JP2015080969A - エアバッグ装置 - Google Patents

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修 深渡瀬
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Abstract

【課題】3人掛けシートの乗員の頭部を効果的に保護することができるエアバッグ装置を得る。【解決手段】エアバッグ装置10は、3人掛けの後部座席12の中央座席12Cのヘッドレスト18C又は中央座席12Cのシートバック16Cの上部に設けられ、ガス供給を受けて中央座席12Cの乗員PCの頭部HCに対するシート幅方向両側で膨張し展開される一対の頭部保護エアバッグ30L、30Rを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグ装置に関する。
リヤシートのシートバックの頂部における車幅方向中央から、該リヤシートの左右の座席間にエアバッグを展開させる側突用エアバッグ装置を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−221737号公報
ところで、上記技術では、3人掛けシートの中央座席に乗員が着座している場合の乗員の頭部保護の観点から改善の余地がある。
本発明は、3人掛けシートの乗員の頭部を効果的に保護することができるエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るエアバッグ装置は、3人掛けシートの中央座席のヘッドレスト又は前記中央座席のシートバックの上部に設けられ、ガス供給を受けて前記中央座席の乗員の頭部に対するシート幅方向両側で膨張し展開される一対の頭部保護エアバッグを備えている。
このエアバッグ装置では、所要の場合に、中央座席に着座している乗員の頭部に対するシート幅方向両側に相当する位置で、頭部保護バッグが膨張し展開される。これにより、例えば、中央座席の乗員の頭部、該中央座席に隣接する座席に着座している乗員の頭部とが車幅方向(衝突側)に移動することが制限される。
このように、上記構成のエアバッグ装置では、3人掛けシートの乗員の頭部を効果的に保護することができる。
請求項2記載の発明に係るエアバッグ装置は、請求項1の構成において、前記一対の頭部保護エアバッグは、側面衝突及びロールオーバの少なくとも一方の際に、ガス供給を受けて膨張し展開される。
このエアバッグ装置では、3人掛けシートの乗員が側面衝突及びロールオーバの少なくとも一方に対し効果的保護される。
請求項3記載の発明に係るエアバッグ装置は、請求項1又は請求項2の構成において、車両天井の車幅方向両端部に設けられ、ガス供給を受けて前記3人掛けシートに対する車幅方向外側で車両内側壁に沿ってカーテン状に展開されるカーテンエアバッグをさらに備え、前記側面衝突及びロールオーバの少なくとも一方の際に、前記一対の頭部保護エアバッグ及びカーテンエアバッグがガス供給を受けて膨張し展開される。
このエアバッグ装置では、頭部保護エアバッグとカーテンエアバッグとの協働により3人掛けシートの端の座席(中央座席に隣接する座席)の着座乗員の頭部が効果的に保護される。
請求項4記載の発明に係るエアバッグ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成において、少なくとも前記中央座席への乗員の着座を検出する乗員検出部、前記中央座席の乗員によるシートベルトの装着を検出する装着検出部、及び前記ヘッドレストの前方における頭部の存在を検出する頭部検出部の検出結果に基づいて、前記一対の頭部保護エアバッグへガスを供給するガス供給装置の作動を制御する制御装置をさらに備えている。
このエアバッグ装置では、少なくとも中央座席への乗員着座の有無、シートベルト装着の有無、及びヘッドレスト前方への頭部の有無すなわち乗員の姿勢に応じて、頭部保護エアバッグが膨張、展開されるか否かが制御される。これにより、乗員の着座状況に応じて乗員頭部の適正な保護が図られる。なお、全座席の乗員検出部、装着検出部、頭部検出部の検出結果に基づいて、前記一対の頭部保護エアバッグへガスを供給するガス供給装置の作動を制御する構成としても良い。
