JP2004142746A - プラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】袋の開口部を容易に内側から指でつまむことができるように構成可能なプラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋を得る。
【解決手段】上辺を開口部22とした状態で原反フィルム21を溶着したプラスチック製袋。開口部22の内側面には、互いに嵌合、解除可能な凹部12及び凸部13をそれぞれテープ状のベース部分11,11に形成した一対のジッパーテープ10,10が溶着されている。このジッパーテープ10は、少なくともベース部分11が異なる色に着色されており、かつ、フラップ部23a,23bとなるベース部分11の幅寸法A2,B2が互いに異なり、開口部22は段差Cを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】上辺を開口部22とした状態で原反フィルム21を溶着したプラスチック製袋。開口部22の内側面には、互いに嵌合、解除可能な凹部12及び凸部13をそれぞれテープ状のベース部分11,11に形成した一対のジッパーテープ10,10が溶着されている。このジッパーテープ10は、少なくともベース部分11が異なる色に着色されており、かつ、フラップ部23a,23bとなるベース部分11の幅寸法A2,B2が互いに異なり、開口部22は段差Cを有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製袋の開口部に設けられるプラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プラスチック製の袋として、図3に示すように、1枚の原反フィルム2を下辺部分で折り返して両側部分を溶着(溶着部a,aは斜線を付して示す)してカットし、あるいは溶断し、上辺を開口部3とした袋1が提供されている。
【0003】
この袋1の開口部3の内側面には、互いに嵌合、解除可能な凹部7及び凸部8をそれぞれテープ状のベース部分6に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープ5が溶着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記プラスチック製袋1にあっては、開口部3を開ける場合、袋1を構成するフィルム2の開口部3部分(以下、この部分をフラップ部4と記す)の上端部を指でつまんで左右に拡げることになるが、フラップ部4,4の上端が同じ高さに揃えられているため、フラップ部4,4をそれぞれ指でつまむことは困難で煩雑でもあった。
【0005】
このような不具合を解消するため、一方のフラップ部4を、図3(B)に示すように一点鎖線Xでカットし、フラップ部4,4を段差状態とすることが考えられる。この場合、フィルム2に印刷が施されていれば、フラップ部4,4の長短を容易に見分けることができ、長い方のフラップ部4の内側面に指を当てて容易に開口することが可能である。
【0006】
しかし、フラップ部4,4が透明のまま残されていたり、ジッパーテープ5,5が開口部3の上端に近接して設けられているような場合には、フラップ部4,4の長短及び外側、内側を容易には判別できないという問題点を有している。
【0007】
そこで、本発明の目的は、袋の開口部を容易に内側から指でつまむことができるように構成可能なプラスチック製ジッパーテープを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、開口部を容易に内側から指でつまむことができるプラスチック製袋を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
以上の目的を達成するため、第1の発明は、互いに嵌合、解除可能な凹部及び凸部をそれぞれテープ状のベース部分に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープにおいて、少なくとも前記一対のベース部分が互いに異なる色に着色されており、前記一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっていることを特徴とする。
【0010】
また、第2の発明は、一辺を開口部とした状態でプラスチックフィルムを溶着し、該開口部の内側面に、互いに嵌合、解除可能な凹部及び凸部をそれぞれテープ状のベース部分に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープを取り付けたプラスチック製袋において、前記ジッパーテープは、少なくとも一対のベース部分が互いに異なる色に着色されており、かつ、一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっており、前記ベース部分はその上端が互いに高さが異なる段差状に前記開口部の内側面に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
前記ジッパーテープにあっては、一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっているため、プラスチック製袋の開口部の内側面に取り付けた場合、ベース部分をフラップ部として構成すれば、フラップ部を長短に差のある段差状態とすることができる。しかも、少なくとも一対のベース部分が互いに異なる色に着色されているため(凹部及び凸部を含めて着色されていてもよい)、その長短を容易に見分けることができ、長い方のフラップ部の内側に指を当てて容易に開口することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0013】
図1に本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ10を備えたプラスチック製袋20を示す。この袋20は1枚の原反フィルム21を用いて図3に示した従来のプラスチック製袋1と基本的には同じ製袋工程によって製作したものであり、上辺は開口部22とされている。
【0014】
そして、ジッパーテープ10は、互いに嵌合、解除可能な凹部12及び凸部13をそれぞれテープ状のベース部分11,11に形成したものである。このジッパーテープ10は押出成形により一体的に成形され、互いに異なる色に着色されている。例えば、一方が青色であれば、他方は赤色や白色であり、識別できる色合いであればどのような色の組合せであってもよい。
【0015】
着色はプラスチック材料に顔料を混入することにより行われ、凹部12及び凸部13を含めてベース部分11に着色したものであっても、あるいは2色押出成形法を採用してベース部分11にのみ着色したものであってもよい。
【0016】
また、このジッパーテープ10はベース部分11の幅寸法A,Bが互いに異なっている。詳しくは、凹部12及び凸部13を中心にして寸法A1,B1は等しく設定されているが、寸法A2は寸法B2よりも長く設定されている。
【0017】
