WO2004080809A1

WO2004080809A1 - 注射剤袋詰め装置

Info

Publication number: WO2004080809A1
Application number: PCT/JP1999/003465
Authority: WO
Inventors: Shoji Yuyama; Hiroshi Nose; Tsuyoshi Kodama; Kunihiko Kano; Masahiko Kasuya; Yasuhiro Shigeyama
Original assignee: Shoji Yuyama; Hiroshi Nose; Tsuyoshi Kodama; Kunihiko Kano; Masahiko Kasuya; Yasuhiro Shigeyama
Priority date: 1998-06-30
Filing date: 1999-06-28
Publication date: 2004-09-23
Also published as: US6691490B1; KR100502686B1; KR20000006559A

Description

注射剤袋詰め装置

技術分野

この発明は、病院などにおいて注射処方箋に基づいてァンプル · パイアルなどの注射剤を払い出す注射剤払出システムに適用する袋詰め装置に関するものである。明

背景技術

近年、病院や調剤薬局などの医療機関では、調剤業務の効率化、正確さの向上を図るため調剤支援システムの導入が行われている。その一つとして、例えば、書

図 3 6 に示すような注射剤払出システムがある。

この注射剤払出システムは、搬送コンペャ 1の上流側にバケツ卜供給ストツ力 ― 2を、下流側にバゲット排出リフ夕一 3を配し、その間に注射剤を払い出す払出機 4、 5 と注射処方箋用のプリンタ 6 とを設けた構成とされ、払出指示コンピユー夕 1 9 と接続された制御ュニット 1 8を介して各装置 1〜 6 の作動が制御されるようになっている。

前記払出指示コンピュータ 1 9 は、例えば、病院内のホストコンピュータに接続され、この払出指示コンピュータ 1 9がホストコンピュータから払出データを受信すると、そのデータ 1件ごとに 1個のバケット 7がバケツト供給ストッカー 2から搬送コンべャ 1 に供給される。

そして、搬送コンべャ 1 によつて搬送されるバゲット 7 に対して払出機 4、 5 から注射剤が投入され、さらに、このバゲット 7 にプリンタ 6で印刷された注射処方箋の用紙が投入される。このバケツト 7 はバケツ卜排出リフタ一 3 により搬出され、収納ラック 1 6 に積み込まれる

その後、オペレータが、収納ラック 1 6 に積み込まれたバゲット 7の一つ一つについて注射剤に欠品や損傷がないか、バケツト 7内の注射処方箋に基づいて監查し、各病棟に収納ラック 1 6 を持っていく。

そして、病棟では、注射処方箋に従って 1処方分（ 1回使用分）の点滴や注射などに使用する薬液の混注を行い、空になつたバゲット 7 は収納ラック 1 6 に戻し、この収納ラック 1 6を回収する。

しかしながら、上記のようなシステムでは、患者数に対応する多数のバケツト 7を要するほか、一つのバケツト 7内に複数処方の注射剤が収納されている場合には、混注ミスがないよう細心の注意を払う必要がある。

また、バゲット 7及び収納ラック 1 6 の回収に手間がかかり、収納ラック 1 6 を保管するには大きなスペースを要するという問題もある。

そこで、この発明は、注射剤の分配に伴う作業の合理化を図りつつ、混注ミスを防止することを課題とする。発明の開示

上記課題を解決するため、この発明は、連続供給される薬袋を開口させる開口手段と、その開口から薬袋内に注射剤を送り込む送込ュニットとから成る注射剤袋詰め装置を提供する。

このように構成した袋詰め装置によると、注射剤が 1処方分（ 1回使用分）単位で袋詰めされるので、混注ミスが防止される。

また、 1つのバケツ卜に複数崽者分の薬袋を収納できるので、少数のバケツトで注射剤を分配でき、. 収納ラックも不要となり、その回収作業の手間を省くことができるほか、収納ラックの設置スペースを確保する必要もなくなる。

また、前記開口手段を、薬袋を両側から吸引して開口させる一次開口手段と、その開口に差し込んだアームにより開口面積をさらに拡大させる二次開口手段とから構成すると、薬袋を確実に開口させて注射剤を送り込むことができる。

さらに、注射剤が詰めれた薬袋をバケツ卜に投入する投入手段と、この投入手段による薬袋の投入動作に関連してバゲットを移動させる移動手段とを備えると、バゲットに薬袋を整然と収納することができる。

そのほか、薬袋の開口部付近に貫孔を形成する穿孔ユニットを備えると、薬袋に貫孔を形成し、その貫孔を利用して薬袋を薬瓶に吊り下げることができる。また、前記投入手段及び移動手段により、薬袋を伏倒させ、順次ずらしつつ重ね合わせてバケツトに投入すると、バゲット当たりの収納効率が向上する。そのほか、製袋した薬袋に注射処方箋の注射剤に関する情報を印字して送り出す薬袋供給ュニッ卜と、注射処方箋に従って収集された注射剤を前記薬袋供給ュニッ卜から受け取った薬袋に送り込み、その薬袋をバケツ卜に払い出す袋詰めュニットとから成る注射剤袋詰め装置において、前記袋詰めュニットは、薬袋を保持するべッドと、このべッド上で薬袋を開口させる開口手段と、その開口から薬袋内に注射剤を流入させるシュートとを備え、前記べッドが、薬袋受取位置と、注射剤投入位置と、薬袋払出位置との間で揺動するようにした構成を採用してもよい。

