JP2004148034A - 透明薬袋袋詰機 - Google Patents

透明薬袋袋詰機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004148034A
JP2004148034A JP2002319406A JP2002319406A JP2004148034A JP 2004148034 A JP2004148034 A JP 2004148034A JP 2002319406 A JP2002319406 A JP 2002319406A JP 2002319406 A JP2002319406 A JP 2002319406A JP 2004148034 A JP2004148034 A JP 2004148034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medicine
medicine bag
hanger
bag
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002319406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4052924B2 (ja
Inventor
Shiro Omura
司郎 大村
Hideaki Hirobe
英明 廣部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosho Inc
Original Assignee
Tosho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosho Inc filed Critical Tosho Inc
Priority to JP2002319406A priority Critical patent/JP4052924B2/ja
Publication of JP2004148034A publication Critical patent/JP2004148034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4052924B2 publication Critical patent/JP4052924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】ハンガー懸吊方式により一連の薬袋を纏めて取り扱えるようにする。
【解決手段】投入予定薬剤の情報を印字された単票状態の透明な薬袋2に薬剤3を投入する薬袋袋詰機10において、薬袋2の口2aを封じる封止機構51と、その薬袋2に湾曲線状の貫通穴2bを開けるカッター機構52と、細長いハンガー部材53を着脱自在に保持するハンガー保持機構54と、そこへ薬袋2を運んでその貫通穴2bにハンガー部材53を挿通させる薬袋移載機構55にて薬袋2をハンガー部材53に吊す懸吊手段とを設ける。ハンガー部材53は、棒材を全体的にはU字状に曲げるとともに一端部を鋭角に他端部を鈍角に曲げて作る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アンプル・瓶・PTP・箱などの容器に入った薬剤を薬袋に詰め込む薬袋袋詰機に関し、詳しくは、袋詰め後の薬剤を取り扱うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の薬袋袋詰機では、袋詰めしようとしている薬剤を薬剤投入機構にて薬剤投入位置で落下させるとともに、予め薬剤投入位置の下方に口を開けた状態で薬袋を薬袋保持機構にて保持しておくことで、薬剤の自動袋詰めが行われていた。その薬剤投入機構は、投入予定薬剤の収集や搬入がトレーを用いて行われる場合には、トレーを傾動させることでトレー内の全薬剤を一気に纏めて投入するようになっている。これに対し、投入予定薬剤の収集や搬入がベルトコンベア等の搬送機構での直接搬送にて行われる場合には、各薬剤が運ばれてくる度にバラバラで投入される。もっとも、ベルトコンベア等での直接搬送の場合でも、搬送経路終端等にシャッタを付設して搬入薬剤を一時貯留するようになった薬剤投入機構では、シャッタを開けることで貯留薬剤が一気に纏めて投入される。何れにしても、薬剤投入機構におけるベルトコンベア、即ち収集後の薬剤やトレーを搬送して薬剤投入位置に至るベルトコンベアは、単線であるか単線に等しいものであった(例えば特許文献1参照)。
また、袋詰め後の薬剤に関しては、薬剤投入後直ちに薬袋をそのまま袋詰機から排出するか、ベルトコンベア等にて搬出するようになっていた。あるいは、トレーに入れて運び出すようになっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−212208号公報 (第5頁、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような薬袋袋詰機は、袋詰めを自動で行うので、処理効率が良いという利点に加えて、袋詰め時もその後も人の手が薬剤に直には触れないで済むという利点もある。特に、薬袋を透明にすると、薬袋を開封しないで監査まで行えることから、施用時は別としてそれまでの薬剤と手との直接接触をほとんど無くすこともできるので、院内感染の防止効果向上等の観点からも、薬袋袋詰機利用の透明薬袋デリバリ方式が注目されつつある。
【0005】
しかしながら、従来の透明薬袋袋詰機では、袋詰め後の薬剤の取扱単位が薬袋単位とトレー単位の何れであろうと、調剤の順番を最終監査時まで物理的な状態にて維持するようにはなっていない。このため、薬袋が複数あると監査時や施用時等に目視で薬袋印刷情報等を読み取って薬袋を薬剤の使用順に整列させることも必要とされ、それも薬剤師や看護婦等の作業に含まれる。この作業は、施用と同等に誤り無く行わなければならないので医療従事者に重い負担を掛けるが、監査時等に薬剤を薬袋から出し入れする状況下では避けられないものと思われていた。
【0006】
ところが、透明薬袋を採用すれば監査時等に薬袋を開封しなくても済むようになるので、その効用を薬剤と手との直接接触の防止にとどめることなく更に進めて、上記の作業負担まで軽減できるようにすることが望ましい。
