JP2004140696A - 高周波スイッチ回路およびこれを用いたアンテナスイッチモジュール、アンテナスイッチ積層モジュールならびに通信装置 - Google Patents

高周波スイッチ回路およびこれを用いたアンテナスイッチモジュール、アンテナスイッチ積層モジュールならびに通信装置 Download PDF

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Takahiro Yamashita
山下 貴弘
Keisuke Fukamachi
深町 啓介
Shigeru Kenmochi
釼持 茂
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Abstract

【課題】複数の送受信信号の一部が重複する周波数帯域の送信信号が受信回路へ漏洩することを防止する。
【解決手段】受信系の受信信号が入力すると共に、送信系の送信回路からの送信信号を出力する入出力端子と、受信系の受信信号を受信回路へ出力する受信出力端子と、送信系の送信回路からの送信信号が入力する送信入力端子とを有し、前記入出力端子と、複数の受信出力端子と送信入力端子とを切り替えるSPnT型の第1のスイッチ回路を有し、送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、前記送受信系の受信周波数と送信周波数が重複する経路の少なくとも一経路において、受信出力端子と受信回路との間に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、重複する周波数帯域の送信回路からの送信信号を入力する時に、第2のスイッチ回路の少なくとも一つをオフ状態にする高周波スイッチ回路。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の異なる通信方式に使用できる無線機に用いる高周波複合部品に関し、特に複数の通信方式を取り扱う無線機に使用する高周波スイッチ回路、アンテナスイッチモジュール、アンテナスイッチ積層モジュール及びこれらを用いた通信装置に関する。
【0002】
【従来技術】
携帯無線システムには、一例として欧州で盛んなGSM900(Global System for Mobile Communications 900)方式及びGSM1800(Global System for Mobile Communications 1800)方式、または北米で盛んなGSM850(Global System for Mobile Communications 850)方式及び、GSM1900 (Global System for Mobile Communications 1900)方式、日本で用いられているPDC(Personal Digital Cellular)方式などがある。近年の携帯電話の急激な普及に伴い、特に大都市近郊において各無線システムに割り当てられた周波数帯域では、全システム利用者をまかないきれず、通信が途中で切断されたり、接続が困難になるといった問題が生じている。そこで前記利用者が複数の無線システムを利用できるようにして、実質的に利用可能な周波数の増加を図り、サービスの向上やインフラの有効活用をすることが提唱されている。
【0003】
しかし、複数の無線システムを利用する場合には、それぞれに対応した複数の携帯通信機を使用する必要があり、従来1つの携帯通信機で複数の無線システムを扱うことができるようなシステムは存在しなかった。単に1台の携帯通信機で複数のシステムを構築する場合、システム毎の部品を用いて携帯電話用部品を構成すれば良いが、信号の送信系においては、希望の送信周波数を通過させるためのフィルタや送受信信号を入放射させるアンテナ、送受信回路を切り替える高周波スイッチ、また信号の受信系においては前記高周波スイッチを通過した受信信号の希望周波数を通過させるフィルタなどの高周波回路部品がシステム毎に用いることで対応可能となるが、このような形態では携帯通信機が非常に高価となり、かつ体積及び重量が増加してしまい、携帯通信機としては不適当である。そのため、1台の携帯通信機で複数のシステムを利用可能とするためには、複数のシステムの周波数構成を満たし、小型かつ複合機能化した高周波部品が必要である。
【0004】
このような高周波回路部品として、高周波スイッチを用いて複数のシステムの送信回路と受信回路を切り替える高周波スイッチモジュールがある(特許文献1又は特許文献2参照)。ここでは一例としてGSM900/GSM1800/GSM1900に対応したアンテナスイッチモジュールのブロック図を図2に示す。それぞれの送受信系はスイッチ回路S2内のスイッチの組み合わせにより接続することができる。ローパスフィルタLP1、LP2は送信側のパワーアンプで発生する高調波歪発生量を低減する。パワーアンプPA1、PA2は送信回路から出力される高周波信号を増幅する。またSAWフィルタSAW1、SAW2、SAW3は受信信号に含まれる受信帯域外のノイズを低減する。スイッチ回路にはPINダイオードスイッチ、または電界効果型トランジスタスイッチが主に用いられる。PINダイオードスイッチは高調波歪みが発生し難く安定した品質を得られるが、反面複数個の素子が必要となり小型化の妨げとなる。他方、GaAsスイッチなどのFETスイッチは1個でPINダイオードスイッチの機能を賄えるので小型化が可能である。しかし、電源電圧が限られた携帯通信機では高調波発生量の防止が困難であった。このことから採用は抑えられていたが、最近では仕様にあった製品も出てきておりSPnT型のGaAsスイッチを用いた高周波スイッチ回路が提案されている(特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平11−225088号公報
【特許文献2】特開2001−185902号公報
【特許文献3】特開2002−185356号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
さて、上記したアンテナスイッチモジュールにおいて、取り扱う送受信系の送信周波数と受信周波数は具体的には、GSM1800で送信周波数が1710MHz〜1785MHz、受信周波数が1805MHz〜1880MHzであり、GSM1900で送信周波数が1850MHz〜1910MHz、受信周波数は1930MHz〜1990MHzである。従って、GSM1900の送信周波数とGSM1800の受信周波数とが1850MHz〜1880MHzの間で重複する。