この注射剤袋詰め装置では、複数のべッド間で薬袋を受け渡す必要がなく、また、コンペャを薬袋内に突入させる必要がないので、比較的簡単な構成とすることができ、サイズの小さな薬袋にも適用できる。

また、前記シュートに振動装置を設け、この振動装置でシュートを振動させることにより、シユー卜の傾斜を緩くしても注射剤を確実に薬袋に送り込むことができる。

さらに、前記開口手段が、薬袋を両側から吸引して開口させる一次開口手段と、その開口に空気を吹き込んで袋内容積をさらに拡大させる 2次開口手段とから成るものとすると、薬袋を 2次開口させるアーム等が不要となり、構成がさらに簡単になる。

また、薬袋に輸液ボトルへの係合孔を形成するために、前記薬袋供給ュニットに、薬袋に輸液ボトルへの係合孔を穿設する穿孔装置を設け、この穿孔装置を、前記係合孔の開口予定線に沿ってミシン目を形成する力ッタと、このカツタに相対する受台と、薬袋を前記受台との間で押圧保持しつつ前記力ッタを薬袋へ切り込ませる押圧機構とから構成したものでは、係合孔周縁のミシン目形成時にはまだ注射剤が袋詰めされておらず、薬袋が扁平であるため、力ッ夕を受台へ向けて押圧して確実にミシン目を形成することができ、注射剤を袋詰めする時点では、ミシン目の切目間が繫がっているため、係合孔は開口せず、係合孔から注射剤が飛び出すことがない。

さらに、前記カツタをなす各刃の刃先を傾斜させ、前記押圧機構の押圧動作に伴い、各刃の刃先が薬袋に点接触し、その接触点が移動しつつミシン目の各切目が形成されるようにすると、刃先に傾斜がない力ッタを線接触させて薬袋を押し切る場合よりも容易にミシン目を形成することができる図面の簡単な説明

図 1 はこの発明に係る袋詰め装置を適用した注射剤払出システムの概略図、図 2は同上の袋詰め装置の概略正面図、

図 3は同上の移送路の端部平面図、

図 4は同上の袋詰め装置の概略斜視図、

図 5は同上の製袋プリンタュニット及び受渡ュニッ卜の概略正面図、図 6は同上の受渡ュニッ卜及び袋詰めべッドの概略正面図、

図 7は同上の穿孔ュニッ卜の概略正面図、

図 8は同上の穿孔ュニッ卜の拡大正面図、

図 9 は同上の穿孔ュニッ卜の拡大正面図、

図 1 0は同上の送込ュニッ卜の概略正面図、

図 1 1は同上の送込ュニットの概略平面図、

図 1 2は同上の上面吸着部の拡大正面図、

図 1 3は同上の下面吸着部の拡大斜視図、

図 1 4は同上の袋詰め過程を示す概略正面図、

図 1 5は同上の袋詰めべッドからの薬袋払出し過程を示す概略正面図、図 1 6は同上の投入べッドの薬袋受入状態を示す概略正面図、

図 1 7は同上の投入べッドの概略平面図、

図 1 8は同上の投入べッドのバケッ卜への薬袋投入過程を示す概略正面図、図 1 9 はこの発明に係る袋詰め装置によるバゲッ I、への薬袋投入過程の他例を示す図、

図 2 0は同上の薬袋投入過程における薬袋伏倒方向の変更状態を示す図、図 2 1 は同上の薬袋投入過程における薬袋積層状態の一例を示す図、図 2 2は同上の薬袋投入過程における薬袋積層状態の他例を示す図、図 2 3は同上の薬袋投入処理の制御手順を示すフローチヤ一ト、

図 2 4 はこの発明に係る注射剤袋詰め装置の他の実施形態の概略図、図 2 5は同上の穿孔装置の穿孔前の状態を示す断面図、

図 2 6は同上の穿孔装置の穿孔時の状態を示す断面図、

図 2 7は同上の力ッ夕の展開状態を示す図、

図 2 8は同上の力ッ夕の取付状態を示す図、

図 2 9は円形状の係合孔が形成された薬袋の斜視図、

図 3 0は同上の薬袋の輸液ボトルへの吊下状態を示す斜視図、

図 3 1は直線状の係合孔が形成された薬袋の斜視図、

図 3 2は同上の薬袋の輸液ボトルへの吊下状態を示す斜視図、

図 3 3は同上のシュートを示す斜視図、

図 3 4は同上の袋詰めュニットの注射剤袋詰め過程を示す概略図、

図 3 5は同上の薬袋払い出し過程を示す概略図、

図 3 6は従来の注射剤払出システムの概略図斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来例で述べたものについては、同一の符号を付して説明を省略する。

図 1は、この発明に係る袋詰め装置を注射剤払出システムに適用した例の概略を示す。このシステムでは、従来例のシステム（図 3 6参照）からバケツト供給ストッカー 2 、プリンタ 6、バケツト排出リフ夕一 3、バケツト収納ラック 1 6 を取り払い、搬送コンべャ 1をループ状としている。そして、搬送コンべャ 1の一側方には、エレベータ 3 0及び袋詰め装置 5 0が順次設けられている。

