JP2004150133A - コンクリート舗装用の伸縮目地材 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートの収縮・膨張に伴って目地溝の幅が変化した場合においても目地溝内部で目地材が沈下してしまわないようにする。また溝幅が狭く変化したときに目地材が圧縮されて中間部分が上向きに突き出してしまわないようにする。
【解決手段】隣合うコンクリート版12の間の目地溝14に挿入される目地材を、中空のゴムブロック28を用いて溝底に到るまで目地溝14を全体的に埋める伸縮目地材16として構成する。そのゴムブロック28は、溝幅方向である左右方向に圧縮されたとき、左端,右端の成形部30を真中の成形部30よりも左右方向に弾性的に圧縮変形し易くしておき、溝幅が狭くなったときにそれら左,右の成形部30を優先的に圧縮変形させることによって、真中の成形部30が上向きに押し上げられないようにする。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、中空のゴムブロックを用いて構成され、隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されるコンクリート舗装用の伸縮目地材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート舗装においてはコンクリート版とコンクリート版との間の目地溝にアスファルト系の目地材を詰めることが行われていた。
しかしながらこのアスファルト系の目地材ではコンクリートの大きな伸縮に追従できない問題がある。
【0003】
例えば飛行機の乗客・貨物の積降し等を行う空港エプロンでは大型のプレストレストコンクリート版(内部に埋設したPC鋼材を緊張してコンクリート版に予め応力をかけてあるもので、以下PC版とする)を敷き並べてコンクリート舗装を行っているが、このような大型のPC版の場合には、施工後のコンクリート収縮や夏冬等の季節ごとの収縮・膨張量が大きく、上記のアスファルト系目地材ではこれに追従することができない。
【0004】
そこでコンクリート舗装用の目地材を、中空形状の弾性を有するゴムブロックで構成し、これをコンクリート版とコンクリート版との間の目地溝に圧縮状態で挿入するといったことが提案されている(下記特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−16808号公報
【0006】
図18はその具体例を示している。
同図において200は路盤、202はPC版、204はそれらPC版202と202との間に形成された目地溝、206はPC版202の端面に装着された保持金具であって、208は中空形状の弾性を有するゴムブロックから成る伸縮目地材である。
【0007】
これら保持金具206及び伸縮目地材208は、それぞれ凹溝210及び突条212を有しており、それらが嵌り合うことによって、伸縮目地材208が保持金具206により目地溝204の開口を塞ぐ状態に保持されている。
【0008】
214は目地溝204の下部に挿入配置されたバックアップ材で、このバックアップ材214により、伸縮目地材208が下側から支えられバックアップされている。
ここでゴムブロックはCR(クロロプレン)ゴムが用いられており、またバックアップ材214は発泡ポリエチレンが用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記ゴムブロックから成る伸縮目地材208は、図18(A)(I)に示しているように左右方向、即ち目地溝204の溝幅方向に圧縮状態で施工され、従ってPC版202の収縮により目地溝204の溝幅が広がったとき、同方向に自身の幅を広げてその溝幅の変化に追従する。
【0010】
しかしながらこの伸縮目地材208の場合には、左右方向に形状が変化するとこれに伴って図18(II)に示しているように高さが変化してしまい、伸縮目地材208とバックアップ材214との間に隙間ができてしまう。
このためバックアップ材214が何らかの力で図18(B)に示しているように倒れてしまって、伸縮目地材208の支えがなくなった状態となり、これにより伸縮目地材208が下向の荷重等によって目地溝204内部に沈み込んでしまって、コンクリート舗装面がこの目地溝204の部分において部分的に凹となり、荷物を運ぶキャリアカーの車輪やタラップ用の車輪がそこに落ち込んでしまうといった問題を生ずる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンクリート舗装用の伸縮目地材はこのような課題を解決するためになされたものである。
而して請求項1のものは、隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝を塞ぐ伸縮目地材であって、中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで該目地溝を全体的に埋めるように構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2のものは、隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝を塞ぐ伸縮目地材であって、中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで該目地溝を全体的に埋めるように構成してあり、且つ何れかのゴムブロック若しくは何れのゴムブロックについても、一方の溝側面と他方の溝側面との間に挟まれる部分が溝幅方向に連続した一体成形品として構成してあることを特徴とする。