このため前述した高周波スイッチモジュールにおいては、図2の様な場合、FETトランジスタを用いたSP5TスイッチによりS2のスイッチ回路を形成することが考えられるが、一般的なFETトランジスタでは、S2スイッチの3−5間では25dB程度のアイソレーションしか取れない。そのためGSM1800/1900送信時には、送信回路から入力された信号が、他の受信経路に漏洩する。このときGSM900_RxならびにGSM1900_Rxの受信回路に、GSM1800/1900Txの送信周波数帯域の信号が漏洩してもSAW1、SAW3によりノイズとして除去することが出来るが、GSM1800_Rxの受信経路では、GSM1900_Tx送信周波数とGSM1800_Rx受信周波数の重なった帯域1850〜1880MHzではノイズとして除去することができず、GSM1900帯域の一部の送信信号がGSM1800の受信回路側に漏洩し、前記受信回路のLNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、変復調器を構成するAnalog Processing ICの誤動作を引き起こす恐れがあった。
【0007】
そこで本発明の目的は、1台で複数のシステムに対応できる携帯通信機に用いる高周波回路として、複数のシステムと送信回路と受信回路の切り替えが可能なスイッチ回路において、送受信信号の一部が重複する送受信系を取り扱う場合に、重複する周波数帯域の送信信号が重複する周波数帯域をもつ受信回路への漏洩量を極めて小さくする(アイソレーション量を改善する)高周波スイッチ回路、アンテナスイッチモジュール、アンテナスイッチ積層モジュール及びこれらを用いた通信装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受信系の受信信号が入力すると共に、送信系の送信回路からの送信信号を出力する入出力端子と、受信系の受信信号を受信回路へ出力する少なくとも1つの受信出力端子と、送信系の送信回路からの送信信号が入力する少なくとも1つの送信入力端子とを有し、前記入出力端子と、前記複数の受信出力端子と送信入力端子とを切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を有し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、前記送受信系の受信周波数と送信周波数が重複する経路の少なくとも一経路において、前記受信出力端子と受信回路との間に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、重複する周波数帯域の送信回路からの送信信号を入力する時に、前記第2のスイッチ回路の少なくとも1つをオフ状態にする高周波スイッチ回路である。
ここで、前記第2のスイッチ回路は、PINダイオードを用いたダイオードスイッチもしくはFETトランジスタを用いたトランジスタスイッチであることが望ましい。
【0009】
本発明は、受信系の受信信号が入力すると共に、送信系の送信回路からの送信信号を出力する入出力端子と、受信系の受信信号を受信回路へ出力する少なくとも1つの受信出力端子と、送信系の送信回路からの送信信号が入力する少なくとも1つの送信入力端子とを有し、前記入出力端子と、前記複数の受信出力端子と送信入力端子とを切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を有し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、前記第1のスイッチ回路の入出力端子に2つ以上の異なる周波数の信号を送受信する1つのアンテナを接続し、前記送受信系の受信周波数と送信周波数が重複する経路の少なくとも一経路において、前記受信出力端子と受信回路との間に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、重複する周波数帯域の送信回路からの送信信号を入力する時に、前記第2のスイッチ回路の少なくとも一つをオフ状態にするアンテナスイッチモジュールである。
【0010】
本発明のアンテナスイッチモジュールは、前記アンテナと第1のスイッチ回路の入出力端子との間に周波数の異なる信号を分波する周波数分波回路を接続し手も良い。
また、前記第1のスイッチ回路の少なくとも1つの送信入力端子と送信回路との間に、帯域通過フィルタを接続しても良い。
また、前記第1のスイッチ回路の少なくとも1つの送信入力端子と送信回路との間に、高周波増幅器を接続しても良い。
また、前記第1のスイッチ回路の少なくとも1つの受信出力端子と受信回路との間に、弾性表面波フィルタを接続しても良い。
【0011】
本発明は、通過帯域が異なる複数の送受信系に信号を分波する分波回路と、前記各送受信系の送信系と受信系を切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を前記分波回路に接続し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、この周波数が重複する受信経路の少なくとも一経路に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、前記第1のスイッチ回路の各送信系にはローパスフィルタを有し、前記分波回路はLC回路で構成され、前記第1及び第2のスイッチ回路はスイッチング素子と伝送線路を主構成とし、前記ローパスフィルタはLC回路で構成され、前記分波回路のLC回路、前記ローパスフィルタのLC回路及び前記スイッチ回路の伝送線路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との積層体内に、前記電極パターンにより構成し、前記スイッチング素子等のチップ素子は前記積層体上に配置したアンテナスイッチ積層モジュールである。
【0012】
また本発明は、通過帯域が異なる複数の送受信系に信号を分波する分波回路と、前記各送受信系の送信系と受信系を切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を前記分波回路に接続し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、この周波数が重複する受信経路の少なくとも一経路に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、前記第1のスイッチ回路の各送信系にはローパスフィルタを有し、前記分波回路はLC回路で構成され、前記第1及び第2のスイッチ回路はスイッチング素子と伝送線路を主構成とし、前記ローパスフィルタはLC回路で構成され、前記分波回路のLC回路、前記ローパスフィルタのLC回路及び前記スイッチ回路の伝送線路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との積層体内に、前記電極パターンにより構成し、前記スイッチング素子等のチップ素子は前記積層体上に配置したアンテナスイッチ積層モジュール部と、少なくとも半導体素子と電源供給回路と整合回路とを有し、前記電源供給回路と整合回路を構成する伝送線路及びLC回路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との前記積層体内に、前記電極パターンにより構成し、前記半導体素子等のチップ素子は前記積層体上に配置した高周波増幅器積層モジュール部とからなり、前記アンテナスイッチ積層モジュール部と高周波増幅器積層モジュール部を一つの積層体に構成したアンテナスイッチ積層モジュールである。
