JP7004999B2 - チャック付き包装袋 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 (1)発明の内容の公表 (2)公開日;平成29年 6月28日(水)~30日(金) (3)公開者名;株式会社タキガワ・コーポレーション・ジャパン (4)公開された発明の内容;株式会社タキガワ・コーポレーション・ジャパンが、同社の代表取締役社長である瀧川弘幸が発明した「チャック付き包装袋」の内容およびサンプルを、第30回インターフェックスジャパンで公開した。
本発明は、開口部近傍の前面フィルムと後面フィルムの対向する内側面にそれぞれチャック用嵌合部を有するチャック部を設け、各チャック部のチャック用嵌合部が離間および嵌合することにより開閉するチャック付き包装袋に関する。
従来より、開口部近傍の前面フィルムと後面フィルムそれぞれの対向する内側面に互いのチャック用嵌合部が嵌合するチャック部を設け、凹部および凸部同士の嵌合によってチャック部同士が接離して開口部を開閉自在に構成したチャック付き包装袋が提案されている。
このようなチャック付き包装袋には、不正開封等を防止するため、いったんチャック部同士を嵌合させて密閉した後は容易にその嵌合したチャック部同士が離れ難くなって開口部から開けることが出来ず、包装袋を切断などして開封するようにしたチャック付き包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、この特許文献1のチャック付き包装袋では、前面フィルム側のチャック部は上側のみ前面フィルムの内側面に溶着する一方、後面フィルム側のチャック部は下側のみ後面フィルムの内側面に溶着している。
そのため、いったん前面フィルム側のチャック部と後面フィルム側のチャック部とを嵌合させて密閉した後は、利用者が開口部側である前面フィルムと後面フィルムとを摘んでこのチャック付き包装袋を開けようとしても、前面フィルム側のチャック部では上側にその開こうとする力が作用する一方、後面フィルム側のチャック部では下側にその力が作用するので、嵌合状態の前面フィルム側のチャック部と後面フィルム側のチャック部とにはせん断力が作用することになり、チャック付き包装袋1を容易に開けることが困難なように構成されている。
特開2012-41089号公報
しかしながら、前述の特許文献1のチャック付き包装袋では、上述したようにいったんチャック部同士を嵌合させて密閉した後は容易に開けることが出来ないように構成したため、子供や幼児等による内容物の誤飲や不正開封は防止できるものの、包装袋を切断などして開封する必要があるので、内容物の再封入が困難であると共に、包装袋の再利用が困難である、という問題があった。
そこで、本発明はこのような問題に着目してなされたもので、開け方が分かる利用者には嵌合したチャック部同士を離間させることによって当該包装袋を開けて内容物の再封入や包装袋の再利用が可能となる一方、開け方が分からない利用者には嵌合したチャック部同士を離間させて当該包装袋を開封することを防止することができるチャック付き包装袋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るチャック付き包装袋は、開口部近傍の前面フィルムと後面フィルムの対向する内側面にそれぞれチャック用嵌合部を有するチャック部を設け、各チャック部のチャック用嵌合部が離間および嵌合することにより開閉するチャック付き包装袋であって、前面フィルムと後面フィルムの内、いずれか一方のフィルムのチャック部は、前記チャック用嵌合部よりも開口部側である上側には、所定幅で当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック上側溶着部と当該一方のフィルムの内側面に溶着されないチャック上側非溶着部とを設ける一方、前記チャック用嵌合部よりも底部側である下側には、所定幅で当該一方のフィルムの両端部まで当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック下側溶着部を設けると共に、前記チャック用嵌合部は当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されず、他方のフィルムのチャック部は、前記チャック用嵌合部の下側にのみ、所定幅で当該他方のフィルムの両側まで延びるチャック下側溶着部を設け、当該チャック下側溶着部は当該他方のフィルムの内側面にその長手方向の両端部まで溶着される一方、前記チャック用嵌合部は当該他方のフィルムの両端部までの間、当該他方のフィルムの内側面に溶着されず、前記一方のチャック部の前記チャック下側溶着部における前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分と、その前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分に対向する前記他方のチャック部の前記チャック下側溶着部の部分との少なくともいずれか一方は、他の溶着部よりも短手方向の溶着幅が大きいことを特徴とする。
