JP2004147694A - ゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属製クラブヘッドをより精密に形成することができるゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】アイアン型ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドのフェース部材1の素材1Aをフォトエッチング処理して、凹部11や第1の凸部13によって素材1Aの重量および肉厚を調整したり、また第2の凸部14によって文字等の加飾用する。さらにフェース3のスコアライン4もフォトエッチング処理により形成する。フォトエッチング処理は、エッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)、すなわち凹部11に対応する部位を化学的に溶出除去して、フォトレジストのある部分(否露出部分)、すなわち第1及び第2の凸部13,14に対応する部分を化学的に溶出除去しないで、鋼板15に凹部11及び第1及び第2の凸部13,14を形成する。同様にスコアライン4を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】アイアン型ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドのフェース部材1の素材1Aをフォトエッチング処理して、凹部11や第1の凸部13によって素材1Aの重量および肉厚を調整したり、また第2の凸部14によって文字等の加飾用する。さらにフェース3のスコアライン4もフォトエッチング処理により形成する。フォトエッチング処理は、エッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)、すなわち凹部11に対応する部位を化学的に溶出除去して、フォトレジストのある部分(否露出部分)、すなわち第1及び第2の凸部13,14に対応する部分を化学的に溶出除去しないで、鋼板15に凹部11及び第1及び第2の凸部13,14を形成する。同様にスコアライン4を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしてTi合金を用い鋳造法又は鍛造法で形成したゴルフクラブ用中空クラブヘッド素材における表面および/または内面の全面もしくは各面の少なくとも一部を化学的研磨し、該中空クラブヘッド素材の重量および肉厚を調整するものであって、フェース部、ソール部、ヒール部等を化学研磨処理に先立って耐酸性塗料等によってマスキングしておき、薄肉化を必要とするクラウン等の内面および/もしくは外面のみに化学研磨処理液が作用する様にしておけば、当該部分のみを選択的に研磨して薄肉化とそれに伴う軽量化を進めることができ、また該研磨部位を中空部の内面側に設定してやれば、同時にヘッド容量の拡大も進めることができるというものである(例えば、特許文献1参照。)。また、フェース部材の一部に塑性加工を施してフェース部材の裏面に装飾部を形成し、該フェース部材をその周辺部のみにてヘッド本体に接合して構成したキャビティータイプ又は中空タイプのアイアンヘッドも公知である(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
さらに、クラブヘッドのフェースには、打球時にボールにスピンを与えるために横向きの溝状のスコアラインが多段に配置されていることが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3056395号公報(段落0008、0015)
【特許文献2】
特開2002−186696号公報(段落0007)
【特許文献3】
特開2000−288134号公報(段落0011、0012)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の従来技術においては、耐酸性塗料等によってマスキングして化学研磨処理液により作用させるというものであるが、前記マスキングを細密に配置することは困難であり、この結果厚さや形状を精密に調整することはできない。後者の従来技術においては塑性加工により装飾部を形成するものであるが、塑性加工では板厚を均一に形成することや所望の厚みに形成することはできず、さらに、凹凸の輪郭も精密に形成することもできない。
【0006】
また、従来の製造方法においては、前記スコアラインはプレス加工や切削によって形成されていたものであるが、プレス加工によりスコアラインを形成した場合は、スコアライン自体を精密に形成できないのみならず、スコアラインの角(エッジ)に丸みが形成されしまうので、打球時に強力なスピンを与えることができない。これに対して切削によりスコアラインを形成する場合には、プレス加工よりも精密に形成することができるものの、スコアラインの角(エッジ)を鋭くするには精密加工が必要になってしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、金属製クラブヘッドにおける重量または肉厚の調整或いは加飾をより精密に形成することができるゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は金属製クラブヘッドにおけるスコアラインを精密に、しかも容易に形成することができるゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、金属製クラブヘッドの素材に、該クラブヘッドの重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0009】
この請求項1の構成によれば、前記素材の面にフォトレジストの皮膜を形成し、別に形成した原版(フォトマスク)を通してフォトレジストを露光し、感光部分を現像液に不溶し、未感光部分を現像液によって除去してフォトレジストの所要のパターンを得た後、ついでエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去し、所要の形状に形成するものである。尚、フォトレジストのタイプによっては、感光部分が現像液に可溶になるようなものでもよい。
【0010】