【0013】
本発明は、上記した高周波スイッチ回路、アンテナスイッチモジュール、またはアンテナスイッチ積層モジュールを用いたことを特徴とする通信装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は従来のスイッチ回路において、送信系と受信系の周波数帯域において、少なくとも一経路以上で重複する周波数帯域がある場合に、送信時における重複する周波数帯域の送信電力の受信回路側への漏洩量を、第1のスイッチ回路の受信端子と受信回路の間に第2のスイッチ回路を接続したことにより低減させたことを要旨とする。これにより、重複する周波数帯域の送信電力の漏洩量をノイズレベルまで低減させることが可能となり、受信回路にある集積回路の誤作動などを防止することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0015】
(実施例1)
本発明の実施例による第1のスイッチ回路のブロック図を図3に示す。第1の送受信系がGSM1800(送信周波数1710〜1785MHz、受信周波数1805〜1880MHz)で、第2の送受信系がGSM1900(送信周波数1850〜1910MHz、受信周波数1930〜1990MHz)の場合を例にとって、以下詳細に説明する。
この第1のスイッチ回路SW1はGSM1800/1900の受信信号が入力されるとともに、GSM1800/1900の送信回路から来る送信信号を出力する入出力端子IP1と、GSM1800/GSM1900の送信回路から来る送信信号を入力する送信入力端子(以下、単に入力端子と言う)TX11、GSM1800の受信信号を受信回路へ出力する受信出力端子(以下、単に出力端子と言う)RX11と、GSM1900の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX12を有する。またGSM1800の受信回路と出力端子RX11の間に第2のスイッチ回路SW11を接続する。第2のスイッチ回路SW11とGSM1800の受信回路との間にGSM1800受信用弾性表面波フィルタSAW11、ならびにGSM1900の受信回路と出力端子RX12の間にGSM1900受信用弾性表面波フィルタSAW12を接続する。弾性表面はフィルタSAW11,SAW12はそれぞれGSM1800受信信号、GSM1900受信信号に含まれる受信帯域外のノイズを除去する役割を担う。またGSM1800/1900送信回路と入力端子TX11との間に、GSM1800/1900送信回路から入力される送信信号のN次高調波歪を減衰させるために、ローパスフィルタなどの帯域通過フィルタを接続してもかまわない。
【0016】
GSM1800/1900Txモード時のブロック図を図4に示す。このモード時は、GSM1800/1900の送信端子TX11と入出力端IP1が導通している状態になり、第1のスイッチ回路SW1内において、GSM1800/1900の送信信号の一部がそれぞれの受信回路へ漏洩する。このときGSM1800/1900の送信周波数帯域と一部重複する受信周波数帯域があるGSM1800Rxの受信経路の第2のスイッチ回路SW11をオフモードにする。これにより弾性表面波フィルタSAW11で減衰させることが出来ない、送信周波数帯域と重複する周波数帯域(1880−1910MHz)の漏洩電力をノイズレベルまで減衰させることが可能となる。GSM1900受信回路側への漏洩電力は、送信周波数帯域と受信周波数帯域が重複しないため、弾性表面波フィルタSAW12によってノイズレベルまで減衰させることができる。
【0017】
GSM1800Rxモード時のブロック図を図5に示す。このモード時は、GSM1800の受信端子RX11と入出力端子IP1が導通している状態になり、第2のスイッチ回路SW11をオンモードにする。これにより入出力端子IP1からの入射電力は他の経路にはほとんど影響を与えることなく、GSM1800受信回路に伝達することができる。
【0018】
以上から、本発明によりGSM1800/1900の送受信の切り替えを行うスイッチ回路で、GSM1800/1900送信モード時において、GSM1800Rxの周波数帯域と一部重複する周波数帯域(1880−1910 MHz)の送信信号がGSM1800Rx受信回路へ漏洩することを改善し、受信回路の誤作動の発生を防ぐことが可能であるスイッチ回路を得ることが出来た。
【0019】
(実施例2)
本発明の第1のスイッチ回路を用いた他の実施例によるアンテナスイッチモジュールについて図6に示す、第1の送受信系がGSM900 (送信周波数880〜915 MHz、受信周波数925〜960 MHz)で、第2の送受信系がGSM1800 (送信周波数 1710〜1785 MHz、受信周波数 1805〜1880 MHz)で、第3の送受信系がGSM1900 (送信周波数 1850〜1910 MHz、受信周波数 1930〜1990 MHz)の場合を例にとって以下に説明する。
この第1のスイッチ回路SW2は、GSM900/1800/1900の受信信号が入力されるとともに、GSM900/1800/1900の送信回路からの送信信号が出力される入出力端子IP2と、GSM900の送信回路からの送信信号を入力する入力端子TX21、GSM1800/1900の送信回路からの送信信号を入力する入力端子TX22、GSM900の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX21、GSM1800の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX22、GSM1900の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX23を有する。またGSM1800の受信回路と出力端子RX22の間に第2のスイッチ回路SW21を接続する。またGSM900の送信回路と入力端子TX21、ならびにGSM1800/1900の送信回路と入力端子TX22のそれぞれの間に、帯域通過フィルタLPF1、LPF2を接続する。帯域通過フィルタLPF1はGSM900送信端子から入力される送信信号のN次高調波歪を減衰させる役割を担い、LPF2はGSM1800送信端子から入力される送信信号のN次高調波歪を減衰させる役割を担う。またそれぞれの受信回路とそれぞれの出力端子の間に弾性表面波フィルタSAW21、 SAW22、SAW23を接続する。弾性表面波フィルタSAW21、SAW22、SAW23はそれぞれGSM900受信信号、GSM1800受信信号、GSM1900受信信号に含まれる受信帯域外のノイズを除去する役割を担う。さらに入出力端子IP2は送受信電力を入放射するアンテナと接続される。