以上説明したように本発明に係るエアバッグ装置は、3人掛けシートの乗員の頭部を効果的に保護することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るエアバッグ装置の3名着座時の作動状態を模式的に示す正面図である。 本発明の実施形態に係るエアバッグ装置の概略全体構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るエアバッグ装置が作動される衝突形態を模式的に示す図であって、(A)はMDB側突の例を示す平面図、(B)はポール側突の例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るエアバッグ装置を構成する乗員保護ECUによる制御フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るエアバッグ装置を構成する後席用センタエアバッグ装置の作動制御例を示す表である。 本発明の実施形態に係るエアバッグ装置の2名着座時の作動状態を模式的に示す正面図である。
本発明の実施形態に係るエアバッグ装置10について、図1〜図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印LH、及び矢印RHは、それぞれ後席用センタエアバッグ装置11が適用された自動車V(図1及び図2参照)の前方向、上方向、シート幅方向に一致する車幅方向の一方側である左側、他方側である右側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両(前方を向いた場合)の左右を示すものとする。
(自動車V内部の概略構成)
図2には、エアバッグ装置10が適用された自動車VのキャビンC内における後部が一部切り欠いた模式的な正面図にて示されている。この図に示されるように、キャビンC内には、後部座席(リヤシート)12が配置されている。後部座席12は、左側座席12Lと、右側座席12Rと、該右側座席12Rと左側座席12Lとの間に隣接して配置された中央座席12Cとを有しており、本発明における3人掛けシートに相当する。
後部座席12の各座席12L、12R、12Cは、それぞれシートクッション14、シートバック16、ヘッドレスト18を含んで構成されている。これらのシートクッション14、シートバック16、ヘッドレスト18について、左側座席12Lを構成するものは符号の末尾に「L」を、右側座席12Rを構成するものは符号の末尾に「R」を、中央座席12Cを構成するものは符号の末尾に「C」を付す。また、後述する着座センサ38、バックルスイッチ40、頭部センサ42についても、適用された座席に応じて、末尾に「L」、「R」、「C」を付すこととする。さらに、各座席12L、12R、12Cには、シートベルト装置20が配設されている。このシートベルト装置20又は該シートベルト装置20の構成部品についても、適用された座席に応じて、末尾に「L」、「R」、「C」を付すこととする。同様に、後部座席12に着座した乗員P及びその頭部Hについても、着座した座席に応じて、末尾に「L」、「R」、「C」を付すこととする。なお、明細書の記載においては、上記の各要素(部品)、乗員Pについて、座席の区別なく説明する場合は、末尾の「L」、「R」、「C」を省略する場合がある。
シートクッション14は、乗員Pの着座部とされており、その後端に背もたれ部を成すシートバック16の下端が接続されている。また、シートバック16の上端におけるシート幅方向中央部上にヘッドレスト18が保持されている。また、シートベルト装置20は、シートベルト22(乗員拘束用のウエビング)を有する。シートベルト22は、一端が図示しないアンカを介してシートクッション14の側部に固定されると共に、他端が図示しないリトラクタに引き出し可能に巻き取られている。
また、シートベルト22の中間部には、タングプレート24がスライド可能に挿通されている。一方、シートクッション14におけるアンカ設置側とシート幅方向の反対側には、タングプレート24が係脱可能とされたバックル26が配置されている。そして、乗員Pがタングプレート24をバックル26に係止すると、図1に示されるように、シートベルト22が乗員Pに装着され、該シートベルト22によって乗員Pが後部座席12に拘束されるようになっている。
[エアバッグ装置の構成]
