JP4476136B2 - 注射薬払出システム - Google Patents

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Description

この発明は、注射薬を搬器に投入して払い出す注射薬払出システムに関し、詳しくは、注射薬と一緒に輸液も払い出す注射薬払出システムに関する。
図3は従来より知られている注射薬運搬方法について二例を示しており、(a)がブリスタパックの使用例、(b)が二段トレー使用例である。
ブリスタパック8は(図3(a)参照)、複数の区分収納室8aを列設したプラスチック容器であり、例えばアンプルや小瓶に封入された注射薬91を各々の区分収納室8aに分けて収納しておき、それらの注射薬91を纏めて運搬できるようになっている。
二段トレーは(図3(b)参照)、注射薬91を収容した上段トレー7aと、例えば大小のボトルやプラスチック製バッグに封入された輸液93を収容した下段トレー7bとからなり、それらを上下に重ねて用いることにより、注射薬と一緒に輸液も運搬できるようになっている。
その他、従来より、トレー等の搬器を移送しながらその搬器に注射薬や薬袋等を投入する調剤支援システムが知られている(例えば特許文献1参照)。また、搬器を積み重ねて取り扱う搬器供給装置や搬器収納装置が知られており(例えば特許文献2参照)、その積み重ねを簡便に行える機構も知られている(例えば特許文献3図3参照)。さらに、薬剤の情報を印刷して薬袋を作成する薬袋印刷装置や薬袋供給装置が知られている(例えば特許文献3,4参照)。また、区分収納室を列設したプラスチック容器でカプセル剤等を包装したPTP包装剤を薬剤カセットから吸引して取り出す調剤用薬剤払出装置も知られている(例えば特許文献5参照)。ランダム収納した注射薬を整列させて払い出す薬剤払出装置や(例えば特許文献6第1頁,図6参照)、整列収納した注射薬を逐次排出する注射アンプル自動供給装置(例えば特許文献7第1頁,第3図参照)、輸液も自動で払い出せるようになった薬剤払出装置も知られている(例えば特許文献8参照)。
特開平11−169436号公報 (第1頁) 特開2004−344539号公報 (第1頁) 特開平10−203707号公報 (第1頁、図3) 特開2000−116753号公報 (第1頁) 特開2000−167023号公報 (第1頁) 特開2000−185816号公報 (第1頁、図6) 特開平2−28406号公報 (第1頁、第3図) 特開2004−344420号公報 (第1頁)
このように各種調剤機の自動化が進むと、適宜な自動調剤機を搬器移送路に臨ませて適切な順序で配設する等のことで比較的容易に、注射薬と一緒に輸液も払い出す注射薬払出システムを構築しうることとなる。その場合、搬器への投入や搬器の運搬に際し、相対的に大きな輸液入り容器によって相対的に小さな注射薬入り容器が壊されるのを防止するために、注射薬と輸液とを分離して搬器に収納することが要請されるので、例えば上述した二段トレー方式に適合するよう、搬器移送路を上段トレー移送路と下段トレー移送路との二本立てにするとともに、上段トレー移送路には注射薬払出装置を配置し、下段トレー移送路には輸液払出装置を配置することが考えられる。
しかしながら、このような従来手法の直截的な自動化には、次のような二点の不都合がある。すなわち、第1の不都合は、注射薬収容の上段トレーと輸液収容の下段トレーとの重ね合わせまで自動化しようとすると、それを安全かつ効率良く遂行できる機構はどうしても複雑で高価になってしまうことである。かといって、両トレーの重ね合わせを人手に委ねたのでは、自動化に不満が残るうえ、多数の調剤を行うときなどトレーの組み合わせを間違えないよう注意深く作業することが必要なため作業者の精神的負担の解消が十分でない。
また、第2の不都合は、注射薬を患者に施用する準備作業として混注や混合などを行うとき一般に薬剤師や看護師などの作業者は先に輸液を処理しその後に注射薬を処理するので、従来のように注射薬が上で輸液が下になっていると、施用準備に取り掛かる前に注射薬を一旦どけておくという余分な作業とそのための退避場所も要る、ということである。かといって、軽い注射薬のトレーを下にして、そのうえに重い輸液のトレーを重ねるのは、両トレーを一緒に運搬するために下段トレーに手を掛けたときなどに上のトレーが崩れ落ちやすいので、直ちに採用することはできない。
そこで、注射薬と一緒に輸液も自動で而も使い易い態様で払い出す注射薬払出システムを実現することが課題となる。