【0020】
GSM1800/1900Tx送信モードのブロック図を図7に示す。このモードはGSM1800/1900の送信端子TX22と入出力端IP21が接続している状態になり、送受信を切り替えるスイッチ回路SW2内において送信電力がそれぞれの受信回路へ漏洩する。このときGSM1800/1900の送信周波数帯域と一部重複する受信周波数帯域があるGSM1800Rxの受信経路の第2のスイッチ回路SW21をオフモードにする。これにより弾性表面波フィルタSAW22で減衰させることが出来ない送信周波数帯域と重複する周波数帯域(1880−1910 MHz)の漏洩電力を、ノイズレベルまで減衰させることが可能となる。GSM900ならびにGSM1900の受信回路側への漏洩電力は、送信周波数帯域とそれぞれの受信周波数帯域が重複しないため、弾性表面波フィルタSAW21、SAW23によってノイズレベルまで減衰させることが出来る。
【0021】
GSM900Tx送信モードのブロック図を図8に示す。このモードはGSM1900の送信端子TX21と入出力端子IP2が接続している状態になり、送受信を切り替えるスイッチ回路SW2内においてGSM900の送信信号の一部がそれぞれの受信回路へ漏洩するが、それぞれの受信回路側への漏洩電力は、GSM900の送信周波数帯域とそれぞれの受信周波数帯域が重複しないため、弾性表面波フィルタSAW21、SAW22、SAW23によってノイズレベルまで減衰させることが出来る。
【0022】
GSM1800Rx受信モード時のスイッチ回路図のブロック図を図9に示す。このモード時は、GSM1800の受信端子RX22と入出力端子IP2が導通している状態になり、第2のスイッチ回路SW21をオンモードにする。これによりアンテナから入射された受信信号を他の経路にはほとんど影響を与えることなく、GSM1800受信回路に伝達することができる。
【0023】
また第1のスイッチ回路SW2には、SP5TのGaAsFETスイッチを用いた場合、PINダイオードを用いたスイッチ回路で必須であったλ/4伝送線路などを設計する必要がなくなる。しかしこの場合GaAsスイッチは、アンテナと直接接続することになり、GaAsスイッチは静電気に弱いためサージ対策が施されていることが望ましい。例えばアンテナと第1のスイッチ回路の間にはインダクタLあるいはLC回路からなるフィルタをサージ対策として挿入する。
【0024】
以上から、本発明によりGSM900/1800/1900の送受信を切り替えるスイッチ回路を持つアンテナスイッチモジュールで、GSM1800/1900送信モード時に、GSM1800Rxの周波数帯域と一部重複する周波数帯域(1880−1910 MHz)の送信信号がGSM1800Rx受信回路へ漏洩することを改善し、漏洩信号による受信回路の誤作動の発生を防ぐことが可能であるアンテナスイッチモジュールを得ることができた。
【0025】
(実施例3)
本発明の第1のスイッチ回路を用いたアンテナスイッチモジュールの別の実施例について、以下詳細に説明する。第1の送受信系がGSM850(送信周波数824〜849 MHz、受信周波数869〜894MHz)で、第2の送受信系がGSM900 (送信周波数880〜915 MHz、受信周波数925〜960 MHz)で、第3の送受信系がGSM1800(送信周波数 1710〜1785 MHz、受信周波数 1805〜1880 MHz)で、第4の送受信系がGSM1900(送信周波数 1850〜1910 MHz、受信周波数 1930〜1990 MHz)の場合を例にとって以下に説明する。
本実施例のスイッチ回路を用いたアンテナスイッチモジュールのブロック図を図10に示す。各送受信系の入出力電力が入放射されるアンテナと第1の送受信系ならびに第2の送受信系と第3の送受信系ならびに第4の送受信系とを分波させる分波回路ダイプレクサDIP31を接続し、分波回路DIP31のスイッチ回路側の入出力端子DP1と送受信を切り替えるスイッチ回路SW31の入出力端子IP31を接続し、ならびに入出力端子DP2と送受信を切り替えるスイッチ回路SW32の入出力端子IP32を接続する。スイッチ回路SW31は、GSM850/900の受信信号が入力されるとともに、GSM850/900の送信回路からの送信信号が出力される入出力端子IP31と、GSM850/900の送信回路からの送信信号を入力する入力端子TX31、GSM850の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX31、GSM900の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX32を有する。同様にスイッチ回路SW32はGSM1800/1900の受信信号が入力されるとともに、GSM1800/1900の送信回路からの送信信号が出力される入出力端子IP32と、GSM1800/1900の送信回路からの送信信号を入力する入力端子TX32、GSM1800の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX33、GSM1900の受信信号を受信回路へ出力する出力端子RX34を有する。
【0026】
出力端子RX31とGSM850の受信回路の間、ならびに出力端子RX33とGSM1800の受信回路のそれぞれの間に、第2のスイッチ回路SW41、SW42を接続する。またGSM850/900の送信回路と入力端子TX31、ならびにGSM1800/1900の送信回路と入力端子TX32のそれぞれの間に、帯域通過フィルタLPF31、LPF32を接続する。帯域通過フィルタLPF31はGSM850/900送信端子から入力される送信信号のN次高調波歪を減衰させる役割を担い、LPF32はGSM1800送信端子から入力される送信信号のN次高調波歪を減衰させる役割を担う。またLPF31とGSM850/900送信回路との間に高周波増幅器PA3、LPF32とGSM1800/1900との間に高周波増幅器PA4を接続する。高周波増幅器PA3、PA4は送信回路から出力された信号を増幅する役割を担う。またそれぞれの受信回路と出力端の間に弾性表面波フィルタをSAW31、SAW32、SAW33、SAW34を接続する。弾性表面波フィルタSAW31、SAW32、SAW33、SAW34はそれぞれGSM850受信信号、GSM900受信信号、GSM1800受信信号、GSM1900受信信号に含まれる受信帯域外のノイズを除去する役割を担う。
