JP2004148675A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004148675A
JP2004148675A JP2002316618A JP2002316618A JP2004148675A JP 2004148675 A JP2004148675 A JP 2004148675A JP 2002316618 A JP2002316618 A JP 2002316618A JP 2002316618 A JP2002316618 A JP 2002316618A JP 2004148675 A JP2004148675 A JP 2004148675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
power saving
cover
current
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002316618A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Kawashima
達司 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2002316618A priority Critical patent/JP2004148675A/ja
Publication of JP2004148675A publication Critical patent/JP2004148675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Abstract

【課題】省電力対象回路への電源オン時に流れる突入電流を抑制する。
【解決手段】省電力対象回路部5への電源電流の供給をオンオフするトランジスタ31と、トランジスタ31のベース電流を制限する制限抵抗34、36とを備え、制限抵抗34と制限抵抗36の抵抗値を合計した抵抗値により規定される前記ベース電流とトランジスタ31の直流電流増幅率とから得られるトランジスタ31の出力電流を所定の電流値以下にするようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、省電力機能を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、省電力化を実現するための機能を備えた画像形成装置として、画像形成動作を停止している待機状態のときや、定着部の熱ローラの温度を下げる低電力モードのとき等に、休止している制御回路やモーター等の省電力対象回路部への電源電流をオフにすることにより、これら休止している制御回路等で消費される不必要な電力やモーター等の漏れ電流を遮断し、より省電力効果を高めるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−214096号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像形成装置は、制御回路やモーター等へ供給される電源電圧を安定させるための平滑コンデンサを備えていることから、待機状態や低電力モード等の省電力モードから画像形成動作への移行(復帰)時に、休止していた制御回路やモーター等への電源電流の供給を開始すると、平滑コンデンサに図5に示すような規定電流の数十倍の突入電流が流れる。
【0005】
そのため、これらの制御回路やモーター等へ供給される電源電流を開閉するスイッチ、例えばリレースイッチや半導体スイッチには、この突入電流を考慮した定格値の大きなスイッチを使用する必要があり、コストの上昇を招いていた。また、この突入電流のために、画像形成装置の動作を制御する電源電圧が変動したり、突入電流が配線パターンを流れることによりノイズが発生したりする結果、機器の誤動作が生じる可能性があるという不都合があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、省電力対象部への電源オン時に流れる突入電流を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、省電力モードのとき電源電流の供給が休止される省電力対象回路部を本体内に備えた画像形成装置において、前記電源と前記省電力対象回路部間に介設されたスイッチ部と、省電力モード時に前記スイッチ部をオフにする省電力制御部と、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に前記省電力対象回路部へ流入する電源電流を所定の電流値以下に抑制する電流制限手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記スイッチ部は省電力モード時に省電力制御部によりオフにされ、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に前記省電力対象回路部へ流入する電源電流は、前記電流制限手段によって所定の電流値以下に抑制されるので、前記省電力対象回路部へ流入する突入電流が抑制される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記スイッチ部は、第1のトランジスタを備え、前記電流制限手段は、前記トランジスタのベース電流を制限する制限抵抗を備え、前記制限抵抗は、前記ベース電流と前記第1のトランジスタの直流電流増幅率とから得られる出力電流を前記所定の電流値以下に規定する抵抗値を有するものであることを特徴としている。