請求項2の発明は、アイアン型クラブヘッドのフェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0011】
この請求項2の構成によれば、フェース部材の素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成してフォトエッチング処理をすることができる。
【0012】
請求項3の発明は、フェース部材と、フェースの対応部に前記フェース部材の固定用受け部を設けたヘッド本体とを備えるとともに、前記フェース部材をその周辺部のみにて前記ヘッド本体に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0013】
この請求項3の構成によれば、フェース部材の素材を単独に最も微細で精密なレジストパターンを形成してフォトエッチング処理をすることができる。
【0014】
請求項4の発明は、1枚の金属製板に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材の素材を一体に形成した後に、該複数の素材をそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0015】
この請求項4の構成によれば、フェース部材の素材として、1枚の金属製板状体にフォトエッチング処理をして形成した複数のフェース素材のうちの1枚を使用するものである。
【0016】
請求項5の発明は、中空クラブヘッドの素材に、該素材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0017】
この請求項5の構成によれば、中空クラブヘッドの素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成してフォトエッチング処理をすることができる。
【0018】
請求項6の発明は、金属製クラブヘッドのフェース部材に設けられるスコアラインを、フォトエッチング処理により形成することを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0019】
この請求項6の構成によれば、フェース部材の素材の面にフォトレジストの皮膜を形成し、別に形成した原版(フォトマスク)を通してフォトレジストを露光し、感光部分を現像液に不溶し、未感光部分を現像液によって除去してフォトレジストの所要のパターンを得た後、ついでエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去してスコアラインを形成するものである。尚、フォトレジストのタイプによっては、感光部分が現像液に可溶になるようなものでもよい。
【0020】
請求項7の発明は、前記フェース部材の素材に前記スコアライン以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0021】
この請求項7の構成によれば、フォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去してスコアラインを形成するものである。
【0022】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1〜図4に示す第1実施形態は、フェース部材1をその周辺部のみにてヘッド本体2に接合して構成されるアイアン型ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドを示しており、フェース部材1は、薄い板状であって、その正面にはゴルフボール(図示せず)を打球するためのフェース3が形成されるとともに、フェース3にはスコアライン4が横向きの溝状となって上下方向に多段に形成されている。ヘッド本体2は、主としてフェース部材1以外のトップ部5、ソール部6、ヒール部7及びシャフト8を接続するためのホーゼル部9等を構成するもので、正面にはフェース部材1が嵌合する窓孔等の固定用受け部10が形成され、この固定用受け部10にフェース部材1が嵌着、固定される。
【0023】
前記フェース部材1の裏面に、該フェース部材1の重量または肉厚の調整や加飾用のために凹部11を形成する。この凹部11はフェース部材1の裏面の縁12側を除いて均一な深さを有する薄溝状に形成されるとともに、この凹部11の内側には第1及び第2の凸部13,14が形成されている。前記第1の凸部13は、フェース部材1の裏面の中央に横長、すなわちソール部6とほぼ平行に配置されているものであり、一方第2の凸部14は、A,Bのような文字を示している。さらに、スコアライン4の縦方向の幅Aより、縦方向に隣接するスコアライン4相互の縦方向の幅Bは、3倍以上に形成されている(3×A<B)。また、スコアライン4の角(エッジ)4Aはほぼ直角に形成されている。
【0024】
前記フェース部材1の凹部11及び第1及び第2の凸部13,14及びスコアライン4は、次の工程に示すフォトエッチング処理により製造されるものである。
【0025】
第1工程 被加工物である所定厚みでフェース部材1の素材1Aを複数配置できる平面を有する金属材料、例えば鋼板15の裏面を、脱脂・洗浄等を施して表面処理を行なう。
【0026】
第2工程 鋼板を乾燥させた後に、鋼板の裏面及び表面にフォトレジスト層を塗布等により形成し、さらにフォトレジスト層を乾燥、硬化させてレジスト皮膜を形成する。
【0027】
第3工程 殖版によりフォトマスクを作製する。この殖版は予め拡大された前記原図を作製し、そして写真により縮小した後に、前記凹部11及び第1及び第2の凸部13,14を形成するために、レジスト皮膜に殖版するものである。この殖版は、鋼板15の裏面に複数配置されている。同様にスコアライン4を形成するために、表面のレジスト皮膜に殖版する。
【0028】
第4工程 第3工程で殖版されたものを、露光した後に現像し、そして乾燥させてフォトレジストパターンを裏面及び裏面にそれぞれ形成する。
【0029】