搬送コンべャ 1 は、図 3に示すように、ローラコンペャ 2 5 とベルトコンべャ 2 6 とを組み合わせ、ベルトコンペャ 2 6をローラコンペャ 2 5のローラ 2 7間から昇降させることにより、払出機 5から一処方分毎に払い出された注射剤 aを収容する複数のトレー 2 8を巡回させ、所定の位置で停止させてェレベータ 3 0 のステージ 3 1に引き渡し、またステージ 3 1から引き戻す機能を有している。なお、トレー 2 8 の裏面には、ステージ 3 1 の段部に係合する突起 2 8 aが設けられ、この突起 2 8 aによりステージ 3 1の傾斜時におけるトレー 2 8の滑り落ちが防止される（図 1 0参照）。エレべ一タ 3 0 のステージ 3 1 は、上昇位置で一方に傾斜し、トレ一 2 8から袋詰め装置 5 0 に注射剤 aを供給した後、水平状態で下降し、空のトレ一 2 8を移送路 1 に引き渡す。

次に、この発明に係る袋詰め装置 5 0 について説明する。この装置は、図 1、図 2及び図 4 に示すように、製袋プリンタユニット 5 1、受渡ュニット 5 2、袋詰めべッド 5 3、送込ュニット 5 4及び投入べッド 5 5を有する。

製袋プリンタュニット 5 1 は、ロール体 6 0から両側縁に沿つて透明のラミネ - ト紙と台紙とが貼着された熱融着性シ一ト 6 1 を繰り出し、シート 6 1を製袋装置 6 2で幅方向にヒートシールして切断することにより薬袋 6 3を形成すると共に、この薬袋 6 3の台紙外面にプリンタ 6 4で所要の情報を印字するものである。なお、製袋プリンタュニット 5 1 に代えて、既成の薬袋を連続供給して印刷する装置を用いてもよい。

受渡ュニット 5 2 は、図 5及び図 6 に示すように、支轴 6 5を中心に回動するアーム 6 6の先端部に薬袋乗込枠 6 7を設け、薬袋乗込枠 6 7 に、薬袋 6 3を挟んで送る上下対のローラ 6 8 と薬袋の有無を検知するセンサとを装備し、アーム 6 6 に取り付けた扇状のラック 6 9 にピニォン 6 9 aを嚙合させ、ピニォン 6 9 aの回転に伴いアーム 6 6 と共に薬袋乗込枠 6 7を略水平状態と傾斜状態との間で揺動させるものである。薬袋 6 3 は、図 5 に示すように、薬袋乗込枠 6 7が水平状態にあるとき製袋プリン夕ュニッ卜 5 1から引き渡され、図 6 に示すように、薬袋乗込枠 6 7が傾斜状態にあるとき、袋詰めべッド 5 3へ払い出される。

袋詰めべッド 5 3及び投入べッド 5 5 は、支軸 Ί 0 を中心として関連して揺動し、図 2 に示すように、袋詰めべッド 5 3が傾斜し、投入べッド 5 5が略水平となつた状態と、袋詰めべッド 5 3が略水平となり、投入べッド 5 5が垂直となつた状態との間で遷移する。袋詰めべッド 5 3 は、図 6 に示すように、傾斜状態で受渡ュニット 5 2から薬袋 6 3を受け取り、薬袋 6 3 の乗り込みはセンサで検知される。

ここで、図 6、図 1 5及び図 1 6 に示すように、支軸 7 0 には、モータにより起伏する爪形ストッパ 7 1が設けられており、爪形ストッパ 7 1 は、起立時に、傾斜した袋詰めベッド 5 3からの薬袋 6 3の滑り落ちを防止し、伏倒時に、袋詰めべッド 5 3から投入べッド 5 5への薬袋 6 3の搬送を可能とする。

袋詰めべッド 5 3の上方には、図 7 に示すように、穿孔ュニット 7 2が設けられている。この穿孔ュニット 7 2 は、図 8及び図 9 に示すように、支持フレーム 7 3 にスライドベアリング 7 4を介して丸棒ラック 7 5を上下動可能に挿通し、その下端部に円筒形カバー 7 6 と丸刃 7 7 とを設けたものである。円筒形カバ一

7 6 は丸棒ラック 7 5 に対してスライドし、そのスライドに伴い丸刃 7 7 はカバ一 7 6から出没する。そして、モータの駆動により丸棒ラック 7 5 に嚙合するギャ 7 8を回転させて丸棒ラック 7 5 を下降させると、カバ一 7 6の外周に嵌められたパッキン 7 9が袋詰めべッド 5 3上の薬袋 6 3を押圧保持し、さらに、丸棒ラック 7 5 に取り付けたばね押さえ 8 0がばね 8 1を圧縮しつつ、丸刃 7 7が下降して薬袋 6 3に貫孔 8 2 を形成し、袋詰めべッド 5 3の逃げ穴 8 3から貫かす

8 4を下方に突き出す。なお、丸刃 7 7 の位置を検知するため、丸棒ラック 7 5 にはハイコレックス（磁石）が、支持フレーム 7 3 には上限位置センサ及び下限位置センサが設けられている。この穿孔ュニット 7 2で薬袋 6 3 に貫孔 8 2 を形成すると、その貫孔 8 2を利用して薬瓶の首部に薬袋 6 3を吊り下げることができる。

