷却管、攪枠機および窒素導入管の付いた反応槽中に、1,2- プロピレングリコール781部、テレフタル酸ジメチルエステル794部、アジピン酸66部、無水トリメリット酸38部および重合触媒としてテレフタル酸チタン1部を入れ、180℃で窒素気流下に、生成するメタノールを留去しながら8時間反応させた。次いで230℃まで徐々に昇温しながら、窒素気流下に、生成する1,2- プロピレングリコール、水を留去しながら4時間反応させ、さらに5〜20mmHgの減圧下に1時間反応させ、軟化点が160℃になった時点で取り出し、[ポリエステル3]を得た。[ポリエステル3]のTgは61℃であった。
温度計および撹枠機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン454部、低分子量ポリエチレン(三洋化成工業(株)製サンワックスLEL−400:軟化点128℃)150部を投入し窒素置換後170℃に昇温して十分溶解し、スチレン595部、メタクリル酸メチル255部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート34部およびキシレン119部の混合溶液を170℃で3時間で滴下して重合し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、[変性ワックスl]を得た。[変性ワックス1]のグラフト鎖のsp値は10.35(cal/cm3)1/2,Mnは1872,Mwは5194、Tgは56.9℃であった。
[ポリエステル3]200部と[ポリエステルb1−2]800部を二軸混練機(株式会社池貝製、PCM−30)で100〜130℃の温度で溶融・混練した。次に得られた混練物を室温まで冷却後、ハンマーミルにて200〜300μmに粗粉砕して[樹脂1]を得た(樹脂中の(b1)の含有量80%、(b1)の光学純度60%)。
[ポリエステルb1−1]1000部をハンマーミルにて200〜300μmに粗粉砕して[樹脂2]を得た(樹脂中の(b1)の含有量100%、(b1)の光学純度80%)。
[ポリエステル3]200部と[ポリエステルb1−3]800部を製造例11と同様の方法で溶融・混練、粉砕し、[樹脂3]を得た(樹脂中の(b1)の含有量80%、(b1)の光学純度100%)。
[ウレタン変性ポリエステル]200部と[ポリエステルb1−4]800部を製造例11と同様の方法で溶融・混練、粉砕し、[樹脂4]を得た(樹脂中の(b1)の含有量80%、(b1)の光学純度80%)。
[ウレタン変性ポリエステル]200部と[ポリエステルb1−5]800部を製造例11と同様の方法で溶融・混練、粉砕し、[樹脂5]を得た(樹脂中の(b1)の含有量80%、(b1)の光学純度80%)。
[ポリエステル3]350部と[ポリエステルb1−3]650部を製造例11と同様の方法で溶融・混練、粉砕し、[樹脂6]を得た(樹脂中の(b1)の含有量65%、(b1)の光学純度100%)。
[ウレタン変性ポリエステル]200部と[ポリエステル1]800部を製造例11と同様の方法で溶融・混練、粉砕し、[樹脂7]を得た(樹脂中の(b1)の含有量 0%、(b1)の光学純度 0%)。
[ウレタン変性ポリエステル]200部と[ポリエステル2]800部を製造例11と同様の方法で溶融・混練、粉砕し、[樹脂8]を得た(樹脂中の(b1)の含有量 0%、(b1)の光学純度 0%)。
測定機 :コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)
アパチャー径:100μm
解析ソフト :コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19
(ベックマンコールター社製)
電解液 :アイソトンII(ベックマンコールター社製)
分散液 :エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、HLB:13.6)5%電解液
分散条件 :分散液5mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分
散させ、その後、電解液25mlを添加し、さらに、超音波分散機にて
1分間分散させる。
測定条件 :ビーカーに電解液100mlと分散液を加え、3万個の粒子の粒径を
20秒で測定できる濃度で、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から
重量平均粒径を求める。
(トナー処方)
樹脂1 84部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの原材料を、へンシェルミキサー(三井三池化工機株式会社製、FM10B)を用いて予備混合した後、二軸混練機(株式会社池貝製、PCM−30)で100〜130℃の温度で溶融、混練した。得られた混練物は室温まで冷却後、ハンマーミルにて200〜300μmに粗粉砕した。次いで、超音速ジェット粉砕機ラボジェット(日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて、重量平均粒径が6.2±0.3μmとなるように粉砕エアー圧を適宜調整しながら微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、MDS−I)で、重量平均粒径が7.0±0.2μm、4μm以下の微粉量が10個数%以下となるようにルーバー開度を適宜調整しながら分級し、トナー母体粒子を得た。次いで、トナー母体粒子100質量部に対し、添加剤(シリカ:HDK−2000、クラリアント株式会社製)1.0質量部をヘンシェルミキサーで撹拌混合し、トナー1を製造した。
(トナー処方)
樹脂2 58.8部
樹脂4 25.2部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー2を製造した。
(トナー処方)
樹脂2 42部
樹脂3 42部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー3を製造した。
(トナー処方)
樹脂3 84部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー4を製造した。
(トナー処方)
樹脂4 42部
樹脂3 42部
カルナバワックス(融点80℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー5を製造した。
(トナー処方)