そして、そのためには、調剤の順番を維持したい薬剤を詰め込んだ複数の薬袋はそれを一連のものとして纏めて取り扱えるよう、調剤の順番が薬袋の並びという物理的な状態に反映され維持されるような薬袋の排出手段・搬出手段を案出することが技術的な課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、一連の薬袋を纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために発明された第1乃至第4の解決手段について、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0008】
[第1の解決手段]
第1の解決手段の透明薬袋袋詰機は、出願当初の請求項1に記載の如く、投入予定薬剤の情報を印字された単票状態の透明な薬袋に薬剤を投入する薬袋袋詰機において、前記薬袋の口を封じる封止機構と、その薬袋に貫通穴を開けるカッター機構と、細長いハンガー部材を着脱自在に保持するハンガー保持機構と、前記貫通穴に前記ハンガー部材を挿通させて前記ハンガー部材に前記薬袋を吊す懸吊手段とを設けたものである。
【0009】
このような第1の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、患者や処方箋の同一性などに基づいて関係する一連の薬袋は、同一のハンガー部材に掛けられて、先入れ先出し可能に纏められる。これにより、一連の薬袋は、単票状態に分離されていても、纏めて搬送や監査等に供されるとともに、そのときにも調剤の順番に並んでいるので、取り扱い易いのに取り違い等は起き難いものとなる。特に、薬袋の口が封じられているので、その後は薬剤が薬袋に収納されたままであり、薬袋に透明なものが採用されているので、薬剤を取り出さなくても監査が行える。しかも、薬袋をハンガー部材に掛けたままでも監査が行える。これにより、施用時まで確実に順番が維持される。
したがって、この発明によれば、薬袋をハンガーにて吊す懸吊方式により一連の薬袋を纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を実現することができる。
【0010】
[第2の解決手段]
第2の解決手段の透明薬袋袋詰機は、出願当初の請求項2に記載の如く、上記の第1の解決手段の透明薬袋袋詰機であって、前記カッター機構が前記貫通穴を開けるに際して湾曲線状の切れ目を入れるようになっている、というものである。
【0011】
このような第2の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、貫通穴を開けても貫通穴のところが薬袋から欠落する訳でなく、薬袋の部材は印刷情報も含めて総てが残っている。そして、貫通穴にハンガー部材を通したときにも、切れ目の内側部分が変形はしても残っていて、そのハンガー部材を抜けば、薬袋を元に戻すことが可能である。そのため、貫通穴を薬袋の何処に開けても、例え薬剤情報の印刷箇所に開けたとしても、薬剤情報が読取不能になることは無い。
これにより、ハンガー懸吊方式を採用しても、薬袋への薬剤情報には何らの制約も課されないので、ハンガー懸吊方式の具体化が容易に行える。
したがって、この発明によれば、薬袋をハンガーにて吊す懸吊方式により一連の薬袋を纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を容易に実現することができる。
【0012】
[第3の解決手段]
第3の解決手段の透明薬袋袋詰機は、出願当初の請求項3に記載の如く、上記の第1,第2の解決手段の透明薬袋袋詰機であって、前記懸吊手段が、前記薬袋を運んでその貫通穴に前記ハンガー部材を挿通させる薬袋移載機構にて具現されている、というものである。
【0013】
このような第3の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、ハンガー部材に薬袋を吊すに際して、薬袋がハンガー部材のところへ運ばれる。
これにより、ハンガー部材は動かさないでも良くなるので、ハンガー部材に複数・多数の薬袋が掛かっていても、それらの揺れや衝突による薬剤の損壊が回避される。または損壊のおそれが少なくなる。
したがって、この発明によれば、薬袋をハンガーにて吊す懸吊方式により一連の薬袋を安全に纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を実現することができる。
【0014】
[第4の解決手段]
第4の解決手段の透明薬袋袋詰機は、出願当初の請求項4に記載の如く、上記の第1〜第3の解決手段の透明薬袋袋詰機であって、前記ハンガー部材が棒材からなりU字状に曲がっている、というものである。
【0015】
このような第4の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、多数使用されるハンガー部材を製造する際、汎用の安価な棒材に切断や曲げ加工を施す程度のことで、ハンガー部材が出来上がる。また、ハンガー部材で纏められた薬剤や薬袋を持ち運ぶ際には、U字状ハンガー部材における中央の曲折部や一端側直線部に薬袋を吊り下げ、他端側直線部に手を掛けて持ち上げることで、両手でも片手でも簡単に運べる。
【0016】
これにより、ハンガー部材が安価かつ容易に製造できるうえ、薬袋を連ねていてもハンガー部材を手に持って運ぶのが楽に行えることとなる。
したがって、この発明によれば、薬袋をハンガーにて吊す懸吊方式により一連の薬袋を纏めて容易に取り扱える透明薬袋袋詰機を安価に実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の透明薬袋袋詰機について、これを実施するための幾つかの形態を説明する。
【0018】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態は、上述した第4解決手段の透明薬袋袋詰機であって、前記ハンガー部材の一端部または両端部に内向きの曲げが形成されている、というものである。
この場合、曲げの働きによって、薬袋が抜け落ち難くなるので、取り扱いが一層楽になる。
【0019】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施形態は、上述した第4解決手段の透明薬袋袋詰機であって、前記ハンガー部材の両端部に内向きの曲げが形成されていて、その一方が鋭角になっており、他方が鈍角になっている、というものである。