また、本発明に係るチャック付き包装袋では、開口部近傍の前面フィルムと後面フィルムの対向する内側面にそれぞれチャック用嵌合部を有するチャック部を設け、各チャック部のチャック用嵌合部が離間および嵌合することにより開閉するチャック付き包装袋であって、前面フィルムと後面フィルムの内、いずれか一方のフィルムのチャック部は、前記チャック用嵌合部よりも開口部側である上側には、所定幅で当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック上側溶着部と当該一方のフィルムの内側面に溶着されないチャック上側非溶着部とを設ける一方、前記チャック用嵌合部よりも底部側である下側には、前記チャック上側非溶着部に相当する部分のみ当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック下側溶着部を設けると共に、前記チャック用嵌合部は当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されず、他方のフィルムのチャック部は、前記チャック用嵌合部の下側にのみ、所定幅で当該他方のフィルムの両側まで延びるチャック下側溶着部を設け、当該チャック下側溶着部は当該他方のフィルムの内側面にその長手方向の両端部まで溶着される一方、前記チャック用嵌合部は当該他方のフィルムの両端部までの間、当該他方のフィルムの内側面に溶着されず、前記一方のチャック部の前記チャック下側溶着部における前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分と、その前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分に対向する前記他方のチャック部の前記チャック下側溶着部の部分との少なくともいずれか一方は、他の溶着部よりも短手方向の溶着幅が大きいことを特徴とする。
ここで、前記前面フィルムと前記後面フィルムの少なくもいずれか一方には、いずれか一方のフィルムのチャック部の前記チャック上側溶着部に指等を入れて開封できることを報知する開封報知部が設けられていると更に良い。
また、前記チャック上側溶着部の所定長さは、人の手の親指が挿入できるように3cm~5cmであると良い。
本発明のチャック付き包装袋では、前面フィルムと後面フィルムの内、いずれか一方のフィルムのチャック部は、チャック用嵌合部における開口部側である上側にはチャック上側溶着部とチャック上側非溶着部とを設ける一方、底部側である下側には当該一方のフィルムの内側面に所定幅でその長手方向の両端部まで溶着されるチャック下側溶着部とを設け、他方のフィルムのチャック部は、チャック用嵌合部の下側にのみ、所定幅で当該他方のフィルムの両側まで延びるチャック下側溶着部を設け、当該チャック下側溶着部は当該他方のフィルムの内側面にその長手方向の両端部まで溶着される一方、チャック用嵌合部の上側には、所定幅で当該一方のフィルムの両側まで延びるチャック上側溶着部を設けないように構成する。
そのため、いったんチャック部同士を嵌合させて前面フィルム側と後面フィルムとを閉めた後でも、一方のチャック部のチャック上側非溶着部に指等を入れることにより、当該一方のチャック部における開口部側とは反対側の底部側からその指先等によって外力を加えることが可能となる。
これにより、チャック部同士の嵌合によって閉められた前面フィルムと後面フィルムとを開けるため一方のチャック部のチャック上側非溶着部に指等を入れた場合、その一方のチャック部では開口部から遠い底部側から外力を加えることができ、他方のチャック部でも開口部から遠い底部側から外力を加えることができるので、嵌合しているチャック部同士を離してチャック付き包装袋を開けることが可能となる。
そのため、本発明のチャック付き包装袋によれば、チャック部のチャック上側非溶着部に指等を入れて開けるという開け方が分かる利用者には嵌合したチャック部同士を離間させることによって当該包装袋を開けて内容物の再封入や包装袋の再利用が可能となる一方、その開け方が分からない利用者には嵌合したチャック部同士を離間させて当該包装袋を開封することを防止することができる。
本発明に係る実施形態1のチャック付き包装袋の外観を示す正面図である。 (a),(b)それぞれ実施形態1のチャック付き包装袋のチャック部近傍の構造を示す部分切欠正面図、部分切欠背面図である。 前面フィルムおよび後面フィルムのチャック部を嵌合させていない状態における図2(a)におけるA-A線断面図である。 前面フィルムおよび後面フィルムのチャック部を嵌合させていない状態における図2(a)におけるB-B線断面図である。 前面フィルムおよび後面フィルムのチャック部を嵌合させた状態における図2(a)におけるA-A線断面図である。 前面フィルムおよび後面フィルムのチャック部を嵌合させた状態における図2(a)におけるB-B線断面図である。 (a),(b)それぞれ実施形態1のチャック付き包装袋の後面フィルムおよび前面フィルムの内側面に設けたチャック部近傍のフィルム側の溶着部を示す平面図である。 実施形態1のチャック付き包装袋のチャック部を閉める手順等を示す説明図である。 実施形態1のチャック付き包装袋における開口部を開けようとして前面フィルムおよび後面フィルムを従来通り引っ張った際のチャック部の状態を示す断面図である。 実施形態1のチャック付き包装袋のチャック部を開ける方法を示す説明図である。 実施形態1のチャック付き包装袋のチャック部を開けるため嵌合状態のチャック部の非溶着部分に親指を入れた状態を示す図2(a)におけるB-B線断面図である。 実施形態2のチャック付き包装袋の後面フィルムの内側面に設けたチャック部近傍のフィルム側の溶着部を示す平面図である。 (a),(b)それぞれ実施形態3のチャック付き包装袋の前面フィルムおよび後面フィルムの内側面に設けたチャック部近傍のフィルム側の溶着部を示す平面図である。
以下、本発明にかかるチャック付き包装袋の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明にかかるチャック付き包装袋は、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態1.
