JP2004149039A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、展開するエアバッグの影響の有無が判別されるようにして、エアバッグ装置の影響が受けずにすむ措置が講じられるようにした車両の乗員保護装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の乗員保護装置は、助手席3に着座する乗員の体格に関する物理量、例えば体重を重量センサ16で検出し、判断手段17で体重から乗員の体格を判断し、乗員が一定体格以下となる子供と判断されたとき、エアバッグ非作動手段17で助手席3のエアバッグ装置12を非作動とし、また他の乗員保護の措置をうながすためのエアバッグOFFランプ14を点灯させて助手席3のエアバッグ装置12が非作動状態であることを報知するようにし、助手席3に着座させるだけで、エアバッグ装置12の影響の有無を判別して、事前に、エアバッグ装置12の影響が受けずにすむ措置を施して子供が着座されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の乗員保護装置は、助手席3に着座する乗員の体格に関する物理量、例えば体重を重量センサ16で検出し、判断手段17で体重から乗員の体格を判断し、乗員が一定体格以下となる子供と判断されたとき、エアバッグ非作動手段17で助手席3のエアバッグ装置12を非作動とし、また他の乗員保護の措置をうながすためのエアバッグOFFランプ14を点灯させて助手席3のエアバッグ装置12が非作動状態であることを報知するようにし、助手席3に着座させるだけで、エアバッグ装置12の影響の有無を判別して、事前に、エアバッグ装置12の影響が受けずにすむ措置を施して子供が着座されるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、助手席に着座する乗員の安全性を確保する車両の乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車(車両)では、フロントの座席(運転席、助手席)にシートベルト装置とエアバッグ装置を設けて、着座した乗員を車体前方からの衝撃力から守るべく、衝突時、乗員の上半身をシートベルト装置で拘束したり、エアバッグの展開により上半身の移動を抑えることが行われている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特表2001−504770号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたエアバッグ装置は、インフレータから発生するガスで、一瞬にエアバッグを展開させる構造なので、展開時、乗員には大きな反力が加わる傾向にある。
【0005】
ところで、フロントの座席のうち、運転席は大人が着座するが、助手席は大人に限らず多くの人が着座する。
【0006】
ところが、助手席に着座する乗員が、チャイルドシートに乗せた幼児や子供のときは、大人に比べ重量が軽いために、展開するエアバッグの影響を受けやすい。
【0007】
そのため、本発明は、展開するエアバッグの影響の有無が判別されるようにして、エアバッグ装置の影響を受けずにすむ措置が講じられるようにした車両の乗員保護装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、助手席に着座する乗員の体格をその体格に関する物理量で検出し、助手席に着座する乗員が一定体格以下のとき、助手席のエアバッグ装置を非作動とし、他の乗員保護の措置をうながすべく助手席のエアバッグ装置が非作動状態であることを報知するようにした。
【0009】
請求項2に記載の発明は、体格に関する物理量を検出する検出手段として、助手席に着座した乗員の体重を検出するべく助手席に取付けられた重量センサを用いて、乗員の体格の判断が容易になされるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0011】
図1(a),(b)は自動車(車両)のフロント側に装備された乗員保護装置の平面図および側面図を示し、図2はその乗員保護装置の制御系を示している。
【0012】
図1中において、1は車体、2は同車体1のフロント側に設置した前後位置がスライド調整可能な運転席、3は同運転席1と隣接して車幅方向に設置した助手席、4は運転席2および助手席3の前方に取付けられたインストルメントパネル、5はインストルメントパネル3から運転席2へ向かい突き出るように設けられたステアリングホイールをそれぞれ示している。なお、運転席2の前後スライド位置はスライドセンサ2aで検出される構造にしてある。
【0013】
運転席2、助手席3の周辺には、それぞれ着座する乗員Aの上半身を拘束するシートベルト装置7が設けてある。このシートベルト装置5には、引出し可能にシートベルト7a[図1(a)しか図示せず]を収めたリトラクタ8と、シートベルト端のタング(図示しない)と着脱可能なバックル10とを組合わせた例えばプリテンショナ式が用いてある。
【0014】