第5工程 鋼板15の裏面においてエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)、すなわち凹部11に対応する部位を化学的に溶出除去して、フォトレジストのある部分(否露出部分)、すなわち第1及び第2の凸部13,14に対応する部分を化学的に溶出除去しないで、鋼板15に凹部11及び第1及び第2の凸部13,14を形成するエッチングを行なう。同様に、鋼板15の表面においてエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)、すなわちスコアライン4に対応する部位を化学的に溶出除去して、フォトレジストのある部分(否露出部分)、フェース3に対応する部分を化学的に溶出除去しないで、エッチングを行なう。
【0030】
第6工程 凹部11及び第1及び第2の凸部13,14及びスコアライン4が形成されたフェース部材1の素材1Aを形成鋼板15より1枚ごとに打ち抜くものである。
【0031】
このようにして、フェース部材1の素材1Aを作製した後に、フェース部材1をその周辺部のみにてヘッド本体2に接合するものである。
【0032】
以上のように、前記実施形態ではアイアン型ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドのフェース部材1の素材1Aをフォトエッチング処理して、凹部11や第1の凸部13によって素材1Aの重量および肉厚を調整したり、また第2の凸部14によって加飾用するものであって、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、凹部11及び第1及び第2の凸部13,14において微細加工を行うことができる。特に、フォトエッチング処理では、微細加工ができるので、第2の凸部14のような文字或いは模様などを形成する際に、その輪郭を精密に形成することができる。
【0033】
また、フェース部材1と、フェース3の対応部に前記フェース部材1の固定用受け部10を設けたヘッド本体2とを備えるとともに、前記フェース部材1をその周辺部のみにて前記ヘッド本体2に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材1の素材1Aに、該フェース部材1の重量または肉厚の調整用の凹部11及び第1の凸部13を、さらに加飾用の第2の凸部14を、フォトエッチング処理をすることにより、フェース部材1の素材1Aを単独に加工して、フェース部材1の素材1Aを単独に微細加工を行うことができる。
【0034】
さらに、1枚の鋼板15に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材1の素材1Aを一体に形成した後に、該複数の素材1Aをそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体2に設けたことにより、1枚の鋼板15より複数枚のフェース部材1を形成することができるので、大量生産を行うことができる。
【0035】
また、フェース部材1に設けられるスコアライン4を、フォトエッチング処理により形成することで、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、スコアライン4において微細加工を行うことができる。特に、フォトエッチング処理では、微細加工ができるので、スコアライン4の角(エッジ)4Aをほぼ直角に形成することができるので、打球時にボールに強力なスピンをかけることができる。そして、このスコアライン4は、第1及び第2の凸部13,14と同時にフェース部材1の素材1Aに形成され、ヘッド本体2に固定されるものであるので、加工工程を少なくして製作することができる。
【0036】
さらに、前記フェース部材1の素材1Aに前記スコアライン4以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することにより、スコアライン4のような形状を形成する際に、その輪郭を精密に形成することができる。
【0037】
図5〜図6は第2実施形態を示しており、前記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施形態は、いわゆるメタルウッドクラブの中空クラブヘッドの場合を示しており、中空クラブヘッド20は殻状のフェース部材21、ソール部材22並びに後部部材23及び上面部材24を一体に接合したもので、クラブヘッド20の一側にはシャフト25を接続するためのホーゼル部26が形成されている。そして、フェース部材21にはスコアライン27が形成されている。尚、実施形態ではソール部材22並びに後部部材23は予め一体に形成されたものを示している。
【0038】
そして、フェース部材21、ソール部材22並びに後部部材23及び上面部材24のいずれかにおける表面および/または裏面の全面もしくは各面の少なくとも一部に、第2実施形態では、上面部材24の表面に文字を示す凹部25を形成している。この中空クラブヘッド20は、フェース部材21、ソール部材22、後部部材23及び上面部材24の素材を予め別々にそれぞれ形成し、そして、フェース部材21の素材に前記スコアライン27をフォトエッチング処理により形成し、また上面部材24の素材に前記凹部25をフォトエッチング処理により形成した後に、前記フェース部材21、ソール部材22、後部部材23及び上面部材24の素材を一体に接合するものである。
【0039】
以上のように中空クラブヘッド20の上面部材24の素材に、文字等加飾用のフォトエッチング処理をすることにより、上面部材24の素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成して微細加工を行うことができる。
【0040】
また、スコアライン27をフォトエッチング処理により形成することにより、スコアライン27の角(エッジ)27Aをほぼ直角に形成して打球時に大きなスピンをボールにかけることができる。
【0041】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明は、金属製クラブヘッドの素材に、該クラブヘッドの重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、マスキングの方法としては、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、微細加工を行うことができる。
【0043】