樹脂5 84部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー65を製造した。
(トナー処方)
樹脂6 84部
カルナバワックス(融点80℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー7を製造した。
(トナー処方)
樹脂7 84部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー8を製造した。
(トナー処方)
樹脂8 84部
パラフィンワックス(融点73℃) 5部
変性ワックス1 1部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記に示すトナーの処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法でトナー9を製造した。
50ccの共栓付ガラス瓶に、トナー、鉄粉(日本鉄粉株式会社製「F−150」)10gを精秤し、共栓をして23℃、50%RHの雰囲気下でターブラシェーカミキサー(ウイリー・ア・バショッフェン社製)にセットし、回転数90rpmで2分攪拌した。攪拌後の混合粉体O2gを目開き20μmステンレス金網がセットされたブローオフ粉体帯電量測定装置(京セラケミカル株式会社製TB−203)に装填し、ブロー圧10KPa,吸引圧5KPaの条件で、残存鉄粉の帯電量を測定し定法により樹脂粒子の帯電量を算出した。なお、トナー用としてはマイナス帯電量が高いほど帯電特性が優れている。評価基準は下記のとおりである。
○:−25μC/g以下、△:−25〜−20μC/g、×:−20μC/g以上
50℃に温調された乾燥機にトナーを15時間静置し、ブロッキングの程度により下記の基準で評価した。
○:ブロッキングが発生しない。
△:ブロッキングが発生するが、力を加えると容易に分散する。
×:ブロッキングが発生し、力を加えても分散しない。
トナーを紙面上に0.6mg/cm2となるよう均一に載せる(このとき粉体を紙面に載せる方法は、熱定着機を外したプリンターを用いる(上記の重量密度で粉体を均一に載せることができるのであれば他の方法を用いてもよい)。この紙を加圧ローラに定着速度(加熱ローラ周速)213mm/sec、定着圧力(加圧ローラ圧)10kg/cm2の条件で通した時のコールドオフセットの発生温度を測定した。評価基準は下記のとおりである。
○:120℃以下、△:120〜140℃、×:140℃以上
上記の溶融性試験と同様の操作で、OHPシート上に画像を形成し、JISK7136に準拠して、ヘイズメーター(「NDH2000」、日本電色工業(株)製)を用いて測定した。ヘイズ度は、曇り度とも言われ、樹脂フィルムの透明性を示す尺度として測定され、値が低い程、透明性が高くなる。評価基準は下記のとおりである。
○:20%以下、△:20〜30%、×:30%以上
トナーの体積固有抵抗LogRの測定は以下のようにして行った。まず、3gのトナーを約2mm厚のペレット状に成型した測定用サンプルを作成し、これをSE−70形固体用電極(安藤電気(株)製))にセットし、そして上記電極間に1kHzの交流を印加したときのLogRをTR−10C型誘電体損測定器、WBG−9発振器、BDA−9平衡点検出器(いずれも安藤電気(株)製)から構成される測定器によって測定し、これによりトナーの体積固有抵抗値LogRをもとめた。LogRが高いほど、電荷を保持しやすい傾向にあり帯電量の環境変動が小さく好ましい。評価基準は下記のとおりである。
O:11.0 LogΩ・cm以上
△:10.0〜11.0 LogΩ・cm
×:10.0 LogΩ・cm以下
溶融性の評価と同様な方法で、トナーを紙面上に0.4mg/cm2となるよう均一に載せる、この紙を加圧ローラーに定着速度(加熱ローラ周速)213mm/sec、定着圧力(加圧ローラ圧)10kg/cm2の条件で通したサンプルの画像濃度をX−Rite938(エックスライト製)を用い、ビジュアル濃度を測定することで評価した。評価基準は下記のとおりである。
O:ビジュアル濃度1.4以上
△:ビジュアル濃度1.4〜1.2
×ビジュアル濃度1.2以下
2 感光体
3 帯電手段
4 現像手段
5 クリーニング手段
Claims (11)
- 少なくとも結着樹脂として、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)とを、伸長剤とともに反応させて得られる直鎖状のポリエステル系樹脂(b1)を含有することを特徴とする画像形成用トナー。
- 少なくとも結着樹脂として、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)とを、伸長剤とともに反応させて得られる直鎖状のポリエステル系樹脂(b1)を含有する画像形成用トナーであって、かつ、前記(b11)のポリヒドロキシカルボン酸骨格を形成するモノマーが光学活性モノマーであり、モノマー成分換算で光学純度X(%)=|X(L体)−X(D体)|〔ただし、X(L体)は光学活性モノマー換算でのL体比率(モル%)、X(D体)は光学活性モノマー換算でのD体比率(モル%)を表す〕が80%以下であるか、あるいは全結着樹脂中の樹脂(b1)の含有量Y(質量%)と、モノマー成分換算における光学純度X(モル%)=|X(L体)−X(D体)|〔ただし、X(L体)は光学活性モノマー換算でのL体比率(モル%)、X(D体)は光学活性モノマー換算でのD体比率(モル%)を表す〕の関係がY≦−1.5X+220(80<X≦100)を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成用トナー。
- 前記ポリエステル系樹脂(b1)において、ポリヒドロキシカルボン酸骨格を含有するポリエステルジオール(b11)と(b11)以外のポリエステルジオール(b12)との質量比が31:69〜90:10であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成用トナー。
- 前記(b11)のポリヒドロキシカルボン酸骨格が炭素数2〜6のヒドロキシカルボン酸が(共)重合した骨格であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
- 前記(b11)のポリヒドロキシカルボン酸骨格がヒドロキシカルボン酸を直接脱水縮合して得られる(共)重合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