請求項2に記載の発明によれば、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に、前記ベース電流は、前記制限抵抗により前記第1のトランジスタの出力電流が前記所定の電流値以下になる電流値にされるので、前記第1のトランジスタの出力電流は略前記所定の電流値以下に抑制される。これにより、前記省電力対象回路部へ流入する突入電流が抑制される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記電流制限手段は、前記ベース電流を漸増させる時定数回路をさらに備えることを特徴としている。請求項3に記載の発明によれば、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に、前記第1のトランジスタのベース電流が漸増するので、前記第1のトランジスタの出力電流が漸増する。この場合、前記第1のトランジスタのターンオン時間中の出力電流が少なくなるので、前記第1のトランジスタを安全動作領域で動作させることが容易になる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、前記時定数回路は、前記制限抵抗と直列に接続された第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタのベースに接続されるRC回路とを備えてなり、前記省電力制御部は前記スイッチをオンに復帰させる復帰信号を前記RC回路に出力することを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、前記復帰信号に応じて前記RC回路の充電が開始され、前記RC回路の充電電圧の上昇にともなって前記制限抵抗と直列に接続された前記第2のトランジスタのベース電流が漸増することにより、前記第2のトランジスタの出力電流が漸増する。そして、前記第2のトランジスタの出力電流が漸増することにより、前記制限抵抗で制限される前記第1のトランジスタのベース電流が漸増するので、前記第1のトランジスタの出力電流が漸増する。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記省電力制御部は、画像形成を行うための通常モードでの制御を行うときにオン指示信号を出力し、前記省電力モードでの制御を行うときにオフ指示信号を出力することを特徴としている。請求項5に記載の発明によれば、前記通常モードでの制御を行うときに前記省電力制御部により前記オン指示信号が出力されるので、前記省電力対象回路部へ電源電流が供給される。また、前記省電力モードでの制御を行うときに前記省電力制御部により前記オフ指示信号が出力されるので、前記省電力対象回路部への電源電流の供給が休止される。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記本体に対して開閉可能なカバーと、前記電源と前記スイッチ部との間に介設されると共に前記カバーが開状態のときにオフするカバースイッチ部と、前記カバーの開閉状態を検出するカバー開閉検出部とを備え、前記省電力制御部は、前記カバー開閉検出部により前記カバーの開状態が検出されたときに前記オフ指示信号を出力し、前記通常モードで前記カバー開閉検出部により前記カバーの閉状態が検出されたときに前記オン指示信号を出力することを特徴としている。請求項6に記載の発明によれば、前記カバーが開状態のときカバースイッチ部がオフになり、前記電源から前記省電力スイッチ部への電源電流がオフにされる。そして、前記カバー開閉検出部により前記カバーの開状態が検出されたとき、前記省電力制御部により前記オフ指示信号が出力され、前記通常モードで前記カバー開閉検出部により前記カバーの閉状態が検出されたとき、前記省電力制御部により前記オン指示信号が出力される。この場合、前記カバーの開状態が検出されたとき前記省電力スイッチ部がオフにされ、前記カバーの閉状態が検出されたとき前記省電力スイッチ部がオンにされるので、前記カバースイッチ部は、前記省電力スイッチ部がオフの状態、すなわち前記カバースイッチ部がオンしても突入電流が生じない状態でオンされる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記省電力制御部は、前記カバー開閉検出部により前記カバーの開状態が検出されてから所定の時間経過後に前記オフ指示信号を出力し、前記通常モードで前記カバー開閉検出部により前記カバーの閉状態が検出されてから所定の時間経過後に前記オン指示信号を出力することを特徴としている。