またステアリングホイール5の中央と、助手席3前方のインストルメントパネル部分には、それぞれエアバッグ装置12が収めてある。このエアバッグ装置12には、例えばインフレータでガスを発生させて、折り畳んであるエアバッグを前方へ展開させる構造が用いてある。なお、いずれのエアバッグ装置12にも、例えば通常のガス圧より低いガス圧やガス量で展開する1段作動と、通常のガス圧で展開さる2段作動とが選択可能な構造が用いてある。
【0015】
車室内、例えばインストルメントパネル4の表面には、助手席3のエアバッグ装置12が作動しない、すなわち非作動状態を報知する報知手段として、例えばエアバッグOFFランプ14が設けてある。
【0016】
また助手席3を構成するシートクッション3aには、助手席3に着座する乗員の体格に関する物理量を検出する手段、例えば重量センサ16が設けてある。この重量センサ16で検出される乗員の体重(重量)から、後述するECU17で構成される判断手段により、助手席3に着座する乗員が一定体格を上回るか一定体格以下であるかが検出、即ち着座する乗員が大人、子供、さらには空席であるかが検出されるようにしてある。むろん、一定体格以下においては、子供の体格に相当する小柄な体格の乗員も検出される。
【0017】
一方、図2中17は、例えばマイクロコンピュータを有して構成されたECUである。このECU17には、車体前部に設置したインパクトセンサ18が接続してある。またECU17には、スライドセンサ2a、エアバッグ装置12、エアバッグOFFランプ14、重量センサ16が接続してある。
【0018】
またECU17には、つぎのような機能が設定してある。
【0019】
*運転席2のエアバッグ装置12の作動については、図3に示すマップにしたがい、スライドセンサ2aで検出される信号と、インパクトセンサ18で検出される信号とにより、インパクトセンサ18で検出される衝撃力が大きくなるしたがい、また運転席2のスライド位置である運転席2に着座した乗員が、ステアリングホイール5から離れる状況に応じて、1段作動、2段作動といった強いガス圧でエアバッグを展開させる機能が設定してある。
【0020】
*助手席3のエアバッグ装置12の作動については、図4に示すマップにしたがい、重量センサ16で検出される体重(体格に関する物理量))の信号と、インパクトセンサ18で検出される信号とから、上記判断手段の判断結果に応じてエアバッグ装置12を制御させている。すなわち、判断手段が大人と判断した場合は、インパクトセンサ18から衝撃力が検出されると、運転席2と同様にエアバッグを展開させ、判断手段が子供、例えば20kg以下(所定重量値)の子供(幼児:含むチャイルドシート)と判断した場合は、同じ状況でもECU17をエアバッグ非作動手段として助手席3のエアバッグ装置12を作動させない、つまり非作動とする。なお、助手席3に誰も着座しないとき、すなわち空席のときも助手席3のエアバッグ装置12を非作動とする機能が設定してある。
【0021】
*エアバッグOFFランプ14の作動については、図5に示すマップにしたがい、重量センサ17で検出される体重(体格に関する物理量))の信号から、判断手段が、助手席3に大人が着座したと判定したときは、エアバッグOFFランプ14を消灯させる。また助手席3に例えば20kg以下(所定重量値)の子供(含むチャイルドシート)が着座したと判断したときと、空席と判断したときとは、エアバッグOFFランプ14を点灯させて、助手席3のエアバッグ装置12が非作動状態であることを報知させるようにしてある。
【0022】
こうした機能により、今、例えば助手席3に幼児を着座(チャイルドシートを用いての着座も含む)させたとする。
【0023】
すると、ECU11は、助手席3に取付けた重量センサ16から出力される信号により、例えば20kg値をしきい値とした判断によって、助手席3に着座している乗員は幼児(子供)であると判断する。
【0024】
ここで、大人に比べて、幼児は、小柄で体重が軽いので、エアバッグ装置12のガス圧やガス発生量の少ない1段作動でも、展開するエアバッグの影響を受けやすい。
【0025】
そのため、ECU11は、図4に示すマップにしたがい、助手席3のエアバッグ装置12の作動を禁止する設定を施し、さらに図5に示すマップにしたがい、そのエアバッグ装置12が非作動状態であることを運転者や他の同乗者に知らせるべく、例えばインストルメントパネル4に有るエアバッグOFFスイッチ14を点灯させる。
【0026】
この点灯による警告を受けて、運転者や他の同乗者は、幼児を安全性が確保されるリヤの座席に着座させたり、シートベルト装置12のシートベルト7aに、別途、シートベルト装置12の機能を活用して身体を保持する装置を装着して、シートベルト装置12に依存して安全性を確保するなど、他の乗員を拘束する措置を講じることにより、エアバッグ装置17の影響を受けずにすむ。
【0027】
したがって、助手席3に着座するだけで、エアバッグ装置12の影響の有無がわかり、事前にその影響を受けずにすむ措置を施すことができ、幼児(子供)の安全性を確保することができる。しかも、乗員の体格の判断には、乗員の体重(重量)を検出する重量センサ16を用いたので、一定体格以下の乗員、すなわち子供の検出が容易できる。