実施形態1のチャック付き包装袋1は、図1および図2に示すように、開口部11近傍の前面フィルム2と後面フィルム3それぞれの対向する内側面2a,3aにそれぞれチャック部4,5を溶着し、チャック部4,5同士が嵌合することにより接離、すなわち接合および離脱して、チャック部4,5同士が嵌合した場合にはチャック付き包装袋1内部を密封できるように構成したものである。なお、前面フィルム2と後面フィルム3は、それらの左右両端部21,31と底部22,32において所定幅で熱溶着(ヒートシール)等によって溶着され、上端部のみ溶着せずに開口部11を形成している。
つまり、後面フィルム3のチャック部5は、図2(a)や図3~図6に示すように後面フィルム3の内側面3aに左右両端部31,31まで帯状(テープ状)に溶着したもので、上下方向に一定間隔を空けて左右両端部31,31まで帯状に延び内側面2aに溶着される開口部11側(上側)のチャック上側溶着部5aおよび底部側(下側)のチャック下側溶着部5bと、そのチャック上側溶着部5aおよびチャック下側溶着部5bの間に挟まれ、左右両端部31,31まで帯状に延び内側面3aに溶着されないチャック用嵌合部5cを有している。
チャック用嵌合部5cは、図3~図6に示すようにその短手方向、すなわち上下方向に、前面フィルム2側のチャック部4のメス型チャック用嵌合部4c2に嵌り合うオス型チャック用嵌合部5c1と、チャック部4のオス型チャック用嵌合部4c1に嵌り合うメス型チャック用嵌合部5c2とを一定間隔だけ離して交互に設けて構成されている。尚、この実施形態では、前面フィルム2側のチャック部4の構成に応じて、オス型チャック用嵌合部5c1を2列と、1列のメス型チャック用嵌合部5c2を設けているが、本発明でこれに限定されるものではない。
一方、前面フィルム2のチャック部4は、図2(b)や図3~図6に示すように、前面フィルム2の内側面2aに左右両端部21,21まで帯状(テープ状)に延びて設けられるもので、上述した後面フィルム3のチャック部5とは異なりチャック上側溶着部をカットあるいは当初から設けずに省略しており、左右両端部21,21まで帯状に延び内側面2aに溶着されないチャック用嵌合部4cと、左右両端部21,21まで帯状に延び開口部11に対しチャック用嵌合部4cの底部22側、すなわち下側に設けられるチャック下側溶着部4bを有している。
チャック用嵌合部4cは、図3~図6に示すようにその短手方向、すなわち上下方向に、後面フィルム3のチャック部5のメス型チャック用嵌合部5c2に嵌り合うオス型チャック用嵌合部4c1と、後面フィルム3のチャック部5のオス型チャック用嵌合部5c1に嵌り合うメス型チャック用嵌合部4c2とを一定間隔だけ離して交互に設けて構成されている。尚、この実施形態では、前面フィルム2側のチャック部4に、メス型チャック用嵌合部4c2を2列と、1列のオス型チャック用嵌合部4c1を設けているが、本発明でこれに限定されるものではない。
そのため、前面フィルム2側のチャック部4と、後面フィルム3側のチャック部5とを嵌合させたり、引き離すと、それぞれ対向するチャック部4のオス型チャック用嵌合部4c1およびメス型チャック用嵌合部4c2と、チャック部5のメス型チャック用嵌合部5c2およびオス型チャック用嵌合部5c1が、図3および図4に示すように離脱したり、図5および図6に示すように嵌合して(咬み合って)、このチャック付き包装袋1を開封したり、閉塞することができる。
図7(a)は、後面フィルム3の内側面3aにおける開口部11近傍の内側面溶着部を示しており、31a,31aは前面フィルム2の左右両端部21,21の前面フィルム両側溶着部21a,21aとの溶着部である後面フィルム両側溶着部、35aはチャック部5のチャック上側溶着部5aとの溶着部である後面フィルム上側溶着部、35bはチャック部5のチャック下側溶着部5bとの溶着部である後面フィルム下側溶着部を示している。また、35dは、チャック上側溶着部5aのチャック上側非溶着部5dに対向する後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分である。
そのため、本実施形態1の後面フィルム3のチャック部5では、チャック用嵌合部5cの底部側(下側)に位置するチャック下側溶着部5bは、図7(a)に示すように、後面フィルム3の内側面3aの後面フィルム下側溶着部35bに両端部31,31の後面フィルム両側溶着部31a,31aまで溶着される一方、チャック用嵌合部5cの開口部11側(上側)に位置するチャック上側溶着部5aは、その長手方向において所定長さだけ溶着されないチャック上側非溶着部5dを除いて、内側面3aの後面フィルム上側溶着部35aに両端部31,31の後面フィルム両側溶着部31a,31aまで溶着される。
ここで、チャック上側非溶着部5dの長さは、人の手の親指が挿入できるように例えば3cm~5cm程度確保して、後面フィルム3の内側面3a、すなわちフィルム側非溶着部分35dに溶着しないようにしている。これは、3cm未満では親指が挿入し難くなるため3cm以上が望ましい一方、5cmより大きいと意図しない開封がされてしまう可能性があるからである。ただし、3cm~5cmはあくまで一例である。これにより、このチャック付き包装袋1の利用者は、後述する図10や図11に示すように親指などを後面フィルム3側のチャック部5のチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分35dとの間から挿入して、後述する図11に示すように指先をチャック上側非溶着部5dの下方のチャック用嵌合部5cの下端まで挿入することができる。
図7(b)は、前面フィルム2における開口部11近傍の溶着部を示しており、図7(b)において、21a,21aは後面フィルム3の左右両端部31,31の後面フィルム両側溶着部31a,31aとの溶着部である前面フィルム両側溶着部、24bはチャック部4のチャック下側溶着部4bとの溶着部である前面フィルム下側溶着部を示している。