本発明の注射薬払出システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、搬器の移送を行う搬送機構と、区分収納室を複数形成された内挿容器を前記搬器の内底に投入する容器供給装置と、注射薬を前記区分収納室に投入する注射薬払出装置と、前記注射薬の情報を記した箋袋票を前記搬器に投入して前記内挿容器に重ねる箋袋票発行装置と、輸液を前記搬器に投入して前記箋袋票に載せる輸液払出装置とを備えている。
また、本発明の注射薬払出システムは(解決手段2)、上記解決手段1の注射薬払出システムであって、前記注射薬払出装置が前記区分収納室への注射薬投入を注射施用単位で仕分けしながら行うものであることを特徴とする。
さらに、本発明の注射薬払出システムは(解決手段3)、上記解決手段2の注射薬払出システムであって、前記箋袋票発行装置が、前記内挿容器における前記区分収納室の区分に対応させて前記箋袋票に分離用切込を形成することにより前記箋袋票における情報記入欄を区分するとともに、その区分された情報記入欄への情報記入を前記区分収納室の投入注射薬に対応させて行うものである、ことを特徴とする。
このような本発明の注射薬払出システムにあっては(解決手段1)、搬器が搬送機構によって移送されると、その搬器に対して順に内挿容器と箋袋票と輸液が投入される。すなわち、先ず容器供給装置によって内挿容器が搬器の内底に投入され、次に注射薬払出装置によって注射薬が内挿容器の区分収納室に投入され、それから箋袋票発行装置によって処方箋や薬袋などの箋袋票が搬器の中で内挿容器の上に重ねられ、その後、輸液払出装置によって輸液が搬器の中で箋袋票に載せられる。
これにより、輸液と箋袋票と注射薬が上から下へ並ぶが、その並び順が作業手順に合致しているので、作業時に注射薬を除けておく必要が無い。また、輸液と箋袋票と注射薬が総て一の搬器に納まるので、それらの重なりが崩れることも無い。さらに、小さな注射薬は区分収納室に小分けして収納され、それが箋袋票で輸液から分離されるようにもしたことにより、かなり簡素な機構でも、自動化が十分に達成される。しかも、安全かつ効率の良い自動化が無駄なく達成される。
したがって、この発明によれば、注射薬と一緒に輸液も自動で而も使い易い態様で払い出す注射薬払出システムを実現することができる。
また、本発明の注射薬払出システムにあっては(解決手段2)、注射薬が複数の区分収納室に注射施用単位で仕分け投入されるようにもしたことにより、施用準備作業が複数あっても混乱することなく容易に所用の注射薬を手にすることができる。
したがって、この発明によれば、注射薬と一緒に輸液も自動で而もより使い易い態様で払い出す注射薬払出システムを実現することができる。
さらに、本発明の注射薬払出システムにあっては(解決手段3)、注射薬の区分収納に対応した注射施用単位で注射指示箋などの箋袋票も分離使用しうるようにしたことにより、施用準備作業が複数あっても混乱することなく容易に、手にすべき又は手にした所用の注射薬を確認するといったことができる。
したがって、この発明によれば、注射薬と一緒に輸液も自動で而もより一層使い易い態様で払い出す注射薬払出システムを実現することができる。
このような本発明の注射薬払出システムについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1〜2(出願当初の請求項1〜2)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段3を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ベースや,フレーム,ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の注射薬払出システムの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が全体正面図、(b)が搬器の斜視図、(c)が内挿容器の斜視図、(d)が、内挿容器を納めた搬器の斜視図、(e)〜(g)が、内挿容器を納めた搬器の側面図である。
この注射薬払出システムは(図1(a)参照)、搬器70の移送経路に沿って一列になる配置で左から右へ搬器供給装置10と容器供給装置20と注射薬払出装置30と箋袋票発行装置40と輸液払出装置50と搬器収納装置60とを並べたものであり、搬器70が搬器供給装置10から搬器収納装置60へ移送され、その間に搬器70に対して内挿容器80と注射薬91と箋袋票92と輸液93とが順次投入されるようになっている。そのような一連の動作を自動制御するため、マイクロプロセッサ等からなる図示しないコントローラも具わっている。コントローラは、適宜な入力装置や他のコンピュータ例えば処方オーダーエントリシステムから処方箋データ又はそれから派生した調剤指示箋データや注射指示箋データを得、それに基づいて制御指令の生成やデータの抽出等を行い、その指令やデータを各装置10,20,30,40,50,60へ送出するようになっている。