この実施形態におけるエアバッグ装置10は、後席用センタエアバッグ装置11と、カーテンエアバッグ装置28とを含んで構成されている。後席用センタエアバッグ装置11は、乗員PC、PL、PRの頭部HC、HL、HRの側面衝突、ロールオーバに伴う車幅方向(衝突側)への移動を制限するものとされている。カーテンエアバッグ装置28は、主に図示しない前席の乗員、及び後部座席12における右側座席12R、左側座席12Lの乗員PL、PRの頭部HL、HRを側面衝突、ロールオーバに対し保護するものとされている。以下、具体的に説明する。
(カーテンエアバッグ装置の構成)
カーテンエアバッグ装置28は、後部座席12に対する車幅方向外側、すなわち右側座席12Rの右側及び左側座席12Lの左側に、それぞれが配設されている。各カーテンエアバッグ装置28は、ルーフサイドレール25における図示しないフロントピラーからリヤピラーの近傍に至るまでの範囲に折り畳み状態で収容されたカーテンエアバッグ28Aを備えている。このカーテンエアバッグ28Aは、インフレータ28Bからガス供給を受けると、フロントピラーの下方からリヤピラーの下方に至る範囲で図示しないサイドウインドウに沿ってカーテン状に膨張、展開される構成とされている。
この実施形態では、インフレータ28Bは、自動車Vの側面衝突の際、ロールオーバの際に、後述する乗員保護ECU34によって作動されるようになっている。このカーテンエアバッグ装置28のカーテンエアバッグ28Aが膨張、展開されることで、右側座席12Rの乗員PR、左側座席12Lの乗員PLの頭部HL、HRが車幅方向外側に移動することが制限される構成である。
(後席用センタエアバッグ装置の構成)
図2に示されるように、後席用センタエアバッグ装置11は、エアバッグ30と、ガス供給装置としてのインフレータ32とを主要部として構成され、ヘッドレスト18C内に収容されている。エアバッグ30は、ヘッドレスト18Cに対するシート幅方向の一方側である右方で膨張、展開される頭部保護エアバッグ30Rと、ヘッドレスト18Cに対するシート幅方向の他方側である左方で膨張、展開される頭部保護エアバッグ30Lとを有する。すなわち、後席用センタエアバッグ装置11は、左右一対の頭部保護エアバッグ30L、30Rを備えて構成されている。なお、頭部保護エアバッグ30L、30Rは、独立したバッグとして構成されても良く、一体のバッグとして構成されても良い。
また、この実施形態では、インフレータ32は左右の頭部保護エアバッグ30L、30Rに共通とされている。これにより、インフレータ32が作動されることで、該インフレータ32からガス供給を受けた頭部保護エアバッグ30L、30Rが共に膨張、展開される構成とされている。頭部保護エアバッグ30L、30Rは、膨張圧によってヘッドレスト18Cのクッション材等を押し広げて、該ヘッドレスト18Cの外側で展開されるようになっている。この機能は、例えばシートバックに内蔵されたサイドエアバッグが該シートバックの外側に展開される構成と類似の構成によって得ることが可能である。
展開状態について補足すると、頭部保護エアバッグ30Rは、正面視でヘッドレスト18Cとヘッドレスト18Rとの間で(図1参照)、かつ平面視でヘッドレスト18Cよりも前側で(図3(A)、図3(B)参照)、膨張し、展開されるようになっている。一方、頭部保護エアバッグ30Lは、正面視でヘッドレスト18Cとヘッドレスト18Lとの間で(図1参照)、かつ平面視でヘッドレスト18Cよりも前側で(図3(A)、図3(B)参照)、膨張し、展開されるようになっている。
すなわち、頭部保護エアバッグ30L、30Rは、図1、図3(A)、図3(B)に示されるように、中央座席12Cに着座した乗員PCの頭部HCに対する左右(シート幅方向の)両側で、膨張し、展開されるようになっている。なお、この実施形態では、ヘッドレスト18Cは、シートバック16Cに固定され、上下位置調整や着脱ができない構成とされている。
また、インフレータ32は、燃焼式又はコールドガス式のものが採用され、作動されることで発生したガスをエアバッグ30内に供給するようになっている。このインフレータ32は、図2に示されるように、制御装置としての乗員保護ECU34に電気的に接続されている。乗員保護ECU34は、複数の衝突センサ36及びロールオーバセンサ(図2ではまとめて1つ示す)、及び、上記カーテンエアバッグ装置28のインフレータ28Bを含む各種エアバッグ装置のインフレータに電気的に接続されている。
この乗員保護ECU34は、衝突センサ36及びロールオーバセンサからの情報に基づいて、適用された自動車Vに対する側面衝突、ロールオーバ(の発生又は不可避であること)を検知可能とされている。側面衝突については、相手車両Vcが自車両Vの側面に衝突する形態の側面衝突(図3(A)に示すMDB側突)、ポールPPに対し斜め方向から自車両Vの側面が衝突する形態の側面衝突(図3(B)に示すポール側突)が含まれる。