請求項7に記載の発明によれば、前記カバー開閉検出部により前記カバーの開状態が検出されてから所定の時間経過後に前記オフ指示信号が出力され、前記通常モードで前記カバー開閉検出部により前記カバーの閉状態が検出されてから所定の時間経過後に前記オン指示信号が出力されるので、前記カバースイッチ部のチャタリングがなくなった後に前記省電力スイッチ部がオンオフされるようにすることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を説明するための図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観の概略を示した斜視図である。図1に示す画像形成装置は、電源供給部1、カバースイッチ2、省電力スイッチ部3、省電力対象外回路部4、省電力対象回路部5、省電力制御部6、カバー開閉検出部7、及びモード制御部8を備え、省電力対象回路部5に電源電流を供給する電源ラインは、電源電圧を平滑する平滑コンデンサ9を介してグラウンドに接続されている。
【0016】
電源供給部1は、図1に示す画像形成装置の各部に動作用電源を供給する電源装置である。電源供給部1は、カバースイッチ2を介して省電力スイッチ部3及び省電力対象外回路部4へ電源電流を出力する。また、電源供給部1は、省電力制御部6及びモード制御部8へカバースイッチ2を介さずに電源電流を出力する。
【0017】
省電力スイッチ部3は、エミッタがカバースイッチ2を介して電源供給部1に接続され、コレクタが省電力対象回路部5に接続された例えばPNP形のトランジスタ31を備える。また、トランジスタ31のエミッタとベースの間には、抵抗32とコンデンサ33が接続され、トランジスタ31のベースは制限抵抗34を介して例えばNPN形のトランジスタ35のコレクタに接続される。
【0018】
トランジスタ35のエミッタは制限抵抗36を介してグラウンドに接続され、トランジスタ35のエミッタとベース間には抵抗37が接続される。また、トランジスタ35のベースは、コンデンサ38を介してグラウンドに接続されると共にベース抵抗39を介して省電力制御部6に接続される。
【0019】
省電力対象外回路部4は、省電力モード時にも電源電流を供給する必要がある回路ブロックであり、例えば、定着部41、温度制御部42、操作部43、及び表示部44を含む。省電力対象回路部5は、省電力モード時に電源電流の供給がオフされる回路ブロックであり、例えば、スキャナ部51、像形成部52、搬送駆動部53、及び駆動制御部54の各部と、これら各部に供給される電源電圧を平滑して安定させる平滑コンデンサ9とを含む。
【0020】
図2に示す画像形成装置101において、略直方体形状の筐体(本体)102の上面部に配設された操作部43及び表示部44を除き、図1に示す電源供給部1、カバースイッチ2、省電力スイッチ部3、省電力対象外回路部4、省電力対象回路部5、省電力制御部6、カバー開閉検出部7及び平滑コンデンサ9は、筐体102の内部に配設されている。また、筐体102は、例えば、前面にヒンジ等により開閉自在にされた扉カバー103を備え、扉カバー103が閉状態のときにはユーザーが筐体102の内部に配設された各部に触れることができないようにされている。
【0021】
カバースイッチ2は、例えば突起部を備えた押しボタンスイッチであり、扉カバー103が閉状態のときは扉カバー103によってその突起部が押し込まれてオンになり、扉カバー103が開状態のときはその突起部が押し込まれることがなくオフになる。これにより、扉カバー103が開状態のときは、カバースイッチ2がオフして省電力スイッチ部3、省電力対象外回路部4、及び省電力対象回路部5へ供給される電源電流が遮断され、ユーザーが誤って筐体102の内部に収納された各部に触れた場合であっても通電された部分に触れることがないようにされている。
【0022】
操作部43は、画像形成装置101に画像形成の開始指示を受付けるスタートキーや、複写枚数等の設定指示を受付けるためのキースイッチ等からなり、これらキースイッチにより受付けられた指示情報をモード制御部8及び駆動制御部54へ出力する。表示部44は、液晶パネル等からなる表示装置で、モード制御部8及び駆動制御部54から出力された表示データに応じて画像形成の待ち受け画面や設定指示の受付画面等を表示する。
【0023】
駆動制御部54は、画像形成装置の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memoly)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及びマイクロコンピュータ等からなり、操作部43で受付けられた指示情報に応じて各部の動作を制御する制御信号を出力し、画像形成動作を行わせる。
【0024】
スキャナ部51は、扉カバー103の上面に設けられたコンタクトガラス106上に載置された原稿の画像を光学的に取得して画像データを生成する。用紙トレイ104は、画像を転写するための用紙を収納する。搬送駆動部53は、用紙を各部に搬送する図略の搬送ローラ、及び搬送ローラを駆動させる図略のモータ等からなり、搬送駆動部53からの制御信号に応じて用紙トレイ104から取り出した用紙を各部に搬送する。
【0025】
像形成部52は、帯電させたドラム状の感光体にスキャナ部51で得られた画像データに応じてレーザ光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて顕在化させたトナー像を、搬送駆動部53により搬送されてきた用紙に転写する。