搬器70は(図1(b)参照)、例えば金属や硬質プラスチックからなる硬めの箱体であり、上面解放の収納空間71には例えば20cm×22cm×30cm程度が確保されている。この搬器70には、手で持ち易くするため、さらには積み重ね時等に自動昇降用部材を係合し易くするため、適宜な鍔部72も付いている。
搬器供給装置10は(図1(a)参照)、このような搬器70を積み重ねて収納しておく上部の収納空間と、例えばベルトコンベアからなり搬器70の水平移送を行う下部の搬送機構12と、両者の中間に設けられコントローラの指示に従って搬器70を一つずつ取り出して搬送機構12に移載する搬器投入機構11とを具えている。搬器投入機構11は、ロボットアームを利用したものでも良いが、軸回転するネジ状の自動昇降用部材を鍔部72に係合させるものが簡便かつ安価で使い易い(例えば特許文献3図3参照)。
内挿容器80は(図1(c)参照)、多数(図では4個)の区分収納室81を連結板部82で繋いだものであり、連結板部82の外寸は搬器70の収納空間71より一回り小さくなっている。区分収納室81は、上面が解放されており、高さが搬器70の収納空間71の半分程度である。内挿容器80は、区分収納室81の上縁部分と連結板部82の開口縁とが繋がっていて、例えばプラスチックで一体成型され、比較的容易に変形するが、輸液93を乗せても潰れない程度の剛性は具備している。
容器供給装置20は(図1(a)参照)、そのような内挿容器80を積み重ねて収納しておく上部の収納空間と、例えばベルトコンベアからなり搬器70の水平移送を行う下部の搬送機構22と、両者の中間に設けられコントローラの指示に従って内挿容器80を一つずつ取り出して搬送機構22上の搬器70の内底に即ち収納空間71の底部に投入する容器投入機構21とを具えている(図1(d)参照)。容器投入機構21は、掴持ハンド付きロボットアームを利用したものや、軸回転するネジ状の自動昇降用部材を連結板部82の端部に係合させるものでも良いが、内挿容器80が柔らかくて扱い難い場合は、柔らかい吸着パッド等で内挿容器80を吸引して取り出すようにすると良い(例えば特許文献5参照)。
注射薬91は、ガラス製やプラスチック製のアンプルや小瓶に封入された単品ものが主であるが、区分収納室81に収まればキット製品でも良い。
注射薬払出装置30は(図1(a)参照)、上部に多数配設され何れも注射薬91を逐次排出可能に収容する注射薬カセット31と、例えばベルトコンベアからなり搬器70の水平移送を行う下部の搬送機構33と、両者の中間に設けられコントローラの指示に従って適宜な注射薬カセット31から注射薬91を逐次取り出して搬送機構33上の搬器70内の内挿容器80の区分収納室81に投入する注射薬投入機構32とを具えている。
注射薬91の払出は、注射薬投入機構32が取り出すのでなく、コントローラから排出指令を受けた注射薬カセット31が行うようにしても良く、注射薬カセット31は、ランダム収納のものでも良く(例えば特許文献6第1頁,図6参照)、整列収納のものでも良い(例えば特許文献7第1頁,第3図参照)。
また、この注射薬払出装置30は、処方箋データ等に基づいて注射施用単位を把握するコントローラの指令に応じて、注射薬投入機構32の投入位置を動かすことにより、又は/及び搬送機構33で内挿容器80を移動させることにより、区分収納室81への注射薬投入を注射施用単位で仕分けしながら行うようにもなっている(図1(e)参照)。
箋袋票92には、注射薬払出装置30で投入した注射薬91の情報を記した注射指示箋や薬袋が含まれる他、後続の輸液払出装置50で投入される予定の輸液93の情報を記した輸液ラベルも含まれる。注射指示箋より情報量の多い調剤指示箋や処方箋も含まれる。
箋袋票発行装置40は(図1(a)参照)、コントローラの指示に従って箋袋票92のうち必要なものを印刷する上部のプリンタ41と(例えば特許文献3,4参照)、例えばベルトコンベアからなり搬器70の水平移送を行う下部の搬送機構43と、両者の中間に設けられプリンタ41から排出された箋袋票92を搬送機構43上の搬器70の収納空間71に投入することにより箋袋票92を内挿容器80の上に重ね置く箋袋票投入機構42とを具えている(図1(f)参照)。
輸液93は、ガラス製やプラスチック製のボトルやバッグに封入された単品ものが主であるが、搬器70の収納空間71に収まればセット物でも良い。