そして、乗員保護ECU34は、側面衝突、ロールオーバを検知した場合には、カーテンエアバッグ装置28のインフレータ28Bを作動させるようになっている。また、乗員保護ECU34は、側面衝突、ロールオーバを検知し、かつ後述する各条件を満たす場合に、後席用センタエアバッグ装置11のインフレータ32を作動させるようになっている。
また、乗員保護ECU34は、後部座席12の各座席12L、12R、12Cにそれぞれ設けられた着座センサ38、バックルスイッチ40、頭部センサ42のそれぞれと電気的に接続されている。着座センサ38は、例えば対応する座席のシートクッション14にそれぞれ設けられ、荷重等に基づいて各座席12L、12R、12Cへの乗員着座(の有無)を検出するようになっている。この実施形態では、着座センサ38は、対応する座席のシートクッション14に乗員Pが着座している場合にON信号を出力し、着座していない場合にOFF信号を出力する構成とされている。着座センサ38Cは、本発明における乗員検出部に相当し、着座センサ38C、38L、38R全てが乗員検出部に相当するものと捉えても良い。
バックルスイッチ40は、各座席12L、12R、12Cのバックル26に対するタングプレート24の係止(の有無)、すなわち乗員Pによるシートベルト22の装着(の有無)を検出するようになっている。この実施形態では、バックルスイッチ40は、対応する座席のシートベルト22が乗員に装着されている場合にON信号を出力し、装着されていない場合にOFF信号を出力する構成とされている。バックルスイッチ40Cは、本発明における装着検出部に相当し、バックルスイッチ40C、40L、40R全てが装着検出部に相当するものと捉えても良い。
頭部センサ42は、例えば静電容量式のセンサとされ、各座席12L、12R、12Cのヘッドレスト18にそれぞれ設けられ、該ヘッドレスト18前方の頭部(の有無)を検出するようになっている。この実施形態では、頭部センサ42は、対応する座席のヘッドレスト18の前方に乗員Pの頭部Hが位置している場合にON信号を出力し、位置していない場合にOFF信号を出力する構成とされている。頭部センサ42Cは、本発明における頭部検出部に相当し、頭部センサ42C、42L、42R全てが頭部検出部に相当するものと捉えても良い。
そして、乗員保護ECU34は、側面衝突又はロールオーバを検知し、かつ以下の3つの条件が全て成立する場合に、後席用センタエアバッグ装置11のインフレータ32を作動する構成とされている。1つ目の条件は、後部座席12の少なくとも1座席の着座センサがON信号を出力していること、とされている。2つ目の条件は、着座センサがON信号を出力している(乗員Pが着座している)全ての座席についてバックルスイッチ40がON信号を出力していること、とされている。3つ目の条件は、着座センサがON信号を出力している(乗員Pが着座している)全ての座席について頭部センサ42がON信号を出力していること、とされている。
すなわち、乗員保護ECU34は、後部座席12に乗員Pが着座している場合に、全乗員Pがシートベルト22を装着し、かつ全乗員Pの着座姿勢が適正であることを条件に、頭部保護エアバッグ30L、30Rを膨張、展開させる構成とされている。
また、乗員保護ECU34は、側面衝突又はロールオーバを検知すると、後部座席12の乗員の着座状況に依らず、カーテンエアバッグ装置28のインフレータ28Bを作動するようになっている。
[作用]
次に、本実施形態の作用を、図4に示す乗員保護ECU34の制御フローを参照しつつ説明する。
乗員保護ECU34は、ステップS10で、衝突センサ36からの信号に基づいて側面衝突が生じたか否かを判断する。肯定判断の場合は後述するステップS14に進み、否定判断の場合はステップS12に進む。ステップS12で乗員保護ECU34は、ロールオーバセンサからの信号に基づいてロールオーバが生じたか否かを判断する。肯定判断の場合はステップS14に進み、否定判断の場合はステップS10に戻る。
側面衝突又はロールオーバが生じた場合、すなわちステップS10、S12の何れかで肯定判断が成された場合、ステップS14で乗員保護ECU34は、カーテンエアバッグ装置28のインフレータ28Bを作動する。これにより、左右のカーテンエアバッグ28Aにそれぞれインフレータ28Bからのガスが供給され、該左右のカーテンエアバッグ28Aが右側座席12R、左側座席12Lに対する車幅方向外側で膨張、展開される。