また、袋詰めべッド 5 3 には、図 1 0 に示すように、一次開口手段 8 5が設けられている。一次開口手段 8 5 は下面吸着部 8 6 と上面吸着部 8 7 とから構成されている。下面吸着部 8 6 には、図 1 3 に示すように、袋詰めべッド 5 3の薬袋受け面に合わせて 3つの吸着口 8 8が設けられ、これらの吸着口 8 8 は配管口 8 9 に接続された配管チューブを介してコンプレッサに繫がっている。一方、上面吸着部 8 7 は左右一対の吸着管 9 0 を有し、その上端は配管チューブを介してコンプレッサに接続されている。この吸着管 9 0 は、図 1 2 に示すように、袋詰めベッド 5 3に昇降可能に設けられた取付板 9 1 に対して上下にスライドし、ばね

9 2で下方に付勢されている。

この一次開口手段 8 5では、コンプレッサの吸引に伴い、図 1 0 に示すように、水平状態となった袋詰めべッド 5 3上の薬袋 6 3 の下面を下面吸着部 8 6で吸着し、薬袋 6 3の上面に上面吸着部 8 7の吸着管 9 0をばね 9 2で弾力的に押し当てつつ薬袋 6 3上面を吸着し、上面吸着部 8 7を上昇させて薬袋 6 3の口部を 2 0 - 3 0 m m程度開口させる。なお、薬袋 6 3下面はデリケートな透明ラミネート紙となっているため、本実施形態では、下面吸着部 8 6 の吸着口 8 8 を 3つとして紙の湾曲を防止し、その径を小さくし（ 5 m m ) 、吸引力も適当な強さに設定することにより、ラミネ一ト紙の皺の発生や破れを防止している。

送込ュニット 5 4 は、図 1 0及び図 1 1 に示すように、トレ一 2 8から払い出された注射剤 aをシュート 9 3を介して受け取り、袋詰めべッド 5 3へ搬送するコンペャ 9 4 と、その上方に位置する二次開口手段 9 5 とを備えている。コンペャ 9 4 は、モータの駆動に伴い、袋詰めべッド 5 3の昇降端部の上方に重畳する位置まで前進し、また、袋詰めべッド 5 3から離反する位置まで後退する。コンべャ 9 4の裏面には、注射剤 a排出時の巻き込みを防止するカバーが設けられている。二次開口手段 9 5 は、図 1 4 に示すように、コンペャ 9 4 と共に進退し、前進時に当接片 9 6 に当接しててこの作用により先端が上方に揺動し、後退時に元の位置に復帰するアーム 9 7から成り、このアーム 9 7で一次開口手段 8 5 により一次開口された薬袋 6 3の開口面積をさらに拡大させる。そして、このように薬袋 6 3が大きく開口した状態で、コンべャ 9 4により注射剤 aを薬袋 6 3内に送り込む。なお、アーム 9 7 は柔軟な弾性体から成るので、薬袋 6 3が突き破られることはない。

投入べッド 5 5 には、図 1 6 に示すように、薬袋搬送用のベルトコンべャ 9 8 及び挟持ュニット 9 9が設けられている。コンべャ 9 8の送り fiは駆動モータの回転角から演算され、その大きさは自由に設定できる。そして、図 1 5 に示すように、袋詰めべッド 5 3上で注射剤 aが袋詰めされた薬袋 6 3 は、図 1 6 に示すように、袋詰めべッド 5 3が傾斜し、爪形ストッパ 7 1が伏倒したとき、略水平状態となった投入べッド 5 5 に、コンべャ 9 8の駆動により受け取られる。コンべャ 9 8 はセンサにより所定位置で停止する。

挟持ュニット 9 9 は、図 1 6乃至図 1 8 に示すように、投入ベッド 5 5 に沿つて移動可能な締付具 1 0 0を有する。締付具 1 0 0 は、モータで回転するアーム 1 0 1の先端部に押圧体 1 0 2 を取り付けた構成とされ、アーム 1 0 1 の基部は、支軸 7 0 と投入べッド 5 5先端のプ一リ間に掛け渡された無端ベルト 1 0 3 に取り付けられている。無端ベルト 1 0 3 は投入べッド 5 5側のブーリに内蔵した電磁クラッチの断続によりコンべャ 9 8の駆動力が伝達 · 遮断されて回転又は停止する。

投入べッド 5 5 に乗り込んだ薬袋 6 3 は、アーム 1 0 1 の回転に伴い、押圧体 1 0 2 とコンペャ 9 8 のベルト面とで口部を挟み込まれ（図 1 6参照）、垂直状態となつた投入べッド 5 5 に沿ってコンべャ 9 8で下方に搬送されて、その下方に位置づけられたバゲット 1 0 4の収納部 1 0 5 に投入される（図 1 8参照）。その後、アーム 1 0 1が逆回転して締付具 1 0 0 による薬袋 6 3の挟持が解除され、締付具 1 0 0 は元の位置に復帰する。

なお、袋詰めべッド 5 3から投入べッド 5 5 に薬袋 6 3が乗り込んだ後、爪形ス卜ッパ 7 1が起立し、このとき受渡ュニット 5 2 に次の薬袋 6 3が存在すると、この薬袋 6 3が袋詰めべッド 5 3 に送り込まれ、注射剤 aの袋詰め処理とバゲット 1 0 4への薬袋 6 3の投入処理とが並行して行われる。