【0026】
定着部41は、像形成部52でトナー像が転写された用紙に熱を加える図略の熱ローラと、熱ローラとの間にこの用紙をはさみこんで圧力を加える図略の圧ローラと、熱ローラを加熱するヒータとを備え、用紙にトナー像を定着させる。トナー像が定着された用紙は、搬送駆動部53により排紙トレイ105に排紙される。
【0027】
図1に戻って、モード制御部8は、画像形成装置101の動作モードを管理するもので、操作部43により指示情報が受付けられてから、その受付けられた指示情報に応じた画像形成動作が終了するまでを駆動モードとし、画像形成動作を休止している状態を待機モードとする。さらに、モード制御部8は、待機モードが継続している時間を計測するタイマを備え、待機モードが継続している時間が所定の時間、例えば15分継続した場合には、低電力モードであることを示す信号を温度制御部42へ出力すると共に表示部44への電源供給をオフにする。
【0028】
また、モード制御部8は、駆動モードのとき駆動モードを表わす信号を省電力制御部6へ出力し、待機モード及び低電力モードのときこれらのモードを省電力モードとして省電力モードを表わす信号を省電力制御部6へ出力する。また、モード制御部8は、操作部43のいずれかのキースイッチが押下されたことが受付けられたとき、モードを駆動モードに移行させる。
【0029】
温度制御部42は、定着部41の熱ローラの温度を検知する図略のセンサと、センサで検知された熱ローラの温度に応じてヒータをオンオフするスイッチ部を備え、熱ローラを所定の温度に保つものである。また、温度制御部42は、モード制御部8から低電力モードであることを示す信号を受付けたとき、熱ローラの温度を下げて、ヒータでの消費電力を低減させる。
【0030】
カバー開閉検出部7は、カバースイッチ2を介して電源供給部1と接続され、例えば直列接続された抵抗71と抵抗72とにより電源供給部1から印加された電源電圧を分圧して得られた電圧を抵抗73を介して省電力制御部6へ出力する。これにより、カバースイッチ2がオンのときは、カバー開閉検出部7に印加された電源電圧が省電力制御部6で受付け可能なハイレベルの信号電圧に変換されて省電力制御部6へ出力され、カバースイッチ2がオフのときは、カバー開閉検出部7に電源電圧が印加されないため省電力制御部6に印加される電圧はローレベルとなるので、省電力制御部6でカバースイッチ2のオンオフ状態、すなわち扉カバー103の開閉状態を検知することができる。
【0031】
省電力制御部6は、カバー開閉検出部7でハイレベルの電圧が得られ、かつモード制御部8から駆動モードを表わす信号を受付けたとき、省電力スイッチ部3をオンさせるべくハイレベルのオン指示信号を出力する。また、省電力制御部6は、カバー開閉検出部7でローレベルの電圧が得られとき、又はモード制御部8から省電力モードを表わす信号を受付けたときのいずれかの場合、省電力スイッチ部3をオフさせるべくローレベルのオフ指示信号を出力する。
【0032】
次に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の動作を説明する。図4は、省電力制御部6の動作を説明するためのフローチャートである。まず、省電力制御部6により、カバー開閉検出部7で得られた電圧が確認され、その電圧がハイレベルの場合、すなわち扉カバー103が閉状態の場合(ステップS1でNO)、さらに省電力制御部6によりモード制御部8からの信号が確認され、その信号が駆動モードを表わすものであった場合(ステップS2でNO)、所定の時間を計測するタイマーを起動し、タイマーがアップするまで、ステップS3、S4を繰り返す。
【0033】
そして、所定の時間が経過してタイマーがアップすると(ステップS3でYES)、省電力制御部6により省電力スイッチ部3をオンさせるべくハイレベルのオン指示信号が出力される(ステップS5)。図1を参照して省電力制御部6からオン指示信号が出力されると、ベース抵抗39及びコンデンサ38からなるRC(時定数)回路301が充電されることにより、トランジスタ35のベースに印加される電圧が漸増すると共にベース電流が漸増し、このベース電流が漸増することによりトランジスタ35のコレクタ電流が漸増する。その結果、トランジスタ31のベース電流IB1が漸増し、トランジスタ31のコレクタ電流IC1、すなわち平滑コンデンサ9を充電するための突入電流が漸増させられる。
【0034】
この場合、コレクタ電流IC1はトランジスタ31の直流電流増幅率hFE1とベース電流IB1との積で与えれられるので、突入電流は略IB1×hFE1以下に制限され、IB1の漸増に伴って漸増する。
【0035】
次に、RC回路301の充電が完了すると、トランジスタ35のベースに印加される電圧が略一定の電圧で安定すると共にベース電流が一定の電流値になり、このベース電流に応じたコレクタ電流が流れ、トランジスタ35のコレクタとエミッタの間にコレクタエミッタ間電圧VCE2が生じる。
【0036】