【0013】
請求項3のものは、請求項2において、前記目地溝内に位置する前記ゴムブロック全体が一体成形品として構成してあることを特徴とする。
【0014】
請求項4のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記目地溝の内部において溝深さ方向に前記ゴムブロックが複数段に段積みしてあり、且つ各段のゴムブロックの何れもが溝幅方向に連続した一体成形品として構成してあることを特徴とする。
【0015】
請求項5のものは、請求項4において、前記一体成形品であるゴムブロックが溝深さ方向に2段又は3段に段積みしてあることを特徴とする。
【0016】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ゴムブロックが一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部を目地材の構成単位として有しており、該中空枠状の成形部が溝幅方向及び溝深さ方向に複数並んでいることを特徴とする。
【0017】
請求項7のものは、隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝の少なくとも開口を塞ぐ伸縮目地材であって、中空のゴムブロックを用いて構成してあり、且つ該ゴムブロックには、一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部が目地材の構成単位として設けてあって、該成形部が溝幅方向に3つ以上並べてあり、且つ左端の成形部と右端の成形部とに対して、それらの間に挟まれた中間の成形部が溝幅方向に弾性的に圧縮変形し易く構成してあることを特徴とする。
【0018】
請求項8のものは、請求項7において、前記中間の成形部における前記一対の側壁部を溝幅方向に連結する部分の全体若しくは一部の肉厚が、左端の成形部及び右端の成形部の対応する部分に対して薄く形成してあることを特徴とする。
【0019】
請求項9のものは、隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝の少なくとも開口を塞ぐ伸縮目地材であって、中空のゴムブロックを用いて構成してあり、且つ該ゴムブロックには一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部が目地材の構成単位として設けてあって、該成形部が溝幅方向に3つ以上並べてあり、且つ左端の成形部と右端の成形部とがそれらの間に挟まれた中間の成形部に対し溝幅方向に弾性的に圧縮変形し易く構成してあることを特徴とする。
【0020】
請求項10のものは、請求項9において、前記ゴムブロックは上下方向の中央位置を境としてその上部と下部とが上下方向に対称形状をなしていることを特徴とする。
【0021】
請求項11のものは、隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝を塞ぐ伸縮目地材であって、中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで該目地溝を全体的に埋めるように構成してあり、且つ該ゴムブロックは溝幅方向に圧縮されたときに一方の溝側面と他方の溝側面との間の中間部分に対し下向きの力を及ぼす形状に構成してあることを特徴とする。
【0022】
請求項12のものは、請求項11において、前記ゴムブロックには一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部が目地材の構成単位として設けてあり、該成形部が溝幅方向に3つ以上並べてあって、前記圧縮時に左端の成形部と右端の成形部とが、それらの間の中間の成形部に対して下向きの力を及ぼすように構成してあることを特徴とする。
【0023】
請求項13のものは、請求項12において、前記左端の成形部と右端の成形部とには、前記中間の成形部に向って斜め下向きに延びるリブが設けてあり、該リブの作用により前記下向きの力を及ぼすように構成してあることを特徴とする。
【0024】
請求項14のものは、請求項1〜13の何れかにおいて、前記コンクリート版がプレストレストコンクリート版であることを特徴とする。
【0025】
【作用及び発明の効果】
以上のように請求項1のものは、中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで目地溝を全体的に埋めるようにコンクリート舗装用の伸縮目地材を構成したもので、このようにすれば、従来用いられていたバックアップ材を不要となすことができ、しかもバックアップ材の倒れによって伸縮目地材が沈下するといった不都合を回避することが可能となる。
【0026】
ところで、中空のゴムブロックを用いて伸縮目地材を構成し、目地溝を全体的に埋めるに際して様々な態様があり得る。
