JP2004150775A - 天板 - Google Patents

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JP2004150775A
JP2004150775A JP2002319448A JP2002319448A JP2004150775A JP 2004150775 A JP2004150775 A JP 2004150775A JP 2002319448 A JP2002319448 A JP 2002319448A JP 2002319448 A JP2002319448 A JP 2002319448A JP 2004150775 A JP2004150775 A JP 2004150775A
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Hironaga Kurachi
大修 倉地
Yutaka Toda
裕 戸田
Yasumasa Yamada
康雅 山田
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Abstract

【課題】コンロに使用する天板の全体的な強度を向上すると共に、天板の開口の形成されていない空きスペースに鍋などの調理具を置いても、天板に溜まった煮こぼれ汁による調理具の汚れを防止でき、さらに調理具の接触による外周壁部の傷発生を容易に防止可能とすることである。
【解決手段】天板30は、該天板の前方部で左右の位置にガスバーナが臨む前部開口16と、該前部開口の間の後方にガスバーナが臨む後部開口を有し、これら開口の周縁部に開口を囲繞する開口周囲壁部34を形成し、天板の外周全周に外周壁部33を形成している。この天板の左右の前部開口16の後方で後部開口の両側の位置の空きスペースを調理具載置部19として、ここに突起として3本の突条突起32を平行線状に形成した。この突条突起32の頂部は外周壁部33の頂部より高くする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスコンロ等のコンロ本体の上面の開口を覆う天板に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスコンロは、ガスバーナを収容したコンロ本体と、該コンロ本体の上面の開口を覆うガスバーナが臨む開口を開設した天板とからなり、天板には絞り加工により開口周囲に開口周囲壁部が形成され、外周全周に外周壁部が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、近年、コンロ本体の薄型化に伴い天板もフラット感のあるものにされつつある。しかしながら、天板にフラット感を出したいために、天板の絞りを浅くすると、深絞りの天板に比べて加熱した場合に熱歪みが出やすくなる問題があった。また天板の開口のない空きスペースを鍋置きスペースとして、そこに鍋を置くと天板上に溜まった煮こぼれ汁が鍋底全面に付着し、鍋底が汚れる問題もある。さらに鍋底が天板の外周壁部に接触すると、外周壁部に擦り傷が発生する問題もあった。
【0004】
【特許文献1】
特許2939186号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、コンロに使用する天板の全体的な強度を向上すると共に、天板の開口の形成されていない空きスペースに鍋などの調理具を置いても、天板に垂れた煮こぼれ汁による調理具の汚れを防止でき、さらに調理具の接触による天板外周部の傷発生を容易に防止可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、加熱源を収容したコンロ本体の上面の開口を覆う天板であって、該天板に前記加熱源が臨む開口周囲壁部で囲繞した開口を有し、外周全周に外周壁部を有する天板において、前記天板の前記外周壁部内で前記開口の形成されていない空きスペースに複数の突起を形成したことを特徴とする。前記突起は長手に延びる突条突起または山形突起とすることができる。
【0007】
本発明の一態様では、前記天板は該天板の前方部で左右の位置の前部開口と該前部開口の間の後方部で後部開口を有し、前記前部開口の後方で前記後部開口の両側の位置の空きスペースに前記突起を形成した。好ましくは、前記突起の頂部を前記外周壁部の頂部より高くする。
【0008】
本発明によれば、天板の外周壁部内でガスバーナが臨む開口の形成されていない空きスペースに突起を形成したので、外周壁部と共に天板の強度を全体的に高くすることができる。また該空きスペースに調理具、たとえば鍋を置いても、鍋底は突起に乗るので天板の外周壁部で囲まれる凹部に溜まった煮こぼれ汁に浸ることがなく、鍋底が煮こぼれ汁で汚れるのを防止できる。さらに突起の頂部を外周壁部の頂部より高くすることにより、空きスペースに置いた鍋底が外周壁部に接触するのを防いで、外周壁部に擦り傷が付くのを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態の天板を用いたガスコンロを示す側断面図である。