前記ジッパーテープ10を、寸法A2,B2を上部にして開口部22の内側面に溶着し、かつ、袋20を構成するプラスチックフィルム21の上端をジッパーテープ10の上端と一致させれば、寸法A2,B2部分をフラップ部23a,23bとして機能させることができる。この場合、フラップ部23a,23bは高さが異なる段差状態(段差C)となっている。
【0018】
幅寸法A2,B2からなるフラップ部23a,23bはジッパーテープ10のベース部分11であり、着色が異なっていることによってその長短及び外側、内側を容易に判別することができる。そして、図2に示すように、長い方のフラップ部23aを一方の手の指でつまみ、そのまま外側面方向(矢印Yで示す)にずらし、かつ、短い方のフラップ部23bを他方の手の指でつまんで互いに反対方向に引っ張ると、長短のフラップ部23a,23bを容易に分離することができ、開口部22を開いて凹部12及び凸部13の嵌合を解除することができる。
【0019】
(他の実施形態)
なお、本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ及びプラスチック製袋は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
【0020】
例えば、ジッパーテープ10は気密性を確実にするために凹部12及び凸部13が2連に設けられているものであってもよい。
【0021】
また、前記実施形態において、袋20を構成するプラスチックフィルム21の上端は、ジッパーテープ10のベース部分11の上端と一致させるように製袋したものを示したが、ベース部分11の上端よりも下方に位置していてもよい。さらに、ベース部分11の下部寸法A1,B1はその長さが異なっていてもよい。例えば、B1=A2であり、かつ、A1=B2であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ及びそれを備えたプラスチック製袋を示す断面図。
【図2】前記プラスチック製袋を開ける状態を示す説明図。
【図3】従来のプラスチック製ジッパーテープ及びそれを備えたプラスチック製袋を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図。
【符号の説明】
10…プラスチック製ジッパーテープ
11…ベース部分
12…凹部
13…凸部
20…プラスチック製袋
21…プラスチックフィルム
22…開口部
23a,23b…フラップ部
A,B…ベース部分の幅寸法
A2,B2…フラップ部幅寸法
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製袋の開口部に設けられるプラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プラスチック製の袋として、図3に示すように、1枚の原反フィルム2を下辺部分で折り返して両側部分を溶着(溶着部a,aは斜線を付して示す)してカットし、あるいは溶断し、上辺を開口部3とした袋1が提供されている。
【0003】
この袋1の開口部3の内側面には、互いに嵌合、解除可能な凹部7及び凸部8をそれぞれテープ状のベース部分6に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープ5が溶着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記プラスチック製袋1にあっては、開口部3を開ける場合、袋1を構成するフィルム2の開口部3部分(以下、この部分をフラップ部4と記す)の上端部を指でつまんで左右に拡げることになるが、フラップ部4,4の上端が同じ高さに揃えられているため、フラップ部4,4をそれぞれ指でつまむことは困難で煩雑でもあった。
【0005】
このような不具合を解消するため、一方のフラップ部4を、図3(B)に示すように一点鎖線Xでカットし、フラップ部4,4を段差状態とすることが考えられる。この場合、フィルム2に印刷が施されていれば、フラップ部4,4の長短を容易に見分けることができ、長い方のフラップ部4の内側面に指を当てて容易に開口することが可能である。
【0006】
しかし、フラップ部4,4が透明のまま残されていたり、ジッパーテープ5,5が開口部3の上端に近接して設けられているような場合には、フラップ部4,4の長短及び外側、内側を容易には判別できないという問題点を有している。
【0007】
そこで、本発明の目的は、袋の開口部を容易に内側から指でつまむことができるように構成可能なプラスチック製ジッパーテープを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、開口部を容易に内側から指でつまむことができるプラスチック製袋を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
以上の目的を達成するため、第1の発明は、互いに嵌合、解除可能な凹部及び凸部をそれぞれテープ状のベース部分に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープにおいて、少なくとも前記一対のベース部分が互いに異なる色に着色されており、前記一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっていることを特徴とする。
【0010】
また、第2の発明は、一辺を開口部とした状態でプラスチックフィルムを溶着し、該開口部の内側面に、互いに嵌合、解除可能な凹部及び凸部をそれぞれテープ状のベース部分に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープを取り付けたプラスチック製袋において、前記ジッパーテープは、少なくとも一対のベース部分が互いに異なる色に着色されており、かつ、一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっており、前記ベース部分はその上端が互いに高さが異なる段差状に前記開口部の内側面に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
前記ジッパーテープにあっては、一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっているため、プラスチック製袋の開口部の内側面に取り付けた場合、ベース部分をフラップ部として構成すれば、フラップ部を長短に差のある段差状態とすることができる。しかも、少なくとも一対のベース部分が互いに異なる色に着色されているため(凹部及び凸部を含めて着色されていてもよい)、その長短を容易に見分けることができ、長い方のフラップ部の内側に指を当てて容易に開口することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0013】
図1に本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ10を備えたプラスチック製袋20を示す。この袋20は1枚の原反フィルム21を用いて図3に示した従来のプラスチック製袋1と基本的には同じ製袋工程によって製作したものであり、上辺は開口部22とされている。
【0014】
そして、ジッパーテープ10は、互いに嵌合、解除可能な凹部12及び凸部13をそれぞれテープ状のベース部分11,11に形成したものである。このジッパーテープ10は押出成形により一体的に成形され、互いに異なる色に着色されている。例えば、一方が青色であれば、他方は赤色や白色であり、識別できる色合いであればどのような色の組合せであってもよい。
【0015】
着色はプラスチック材料に顔料を混入することにより行われ、凹部12及び凸部13を含めてベース部分11に着色したものであっても、あるいは2色押出成形法を採用してベース部分11にのみ着色したものであってもよい。
【0016】
また、このジッパーテープ10はベース部分11の幅寸法A,Bが互いに異なっている。詳しくは、凹部12及び凸部13を中心にして寸法A1,B1は等しく設定されているが、寸法A2は寸法B2よりも長く設定されている。
【0017】
前記ジッパーテープ10を、寸法A2,B2を上部にして開口部22の内側面に溶着し、かつ、袋20を構成するプラスチックフィルム21の上端をジッパーテープ10の上端と一致させれば、寸法A2,B2部分をフラップ部23a,23bとして機能させることができる。この場合、フラップ部23a,23bは高さが異なる段差状態(段差C)となっている。
【0018】
幅寸法A2,B2からなるフラップ部23a,23bはジッパーテープ10のベース部分11であり、着色が異なっていることによってその長短及び外側、内側を容易に判別することができる。そして、図2に示すように、長い方のフラップ部23aを一方の手の指でつまみ、そのまま外側面方向(矢印Yで示す)にずらし、かつ、短い方のフラップ部23bを他方の手の指でつまんで互いに反対方向に引っ張ると、長短のフラップ部23a,23bを容易に分離することができ、開口部22を開いて凹部12及び凸部13の嵌合を解除することができる。
【0019】
(他の実施形態)
なお、本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ及びプラスチック製袋は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
【0020】
例えば、ジッパーテープ10は気密性を確実にするために凹部12及び凸部13が2連に設けられているものであってもよい。
【0021】
また、前記実施形態において、袋20を構成するプラスチックフィルム21の上端は、ジッパーテープ10のベース部分11の上端と一致させるように製袋したものを示したが、ベース部分11の上端よりも下方に位置していてもよい。さらに、ベース部分11の下部寸法A1,B1はその長さが異なっていてもよい。例えば、B1=A2であり、かつ、A1=B2であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック製ジッパーテープ及びそれを備えたプラスチック製袋を示す断面図。
【図2】前記プラスチック製袋を開ける状態を示す説明図。
【図3】従来のプラスチック製ジッパーテープ及びそれを備えたプラスチック製袋を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図。
【符号の説明】
10…プラスチック製ジッパーテープ
11…ベース部分
12…凹部
13…凸部
20…プラスチック製袋
21…プラスチックフィルム
22…開口部
23a,23b…フラップ部
A,B…ベース部分の幅寸法
A2,B2…フラップ部幅寸法
Claims (2)
- 互いに嵌合、解除可能な凹部及び凸部をそれぞれテープ状のベース部分に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープにおいて、
少なくとも前記一対のベース部分が互いに異なる色に着色されており、
前記一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっていること、
を特徴とするプラスチック製ジッパーテープ。 - 一辺を開口部とした状態でプラスチックフィルムを溶着し、該開口部の内側面に、互いに嵌合、解除可能な凹部及び凸部をそれぞれテープ状のベース部分に形成した一対のプラスチック製ジッパーテープを取り付けたプラスチック製袋において、
前記ジッパーテープは、少なくとも一対のベース部分が互いに異なる色に着色されており、かつ、一対のベース部分の幅寸法が互いに異なっており、
前記ベース部分はその上端が互いに高さが異なる段差状に前記開口部の内側面に取り付けられていること、
を特徴とするプラスチック製袋。
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JP2002306265A JP2004142746A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | プラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋 |
US10/687,590 US20040078940A1 (en) | 2002-10-21 | 2003-10-20 | Plastic zipper and plastic bag provided with the zipper |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002306265A JP2004142746A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | プラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋 |
Publications (1)
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JP2004142746A true JP2004142746A (ja) | 2004-05-20 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002306265A Pending JP2004142746A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | プラスチック製ジッパーテープ及び該ジッパーテープを備えたプラスチック製袋 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040078940A1 (ja) |
JP (1) | JP2004142746A (ja) |
CN (1) | CN1247416C (ja) |
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US8974118B2 (en) | 2010-10-29 | 2015-03-10 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Reclosable bag having a sound producing zipper |
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