【0028】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、エアバッグOFFランプの点灯でエアバッグ装置の非作動状態を報知したが、これに限らず、例えば点・消灯以外の光表示でも、音声による報知でもよく、報知する手段には限定されるものではない。また乗員の体格を判断する判断手段を重量センサと一体のユニットとし、ECU内への信号を重量でなく、大人、子供(小人)、空席の信号であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、助手席に着座するだけで、展開するエアバッグ装置の影響の有無が判別できるので、事前に、子供をエアバッグ装置の影響が受けずにすむ措置を施して着座させることができ、子供を安全に着座させることができる。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、さらに乗員の体格の判断が容易にできるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る乗員保護装置を示す平面図。
(b)は、その側面図。
【図2】同装置の制御系を示すブロック図。
【図3】運転席のエアバッグ装置を制御するマップを示す線図。
【図4】助手席のエアバッグ装置を制御するマップを示す線図。
【図5】エアバッグOFFランプを制御するマップを示す線図。
【符号の説明】
3…助手席
12…エアバッグ装置
14…エアバッグOFFランプ(報知手段)
16…重量センサ(検出手段)
17…ECU(判断手段、エアバッグ非作動手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、助手席に着座する乗員の安全性を確保する車両の乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車(車両)では、フロントの座席(運転席、助手席)にシートベルト装置とエアバッグ装置を設けて、着座した乗員を車体前方からの衝撃力から守るべく、衝突時、乗員の上半身をシートベルト装置で拘束したり、エアバッグの展開により上半身の移動を抑えることが行われている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特表2001−504770号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたエアバッグ装置は、インフレータから発生するガスで、一瞬にエアバッグを展開させる構造なので、展開時、乗員には大きな反力が加わる傾向にある。
【0005】
ところで、フロントの座席のうち、運転席は大人が着座するが、助手席は大人に限らず多くの人が着座する。
【0006】
ところが、助手席に着座する乗員が、チャイルドシートに乗せた幼児や子供のときは、大人に比べ重量が軽いために、展開するエアバッグの影響を受けやすい。
【0007】
そのため、本発明は、展開するエアバッグの影響の有無が判別されるようにして、エアバッグ装置の影響を受けずにすむ措置が講じられるようにした車両の乗員保護装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、助手席に着座する乗員の体格をその体格に関する物理量で検出し、助手席に着座する乗員が一定体格以下のとき、助手席のエアバッグ装置を非作動とし、他の乗員保護の措置をうながすべく助手席のエアバッグ装置が非作動状態であることを報知するようにした。
【0009】
請求項2に記載の発明は、体格に関する物理量を検出する検出手段として、助手席に着座した乗員の体重を検出するべく助手席に取付けられた重量センサを用いて、乗員の体格の判断が容易になされるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0011】
図1(a),(b)は自動車(車両)のフロント側に装備された乗員保護装置の平面図および側面図を示し、図2はその乗員保護装置の制御系を示している。
【0012】
図1中において、1は車体、2は同車体1のフロント側に設置した前後位置がスライド調整可能な運転席、3は同運転席1と隣接して車幅方向に設置した助手席、4は運転席2および助手席3の前方に取付けられたインストルメントパネル、5はインストルメントパネル3から運転席2へ向かい突き出るように設けられたステアリングホイールをそれぞれ示している。なお、運転席2の前後スライド位置はスライドセンサ2aで検出される構造にしてある。
【0013】
運転席2、助手席3の周辺には、それぞれ着座する乗員Aの上半身を拘束するシートベルト装置7が設けてある。このシートベルト装置5には、引出し可能にシートベルト7a[図1(a)しか図示せず]を収めたリトラクタ8と、シートベルト端のタング(図示しない)と着脱可能なバックル10とを組合わせた例えばプリテンショナ式が用いてある。
【0014】