図1はその一例を示している。同図において10は路盤、12は互いに隣合うコンクリート版(ここではPC版)、14はそれら隣合うPC版12と12との間に形成された目地溝、16はその目地溝14に挿入された伸縮目地材である。
【0027】
ここで伸縮目地材16は一対の側壁部20,20と、各側壁部20の上端部を溝幅方向である左右方向に連結する上壁部22と、一対の側壁部20,20の下端部を左右方向に連結する下壁部24とを有して、中空の枠状且つ筒状をなす成形部18を伸縮目地材16の構成単位として複数有しており、そして各成形部18がここでは目地幅方向である左右方向に3列に、また溝深さ方向である上下方向に3段に配列し並べられている。
【0028】
各成形部18は、図1(B)に示しているように筒状の独立したゴムブロックとして、即ち筒状の一体成形品として構成されており、それら成形部(ゴムブロック)18の1つ1つが左右及び上下に並べられて全体の伸縮目地材16を構成している。
【0029】
ところでこの伸縮目地材16は、図18に示す伸縮目地材と異なってバックアップ材214を必要とせず、またPC版の膨張・収縮に伴って目地溝14の溝幅が変化した場合にも伸縮目地材16が沈下するといった不都合を生じない利点を有する反面、次のような問題のあることが判明した。
【0030】
即ちPC版12が膨張・収縮を繰返す中で、図2に示しているように伸縮目地材16における上段の成形部(ゴムブロック)18が上向きに突き出す(浮き上る)現象を生じることがある、といった問題のあることが判明した。
【0031】
このように真中の、即ち左右中間部の成形部(ゴムブロック)18が上向きに突き出す現象は、冬場等に一旦収縮したPC版が夏場等に膨張して伸縮目地材16が左右方向に圧縮されたとき、中間の成形部18に対し上向きの力が働いたことによるものと考えられるが、そのような上向きの力が働く具体的な理由については現段階で未だ明確ではない。
【0032】
この上向きの力の発生は、一対のPC版の側面即ち目地溝の一対の溝側面が厳密に垂直でなく、ある程度の勾配を持っていてその傾斜面の作用により、或いは伸縮目地材16を目地溝に充填施工する際にその施工にばらつきがあったりして上手く施工できていなかったりなど様々な要因が考えられるが、何れにしてもかかる伸縮目地材としてはそのような現象の発生は好ましくない。
【0033】
また図1に示す伸縮目地材16の場合、独立したゴムブロックとして構成された成形部18を左右方向に3列、上下方向に3段、合計で9個必要で、伸縮目地材16に要するコストが高くなってしまうといった問題も有する。
【0034】
ここにおいて請求項2の伸縮目地材は、中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで目地溝を全体的に埋めるようにした上、一方の溝側面と他方の溝側面との間に挟まれる部分を溝幅方向である左右方向に連続した一体成形品として構成したもので、このようにしておけば、たとえ伸縮目地材の左右方向中間部分に対して上向きの力が働いたとしても、その中間部分が左右の部分から分離して上に突き出してしまうといったことを良好に防止することができる。
またこのように一対の溝側面間に挟まれる部分全体を左右方向に連続した一体成形品として構成することで、伸縮目地材を安価に製造することができる。
【0035】
ここで上記伸縮目地材は、目地溝内部に位置する部分全体を一体成形品として構成しておくことができる(請求項3)。
このようにしておけば、伸縮目地材の製造コストを更に安価となすことができるとともに、左右方向中間部が上向きに突き出す現象をより有効に防止することができる。
【0036】
一方で本発明においては、ゴムブロックを目地溝の内部において溝深さ方向である上下方向に複数段に段積みしておき、各段ごとにゴムブロックを左右方向に連続した一体成形品として構成しておくこともできる(請求項4)。
その場合において一体成形品であるゴムブロックを、上下方向に2段に又は3段に段積みしておくことができる(請求項5)。
【0037】
これら請求項1〜5において、ゴムブロックには一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部を伸縮目地材の構成単位として設けておき、その成形部が左右方向及び上下方向に複数並んだ状態に伸縮目地材を構成しておくことができる(請求項6)。
【0038】
次に請求項7のものは、中空枠状の成形部を左右方向に3つ以上並べるようにし、そして左端の成形部と右端の成形部とに対して、それらの間に挟まれた中間の成形部を左右方向に弾性的に圧縮変形し易くしたものである。
【0039】
このようにしておけば、コンクリート版の膨張に伴って目地溝内の伸縮目地材に対し左右方向の圧縮力が働いたとき、中間の成形部の弾性的な圧縮変形によってその圧縮力が良く吸収され、従って中間の成形部に対して上向きの力が働くのが抑制ないし解消され、これによりその上向きの力によって中間の成形部が上向きに突き出す現象を良好に抑制できる。
【0040】
この場合においてその中間の成形部における一対の側壁部の間の部分、即ち一対の側壁部を左右方向に連結する部分の肉厚を、左端の成形部及び右端の成形部の対応する部分に対し薄くし、これによって中間の成形部を左端の成形部及び右端の成形部に対し、左右方向に圧縮変形し易いものとなしておくことができる(請求項8)。
【0041】