そのため、本実施形態1の前面フィルム2のチャック部4では、チャック用嵌合部4cの底部22側(下側)に位置するチャック下側溶着部4bが前面フィルム2の内側面2aの前面フィルム下側溶着部24bに左右両側の両端部21,21まで溶着されるが、チャック用嵌合部4cの開口部11側(上側)には、チャック上側溶着部はカット等されて設けられていないため、前面フィルム2の内側面2aに溶着されない。尚、上述したように、前面フィルム2のチャック用嵌合部4cは、後面フィルム3のチャック用嵌合部5cと同様に、前面フィルム2の内側面2aに溶着されない。
また、本実施形態1のチャック付き包装袋1では、図1や図2(a),(b)、図4、図6等に示すように、後面フィルム3のフィルム側非溶着部分35dの外側面側と、そのフィルム側非溶着部分35dおよびチャック上側非溶着部5dに対向する前面フィルム2の外側面側には、それぞれ、後面フィルム3のチャック部5のチャック上側溶着部5aにおけるチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3のフィルム側非溶着部分35dとの間に指等を入れて開封できることを利用者に報知する本発明の開封報知部としてフィルム2,3表面の色とは異なる色で着色された着色部23,33を設けている。例えば、前面フィルム2および後面フィルム3の白色や透明な場合、着色部23,33は赤色や青色等の目立つ色で着色されている。
これにより、このチャック付き包装袋1の利用者は、着色部23,33を手掛かりとして後面フィルム3側のチャック部5のチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3のフィルム側非溶着部分35d(図7(a)参照。)の場所などが認識でき、チャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dとの間に指等を入れてチャック付き包装袋1を容易に開封することができる。ただし、本発明では、本発明の開封報知部である着色部23,33は省略しても良いし、後述するように文字や矢印等の図形、さらにはポケット等を設けて開け方を示すカード等を入れておいても良い。
<実施形態1のチャック付き包装袋1の機能>
次に、以上のように構成された実施形態1のチャック付き包装袋1の機能について説明する。
(チャック付き包装袋1を密閉する場合)
この場合は、図8に示す如く従来通り、前面フィルム2側のチャック部4と、後面フィルム3側のチャック部5とを指で押圧する。
すると、図5や図6に示すように、前面フィルム2側のチャック用嵌合部4cのオス型チャック用嵌合部4c1およびメス型チャック用嵌合部4c2と、後面フィルム3側のチャック用嵌合部5cのメス型チャック用嵌合部5c2およびオス型チャック用嵌合部5c1とが嵌合して、チャック付き包装袋1を閉塞することができる。
(密閉状態のチャック付き包装袋1を通常に開けようとした場合)
チャック付き包装袋1の密閉後は、開口部11側の前面フィルム2上端部と、後面フィルム3上端部とを摘んでチャック付き包装袋1を開けようとして、前面フィルム2と後面フィルム3とを広げる方向に引っ張った場合、実施形態1のチャック付き包装袋1では、後面フィルム3側のチャック部5では、チャック上側非溶着部5dを除いて少なくともチャック用嵌合部5cの上下両側のチャック上側溶着部5aおよびチャック下側溶着部5bが後面フィルム3の内側面3aに溶着されているのに対し、前面フィルム2側のチャック部4では、図3~図6に示すようにチャック上側溶着部が存在せず、チャック下側溶着部4bのみが前面フィルム2の内側面2aに溶着されているため、図9に示すように、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cと前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cとは嵌合したまま後面フィルム3側のチャック部5に沿ってズレる方向の外力が作用して、前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4c下部と、前面フィルム2との間、すなわちチャック部4のチャック下側溶着部4bの上端部と前面フィルム2の内側面2aの前面フィルム下側溶着部24bの上端部との境界部分に開こうとする外力が作用することになる。
その結果、本実施形態のチャック付き包装袋1では、密閉状態のチャック付き包装袋1を従来通り開けようとした場合には、上述の特許文献1に記載されたチャック付き包装袋と同様に、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cと前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cとの間に開こうとする力が作用せず、開けることができないため、子供等の開け方が分からない利用者に対しては、嵌合したチャック部4,5同士を離間させてこのチャック付き包装袋1の開封を確実に防止できる。
(密閉状態のチャック付き包装袋1を開ける場合)
これに対し、チャック付き包装袋1の密閉後、密閉状態のチャック付き包装袋1を開けるためには、前面フィルム2と後面フィルム3に本発明の開封報知部として設けた着色部23,33に基づいて、図10に示すように、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cにおけるチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分35d(図7(a)参照。)との間の隙間に親指などを入れる。