またステアリングホイール5の中央と、助手席3前方のインストルメントパネル部分には、それぞれエアバッグ装置12が収めてある。このエアバッグ装置12には、例えばインフレータでガスを発生させて、折り畳んであるエアバッグを前方へ展開させる構造が用いてある。なお、いずれのエアバッグ装置12にも、例えば通常のガス圧より低いガス圧やガス量で展開する1段作動と、通常のガス圧で展開さる2段作動とが選択可能な構造が用いてある。
【0015】
車室内、例えばインストルメントパネル4の表面には、助手席3のエアバッグ装置12が作動しない、すなわち非作動状態を報知する報知手段として、例えばエアバッグOFFランプ14が設けてある。
【0016】
また助手席3を構成するシートクッション3aには、助手席3に着座する乗員の体格に関する物理量を検出する手段、例えば重量センサ16が設けてある。この重量センサ16で検出される乗員の体重(重量)から、後述するECU17で構成される判断手段により、助手席3に着座する乗員が一定体格を上回るか一定体格以下であるかが検出、即ち着座する乗員が大人、子供、さらには空席であるかが検出されるようにしてある。むろん、一定体格以下においては、子供の体格に相当する小柄な体格の乗員も検出される。
【0017】
一方、図2中17は、例えばマイクロコンピュータを有して構成されたECUである。このECU17には、車体前部に設置したインパクトセンサ18が接続してある。またECU17には、スライドセンサ2a、エアバッグ装置12、エアバッグOFFランプ14、重量センサ16が接続してある。
【0018】
またECU17には、つぎのような機能が設定してある。
【0019】
*運転席2のエアバッグ装置12の作動については、図3に示すマップにしたがい、スライドセンサ2aで検出される信号と、インパクトセンサ18で検出される信号とにより、インパクトセンサ18で検出される衝撃力が大きくなるしたがい、また運転席2のスライド位置である運転席2に着座した乗員が、ステアリングホイール5から離れる状況に応じて、1段作動、2段作動といった強いガス圧でエアバッグを展開させる機能が設定してある。
【0020】
*助手席3のエアバッグ装置12の作動については、図4に示すマップにしたがい、重量センサ16で検出される体重(体格に関する物理量))の信号と、インパクトセンサ18で検出される信号とから、上記判断手段の判断結果に応じてエアバッグ装置12を制御させている。すなわち、判断手段が大人と判断した場合は、インパクトセンサ18から衝撃力が検出されると、運転席2と同様にエアバッグを展開させ、判断手段が子供、例えば20kg以下(所定重量値)の子供(幼児:含むチャイルドシート)と判断した場合は、同じ状況でもECU17をエアバッグ非作動手段として助手席3のエアバッグ装置12を作動させない、つまり非作動とする。なお、助手席3に誰も着座しないとき、すなわち空席のときも助手席3のエアバッグ装置12を非作動とする機能が設定してある。
【0021】
*エアバッグOFFランプ14の作動については、図5に示すマップにしたがい、重量センサ17で検出される体重(体格に関する物理量))の信号から、判断手段が、助手席3に大人が着座したと判定したときは、エアバッグOFFランプ14を消灯させる。また助手席3に例えば20kg以下(所定重量値)の子供(含むチャイルドシート)が着座したと判断したときと、空席と判断したときとは、エアバッグOFFランプ14を点灯させて、助手席3のエアバッグ装置12が非作動状態であることを報知させるようにしてある。
【0022】
こうした機能により、今、例えば助手席3に幼児を着座(チャイルドシートを用いての着座も含む)させたとする。
【0023】
すると、ECU11は、助手席3に取付けた重量センサ16から出力される信号により、例えば20kg値をしきい値とした判断によって、助手席3に着座している乗員は幼児(子供)であると判断する。
【0024】
ここで、大人に比べて、幼児は、小柄で体重が軽いので、エアバッグ装置12のガス圧やガス発生量の少ない1段作動でも、展開するエアバッグの影響を受けやすい。
【0025】
そのため、ECU11は、図4に示すマップにしたがい、助手席3のエアバッグ装置12の作動を禁止する設定を施し、さらに図5に示すマップにしたがい、そのエアバッグ装置12が非作動状態であることを運転者や他の同乗者に知らせるべく、例えばインストルメントパネル4に有るエアバッグOFFスイッチ14を点灯させる。
【0026】
この点灯による警告を受けて、運転者や他の同乗者は、幼児を安全性が確保されるリヤの座席に着座させたり、シートベルト装置12のシートベルト7aに、別途、シートベルト装置12の機能を活用して身体を保持する装置を装着して、シートベルト装置12に依存して安全性を確保するなど、他の乗員を拘束する措置を講じることにより、エアバッグ装置17の影響を受けずにすむ。
【0027】
したがって、助手席3に着座するだけで、エアバッグ装置12の影響の有無がわかり、事前にその影響を受けずにすむ措置を施すことができ、幼児(子供)の安全性を確保することができる。しかも、乗員の体格の判断には、乗員の体重(重量)を検出する重量センサ16を用いたので、一定体格以下の乗員、すなわち子供の検出が容易できる。
