JP3064507B2 - マークの表示方法 - Google Patents

マークの表示方法

Info

Publication number
JP3064507B2
JP3064507B2 JP3164307A JP16430791A JP3064507B2 JP 3064507 B2 JP3064507 B2 JP 3064507B2 JP 3164307 A JP3164307 A JP 3164307A JP 16430791 A JP16430791 A JP 16430791A JP 3064507 B2 JP3064507 B2 JP 3064507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
mark
stamping
pressing force
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3164307A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH058531A (ja
Inventor
日出男 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP3164307A priority Critical patent/JP3064507B2/ja
Publication of JPH058531A publication Critical patent/JPH058531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3064507B2 publication Critical patent/JP3064507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duplication Or Marking (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明な板状レンズの面
に形成されたマーク形状の溝の内面にホットスタンプ処
理を施して立体感の有るマークを表示する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】透明な板状部材に立体感を有する文字,
記号,図形もしくはこれらの組合せよりなるマークを表
示する技術として、該透明な板状部材(レンズ)の面に
マーク形状の溝を形成して、この溝の内面に真空蒸着法
を用いて金属薄膜を成膜する方法が公知である。この方
法によれば金属色調および金属光沢を有するマークが立
体的に表示される。しかし乍ら、この真空蒸着処理は工
程が複雑であって一般に、a.溝部アンダーコート(マ
スク塗装)、b.乾燥硬化、c.溝部真空蒸着(マスク
蒸着処理)、d.溝部トップコート(マスク塗装)、
e.乾燥硬化、f.オーバー蒸着除去(アルカリ洗
浄)、g.繰り返し水洗、h.純水洗、i.水切り乾
燥、j.溝部以外の着色処理、k.乾燥硬化といった工
程を経なければならなので歩留まりも悪く製造原価が
高い。上述の真空蒸着法以外にインサートモールディン
グ法も公知であるが、箔膜が高価である上に、成形処理
物の形状などに制約が多い。
【0003】比較的簡単な工程で、安価に立体的なマー
クを表示し得る技術としてホットスタンプによる方法が
有る。図はその工程説明図である。図(A)に示す
ように透明な板状レンズ1の片面にマーク形状の溝1a
を予め設けておく。この溝1aの断面形状は浅いV字形
をなしている。このV字形に対応する山形部2aを設け
た刻印治具によって、前記マーク形状溝1aに向けて
ホットスタンプシート3を矢印P方向に押圧し、図
(B)のように挾み付け、マーク形状の転写を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図(C)は、図
(A),(B)について説明した従来技術に係るホット
スタンプ処理に用いた板状レンズ1と刻印治具2とを直
接に(ホットスタンプシート3を挾まずに)対向,当接
せしめた状態を描いた説明図である。板状レンズ1の溝
1aの底角はθであり、刻印治具2の山形部2aの頂角
もθである。この角が正確でないとホットスタンプシー
トが均一に押圧されない。ところが、この角θが正確に
構成されていても次のような不具合が有る。
【0005】イ.マーク形状の溝1aの底の稜と、刻印
治具2の山形部2aの稜とが正確に正対しないと、ホッ
トスタンプシートが破損して表示マークに傷を生じる。
また、これを繰り返すと刻印治具の先端(山形部の稜)
が損耗する。
【0006】ロ.図(B)に示すように、板状レンズ
1の溝と刻印治具2の山形部とがホットスタンプシート
3を介してピッタリ当接する場合、溝の周辺部の空気は
外側に逃げるが溝の稜付近に挾み込まれた空気は逃げ場
を失って閉じ込められ、表示マークに傷を生じさせる。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
で、処理工程が簡単で製造コストの安いホットスタンプ