【0027】
GSM850/900Tx送信モード時のアンテナスイッチモジュールのブロック図を図11に示す。このときGSM850/900の送信回路とスイッチ回路SW31の入出力端が接続され、送信回路から出力された信号は高周波増幅器PA4により増幅され、帯域通過フィルタLPF31、分波回路DIP31を通りアンテナから放射されるが、スイッチ回路SW31内において一部の送信電力がそれぞれの受信回路へ漏洩する。このときGSM850/900の送信周波数帯域と一部重複する受信周波数帯域があるGSM850Rxの受信経路の第2のスイッチ回路SW41をオフモードにする。これにより弾性表面波フィルタSAW31で減衰させることが出来ない送信周波数帯域と重複する周波数帯域(880−894MHz)の漏洩電力を、ノイズレベルまで減衰させることが可能となる。GSM900の受信回路側への漏洩電力は、送信周波数帯域とそれぞれの受信周波数帯域が重複しないため、弾性表面波フィルタSAW32によってノイズレベルまで減衰させることが出来る。またGSM850_900Tx送信モード時では、スイッチ回路SW32はどの経路にも接続しないことが望ましいが、必ずいずれかの経路に接続する必要があるならばスイッチ回路SW32はGSM1900受信回路に接続するのが望ましい。なぜならば、分波回路DIP31を介してきた漏洩電力を弾性表面波フィルタSAW34によってノイズレベルまで減衰させることが出来るからである。
【0028】
GSM1800/1900Rx受信モード時のアンテナスイッチモジュールのブロック図を図12に示す。このときGSM1800/1900の送信回路とスイッチ回路SW32の入出力端が接続され、送信回路から出力された信号は高周波増幅器PA4により増幅され、帯域通過フィルタLPF32、分波回路DIP31を通りアンテナから放射されるが、スイッチ回路SW32内において送信電力の一部がそれぞれの受信回路へ漏洩する。このときGSM1800/1900の送信周波数帯域と一部重複する受信周波数帯域があるGSM1800Rxの受信経路の第2のスイッチ回路SW42をオフモードにする。これにより弾性表面波フィルタSAW33で減衰させることが出来ない送信周波数帯域と重複する周波数帯域(1850−1880MHz)の漏洩電力を、ノイズレベルまで減衰させることが可能となる。GSM1900の受信回路側への漏洩電力は、送信周波数帯域とそれぞれの受信周波数帯域が重複しないため、弾性表面波フィルタSAW34によってノイズレベルまで減衰させることが出来る。またGSM1800/1900Tx送信モード時では、スイッチ回路SW31はどの経路にも接続しないことが望ましいが、必ずいずれかの経路に接続する必要があるならばスイッチ回路SW31はGSM900受信回路に接続するのが望ましい。なぜならば、分波回路DIP31を介してきた漏洩電力を弾性表面波フィルタSAW32によってノイズレベルまで減衰させることが出来るからである。
【0029】
以上から、本発明によりアンテナとGSM850/900とGSM1800/1900の送受信信号を分波する分波回路とGSM850/900およびGSM1800/1900の送受信を切り替えるスイッチ回路を持つアンテナスイッチモジュールで、GSM850/900送信モード時に、GSM850Rxの周波数帯域と一部重複する周波数帯域(880−894 MHz)の送信信号がGSM1800Rx受信回路へ漏洩することならびに、GSM1800/1900送信モード時に、GSM1800Rxの周波数帯域と一部重複する周波数帯域(1880−1910 MHz)の送信信号がGSM1800Rx受信回路へ漏洩することを改善し、漏洩信号による受信回路の誤作動の発生を防ぐことが可能であるアンテナスイッチモジュールを得ることができる。
【0030】
(実施例4)
本発明における第2のスイッチ回路の実施例の等価回路を図13に示す。ROUT1端子はスイッチ回路において、送受信を切り替えるスイッチ回路の送信周波数帯域の一部が重複する受信周波数をもつ受信端の出力端であり、RIN1は当該受信回路の入力端である。ROUT1端子にコンデンサC1を接続し、コンデンサC1の受信回路側にダイオードD1のアノードを接続する。コンデンサとC1とダイオードD1の中間接続点M1にインダクタL2と抵抗R1を直列に接続した回路を介してコントロール電源端子VC1を接続する。ダイオードD1のカソードとコンデンサC2を接続し、コンデンサC2と受信回路への入力端RIN1を接続する。ダイオードD1のカソードとコンデンサC2の中間接続点M2から、アースとの間に伝送線路L1を接続する。伝送線路L1の長さは通過受信周波数における電気長がλ/4に相当するよう調整する。また伝送線路L1に通過受信周波数において伝送線路L1の中間接続点のインピーダンスがほぼオープンになるようなインダクタンスを持つインダクタ素子を用いても構わない。
【0031】
図13において、ROUT1とRIN1とを接続する場合、コントロール電源VC1から正の電圧を与える。コントロール電源VC1から与えられた正の電圧は、C1,C2のコンデンサにより直流分がカットされて、ダイオードD1に印加される。その結果ダイオードD1はオンモードになる。ダイオードD1がオンモードになると、スイッチ回路の出力端ROUT1と受信回路の入力端RIN1との間のインピーダンスが低くなる。またこのとき高周波的には中間接続点M1からインダクタL2側を見たインピーダンスおよび中間接続点M2から伝送線路L1側を見たインピーダンスは非常に大きくなり、受信信号が電源回路側および伝送線路L1側にほとんど漏れることはない。これらよりダイオードD1がオンモードのときは、スイッチ回路の出力端ROUT1から受信回路の入力端RIN1へ、高周波信号をほとんど損失することなく伝達が可能である、またコントロール電源VC1が正の電圧を印加しない場合は、ダイオードD1はオフモードとなる。このとき中間接続点M1から中間接続点M2を見た場合には、高インピーダンスとなっている。そのためダイオードがオフモードのときは、ROUT1とRIN1間は非接続状態となり、高いアイソレーションを得ることができる。
【0032】
上記の構成によればコントロール電源VC1をオン/オフを切り替えることによって、送受信を切り替えるスイッチ回路の受信端の出力端子と受信回路の間の高周波信号のオン・オフが可能になる。以上、送受信を切り替えるスイッチ回路において、送受信系の受信回路の受信周波数が送受信系の送信回路の送信周波数のいずれかと、一部の周波数帯域で重複する送受信を切り替えるスイッチ回路の、受信回路の出力端子と受信回路の入力端子の間に、上記の第2のスイッチ回路を接続することによって、所望の周波数帯域において優れたアイソレーション特性を得られることがわかった。