すると、図11に示すように、親指の指先(先端部)が後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cにおけるチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分35d(図7(a)参照。)との間の隙間を通って、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cの下側、すなわちチャック用嵌合部5cとチャック下側溶着部5bとの境界部分と、後面フィルム3の内側面3aの後面フィルム下側溶着部35b(図7(a)参照。)の上部まで届くため、後面フィルム3側のチャック部5のチャック上側非溶着部5dでは、チャック用嵌合部5cの最下段のオス型チャック用嵌合部5c1から開けようとする力を作用させることができる。
一方、前面フィルム2側のチャック部4では、上述したようにチャック下側溶着部4bのみが前面フィルム2の内側面2aに溶着されていることからチャック付き包装袋1を開けようとした場合、図9に示すようにチャック用嵌合部4cの最下段のメス型チャック用嵌合部4c2から開けようとする力を作用させることができる。
そのため、実施形態1のチャック付き包装袋1では、後面フィルム3側のチャック部5のチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分35d(図7(a)参照。)との間の隙間に親指などを入れて前面フィルム2と後面フィルム3とを広げる方向に引っ張ることによって、嵌合している後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cの最下段のオス型チャック用嵌合部5c1と、前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cの最下段のメス型チャック用嵌合部4c2との間に開こうとする力が作用して離間し、次いでチャック部5のチャック用嵌合部5cの中段のメス型チャック用嵌合部5c2と、チャック部4のチャック用嵌合部4cの中段のオス型チャック用嵌合部4c1が開き、最後にチャック部5のチャック用嵌合部5cの最上段のオス型チャック用嵌合部5c1と、チャック部4のチャック用嵌合部4cの最上段のメス型チャック用嵌合部4c2とが開いて、嵌合しているチャック用嵌合部5cとチャック用嵌合部4cとを引き離すことができる。
これにより、実施形態1のチャック付き包装袋1によれば、当該チャック付き包装袋1の開け方が分かる利用者は、後面フィルム3側のチャック部5のチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分35d(図7(a)参照。)との間の隙間に親指などを入れて開けることによって、チャック上側非溶着部5dおよびフィルム側非溶着部分35dからチャック付き包装袋1の開閉が可能となり、内容物の再封入や包装袋の再利用が可能となるのに対し、その開け方が分からない幼児等の利用者にとっては当該包装袋1を開封することを防止することができる。
特に、本実施形態1のチャック付き包装袋1では、図1や図2(a),(b)、図4、図6等に示すように、後面フィルム3のフィルム側非溶着部分35dの外側面側と、そのフィルム側非溶着部分35dおよびチャック上側非溶着部5dに対向する前面フィルム2の外側面側には、それぞれ、本発明の開封報知部としてフィルム2,3表面の色とは異なる色で着色された着色部23,33を設けたため、チャック付き包装袋1の利用者に対しチャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dの位置を報知することが可能となる。
また、本実施形態1のチャック付き包装袋1では、チャック部5のチャック用嵌合部5cにおけるチャック上側非溶着部5dの所定長さは、3cm~5cm確保している。そのため、人間の親指を挿入できる幅で、このチャック付き包装袋1を開ける際に力が入れ易くなり、このチャック付き包装袋1を容易に開けることができると共に、意図しない開封も極力防止できる。
尚、上記実施形態1の説明では、後面フィルム3側のチャック部5にチャック上側非溶着部5dを設け、チャック上側非溶着部5dを除いてチャック用嵌合部5cの上下両側のチャック上側溶着部5aおよびチャック下側溶着部5bが後面フィルム3の内側面3aに溶着する一方、前面フィルム2側のチャック部4ではチャック下側溶着部4bのみ前面フィルム2の内側面2aに溶着するように説明したが、本発明では、これとは反対に、前面フィルム2側のチャック部4にチャック上側溶着部を設けると共に、チャック上側非溶着部を設け、そのチャック上側非溶着部を除いてチャック用嵌合部4cの上下両側を前面フィルム2の内側面2aに溶着する一方、後面フィルム3側のチャック部5ではチャック上側溶着部5aはカット等してチャック下側溶着部5bのみ後面フィルム3の内側面3aに溶着するように構成しても勿論良い。尚、このことは、後述する他の実施形態でも同様である。
また、上記実施形態1の説明では、本発明の開封報知部として、図1や図2(a),(b)、図4、図6等に示すように、後面フィルム3のフィルム側非溶着部分35dの外側面側と、そのフィルム側非溶着部分35dおよびチャック上側非溶着部5dに対向する前面フィルム2の外側面側に、それぞれ、チャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dとの位置等を示す着色部23,33を設けて説明したが、本発明では、これに限らず、例えば、文字や矢印等の図形によって後面フィルム3のチャック部5におけるチャック上側非溶着部5dと、後面フィルム3のフィルム側非溶着部分35dの位置や開け方等を利用者に報知するようにしても良いし、さらには後面フィルム3や前面フィルム2の外側面側に例えばポケットを設けて、そのポケットの中にチャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dとの間に指等を入れて開封する開け方を利用者に報知するカード等を挿入可能に構成しても勿論良い。
実施形態2.