一方において請求項9のものは、左端の成形部と右端の成形部とを、それらの間に挟まれた中間の成形部に対して左右方向に弾性的に圧縮変形し易く構成したもので、この伸縮目地材の場合、目地溝の溝幅が狭小変化することによって伸縮目地材に対し左右方向の圧縮力が働いたとき、左端の成形部と右端の成形部とが優先的に変形することによって、溝幅の狭小変化による圧縮力をその変形によって良好に吸収することができる。
これにより中間部分の成形部が上向きに突き出してしまうのを良好に抑制することができる。
【0042】
この場合においてゴムブロックは、上下方向の中央位置を境としてその上部と下部とが上下方向に対称形状をなすようにしておくことができる(請求項10)。
このようになしておいた場合、目地溝の溝幅が狭小変化することによって伸縮目地材に対し左右方向の圧縮力が働いた場合であっても、中間の成形部はもとより左端の成形部及び右端の成形部全体に対して上向きの力及び下向きの力が働くのを良好に抑制することができる。
【0043】
次に請求項11のものは、中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで目地溝を全体的に埋めるようになすとともに、そのゴムブロックを、目地溝内部で左右方向に圧縮されたときに左右の中間部分に対し下向きの力を及ぼす形状に伸縮目地材を構成したもので、この場合においても、コンクリート版の膨張に伴い目地溝の溝幅が減少して、伸縮目地材に左右方向の圧縮力が働いても、上向きの力によって伸縮目地材の左右中間部分が上向きに突き出す現象を良好に抑制することができる。
【0044】
この場合において、ゴムブロックに中空枠状の成形部を設けておいてその成形部を左右方向に3つ以上並べ、左端と右端との間の中間の成形部に対し下向きの力を及ぼすように伸縮目地材を構成しておくことができる(請求項12)。
【0045】
更にこの場合において左端と右端との各成形部に、中間の成形部に向って斜め下向きに延びるリブを備えておき、圧縮時においてそのリブの作用により中間の成形部に対し下向きの力を発生させるようになすことができる(請求項13)。このようにすることで簡単に中間の成形部に対し、左端の成形部と右端の成形部とから下向きの力を及ぼすようになすことができる。
【0046】
本発明は、特にPC版を用いたコンクリート舗装面の伸縮目地材として好適に適用可能なものである(請求項14)。
【0047】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図3は空港エプロンのコンクリート舗装部分の要部の構造を示したもので、図中10は路盤、12は相隣合うように路盤10上に敷設されたPC版(プレストレストコンクリート版)であり、14はそれらの間に形成された目地溝、16はその目地溝に充填された伸縮目地材(以下単に目地材とする)である。
目地材16は、目地溝14の延びる方向に長手状をなす筒状のゴムブロック28を、図4に示しているように溝の深さ方向である上下方向に3段に段積みして構成してある。
【0048】
尚、図3は目地溝14が設定最大幅(ここではW=120mm)のときの状態を示している。
上記目地材16は、図3の設定最大幅のときにも左右方向、即ち溝幅方向に弾性圧縮された状態にある。
尚目地溝14の設定最小幅は80mmである。また溝深さは250mmである。
【0049】
図5は目地材16におけるゴムブロック28の成形形状、即ち成形後の自由な状態での形状を示している。
同図に示しているようにゴムブロック28は、その断面形態が目地材16の構成単位としての中空枠状の成形部30を左右方向に3つ並べた形態をなしている。
即ちゴムブロック28は左右方向に並んだ3つの成形部30を有していて、それらが一体に成形されている。
尚この例においてゴムブロック28は左右方向の寸法Wが136mm、高さhが82mmである。
【0050】
各成形部30は、それぞれ一対の側壁部20と20との上端部及び下端部を左右方向に連結する上壁部22及び下壁部24を有しており、全体としてそれぞれが中空枠状をなしている。
尚、左端の成形部30における図中右側の側壁部20は、同時に真中の成形部30の側壁部20を構成しており、また右端の成形部30における図中左側の側壁部20もまた、真中の側壁部30の側壁部20を構成している。即ち図中、中間の2つの側壁部20は、それぞれ隣合う成形部30同士で共通のものとされている。
【0051】
この例において、上壁部22は全体的に下に凸をなす屈曲形状をなしている。詳しくはこの上壁部22は、各側壁部20から幅方向中央に向って下向きに延びる一対の斜下り部32を有しており、それらが幅方向中央で繋がってそこに曲りの変化する変曲部34を形成している。
【0052】
同様に下壁部24も各側壁部20の各下端から幅方向中央に向って斜め上向きに延びる一対の斜上り部36を有しており、それらが幅方向中央で繋がってそこに曲りの変化する変曲部38を形成している。
【0053】
本例において、3つの各成形部30はそれぞれ左右の側壁部20を上下方向中間部で互いに左右方向に連結するリブ40,42を有している。
而して真中の成形部30におけるリブ42は、その下壁部24と略同様の形状をなしている。
【0054】