ステップS14の実行後、乗員保護ECU34は、ステップS16に進み、着座センサ38L、38R、38Cからの信号に基づいて、後部座席12の各座席12L、12R、12Cに乗員Pが着座しているか否かを判断する。右側座席12R、左側座席12L、中央座席12Cの何れにも乗員が着座していない場合は、制御(プログラム)が終了される。
一方、ステップS16で肯定判断の場合、すなわち各座席12L、12R、12Cの少なくとも1座席に乗員Pが着座していると判断した場合、乗員保護ECU34は、ステップS18に進む。ステップS18で乗員保護ECU34は、バックルスイッチ40L、40R、40Cからの信号に基づいて、後部座席12に着座している全ての乗員Pがシートベルト22を装着しているか否かを判断する。否定判断の場合、すなわちシートベルト22を装着していない乗員Pがいる場合は、制御(プログラム)が終了される。
一方、ステップS18で肯定判断の場合、すなわち後部座席12の全ての乗員Pがシートベルト22を装着していると判断した場合、乗員保護ECU34は、ステップS20に進む。ステップS20で乗員保護ECU34は、頭部センサ42L、42R、42Cからの信号に基づいて、後部座席12に着座している全ての乗員Pについて頭部Hがヘッドレスト18の前方に位置する(着座姿勢が適正である)か否かを判断する。否定判断の場合、すなわち着座姿勢が適正でない乗員Pがいる場合は、制御(プログラム)が終了される。
ステップS16、S18、S20の何れかで否定判断がなされた場合、上記のように制御が終了される。すなわち、後席用センタエアバッグ装置11(のインフレータ32)が作動されることなく、制御が終了する。
一方、ステップS16、S18、S20の全てで肯定判断が成された場合、乗員保護ECU34は、ステップS22に進む。ステップS22で乗員保護ECU34は、後席用センタエアバッグ装置11のインフレータ32を作動する。すると、頭部保護エアバッグ30L、30Rのそれぞれにインフレータ32からのガスが供給される。これにより、該左右の頭部保護エアバッグ30L、30Rが中央座席12Cのヘッドレスト18Cに対するシート幅方向の両側で、かつヘッドレスト18Cの前方で膨張し、展開される。
これにより、側面衝突の際、ロールオーバの際に、後部座席12に着座している乗員Pが後席用センタエアバッグ装置11の頭部保護エアバッグ30L、30Rによって保護される。すなわち例えば、中央座席12Cと、右側座席12R及び左側座席12Lとに乗員PC、PL、PRが着座している場合、乗員PCの頭部HCと乗員PL、PRの頭部HL、HRとが接触することが、頭部保護エアバッグ30L、30Rによって抑制される。
特に、本実施形態では、側面衝突の際、ロールオーバの際にカーテンエアバッグ28Aが膨張、展開されるので、右側座席12R、左側座席12Lに乗員PL、PRが着座している場合に、該乗員PL、PRの頭部HL 、HRの車幅方向の衝突側への移動が効果的に制限される。すなわち、該カーテンエアバッグ28Aと頭部保護エアバッグ30L、30Rとの協働によって、後部座席12の着座乗員が一層効果的に保護される。また、後部座席12に着座している乗員Pは、シートベルト装置20によって各座席に拘束されることによっても、側面衝突、ロールオーバに対し保護される。
そして、この実施形態では、バックルスイッチ40、頭部センサ42の信号を用いて乗員保護ECU34が図4に示す制御フローに基づいて、乗員Pがシートベルト22を装着すると共に適正な姿勢で着座していると推定される場合にインフレータ32を作動する。このため、頭部保護エアバッグ30L、30Rによる乗員保護性能が高い。すなわち、頭部保護エアバッグ30L、30Rによる頭部への加害性が抑制され、頭部保護エアバッグ30L、30Rによる頭部保護が適切である場合に該頭部保護エアバッグ30L、30Rによる頭部保護が果たされる。
ここで、乗員保護ECU34によるインフレータ32の作動制御について、図5を参照しつつ補足する。図5には、乗員保護ECU34によるインフレータ32の5つのパターンの作動制御の例が示されている。以下の説明では、カーテンエアバッグ28Aによる頭部保護効果の説明は省略する。