上記実施形態1のチャック付き包装袋1では、チャック部5のチャック上側非溶着部5dを設ける後面フィルム3側では、チャック部5の下側のチャック下側溶着部5bを、後面フィルム3の内側面3aにおける左右両端部31,31の後面フィルム両側溶着部31a,31aまで延びる後面フィルム下側溶着部35bに溶着して、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cと、前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cとを嵌合させた場合には、チャック付き包装袋1を密閉できるように説明したが、実施形態2のチャック付き包装袋1では、チャック部5の下側のチャック下側溶着部5bを、後面フィルム3の内側面3aの左右両端部31,31まで溶着せずに、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cと、前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cとを嵌合させてもチャック付き包装袋1を密閉しないようにしたことを特徴とする。尚、前面フィルム2側の構成は、上記実施形態1のチャック付き包装袋1の前面フィルム2の構成と同じである。
図12は、実施形態2のチャック付き包装袋1の後面フィルム3における開口部11近傍の溶着部を示しており、35aはチャック部5のチャック上側溶着部5aとの溶着部である後面フィルム上側溶着部,35dは、チャック上側非溶着部5dに対向する後面フィルム3の内側面3aのフィルム側非溶着部分であり、後面フィルム上側溶着部35aおよびフィルム側非溶着部分35dは、図7(a)に示す実施形態1のチャック付き包装袋1と同様である。
しかし、実施形態2のチャック付き包装袋1の後面フィルム3側の後面フィルム下側溶着部35bは、図7(a)に示す実施形態1のチャック付き包装袋1の後面フィルム下側溶着部35bとは異なり、図12に示すようにフィルム側非溶着部分35dの下方にだけ設け、チャック部5のチャック下側溶着部5bとの間で左右両端部31,31の後面フィルム両側溶着部31a,31aまで溶着しない。
つまり、実施形態2のチャック付き包装袋1における後面フィルム3側では、チャック用嵌合部5cの上側ではチャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dとの間に隙間が設けられる一方、チャック用嵌合部5cの下側ではフィルム側非溶着部分35dの下方の短い後面フィルム下側溶着部35b以外ではチャック部5のチャック下側溶着部5bと溶着されず隙間が設けられることになる。
そのため、実施形態2のチャック付き包装袋1では、前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cと、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cとを嵌合させても、後面フィルム3側では、チャック用嵌合部5cの上下両側にそれぞれ非溶着部分による隙間が空くので、密閉できない。
従って、実施形態2のチャック付き包装袋1によれば、前面フィルム2側のチャック部4のチャック用嵌合部4cと、後面フィルム3側のチャック部5のチャック用嵌合部5cとを嵌合させても、密閉することができないものの、フィルム側非溶着部分35dの下方に後面フィルム下側溶着部35bが設けられているため、実施形態1のチャック付き包装袋1と同様に、後面フィルム3の内側面3aに溶着されていないチャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dとの間の隙間に親指などを入れて、開口部11側の前面フィルム2と後面フィルム3とを広げる方向に引っ張ることによって、チャック上側非溶着部5dのチャック用嵌合部5cとチャック用嵌合部4cとから開けることができる。
その結果、実施形態2のチャック付き包装袋1によっても、実施形態1のチャック付き包装袋1と同様に、開け方が分かる利用者はチャック上側非溶着部5dとフィルム側非溶着部分35dとの間の隙間に親指などを入れてチャック付き包装袋1の開閉が可能となり、内容物の再封入や包装袋の再利用が可能となるのに対し、その開け方が分からない利用者にとっては嵌合したチャック部4,5同士を離間させて当該包装袋1を開封することを防止することができる。
実施形態3.