請求項2の発明は、アイアン型クラブヘッドのフェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、フェース部材の素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成して微細加工を行うことができる。
【0044】
請求項3の発明は、フェース部材と、フェースの対応部に前記フェース部材の固定用受け部を設けたヘッド本体とを備えるとともに、前記フェース部材をその周辺部のみにて前記ヘッド本体に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、フェース部材の素材を単独に微細加工を行うことができる。
【0045】
請求項4の発明は、1枚の金属製板に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材の素材を一体に形成した後に、該複数の素材をそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、1枚の金属製板状体より複数枚のフェース部材を形成して大量生産することができる。
【0046】
請求項5の発明は、中空クラブヘッドの素材に、該素材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、中空クラブヘッドの素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成して微細加工を行うことができる。
【0047】
請求項6の発明は、金属製クラブヘッドのフェース部材に設けられるスコアラインを、フォトエッチング処理により形成することを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、マスキングの方法としては、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、スコアラインの微細加工を行うことができるとともに、スコアラインの角(エッジ)をほぼ直角に形成して、打球時に大きなスピンをボールにかけることができる。
【0048】
請求項7の発明は、前記フェース部材の素材に前記スコアライン以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、最も微細で精密なレジストパターンが得てフォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去してスコアラインを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す正面側の全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す後面側の全体斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す製造工程の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す全体斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 21 フェース部材
2 ヘッド本体
3 フェース
4 27 スコアライン
10 固定用受け部
11 凹部
12 第1の凸部
13 第2の凸
15 鋼板(金属製)
20 中空クラブヘッド
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしてTi合金を用い鋳造法又は鍛造法で形成したゴルフクラブ用中空クラブヘッド素材における表面および/または内面の全面もしくは各面の少なくとも一部を化学的研磨し、該中空クラブヘッド素材の重量および肉厚を調整するものであって、フェース部、ソール部、ヒール部等を化学研磨処理に先立って耐酸性塗料等によってマスキングしておき、薄肉化を必要とするクラウン等の内面および/もしくは外面のみに化学研磨処理液が作用する様にしておけば、当該部分のみを選択的に研磨して薄肉化とそれに伴う軽量化を進めることができ、また該研磨部位を中空部の内面側に設定してやれば、同時にヘッド容量の拡大も進めることができるというものである(例えば、特許文献1参照。)。また、フェース部材の一部に塑性加工を施してフェース部材の裏面に装飾部を形成し、該フェース部材をその周辺部のみにてヘッド本体に接合して構成したキャビティータイプ又は中空タイプのアイアンヘッドも公知である(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
さらに、クラブヘッドのフェースには、打球時にボールにスピンを与えるために横向きの溝状のスコアラインが多段に配置されていることが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3056395号公報(段落0008、0015)
【特許文献2】
特開2002−186696号公報(段落0007)
【特許文献3】
特開2000−288134号公報(段落0011、0012)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の従来技術においては、耐酸性塗料等によってマスキングして化学研磨処理液により作用させるというものであるが、前記マスキングを細密に配置することは困難であり、この結果厚さや形状を精密に調整することはできない。後者の従来技術においては塑性加工により装飾部を形成するものであるが、塑性加工では板厚を均一に形成することや所望の厚みに形成することはできず、さらに、凹凸の輪郭も精密に形成することもできない。
【0006】
また、従来の製造方法においては、前記スコアラインはプレス加工や切削によって形成されていたものであるが、プレス加工によりスコアラインを形成した場合は、スコアライン自体を精密に形成できないのみならず、スコアラインの角(エッジ)に丸みが形成されしまうので、打球時に強力なスピンを与えることができない。これに対して切削によりスコアラインを形成する場合には、プレス加工よりも精密に形成することができるものの、スコアラインの角(エッジ)を鋭くするには精密加工が必要になってしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、金属製クラブヘッドにおける重量または肉厚の調整或いは加飾をより精密に形成することができるゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は金属製クラブヘッドにおけるスコアラインを精密に、しかも容易に形成することができるゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、金属製クラブヘッドの素材に、該クラブヘッドの重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0009】
