JP2008056279A - チャックテープ付き包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】易開封性を有するチャックテープ付き包装体を提供する。
【解決手段】互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープ4を開口端の近傍の内面に備え、開口端において対向する包材同士が重複しない領域を有するタブ部2、3をそれぞれ備えるチャックテープ付き包装体1。
【選択図】図1

Description

本発明は、易開封性を有するチャックテープ付き包装体に関する。
従来、各種の物品を包装するための包装体として、袋の開口部に対して雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部より形成されて雌雄嵌合する一対の帯状のチャックテープを配設して、かかる嵌合状態を解離自在としたチャックテープ付き包装体が適用されている。
ここで、チャックテープは、雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部の嵌合と解離により、袋の開閉を、容易に且つ繰り返し行うために適用される。
このようなチャックテープ付き包装体の例として、特許文献1には雄爪側チャックテープと雌爪側チャックテープの2つの部位からなるチャック袋が開示されている。
特開平10−297652号公報(段落0006、図1)
しかしながら、特許文献1に記載されたようなチャック袋には、チャックテープを解離する際に、開口端で対向するフィルムをそれぞれ把持することが難しく、また把持した場合であっても引き剥がし力を付加しにくいという問題点があった。
したがって、本発明の目的は、易開封性を有するチャックテープ付き包装体を提供することである。
前記の課題を解決するために成された本発明に係るチャックテープ付き包装体は、互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端において対向する包材同士が重複しない領域を有するタブ部をそれぞれ備えることを特徴としている。
この構成により、タブ部を把持してチャックテープを確実に解離することができ、易開封性を確保することができる。
また、包材は、対向する面に熱融着性を有する熱シール層を備え、チャックテープ付き包装体は、開口端とチャックテープとの間に、熱シール層を合掌して加熱することでシールされるシール帯を備えることもできる。
この構成により、包装対象物の出荷時等に、チャックテープ付き包装体を密封することができる。
また、前記のシール帯は、引き剥し応力が集中する形状を有する、少なくとも1つの応力集中部が形成されてもよい。
この構成により、シール帯を引き剥がす際に、最初に印加する引き剥がし力を抑えることができ、易開封性を確保することができる。
さらに、応力集中部の形状は、シール帯の長手方向と直交する方向に凸であってもよい。
さらに、前記課題を解決する本発明は、
互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、前記開口端において対向する包材同士が互いに離間する領域を有していること、を特徴とするチャックテープ付き包装体、
互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、
前記開口端において対向する包材同士が重複しない領域を有するタブ部を形成するように前記対向する包材同士に切り込み案内部が設けられていること、を特徴とするチャックテープ付き包装体、および
互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、
前記開口端において対向する包材同士が互いに離間する領域を構成するように前記開口端部の少なくとも一方が表面と裏面とで異なる素材または前記開口端部の少なくとも一方が形状記憶素材で構成されていること、
を特徴とするチャックテープ付き包装体に関する。
本発明によれば、チャックテープ付き包装体の易開封性を十分に確保することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を説明する。図1は本実施形態に係る包装体の平面図の例である。
(包装体の構成)
図2に示した包装体1は、例えば、ポリエチレン樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂フィルムからなり、上部の開口端以外の3辺は合成樹脂フィルムにより一体に形成又はヒートシールされている。
包装体1の開口端において対向する合成樹脂フィルムのそれぞれには、第1タブ2及び第2タブ3が形成されている。第1タブ2及び第2タブ3は、把持可能な大きさに形成され、互いに重複しない領域を有している。
チャックテープ4は、従来公知のものを用いることができ、雄型ファスナー部及び雌型ファスナー部より形成されて雌雄嵌合する一対の帯状の形状を有し、包装体1の開口端近傍の内面に設置される。
このチャックテープ4は、例えば、別途形成されたものを熱融着により包装体1の内面に付着させて設置される。
(作用)
前記の構成を有する包装体1を開封する際には、第1タブ2及び第2タブ3をそれぞれ把持して、互いに引き離す方向に、包装体1を構成する合成樹脂フィルムに引き剥がし力を印加する。これにより、チャックテープ4を確実に解離することができる。
(効果)
本実施形態の包装体1によると、第1タブ2及び第2タブ3の作用により、包装体1の開口端の確実な把持が容易となり、易開封性を十分に確保することができる。
これにより、ユニバーサルデザインを有する包装体1を具現できる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態を説明する。図2は本実施形態に係る包装体の平面図の例である。
(包装体の構成)
図2に示した本実施形態の包装体1は、図1に示した第1実施形態の包装体1の構成に加えて、包装体1の開口端とチャックテープ4との間にシール帯5を付設したことを特徴としている。したがって、シール帯5以外の構成は第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態の包装体1は、熱融着性を有する熱シール層を含む単層又は複層の合成樹脂フィルムにより形成されている。そして、シール帯5は、包装体1の最内層の熱シール層同士を合掌させて熱融着することで形成され、このシール帯5の略中央部分には、包装体1の上方に向けて凸状となる円弧状の応力集中部6が形成されている。この応力集中部6は、このシール帯5を作成する図示しない熱融着装置のプレス部分の形状に合せて形成される。したがって、プレス部分の形状を調整することで、他の実施形態として様々な形状及び数の応力集中部6を形成可能である。
(作用)
前記の構成を有する包装体1のシール帯5を破壊して開封する際には、包装体1の第1タブ2及び第2タブ3をそれぞれ把持して、互いに引き離す方向に包装体1を構成する合成樹脂フィルムに引き剥がし力を印加する。この引き剥がし力は、まず、応力集中部6の上方に向かって凸になった先端近傍に引き剥がし応力として集中する。
これにより、応力集中部6のシール帯5は、応力集中部6がない場合に比べ、比較的小さな引き剥がし力により引き剥がされる。
その後、シール帯5の引き剥がされた部分と、引き剥がされていない部分との境界部分に、引き剥がし応力は集中し、略同一の引き剥がし力により、シール帯5の全体を引き剥がして、包装体1を開封することができる。なお、一度、シール帯5を破壊した後では、第1実施形態の包装体1と同様の作用を有することになる。
(効果)
本実施形態のシール帯5を適用した包装体1によると、包装対象物の出荷時等に、確実に包装体1を密封することができる。また、第1タブ2及び第2タブ3により、包装体1の開口端を確実に把持できるとともに、応力集中部6の作用によりシール帯5の易開封性を確保することができる。
また、シール帯5は、従来の熱融着装置のプレス部分の形状を加工するだけで具現可能であり、特殊な製造装置及び材料を用いることなく形成可能である。さらに、形成にかかるコストを安価に抑えることができる。
これにより、ユニバーサルデザインを有する包装体1を具現できる。
以上、本発明の好適な2つの実施形態を説明したが、本発明は様々に変形して実施可能である。
例えば、前記の2つの実施形態では、第1タブ2及び第2タブ3の2つのタブを備えることとしたが、さらに多くのタブを備える構成であってもよい。この際、対向するタブは、重複しない領域を有するように形成される。
また、応力集中部6の凸部分の形状は、先端にアールを付けることなく鋭角に形成したり、円弧状に形成したり、応力集中部6を包装体1の下方に向かって凸状に形成したり、シール帯5の一部を凹状に形成することもでき、引き剥がし応力が集中する形状であれば、様々に変形して実施可能である。また、このような応力集中部6を複数設けることも可能である。
また、前記のシール帯5を包装体1の後背部に設けた合掌貼袋に適用することも可能である。したがって、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められる。
(他の実施形態)
例えば、前記タブを形成するために前記開口端において対向する包材同士が重複しない領域を有するタブ部を形成するように前記対向する包材同士に切り込み案内部が設けられていてもよい。この案内部は、当該技術分野に周知のものであってよく異なる素材でできた紐状物であってもよい。
また、図3に示す通り、第3実施形態に係る本発明のチャックテープ付き包装体11は、互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープ12を、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体11において図1に示すタブ部1の代わりに前記開口端において対向する包材同士が互いに離間する領域、すなわち、チャックテープ12を閉めた際に開口部に隙間部11を有している。
このように隙間を設けることによってタブ部を設けた場合と同様に繰り返しの使用しても使用者は容易に開封することが可能となる。
このような第3実施形態に係る本発明のチャックテープ付き包装体11は、開口部の部分の少なくとも一方、好ましくは両方の表面と裏面とを異なる材料、具体的には表面部分に密な材料を用いることによって開封後に隙間部12を設けることができる。また、開口部の部分の少なくとも一方、好ましくは両方を開口端において対向する包材同士が互いに離間する領域を構成するように記憶された形状記憶素材で構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る包装体の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装体の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る包装体の平面図である。
符号の説明
1 包装袋
2 第1タブ
3 第2タブ
4 チャックテープ
5 シール帯
6 応力集中部