このとき、電源供給部1から供給される電源電圧をE、トランジスタ31のエミッタベース間電圧をVEB1、制限抵抗34の抵抗値をR、制限抵抗36の抵抗値をRとすると、略ベース電流IB1=(E―VEB1―VCE2)/(R+R)となる。また、トランジスタ31のコレクタ電流IC1=IB1×hFE1であるので、突入電流は、略IC1=hFE1×(E―VEB1―VCE2)/(R+R)以下の電流に制限される。
【0037】
したがって、例えば、省電力対象回路部5の動作時の電源電流がIである場合、hFE1×(E―VEB1―VCE2)/(R+R)≧Iとなるように、制限抵抗34の抵抗値Rと制限抵抗36の抵抗値Rとを選択することにより、省電力対象回路部5を動作させるための電源電流を供給することが可能となる。さらに突入電流が、所定の値、例えばIの2倍程度になるように制限抵抗34の抵抗値Rと制限抵抗36の抵抗値Rとを選択することにより、突入電流をIの2倍程度に抑制することができ、カバースイッチ2及びトランジスタ31として電流定格の小さな、したがって低コストのものを使用することができる。
【0038】
また、突入電流を抑制することができるので、過大な突入電流の影響により、電源電圧が変動したり、突入電流が配線パターンを流れることによりノイズが発生したりすることによる機器の誤動作の発生が抑制される。
【0039】
また、図4のステップS3、S4の処理により、扉カバー103が閉状態にされてから所定の時間が経過後に省電力制御部6からオン指示信号が出力され省電力スイッチ部3がオンされるので、例えばカバースイッチ2としてメカスイッチ等のスイッチの開閉時にチャタリングが発生するものを使用した場合であっても、カバースイッチ2のチャタリングがなくなった後の安定した電源電流を省電力対象回路部5へ供給することが可能となる。
【0040】
図3(a)は、トランジスタ31から出力されるコレクタ電流IC1の電流波形を示す図である。図3(a)に示すように、省電力制御部6からオン指示信号が出力された後、コレクタ電流IC1は漸増する。そして、RC回路301の充電完了に伴いコレクタ電流IC1が略一定の値に保たれた後、平滑コンデンサ9の充電完了に伴い突入電流がなくなり、コレクタ電流IC1が省電力対象回路部5の消費電流値まで低下して安定する。
【0041】
また、省電力制御部6からオン指示信号が出力された後、トランジスタ31のターンオン時間、例えば10μsの間、トランジスタ31のコレクタエミッタ間電圧VCE1が高い状態になる。この状態でトランジスタ31を安全動作領域内で動作させるためには、コレクタ電流IC1を低い電流値にする必要があるが、図3(a)に示すように、省電力制御部6からオン指示信号が出力された後、コレクタ電流IC1は漸増させられるので、トランジスタ31のターンオン時間の間、コレクタ電流IC1を小さくすることができ、したがって安全動作領域内で動作させることが容易になる。
【0042】
図3(b)は、トランジスタ31のオン時にベース電流IB1を漸増させることなく、急速にオンさせた場合におけるコレクタ電流IC1の電流波形を示す図である。この場合、トランジスタ31のオン直後、すなわちトランジスタ31のターンオン時間内に流れるコレクタ電流IC1が大きくなるため、安全動作領域内で動作させるためには電流定格の大きいトランジスタを用いる必要がある。
【0043】
図4に戻ってステップS1で、省電力制御部6によりカバー開閉検出部7で得られた電圧が確認され、その電圧がローレベルの場合、すなわち扉カバー103が開状態の場合(ステップS1でYES)、所定の時間を計測するタイマーが起動され、タイマーがアップするまでステップS6、S7を繰り返す。
【0044】
そして、所定の時間が経過してタイマーがアップすると(ステップS6でYES)、省電力制御部6により省電力スイッチ部3をオフさせるべくローレベルのオフ指示信号が出力され(ステップS8)、RC回路301が放電され、トランジスタ35のベース電流が漸減し、トランジスタ35がオフ状態になる。その結果、トランジスタ31のベース電流IB1が漸減し、さらに零になることにより、トランジスタ31のコレクタ電流IC1が漸減し、さらにオフする。
【0045】
これにより、扉カバー103が開状態にされてから所定の時間が経過後に省電力制御部6からオフ指示信号が出力され省電力スイッチ部3がオフされるので、例えばカバースイッチ2としてメカスイッチ等のスイッチの開閉時にチャタリングが発生するものを使用した場合であっても、カバースイッチ2のチャタリングがなくなった後の電源電流が安定した状態で、トランジスタ31をオフさせることが可能となる。
【0046】
また、ステップS2で、省電力制御部6によりモード制御部8からの信号が確認され、その信号が省電力モードを表わすものであった場合(ステップS2でYES)、省電力制御部6により省電力スイッチ部3をオフ指示信号が出力され(ステップS8)、上記と同様にしてトランジスタ31がオフされる。これにより、省電力モード時に動作させる必要のない省電力対象回路部5へ供給される電源電流が遮断され、省電力対象回路部5に含まれる休止中の制御回路等で消費される電流やモーター等の漏れ電流を遮断し、より省電力効果を高めることができる。
【0047】