この請求項1の構成によれば、前記素材の面にフォトレジストの皮膜を形成し、別に形成した原版(フォトマスク)を通してフォトレジストを露光し、感光部分を現像液に不溶し、未感光部分を現像液によって除去してフォトレジストの所要のパターンを得た後、ついでエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去し、所要の形状に形成するものである。尚、フォトレジストのタイプによっては、感光部分が現像液に可溶になるようなものでもよい。
【0010】
請求項2の発明は、アイアン型クラブヘッドのフェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0011】
この請求項2の構成によれば、フェース部材の素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成してフォトエッチング処理をすることができる。
【0012】
請求項3の発明は、フェース部材と、フェースの対応部に前記フェース部材の固定用受け部を設けたヘッド本体とを備えるとともに、前記フェース部材をその周辺部のみにて前記ヘッド本体に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0013】
この請求項3の構成によれば、フェース部材の素材を単独に最も微細で精密なレジストパターンを形成してフォトエッチング処理をすることができる。
【0014】
請求項4の発明は、1枚の金属製板に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材の素材を一体に形成した後に、該複数の素材をそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0015】
この請求項4の構成によれば、フェース部材の素材として、1枚の金属製板状体にフォトエッチング処理をして形成した複数のフェース素材のうちの1枚を使用するものである。
【0016】
請求項5の発明は、中空クラブヘッドの素材に、該素材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0017】
この請求項5の構成によれば、中空クラブヘッドの素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成してフォトエッチング処理をすることができる。
【0018】
請求項6の発明は、金属製クラブヘッドのフェース部材に設けられるスコアラインを、フォトエッチング処理により形成することを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0019】
この請求項6の構成によれば、フェース部材の素材の面にフォトレジストの皮膜を形成し、別に形成した原版(フォトマスク)を通してフォトレジストを露光し、感光部分を現像液に不溶し、未感光部分を現像液によって除去してフォトレジストの所要のパターンを得た後、ついでエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去してスコアラインを形成するものである。尚、フォトレジストのタイプによっては、感光部分が現像液に可溶になるようなものでもよい。
【0020】
請求項7の発明は、前記フェース部材の素材に前記スコアライン以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法である。
【0021】
この請求項7の構成によれば、フォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去してスコアラインを形成するものである。
【0022】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1〜図4に示す第1実施形態は、フェース部材1をその周辺部のみにてヘッド本体2に接合して構成されるアイアン型ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドを示しており、フェース部材1は、薄い板状であって、その正面にはゴルフボール(図示せず)を打球するためのフェース3が形成されるとともに、フェース3にはスコアライン4が横向きの溝状となって上下方向に多段に形成されている。ヘッド本体2は、主としてフェース部材1以外のトップ部5、ソール部6、ヒール部7及びシャフト8を接続するためのホーゼル部9等を構成するもので、正面にはフェース部材1が嵌合する窓孔等の固定用受け部10が形成され、この固定用受け部10にフェース部材1が嵌着、固定される。
【0023】
前記フェース部材1の裏面に、該フェース部材1の重量または肉厚の調整や加飾用のために凹部11を形成する。この凹部11はフェース部材1の裏面の縁12側を除いて均一な深さを有する薄溝状に形成されるとともに、この凹部11の内側には第1及び第2の凸部13,14が形成されている。前記第1の凸部13は、フェース部材1の裏面の中央に横長、すなわちソール部6とほぼ平行に配置されているものであり、一方第2の凸部14は、A,Bのような文字を示している。さらに、スコアライン4の縦方向の幅Aより、縦方向に隣接するスコアライン4相互の縦方向の幅Bは、3倍以上に形成されている(3×A<B)。また、スコアライン4の角(エッジ)4Aはほぼ直角に形成されている。
【0024】
前記フェース部材1の凹部11及び第1及び第2の凸部13,14及びスコアライン4は、次の工程に示すフォトエッチング処理により製造されるものである。
【0025】
第1工程 被加工物である所定厚みでフェース部材1の素材1Aを複数配置できる平面を有する金属材料、例えば鋼板15の裏面を、脱脂・洗浄等を施して表面処理を行なう。