【0028】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、エアバッグOFFランプの点灯でエアバッグ装置の非作動状態を報知したが、これに限らず、例えば点・消灯以外の光表示でも、音声による報知でもよく、報知する手段には限定されるものではない。また乗員の体格を判断する判断手段を重量センサと一体のユニットとし、ECU内への信号を重量でなく、大人、子供(小人)、空席の信号であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、助手席に着座するだけで、展開するエアバッグ装置の影響の有無が判別できるので、事前に、子供をエアバッグ装置の影響が受けずにすむ措置を施して着座させることができ、子供を安全に着座させることができる。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、さらに乗員の体格の判断が容易にできるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る乗員保護装置を示す平面図。
(b)は、その側面図。
【図2】同装置の制御系を示すブロック図。
【図3】運転席のエアバッグ装置を制御するマップを示す線図。
【図4】助手席のエアバッグ装置を制御するマップを示す線図。
【図5】エアバッグOFFランプを制御するマップを示す線図。
【符号の説明】
3…助手席
12…エアバッグ装置
14…エアバッグOFFランプ(報知手段)
16…重量センサ(検出手段)
17…ECU(判断手段、エアバッグ非作動手段)。
Claims (2)
- 助手席に着座している乗員を拘束するエアバッグ装置を有して構成される車両の乗員保護装置であって、
前記助手席に着座する乗員の体格に関する物理量を検出する検出手段と、
前記検出された物理量により、乗員の体格を判断する判断手段と、
前記判断手段により乗員が一定体格以下のとき、前記エアバッグ装置を非作動とするエアバッグ非作動手段と、
前記エアバッグ装置を非作動としたとき、他の乗員保護の措置をうながすべく当該エアバッグ装置が非作動状態であることを報知する報知手段と
を具備することを特徴とする車両の乗員保護装置。 - 請求項1に記載の車両の乗員保護装置において、
前記検出手段は、前記助手席に着座した乗員の体重を検出するべく前記助手席に取付けられた重量センサであることを特徴とする車両の乗員保護装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002317876A JP2004149039A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 車両の乗員保護装置 |
US10/695,898 US20040135354A1 (en) | 2002-10-31 | 2003-10-30 | Occupant protection apparatus for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002317876A JP2004149039A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 車両の乗員保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004149039A true JP2004149039A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32461160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002317876A Pending JP2004149039A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 車両の乗員保護装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040135354A1 (ja) |
JP (1) | JP2004149039A (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2006321408A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Calsonic Kansei Corp | エアバッグ作動制御方法およびエアバッグ作動制御装置 |
JP2013103603A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両の乗員保護装置 |
CN106274669A (zh) * | 2015-06-10 | 2017-01-04 | 联想(北京)有限公司 | 一种安全预警方法及装置 |
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