また、ステップS1、ステップS6〜S8の処理により、カバースイッチ2がオフしたときはトランジスタ31がオフにされ、カバースイッチ2がオンするときは、トランジスタ31がオフにされている状態でカバースイッチ2がオンするようにされるので、カバースイッチ2のオン動作によっては突入電流が生じることがなく、省電力対象回路部5への電源電流の供給の開始は、省電力スイッチ部3により突入電流が抑制された状態で行われる。
【0048】
なお、省電力モードには、待機モードと低電力モードとを含む構成を示したが、待機モードは省電力モードには含まれない構成としてもよい。また、低電力モードは、熱ローラのヒータをオフするモードを含んでもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に前記省電力対象回路部へ流入する電源電流は、前記電流制限手段によって所定の電流値以下に抑制されるので、前記省電力対象回路部へ流入する突入電流を抑制できる。
【0050】
請求項2に記載の発明によれば、前記第1のトランジスタの出力電流は略前記所定の電流値以下に抑制されるので、前記省電力対象回路部へ流入する突入電流を抑制できる。
【0051】
請求項3に記載の発明によれば、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に、前記第1のトランジスタの出力電流が漸増するので、前記第1のトランジスタのターンオン時間中の出力電流が少なくなり、前記第1のトランジスタを安全動作領域で動作させることが容易になる。
【0052】
請求項4に記載の発明によれば、前記RC回路の充電による電圧の上昇を用いて前記第1のトランジスタの出力電流を漸増させることができる。
【0053】
請求項5に記載の発明によれば、前記省電力モードでの制御を行うときは前記省電力対象回路部への電源電流の供給が休止されるので、電力消費を抑制することができる。
【0054】
請求項6に記載の発明によれば、前記カバースイッチ部がオンすることにより突入電流が生じることがない。
【0055】
請求項7に記載の発明によれば、前記カバースイッチ部のチャタリングがなくなった後に前記省電力スイッチ部をオンオフされることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を説明するための図面である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観の概略を示した斜視図である。
【図3】トランジスタ31に流れるコレクタ電流の電流波形を説明するための図である。
【図4】省電力制御部6の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来例による突入電流の電流波形を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電源供給部
2 カバースイッチ
3 省電力スイッチ部
4 省電力対象外回路部
5 省電力対象回路部
6 省電力制御部
7 カバー開閉検出部
8 モード制御部
9 平滑コンデンサ
31 トランジスタ(第1のトランジスタ)
32,37 抵抗
33 コンデンサ
34,36 制限抵抗
35 トランジスタ(第2のトランジスタ)
38 コンデンサ
39 ベース抵抗
41 定着部
42 温度制御部
43 操作部
44 表示部
51 スキャナ部
52 像形成部
53 搬送駆動部
54 駆動制御部
71,72,73 抵抗
101 画像形成装置
102 筐体(本体)
103 扉カバー(カバー)
104 用紙トレイ
105 排紙トレイ
106 コンタクトガラス
301 RC回路(時定数回路)

Claims (7)

  1. 省電力モードのとき電源電流の供給が休止される省電力対象回路部を本体内に備えた画像形成装置において、前記電源と前記省電力対象回路部間に介設されたスイッチ部と、省電力モード時に前記スイッチ部をオフにする省電力制御部と、前記スイッチ部のオフからオンへの復帰時に前記省電力対象回路部へ流入する電源電流を所定の電流値以下に抑制する電流制限手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スイッチ部は、第1のトランジスタを備え、前記電流制限手段は、前記トランジスタのベース電流を制限する制限抵抗を備え、前記制限抵抗は、前記ベース電流と前記第1のトランジスタの直流電流増幅率とから得られる出力電流を前記所定の電流値以下に規定する抵抗値を有するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記電流制限手段は、前記ベース電流を漸増させる時定数回路をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記時定数回路は、前記制限抵抗と直列に接続された第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタのベースに接続されるRC回路とを備えてなり、前記省電力制御部は前記スイッチをオンに復帰させる復帰信号を前記RC回路に出力することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記省電力制御部は、画像形成を行うための通常モードでの制御を行うときにオン指示信号を出力し、前記省電力モードでの制御を行