【0011】
コンロの一例としてのガスコンロ10は、ビイルトイン式のコンロで、加熱源としてのガスバーナ11等を収容したコンロ本体12の上面の開口を天板30により覆ってなっている。コンロ本体12はその上部フランジ121により、キッチンのワークトップ13に開設した開口14の周縁に吊持され、コンロ本体12を覆った天板30はワークトップ13の上面に載置される。ワークトップ13の前面に臨んだコンロ本体12の前面部には、点火ボタン15等が配設されている。
【0012】
天板30は、図2に示すように、前部寄りの左右にガスバーナ用の大きな開口16、16が開設され、この前部の開口16、16の間の後方位置にガスバーナ用の小さな開口17が開設されている。また後部の開口17の後にはグリルの排気口18が長穴状に開設されている。また前部の開口16、16の後で後部の開口17の両側の位置の比較的大きな空きスペース19は、鍋その他の調理具の載置部となる。排気口18の左右の穴20はコンロ本体12内の熱気排出用開口である。
【0013】
前部の各開口16には、図1に示すように汁受皿21が配設され、汁受皿21の中央開口21aに前記のガスバーナ11を挿通して、該バーナ11を天板30の開口16に臨ませる。天板30の開口16の周囲には五徳22が配設される。後部の開口17にも同様に汁受皿、ガスバーナおよび五徳が配設される。
【0014】
本実施の形態によれば、天板30にプレス加工を施すことにより、天板30の開口16、17の周縁部に該開口を囲繞する開口周囲壁部34を形成すると共に、天板30の上面周囲に外周壁部33を形成し、これと同時に調理具載置部19に突起として長手に延びる突状突起32を形成した。
【0015】
30Aはこの外周壁部33により囲まれる凹部で、この実施の形態では凹部30Aの底からの外周壁部33の頂部の高さは2.5mm、突条突起32の頂部の高さは3.5mm、開口周囲壁部34の頂部の高さは2.5mmである。
【0016】
天板30の前縁部30B、左右側縁部30C、後縁部30Dからなる外周壁部33のうち、後縁部30Dは前記排気口18と穴20が形成される形成領域30Eであり、前縁部30B、左右側縁部30Cに比べ非常に幅広である。
【0017】
天板30の前部の各開口16の開口周囲壁部34の内側には段部34dが形成されており、汁受皿21の受部として機能する。開口周囲壁部34は、図3に示すように、凹部30Aの底面から立ち上がった外周壁34aと、該外周壁34aの上端から内方に延びた水平壁34bと、該水平壁34bの内側端から垂直に凹部30Aの底面よりも下方まで垂下した内周垂下壁34cとからなり、前記段部34dは該内周垂下壁34cの下端から内側に水平に突出されている。天板30の後部の開口17についても同様である。
【0018】
汁受皿21は中央開口21aの周囲に汁溜め部21bを有し、該汁受溜め21bの外周から立ち上がった外周壁部21cの上端に水平フランジ部21dを備える。フランジ部21dを天板30の段部34dに載置して、汁受皿21は天板30の開口16に配設される。五徳22は複数本の爪部22aを五徳枠22bで連結してなる。
【0019】
外周壁部33は、凹部30Aの底面から立ち上がった内周壁33aと、該内周壁33aの上端から外方に延びる水平壁33bと、該水平壁33bの外側端から外方に延びた下に向けて傾斜する傾斜壁33cとからなり、傾斜壁部33cの下端に内巻きに屈曲したカール部33dが垂設される。コンロ本体12の上面の開口を覆う天板30は、これらカール部30dをワークトップ2の上面に着座して載置される。
【0020】
突条突起32は各調理具載置部19に天板30の左右横方向に平行線状に複数本、本例では3本設けている。該突条突起32は先端に丸みを付けた三角形状断面を有し、前記のように天板30の凹部30Aから外周壁部33の頂部(水平壁33b)よりも高く突出している。突条突起32は調理具載置部19に左右横方向に設けたが、前後縦方向など適宜の方向に設けてもよい。
【0021】
本実施の形態の天板30は、以上のように構成され、ガスバーナが臨む開口16および17を開口周囲壁部34で囲繞した天板30の外周に外周壁部33を形成しているので、開口16、17に配設した五徳22上の図示しない鍋から天板30に煮こぼれ汁が垂れると、煮こぼれ汁は外周壁部33で囲まれる凹部30Aに溜められる。このとき天板30の調理具載置部19に突条突起32を設けているので、載置部19に調理具、たとえば鍋を置いても、鍋底は突条突起32の上面に乗って凹部30Aに溜まった煮こぼれ汁に浸ることがなく、鍋底が煮こぼれ汁で汚れることがない。したがって調理後鍋を食卓等へ置いても食卓の汚れも生じない。また突条突起32を設けたことにより調理具載置部19の強度、特に折れ曲がりに対する剛性を高くでき、外周壁部33と共に天板30の全体の強度を向上する効果がある。さらに突条突起32の頂部を天板30の外周壁部33の頂部よりも高くしたので、調理具載置部19に置いた鍋の鍋底を外周壁部33に接触しづらくでき、鍋底の接触による外周壁部33の上面の擦り傷が生じにくい。
