JP2004140280A - 微細パターン測定方法、微細パターン測定装置、及び、微細パターン測定プログラム - Google Patents

微細パターン測定方法、微細パターン測定装置、及び、微細パターン測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の層から構成された半導体デバイスの画像から、各層のパターンを正しく測定できるようにする。
【解決手段】2層以上から構成された半導体デバイスのSEM画像を取得し、この取得画像からパターンのピーク位置をピーク点として抽出する。抽出されたピーク点から構成されるピーク点列をグループ分けして、各グループを各層のパターンに帰属させる。これにより、各層のパターンの形状を正しく測定できるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術における微細パターン測定方法、微細パターン測定装置、及び、微細パターン測定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体デバイスは複数の層から構成されている。SEM(Scanning Electron Microscope)によって半導体デバイス上の微細パターンを評価する際には、例えば、エッチング後のコンタクトホールパターン等では、開口部にその下層にある配線パターン等が見える場合が有る。
【0003】
図32及び図33は、SEMによって観察したコンタクトホール部分の微細パターンの例を示す図である。SEMによって観察した場合、下層の配線寸法のばらつきや、合わせずれの影響などにより、図32に示すように、コンタクトホール10の開口部内に配線パターン20の片側のエッジのみが見えたり、図33に示すように、配線パターン20の両側のエッジが見えたり、様々な場合が有る。また、エッジの見える位置も決まっていない。
【0004】
コンタクトホールの形状を測定する際は、例えば、図34に示すように、コンタクトホール30のパターンの中心部を横切るように、測定対象となる領域であるROI(region of interest)を設定し、ROI中心部より水平方向に外側へエッジ位置を探索し、抽出されたエッジ位置より対となるエッジ間距離を算出して、その最大幅を算出する方法が一般的である。
【0005】
また、下記特許文献1では、コンタクトホールのパターンの中心を指定し、その中心に基づいて画像を極座標展開してエッジを算出する方法が提案されている。下記特許文献2では、コンタクトホールのパターンに沿って2重の閉曲線からなる閉領域を設定し、その閉領域内でコンタクトホールのエッジを探索する方法が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−27548号公報
【特許文献2】
特開平2001−91231号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれの方法においても、図32乃至図34に示したようにコンタクトホールの開口部に下層パターンのエッジが見えている場合、エッジ探索領域内に下層配線パターンのエッジが入ってしまうことがあり得る。そのような場合には、より内側に有る下層配線パターンのエッジを抽出してしまい、コンタクトホールを正しく測定することが出来ない。
【0008】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、異なる層に属する複数のパターンを含む画像でも、測定対象のパターンを正しく測定することのできる微細パターン測定方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る微細パターン測定方法は、複数の層で構成される微細パターンの画像を取得する画像取得工程と、前記画像における微細パターンの概輪郭を、複数の点で構成された点列として、抽出する点列抽出工程と、前記点列を構成する複数の点を、グループ分けするグループ分け工程と、前記各グループを、それぞれのパターンとして、複数の層のいずれかに帰属させる帰属工程と、各層に帰属されたパターンから、測定対象のパターンのエッジ座標を取得するエッジ取得工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る微細パターン測定装置は、複数の層で構成される微細パターンの画像を取得する画像取得手段と、前記画像における微細パターンの概輪郭を、複数の点で構成された点列として、抽出する点列抽出手段と、前記点列を構成する複数の点を、グループ分けするグループ分け手段と、前記各グループを、それぞれのパターンとして、複数の層のいずれかに帰属させる帰属手段と、各層に帰属されたパターンから、測定対象のパターンのエッジ座標を取得するエッジ取得手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係るプログラムは、複数の層で構成される微細パターンの画像を取得する画像取得ステップと、前記画像における微細パターンの概輪郭を、複数の点で構成された点列として、抽出する点列抽出ステップと、前記点列を構成する複数の点を、グループ分けするグループ分けステップと、前記各グループを、それぞれのパターンとして、複数の層のいずれかに帰属させる帰属ステップと、各層に帰属されたパターンから、測定対象のパターンのエッジ座標を取得するエッジ取得ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