即ちこの真中の成形部30におけるリブ42は、側壁部20から幅方向中央に向って上向きに延びる一対の斜上り部44を有しており、それらが幅方向中央で繋がってそこに曲りの変化する変曲部46を形成している。
【0055】
一方左端の成形部30におけるリブ40は、図中左側の側壁部20、即ち目地溝14における一方の溝側面に所定の摩擦力で弾性接触する側壁部20から図中右向きに、つまり真中の成形部30に向って斜め下向きに延びる形態で設けられている。
【0056】
他方図中右端の成形部30におけるリブ40は、図中右側の側壁部20、即ち目地溝14における他方の溝側面に所定の摩擦力で弾性接触する側壁部20から図中左向きに、つまり真中の成形部30に向って斜め下向きに延びる形態で設けられている。
【0057】
本例においてはまた、図中左端の成形部30における上壁部22,下壁部24及びリブ40と、右端の成形部30における上壁部22,下壁部24及びリブ40に対し、真中の成形部30における上壁部22,下壁部24及びリブ42の肉厚が薄くされている。
【0058】
具体的には、左端の成形部30及び右端の成形部30におけるリブ40の肉厚a=4mmに対し、真中の成形部30のリブ42の肉厚b=3mmとされている。
また左端と右端の成形部30における上壁部22,下壁部24における変曲部34の肉厚a=4mmに対し、真中の成形部30における上壁部22,下壁部24における変曲部34,38の肉厚b=3mmとされている。
【0059】
尚各成形部30における上壁部22,下壁部24は、変曲部34,38における肉厚が最も小さく、そこから斜下り部32又は斜上り部36の付根にかけて肉厚が漸次厚くなっている。
また各側壁部20の肉厚は何れも同じ肉厚で、ここではその肉厚は7mmである。
この例において、ゴムブロック28は押出成形品が用いられており、そのゴム材質としてCR(クロロプレン)ゴムが用いられている。
【0060】
本例では、上記のように左右の3つの成形部30が一体に成形されたゴムブロック28を、図4に示しているように目地溝14内部に挿入してこれを目地溝14内部において3段に段積みし、以って目地溝14を溝底に到るまで全体的に埋める目地材16を構成する。
尚各ゴムブロック28は、目地溝14に挿入した状態において左右方向に所定寸法弾性圧縮した状態となる。
【0061】
この目地材16はPC版12の膨張・収縮に伴って目地溝14の溝幅が変化したとき、目地材16がその弾性に基づいて左右方向に弾性的に圧縮変形し、その溝幅の変化を吸収する。
【0062】
而して本例の目地材16の場合、図7に示しているようにPC版12の膨張に伴って目地溝14の目地幅が狭く変化し、これにより目地材16が左右方向に弾性圧縮されたとき、左,右の成形部30に対して真中の成形部30が優先的に左右方向に弾性的に圧縮変形して、目地材16に作用する弾性圧縮力を良好に吸収する。
これにより真中の成形部30に対し、目地材16に働く弾性圧縮力によって上向きの力が働いて真中の成形部30が上向きに突き出す現象を良好に抑制することができる。
【0063】
更にまた本例の目地材16においては、各ゴムブロック28における左端の成形部30と右端の成形部30に斜めのリブ40が設けられていて、図6に示しているようにゴムブロック28が左右方向に弾性的に圧縮変形したときそれらリブ40によって真中の成形部30に対し下向きの力を及ぼすため、このことによっても真中の成形部30が上向きに突き出す現象が良好に抑制される。
【0064】
加えて本例の目地材16にあっては、上下3段に段積みされた各ゴムブロック28がそれぞれ一体成形品として構成されているため、即ち目地溝14における一方の溝側面と他方の側面との間で左右方向に挟まれた部分全体が左右方向に連続した一体成形品として構成されているため、PC版12の膨張に伴って目地溝14の溝幅が狭くなった場合においても、真中の成形部30が左端の成形部30及び右端の成形部30から分離して上向きに突き出してしまう現象を良好に抑制することができる。
【0065】
また本例の目地材16は、溝底に到るまで目地溝14を全体的に目地材16で埋めているため、図18に示す目地材と異なってバックアップ材を必要とせず、しかもバックアップ材の倒れによって目地材16が目地溝14内部で沈下するといった問題も生じない。
【0066】
また本例では上下方向に3段を成す目地材16の各段がそれぞれ一体成形されているため、即ち各段において左右方向に並んだ中空枠状の3つの成形部30が一体成形されているため、それらを個々に成形して目地溝14内部に挿入し、目地材16を構成する場合に比べて製造コストを安価となすことができる。
【0067】
以上の例では、ゴムブロック28における左端の成形部30と右端の成形部30とに、それぞれ左右方向中央部に向って斜めに延びるリブ40を設けているが、図8に示す実施例のように左端の成形部30及び右端の成形部30においても、真中の成形部30と同様のリブ42を、斜めのリブ40に代えて設けておくことも可能である。
【0068】
図9及び図10は本発明の他の実施例を示している。
図示のようにこの例は、ゴムブロック28の高さhを上記実施例よりも高くして、かかるゴムブロック28を目地溝14内部に2段に挿入し、目地材16を構成するようになした例である。
この例においてゴムブロック28における高さhは124mmとされている。
【0069】