【0026】
第2工程 鋼板を乾燥させた後に、鋼板の裏面及び表面にフォトレジスト層を塗布等により形成し、さらにフォトレジスト層を乾燥、硬化させてレジスト皮膜を形成する。
【0027】
第3工程 殖版によりフォトマスクを作製する。この殖版は予め拡大された前記原図を作製し、そして写真により縮小した後に、前記凹部11及び第1及び第2の凸部13,14を形成するために、レジスト皮膜に殖版するものである。この殖版は、鋼板15の裏面に複数配置されている。同様にスコアライン4を形成するために、表面のレジスト皮膜に殖版する。
【0028】
第4工程 第3工程で殖版されたものを、露光した後に現像し、そして乾燥させてフォトレジストパターンを裏面及び裏面にそれぞれ形成する。
【0029】
第5工程 鋼板15の裏面においてエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)、すなわち凹部11に対応する部位を化学的に溶出除去して、フォトレジストのある部分(否露出部分)、すなわち第1及び第2の凸部13,14に対応する部分を化学的に溶出除去しないで、鋼板15に凹部11及び第1及び第2の凸部13,14を形成するエッチングを行なう。同様に、鋼板15の表面においてエッチング液によってフォトレジストのない部分(露出部分)、すなわちスコアライン4に対応する部位を化学的に溶出除去して、フォトレジストのある部分(否露出部分)、フェース3に対応する部分を化学的に溶出除去しないで、エッチングを行なう。
【0030】
第6工程 凹部11及び第1及び第2の凸部13,14及びスコアライン4が形成されたフェース部材1の素材1Aを形成鋼板15より1枚ごとに打ち抜くものである。
【0031】
このようにして、フェース部材1の素材1Aを作製した後に、フェース部材1をその周辺部のみにてヘッド本体2に接合するものである。
【0032】
以上のように、前記実施形態ではアイアン型ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドのフェース部材1の素材1Aをフォトエッチング処理して、凹部11や第1の凸部13によって素材1Aの重量および肉厚を調整したり、また第2の凸部14によって加飾用するものであって、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、凹部11及び第1及び第2の凸部13,14において微細加工を行うことができる。特に、フォトエッチング処理では、微細加工ができるので、第2の凸部14のような文字或いは模様などを形成する際に、その輪郭を精密に形成することができる。
【0033】
また、フェース部材1と、フェース3の対応部に前記フェース部材1の固定用受け部10を設けたヘッド本体2とを備えるとともに、前記フェース部材1をその周辺部のみにて前記ヘッド本体2に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材1の素材1Aに、該フェース部材1の重量または肉厚の調整用の凹部11及び第1の凸部13を、さらに加飾用の第2の凸部14を、フォトエッチング処理をすることにより、フェース部材1の素材1Aを単独に加工して、フェース部材1の素材1Aを単独に微細加工を行うことができる。
【0034】
さらに、1枚の鋼板15に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材1の素材1Aを一体に形成した後に、該複数の素材1Aをそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体2に設けたことにより、1枚の鋼板15より複数枚のフェース部材1を形成することができるので、大量生産を行うことができる。
【0035】
また、フェース部材1に設けられるスコアライン4を、フォトエッチング処理により形成することで、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、スコアライン4において微細加工を行うことができる。特に、フォトエッチング処理では、微細加工ができるので、スコアライン4の角(エッジ)4Aをほぼ直角に形成することができるので、打球時にボールに強力なスピンをかけることができる。そして、このスコアライン4は、第1及び第2の凸部13,14と同時にフェース部材1の素材1Aに形成され、ヘッド本体2に固定されるものであるので、加工工程を少なくして製作することができる。
【0036】
さらに、前記フェース部材1の素材1Aに前記スコアライン4以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することにより、スコアライン4のような形状を形成する際に、その輪郭を精密に形成することができる。
【0037】
図5〜図6は第2実施形態を示しており、前記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施形態は、いわゆるメタルウッドクラブの中空クラブヘッドの場合を示しており、中空クラブヘッド20は殻状のフェース部材21、ソール部材22並びに後部部材23及び上面部材24を一体に接合したもので、クラブヘッド20の一側にはシャフト25を接続するためのホーゼル部26が形成されている。そして、フェース部材21にはスコアライン27が形成されている。尚、実施形態ではソール部材22並びに後部部材23は予め一体に形成されたものを示している。
【0038】
そして、フェース部材21、ソール部材22並びに後部部材23及び上面部材24のいずれかにおける表面および/または裏面の全面もしくは各面の少なくとも一部に、第2実施形態では、上面部材24の表面に文字を示す凹部25を形成している。この中空クラブヘッド20は、フェース部材21、ソール部材22、後部部材23及び上面部材24の素材を予め別々にそれぞれ形成し、そして、フェース部材21の素材に前記スコアライン27をフォトエッチング処理により形成し、また上面部材24の素材に前記凹部25をフォトエッチング処理により形成した後に、前記フェース部材21、ソール部材22、後部部材23及び上面部材24の素材を一体に接合するものである。
【0039】