パターン1では、図1に示されるように、後部座席12の全座席に乗員PL、PR、PCが着座している。また、全乗員PL、PR、PCがシートベルト22L、22R、22Cを装着すると共に、全乗員PL、PR、PCの頭部HL、HR、HCがヘッドレスト18L、18R、18Cの前方に位置している。このパターン1では、乗員保護ECU34はインフレータ32を作動し、展開された頭部保護エアバッグ30L、30Rによって、中央席12Cの乗員PCの頭部HCと左右の座席12L、12Rの乗員PL、PRの頭部HL、HRとの接触が抑制される。
また、パターン2では、図6に示されるように、中央座席12Cには乗員が着座しておらず、左右の座席12L、12Rに乗員PL、PRが着座している。また、左右の座席12L、12Rの乗員PL、PRがシートベルト22L、22Rを装着すると共に、乗員PL、PRの頭部HL、HRがヘッドレスト18L、18Rの前方に位置している。このパターン2では、乗員保護ECU34はインフレータ32を作動し、展開された頭部保護エアバッグ30L、30Rによって左右の座席12L、12Rの乗員PL、PRの頭部HL、HRの車幅方向(衝突側)への移動が制限される。
一方、パターン3では、後部座席12の全座席に乗員PL、PR、PCが着座しており、かつ全乗員がシートベルト22L、22R、22Cを装着しているものの、中央座席12Cの乗員PCの頭部HCが検出されていない。このようなパターンとして、例えば、中央座席12Cの乗員PCが着座したまま首を傾げて寝ている場合(図1に想像線にて示す頭部HC参照)など、該乗員PCの着座姿勢が乱れている場合などが想定される。このパターン3では、乗員保護ECU34はインフレータ32を作動しない。これにより、例えば膨張展開過程の頭部保護エアバッグ30L、30Rが乗員PCの頭部HCを前方に押すこと等による加害性が抑制される。
さらに、パターン4では、後部座席12の全座席に乗員Pが着座しており、かつ全乗員Pの頭部HL、HR、HCがヘッドレスト18L、18R、18Cの前方に位置しているものの、中央座席12Cの乗員Pによるシートベルト22の装着が検出されていない。このようなパターンとして、例えば、中央座席12Cの乗員Pによるシートベルト22の装着忘れなどが想定される(図示省略)。このパターン4では、乗員保護ECU34はインフレータ32を作動しない。これにより、例えばシートベルト22Cによる中央座席12Cへの拘束がないために側面衝突又はロールオーバにより側方に移動しやすい頭部HCが膨張展開過程の頭部保護エアバッグ30L、30Rによって前方に押されること等による加害性が抑制される。
またさらに、パターン5では、後部座席12に1名のみ着座(この例では右側座席12Rに着座)しており、該右側座席12Rの乗員PRはシートベルト22Rを装着すると共に、頭部HRがヘッドレスト18Rの前方に位置している(図示省略)。このパターン5では、乗員保護ECU34はインフレータ32を作動し、展開された頭部保護エアバッグ30L、30Rによって乗員PRの頭部HRの車幅方向への移動が制限される。なお、パターン5では、反衝突側の座席(例えば左側面への衝突に対し右側座席12R)に乗員Pが着座している場合に、インフレータ32を作動し、衝突側の座席にのみ乗員が着座委している場合にはインフレータ32を作動しない制御としても良い。
図5に示す5パターンの他、後部座席12への乗員Pの着座位置、シートベルト22の不装着である乗員の着座位置、姿勢乱れ(頭部の位置ずれ)の乗員が着座位置が異なる各種パターンについて、図4の制御フローに基づいてインフレータ32の作動が制御される。
なお、上記した実施形態では、後席用センタエアバッグ装置11がヘッドレスト18Cに収容された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、後席用センタエアバッグ装置11の一部又は全部がシートバック16Cに収容された構成としても良い。すなわち、例えば、頭部保護エアバッグ30L、30Rは、ヘッドレスト18Cから前方に突出して展開される構成には限られず、シートバック16Cの上端から突出して展開される構成であっても良い。
また、上記した実施形態では、側面衝突の際、及びロールオーバの際に頭部保護エアバッグ30L、30Rが膨張、展開される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、側面衝突の際、及びロールオーバの際の何れか一方の際に頭部保護エアバッグ30L、30Rが膨張、展開される構成としても良い。また、側面衝突の際、及びロールオーバの際の何れか一方の際に加えて又は代えて、例えば斜め衝突等の他の衝突形態の際に、頭部保護エアバッグ30L、30Rが膨張、展開される構成としても良い。