この例では、ゴムブロック28の高さhが高くされるのに伴って各成形部30に上下2段にリブが設けられている。
即ち真中の成形部30には、上向きに凸をなすリブ42と下向きに凸をなすリブ48とが上下に所定間隔を隔てて設けられている。
【0070】
ここで下向きに凸をなすリブ48は、一対の斜下り部50と変曲部52とを有している。
一方左端の成形部30は、図中右方向に向って斜めに下がるリブ54と、逆に右方向に向って斜めに上がるリブ56とを有し、同様に右端の成形部30も図中左方向に向って斜めに下がるリブ54と、逆に斜めに上がるリブ56とが上下に所定距離を隔てて設けられている。
【0071】
この例の場合、左端の成形部30と右端の成形部30とにおいて、リブ54により真中の成形部30に対して及ぼされる下向きの力と、リブ56によって及ぼされる上向きの力とが相殺される結果、特に真中の成形部30に対し下向きの力が及ぼされることはない。
【0072】
但しこの実施例においても、左端の成形部30及び右端の成形部30におけるリブ54,56の肉厚a(a=4mm)の方が、真中の成形部30におけるリブ42,48における肉厚b(b=3mm)よりも大とされている結果、更にはまた左端の成形部30及び右端の成形部30の上壁部22,下壁部24の肉厚が真中の成形部30の対応する上壁部22,下壁部24の肉厚よりも大とされている結果、真中の成形部30が左,右の成形部30,30よりも左右方向に弾性変形し易いものとなっている。
【0073】
また左右方向に3つ並んだ各成形部30が一体成形品として構成されているため、上記実施例と同様に目地溝14の溝幅が狭く変化した場合であっても、真中の成形部30が上向きに突き出す現象が良好に抑制される。
【0074】
更にまた本例の目地材16の場合、ゴムブロック28が上下2段構成とされているため、その製造コストをより安価となすことができる。
尚この例の場合、ゴムブロック28は上下方向の中央位置を境としてその上部と下部とが上下方向に対称形状をなしている。
【0075】
図11は本発明の更に他の実施例を示している。
この例は目地溝14内部に位置するゴムブロック28全体を一体成形品として構成し、以って目地材16を構成した例である。
このようになした場合目地材16の製造コストを更に安価となすことができる。
また目地材16に加わる圧縮力によって中間部分が上向きに突き出す現象をより良好に抑制することができる。
【0076】
次に図12〜図14は本発明の他の実施例を示している。
この例もまた、ゴムブロック28を目地溝14内部に3段に段積みし、目地溝14内を溝底に到るまでゴムブロック28で埋めるようにして目地材16を構成するようにした例である。
【0077】
図14は本例におけるゴムブロック28の構造を具体的に示したものである。同図に示しているように、この例ではゴムブロック28が左右に並んだ3つのゴム成形部30を有しており、それらが左右方向に一体成形されている点で上記実施例と同様である。
【0078】
但しこの例では、真中の成形部30の内部に楕円形状部60が設けられている。
この楕円形状部60は、真中の成形部30における上下の変曲部34,38及び左右の側壁部20の上下中間部を結ぶようにして設けられている。
【0079】
図中62は、その楕円形状部60を形成する円弧状部を表している。
ここで4つの円弧状部62は、側壁部20の上下中間部と変曲部34又は38とを結ぶように略円弧状に延びている。
これら円弧状部62は、隣接する斜下り部32や斜上り部36及び側壁部20の一部とともに略三角形状の部分を形成している。
【0080】
一方左端の成形部30には、斜下り部32及び斜上り部36をそれぞれ延長した形態のリブ64,66が設けられており、それらリブ64,66の先端部が、真中の成形部30における図中左側の側壁部20(この側壁部20は左端の成形部30における右側の側壁部ともなっている)に繋がっている。
ここで斜下り部32,斜上り部36及び一対の斜めのリブ64,66は、全体として図中左側の側壁部20とともに三角形状部を形成している。
【0081】
一方右端の成形部30においても、斜下り部32,斜上り部36をそれぞれ延長した形態でリブ64,66が設けられており、それらリブ64,66の先端部が、真中の成形部30における図中右側の側壁部20(この側壁部20は右端の成形部30における左側の側壁部ともなっている)に繋がれている。
この右端の成形部30におけるリブ64,66もまた、斜下り部32,斜上り部36及び図中右端の側壁部20とともに三角形状部を形成している。
【0082】
以上の説明から明らかなように本例のゴムブロック28は、上下方向の中央位置を境としてその上部と下部とが上下方向に対称形状をなしている。
【0083】
この例のゴムブロック14は、真中の成形部30が楕円形状部60によって(即ち4つの円弧状部62によって)、更には左端の成形部30及び右端の成形部30におけるリブ64,66によって補強された構造をなしており、その結果として、この例のゴムブロック28は真中の成形部30が左右方向に圧縮変形し難く、相対的に左端の成形部30及び右端の成形部30が特に変曲部34,38の部位において左右方向に圧縮変形し易い形状をなしている。
【0084】
図15はかかるゴムブロック28が左右方向に圧縮されたときの変形状態を模式的に表している。