第1実施形態は、複数の層から構成された半導体デバイスのSEM画像から、パターンのピーク位置を複数抽出し、抽出されたピーク位置のデータをグループ分けして、各グループを各層のパターンに対応づけることにより、各層のパターンの形状を正しく測定できるようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態において使用される微細パターン測定装置100の構成を示すブロック図である。この図1に示すように、本実施形態に係る微細パターン測定装置100は、微細パターンの画像を取得する画像取得部110と、微細パターンの測定を行う微細パターン測定部112と、測定の際の条件やプロセスが設定されたレシピ等を保存する記憶装置114と、微細パターンの画像を表示するCRT116と、これらを制御するためのホストコンピュータ118とを、備えて構成されている。
【0014】
画像取得部110の例としては、例えばSEM等が挙げられる。また、微細パターン測定部112は、微細パターンの輪郭の概略図形を複数のピーク点から構成された点列で作成する概輪郭作成部120と、概輪郭を形成する点列をグループ分けするグループ分割部122と、分割されたグループをパターン種に関連づけるグループ−パターン関連づけ部124と、関連づけられた情報に基づいてエッジ探索方向及びエッジ探索領域(ROI)を設定し、エッジ抽出を行うエッジ抽出部126と、得られたエッジ点列に対して目的のパターンの形状を測定するパターン計測部128とを、備えて構成されている。
【0015】
次に、図2に基づいて、本実施形態におけるパターン評価方法のステップを概略的に説明する。この図2に示すように、まず、測定を行いたい微細パターンが形成されているサンプルを装置内に搬入し、ステージの上に置く(ステップS1)。
【0016】
次に、記憶装置114から、測定の内容が保存されているレシピを読み込み、レシピの設定を行う(ステップS2)。レシピには、測定を行うパターンの位置、目的のパターンを視野内に入れるためのパターンマッチングに用いるテンプレートファイル名、目的のパターンの種類等が記録されている。例えば、パターンの種類としては、ライン、スペース、ホール、島状パターン等が挙げられる。
【0017】
次に、読み込んだレシピに従って、ステージを移動させ、サンプル上に電子ビームを走査し、パターンマッチングを行い、目的のパターンが含まれる画像を取得する(ステップS3、ステップS4)。これにより、例えば、図3に示すような、ホールパターン130内に、その下層に有るラインパターン132の一部のエッジ134が見られるような画像が得られる。
【0018】
次に、後で詳述する処理により、これらホールパターン130のエッジ、及び、ラインパターン132のエッジと思われるピーク点を、すべて抽出する(ステップS5)。得られたピーク点の点列の例を、図4に示す。この図4において、各ピーク点は、エッジと判断された位置を示している。
【0019】
次に、得られたピーク点の点列を、後で詳述する処理によりグループ分けする(ステップS6)。例えば、図5に示すように、図4のピーク点の点列を、グループ51〜グループ55の5個グループに分割し、さらに、グループ52、55を連結して1つのグループ56とし、グループ51、53、54を連結して1つのグループ57とする。
【0020】
次に、後で詳述する処理により、各グループがどのようなパターンに属するものであるかを判断して、各グループをパターン種に帰属させる(ステップS7)。例えば、図6に示すように、図5のグループ56はラインパターン、57はホールパターンにそれぞれ帰属させる。
【0021】
次に、帰属した結果と、レシピに設定されている測定内容に従って、目的のパターンのエッジを抽出するようROI及びエッジ探索方向を設定し(ステップS8)、エッジ抽出を行う(ステップS9)。得られたエッジ点列に対してレシピに設定されている測定内容の形状測定を行う(ステップS10)。
【0022】
以下、各ステップに関する詳細な説明を含めて、本実施形態の内容を詳細に説明する。
まず、サンプルを装置内に搬入し、測定の内容が保存されているレシピを読み込む(ステップS1、ステップS2)。本実施形態においては、コンタクトホールを測定するためのレシピを読み込むとする。次に、ステージを移動して目的のパターン上に電子ビームを走査して、図3に示すような画像を得る(ステップS3、ステップS4)。図3に示すように、画面内にはホールパターン130及び、このホールパターン130の内部にラインパターン132の一部が見えている。また、SEM画像の特徴として、ホールパターン130のエッジ136部分及びラインパターン132の右側のエッジ134部分が、他の部分に比べて明るく、白く光っている。従来の測定方法では、このラインパターン132のエッジ134部分のために、ホールパターン130の測定が正しく行えない。
【0023】
そこで、本実施形態においては、この画像内に見えているホールパターン130の輪郭、及び、ラインパターン132のおおよその輪郭を、以下のようにして抽出する(ステップS5)。
【0024】
まず、観察されている画像に対して、図7に示すようなテンプレートを用いて、パターンマッチングを行う。この際、マッチングポイントをコンタクトホールの中心とした。このマッチングポイントが、本実施形態における代表点となる。
【0025】
次に、図8に示すように、マッチングポイントを中心として放射状にエッジを探索する。この際、エッジを探索する領域(ROI)は、マッチングポイントからコンタクトホールのホールパターンの外側までとする。続いて、設定されたエッジ探索領域内で、濃度プロファイルを取得する。これにより、例えば、図9に示すような濃度プロファイルが得られる。この濃度プロファイルにより、1つのエッジ探索方向にあるピーク位置をピーク点としてすべて検出する。ピーク点の検出には、例えば、SavitzkyとGolayの平滑化微分法がある。一般にSEM画像には、雑音が多く、従って濃度プロファイルにも細かなピークが多数存在するが、ピーク値にしきい値を設けることによってこれを除去することが出来る。
【0026】
この様にして、例えば図9においては、ピーク位置41とピーク位置42とをピーク点として検出する。この処理を、360度、すべてのエッジ探索方向に対して行う。また、この際、取得した濃度プロファイルは、ホストコンピュータ118のメモリ内に一時的に保存する。
【0027】
本実施形態においては、このエッジ探索を行いつつ、検出されたピーク点から構成されるピーク点列を、エッジ探索中心からの距離と、ピーク数とでグループ分けする。図10は、このグループ分けの処理内容を説明するフローチャートを示している。
【0028】
すなわち、エッジ探索方向iの初期値を1に設定する(ステップS20)。
【0029】
あるエッジ探索方向iに対して、ピーク位置が複数抽出され、このため複数のピーク点が検出される場合には、探索中心から各ピークまでの距離に応じてピーク点に順位をつけ、順位毎にグループ分けを行う(ステップS21)。例えば、探索中心より近い方から1,2・・・と順位付けを行う。そして、変数iに1を加算して、次の探索方向に移行する(ステップS22)。
【0030】
そして、この探索方向iにおいて、ステップS21と同様に、探索方向iにおけるピーク数を算出し、複数のピークが抽出される場合は、探索中心から各ピークまでの距離に応じてピークに順位をつけ、順位毎にグループ分けを行う(ステップS23)。つまり、探索中心から遠い位置にあるピーク点の方が、近い位置にあるピーク点よりも、順位の値が大きい。
【0031】
続いて、この探索方向iにおいて抽出されるピーク点の数が、前の探索方向i−1と同じあるかどうかを判断する(ステップS24)。探索方向iと、探索方向i−1とのピーク点の数が同じである場合(ステップS24:Yes)には、探索方向i−1において同じ順位を持つグループにそのピーク点を分類する(ステップS25)。
【0032】
一方、探索方向iと探索方向i−1とのピーク点の数が異なる場合(ステップS24:No)には、探索方向i−1とは別個に、探索方向iのピーク点のグループ分けを行う。同時に、データ間の連結性の評価を行う(ステップS26)。すなわち、探索方向i−1に存在するすべてのピーク点と、探索方向iに存在するすべてのピーク点との間の距離を測定して、ピーク点間距離があらかじめ設定したしきい値を超えるようであれば、それらのピーク点が含まれるグループは、つながっていないと判断する。逆に、あらかじめ設定したしきい値以下であれば、それらのピーク点が含まれるグループは、つながっていると判断する。
【0033】
次に、すべての探索方向に対して、ピーク位置の検出を行ったかどうかを判断する(ステップS27)。具体的には、変数iが探索総数nと等しくなったかどうかを判断する。例えば、360度を360等分した場合には、検索総数nは361になり、変数iは1〜360まで変化することとなる。変数iと探索総数nとが等しくない場合(ステップS27:No)には、上述したステップS22からを繰り返す。
【0034】
一方、変数iと探索総数nとが等しい場合(ステップS27:Yes)には、すべての探索方向に対して、これらピーク抽出、グループ分け、グループ間の連結性評価を行ったことなる。このため、探索方向n−1でのピーク点列と探索方向1でのピーク点列との連結性評価を行う(ステップS28)。
【0035】
このようにして図4に示したようなピーク点列を抽出し、このピーク点列を図5に示したようにグループ51〜55にグループ分けすることができる。また、これにより、各グループ51〜55は、図11に示すように連結されることが判明する。
【0036】
この図11から分かるように、5つのグループ51〜55のすべてがその両側において他のグループとつながっていて、閉路を形成していることがわかる。とり得る閉路としては、51−53−54−51(閉路A、図中実線)と、52−53−55−52(閉路B、図中点線)との2通りが有り、どちらかが目的のコンタクトホールのパターンである。これら、2つの閉路に対して、以下の様にしてパターン種類との関連づけを行う(ステップS7)。
【0037】
すなわち、各閉路を形成する各グループ対して、探索中心からの距離に基づいてつけられた順位を調べ、その平均値を算出する。ここでは、閉路Aの場合は順位の平均値は1.67であり、閉路Bでは1であったとする。従って、2つの閉路A、Bを比較した場合、閉路Aの方が閉路Bより外側に位置することになる。なぜなら、外側にあるピーク点の順位は、内側にあるピーク点の順位よりも、大きくなるからである。また、ホールパターンの測定の多くの場合、ホールパターンから下地が見えていても、それは最上層のホールパターンの内側に来ることが多く、従ってホールパターンのエッジは最も外側に来るからである。従って、より外側に位置する閉路Aのピーク点列が、ホールパターンに基づくものということになる。
【0038】
或いは、そこでこれら2つの閉路A、Bを形成するピーク点列に対して、例えば、フーリエ記述子等を利用して円らしさの比較を行い、コンタクトホールパターンに基づくピーク点列を抽出しても良い。
【0039】
例えば、Zahn とRoskiesが提案したZ型フーリエ記述子を利用する。Bending Function(全曲率関数:閉曲線上の一点からの角度変化の累積)を各閉路に対して算出し、それをフーリエ展開した際の各次数に対する振幅を比較する。
【0040】
図12及び図13は、それぞれ、閉路A、Bのフーリエ記述子の振幅を、各次数に従って算出したグラフを示している。閉路Bは、3次の項が最も大きくなっている。円に近いパターンであれば、3次等の奇数の項が突出して大きいと言うことはあり得ない。よって、閉路Aの方が、目的とするコンタクトホールパターンに基づくピーク点の点列ということになる。なお、フーリエ記述子はP型でもかまわない。
【0041】
このようにして、閉路Aを構成するピーク点の点列が、目的のホールパターンのピーク点に基づく点列であることがわかったので、以下の処理により、ホールパターンのエッジ抽出を行う(ステップS8、ステップS9)。すなわち、一時的にメモリに保存されている濃度プロファイルに対して、閉路Aに含まれるピークを基準としてあらかじめレシピに設定されたエッジ抽出のアルゴリズム(例えばしきい値法等)を適用してエッジを抽出する。例えば、あらかじめしきい値法とアルゴリズムが設定されていて、図9に示す濃度プロファイルにおいてピーク42が目的のパターンに基づくものである場合、ピーク42を100%として、探索中心方向に対してベースの位置を探索し、設定されたしきい値となるエッジ位置を決定する。この処理を全探索方向の濃度プロファイルについて行い、エッジ抽出を行う。
【0042】
次に、得られたエッジに対して、図14に示すように、ホール幅の平均値X1、ホールの重心位置X2、及び、ホール面積X3などの測定を行う(ステップS10)。
【0043】
以上のように、本実施形態に係る微細パターン測定装置100によれば、異なる層に形成されたパターンが1つの画像に現れている場合でも、目的とするパターンを安定的に正しく測定することができる。具体的には、取得した画像から得られるピーク点列の連結性を判断して概輪郭を決定し、レシピに登録されているパターンに基づいて、この概輪郭がどの層に帰属するかを判断することとした。このため、画像に現れているパターンをいずれかの層に帰属させることができる。
【0044】
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、上述した第1実施形態を変形して、ピーク点列の連結性と上層及び下層のパターンの組み合わせとを対応付けた関連表をあらかじめ用意し、取得したピーク点列の連結性に基づいて、この関連表を照合することにより、各パターンがどの層に属するかを判断するようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0045】
本実施形態においても、図1に示した微細パターン測定装置100を用いて微細パターンの測定を行う。また、本実施形態に係る測定の概略的なフローチャートを図15に示す。この図15は、上述した第1実施形態における図2に対応する図である。
【0046】
この図15に示すように、本実施形態に係る微細パターン測定処理は、ステップS5までは上述した第1実施形態と同様であるが、それ以降の処理が異なる。すなわち、次のような処理によりピーク点列の連結性の評価を行う。或る探索方向iと探索方向i+1とで得られたピーク点の連結性を各ピーク点の間の距離で判断し、あらかじめ設定したしきい値よりも距離が小さい場合には、そのピーク点は点列につながっていると判断する(ステップS40)。そして、ピーク点のつながりをツリー構造にして表現する。図16及び図17は、ピーク点のつながりのツリー構造の一部を拡大して示す図である。
【0047】
図16は、理想的なピーク点のつながりのツリー構造を示している。しかし、実際のSEM画像においては、パターンの形状やノイズ等の影響により、エッジ部分に局所的に暗い部分が存在することがあり、図16に示すように連続してピーク点が得られないで、図17に示すように、ピーク点がとぎれとぎれになる場合が有る。この場合、すべての探索が終わった時点で、片方がとぎれているすべてのピーク点列を抽出し、各ピーク点の距離を測定して、あらかじめ設定した第2のしきい値よりも小さければ各ピーク点をつなぐようにすればよい。
【0048】
ここで、1つの画像において、ラインパターン、スペースパターン、ホールパターン、ドットパターンの組み合わせで2層同時に見えている場合、概ね以下に示すような組み合わせが考えられる。
【0049】
・  ホールパターン内部にライン(またはスペース)パターン
・  ホールパターン内部にホール(又はドット)パターン
・  スペースパターン内部にホール(又はドット)パターン
・  ラインパターン下にホール(又はドット)パターン
それぞれの場合において、内部(あるいは下)に見えているパターンのエッジが何処に見えるか、すべて(ライン、スペースの場合は両側)のエッジが見えるのか、それとも一部(ライン、スペースの場合は片側)のエッジのみが見えるのか、などにより、様々なバリエーションが存在する。また、ライン(又はスペース)パターンの角度によっても様々なバリエーションが存在する。
【0050】
これら様々なパターンに対して上述した方法によって、ピーク点のつながりを表にまとめると、図18に示す表の様になる。これは、連結性の情報しか持たず、角度や大きさによらない。この点列の連結性とパターンの組み合わせとの対応関係を、関連表としてあらかじめ装置内に記憶させておく。例えば、本実施形態においては、図18の関連表を、記憶装置114内に記憶させておく。
【0051】
そして、本実施形態に係る微細パターン測定装置100は、ステップS40で判断したピーク点の連結性を、この関連表と照合して、上層のパターンと下層のパターンとを決定する(ステップS41)。
【0052】
例えば、図16及び図18により得られたピーク点の連結性は、図19に示すようになる。これを図18の関連表と照合させると、表中のNo.5のパターンに有るように、閉路と、この閉路から分岐してまた閉路につながる枝とから構成されたパターンであることが判明する。このパターンの層構造の組み合わせをみると、ホールパターン内部にその下の層のパターン(ライン、スペース、ホール、又はドット)の一部が見えているものであることが分かる。上層ホールパターンに相当するのは閉路の部分である。従って、閉路を形成しているピーク点列を基準として、上述した第1実施形態と同様に、エッジの抽出を行い(ステップS9)、パターンの測定を行う(ステップS10)。
【0053】
以上のように、本実施形態に係る微細パターン測定装置100によっても、異なる層に形成されたパターンが1つの画像に現れている場合でも、目的とするパターンを安定的に正しく測定することができる。具体的には、取得した画像から得られるピーク点列の連結性を判断し、この連結性をあらかじめ用意した関連表と照合することにより、各パターンがどの層に帰属するかを判断することとした。このため、画像に現れているパターンをいずれかの層に帰属させることができる。
【0054】
〔第3実施形態〕
第3実施形態は、上述した第1実施形態を変形して、取得した画像から抽出したピーク点をハフ変換することにより、そのピーク点列に含まれている直線を抽出し、この直線を構成するピーク点以外のピーク点に基づいて、直線以外のパターンを抽出し、レシピに基づいて、各パターンがどの層に属するかを判断するようにしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0055】
本実施形態においても、図1に示した微細パターン測定装置100を用いて微細パターンの測定を行う。また、本実施形態に係る測定の概略的なフローチャートを図20に示す。この図20は、上述した第1実施形態における図2に対応する図である。
【0056】
この図20に示すように、本実施形態に係る微細パターン測定処理は、ステップS5までは上述した第1実施形態と同様であるが、それ以降の処理が異なる。なお、本実施形態においては、ステップS4で図21に示すようなSEM画像が取得できたものとする。すなわち、図21に示すように、画像内には、スペースパターン300と、このスペースパターン300の内部にホールパターン310の一部が見えているものとする。上述したように、SEM画像の特徴として、スペースパターン300のエッジ320部分、及び、ホールパターン310のエッジ330部分が他の部分に比べて明るく、白く光っている。従来の測定方法では、このスペースパターン300の内部に有るホールパターン310のエッジ330部分のために、スペースパターン300の測定が上手く行えない。
【0057】
また、ステップS5においては、ピーク点の抽出は上述した第1実施形態と同様にホールパターンを中心として動径方向に行ってもよいし、図22に示すようにスペースパターンに垂直な方向に行ってもよい。この図21及び図22の画像の場合、いずれの手法でも、得られるピーク点列は、図23に示すようになる。
【0058】
そして、本実施形態に係る微細パターン測定装置100は、このピーク点列を形成する各ピーク点に対して、ハフ変換を行う(ステップS50)。具体的には、各ピーク点の座標(x,y)に対して、次式により、θ、ρを算出する。
【0059】
ρ=x・cosθ+y・sinθ  …(1)
例えば、xy平面上の或る一点(x,y)をハフ変換すると、図24に示すような曲線になる。また、x,y平面上の複数の点が直線を形成している場合、それらをハフ変換した結果は、この図24に示すように、ρθ平面上の一点(ρs,θs)で交わる。このため、上記の式(1)に(ρs,θs)を代入すると、その直線の式が得られる。
【0060】
例えば、図23に示すピーク点列の各ピーク点に対してハフ変換を行うと、図25に示すような曲線が得られる。この図25に示すように、各曲線は点L1、L2において交わっている。従って、この点のρ及びθより直線M1、M2を算出する。
【0061】
次に、微細パターン測定装置100は、この算出した直線M1、M2を構成するピーク点以外のピーク点の中から、直線M1、M2の近傍にあるピーク点を選び、このピーク点を基準として、第1実施形態と同様にエッジを抽出する(ステップS9)。続いて、得られたエッジ位置を元に、スペース幅の測定等を行う(ステップS10)。
【0062】
なお、第1実施形態で用いたような直線以外のパターンにも、本実施形態を適用することができる。但し、この場合は、抽出された直線近傍にないピーク点を選んで、エッジ抽出を行う必要がある。
【0063】
以上のように、本実施形態に係る微細パターン測定装置100によっても、異なる層に形成されたパターンが1つの画像に現れている場合でも、目的とするパターンを安定的に正しく測定することができる。具体的には、取得した画像から得られるピーク点をハフ変換し、直線を抽出する。そして、この抽出した直線を構成するピーク点以外のピーク点のパターンを取得して、これら直線及びパターンがどの層に帰属するかを判断することとした。このため、画像に現れているパターンをいずれかの層に帰属させることができる。
【0064】
〔第4実施形態〕
本実施形態においても、図1に示した微細パターン測定装置100を用いて微細パターンの測定を行う。また、本実施形態に係る測定の概略的なフローチャートを図26に示す。この図26は、上述した第1実施形態における図2に対応する図である。
【0065】
この図26に示すように、本実施形態に係る微細パターン測定処理は、ステップS5までは上述した第1実施形態と同様であるが、それ以降の処理が異なる。但し、ステップS4では、図27に示すような画像が取得できたものとする。すなわち、図27に示すように、取得した画面では、ホールパターン400と、このホールパターン400から、更に下層にあるホールパターン410の一部が見えているものとする。また、上述したように、SEM画像の特徴として、ホールパターン400のエッジ420部分、及び、下層のホールパターン410のエッジ430部分が他の部分に比べて明るく、白く光っている。従来の測定方法では、この下層のホールパターン410のエッジ430部分のために、上層のホールパターン400の測定が上手く行えない。
【0066】
ステップS5において、この図27のSEM画像から取得されたピーク点列は図28のようなものであったとする。図28に示すように、上層及び下層のホールパターン400、410のピーク点以外に、ノイズに基づくピーク点が多数みられる。このような場合、第1実施形態や第2実施形態の方法においては、グループ分けや連結性の評価がうまく行えない場合が有る。また、ノイズに基づくピーク点はランダムに位置しているので、例えば第3実施形態のようにハフ変換を利用する方法でも削除することは難しい。
【0067】
そこで、本実施形態に係る微細パターン測定装置100においては、このピーク点列を形成するピーク点の集合に対して、これらのピーク点をすべて含む凸包を算出する(ステップS60)。この凸包の算出は、例えば、Grahamのアルゴリズムや、Jarvisのアルゴリズム等で可能である。図28に示したピーク点列に対して、凸包を算出すると、図29に示すような円形の凸包440が得られる。
【0068】
目的とするパターンは最上層にあり、従って最も外側に位置するはずなので、凸包に含まれるピークは目的のパターンのピーク点から構成されているということになる。従って、凸包に含まれるピーク点を基準として、第1実施形態と同様にエッジを抽出し(ステップS9)、パターンの測定を行う(ステップS10)。
【0069】
なお、本実施形態は、上述した第3実施形態のような、スペースパターンを測定する場合にも適用することができる。図30は、図23のピーク点列に対応する凸包450を示す図である。この場合、凸包450に含まれるピーク点を基準としてエッジを抽出し測定を行ってやればよい。
【0070】
以上のように、本実施形態に係る微細パターン測定装置100によっても、異なる層に形成されたパターンが1つの画像に現れている場合でも、目的とするパターンを安定的に正しく測定することができる。具体的には、取得した画像から得られるピーク点から凸包を算出する。算出された凸包は、最も外側に位置するパターンであるので、目的とするパターンであると判断することができる。すなわち、凸包により特定されたパターンは、最も上層に属するパターンであると判断することができる。
【0071】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した第1乃至第4実施形態に示した測定方法は単独で行っても、組み合わせて行ってもよい。例えば、第2実施形態の方法でピーク点間の連結性の評価を行った後に、閉路を形成する部分に関して第1実施形態にあるようにフーリエ記述子による評価を行ってもよい。或いは、第1実施形態の方法でピーク点間の連結性の評価を行った後に、第2実施形態に有るようにパターン種との関連表と参照して、パターン種と各グループとを関連付けてもよい。さらに、第2実施形態の方法でピーク点間の連結性の評価を行った後に、第3実施形態に有るようにハフ変換を行って、直線成分が存在するかどうかの判断を行ってもよい。
【0072】
また、上述した各実施形態においては画像取得の手段としてSEMを用いたが、2層以上同時に見える画像が取得できる装置であれば、光学顕微鏡その他の画像取得装置を用いてもよい。
【0073】
さらに、上述した各実施形態においては、パターンの輪郭の概略の情報を得るために、濃度プロファイルのピーク位置を用いたが、他の情報を用いてもかまわない。
【0074】
また、上述した第1乃至第4実施形態のいずれかのの方法を用いれば、2層間のあわせずれの測定を行うことも可能である。例えば、図31に示すように、ホールパターン500の内部に下層のラインパターン510が見えている場合、上述した実施形態のいずれかの方法を用いて、ピーク点列をホールパターン500又はラインパターン510に帰属させ、各パターンのエッジを抽出することにより、ホールパターン500の重心520、及び、ラインパターン510の中点530を算出することができる。重心520の位置と、中点530の位置とのずれ量を算出すれば、水平方向のあわせずれ量540を算出することができる。また、2つの層の共通の領域を抽出して、あわせ面積を測定してもよい。
【0075】
さらに、上述した各実施形態で説明した各処理については、これら各処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、このプログラムが記録された記録媒体をコンピュータである微細パターン測定装置100に読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
【0076】
また、微細パターン測定装置100は、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、微細パターン測定装置100の備える他のプログラムを活用し、記録媒体にはその微細パターン測定装置100が備えるプログラムの中から、上述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を記録するようにしてもよい。
【0077】
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形で伝送されたプログラムは、微細パターン測定装置100に取り込まれて、このプログラムを実行することにより上述した実施形態を実現することができる。
【0078】
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラムを読み込んだ微細パターン測定装置100は、そのプログラムの復号化や伸張化を行った上で、実行する必要がある。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る微細パターン測定方法よれば、異なる層に属する複数のパターンを含む画像でも、測定対象のパターンを正しく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る微細パターン測定装置の構成の一例を示す図。
【図2】第1実施形態に係る微細パターン測定処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図3】上層にホールパターンがあり、下層にラインパターンがある場合の取得画像の一例を示す図。
【図4】図3から取得したピーク点の点列の一例を示す図。
【図5】図4のピーク点をグループ分けした一例を示す図。
【図6】図5の各グループの連結性を判断して、結合させた状態を示す図。
【図7】各探索方向の中心位置(代表点)となるマッチングポイントを示す図。
【図8】マッチングポイントを中心とした探索方向を示す図。
【図9】エッジの探索をした結果の濃度プロファイルの一例を示す図。
【図10】第1実施形態に係るグループ分け処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図11】図5から抽出される閉路(閉路A、B)の一例を示す図。
【図12】図5の閉路Aのフーリエ記述子の振幅をグラフにして示す図。
【図13】図5の閉路Bのフーリエ記述子の振幅をグラフにして示す図。
【図14】測定対象のホールに対して行う測定の一例を示す図。
【図15】第2実施形態に係る微細パターン測定処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図16】理想的なピーク点の点列のツリー構造を示す図。
【図17】現実のピーク点の点列のツリー構造を示す図。
【図18】各パターンの組み合わせと、概輪郭を構成する点列の連結性との関係を対応付けた関連表の一例を示す図。
【図19】図16及び図18の画像から得られるピーク点の連結性を示す図。
【図20】第3実施形態に係る微細パターン測定処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図21】上層にラインパターンがあり、下層にホールパターンがある場合の取得画像の一例を示す図。
【図22】エッジ検索方向の別の例を示す図。
【図23】図21の画像から得られるピーク点の点列の一例を示す図。
【図24】xy平面において直線を構成する複数の点を、ハフ変換を行うことにより得られた曲線が、ρθ平面において一点で交わる様子を説明する図。
【図25】図23のピーク点列の各ピーク点に対してハフ変換を行った場合におけるρθ平面の曲線を示す図。
【図26】第4実施形態に係る微細パターン測定処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図27】上層にホールパターンがあり、下層にもホールパターンがある場合の取得画像の一例を示す図。
【図28】図27の画像からピーク点を抽出した際に、ノイズが現れた場合のピーク点列を示す図。
【図29】図28のピーク点に対して、凸包を算出した場合の算出結果の一例を示す図。
【図30】図23のピーク点に対して、凸包を算出した場合の算出結果の一例を示す図。
【図31】取得画像から合わせずれを算出する例を示す図。
【図32】上層にホールパターンがあり、下層にラインパターンがある場合の取得画像の一例を示す図。
【図33】上層にホールパターンがあり、下層にラインパターンがある場合の取得画像の一例を示す図。
【図34】コンタクトホールに設定したROIの一例を示す図。
【符号の説明】
100 微細パターン測定装置
110 画像取得部
112 微細パターン測定部
114 記憶装置
116 CRT
118 ホストコンピュータ
120 概輪郭作成部
122 グループ分割部
124 各グループ−パターン種関連付け部
126 エッジ抽出部
128 パターン計測部

Claims (11)

  1. 複数の層で構成される微細パターンの画像を取得する画像取得工程と、
    前記画像における微細パターンの概輪郭を、複数の点で構成された点列として、抽出する点列抽出工程と、
    前記点列を構成する複数の点を、グループ分けするグループ分け工程と、
    前記各グループを、それぞれのパターンとして、複数の層のいずれかに帰属させる帰属工程と、
    各層に帰属されたパターンから、測定対象のパターンのエッジ座標を取得するエッジ取得工程と、
    を備えることを特徴とする微細パターン測定方法。
  2. 前記グループ分け工程は、
    代表点を中心として、各探索方向に向かって概輪郭を構成する点を探索し、各探索方向における代表点から検出された点までの距離と、検出された点の数を数える、探索工程と、
    各探索において、代表点から点までの距離に基づいて、各点から構成された点列の順位付けを行う、順位付け工程と、
    各探索において、検出された点の数と、前記順位付けに基づいて、各点列をサブグループとしてグループ分けする、サブグループ分け工程と、
    各サブグループの端点同士の距離が、所定のしきい値以下である場合には、そのサブグループを連結して1つのグループとする、連結工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  3. 前記グループ分け工程の前に、概輪郭を構成する点列同士の間の距離により、点列同士を連結するかどうかを判断し、連結性を示すツリーを作成する、ツリー作成工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  4. 前記帰属工程では、閉路を構成する点列が複数存在する場合には、より外周にある閉路の点列を、測定対象のパターンであると判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  5. 前記帰属工程では、閉路を構成する点列が複数存在する場合には、各閉路に対するフーリエ記述子を算出し、この算出されたフーリエ記述子に基づいて、測定対象のパターンを特定する、ことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  6. 前記帰属工程では、各パターンの組み合わせと、概輪郭を構成する点列の連結性との関係を対応付けた関連表をあらかじめ記憶させておき、取得した概輪郭を構成する点列の連結性を、前記関連表に基づいて照合することにより、点列により構成される各パターンを、いずれかの層に帰属させる、ことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  7. 前記帰属工程では、ハフ変換を利用して、概輪郭を構成する点列を、直線とそれ以外に区分し、これにより、測定対象のパターンを抽出する、ことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  8. 前記帰属工程では、概輪郭を構成する点列に対して、その点列の点をすべて含む凸包を算出し、前記凸包を構成する点列を、測定対象のパターンであると判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン測定方法。
  9. エッジ取得工程で取得したエッジ座標に基づいて、各層のパターンの重心位置を算出し、上層と下層の合わせずれを測定することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の微細パターン測定方法。
  10. 複数の層で構成される微細パターンの画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像における微細パターンの概輪郭を、複数の点で構成された点列として、抽出する点列抽出手段と、
    前記点列を構成する複数の点を、グループ分けするグループ分け手段と、
    前記各グループを、それぞれのパターンとして、複数の層のいずれかに帰属させる帰属手段と、
    各層に帰属されたパターンから、測定対象のパターンのエッジ座標を取得するエッジ取得手段と、
    を備えることを特徴とする微細パターン測定装置。
  11. 複数の層で構成される微細パターンの画像を取得する画像取得ステップと、
    前記画像における微細パターンの概輪郭を、複数の点で構成された点列として、抽出する点列抽出ステップと、
    前記点列を構成する複数の点を、グループ分けするグループ分けステップと、
    前記各グループを、それぞれのパターンとして、複数の層のいずれかに帰属させる帰属ステップと、
    各層に帰属されたパターンから、測定対象のパターンのエッジ座標を取得するエッジ取得ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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