投入べッド 5 5 の下方には、図 2 に示すように、バゲッ卜 1 0 4を移動させるベルトコンペャ 1 0 6が設けられている。このコンペャ 1 0 6 は、空のバケツト 1 0 4を後述のストツク装置 1 0 7 (図 1参照) から受け取り、注射剤 aが詰めされた薬袋 6 3をバゲッ卜 1 0 4の各収納部 1 0 5 に順次投入するため、各収納部 1 0 5が垂直状態の投入べッド 5 5 に保持された薬袋 6 3の直下に位置するように所定ピッチづっバケツト 1 0 4を送り、最後の収納部 1 0 5 に薬袋が投入されると、バケツト 1 0 4をストック装置 1 0 7 に搬出する。

ここで、収納部 1 0 5 に投入された薬袋 6 3の上部が次に薬袋 6 3を投入すベき収納部 1 0 5側に倒れ込むと、その収納部 1 0 5の上面が塞がれて次の薬袋 6 3の投入ができなくなるので、図 2 に示す折返し棒 1 0 8がその反対方向に移動して薬袋 6 3を折り返す。その後、折返し棒 1 0 8 は元の位置に復帰する。折返し棒 1 0 8 は、図示のようにモータで揺動するリンク機構に取り付けてもよく、正逆回転する無端ベルトに取り付けてもよい。また、薬袋 6 3が反動で再び倒れ込むのを防止するため、送風機で折返し方向に風を送ってもよい。さらに、バゲット 1 0 4の収納部 1 0 5間の仕切壁 1 0 9をコンペャ 1 0 6 の送り方向に傾斜させてもよい。

ストック装置 1 0 7 は、図 1 に示すように、空のパケット 1 0 4を複数個上下方向にストックしておき、必要に応じて袋詰め装置 5 0 に供給し、薬袋 6 3が投入されたパケット 1 0 4を引き取って上下方向にストツクするものである。上記のように構成した袋詰め装置によると、注射剤 aが 1処方分（ 1 回使用分）単位で薬袋 6 3 に詰められるので、混注ミスが防止される。

また、 1つのバゲット 1 0 4 に複数患者分の薬袋 6 3を収納できるので、少数のバケツト 1 0 で注射剤 aを分配でき、従来例のような収納ラック 1 6 も不要となり、その回収作業の手間を省くことができるほか、収納ラック 1 6 の設置スペースを確保する必要もなくなる。

なお、バゲット 1 0 4 として仕切壁 1 0 9 のないものを使用し、薬袋 6 3を伏倒させ、順次ずらしつつ重ね合わせてバケツト 1 0 4 に投入することにより、バケット 1 0 4当たりの収納効率を高めることもできる。その制御手順を図 2 5 に基づいて説明する。

まず、バゲット 1 0 4が投入べッド 5 5下方の投入位置にあるか確認する（S 1 ) 。ない場合は、ストツク装置 1 0 7からバケット 1 0 4を投入位置へ送り込む（ S 1 7 ) 。そして、パケット 1 0 4の原点確認を行い（ S 2 ) 、パケット 1 0 4を投入開始位置に移動する（S 3 ) 。

次に、薬袋 6 3の伏倒方向を設定し（ S 4 ) 、薬袋 6 3及びバゲット 1 0 4の寸法データに基づいて、薬袋 6 3の口部が伏倒時にバケツト 1 0 4 の端壁に当たるかどうか判断する（ S 5 ) 。当たらなければ、薬袋 6 3が投入されるのを待ち ( S 6 ) 、薬袋 6 3の投入動作が開始され、挟持ュニット 9 9が薬袋 6 3の伏倒が始まる位置まで下降したことを検出すると（S 7 ) 、薬袋 6 3を設定方向へ確実に伏倒させるため、コンペャ 1 0 6を駆動してバケツト 1 0 4を移動させる ( S 8 ) 。そして、挟持ュニット 9 9が下端位置に到達したことを検出すると ( S 9 ) 、挟持ュニット 9 9 による薬袋 6 3 の挟持を解除し（ S 1 0 ) 、その薬袋 6 3をバケツト 1 0 4内に解き放つ。

その後、次の投入に備えて挟持ュニット 9 9を上昇させ（S 1 1 ) 、投入した薬袋 6 3の体積データを受信し（ S 1 2 ) 、このデータを基にバゲット 1 0 4の送りピッチを計算し（ S 1 3 ) 、そのピッチ分バケツト 1 0 4を移動させる（S 1 4 ) 。そして、注射処方箋データが最終か否かを調べ（ S 1 5 ) 、最終でなければ S 4 に戻り、図 1 9 に示すように、薬袋 6 3 の投入動作を繰り返す。 S 1 5 において最終デ一夕であることを確認すれば、バゲット 1 0 4 をストツク装置 1 0 7 に送り出して（ S 1 6 ) 、投入処理を終了する。

なお、 S 5 において、薬袋 6 3 の口部がバケット 1 0 4 の端壁に当たると判断した場合には、伏倒方向を変更すればその段に続けて投入可能かどうか判断し ( S 1 8 ) 、投入可能であれば、伏倒方向を変更し（ S 1 9 ) 、図 2 0 に示すように、薬袋 6 3 の投入を続行する。その段に投入不能であれば、上方に積層可能かどうか判断し（ S 2 0 ) 、積層可能な場合には、バゲット 1 0 4 を積層開始位置に移動させ（ S 2 1 ) 、 S 6以降の処理を行う。ここで、上段側への薬袋 6 3 の投入は、図 2 1 に示すように、下段側の投入開始位置に戻って始めてもよく、図 2 2 に示すように、下段側の投入終了位置から始めてもよい。一方、積層不能であれば、バケツト 1 0 4 を送り出し、 S 1 に戻る。