うときにオフ指示信号を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記本体に対して開閉可能なカバーと、前記電源と前記スイッチ部との間に介設されると共に前記カバーが開状態のときにオフするカバースイッチ部と、前記カバーの開閉状態を検出するカバー開閉検出部とを備え、前記省電力制御部は、前記カバー開閉検出部により前記カバーの開状態が検出されたときに前記オフ指示信号を出力し、前記通常モードで前記カバー開閉検出部により前記カバーの閉状態が検出されたときに前記オン指示信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記省電力制御部は、前記カバー開閉検出部により前記カバーの開状態が検出されてから所定の時間経過後に前記オフ指示信号を出力し、前記通常モードで前記カバー開閉検出部により前記カバーの閉状態が検出されてから所定の時間経過後に前記オン指示信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
JP2002316618A 2002-10-30 2002-10-30 画像形成装置 Pending JP2004148675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002316618A JP2004148675A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002316618A JP2004148675A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004148675A true JP2004148675A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32460269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002316618A Pending JP2004148675A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004148675A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020096434A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 キヤノン株式会社 電源装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020096434A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 キヤノン株式会社 電源装置及び画像形成装置
JP7224888B2 (ja) 2018-12-11 2023-02-20 キヤノン株式会社 電源装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090074442A1 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
JP2002333872A (ja) Lcd電源制御方法とその制御回路及びこの制御回路を有する画像形成装置
US6331699B1 (en) Microwave heating apparatus requiring reduced power in a standby state
US20080061634A1 (en) Power-supply control device, interlock device, and electric apparatus
JP4449547B2 (ja) 画像形成装置
JP2004148675A (ja) 画像形成装置
JP2002146878A (ja) トイレ装置
JP2006173695A (ja) 画像形成装置
JP2004021040A (ja) 電子機器及び画像形成装置における制御方法
JPS59201078A (ja) 像形成装置
JPH09269706A (ja) 画像形成装置
JP3538278B2 (ja) 画像形成装置の電力制御ユニット
JP2008272143A (ja) 炊飯器
JP3464635B2 (ja) 炊飯器
JPS5814848A (ja) 電子複写機の節電制御装置
JP2004184608A (ja) 画像形成装置
JPS59201079A (ja) 像形成装置
JP3594834B2 (ja) 炊飯器
JP2004142224A (ja) 画像出力装置
JP2842843B2 (ja) ヒータ電流制御回路
JP3360967B2 (ja) 画像形成装置
JP3158866B2 (ja) 冷却装置
JP2001142362A (ja) 画像形成装置及び該画像形成装置に用いられる電源装置の制御方法
JP2023067429A (ja) 画像形成装置
JP3518831B2 (ja) 画像形成装置における電力制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080520