この場合、薬袋をハンガー部材に掛けるときには鋭角な端部から行い、外すときには鈍角な端部から行うことで、纏めて扱うときの落下防止とその後の順次使用等の容易性との両立を図ることができる。
【0020】
[第3の実施の形態]
ところで、既述した従来の薬袋袋詰機では、薬剤をバラで投入する場合はもちろん、纏めて投入する場合も、薬剤同士が衝突しその衝撃で薬剤容器が壊れたりしないよう、投入は時間をかけてゆっくり行わなければならなかった。また、アンプルの首など折れやすい部分にボトル等が落下衝突すると、例えゆっくり投入しても損傷しやすいので、そのような薬剤を一緒に袋詰めするのは避けなければならなかった。このため、薬袋袋詰機の利用は未だ限られている。そこで、透明薬袋デリバリ方式の実用化にも十分に役立つべく、薬袋への薬剤投入を従来より短時間で効率良く行っても、さらにアンプルや小ボトル等の各種薬剤を組み合わせて一緒に袋詰めしても、薬剤容器に損傷を与えることなく優しく薬剤の袋詰めがなされるよう、薬剤投入機構に工夫を凝らすことも更なる課題となる。
【0021】
本発明の第3の実施形態は、そのような課題をも解決するためになされたものであり、上述した解決手段および実施形態の透明薬袋袋詰機であって、薬剤を薬袋に投入するために、次の薬袋保持機構と搬送機構とを備えたものである。すなわち、薬袋保持機構は、前記薬袋を薬剤投入位置に又はその下方に保持してその口を開けるものである。また、搬送機構は、薬剤投入機構として機能すべく前記薬剤を前記薬剤投入位置まで搬送して落下させるものであって、具体的には、薬剤受入位置から前記薬剤投入位置まで水平に延びた第1ベルトコンベヤーユニットと、これに並走して前記薬剤受入位置から前記薬剤投入位置に向かう第2ベルトコンベヤーユニットと、これの搬送路に斜交して設けられたガイド部材と、前記第1ベルトコンベヤーユニットの搬送路先端を開閉するシャッター部材とを具備している。
【0022】
この場合、投入予定薬剤は、薬剤受入位置で搬送機構に渡されるとき、第1,第2ベルトコンベヤーユニット双方の搬送路上に広がるので、重なりあって壊れるという心配が無い。それから薬剤投入位置に向けて搬送されるが、その際、第2ベルトコンベヤーユニット上の薬剤がガイド部材によって第1ベルトコンベヤーユニット上へ移され、それらの合流薬剤がシャッター部材によってその手前に留められて、再び纏められる。そして、薬袋の準備が調ったところで、その口から薬袋中へ投入される。こうして、薬剤が薬剤受入口から薬剤投入位置まで搬送されるとき、それに伴い、薬剤がガイド部材によって集合させられると同時に或る程度は整列もさせられる。そして、この整列集合機能により、薬剤を搬器から薬袋へ直に纏めて投入するよりも優しく、単にコンベヤーを介してバラバラに投入するよりも素早く、薬袋への薬剤投入が行えることとなる。したがって、この実施形態によれば、薬袋への薬剤投入を優しく且つ素早く行える薬袋袋詰機を実現することができる。
【0023】
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施形態は、上述した第3実施形態の透明薬袋袋詰機であって、前記第1ベルトコンベヤーユニットが前記第2ベルトコンベヤーユニットより長くなっている、というものである。
この場合、第2ベルトコンベヤーユニットの先端が薬剤投入位置まで来ないので、第1ベルトコンベヤーユニットの先端を薬袋の口に近づけることや或いは口の中に一時挿入することも可能となる。これにより、衝撃を少なくしながらも薬剤の投入は確実に行える。
【0024】
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施形態は、上述した第4実施形態の透明薬袋袋詰機であって、前記第1ベルトコンベヤーユニットが、前記薬剤投入位置に向けて進退可能なものであり、前記シャッター部材の開動作に同期して搬送および後退を行うようになっている、というものである。
この場合、開動作と搬送とによって薬剤が確実に薬袋の口中へ落とされるとともに、同時になされる後退によって薬剤の水平方向運動は抑制されるので、薬剤は静かに落下する。これにより、薬剤投入が更に優しいものとなる。
【0025】
[第6の実施の形態]
本発明の第6の実施形態は、上述した第3〜第5の実施形態の透明薬袋袋詰機であって、前記第1ベルトコンベヤーユニットが前記第2ベルトコンベヤーユニットより速く搬送するようになっている、というものである。
この場合、搬送速度に差のあるところでは薬剤の長手方向が搬送方向を向きやすくなるので、搬送に伴って或る程度の薬剤整列も行われる。その整列機能にてガイド部材の整列集合機能が強化されることにより、比較的簡単な装置構成でも、薬剤の合流や再集合が一層円滑かつ的確に行われる。
【0026】
このような解決手段や実施形態で達成された本発明の透明薬袋袋詰機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の第1,第2実施例により説明する。
図1〜図5に示した第1実施例は、上述した第1〜第4の解決手段および各実施形態を具現化したものである。図6に示した第2実施例は、その応用例であり、他の装置と連携する調剤システムである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、一般的な筐体パネルや,ベース,フレーム,ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具、電動モータ等の駆動部材などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
【0027】
【第1実施例】
本発明の薬袋袋詰機の第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、その要部の構造を示す斜視図である。
【0028】
この薬袋袋詰機10には、単票状態の薬袋2を薬剤投入可能に保持する薬袋保持機構20と、薬剤を薬袋に投入する薬剤投入機構としての搬送機構30と、ヒートシールヘッド51を含む封止機構と、カッター刃52を含むカッター機構と、細長いハンガー53(ハンガー部材)をストックしておくハンガーレール54を含むハンガー保持機構と、ロッド55を含む薬袋移載機構(懸吊手段)とが、図示しない筐体内に具備されている。これらは、何れも、図示しないコントローラによりプログラムに従って制御されて連携動作するようになっている。