このような制御により、仕切壁のないバゲット 1 0 4 に薬袋 6 3 を投入すると、バケツ卜 1 0 4 内に効率よく薬袋 6 3を収納することができるので、少数のバゲッ卜 1 0 4で運用することができる。

次に、袋詰め装置の他の実施形態を説明する。図 2 4 に示すように、この袋詰め装置 2 0 0 は、薬袋供給ュニット Aと袋詰めュニット B とから構成され、袋誥め装置 2 0 0 の一側には供給リフタ S力、他側にはストック装置 Tが設けられている。

袋詰め装置 2 0 0 の薬袋供給ュニッ卜 Aは、製袋装置 2 0 1 、穿孔装置 2 0 2、プリンタ 2 0 3を備えている。製袋装置 2 0 1 は、透明のラミネ一ト紙と台紙とが両側縁に沿って貼着された熱融着性シートをロール体 2 0 5 から繰り出し、このシートを幅方向にヒートシールして切断し、薬袋 2 0 6 を形成するものである。この薬袋 2 0 6 には、穿孔装置 2 0 2で輸液ボトルへの係合孔が形成され、プリン夕 2 0 3で注射処方箋の注射剤情報が印字される。なお、この印字時間を短縮するため、薬袋 2 0 6 の搬送路を 2系統に分け、各系統のプリンタ 2 0 3で並行処理するようになつている。印字された薬袋 2 0 6 は袋詰めュニット Bへ送られ、ここで注射剤 aが送り込まれてバケツ卜 2 0 9 に投入される。

前記穿孔装置 2 0 2 は、図 2 5及び図 2 6 に示すように、カツ夕 2 1 0、受台 2 1 1及び押圧機構 2 1 2から成る。押圧機構 2 1 2 は、カツ夕 2 1 0 を下端部に固定した昇降ラック 2 1 3 にモータ 2 1 4 の出力ギヤ 2 1 5を嚙合させ、昇降ラック 2 1 3 に保持体 2 1 6をスライド自在に嵌め、昇降ラック 2 1 3 に固定したばね押さえ 2 1 7 と保持体 2 1 6上面との間にばね 2 1 8を挟み、このばね 2

1 8で保持体 2 1 6を下方に付勢したものである。受台 2 1 1 は、カツタ 2 1 0 に対応する溝 2 1 9を有する。

カツタ 2 1 0 は、図 2 7 に示すように、先端縁に断続する多数の刃 2 2 0が形成された薄板から成り、図 2 8 に示すように、円形状に折り曲げて昇降ラック 2

1 3 に取り付けられる。そして、各刃 2 2 0 の刃先は、一端へ向かって傾斜している。

この穿孔装置 2 0 2 において、図 2 5 に示すように、受台 2 1 1上に薬袋 2 0 6を送り込んだ状態で、モータ 2 1 4の駆動に伴いギヤ 2 1 5 を回転させて昇降ラック 2 1 3を下降させると、図 2 6 に示すように、保持体 2 1 6が薬袋 2 0 6 を受台 2 1 1 に押し付けて保持し、さらに、ばね押さえ 2 1 7がばね 2 1 8を圧縮しつつ、カツ夕 2 1 0が受台 2 1 1 まで下降して、図 2 9 に示すように、薬袋 2 0 6 に係合孔 2 2 1 の円形状の開口予定線に沿つたミシン目 2 2 2が形成される。

このように形成された薬袋 2 0 6 は、図 3 0 に示すように、ミシン目 2 2 2の各切目間の繋がり部を切断して係合孔 2 2 1 を開口させ、その開口に輸液ボトル 2 2 3の首部を揷入して輸液ボトル 2 2 3 に吊り下げる。なお、図示のように、円形状のミシン目 2 2 2 に一部途切れた部分を設けておくと、係合孔 2 2 1 の抜出片の脱落を防止することができる。

上記袋詰め装置では、穿孔装置 2 0 2が袋詰めュニット B ©上流側に位置し、ミシン目 2 2 2の形成時にはまだ注射剤 aが袋詰めされておらず、薬袋 2 0 6が扁平であるため、カツタ 2 1 0 の刃先を受台 2 1 1の溝 2 2 0 に進入するまで押圧して確実にミシン目 2 2 2を形成することができる。また、注射剤 aを袋詰めする時点では、ミシン目 2 2 2の切目間が槃がっているため、係合孔 2 2 1 は開口せず、係合孔 2 2 1から注射剤 aが飛び出すことがない。

また、押圧機構 2 1 2の押圧動作に伴い、各刃 2 2 0の刃先が薬袋 2 0 6 に点接触し、その接触点が移動しつつミシン目 2 2 2 の各切目が形成されるので、刃先に傾斜がない力ッタを線接触させて薬袋を押し切る場合よりも容易にミシン目 2 2 2を形成することができる。