輸液払出装置50は(図1(a)参照)、上部に多数配設され何れも輸液93を逐次排出可能に収容する輸液カセット51と、例えばベルトコンベアからなり搬器70の水平移送を行う下部の搬送機構53と、両者の中間に設けられ輸液カセット51から排出された輸液93を搬送機構53上の搬器70に投入することにより(例えば特許文献8参照)輸液93を箋袋票92の上に載せ置く輸液投入機構52とを具えている(図1(g)参照)。輸液93の排出・投入もコントローラの指示に従って行われるようになっている。
搬器収納装置60は(図1(a)参照)、例えばベルトコンベアからなり搬器70の水平移送を行う下部の搬送機構12と、その上方に設けられ搬送機構12上の搬器70を上部の搬器収納空間に積み上げる搬器受入機構61とを具えている(例えば特許文献2や特許文献3図3を参照)。
搬器70の移送経路は(図1(a)参照)、上述した搬送機構12,22,33,43,53,62をその順に連ねたものであり、ここでは一直線になっている。この移送経路を左から右へ搬器70が移送されるようになっている。
この実施例1の注射薬払出システムについて、その使用態様及び動作を説明する。
注射薬処方を含んだ処方箋データがコントローラに入力されると、そのデータに基づくコントローラの自動制御によって搬器70が搬器供給装置10から搬器収納装置60へ移送される。具体的には搬送機構12,22,33,43,53,62によって搬器70が左から右へ順送りされる。その際、搬器供給装置10のところでは空であった搬器70の内底に(図1(b)参照)、容器供給装置20のところで内挿容器80が投入される(図1(d)参照)。さらに、注射薬払出装置30では、内挿容器80の区分収納室81に処方対象の注射薬91が注射施用単位で仕分けしながら投入される(図1(e)参照)。
それから、箋袋票発行装置40では、箋袋票92が内挿容器80の上に重ねられ、注射薬91を納めた区分収納室81が塞がれる(図1(f)参照)。箋袋票92は、注射薬払出装置30で払い出した注射薬91に係る注射指示箋だけのこともあるが、それに代えて又はそれに加えて、調剤指示箋や,処方箋,輸液ラベル,薬袋のうち適宜なものが搬器70に投入される。最後に、輸液払出装置50では輸液93が投入され箋袋票92の上に載せ置かれる(図1(g)参照)。そのため、搬器収納装置60に到達した搬器70には、下層で横に区分収納された注射薬91と、中間層で上下を仕切る箋袋票92と、上層で取り出し易く収納された輸液93とが、三層に重なって収納されている。
このような搬器70は、搬器収納装置60から取り出され監査部門やナースステーション等の施用準備作業場所に人手等で運ばれるが、輸液93が薬剤91より上になっていても、総てが一の搬器70に収納されているので、崩落や滑落のおそれが無く、気軽に運ぶことができる。
また、施用準備作業時には、先に処理する輸液93を搬器70から取り出し、それによって取出可能になった箋袋票92を次に取り出してそれに基づく作業たとえば輸液ラベルの貼付や処方内容の確認などを行い、それから、最後に露呈した注射薬91を取り出して輸液93への混注などの処理を行う。
注射薬91は、注射施用単位で予め区分収納室81に自動仕分けされているので、取り出し易く、注射指示箋等に基づく確認も容易である。
このように、この注射薬払出システムにあっては、注射薬91と輸液93とが施用準備時の作業手順に即した並びで一の搬器70に分離収納されるので、調剤後の作業が安全かつ能率良く行える。
本発明の注射薬払出システムの実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が全体正面図、(b)が内挿容器の斜視図、(c)が内挿容器の平面図、(d)及び(e)が注射指示箋の印刷面である。
この注射薬払出システムが上述した実施例1のものと相違するのは、箋袋票発行装置40における一部の又は総てのプリンタ41が分離用切込形成機能付きプリンタ45になっている点である(図2(a)参照)。プリンタ45にはミシン目カッター等が付設されており、それで箋袋票92に分離用切込96を形成した箋袋票95が搬器70に投入されるようになっている(図2(a),(d),(e)参照)。それに加え(図2(a)〜(c)参照)、容器供給装置20にて搬器70に投入される内挿容器にも、上述した内挿容器80の代わりに、予め分離用切込86の形成された内挿容器85が用いられるようになっている。
詳述すると、内挿容器85は(図2(b),(c)参照)、隣り合う区分収納室81の中間を仕切るようにして連結板部82にミシン目状・破線状の分離用切込86が形成されており(図2(b)参照)、手指で摘んで引っ張れば分離用切込86のところが容易に分離して区分収納室81が簡単に分割されるようになっている(図2(c)参照)。そのため、内挿容器85は、注射薬91を注射施用単位で独立に取り扱うのが可能かつ容易なものとなっている。