例えば図3〜図7に示す例のゴムブロック28の場合、それらを目地溝14内部に充填して目地材16を構成したとき、上記のように溝幅が狭小変化して目地材16に左右方向の圧縮力が加わったとき、真中の成形部に対して下向きの力が働く結果、真中の成形部が上向きに突き出すのが良好に防止される。
【0085】
しかしながら一方において左端の成形部30と右端の成形部30、特に溝側面に接する左端と右端の側壁部20については、その反力として上向きの力が働くこととなる。
通常、目地溝14の溝側面とそれらに接する側壁部20との間には大きな摩擦力が働いていて、そのような反力が生じたとしても左端の側壁部20及び右端の側壁部20が上向きに押し上げられるといったことは生じないが、溝側面が滑り易い状態、例えば雨が降ってそこに水膜が成形されているようなとき、場合によってそれら左端の側壁部20,右端の側壁部20が図16に示しているように反力によって上向きに押し上げられる恐れが生ずる。
【0086】
しかるに図12〜図15に示すゴムブロック28から成る目地材16の場合、ゴムブロック28に対して左右方向に圧縮力が加わったとき、左端の成形部30と右端の成形部30が優先的に、特に変曲部34,38の部位において優先的に左右方向に圧縮変形して、その圧縮力を良好に吸収するのに加えて、真中の成形部30が全体的にほぼ均等に補強されており且つゴムブロック28全体が上下方向に対称形状をなしているため、目地溝14の溝幅が狭小変化してゴムブロック28に対し左右方向の圧縮力が働いても、真中の成形部30及び左,右端の成形部30に対し上向きの押上げ力や下向きの押下げ力が特に生ずるといったことがない。
【0087】
このため、これらゴムブロック28から成る目地材16の場合、図17に示しているように目地溝14における一対の溝側面によって目地材16に対し左右方向の圧縮力が働いても、各ゴムブロック28が目地溝14内部に良好に保持されて、真中の成形部30或いは左端,右端の成形部30が上向きに突き出すといった現象をより良好に防止できる。
【0088】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明においては上例以外の他の様々な形態でゴムブロックや目地材を構成することが可能であるし、また上記実施例では何れも目地溝14の内部全体をゴムブロックで埋めるようにしているが、場合によってゴムシート等のスペーサ材をゴムブロックと組み合せて目地溝14内部を全体的に埋めるように目地材16を構成することも可能である。
【0089】
更に上記第1の実施例では左端の成形部30と右端の成形部30とに斜めのリブ40を設けて、そのリブ40の作用により真中の成形部30に対し下向きの力を作用させるようにしているが、本発明においては他の様々な形態で真中の成形部30に対し下向きの力を及ぼすようになすことも可能である。
【0090】
また上記実施例では成形部30を目地溝14内部において左右方向に3つ並べているが、場合によって成形部を2つだけ並べたり或いは1つとしたり、逆に4つ以上成形部を並べて目地材16を構成したりすることも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1の実施例の問題点の説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の図である。
【図4】図3の実施例の目地材を目地溝に挿入する前の状態且つ各ゴムブロックに分解した状態で示す図である。
【図5】図4のゴムブロックの構成を示す図である。
【図6】図5のゴムブロックの作用説明図である。
【図7】図5のゴムブロックの図6とは異なる作用説明図である。
【図8】本発明の他の実施例におけるゴムブロックの構成を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例の図である。
【図10】図9のゴムブロックの構成を示す図である。
【図11】本発明の更に他の実施例の図である。
【図12】本発明の更に他の実施例の図である。
【図13】図12の実施例の目地材を目地溝に挿入する前の状態且つ各ゴムブロックに分解した状態で示す図である。
【図14】図13のゴムブロックの構成を示す図である。
【図15】図14のゴムブロックの作用説明図である。
【図16】図5のゴムブロックから成る目地材の作用説明図である。
【図17】図14のゴムブロックから成る目地材の作用説明図である。
【図18】従来公知の目地材とその不具合の説明図である。
【符号の説明】
12 コンクリート版
14 目地溝
16 伸縮目地材
18 成形部
20 側壁部
22 上壁部
24 下壁部
28 ゴムブロック
30 成形部
34,38,46,52 変曲部
40,42,48,54,56,64,66 リブ

Claims (14)

  1. 隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝を塞ぐ伸縮目地材であって、
    中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで該目地溝を全体的に埋めるように構成したことを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  2. 隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝を塞ぐ伸縮目地材であって、