【0029】
また、薬袋への印刷に加えて薬袋の単票化も行うプリンタ11や、プリンタ11から薬袋保持機構20まで薬袋2を移送するリフタ12及びシフタ13、薬剤受入位置で薬剤3を薬剤トレー4から搬送機構30に移載するアーム14も、この例では筐体内に具備されているが、これらは外付けでも良く、必須でも無い。その他、投入予定薬剤の入った薬剤トレー4を搬入するコンベア5や、薬剤投入後の薬袋2の入った薬袋トレー6を搬出するコンベア7も、一部が薬袋袋詰機10に組み込まれて、筐体の内外に亘っている。これらもコントローラのプログラム制御にて連携動作するようになっている。
【0030】
プリンタ11は、長く連続した薬袋材料1に投入予定薬剤の情報を印字するとともに、所定長だけ送り出してから切断も行うが、それに加えて、何れか一方の切断部を加熱溶着等にてシールすることで、単票状態の薬袋2を作成するようになっている。薬袋2のシールされなかった切断部は開閉可能な口2aとなる。薬袋材料1は、透明で柔らかいプラスチックフィルムからなり、長い筒状体に形成して、それを巻き取ってロール紙状にしたものである。薬剤の情報は、処方箋データや派生した調剤データ等から得られ、例えば、薬品名や,数量,患者名などが印刷されるようになっている。
【0031】
シフタ13は、薬袋2を乗載可能なベルトコンベア或いはテーブル等からなり、プリンタ11から排出される単票の薬袋2を排出速度に同期して水平に移送することで、薬袋2を広げた状態で受け取るようになっている。また、リフタ12は、シフタ13上の薬袋2を真空吸着等にて持ち上げて、薬袋保持機構20のプレート22上へ運ぶことで、薬袋2を水平に広げたまま移送するようになっている。なお、このような薬袋移送手段12,13は、そこに次のオープナー21やプレート22を配置すれば、省いても良い。
【0032】
薬袋保持機構20には、薬袋2を受け取るプレート22と、口2aを開けるオープナー21とが設けられている。プレート22は、ほぼ平坦な板状体からなり、薬袋2の保持面に真空吸着用の小孔等が形成されており、支軸23にて揺動可能・回転可能に支持され水平と鉛直いずれの状態もとれるようになっている。水平状態で保持面が上を向くようにもなっており、後に詳述するカッター刃52を挿通可能な逃げ穴22aも貫通形成されている。オープナー21も、ほぼ平坦な水平の板状体からなり、下面に真空吸着用の小孔等が形成されており、プレート22の上方で上下動可能に支持されている。何れも真空吸着面・真空吸着範囲が薬袋2より狭くなっており、薬袋2を上下から挟んで吸着して離れることで口2aを大きく開かせるようになっている。なお、オープナー21とリフタ12とを一体化して、部品点数の削減や引渡工程の省略を図るのも良い。
【0033】
搬送機構30は、薬剤3を薬剤受入位置から薬剤投入位置まで搬送して落下させるために、その間に亘って水平にエンドレスベルトを延ばしたコンベア31(第1ベルトコンベヤーユニット)を具備しており、その先端部には搬送路の開閉を行うシャッタ36(シャッター部材)が付設されている。
また、それだけでなく、この搬送機構30には、従来は無かったコンベア32,33(第2ベルトコンベヤーユニット)とガイド34,35(ガイド部材)も設けられている。さらに、コンベア31には図示しない直線往復駆動機構も付設されていて、コンベア31が搬送方向と同じ向きに即ち薬剤投入位置に向けて進退しうるようになっている。
【0034】
コンベア32,33は、コンベア31同様にベルト搬送を行うものであるが、長さがコンベア31より短い。コンベア31の両脇に分かれ、基端部を揃えて並列に設置されて、コンベア31に並走して薬剤受入位置から薬剤投入位置に向かうが薬剤投入位置には至らないものとなっている。また、これによって基端側が複線化された搬送機構30は、薬剤受入位置のところの搬送路の幅が拡張され、薬袋受入範囲・薬袋受入面積の広いものとなる。なお、コンベア32,33は、何れか1本に減らしても良く、3本以上に増やしても良い。
【0035】
ガイド34,35は、他の側板や,仕切部材,シャッタ36等と共に搬送機構30の搬送路を囲んで、薬剤3が搬送路からこぼれ落ちないようにしているが、特にガイド34,35は、その搬送路に斜交して設けられている。具体的には、薬剤受入位置側がコンベア32,33上方に位置し、薬剤投入位置側がコンベア31上方に位置して、搬送路の幅を徐々に狭めるようになっている。なお、搬送路に余裕があれば、ガイド34,35の手前にもそれらと同じか少し短い斜交ガイド34a,35bを設けて(図2(a)参照)、ガイド部材を複列化・多列化すると一層良い。
【0036】
コンベア31,32,33の搬送速度は何れもコントローラのパラメータ設定等にて変更や調整が可能になっているが、その設定に際しては、コンベア31の搬送速度がコンベア32及びコンベア33の搬送速度より速くなるよう、プログラムにて条件が課される又は設定値が矯正されるようにもなっている。
コンベア31の前進速度もコントローラのパラメータ設定等にて変更や調整が可能になっているが、コンベア31の後退速度はコンベア31の搬送速度と同じに自動設定される。また、薬剤投入のためにシャッタ36を開けたときは直ちに搬送動作と後退動作とをコンベア31に行わせるようにも、コントローラがプログラムされている。
【0037】
ヒートシールヘッド51には細長い発熱体が設けられており、封止機構は、ヒートシールヘッド51をプレート22上方で上下動させるとともに、プレート22に当接させたときに通電も行うことで、プレート22上の薬袋2の口2a部分を加熱して溶着させるようになっている。なお、ヒートシールヘッド51は、その全体または一部がオープナー21と一体化されていても良く、封止機構は、薬袋2の口2aを恒久的に封じ得るものであれば、加圧や接着など他の方式のものでも良い。
【0038】
カッター刃52は、刃形がU字状やV字状あるいは一部欠けた不完全な円弧状になっており、カッター機構は、カッター刃52を下向きにしてプレート22上方で上下動させるようになっている。そして、カッター刃52が薬袋2と共にプレート22を逃げ穴22aのところで貫ぬくことで、薬袋2にカッター刃52の刃形と同じ湾曲線状の切れ目が入れられ、ハンガー53挿通用の貫通穴2bが形成されるようになっている。なお、図示のようにカッター刃52とオープナー21とを別体にしてカッター刃52の作動時にオープナー21が逃げるようにしても良く、図示は割愛したが、オープナー21にもプレート22の逃げ穴22aと同様の逃げ穴を形成しておいても良く、カッター刃52をオープナー21に装着しても良い。
【0039】
ハンガー53は、丈夫で曲げ加工にも適した例えばステンレススチール等の棒材から作られ、全体的にはU字状になるよう曲げられる。そして、曲折部から2本の直線部がほぼ平行に延びており、その両端部には内向きの局部的な曲げが更に形成されたものとなっている(図4も参照)。その一方は百数十度も曲げられて釣り針の返しのような鋭角端53aとなり、他方は数十度だけ曲げられて鈍角端53bとなっている。
【0040】
ハンガーレール54は、水平に設置された平行なパイプ等からなり、多数のハンガー53を横向きにして掛けられるようになっている。ハンガー保持機構には、図示したハンガーレール54に加えて、図示は割愛したが、薬袋2の受取位置である鉛直状態のプレート22の前方位置へ先頭のハンガー53を送り出す機構や、そこにハンガー53を一時固定させる機構、そのハンガー53をハンガーレール54から外して薬袋トレー6へ送り出す機構なども設けられている。なお、ハンガーレール54は、パイプに限らず、例えば長板等からなるものでも良く、ハンガー保持機構も、レール方式に限られるものでなく、他の方式たとえばベルト搬送方式やアーム移送方式などであっても、複数のハンガー53を着脱自在に保持して順に供給しうるものであれば良い。
【0041】
ロッド55は、図示しないエアシリンダ又はボールネジ等の直線駆動部材に連結されていて往復運動するものであり、その先端部で鉛直状態のプレート22をハンガーレール54に向けて進退させるようになっている。薬袋移載機構は、そのような駆動付きのロッド55と兼用のプレート22とにて具体化されており、前進したとき、そこで待っている先頭のハンガー53に薬袋2を引き渡すために、薬袋2の貫通穴2b及びプレート22の逃げ穴22aがハンガー53の一端を目掛けて進みハンガー53が穴2bに挿通するよう、進行方向や行程が設定されている。なお、ロッド55は、プレート22や薬袋2をハンガー53のところへ運べれば他の形状のものでも良く、薬袋移載機構は、プレート22とは別個の部材にて薬袋2を保持して運ぶようになっていても良い。
【0042】
その他、この薬袋袋詰機10には、袋詰め対象の薬剤3が自動搬入されることに対応して、薬袋受入位置の近くにアーム14等からなる薬剤移載手段が設けられている。アーム14は、コンベア5で運ばれて来た薬剤トレー4を薬袋受入位置で傾動させて薬剤トレー4から薬剤3を搬送機構30の搬送路上に移し替えるものである。図示したのは押し上げるタイプのものであるが、引っ張る方式でも良く、把持する方式でも、移載できれば良い。
【0043】
薬剤トレー4は、プラスチック製の小箱であり、上面開口の縁に鍔状の張出部が形成されている。コンベア5は、薬剤トレー4の2辺の張出部を上下から挟んで搬送するようになっている。これにより、搬送音や,その他の騒音,振動が、ほとんど無くなった。また、底面全体の搬送機構と比べ、つば搬送は構造がシンプルでメンテナンスもしやすい。
【0044】
薬袋トレー6も上面の開いたプラスチック製の箱であるが、これは、コンベア7での搬送に加えて人手での運搬もなされることや、袋詰め終了後の薬袋2を一個に限らず複数・多数収容することもあるため、コンベア7は、ベルトの上に薬袋トレー6の底面を乗せて薬袋トレー6の搬送を行い、その際にハンガーレール54からハンガー53が送り出されるところの下方を通過させたり一時停止させたりするようになっている。
【0045】
この第1実施例の薬袋袋詰機について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(a)〜(d)は、何れも搬送機構の平面図であり、その薬剤搬送動作に伴う整列集合状態を時系列で示している。また、図3(a)〜(d)は、何れも搬送機構および薬袋保持機構についての薬剤投入位置近傍部分の側面図であり、その薬剤投入動作を時系列で示している。さらに、図4(a)〜(d)は、何れも薬袋保持機構のプレー22とハンガー保持機構のレール54と先頭のハンガー53との側面図であり、それらを作動させる懸吊手段の薬袋懸吊動作を時系列で示している。また、図5は、ハンガー部材で纏めた一連の薬袋の取扱状況を示し、(a)が薬袋トレー収容状態の斜視図、(b)が持ち運び状態、(c)が薬袋の取り外し方、(d)が外した薬袋の正面図である。
【0046】
この薬袋袋詰機10は、一緒に袋詰めされる幾つかの薬剤3が薬剤トレー4に収容されてコンベア5にて搬入されるとともに、薬剤3を詰め込まれた一連の薬袋2がハンガー53にて纏められてから薬袋トレー6に収容されてコンベア7にて搬出されるような環境下で使用され、搬入された薬剤3を薬剤トレー4から受け入れて薬袋2に投入するとともに、その薬袋2に投入予定薬剤の情報を印刷することも行う。スループット向上のため投入準備と情報印刷はできるだけ並行になされる。
【0047】
すなわち(図1参照)、処方箋データ等に基づいて必要な薬剤3が収集され、それを収容した薬剤トレー4が搬入されると又は搬入予定の通知等を受けると、コントローラの指示に従ってプリンタ11が作動し、それによって薬剤3の情報を印字された単票状態の薬袋2が作成される。その薬袋2は、リフタ12によって薬袋保持機構20のところへ移送され、水平状態のプレート22に乗せられて吸着される。こうして、薬剤投入位置に保持される。それから、薬袋2は、オープナー21の一連の動作によって具体的には下降と吸着と上昇という動作によって、口2aが大きく開けられる。こうして、薬袋2が口を開けた状態で薬剤投入位置に保持され、薬袋2側は薬剤投入が可能な状態となる。
【0048】
一方(図1参照)、薬剤トレー4がコンベア5にて薬剤受入位置まで搬送されて来ると、その薬剤トレー4がアーム14によって傾動させられるので、それに入っていた薬剤3は、コンベア31,32,33の搬送路上に移し替えらる。その搬送路は薬剤受入位置のところが広いので、速やかに移しても、薬剤3は、こぼれ落ちることが無く、ぶつかり合ったり重なり合うことも少ない(図2(a)参照)。こうして、薬剤3の移載が迅速かつ安全に行われる。