さらに、カツ夕 2 1 0 は、薄板から成るものとしたので、低コス卜で製作でき、交換も容易である。

なお、穿孔装置 2 0 2のカツ夕 2 1 0を直線状のものとし、図 3 1 に示すように、係合孔 2 2 1のミシン目 2 2 2を、薬袋 2 0 6の開口縁に対してほぼ直角な直線状に形成すると、注射剤 aの飛び出しをより確実に防止することができる。そして、この薬袋 2 0 6 は、図 3 2 に示すように、ミシン目 2 2 2の繋がり部を切断し、輸液ボトル 2 2 3の首部で係合孔 2 2 1を左右に押し開くことにより、輸液ボトル 2 2 3 に吊り下げる。なお、ミシン目 2 2 2の長さを、輸液ボトル 2 2 3の首部の直径よりやや長い程度とすると、薬袋 2 0 6が輸液ボトル 2 2 3から不意にはずれることがない。

また、図 2 9又は図 3 1 に示すように、係合孔 2 2 1 の端部のうち、少なくとも薬袋 2 0 6 の開口側端部に裂け止め用の小孔 2 2 4を設けておくと、係合孔 2 1 の押し開きに伴い裂け目が薬袋 2 0 6 の開口端まで走って輸液ボトル 2 2 3 への薬袋 2 0 6の吊り下げが不可能になることがない。この小孔 2 2 4 は、カツタ 2 1 0 の端部に一体又は别体に設けたポンチ 2 2 5 により穿設する (図 2 8参照）。

次に、袋詰めュニット Bについて説明する。この袋詰めュニット Bは、図 2 4 及び図 3 3〜 3 5 に示すように、薬袋 2 0 6 を保持するべッド 2 3 0 と、このべッド、 2 3 0上で薬袋 2 0 6を開口させる一次及び二次開口手段 2 3 1、 2 3 2 と、その開口から薬袋 2 0 6 内に注射剤 aを流入させるシュート 2 3 3 とを備えている。

シュート 2 3 3 には、前記供給リフタ Sにより上昇位置で傾けられたトレ一 t から注射剤 aが供給され、この注射剤 a は自重でシュ一ト 2 3 3の排出端方向へ転がり落ちる。シュート 2 3 3の底部は、図 3 4 に示すように、スポンジシート

2 3 3 a上にテフロンシート 2 3 3 bを積層した構成とされ、スポンジシート 2

3 3 aにより注射剤 aの受取時の衝撃を吸収し、テフロンシート 2 3 3 bにより注射剤 aの滑りをよくするようになっている。ここで、テフロンは、 4 フッ化工チレン樹脂のデュポン社商品名である。

また、シュート 2 3 3の底部上面には、図 3 3 に示すように、突起 2 3 4が 2 箇所に設けられている。この突起 2 3 4 は、大きな注射剤が真横に向いた状態で転がってシュ一ト 2 3 3の排出口に詰まるのを防ぐため、注射剤 aの向きを変えるものである。

また、注射剤 aの相互衝突による破損を防ぐためシュート 2 3 3の傾斜を緩く設定した場合には、図 3 3 に示すように、シュート 2 3 3の下部に振動装置 2 3 5を設け、この振動装置 2 3 5 によりシュート 2 3 3を振動させるようにしておくと、注射剤 aを確実に薬袋 2 0 6 に送り込むことができる。この振動装置 2 3 5 としては、偏心ウェイト 2 3 6をモータ 2 3 7 により回転させ、その重量移動により振動を生じさせる構成のものが使用できる。この場合、偏心ウェイト 2 3 6 とモータ 2 3 7 との間に、偏心ウェイト 2 3 6 の振動がモータ 2 3 7 に直接作用するのを防ぐ複数のギヤ 2 3 8を介在させておくとよい。また、前記スポンジシート 2 3 3 a による振動の吸収を防ぐため、偏心ウェイト 2 3 6 は低速で回転させるようにする。

前記べッド 2 3 0 は、図 2 4、図 3 4及び図 3 5 に示すように、軸 2 3 9 を中心として旋回し、薬袋受取位置と、注射剤投入位置と、薬袋払出位置との間で揺動する。べッド 2 3 0 のシュート 2 3 3側の端部には、図 3 4 に示すように、下面吸着部 2 4 0が設けられ、その上方に上面吸着部 2 4 1が昇降自在に設けられている。これらの吸着部 2 4 0、 2 4 1 は、左右一対の吸着口を有し、その吸着口はエアチューブを介してコンプレッサに接続され、前記一次開口手段 2 3 1 を構成している。この吸着部 2 4 0、 2 4 1 により、図 3 4 に示す注射剤投入位置において、べッド 2 3 0上の薬袋 2 0 6 は、上下両側から吸引されて開口する。なお、前記エアチューブに設けた圧力センサの検出値が所定値を下回ると、薬袋 2 0 6が吸着部 2 4 0 . 2 1から離れていると判断して上記開口動作を繰り返し、所定回数繰り返しても開口できないときにはエラーと判断して停止する。また、シュート 2 3 3 には、図 3 4 に示すように、 2次開口手段 2 3 2 としてエアチューブが設けられている。そして、このエアチューブから噴出した空気を薬袋 2 0 6の開口に吹き込むと、袋内容積が拡大して、注射剤 aが薬袋 2 0 6へスムーズに流入するようになつている。