    中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで該目地溝を全体的に埋めるように構成してあり、且つ何れかのゴムブロック若しくは何れのゴムブロックについても、一方の溝側面と他方の溝側面との間に挟まれる部分が溝幅方向に連続した一体成形品として構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  3. 請求項2において、前記目地溝内に位置する前記ゴムブロック全体が一体成形品として構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  4. 請求項1,2の何れかにおいて、前記目地溝の内部において溝深さ方向に前記ゴムブロックが複数段に段積みしてあり、且つ各段のゴムブロックの何れもが溝幅方向に連続した一体成形品として構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  5. 請求項4において、前記一体成形品であるゴムブロックが溝深さ方向に2段又は3段に段積みしてあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ゴムブロックが一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部を目地材の構成単位として有しており、該中空枠状の成形部が溝幅方向及び溝深さ方向に複数並んでいることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  7. 隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝の少なくとも開口を塞ぐ伸縮目地材であって、
    中空のゴムブロックを用いて構成してあり、且つ該ゴムブロックには、一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部が目地材の構成単位として設けてあって、該成形部が溝幅方向に3つ以上並べてあり、且つ左端の成形部と右端の成形部とに対して、それらの間に挟まれた中間の成形部が溝幅方向に弾性的に圧縮変形し易く構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  8. 請求項7において、前記中間の成形部における前記一対の側壁部を溝幅方向に連結する部分の全体若しくは一部の肉厚が、左端の成形部及び右端の成形部の対応する部分に対して薄く形成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  9. 隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝の少なくとも開口を塞ぐ伸縮目地材であって、
    中空のゴムブロックを用いて構成してあり、且つ該ゴムブロックには一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部が目地材の構成単位として設けてあって、該成形部が溝幅方向に3つ以上並べてあり、且つ左端の成形部と右端の成形部とがそれらの間に挟まれた中間の成形部に対し溝幅方向に弾性的に圧縮変形し易く構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  10. 請求項9において、前記ゴムブロックは上下方向の中央位置を境としてその上部と下部とが上下方向に対称形状をなしていることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  11. 隣合うコンクリート版の間の目地溝に挿入されて該目地溝を塞ぐ伸縮目地材であって、
    中空のゴムブロックを用いて溝底に到るまで該目地溝を全体的に埋めるように構成してあり、且つ該ゴムブロックは溝幅方向に圧縮されたときに一方の溝側面と他方の溝側面との間の中間部分に対し下向きの力を及ぼす形状に構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  12. 請求項11において、前記ゴムブロックには一対の側壁部と上壁部と下壁部とを備えた中空枠状の成形部が目地材の構成単位として設けてあり、該成形部が溝幅方向に3つ以上並べてあって、前記圧縮時に左端の成形部と右端の成形部とが、それらの間の中間の成形部に対して下向きの力を及ぼすように構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  13. 請求項12において、前記左端の成形部と右端の成形部とには、前記中間の成形部に向って斜め下向きに延びるリブが設けてあり、該リブの作用により前記下向きの力を及ぼすように構成してあることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
  14. 請求項1〜13の何れかにおいて、前記コンクリート版がプレストレストコンクリート版であることを特徴とするコンクリート舗装用の伸縮目地材。
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