以上のように中空クラブヘッド20の上面部材24の素材に、文字等加飾用のフォトエッチング処理をすることにより、上面部材24の素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成して微細加工を行うことができる。
【0040】
また、スコアライン27をフォトエッチング処理により形成することにより、スコアライン27の角(エッジ)27Aをほぼ直角に形成して打球時に大きなスピンをボールにかけることができる。
【0041】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明は、金属製クラブヘッドの素材に、該クラブヘッドの重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、マスキングの方法としては、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、微細加工を行うことができる。
【0043】
請求項2の発明は、アイアン型クラブヘッドのフェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、フェース部材の素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成して微細加工を行うことができる。
【0044】
請求項3の発明は、フェース部材と、フェースの対応部に前記フェース部材の固定用受け部を設けたヘッド本体とを備えるとともに、前記フェース部材をその周辺部のみにて前記ヘッド本体に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、フェース部材の素材を単独に微細加工を行うことができる。
【0045】
請求項4の発明は、1枚の金属製板に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材の素材を一体に形成した後に、該複数の素材をそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、1枚の金属製板状体より複数枚のフェース部材を形成して大量生産することができる。
【0046】
請求項5の発明は、中空クラブヘッドの素材に、該素材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、中空クラブヘッドの素材に最も微細で精密なレジストパターンを形成して微細加工を行うことができる。
【0047】
請求項6の発明は、金属製クラブヘッドのフェース部材に設けられるスコアラインを、フォトエッチング処理により形成することを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、マスキングの方法としては、最も微細で精密なレジストパターンが得られるので、スコアラインの微細加工を行うことができるとともに、スコアラインの角(エッジ)をほぼ直角に形成して、打球時に大きなスピンをボールにかけることができる。
【0048】
請求項7の発明は、前記フェース部材の素材に前記スコアライン以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法であり、最も微細で精密なレジストパターンが得てフォトレジストのない部分(露出部分)を化学的に溶出除去してスコアラインを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す正面側の全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す後面側の全体斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す製造工程の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す全体斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 21 フェース部材
2 ヘッド本体
3 フェース
4 27 スコアライン
10 固定用受け部
11 凹部
12 第1の凸部
13 第2の凸
15 鋼板(金属製)
20 中空クラブヘッド
Claims (7)
- 金属製クラブヘッドの素材に、該クラブヘッドの重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
- アイアン型クラブヘッドのフェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
- フェース部材と、フェースの対応部に前記フェース部材の固定用受け部を設けたヘッド本体とを備えるとともに、前記フェース部材をその周辺部のみにて前記ヘッド本体に接合したゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法において、前記フェース部材の素材に、該フェース部材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
- 1枚の金属製板に前記フォトエッチング処理をして複数のフェース部材の素材を一体に形成した後に、該複数の素材をそれぞれ打ち抜いた後に、前記ヘッド本体に設けたことを特徴とする請求項3記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
- 中空クラブヘッドの素材における表面および/または裏面の全面もしくは各面の少なくとも一部に、該素材の重量または肉厚の調整或いは加飾用のフォトエッチング処理をすることを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
- 金属製クラブヘッドのフェース部材に設けられるスコアラインを、フォトエッチング処理により形成することを特徴とするゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
- 前記フェース部材の素材に前記スコアライン以外の部位に前記フォトエッチング処理におけるフォトレジストの皮膜を形成することを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法。
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