さらに、上記した実施形態では、着座センサ38、バックルスイッチ40をそれぞれ備えた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、バックルスイッチ40が乗員の着座の有無を検出する乗員センサを兼ねる構成としても良い。
またさらに、上記した実施形態では、乗員保護ECU34は、ステップS16で後部座席12への乗員Pの着座有無を判断した後に、ステップS18でシートベルト22の装着の有無を判断する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ステップS16、S18の順を入れ替えることでチャイルドシートの装着の有無を検出し、チャイルドシートの装着が検出された場合にはインフレータ32の作動を禁止する構成としても良い。なお、例えば、バックルスイッチ40がON信号を出力し、着座センサ38がOFF信号を出力した場合に、チャイルドシート装着ありと判断することができる。
また、上記した実施形態では、着座センサ38、バックルスイッチ40、及び頭部センサ42の検出結果に基づいてインフレータ32の作動を制御する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、インフレータ32の作動の禁止、許容を切り替える禁止スイッチを運転者の手元や後部座席12等に設けても良い。これによっても、例えばチャイルドシートの使用時等に、頭部保護エアバッグ30L、30Rの膨張、展開を禁止することができる。例えば、この構成の場合、禁止スイッチが許容モードに切り替わっている場合に上記制御が行われることとなる。
さらに、上記した実施形態では、後部座席12にエアバッグ装置10が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、3人掛けのフロントシート(ベンチシート等)、3列シートレイアウトの3人掛けの2列目又は3列目座席にエアバッグ装置10が適用されても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変形して実施可能であることは言うまでもない。
10 エアバッグ装置
11 後席用センタエアバッグ装置
12 後部座席(3人掛けシート)
12C 中央座席
16C シートバック
18C ヘッドレスト
28A カーテンエアバッグ
30L、30R 頭部保護エアバッグ
32 インフレータ(ガス供給装置)
34 乗員保護ECU(制御装置)
38C 着座センサ(乗員検出部)
40C バックルスイッチ(装着検出部)
42C 頭部センサ(頭部検出部)

Claims (4)

  1. 3人掛けシートの中央座席のヘッドレスト又は前記中央座席のシートバックの上部に設けられ、ガス供給を受けて前記中央座席の乗員の頭部に対するシート幅方向両側で膨張し展開される一対の頭部保護エアバッグを備えたエアバッグ装置。
  2. 前記一対の頭部保護エアバッグは、側面衝突及びロールオーバの少なくとも一方の際に、ガス供給を受けて膨張し展開される請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 車両天井の車幅方向両端部に設けられ、ガス供給を受けて前記3人掛けシートに対する車幅方向外側で車両内側壁に沿ってカーテン状に展開されるカーテンエアバッグをさらに備え、
    前記側面衝突及びロールオーバの少なくとも一方の際に、前記一対の頭部保護エアバッグ及びカーテンエアバッグがガス供給を受けて膨張し展開される請求項1又は請求項2記載のエアバッグ装置。
  4. 少なくとも前記中央座席への乗員の着座を検出する乗員検出部、前記中央座席の乗員によるシートベルトの装着を検出する装着検出部、及び前記ヘッドレストの前方における頭部の存在を検出する頭部検出部の検出結果に基づいて、前記一対の頭部保護エアバッグへガスを供給するガス供給装置の作動を制御する制御装置をさらに備えた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のエアバッグ装置。
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