Claims (7)

  1. 互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、
    前記開口端において対向する包材同士が重複しない領域を有するタブ部をそれぞれ備えること、
    を特徴とするチャックテープ付き包装体。
  2. 前記包材は、対向する面に熱融着性を有する熱シール層を備え、
    前記チャックテープ付き包装体は、前記開口端と前記チャックテープとの間に、前記熱シール層を合掌して加熱することでシールされるシール帯を備えること、
    を特徴とする請求項1に記載のチャックテープ付き包装体。
  3. 前記シール帯は、引き剥し応力が集中する形状を有する、少なくとも1つの応力集中部が形成されたこと、
    を特徴とする請求項2に記載のチャックテープ付き包装体。
  4. 前記応力集中部の形状は、前記シール帯の長手方向と直交する方向に凸であること、
    を特徴とする請求項3に記載のチャックテープ付き包装体。
  5. 互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、
    前記開口端において対向する包材同士が互いに離間する領域を有していること、
    を特徴とするチャックテープ付き包装体。
  6. 互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、
    前記開口端において対向する包材同士が重複しない領域を有するタブ部を形成するように前記対向する包材同士に切り込み案内部が設けられていること、
    を特徴とするチャックテープ付き包装体。
  7. 互いに嵌合する雄型ファスナー部と雌型ファスナー部を有するチャックテープを、開口端の近傍の内面に備えるチャックテープ付き包装体であって、
    前記開口端において対向する包材同士が互いに離間する領域を構成するように前記開口端部の少なくとも一方が表面と裏面とで異なる素材または前記開口端部の少なくとも一方が形状記憶素材で構成されていること、
    を特徴とするチャックテープ付き包装体。
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