処理法に改良を加えて、該ホットスタンプ処理法の長所
(簡単・安価)を損うことなく、しかも傷の無い立体的
なマークを板状レンズに表示する方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るマークの表示方法は透明な板状レンズ
に設けたマーク形状の溝に刻印治具によってホットスタ
ンプシートを押圧してマークを表示する場合、前記マー
ク形状の溝の断面形状をV字形とし、かつ、弾性変形可
能な材料によって刻印治具を構成するとともに、上記刻
印治具がホットスタンプシートを溝の内面に向けて押圧
する際の押圧面の形状を、溝に倣った山形とし、かつ、
山形の頂角を溝の底角よりも小ならしめ、上記刻印治
具の山形の稜をレンズの溝底の稜に正対せしめてホット
スタンプシートを押圧して、最初は上記稜の付近に押圧
力を発生せしめるとともに該稜から離れた個所に押圧力
を発生せしめず、さらに押圧力を増加させるに伴って前
記刻印治具を弾性変形させて押圧力の発生区域を拡大せ
しめ、この押圧力発生区域を所期のホットスタンプ処理
部分の全域に及ばせる。
【0009】
【作用】上記の方法によれば、マーク形状の溝の中央部
から両端に向けて押圧が進行するので、中央部に空気が
挾み込まれるおそれが無い。さらに刻印治具が弾性体で
構成されているので、マーク形の溝と刻印治具との正対
に微小な誤差が有ってもホットスタンプシートを傷つけ
るおそれが無い。
【0010】
【実施例】図1(A),(B),(C)は本発明に係る
マークの表示方法の1実施例を示す工程説明図である。
図示の1は板状レンズであって図の従来例における板
状レンズと同様ないし類似の部材である。本例において
は、その厚さ寸法Tは3.0mmであり、マーク形状の溝
1aの断面形状はV字形であって、その稜線aに付され
ているアール寸法r1は0.5mm、図示のr2は1mmであ
る。(図1(A)参照)刻印治具4は硬度80のシリコ
ンゴム製で、その山形部4aの稜bの頂角φは前記の溝
1aの底角θよりも適宜に小さく構成してある。
【0011】上記の刻印治具4の山形部4aによってホ
ットスタンプシート3をマーク形状の溝1aの内面に向
けて押しつけると、φ<θであるから、図1(B)のよ
うに板状レンズ1の溝の稜線付近にホットスタンプシー
ト3が押圧され、溝の両側付近は(B)図の段階では未
だ押圧されていない。押圧力を増加させてゆくと刻印治
具4の山形部が溝に倣って弾性的に変形し、押圧区域が
拡大してゆく。詳しくは、溝の中央(稜付近)から次第
に両側に向けて広がってゆく。そして(C)図のよう
に、マーク形状の溝1aの全面にホットスタンプシート
3が押圧される。このようにして、所期のホットスタン
プ処理区域の全部にホットスタンプシート3が押圧され
る。この実施例においては図(B),図(C)の順に、
溝の中央部から両側に向けて押圧区域が拡大してゆくの
で中央部に空気が挾み込まれてホットスタンプ膜に傷を
生じるおそれが無い。また、刻印治具が弾性体で構成さ
れているので、該刻印治具4の山形部4aの稜bが板状
レンズ1の溝1aの稜aに対して高精度で正対していな
くても、ホットスタンプシート3が上記の稜aに沿った
傷を生じるおそれが無く、また刻印治具4の山形部4a
が早期に損耗するおそれも無い。
【0012】図2は上記と異なる実施例を示し、前記実
施例の図1(A)に対応する説明図である。本例(図
2)が前例(図1)に比して異なるところは、板状レン
ズ1′のマーク形状の溝1a′の両側の縁に沿って、寸
法t=0.5mmの段差を設けたことである。このように
構成するとマークの輪郭が明瞭に表示される。
【0013】
【発明の効果】前述の実施例によって明らかとなったよ
うに、本発明に係るマークの表示方法によれば、簡単な
工程で、立体感の有るマークを安価に表示できるという
ホットスタンプ処理法の長所を損うことなく、しかも、
空気を挾み込んでマークに傷を生じたり、マーク形状の
溝の中央の稜に沿ってマークに傷を生じたり、刻印治具
の山形部が早期に損耗したりすることを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマークの表示方法の1実施例を示
す工程説明図。
【図2】上記と異なる実施例の説明図。
【図3】従来技術に係るホットスタンプ処理の説明図。
【符号の説明】
1,1′…板状レンズ、1a,1a′…マーク形状の
溝、2…刻印治具、2a…山形部、3…ホットスタンプ
シート、4…刻印治具、4a…山形部、a…マーク形状
の溝の稜、b…刻印治具の山形部の稜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な板状レンズの面にマーク形状の溝
    を設け、上記の溝内の面に刻印治具によってホットスタ
    ンプシートを押圧してマークを表示する方法において、前記マーク形状の溝の断面形状をV字形とし、かつ 、弾
    性変形可能な材料によって刻印治具を構成するととも
    に、上記刻印治具がホットスタンプシートを溝の内面に
    向けて押圧する際の押圧面の形状を、溝に倣った山形と