- 前記ポリエステル系樹脂(b1)以外の結着樹脂として、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂の群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
- 前記画像形成用トナーが、さらにワックス(c)、および(c)にビニルポリマー鎖がグラフトした変性ワックス(d)を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
- 前記画像形成用トナーが、少なくとも樹脂(b1)を含む結着樹脂と着色剤とを含むトナー構成成分を溶融混練した後に粉砕されることにより得られた粒子からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成用トナー。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、前記トナーが、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成用トナーであることを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、前記トナーが、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、前記トナーが、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成用トナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008171944A JP5142031B2 (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ |
BRPI0913942A BRPI0913942A2 (pt) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | toner para formação de imagem, aparelho para formação de imagem, método para formação de imagem e cartucho de processo |
AU2009264616A AU2009264616B2 (en) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | Image forming toner, image forming apparatus, image forming method, and process cartridge |
KR1020117001180A KR101191000B1 (ko) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | 화상 형성용 토너, 화상 형성 장치, 화상 형성 방법 및 프로세스 카트리지 |
MX2010014344A MX2010014344A (es) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | Toner formador de imagen, aparato formador de imagen, metodo formador de imagen y cartucho de procedimiento. |
PCT/JP2009/061436 WO2010001770A1 (en) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | Image forming toner, image forming apparatus, image forming method, and process cartridge |
CA2729756A CA2729756C (en) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | Image forming toner, image forming apparatus, image forming method, and process cartridge |
CN200980133768.3A CN102138107B (zh) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | 图像形成用调色剂、图像形成装置、图像形成方法和处理盒 |
EP09773348.9A EP2294485A4 (en) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | IMAGE FORMING TONER, IMAGE FORMING APPARATUS, IMAGE FORMING METHOD, AND PROCESSING CARTRIDGE |
US13/000,185 US8741520B2 (en) | 2008-07-01 | 2009-06-17 | Image forming toner, image forming apparatus, image forming method, and process cartridge |
HK11108884.9A HK1154665A1 (en) | 2008-07-01 | 2011-08-23 | Image forming toner, image forming apparatus, image forming method, and process cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008171944A JP5142031B2 (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012249919A Division JP5464256B2 (ja) | 2012-11-14 | 2012-11-14 | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010014758A true JP2010014758A (ja) | 2010-01-21 |
JP5142031B2 JP5142031B2 (ja) | 2013-02-13 |
Family