実施形態3のチャック付き包装袋1では、上記実施形態1のチャック付き包装袋1の前面フィルム2側のフィルム下側溶着部24b、および後面フィルム3側のフィルム下側溶着部35bの構成を若干変更したものである。
つまり、実施形態3のチャック付き包装袋1では、図13(b)に示すように、チャック上側非溶着部5dを設ける後面フィルム3側の後面フィルム下側溶着部35bの内、チャック上側非溶着部5dの下方に位置する後面フィルム下側溶着部35b1は、他の後面フィルム下側溶着部35b2,35b3よりも短手方向、すなわち図上上下方向の溶着幅を大きくして、チャック付き包装袋1を開封する際、後面フィルム下側溶着部35b1の部分に力がかかり易くなると共に、後面フィルム下側溶着部35b1の部分に大きな力をかけても後面フィルム下側溶着部35b1の部分が後面フィルム3内側面から剥がれ難くなるように構成する。
同様に、チャック上側非溶着部5dが設けられていない前面フィルム2側では、図13(a)に示すように、前面フィルム下側溶着部24bの内、後面フィルム3側の後面フィルム下側溶着部35b1に対向する前面フィルム下側溶着部24b1も、他の前面フィルム下側溶着部24b2,24b3よりも短手方向、すなわち図上上下方向の溶着幅を大きくして前面フィルム下側溶着部24b1の部分に力がかかり易くなると共に、前面フィルム下側溶着部24b1の部分に大きな力をかけても前面フィルム下側溶着部24b1の部分が前面フィルム2内側面から剥がれ難くなるように構成する。
そのため、実施形態3のチャック付き包装袋1によれば、チャック付き包装袋1を開封する際、指を入れるチャック上側非溶着部5dの下方に位置する後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1の部分に力をかけ易くなると共に、大きな力をかけても後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1が剥がれ難くなるので、このチャック付き包装袋1を開封し易くすることが出来ると共に、耐久性を向上させることができる。
特に、後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1では、それらの図上上側を、それら以外の後面フィルム下側溶着部35b2,35b3や前面フィルム下側溶着部24b2,24b3の図上上側よりも突出させて短手方向、すなわち図上上下方向の溶着幅を大きくしている。
そのため、実施形態3のチャック付き包装袋1によれば、後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1は、後面フィルム下側溶着部35b2,35b3や前面フィルム下側溶着部24b2,24b3よりも上端部が後面フィルム3側のチャック部5下段のオス型チャック用嵌合部5c1や前面フィルム2側のチャック部4下段のメス型チャック用嵌合部4c2に近付くので、チャック上側非溶着部5dに指を入れて開封する際、後面フィルム下側溶着部35b1上方のオス型チャック用嵌合部5c1や前面フィルム下側溶着部24b1上方のメス型チャック用嵌合部4c2に力がかかり易くなり、この点でも、チャック付き包装袋1をより開封し易く構成することが出来る。
尚、この実施形態3の説明では、図13(a),(b)に示すように、後面フィルム下側溶着部35b1および前面フィルム下側溶着部24b1の図上上側を突出させることによって後面フィルム下側溶着部35bおよび前面フィルム下側溶着部24bの他の部分より短手方向、すなわち図上上下方向の溶着幅を大きく形成したが、後面フィルム下側溶着部35b1および前面フィルム下側溶着部24b1の図上下側を突出させることによって後面フィルム下側溶着部35bおよび前面フィルム下側溶着部24bの他の部分より短手方向、すなわち図上上下方向の溶着幅を大きく形成しても勿論良い。但し、この場合には、後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1の上端部は、それら以外の後面フィルム下側溶着部35b2,35b3や前面フィルム下側溶着部24b2,24b3の上端部と同じ高さとなるので、後面フィルム下側溶着部35b1および前面フィルム下側溶着部24b1の上端部がそれら以外の後面フィルム下側溶着部35b2,35b3や前面フィルム下側溶着部24b2,24b3の上端部よりも後面フィルム3側のチャック部5下段のオス型チャック用嵌合部5c1や前面フィルム2側のチャック部4下段のメス型チャック用嵌合部4c2に近付くことによるチャック付き包装袋1をより開封し易くなる効果は得られないものの、後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1の上下方向の幅はそれ以外の後面フィルム下側溶着部35b2,35b3や前面フィルム下側溶着部24b2,24b3よりも大きいため、後面フィルム下側溶着部35b1や前面フィルム下側溶着部24b1に大きな力をかけ易いと共に剥がれ難く、チャック付き包装袋1を開封し易くすることが出来ると共に、耐久性を向上させることができる。
また、上記実施形態1~3の説明では、前面フィルム2と後面フィルム3とから構成されたチャック付き包装袋1を一例に説明したが、本発明では、この構成に限らず、サイドガゼットや底ガゼット付きのチャック付き包装袋でも良いし、前面フィルム2や後面フィルム3等の包装袋の材質には特にこだわらず、開口部11近傍に前面フィルム2および後面フィルム3にそれぞれチャック部4,5を設けたチャック部5付きの包装袋であれば当然に適用可能である。
また、上記実施形態1~3の説明では、前面フィルム2と後面フィルム3のチャック部4,5は、それぞれ、オス型チャック用嵌合部4c1,5c1とメス型チャック用嵌合部4c2,5c2とを合せて3列ずつ設けて説明したが、本発明では、これに限らず、オス型チャック用嵌合部4c1,5c1またはメス型チャック用嵌合部4c2,5c2の一方をそれぞれ一列設けたシングルチャックでも、あるいはオス型チャック用嵌合部4c1,5c1とメス型チャック用嵌合部4c2,5c2とをそれぞれ一列ずつ設けたダブルチャックでも、さらにはオス型チャック用嵌合部4c1,5c1とメス型チャック用嵌合部4c2,5c2とを合せて4列以上設けるように構成しても勿論良い。
1 チャック付き包装袋
2 前面フィルム
2a 内側面
3 後面フィルム
3a 内側面
4 チャック部
4b チャック下側溶着部
4c チャック用嵌合部
4c1 オス型チャック用嵌合部
4c2 メス型チャック用嵌合部
5 チャック部
5a チャック上側溶着部
5b チャック下側溶着部
5c チャック用嵌合部
5c1 オス型チャック用嵌合部
5c2 メス型チャック用嵌合部
5d チャック上側非溶着部
11 開口部
21,31 左右両端部
21a 前面フィルム両側溶着部
22,32 底部
23,33 着色部
24b,24b1,24b2,24b3 前面フィルム下側溶着部
31a 後面フィルム両側溶着部
35a 後面フィルム上側溶着部
35b,35b1,35b2,35b3 後面フィルム下側溶着部
35d フィルム側非溶着部分

Claims (4)

  1. 開口部近傍の前面フィルムと後面フィルムの対向する内側面にそれぞれチャック用嵌合部を有するチャック部を設け、各チャック部のチャック用嵌合部が離間および嵌合することにより開閉するチャック付き包装袋であって、
    前面フィルムと後面フィルムの内、いずれか一方のフィルムのチャック部は、
    前記チャック用嵌合部よりも開口部側である上側には、所定幅で当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック上側溶着部と当該一方のフィルムの内側面に溶着されないチャック上側非溶着部とを設ける一方、前記チャック用嵌合部よりも底部側である下側には、所定幅で当該一方のフィルムの両端部まで当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック下側溶着部を設けると共に、前記チャック用嵌合部は当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されず、
    他方のフィルムのチャック部は、
    前記チャック用嵌合部の下側にのみ、所定幅で当該他方のフィルムの両側まで延びるチャック下側溶着部を設け、当該チャック下側溶着部は当該他方のフィルムの内側面にその長手方向の両端部まで溶着される一方、前記チャック用嵌合部は当該他方のフィルムの両端部までの間、当該他方のフィルムの内側面に溶着されず、
    前記一方のチャック部の前記チャック下側溶着部における前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分と、その前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分に対向する前記他方のチャック部の前記チャック下側溶着部の部分との少なくともいずれか一方は、他の溶着部よりも短手方向の溶着幅が大きいことを特徴とするチャック付き包装袋。
  2. 開口部近傍の前面フィルムと後面フィルムの対向する内側面にそれぞれチャック用嵌合部を有するチャック部を設け、各チャック部のチャック用嵌合部が離間および嵌合することにより開閉するチャック付き包装袋であって、
    前面フィルムと後面フィルムの内、いずれか一方のフィルムのチャック部は、
    前記チャック用嵌合部よりも開口部側である上側には、所定幅で当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック上側溶着部と当該一方のフィルムの内側面に溶着されないチャック上側非溶着部とを設ける一方、前記チャック用嵌合部よりも底部側である下側には、前記チャック上側非溶着部に相当する部分のみ当該一方のフィルムの内側面に溶着されたチャック下側溶着部を設けると共に、前記チャック用嵌合部は当該一方のフィルムの両端部までの間、当該一方のフィルムの内側面に溶着されず、
    他方のフィルムのチャック部は、
    前記チャック用嵌合部の下側にのみ、所定幅で当該他方のフィルムの両側まで延びるチャック下側溶着部を設け、当該チャック下側溶着部は当該他方のフィルムの内側面にその長手方向の両端部まで溶着される一方、前記チャック用嵌合部は当該他方のフィルムの両端部までの間、当該他方のフィルムの内側面に溶着されず、
    前記一方のチャック部の前記チャック下側溶着部における前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分と、その前記チャック上側非溶着部の下方に位置する部分に対向する前記他方のチャック部の前記チャック下側溶着部の部分との少なくともいずれか一方は、他の溶着部よりも短手方向の溶着幅が大きいことを特徴とするチャック付き包装袋。
  3. 請求項1または請求項2に記載のチャック付き包装袋において、
    前記前面フィルムと前記後面フィルムの少なくもいずれか一方には、いずれか一方のフィルムのチャック部の前記チャック上側非溶着部に指等を入れて開封できることを報知する開封報知部が設けられていることを特徴とするチャック付き包装袋。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載のチャック付き包装袋において、
    前記チャック上側非溶着部の所定長さは、
    人の手の親指が挿入できるように3cm~5cmであることを特徴とするチャック付き包装袋。
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