    し、かつ、山形の頂角を溝の底角よりも小ならしめ、 上記刻印治具の山形の稜をレンズの溝底の稜に正対せし
    めてホットスタンプシートを押圧して、最初は上記稜の
    付近に押圧力を発生せしめるとともに該稜から離れた個
    所に押圧力を発生せしめず、さらに押圧力を増加させる
    に伴って前記刻印治具を弾性変形させて押圧力の発生区
    域を拡大せしめ、この押圧力発生区域を所期のホットス
    タンプ処理部分の全域に及ばせることを特徴とする、マ
    ークの表示方法。
JP3164307A 1991-07-04 1991-07-04 マークの表示方法 Expired - Lifetime JP3064507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3164307A JP3064507B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 マークの表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3164307A JP3064507B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 マークの表示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH058531A JPH058531A (ja) 1993-01-19
JP3064507B2 true JP3064507B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=15790646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3164307A Expired - Lifetime JP3064507B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 マークの表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3064507B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3465546B2 (ja) 1997-09-02 2003-11-10 タカタ株式会社 エアベルト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH058531A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7375972B2 (en) Appearance protective case and appearance protective case assembly
US7147990B2 (en) Procedure for photo engraving in high definition on metal
JP2001516259A (ja) エッチングされたゴルフクラブ用部品の製造方法
JP3064507B2 (ja) マークの表示方法
EP1627718A1 (en) Method of decorating surface of mold and mold
JPH07186290A (ja) コンタクトレンズのマーキング方法
JP4139025B2 (ja) エンブレム及びその製造方法
US1406538A (en) Agency for and method of embellishing surfaces
CA1140797A (en) Method of producing embossed designs on surfaces
JPH0625801U (ja) マークを標示したレンズ
JPH05106079A (ja) 表示体及びその製造方法
JPH0628802U (ja) 立体的にマークを標示した板状のレンズ
JP3146670B2 (ja) 板状レンズにマークを標示する方法
JPH0628801U (ja) 立体感を有するマークを標示したレンズ
JP2004147694A (ja) ゴルフクラブ用クラブヘッドの製造方法
AU756424B1 (en) Method and apparatus for creating a hologram on a surface
JPS5936599B2 (ja) 凸状の金属光沢模様およびその金属光沢模様の現出方法
JP3464194B2 (ja) 模様箔及びその製造方法
JPH0422680B2 (ja)
JP3077129U (ja) シール
JPH03208648A (ja) 装飾用樹脂成形品の製造方法
JP3024343U (ja) 電鋳エッチングテレホンカード
JPH0513599Y2 (ja)
KR19990006051U (ko) 금박 인쇄부가 음각된 가죽표지
JPH07186523A (ja) ホットスタンピング方法ならびにホットスタンピング用加熱型