ID=41700958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008171944A Expired - Fee Related JP5142031B2 (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5142031B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096844A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Ricoh Co Ltd | トナー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003255588A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-09-10 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、現像剤および画像形成方法 |
JP2004151315A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Dainippon Ink & Chem Inc | 静電荷像現像用トナー |
JP2009037206A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-02-19 | Sharp Corp | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 |
-
2008
- 2008-07-01 JP JP2008171944A patent/JP5142031B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003255588A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-09-10 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、現像剤および画像形成方法 |
JP2004151315A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Dainippon Ink & Chem Inc | 静電荷像現像用トナー |
JP2009037206A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-02-19 | Sharp Corp | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096844A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Ricoh Co Ltd | トナー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5142031B2 (ja) | 2013-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101191000B1 (ko) | 화상 형성용 토너, 화상 형성 장치, 화상 형성 방법 및 프로세스 카트리지 | |
KR101681821B1 (ko) | 토너 및 그의 제조 방법, 및 2 성분 현상제 및 화상 형성 장치 | |
JP5769016B2 (ja) | 電子写真用トナー、該トナーを用いた現像剤、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
EP2893400B1 (en) | Toner, developer, and image forming apparatus | |
US7629099B2 (en) | Toner, developer, image forming method, and toner container | |
JP5240394B1 (ja) | 電子写真用トナー、現像剤、画像形成方法、プロセスカートリッジ、画像形成装置、トナー容器 | |
JP5495028B2 (ja) | トナー、現像剤、及び画像形成方法 | |
JP2013218288A (ja) | 静電荷像現像用トナー、これを用いた現像剤及び画像形成装置 | |
JP2013148862A (ja) | トナー、現像剤、及び画像形成装置 | |
JP2011237663A (ja) | トナー、現像剤、及び画像形成方法 | |
JP2014063117A (ja) | トナー、現像剤、及び画像形成装置 | |
JP5435217B2 (ja) | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ | |
JP4440155B2 (ja) | 静電荷現像用トナー、現像剤、画像形成方法および画像形成装置 | |
JP5288328B2 (ja) | トナー | |
JP5664615B2 (ja) | トナー、現像剤、及び画像形成装置 | |
JP5464256B2 (ja) | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ | |
JP5505692B2 (ja) | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ | |
JP5142031B2 (ja) | 画像形成用トナー、画像形成装置、画像形成方法、およびプロセスカートリッジ | |
JP2014149370A (ja) | トナー、現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び定着画像 | |
JP5971005B2 (ja) | トナー、該トナーを用いた現像剤及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120727 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121026 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121108 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5142031 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |