JP2004140500A - 写真プリント装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スキャナ機構Sに写真フィルムをセットして画像情報を取り込んだ後に、サイズが異なる写真フィルムをセットした場合や、メディアドライブ機構Tに対して半導体型の記録メディアをセットした場合には、予め設定されたチャンネル値に対応する条件に従って、サイズが異なる写真フィルム、あるいは、記憶メディアの画像情報を取り込み、保存する自動取り込み手段70を備えた。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に担持された画像情報を取り込む入力部と、この入力部で取り込んだ画像情報をプリントするプリント部とを備えて成る写真プリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のように構成された写真プリント装置と類似するものとして、現像済みの写真フィルムの画像データ(画像情報)をラインCCDスキャナで取り込んで画像処理部に出力する、若しくは、デジタルカメラでの撮影等によって得られた画像データを画像処理部に出力することで、その画像データを画像処理部のレーザプリンタ部で印画紙に対して走査する形態で照射し、この印画紙の現像処理を行うよう構成されたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000‐89388号公報 (段落番号〔0027〕〜〔0090〕、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の記録媒体の一例として写真フィルムを例に挙げると、特許文献1にも記載されるように、写真フィルムは135サイズ、110サイズ、240サイズ、あるいは、120サイズや220サイズのように複数種存在する。何れの写真フィルムから画像情報を取り込む場合でも、写真フィルムに撮影された画像情報のサイズ(コマのサイズ)と、プリントすべき印画紙のサイズとに基づいてスキャニングによって取り込む画素数を設定することが情報量の無駄を無くし、処理時間の短縮を可能にするものである。具体的には、135サイズの写真フィルムのフルサイズ(24×36mm)のコマから画像情報を取り込む場合でも、120サイズの写真フィルムから6×6版(厳密には55×55mm)のコマから画像情報を取り込む場合でも、プリントサイズがLサイズ(89×127mm)である場合には、スキャニング時にメモリやハードディスクに保存される画素数が略等しくなるよう処理形態を設定しているのである。
【0005】
従来からの写真プリント装置で写真フィルムの画像情報の取り込みを行う場合には、写真フィルムの画像情報の取り込みを行うスキャナ等の端末を指定し、かつ、チャンネル値を設定する予備的な操作を必要としており、このようにチャンネル値を設定することによって写真フィルムのサイズと、取り込みを行う際の解像度とが設定される。又、従来からの写真プリント装置では、同じスキャナで写真フィルムの画像情報の取り込みを行う場合にのみ、写真フィルムを連続的にセットすることで、同じチャンネル値を引き継いで画像情報の取り込みを行えるよう構成されたものも存在する。従って、このように構成された写真プリント装置では、同じスキャナを使用する場合でも先に画像情報の取り込みを行った写真フィルムのサイズと、後にスキャニングを行う写真フィルムのサイズが異なる場合には、スキャナを継続して作動させることができず、写真プリント装置が人為的な設定を要求しているのが現状であった。
【0006】
この不都合は、決まったプリントサイズのプリントを行う場合でも、写真フィルムの画像情報の取り込みを行った後に記録媒体としてのコンパクトフラッシュやスマートメディア、あるいは、CD−ROMから画像情報を取り込む際、及び、これとは逆に記録媒体としてのコンパクトフラッシュやスマートメディア、あるいは、CD−ROMから画像情報の取り込みを行った後に写真フィルムの画像情報を取り込む際に発生するものであり、記録媒体の変更に拘わらず能率良く作業を継続し得る写真プリント装置が望まれていた。
【0007】
本発明の目的は、記録媒体を変更した場合にも能率的に画像情報を取り込み得る写真プリント装置を合理的に構成する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る写真プリント装置の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
記録媒体に担持された画像情報を取り込む入力部と、この入力部で取り込んだ画像情報をプリントするプリント部とを備えて成る写真プリント装置において、前記入力部が、複数種の前記記録媒体に担持された画像情報の取り込みを可能に構成されると共に、先に画像情報を取り込んだ記録媒体に代えて、異なる種類の記録媒体を新たにセットした際に、記録媒体の変更を判別して、新たにセットされた記録媒体から画像情報の取り込み実行する自動取り込み手段を備えている点にある。
【0009】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、入力部において先に画像情報を取り込んだ記録媒体に代えて、異なる種類の記録媒体を新たにセットした場合には、自動取り込み手段が記録媒体の種類を判別して、新たにセットされた記録媒体から画像情報の取り込みを実行する。つまり、入力部において画像情報の取り込みを行う写真フィルムのサイズを変更した場合や、写真フィルムに代えてコンパクトフラッシュから画像情報の取り込みを行う場合には、その記録媒体から自動取り込み手段が画像情報の取り込みを行うものとなり、オペレータが人為操作を行う必要がない。その結果、記録媒体を変更した場合にも能率的に画像情報を取り込みを行う写真プリント装置が合理的に構成された。
【0010】
本発明の請求項2に係る写真プリント装置の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1記載の写真プリント装置において、前記入力部が、前記記録媒体として現像処理済みの写真フィルムの画像情報をデジタル信号に変換して取り込むスキャナ機構と、前記記録媒体としてデジタル信号化された画像情報が保存された記憶メディアからの画像情報を取り込むメディアドライブ機構とを備えて構成されると共に、前記スキャナ機構と前記メディアドライブ機構との何れか一方に前記記録媒体をセットして画像情報の取り込みを行った後に、他方に記録媒体をセットした場合には、この記録媒体から画像情報の取り込みを開始するよう前記自動取り込み手段の処理形態を設定してある点にある。
【0011】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、スキャナ機構とメディアドライブ機構との何れか一方に記録媒体をセットして画像情報の取り込みを行った後に、他方に記録媒体をセットした場合には、自動取り込み手段が他方の記録媒体から画像情報の取り込みを開始するものとなる。その結果、写真フィルムとスマートメディアやコンパクトフラッシュ等とを切り換えて画像情報を取り込む場合でも手間が掛からないものとなった。
【0012】
本発明の請求項3に係る写真プリント装置の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1記載の写真プリント装置において、前記入力部が、前記記録媒体として現像処理済みの写真フィルムをセットした場合に、その写真フィルムの種類に対応した処理モードで画像情報をデジタル信号に変換して取り込むスキャナ機構を備えて構成されると共に、スキャナ機構にセットされる写真フィルムの種類が変更された場合には、その写真フィルムの種類に対応した処理モードで画像情報の取り込みを開始するよう前記自動取り込み手段の処理形態が設定されている点にある。
【0013】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、135サイズ、110サイズ、240サイズ、あるいは、120サイズや220サイズのように写真フィルムの種類に対応した処理モードで、その写真フィルムの画像情報をデジタル信号に変換すると共に、スキャナにセットされる写真フィルムの種類が変更された場合には、自動取り込み手段が、その写真フィルムの種類に対応した処理モードで画像情報の取り込みを開始する。その結果、写真フィルムを変更した場合でも適切な処理モードで画像情報を取り込む処理が実現する。
【0014】
本発明の請求項4に係る写真プリント装置の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1記載の写真プリント装置において、前記入力部が、前記記録媒体としてデジタル信号化された画像情報が保存された複数種の記録メディアに対応して複数のメディアドライブ機構を備えて成ると共に、先に画像情報を取り込んだメディアドライブ機構に代えて異なるメディアドライブ機構に対して記憶メディアがセットされたことを判別した際には、そのメディアドライブ機構からの画像情報を取り込むよう前記自動取り込み手段の処理形態が設定されている点にある。
【0015】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、メディアドライブ機構を介して先に画像情報を取り込んだ記録メディアに代えて、異なる種類の記録メディアを、異なるメディアドライブ機構にセットした場合にも、自動取り込み手段が、新たに記録メディアがセットされたメディアドライブ機構を介して記録メディアの画像情報を取り込むことになる。その結果、スマートメディアやコンパクトフラッシュ、あるいは、CD−ROMのようにデジタル信号化された画像情報が保存された記録メディアを変更して画像情報を取り込む場合でも手間が掛からない自動的な処理を実現する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、記録媒体に担持された画像情報を取り込む入力部Aと、この入力部Aで取り込んだ画像情報を印画紙1にプリントするプリント部Bとを備えて写真プリント装置が構成されている。
【0017】
前記入力部Aは、テーブル状に構成された作業台2の上面に記録媒体の一例としての写真フィルム3の画像情報を取り込むスキャナ機構Sと、記録媒体の一例としての半導体型やディスク型の記録メディアMに対してデジタル信号化して保存された画像情報を取り込む複数のメディアドライブ機構Tと、各種情報を表示するディスプレイ4と、キーボード5と、マウス6とを備えると共に、この作業台2の下部位置に画像情報を処理する汎用コンピュータで成る制御装置Comを備えて構成されている。
【0018】
前記プリント部Bは、筐体10の上部に一対の印画紙マガジン11を備え、この筐体10の内部に対して、何れか一方から供給される長尺の印画紙1を筐体内部に送り込み、プリントサイズに切断した後に露光位置に配置された露光ヘッド12によって露光を行い、この露光の後に複数の現像処理槽を有した現像処理部13において現像処理を行い、乾燥の後に筐体上面に送り出し、横搬送ベルト14を介してソータ15に対して送出し、このソータ15における複数のトレイ15aにオーダ単位で仕分けて回収するよう構成されている。又、プリント部Bの露光ヘッド12は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色となるビットマップ形式の画像情報に基づき、R(赤)、G(緑)、B(青)の光源から光線を印画紙1に対して照射することで露光を行う機能を有するものであり、液晶シャッター方式、DMD方式又はFOCRT等の使用が可能である。
【0019】
前記スキャナ機構Sは、図2に示すようにハロゲンランプで成る光源20からの光線をフィルムマスク21に支持された現像済みの写真フィルム3に照射する光線照射系を備えると共に、このフィルムマスク21に支持された写真フィルム3を圧着型の搬送ローラ22によって設定速度で搬送するフィルム搬送系を備え、又、写真フィルム3を透過した光線をズーム型の光学レンズ23でCCD型のラインセンサ24に導き、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色の波長の光線夫々を光電変換し、デジタル信号化して出力する光電変換系を備えて構成されている。このスキャナ機構Sには前記搬送ローラ22を回転駆動する搬送モータ25と、前記ズーム型の光学レンズ23の焦点距離を調節(拡大率を調節)する電動型のズーム調節手段26と、フィルムマスク21の種類を判別するマスク判別センサ27と、フィルムマスク21に対して新たに写真フィルム3がセットされたことを検出するフィルム検出センサ28とを備えている。尚、このスキャナ機構Sは、ネガティブ型の写真フィルム3、ポジティブ型の写真フィルム3の何れの画像情報も取り込み得るものである。
【0020】
前記写真フィルム3として135サイズ、110サイズ、240サイズ、あるいは、120サイズや220サイズ等の複数種のフィルムサイズに対応して複数種のフィルムマスク21の1つを装着自在に構成してあり、写真フィルム3の画像情報の取り込みを行う際にはフィルムサイズに対応したフィルムマスク21が使用される。前記ズーム型の光学レンズ23によって拡大率を高めた場合に高解像度の画像情報を生成し得るよう前記ラインセンサ24は主走査方向に充分な寸法のものが使用され、例えば、135サイズの写真フィルムから画像情報を取り込む際において、プリントサイズがLサイズ(89×127mm)のように標準的なサイズである場合には、光学レンズ23の焦点距離を標準的な値に設定して標準的なサイズに対応した画素数の画像情報の取り込みを実現し、六切(254×305mm)のように比較的大きいプリントサイズである場合には、光学レンズ23の焦点距離を短く設定してラインセンサ24の主走査方向での略全長の領域で画像情報の光電変換を行って画素数の多い(高解像度の)画像情報を取り込むよう機能する。尚、プリントサイズがLサイズ(89×127mm)のように標準的なサイズである場合において、120サイズの写真フィルム3から画像情報の取り込みを行う場合には、135サイズと比較してコマのサイズが大きいことから、拡大率を低下して画像情報の取り込みが行われる。
【0021】
前記メディアドライブ機構Tは、スマートメディアやコンパクトフラッシュ等の半導体型の記録メディアM以外に、CD−ROMやDVDのようにディスク型の記録メディアMに保存された画像情報を取り出す機能を有するものの総称であり、何れのメディアドライブ機構Tも、記録メディアMがセットされたことを検出するメディア検出センサ30を備えると共に、その記録メディアMに保存された画像情報を取り出す情報出力手段31を備えている。
【0022】
この情報出力手段31は記録メディアMが半導体型のものであれば、その記憶メディアMの端子に接触するアクセス端子を含むと共に、記録メディアMに保存されているテーブル情報に基づき記憶領域に存在する画像情報のアドレスを指定して画像情報を出力するソフトウエアを含んでいる。又、記録メディアMがディスク型のものであれば、ディスクを回転駆動する駆動系と、ディスプレイに表面から情報を取り出すピックアップとを含むと共に、ディスクに保存されたFAT等のテーブル情報に基づきセクタ単位で管理される保存領域に存在する画像情報を出力するソフトウエアを含んでいる。
【0023】
前記制御装置Comは、マイクロプロセッサCPUと、RAM型やROM型等の半導体メモリと、ハードディスクHDとを備えると共に、図面には示さないが情報の伝送を行うデータバス、制御を行うコントロールバス、情報のアクセスを許す各種インタフェース等を備えて成り、情報のアクセスや画像情報の処理を実現する基本的なOSを含むソフトウエアをインストールして構成されている。
【0024】
本発明は、スキャナ機構Sで写真フィルム3から画像情報の取り込みを行う際に、写真フィルム3のサイズを変更した場合や、複数のメディアドライブ機構Tの1つで画像情報の取り込みを行った後に、他のメディアドライブTで画像情報を取り込む場合、及び、スキャナ機構Sで写真フィルム3の画像情報の取り込みを行った後にメディアドライブ機構Tで記録メディアMからの画像情報の取り込みを行おうとした場合、あるいは、この逆にメディアドライブ機構Tで記録メディアMからの画像情報の取り込みを行った後にスキャナ機構Sで写真フィルム3の画像情報の取り込みを行おうとした場合に、その処理を自動的に実行するよう構成した点に特徴を有するものであり、その制御系の構成と制御形態を以下に説明する。
【0025】
図3に示すように、前記制御装置Comにはハードウエア又はソフトウエア、あるいは、ハードウエアとソフトウエアとの組合わせで成る、主処理ブロック40と、画像処理ブロック50と、処理モード設定ブロック60と、自動取り込み手段としての自動取り込み制御ブロック70とを備えている。
【0026】
前記主処理ブロック40は、ディスプレイ4に対して表示情報を出力す出力系を備えると共に、キーボード5とマウス6とからの情報の入力系を備え、又、スキャナ機構Sあるいはメディアドライブ機構Tでの画像情報の取り込みを行う際のプロセスを実行するスキャニングプログラムと、このスキャニングに必要なデータの入力を実現する設定プログラムと、取り込んだ画像情報を前記プリント部Bに出力する出力処理プログラムとがセットされると共に、設定プログラムの実行時に入力されたチャンネル値を保存するよう機能する。
【0027】
前記画像処理ブロック50は、スキャナ機構Sのラインセンサ24から転送される画像情報を一時的に保存するよう大容量のRAMやハードディスクHDを含んで成る一時保存手段51と、この一時保存手段51に保存された画像情報からコマ画像を抽出する処理を行うコマ判別手段52と、このコマ画像判別手段52で判別された画像情報の画素を必要に応じてコマ単位で補間する処理(ニアレストレイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等)、あるいは、画像情報の画素を設定された規則に従って間引きする処理の何れかの処理を行うことによってコマ画像の画素数をプリントサイズに適応した画素数に変換する変換手段53と、コマ画像を保存するよう大容量のRAMやハードディスクHDを含んで成るコマ画像保存手段54と、このコマ画像保存手段54に保存された画像情報の色補正やガンマ補正やコントラスト等の補正を行う補正手段55とを備えて構成されている。又、前記変換手段53には前記メディアドライブ機構Tから転送される画像情報が入力するよう構成され、この画像情報も必要に応じて変換された後にコマ画像情報保存手段54に保存される。
【0028】
この画像処理ブロック50では、スキャナ機構Sで長尺の写真フィルム3の画像情報の取り込みを行った場合には、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色に色分解された長尺状となるビットマップ形式の画像情報として一時保存手段51に保存し、例えば、写真フィルム3が135サイズの場合には、コマがフルサイズであるかハーフであるか等の判断をコマ判別手段52で自動的に行って、コマ単位で画像情報を抽出してコマ画像保存手段54に保存する処理が行われる。このコマ判別手段52においてコマの境界を認識できない場合には、一時保存手段51に保存した画像情報を前記ディスプレイ4に表示してコマの境界の位置をオペレータが設定する処理も行われる。補正手段55では自動での補正や、マニュアルでの補正を実現するものであり、このマニュアルでの補正を行う場合には、コマの画像情報をディスプレイ4に表示した状態でキーボード5やマウス6から入力される情報に従って補正処理が実行される。
【0029】
前記処理モード設定ブロック60は、スキャナ機構Sで写真フィルム3の画像情報を取り込む際にチャンネル値に基づいて1コマの画素数を設定する処理を実現するものである。チャンネル値とは、プリント部Bにセットされた印画紙マガジン11に収納されている印画紙1の幅や、印画紙1の種類、プリント時において設定される補正値を含む情報を一種のインデックスとして0〜299の数値で表したものであり、このチャンネル値の設定を行わないでスキャナ機構Sで画像情報の取り込みを行う場合には、使用頻度が高いLサイズ等に対応するチャンネル値を設定するよう、チャンネル値のデフォルト(初期値)が設定されている。
【0030】
前記自動取り込み制御ブロック70は、入力部Aにおいて画像情報が取り込まれる記録媒体の種類を認識すると共に、画像情報を取り込むべき記録媒体の種類が変更された場合には、先にセットされた記録媒体から画像情報の取り込みが終了している場合にのみ、その記録媒体がセットされた直後に画像情報の取り込みを開始し、先にセットされた記録媒体から画像情報の取り込みが終了していない場合には、終了した時点で画像情報の取り込みを開始するよう処理形態が設定されている。
【0031】
記録媒体から画像情報の取り込みを行う場合には、図4に示す画像取り込み画面をディスプレイ4に表示し、キーボード5やマウス6を用いて必要な情報の入力を行う。具体的には、画面中のアップダウンスイッチ91を操作することでチャンネル表示ウインドウ92に対して、チャンネルを示す数値と、対応する印画紙の幅を示す数値(単位はmm)とが表示され、このように入力された値がチャンネル値として保存される。入力タブ93は、画像情報の取り込みを行う端末を任意に選択するものであり、この入力タブ93を操作してスキャナ機構Sや複数のメディアドライブ機構Tの何れか1つを選択できる。プリント方式タブ94は、取り込んだ画像情報の補正形態を設定するものであり、このプリント方式タブ94を操作して自動モードを選択した場合には取り込んだ画像情報を自動的に補正するものとなり、エディットモードを選択した場合には取り込んだ画像情報のマニュアルでの補正が可能となる。フレームタブ95はプリント時に使用するフレーム(テンプレート)を使用する場合に予めセットされた複数種のフレームの1つを選択できる。
【0032】
又、画面中のプリントデータ領域96に対してプリント時に設定されるデータが表示され、インデックスデータ領域97に対してインデックスの詳細が表示され、CD−RやMO等の記録メディアに画像情報を保存する場合には、メディア出力領域98に対して、出力されるデータの詳細が表示される。更に、プリント部(プロセッサー)データ領域99にはセットされている印画紙マガジン11に収納されている印画紙1の幅のデータ等が表示される。
【0033】
チャンネル値について具体的に説明すると、0〜299の数値で表されるチャンネル値とは別に、夫々のチャンネル値に対応して任意の名称を付与することが可能であり、夫々のチャンネル値に対応するプリントタイプ、記録媒体の種類(カラーネガやカラーポジやCD−R等)、エディットの有無、プリント名称(L判や2L判やパノラマ等)と対応するプリントサイズ(単位はmm)、画像情報の拡大率、露光位置補正、フレームの使用の有無、インデックスプリントの種類等の情報を含んで構成されている。尚、この0〜299の数値には情報が設定されていない領域があり、オペレータが任意に選択したチャンネル値に対して必要なデータを入力して保存することも可能である。
【0034】
次に、スキャナ機構S、あるいは、メディアドライブ機構Tで成る端末から画像情報を取り込む際の制御形態の概要を図5のフローチャートに基づいて説明する。つまり、画像情報を取り込む際にチャンネル値が入力されている場合には、入力されたチャンネル値を保存し、チャンネル値が入力されていない場合には、デフォルト値を保存する(#01〜#03ステップ)。
【0035】
次に何れかの端末に記録媒体がセットされたことを検出すると、画像取り込みが実行されていない場合は即座に、又、画像取り込みが実行中の場合には、その画像取り込みが完了した時点で記録媒体がセットされた端末を特定し、その端末の記録媒体からの画像情報をチャンネル値に対応した条件に従って取り込む処理を実行し、かつ、この取り込む処理の処理状況をディスプレイ4に表示しながら取り込みが完了するまで継続する(#04〜#08ステップ)。
【0036】
図5のフローチャートでは、決まったチャンネル値で画像情報の取り込みを行うよう制御形態を記載しているが、画像情報を取り込む記録媒体の種類に基づいて標準的なプリントサイズに対応した最適なチャンネル値を自動的に選択し、そのチャンネル値に対応した条件に従って記録媒体の画像情報の取り込みを行うよう制御形態を設定することが可能であり、又、自動的に画像情報の取り込みを開始した後に、マニュアル操作によりこの取り込みを強制的に停止できるよう処理形態を設定することも可能である。
【0037】
このように本発明では、写真フィルム3、スマートメディア、コンパクトフラッシュ等の記録媒体から画像情報を取り込む場合において、従来からのプリント装置と同様にディスプレイ4の表示に従って、画像情報を取り込む端末を指定し、チャンネル値を設定してすることも可能であるが、連続して画像情報を取り込みたい場合には、記録媒体の種類が異なる場合でも、その記録媒体を端末にセットすることで、予め設定されたチャンネル値に対応した条件に基づいて画像情報の取り込みを行えるものとなり、従来からの写真プリント装置のように、画像情報の取り込みを行う記録媒体の変更時に取り込みが停止する不都合を解消して能率の高い処理を実現するものとなっている。
【0038】
〔別実施の形態〕
本発明は上記実施の形態以外に、例えば、写真フィルムからの画像情報の取り込みを終了した後に、スマートメディアやコンパクトフラッシュからの画像情報の取り込みを行う場合に、新たに画像情報の取り込みを開始したことをオペレータに認識させるよう、音声のアラームを作動させるよう制御形態を設定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真プリント装置の全体斜視図
【図2】写真プリント装置のシステム構成を示す図
【図3】写真プリント装置の制御系を示すブロック回路図
【図4】ディスプレイに表示された画像取り込み画面を示す図
【図5】画像取り込みルーチンのフローチャート
【符号の説明】
3 写真フィルム
51 保存手段
70 自動取り込み手段
A 入力部
B プリント部
S スキャナ機構
T メディアドライブ機構
Claims (4)
- 記録媒体に担持された画像情報を取り込む入力部と、この入力部で取り込んだ画像情報をプリントするプリント部とを備えて成る写真プリント装置であって、
前記入力部が、複数種の前記記録媒体に担持された画像情報の取り込みを可能に構成されると共に、先に画像情報を取り込んだ記録媒体に代えて、異なる種類の記録媒体を新たにセットした際に、記録媒体の変更を判別して、新たにセットされた記録媒体から画像情報の取り込み実行する自動取り込み手段を備えている写真プリント装置。 - 前記入力部が、前記記録媒体として現像処理済みの写真フィルムの画像情報をデジタル信号に変換して取り込むスキャナ機構と、前記記録媒体としてデジタル信号化された画像情報が保存された記憶メディアからの画像情報を取り込むメディアドライブ機構とを備えて構成されると共に、前記スキャナ機構と前記メディアドライブ機構との何れか一方に前記記録媒体をセットして画像情報の取り込みを行った後に、他方に記録媒体をセットした場合には、この記録媒体から画像情報の取り込みを開始するよう前記自動取り込み手段の処理形態を設定してある請求項1記載の写真プリント装置。
- 前記入力部が、前記記録媒体として現像処理済みの写真フィルムをセットした場合に、その写真フィルムの種類に対応した処理モードで画像情報をデジタル信号に変換して取り込むスキャナ機構を備えて構成されると共に、スキャナ機構にセットされる写真フィルムの種類が変更された場合には、その写真フィルムの種類に対応した処理モードで画像情報の取り込みを開始するよう前記自動取り込み手段の処理形態が設定されている請求項1記載の写真プリント装置。
- 前記入力部が、前記記録媒体としてデジタル信号化された画像情報が保存された複数種の記録メディアに対応して複数のメディアドライブ機構を備えて成ると共に、先に画像情報を取り込んだメディアドライブ機構に代えて異なるメディアドライブ機構に対して記憶メディアがセットされたことを判別した際には、そのメディアドライブ機構からの画像情報を取り込むよう前記自動取り込み手段の処理形態が設定されている請求項1記載の写真プリント機構。
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