【0049】
それから、搬送機構30が搬送動作を開始して、薬剤3が薬剤受入位置から薬剤投入位置へ向けて(図2では左から右へ)搬送されるが、その際、中央のコンベア31による搬送が高速なのに対し、両脇を並走するコンベア32,33の搬送は低速なことから、両搬送路に亘って置かれた薬剤3は搬送に伴って徐々に中央寄りの端部を前に向ける(図2(b)参照)。そして、ガイド34,35に当接すると、それに沿って無理なく中央に寄せられて集められ(図2(c)参照)、シャッタ36の手前に整列集合させられる。こうして、薬剤3も投入可能な状態となる。しかも、そのとき(図2(d)参照)、整然として、貯留され、投入を待つ。
【0050】
薬剤投入位置に薬剤3と薬袋2とが揃うと(図3(a)参照)、コンベア31が前進して先端部がシャッタ36や薬剤3と共に薬袋2の中に進入する(図3(b)参照)。そして、シャッタ36が開くとともに、それに同期してコンベア31の搬送動作と後退動作も行われる(図3(c)参照)。すると、薬剤3が先端の方から順に落下するが、コンベア31の搬送速度と後退速度との相殺によって薬剤3の水平方向速度はほぼ零になる。こうして、薬剤3は静かに落下して薬袋2内に投入され、コンベア31は薬袋2から出る(図3(d)参照)。
【0051】
薬剤の投入を終えると(図1参照)、オープナー21が薬袋2から離れ、その代わりにヒートシールヘッド51が薬袋2の上に降りてきて、薬袋2は、プレート22上に保持された状態で口2aを封じられる。また、カッター刃52もプレート22の逃げ穴22aに挿通するまで下降して来て、薬袋2に湾曲線状の切れ目が入れられ、貫通穴2bが開けられる。そして、穴2bの形成後にカッター刃52が上昇して戻り、口2aの封止後にヒートシールヘッド51が上昇して戻ると、プレート22が揺動して鉛直状態になる。
こうして、一つの薬袋2に薬剤3を詰め込む処理が完了する。
【0052】
それから(図4参照)、薬袋2を縦に保持したままプレート22がロッド55の駆動にて前進し(図4(a)参照)、ハンガーレール54に保持されているハンガー53のうち先頭のもののところまで進み(図4(b)参照)、そこでプレート22が薬袋2の吸着を停止して後退すると(図4(c)参照)、そのハンガー53に薬袋2が懸吊状態で残される。なお、ハンガー53は何れも予めストックする際に鈍角端53bを上にし鋭角端53aを下にして且つプレート22側に向けてハンガーレール54にセットしておく。
【0053】
こうして、薬剤3を詰め込んだ一つの薬袋2がハンガー53に吊り下げられる。それから、それ単独で搬出して良ければ、そのハンガー53及び薬袋2が薬袋トレー6に投入される。また、処方箋同一や患者同一等の基準に基づいて調剤の順番を維持したい薬袋2が他に有れば、上述した袋詰め動作が必要なだけ繰り返されて、その一連の薬袋2も次々と同じハンガー53に吊り下げられる(図4(d)参照)。そして、それが薬袋トレー6に投入される。
【0054】
さらに、病棟同一等の基準に基づいて一緒に運んだ方が都合の良い薬袋2もあれば、それも同様にして他のハンガー53にて纏められ、同じ薬袋トレー6に投入される(図5(a)参照)。その後、ハンガー53及び薬袋2を収容した薬袋トレー6がコンベア7によって搬出される。
こうして、この薬袋袋詰機10にあっては、アンプル等の壊れやすい容器に入った薬剤でも安全に、且つ、従来よりも高いスループットで迅速に、薬袋袋詰の自動処理が実行される。そして、袋詰め後の薬袋のうち一連のものは、調剤順序を維持してハンガー部材に懸吊され纏められる。
【0055】
調剤済み薬剤3を収容した薬袋トレー6は、薬袋袋詰機10又は後続装置から取り出されると、人手で監査部門や病棟のナースセンター等に運ばれる。そこでは、ハンガー53を持って一連の薬袋2が一緒に取り扱われるので(図5(b)参照)、薬剤3が手に直接触れることが無く、薬袋2の並び順が入れ替わることも無い。内向きの鋭角端53a及び鈍角端53bの存在により、ハンガー53が斜めになったときでも、薬袋が不所望に抜け落ちる心配もほとんど無い。
【0056】
そして、手術前室や病室などで施用するとき又は施用に備えるときには、施用対象の薬剤3の入っている薬袋2をハンガー53から外すが、そのとき、鈍角端53b側から順に取り出すことで、自動調剤の順番通りに使用がなされる。鋭角端53a側からは薬袋2が引っ掛かって取り出し難いことから、自然に鈍角端53b側から取り出されるので、適切な先入れ先出し処理が無理なく実行される(図5(c)参照)。
【0057】
ハンガー53から外された薬袋2は、穴2bが形成されていても、その部分が欠落することなく残っているので、その部分も含めて印刷情報を確認することが可能であり(図5(d)参照)、その情報と収納薬剤3との一致確認等も薬袋2が透明なので、薬袋2を破くことなく行える。また、収納薬剤3の施用時に同時施用の輸液等も存在しそれが薬袋2に入っていない場合など、薬袋2の穴2bに輸液ボトルの頭部を通して薬袋2を輸液ボトルの首からぶら下げることで、穴2bの再利用を図ることもできる。
【0058】
【第2実施例】
本発明の薬袋袋詰機の第2実施例である調剤システムについて、その構成を説明する。図6(a)は平面配置図、同図(b)は正面配置図である。
【0059】
この自動調剤システム40には、上述した薬袋袋詰機10に加えて、例えばアンプル入り注射薬の自動払出を行う薬剤払出機41と、例えば50mlや100mlの小さなボトルに収められた水剤を自動で払い出す薬剤払出機42と、空の薬袋トレー6を供給するトレーサプライヤー43と、例えば比較的大きな輸液ボトル等を払い出す薬剤払出機44と、例えばバッグ入りのソフト・キット薬品等を払い出す薬剤払出機45と、薬剤3入りの薬袋2を収容した薬袋トレー6を監査等に備えて取出可能にストックしておくトレーストッカー46も設けられている。
【0060】
それらのうち薬剤払出機41,42は、コンベア5を含んだ搬送装置を介して薬袋袋詰機10と連結されており、その搬送経路が一巡していて(図4の矢付き一点鎖線を参照)、薬剤トレー4が循環するようになっている。