【0033】
(実施例5)
本発明における第2のスイッチ回路の別の実施例の等価回路を図14に示す。ROUT2端子はスイッチ回路において、送受信を切り替えるスイッチ回路の送信周波数帯域の一部が重複する受信周波数をもつ受信端の出力端であり、RIN2は当該受信回路の入力端である。出力端ROUT2とコンデンサC3を接続し、コンデンサC3と伝送線路L3を接続する。コンデンサC3と伝送線路L3の中間接続点M3とグラウンドの間に伝送線路L4を接続する。伝送線路L3と入力端RIN2との間に、コンデンサC4を接続し、伝送線路L3とコンデンサC4の中間接続点であるM4にダイオードD2のカソードを接続する。ダイオードD2のアノードとグラウンドの間にコンデンサC5を接続する。ダイオードD2とコンデンサC5の中間接続点M5から抵抗R2を介して電源端子VC2に接続する。伝送線路L3ならびにL4の長さは通過受信周波数における電気長がλ/4に相当するよう調整する。また伝送線路L4は通過受信周波数においてM3から見たインピーダンスが高インピーダンスとなるようなインダクタンス素子を接続しても構わない。
【0034】
図14においてのスイッチ回路においてROUT2とRIN2を接続する場合、コントロール電源VC2は電圧を印加しない。コントロール電源VC2に電圧を印加しない場合は、ダイオードD2はオフモードとなる。その結果ダイオードD2は高インピーダンスになり、中間接続点M4からダイオード側を見た場合は、高周波的にオープンとなる。また中間接続点M3から伝送線路L4側を見た場合も高周波的にオープンとなる。よってコントロール電源VC2が電圧を印加しない場合は、スイッチ回路出力端ROUT2と受信回路入力端RIN2が導通した状態になる。
【0035】
図14においてのスイッチ回路においてROUT2とRIN2を非接続にする場合、コントロール電源VC2に正の電圧を印加する。コントロール電源VC2から与えられた正の電圧は、C3,C4のコンデンサにより直流分がカットされて、ダイオードD2に印加される。このときオンモードとなったダイオードD2とコンデンサC5は受信信号周波数帯域で共振し、中間接続点M4からダイオード側を見たインピーダンスはほぼショートになる。よって中間接続点M3から中間接続点M4を見たインピーダンスはλ/4伝送線路を介しているためほぼオープンとなる。これらよりスイッチ回路の出力端ROUT2から出力された受信信号は中間接続点M4で反射され、出力端ROUT2と入力端RIN2は非接続となる。
【0036】
上記の構成によればコントロール電源VC2をオフ/オンを切り替えることによって、送受信を切り替えるスイッチ回路の受信端の出力端子と受信回路の間の高周波信号のオン・オフが可能になる。以上、送受信を切り替えるスイッチ回路において、送受信系の受信回路の受信周波数が、送受信系の送信回路の送信周波数のいずれかと、一部の周波数帯域で重複する送受信を切り替えるスイッチ回路の、受信回路の出力端子と受信回路の間に、上記の第2のスイッチ回路を接続することによって、所望の周波数帯域において優れたアイソレーション特性を得られることがわかった。
【0037】
(実施例6)
本発明における第2のスイッチ回路の別の実施例の等価回路を図15に示す。ROUT3端子はスイッチ回路において、送受信を切り替えるスイッチ回路の送信周波数帯域の一部が重複する受信周波数をもつ受信端の出力端であり、RIN3は当該受信回路の入力端である。電界効果型トランジスタFET1はソースTS1端子−ドレインTD1端子間を信号通路とし、ゲート端子TG1に高インピーダンス素子R3を介して電源端子VC3を接続する。
【0038】
図15において出力端ROUT3と入力端RIN3を接続する場合には、電界効果型トランジスタFET1のピンチオフ電圧より十分高いゲートバイアスを電源端子VC3に印加して、ソースTD1−ドレインTS1間を低インピーダンス化することによりFET1をオン状態にする。逆に出力端ROUT3と入力端RIN3を非接続にする場合には、電界効果型トランジスタFET1のピンチオフ電圧よりも十分低いゲートバイアスを印加してソースTD1−ドレインTS1間を高インピーダンス化することによりFET1をオフ状態にする。これにより出力端ROUT3と入力端RIN3の高周波信号のオン/オフの切り替えが可能となる。
【0039】
本実施例では、一つの電界効果型トランジスタを用いて高周波信号のオン/オフの切り替えを行ったが、信号経路に対してシリーズの位置に複数個の電界効果型トランジスタを接続したり、信号経路とグラウンドの間にシャントの位置に電界効果型トランジスタを接続することも十分に考えられる。以上、送受信を切り替えるスイッチ回路において、送受信系の受信回路の受信周波数が、送受信系の送信回路の送信周波数のいずれかと、一部の周波数帯域で重複する送受信を切り替えるスイッチ回路の、受信回路の出力端と受信回路の間に、本発明の第2のスイッチ回路を接続することによって、所望の周波数帯域において優れたアイソレーション特性を得られることがわかった。
【0040】
(実施例7)
本発明におけるスイッチ回路および分波回路ならびに帯域通過フィルタなどの回路を構成するインダクタや容量の一部は誘電体積層体基板に内蔵可能であり、一方でスイッチ回路、分波回路、帯域通過フィルタなどを構成するインダクタ、コンデンサ、抵抗、ならびにPINダイオード素子や電界効果型トランジスタなどのチップ素子の一部を前記誘電体積層基板上に搭載することにより、集積化したアンテナスイッチ積層モジュールを得ることができる。また受信回路に接続される弾性表面波フィルタや送信回路に接続される高周波増幅器などの一部を前記誘電体積層基板上に搭載することにより、実装面積を大幅に削減することができる。またアンテナスイッチモジュールと弾性表面波フィルタや高周波増幅器を一体にする場合に、最適な位相で一体可能になるように、アンテナスイッチモジュールと弾性表面波フィルタと高周波増幅器の間にマッチング回路を挿入する場合がある。これらのマッチング回路を誘電体積層基板内に内層することで位相を最適化することができ、より高集積化したアンテナスイッチ積層モジュールを得ることができる。
【0041】
(実施例8)
図16はトリプルバンドアンテナスイッチ積層モジュールを一例にとったグリーンシート展開図を示す。グリーンシート1〜12は上から順番に積層されている。最後のシート13はグリーンシート12の裏面である。グリーンシート1にはダイオード、チップ抵抗、チップコンデンサを搭載するためのランド電極14およびメタルシールド(金属ケース)を搭載するためのランド電極16が印刷されている。また異なるグリーンシートに形成された電極パターン同士を接続するビアホール電極15(図中黒丸で表示)を形成している。シート13(グリーンシート12の底面)にはグランド端子61〜67、アンテナ端子68、送信端子69、送信端子70、送受信端子71、受信端子72、受信端子73、および電源端子74〜76が形成されている。グリーンシート2、3、4、9、10には主に伝送線路となるライン電極パターンが印刷されており、グリーンシート5、6、7、8、11には主に容量を形成する容量用の電極パターンが印刷されている。また、グリーンシート6、8、12にはグランド電極17〜19が印刷されている。電極パターンの概略は、20〜28は分波器Dipを構成する伝送線路、45〜50は分波器Dipを構成する容量用の電極パターンである。29〜34はスイッチ回路を構成する伝送線路、51〜54はスイッチ回路を構成する容量用の電極パターンである。35〜43はもう一つのスイッチ回路を構成する伝送線路、55〜59はスイッチ回路を構成する容量用の電極パターンである。またスルーホール電極15は各シート間の電気的な接続を行う。
【0042】
誘電体グリーンシートは950℃以下の低温焼成が可能なLTCC材料からなる。例えば、Al換算で10〜60質量%、SiO換算で25〜60質量%、SrO換算で7.5〜50質量%、TiO換算で20質量%以下のAl,Si,Sr,Tiと、Bi換算で0.1〜10質量%、NaO換算で0.1〜5質量%、KO換算で0.1〜5質量%、CuO換算で0.01〜5質量%、MnO換算で0.01〜5質量%のBi、Na、K、Cu、Mnをそれぞれ含有した誘電体組成物が用いられる。
グリーンシートは伝送線路や容量を形成しやすいようにシート厚みは40〜200μmのものを使用し、電極材は銀系のものを用いた。このグリーンシートの各層に伝送線路やコンデンサ容量を電極パターンにより形成し、適宜スルーホールを設けて回路を構成した。このグリーンシートを順次積層圧着し、950℃で焼成することにより高周波部品が複合化された積層体モジュールが得られる。そして、積層体の上面にはスイッチング素子、抵抗、チップコンデンサ、チップインダクタ等のチップ素子が搭載される。
また他に、半導体素子と電源供給回路と整合回路とを有し、前記電源供給回路と整合回路を構成する伝送線路及びLC回路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との積層体内に、電極パターンにより構成し、半導体素子等のチップ素子は積層体上に配置した高周波増幅器積層モジュールと上記アンテナスイッチモジュールを一つの積層体に複合化した複合積層体モジュールとすることもできる。
【0043】
(その他の実施例)
以上の実施例ではGSM850、GSM900、GSM1800。GSM1900に対応したスイッチ回路ならびにアンテナスイッチモジュールについて言及したが、これ以外にもW−CDMA帯域(1920−2170MHz)、CDMA2000帯域(1920−2170 MHz)、PDC800帯域(810−960 MHz)、GPS帯域(1575.42 MHz)、PHS帯域(1895−1920 MHz)、Bluetooth帯域(2400−2483.5 MHz)などや、中国で普及が見込まれているTD−SCDMAなどの周波数帯域において、少なくとも一経路以上のスイッチ回路で送信周波数と受信周波数が重複した場合に、同様の効果が期待できる。またこれはトリプルバンド、クアッドバンド以上の5バンド、6バンド以上のマルチモードマルチバンドのアンテナスイッチモジュールでも有効である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、送信系と受信系の周波数帯域において、少なくとも一経路以上で重複する周波数帯域がある場合に、送信時における重複する周波数帯域の送信電力が受信回路側へ漏洩し、受信回路にある集積回路が誤作動などの不具合を生じることがあったが、送受信を切り替える第1のスイッチ回路の受信出力端子と受信回路の間に第2のスイッチ回路を備えたことにより、重複する周波数帯域の送信電力の漏洩量をノイズレベルまで低減させることが可能となり、受信回路にある集積回路の誤作動などを防止することができる。またSPnT型の第1のスイッチ回路の入出力端をアンテナと接続、または分波回路を介して接続し、本発明を利用することによって、重複する周波数帯域の送信電力の漏洩量をノイズレベルまで低減させることができるアンテナスイッチ積層モジュールを得ることが出来る。また、このアンテナスイッチ積層モジュールに高周波増幅器やカプラを積層モジュール化して複合積層体モジュールとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による高周波スイッチ回路を示す概略図である。
【図2】従来の高周波スイッチ回路を用いたアンテナスイッチモジュールを示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施例であるスイッチ回路の概略図である。
【図4】本発明の第1の実施例のGSM1800/1900送信モード時を示す概略図である。
【図5】本発明の第1の実施例のGSM1800受信モード時を示す概略図である。
【図6】本発明の第2の実施例であるアンテナスイッチモジュールを示す概略図である。
【図7】本発明の第2の実施例のGSM1800/1900送信モード時を示すアンテナスイッチモジュールの概略図である。
【図8】本発明の第2の実施例のGSM900送信モード時を示すアンテナスイッチモジュールの概略図である。
【図9】本発明の第2の実施例のGSM1800受信モード時を示すアンテナスイッチモジュールの概略図である。
【図10】本発明の第3の実施例であるアンテナスイッチモジュールを示す概略図である。
【図11】本発明の第3の実施例のGSM900送信モード時を示すアンテナスイッチモジュールの概略図である。
【図12】本発明の第3の実施例のGSM1800/1900送信モード時を示すアンテナスイッチモジュールの概略図である。
【図13】本発明の第4の実施例である第2のスイッチ回路の等価回路の概略図である。
【図14】本発明の第5の実施例である第2のスイッチ回路の等価回路の概略図である。
【図15】本発明の第6の実施例である第2のスイッチ回路の等価回路の概略図である。
【図16】本発明の一実施例を示すトリプルバンドアンテナスイッチ積層モジュールのグリーンシートの展開図である。
【符号の説明】
ANT:アンテナ
SW11,SW21,SW41,SW42:第2のスイッチ回路
S1,S2,SW1,SW2,SW31,SW32:送受信切り替えスイッチ回路
LP1,LP2,LPF31,LPF32:帯域通過フィルタ
SAW11,SAW12,SAW21,SAW22,SAW23,SAW31,SAW32,SAW33,SAW34:弾性表面波フィルタ
DIP31:分波回路
C1,C2,C3,C4,C5:コンデンサ
L1,L2,L3,L4:伝送線路またはインダクタ
R1,R2,R3:インピーダンス素子
D1,D2:ダイオード
FET1:電界効果型トランジスタ

Claims (10)

  1. 受信系の受信信号が入力すると共に、送信系の送信回路からの送信信号を出力する入出力端子と、受信系の受信信号を受信回路へ出力する少なくとも1つの受信出力端子と、送信系の送信回路からの送信信号が入力する少なくとも1つの送信入力端子とを有し、前記入出力端子と、前記複数の受信出力端子と送信入力端子とを切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を有し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、
    前記送受信系の受信周波数と送信周波数が重複する経路の少なくとも一経路において、前記受信出力端子と受信回路との間に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、重複する周波数帯域の送信回路からの送信信号を入力する時に、前記第2のスイッチ回路の少なくとも1つをオフ状態にすることを特徴とする高周波スイッチ回路。
  2. 前記第2のスイッチ回路は、PINダイオードを用いたダイオードスイッチもしくはFETトランジスタを用いたトランジスタスイッチであることを特徴とする請求項1記載の高周波スイッチ回路。
  3. 受信系の受信信号が入力すると共に、送信系の送信回路からの送信信号を出力する入出力端子と、受信系の受信信号を受信回路へ出力する少なくとも1つの受信出力端子と、送信系の送信回路からの送信信号が入力する少なくとも1つの送信入力端子とを有し、前記入出力端子と、前記複数の受信出力端子と送信入力端子とを切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を有し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、
    前記第1のスイッチ回路の入出力端子に2つ以上の異なる周波数の信号を送受信する1つのアンテナを接続し、前記送受信系の受信周波数と送信周波数が重複する経路の少なくとも一経路において、前記受信出力端子と受信回路との間に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、重複する周波数帯域の送信回路からの送信信号を入力する時に、前記第2のスイッチ回路の少なくとも一つをオフ状態にすることを特徴とするアンテナスイッチモジュール。
  4. 前記アンテナと第1のスイッチ回路の入出力端子との間に周波数の異なる信号を分波する周波数分波回路を接続したことを特徴とする請求項3記載のアンテナスイッチモジュール。
  5. 前記第1のスイッチ回路の少なくとも1つの送信入力端子と送信回路との間に、帯域通過フィルタを接続したことを特徴とする請求項3または4記載のアンテナスイッチモジュール。
  6. 前記第1のスイッチ回路の少なくとも1つの送信入力端子と送信回路との間に、高周波増幅器を接続したことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のアンテナスイッチモジュール。
  7. 前記第1のスイッチ回路の少なくとも1つの受信出力端子と受信回路との間に、弾性表面波フィルタを接続したことを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載のアンテナスイッチモジュール。
  8. 通過帯域が異なる複数の送受信系に信号を分波する分波回路と、前記各送受信系の送信系と受信系を切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を前記分波回路に接続し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、この周波数が重複する受信経路の少なくとも一経路に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、前記第1のスイッチ回路の各送信系にはローパスフィルタを有し、前記分波回路はLC回路で構成され、前記第1及び第2のスイッチ回路はスイッチング素子と伝送線路を主構成とし、前記ローパスフィルタはLC回路で構成され、前記分波回路のLC回路、前記ローパスフィルタのLC回路及び前記スイッチ回路の伝送線路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との積層体内に、前記電極パターンにより構成し、前記スイッチング素子等のチップ素子は前記積層体上に配置したことを特徴とするアンテナスイッチ積層モジュール。
  9. 通過帯域が異なる複数の送受信系に信号を分波する分波回路と、前記各送受信系の送信系と受信系を切り替えるSPnT型(nは2以上の自然数)の第1のスイッチ回路を前記分波回路に接続し、前記送受信系のうち何れかの受信周波数と送信周波数が、一部の周波数帯域で重複するものであって、この周波数が重複する受信経路の少なくとも一経路に高周波信号をオン/オフするための第2のスイッチ回路を設け、前記第1のスイッチ回路の各送信系にはローパスフィルタを有し、前記分波回路はLC回路で構成され、前記第1及び第2のスイッチ回路はスイッチング素子と伝送線路を主構成とし、前記ローパスフィルタはLC回路で構成され、前記分波回路のLC回路、前記ローパスフィルタのLC回路及び前記スイッチ回路の伝送線路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との積層体内に、前記電極パターンにより構成し、前記スイッチング素子等のチップ素子は前記積層体上に配置したアンテナスイッチ積層モジュール部と、
    少なくとも半導体素子と電源供給回路と整合回路とを有し、前記電源供給回路と整合回路を構成する伝送線路及びLC回路の少なくとも一部は、電極パターンと誘電体層との前記積層体内に、前記電極パターンにより構成し、前記半導体素子等のチップ素子は前記積層体上に配置した高周波増幅器積層モジュール部とからなり、前記アンテナスイッチ積層モジュール部と高周波増幅器積層モジュール部を一つの積層体に構成したことを特徴とするアンテナスイッチ積層モジュール。
  10. 請求項1又は2記載の高周波スイッチ回路、請求項3〜7のいずれかに記載のアンテナスイッチモジュール、または請求項8〜9のいずれかに記載のアンテナスイッチ積層モジュールを用いたことを特徴とする通信装置。
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