べッド 2 3 0 には、図 3 5 に示すように、薬袋 2 0 6 の挟持装置 2 4 3が設けられている。この挟持装置 2 4 3 は、ベッド 2 3 0の両端部間に掛け渡した無端ベルト 2 4 4の回転に伴いべッド 2 3 0 に沿つて移動するものであり、モータの駆動により揺動する挟持アーム 2 4 4の先端に押圧片 2 4 5を設け、押圧片 2 4 5 に対向する受圧片 2 4 6 をべッド 2 3 0の長さ方向に延びる長孔 2 3 0 a に挿入した構成とされている。押圧片 2 4 5及び受圧片 2 4 6 は薬袋 2 0 6 の挟持時の保護のため、ゴム等の弾性体により形成され、押圧片 2 4 5 は受圧片 2 4 6 の方向へばねにより付勢されている。

そして、注射剤 aが収納された薬袋 2 0 6 は、押圧片 2 4 5 と受圧片 2 4 6 とで口部を挟持され、ベッド 2 3 0が薬袋払出位置に位置づけられた後、挟持装置 2 4 3の下方への移動に伴いバケッ卜 2 0 9 に投入される。薬袋 2 0 6がバゲッ h 2 0 9 に収納された後、挟持装置 2 4 3による薬袋 2 0 6の挟持は解除され、挟持装置 2 4 3 は元の位置に復帰し、バゲット 2 0 9 は袋詰めュニット Bの下部のコンペャ 2 4 7 により所定ピッチ送られる。 ·

このような動作の繰り返しによりバゲット 2 0 9 に最後の薬袋 2 0 6が投入されると、そのバケツ卜 2 0 9 はコンペャ 2 4 7 によりストック装置 Tへ送り出され、上下方向にストツクされる。そして、袋詰め作業を続行する場合には、ストック装置 Tからコンペャ 2 4 7上に空のバケツト 2 0 9が供給される。産業上の利用可能性

以上説明したように、この発明に係る袋詰め装置によると、注射剤が 1処方分 ( 1回使用分）単位で袋詰めされるので、混注ミスが防止される。

また、 1つのバゲットに複数患者分の薬袋を収納できるので、少数のバケツトで注射剤を分配でき、収納ラックも不要となり、その回収作業の手間を省くことができるほか、収納ラックの設置スペースを確保する必要もなくなる。

Claims

請求の範囲

( 1 ) 連続供給される薬袋を開口させる開口手段と、その開口から薬袋内に注射剤を送り込む送込ュニッ卜とから成る注射剤袋詰め装置。

( 2 ) 前記開口手段が、薬袋を両側から吸引して開口させる一次開口手段と、その開口に差し込んだアームにより開口面積をさらに拡大させる二次開口手段とから成る請求項 1 に記載の注射剤袋詰め装置。

( 3 ) 注射剤が詰めれた薬袋をバケツ卜に投入する投入手段と、この投入手段による薬袋の投入動作に関連してバゲットを移動させる移動手段とを備えた請求項 1又は 2 に記載の注射剤袋詰め装置。

( 4 ) 薬袋の開口部付近に貫孔を形成する穿孔ュニットを備えた請求項 1乃至 3 のいずれかに記載の注射剤袋詰め装置。

( 5 ) 前記投入手段及び移動手段により、薬袋を伏倒させ、順次ずらしつつ重ね合わせてバゲットに投入するようにしたことを特徴とする請求項 3又は 4 に記載の注射剤袋詰め装置。

( 6 ) 製袋した薬袋に注射処方箋の注射剤に関する情報を印字して送り出す薬袋供給ュニットと、注射処方箋に従って収集された注射剤を前記薬袋供給ュニットから受け取った薬袋に送り込み、その薬袋をバケツ卜に払い出す袋詰めュニットとから成る注射剤袋詰め装置において、前記袋詰めュニットは、薬袋を保持するべッドと、このべッド上で薬袋を開口させる開口手段と、その開口から薬袋内に注射剤を流入させるシユー卜とを備え、前記べッドが、薬袋受取位置と、注射剤投入位置と、薬袋払出位置との間で揺動するようにしたことを特徴とする注射剤袋詰め装置。

( 7 ) 前記シユー卜に振動装置を設けたことを特徵とする請求項 6 に記載の注射剤袋詰め装置。

( 8 ) 前記開口手段が、薬袋を両側から吸引して開口させる一次開口手段と、その開口に空気を吹き込んで袋内容積をさらに拡大させる 2次開口手段とから成ることを特徴とする請求項 6又は 7 に記載の注射剤袋詰め装置。

( 9 ) 前記薬袋供給ュニッ卜に、薬袋に輸液ボトルへの係合孔を穿設する穿孔装置を設け、この穿孔装置を、前記係合孔の開口予定線に沿ってミシン目を形成するカツ夕と、このカツ夕に相対する受台と、薬袋を前記受台との間で押圧保持しつつ前記力ッタを薬袋へ切り込ませる押圧機構とから構成したことを特徵とする請求項 6乃至 8 のいずれかに記載の注射剤袋詰め装置。

( 1 0 ) 前記カツタをなす各刃の刃先を傾斜させ、前記押圧機構の押圧動作に伴い、各刃の刃先が薬袋に点接触し、その接触点が移動しつつミシン目の各切目が形成されるようにしたことを特徵とする請求項 9 に記載の注射剤袋詰め装置。