また、箋袋票95の分離用切込96は(図2(d)参照)、内挿容器85における区分収納室81の区分に対応して形成され、例えば区分収納室81が四個であれば箋袋票95を四等分するよう三本の分離用切込96が形成される。プリンタ45による箋袋票95への印刷は、箋袋票95における情報記入欄を分離用切込96で区分したうえで行われ、それらの区分された情報記入欄への情報記入が内挿容器85の区分収納室81への投入注射薬に対応させて注射施用単位で行われるようになっている。分離用切込96もミシン目状・破線状になっていて手指で摘んで引っ張れば容易に分離するので、箋袋票95が一回処理分の注射指示箋97に簡単に分割されるようになっている(図2(e)参照)。
この場合も、上述した実施例1のときと同様にして、処方箋データの入力に応じて搬器70が搬器供給装置10から搬器収納装置60へ移送され、その搬器70に区分収納の注射薬91と仕切の箋袋票92,95と先使用の輸液93とが下から上へ三層に重なって収納されるが、それに加えて更に、この場合は、内挿容器85も箋袋票95も注射施用単位で分割して取り扱えるようになっているので、施用準備時に、必要な注射薬91だけを収納した区分収納室81とそれに係る薬剤情報を記した注射指示箋97を組にして、それを他の組から切り離した状態で処置を行うことができる。そのため、施用準備作業が複数あっても混乱することなく的確に而も容易に、使用する注射薬を見定め、所用の注射薬を手にし、手にした注射薬を確認し、それと輸液との対応を確認することができる。
[その他]
上記の各実施例では、搬器移送経路に臨んで設けられた各種投入装置10〜60が種別毎に一台ずつであったが、これに限られる訳でなく、必要に応じて例えば注射薬払出装置30や箋袋票発行装置40などが複数台並んでいても良い。また、搬器移送経路も、一直線である必然性はなく、曲がっていても良く、例えばUターンしていても良く、分岐や合流が有っても良く、昇降路が組み入れられていても良い。さらに、搬器70を積み上げる搬器供給装置10や搬器収納装置60は必須でなく、例えば、複写機のソータのように仕切って保持するものでも良く、隣接の又は離隔設置の監査台へ移送するようになっていても良い。
本発明の実施例1について、注射薬払出システムの構造を示し、(a)が全体正面図、(b)が搬器の斜視図、(c)が内挿容器の斜視図、(d)が、内挿容器を納めた搬器の斜視図、(e)〜(g)が、内挿容器を納めた搬器の側面図である。 本発明の実施例2について、注射薬払出システムの構造を示し、(a)が全体正面図、(b)が内挿容器の斜視図、(c)が内挿容器の平面図、(d)及び(e)が注射指示箋の印刷面である。 従来の注射薬運搬方法を示し、(a)がブリスタパックの使用例、(b)が二段トレー使用例である。
符号の説明
7a…上段トレー、7b…下段トレー、8 …ブリスタパック、8a…区分収納室、
10…搬器供給装置、11…搬器投入機構、12…搬送機構、
20…容器供給装置、21…容器投入機構、22…搬送機構、
30…注射薬払出装置、31…カセット、32…注射薬投入機構、33…搬送機構、
40…箋袋票発行装置、41…プリンタ、42…箋袋票投入機構、43…搬送機構、
50…輸液払出装置、51…輸液カセット、52…輸液投入機構、53…搬送機構、
60…搬器収納装置、61…搬器受入機構、62…搬送機構、
70…搬器、71…収納空間、72…鍔部、
80…内挿容器、81…区分収納室、82…連結板部、
85…内挿容器、86…分離用切込、
91…注射薬、92…箋袋票、93…輸液、95…箋袋票、96…分離用切込

Claims (2)

  1. 区分収納室を複数形成された内挿容器が内底に投入されている搬器の移送を行う搬送機構と、注射薬を前記区分収納室に投入する注射薬払出装置と、前記注射薬の情報を記した箋袋票を前記搬器に投入して前記内挿容器に重ねる箋袋票発行装置と、輸液を前記搬器に投入して前記箋袋票に載せる輸液払出装置とを備えている注射薬払出システム。
  2. 搬器の移送を行う搬送機構と、前記搬器に区分収納室を複数形成する内挿容器を供給する容器供給装置と、注射薬を前記区分収納室に投入する注射薬払出装置と、前記注射薬の情報を記した箋袋票を前記搬器に投入して前記内挿容器に重ねる箋袋票発行装置と、輸液を前記搬器に投入して前記箋袋票に載せる輸液払出装置とを備えている注射薬払出システム。
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