また、トレーサプライヤー43と薬剤払出機44,45とトレーストッカー46は、コンベア7を含んだ搬送装置を介して薬袋袋詰機10と連結されており、薬袋トレー6がトレーサプライヤー43,薬剤払出機44,薬剤払出機45,トレーストッカー46,薬袋袋詰機10,再びトレーストッカー46をその順に搬送されるようになっている(図4の矢付き二点鎖線を参照)。
【0061】
この場合、図示しない上位の処方オーダリングシステム等から処方箋データが送信されて来ると、それに応じて自動調剤システム40では、アンプル等が処方されていればそれが薬剤払出機41から払い出され、小ボトル入り薬剤が処方されていればそれが薬剤払出機42から払い出され、それらが薬剤トレー4に収集されて、薬袋袋詰機10にコンベア5にて搬入される。薬袋袋詰機10では、上述したようにして、透明な薬袋2に薬剤情報が印刷されるとともにアンプル等の薬剤3が詰め込まれ、それがハンガー53にて纏められる。
【0062】
それと並行して、トレーサプライヤー43からは、空の薬袋トレー6が送り出される。その薬袋トレー6には、処方対象の輸液ボトルやソフト・キット薬品などが薬剤払出機44,45から払い出される。それから、その薬袋トレー6は、トレーストッカー46を通過して、薬袋袋詰機10にコンベア7にて搬入される。そして、袋詰め済み薬袋2及びハンガー53を追加投入されてから、トレーストッカー46に戻される。
こうして、この自動調剤システム40にあっては、袋詰め可能な薬剤は薬袋に封入されて人手に触れないようになり更に一連の薬袋はハンガー部材にて纏められるとともに、袋詰めに適さない薬剤もトレーを利用してバラバラにならないよう患者単位や病棟単位など適宜な単位で纏められる。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、一連の透明薬袋がハンガー部材に順次掛けられるようにしたことにより、一連の薬袋を纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を実現することができたという有利な効果が有る。
【0064】
また、本発明の第2の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、貫通穴を開けても貫通穴のところが薬袋から欠落しないようにもしたことにより、薬袋をハンガーにて吊す懸吊方式により一連の薬袋を纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を容易に実現することができるようになったという有利な効果を奏する。
【0065】
さらに、本発明の第3の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、複数・多数の薬袋を吊り下げたハンガー部材は動かさなくても薬袋の追加懸吊が行えるようにもしたことにより、一連の薬袋を安全に纏めて取り扱える透明薬袋袋詰機を実現することができたという有利な効果が有る。
【0066】
また、本発明の第4の解決手段の透明薬袋袋詰機にあっては、持ち易いハンガー部材が棒材から得られるようにもしたことにより、薬袋をハンガーにて吊す懸吊方式により一連の薬袋を纏めて容易に取り扱える透明薬袋袋詰機を安価に実現することができたという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬袋袋詰機の第1実施例について、要部の構造を示す斜視図である。
【図2】搬送機構の薬剤搬送動作を時系列で示した平面図である。
【図3】搬送機構の薬剤投入動作を時系列で示した側面図である。
【図4】懸吊手段の薬袋懸吊動作を時系列で示した側面図である。
【図5】ハンガー部材で纏めた一連の薬袋の取扱状況を示し、(a)が薬袋トレー収容状態の斜視図、(b)が持ち運び状態、(c)が薬袋の取り外し方、(d)が外した薬袋の正面図である。
【図6】本発明の薬袋袋詰機の第2実施例としての調剤システムについて、(a)が平面配置図、(b)が正面配置図である。
【符号の説明】
1 薬袋材料
2 薬袋(透明薬袋)
2a 口(薬剤投入口)
2b 穴(ハンガー部材挿通用の貫通穴)
3 薬剤(容器入り薬剤、袋詰対象薬品、投入予定薬剤)
4 薬剤トレー(薬剤受入位置側の循環搬器)
5 コンベア(薬剤トレーの搬送手段)
6 薬袋トレー(薬剤投入位置側の持ち運び搬器)
7 コンベア(薬袋トレーの搬送手段)
10 薬袋袋詰機
11 プリンタ(単票薬袋作成手段、薬袋印刷手段)
12 リフタ(薬袋移送手段)
13 シフタ(薬袋移送手段)
14 アーム(薬剤移載手段)
20 薬袋保持機構
21 オープナー(開け部材)
22 プレート(受け部材、揺動板)
30 搬送機構(薬剤受入位置から薬剤投入位置へ延びる薬剤投入機構)
31 コンベア(第1ベルトコンベヤーユニット)
32,33 コンベア(第2ベルトコンベヤーユニット)
34,35 ガイド(案内手段、絞り手段、斜交ガイド部材)
36 シャッタ(一時貯留手段、開閉シャッター部材)
40 自動調剤システム
41,42 薬剤払出機(袋詰対象薬品の払出装置)
43 トレーサプライヤー(薬袋トレーの供給装置)
44,45 薬剤払出機(袋詰対象外薬品の払出装置)
46 トレーストッカー(薬袋トレーの収納装置)
51 ヒートシールヘッド(封止機構)
52 カッター刃(切れ目形成部材、穴開け部材、カッター機構)
53 ハンガー(吊持部材、ハンガー部材)
53a 鋭角端(射し込み側、一端部)
53b 鈍角端(抜き取り側、他端部)
54 ハンガーレール(ハンガーストック部、ハンガー保持機構)
55 ロッド(進退機構、薬袋移載機構、懸吊手段)

Claims (6)

  1. 投入予定薬剤の情報を印字された単票状態の透明な薬袋に薬剤を投入する薬袋袋詰機において、前記薬袋の口を封じる封止機構と、その薬袋に貫通穴を開けるカッター機構と、細長いハンガー部材を着脱自在に保持するハンガー保持機構と、前記貫通穴に前記ハンガー部材を挿通させて前記ハンガー部材に前記薬袋を吊す懸吊手段とを設けたことを特徴とする透明薬袋袋詰機。
  2. 前記カッター機構が前記貫通穴を開けるに際して湾曲線状の切れ目を入れるものであることを特徴とする請求項1記載の透明薬袋袋詰機。
  3. 前記懸吊手段が、前記薬袋を運んでその貫通穴に前記ハンガー部材を挿通させる薬袋移載機構からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された透明薬袋袋詰機。