【0022】
図4は本発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態では、天板30の調理具載置部19に連続状の突条突起を複数本設ける代わりに、通常の山形の突起35を互いに間隔を開けた直線配列で、これを平行線状に3列設けた。本例では山形突起35は先端に丸みを付けた円錐状に形成したが、円柱状、角錐状など適宜形状とすることができる。この山形突起35は前記の突条突起32と同様、天板30の凹部30Aからの高さを外周壁部33よりも高く突出させている。なお、山形突起35は調理部載置部19の空きスペースをほぼ網羅すればよく、規則的に設ける必要はない。
【0023】
本実施の形態のその他の構成、作用効果は先の実施の形態と同様である。
【0024】
以上の実施の形態では、いずれも、天板30は後方部にグリルの排気口18がある場合を示したが、コンロにグリルなく、天板にその排気口がなくて、全周に同幅の壁部33を設ける天板でもよい。
【0025】
また以上では、天板30は凹部30Aの左右の前部のバーナ用開口16の後方かつ後部のバーナ用開口17の両側位置に調理具載置部19を備えたが、後部のバーナ用開口17がなくて、前部のバーナ用開口16、16の後部全域を調理具載置部19とすること等、バーナ用の開口以外の空きスペースを調理具載置部19として、ここに前記の連続状の突条突起あるいは山形突起を形成した天板であってもよい。
【0026】
また開口16、17には汁受皿21を介してガスバーナが臨む例で説明したが、汁受皿21がなく、バーナが開口16、18に直接臨む形式のものであっても勿論よい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加熱源が臨む開口周囲壁部で囲繞した開口を有し、外周全周に外周壁部を有する天板の開口のない空きスペースを調理具載置部として、ここに複数の突起を形成したので、外周壁部と共に天板の全体的な強度を向上することができると共に、天板の外周壁部で囲まれる凹部に煮こぼれ汁が溜まっても、調理具載置部に置いた鍋などの調理具の底面が汚れることがなく、さらに突起の高さを外周壁部より高くしたので、調理具の底面が接触することによる外周壁部上面の擦り傷が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の天板を用いたガスコンロを示す縦断面図である。
【図2】図1の天板の平面図である。
【図3】天板の断面図で、図2のX−X線断面図(a)およびY−Y線断面図(b)である。
【図4】本発明の天板の他の実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ガスコンロ
12 コンロ本体
16、17 開口
19 調理具載置部
30 天板
30A 凹部
30B 前縁部
30C 側縁部分
30D 後縁部
32 突条突起
33 外周壁部
34 開口周囲壁部
35 山形突起

Claims (3)

  1. 加熱源を収容したコンロ本体の上面の開口を覆う天板であって、該天板に前記加熱源が臨む開口周囲壁部で囲繞した開口を有し、外周全周に外周壁部を有する天板において、
    前記天板の前記外周壁部内で前記開口の形成されていない空きスペースに複数の突起を形成したことを特徴とする天板。
  2. 前記天板は該天板の前方部で左右の位置の前部開口と該前部開口の間の後方部で後部開口を有し、前記前部開口の後方で前記後部開口の両側の位置の空きスペースに前記突起を形成したことを特徴とする請求項1記載の天板。
  3. 前記突起の頂部は前記外周壁部の頂部より高いことを特徴とする請求項1または2記載の天板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112599A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2012032096A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Paloma Co Ltd こんろ
JP2014134312A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Rinnai Corp 加熱調理器用天板、及び加熱調理器
JP2015117852A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社ハーマン ガスコンロ

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