  4. 前記ハンガー部材が棒材からなりU字状に曲がっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された透明薬袋袋詰機。
  5. 前記ハンガー部材の一端部または両端部に内向きの曲げが形成されていることを特徴とする請求項4記載の透明薬袋袋詰機。
  6. 前記ハンガー部材の両端部に内向きの曲げが形成されその一方が鋭角で他方が鈍角であることを特徴とする請求項4記載の透明薬袋袋詰機。
JP2002319406A 2002-11-01 2002-11-01 透明薬袋袋詰機 Expired - Fee Related JP4052924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002319406A JP4052924B2 (ja) 2002-11-01 2002-11-01 透明薬袋袋詰機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002319406A JP4052924B2 (ja) 2002-11-01 2002-11-01 透明薬袋袋詰機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004148034A true JP2004148034A (ja) 2004-05-27
JP4052924B2 JP4052924B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=32462264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002319406A Expired - Fee Related JP4052924B2 (ja) 2002-11-01 2002-11-01 透明薬袋袋詰機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4052924B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320376A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Tosho Inc 薬剤袋詰機および薬袋
WO2012005039A1 (ja) 2010-07-07 2012-01-12 株式会社トーショー 調剤システム
JP2013212847A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Canon Marketing Japan Inc 分包装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110356633B (zh) * 2019-07-26 2021-09-07 江门市维凯智能装备有限公司 一种晾衣架的自动包装装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320376A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Tosho Inc 薬剤袋詰機および薬袋
JP4526435B2 (ja) * 2005-05-17 2010-08-18 株式会社トーショー 薬剤袋詰機および薬袋
WO2012005039A1 (ja) 2010-07-07 2012-01-12 株式会社トーショー 調剤システム
US9165118B2 (en) 2010-07-07 2015-10-20 Tosho, Inc. Medicine dispensing system
JP2013212847A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Canon Marketing Japan Inc 分包装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4052924B2 (ja) 2008-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112533833B (zh) 用于物品的自动分配和包装的设备、系统和方法
WO2001068484A1 (en) Automatic dispenser for injection-containing members
CN113060322A (zh) 一种装盒生产线
US10683123B2 (en) Packaging system
CN109431165B (zh) 一种智能中药配药系统及其配药方法
JP4052924B2 (ja) 透明薬袋袋詰機
JP5383640B2 (ja) 薬品払出装置
JP5389006B2 (ja) 薬剤情報印刷投入装置
JP4052925B2 (ja) 薬袋袋詰機
JP7072216B2 (ja) 供給装置、物品収容装置および供給方法
JP2005153903A (ja) 薬剤袋詰機
JP4121606B2 (ja) 注射剤袋詰め装置
CN112368214B (zh) 用于供应物品的设备和方法
WO2004080809A1 (ja) 注射剤袋詰め装置
JP2004148033A (ja) 薬袋袋詰機
JP2002104650A (ja) 容器供給装置
CN214452275U (zh) 打包装置
JP4247884B2 (ja) 物品自動集積方法及び物品自動集積装置
JP4278248B2 (ja) 薬剤分包装置
KR200383062Y1 (ko) 단자식 조제용 약 포장기
KR20120130356A (ko) 약포 자동 포장 시스템
KR102272208B1 (ko) 용기 포장 시스템 및 용기 포장 방법
JP2001212210A (ja) 調剤システム
JPS63281939A (ja) 段ボ−ル箱の自動開梱切り出し装置
JP4476136B2 (ja) 注射薬払出システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20161214

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees