JP2004138740A - 広告表示制御装置及び電子広告配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンピュータ制御の広告表示に於ける表示内容の自動更新を実現する。
【解決手段】表示制御用端末３０の制御部３１は、スケジュール編集用端末１０を用いて作成された記録媒体２０が、入出力部３４に挿着されたことを検知すると、記録媒体２０に格納されているデータ自動転送プログラムを読み込み、実行する。データ自動転送プログラムは、記録媒体２０に記録された端末指定情報と表示制御用端末３０の端末情報とが一致するか否かを判別する。一致すると判別すると、記録媒体２０に記録された表示スケジュールとコンテンツデータとを、テンポラリデータ記憶部３３を経由して、データ記憶部３２に格納する。この格納手順により、表示スケジュールとコンテンツデータとが更新される。制御部３１は更新された表示スケジュールとコンテンツデータとをデータ記憶部３２から読み込み、表示装置４０を制御して広告表示を更新する。
【選択図】 図１
【解決手段】表示制御用端末３０の制御部３１は、スケジュール編集用端末１０を用いて作成された記録媒体２０が、入出力部３４に挿着されたことを検知すると、記録媒体２０に格納されているデータ自動転送プログラムを読み込み、実行する。データ自動転送プログラムは、記録媒体２０に記録された端末指定情報と表示制御用端末３０の端末情報とが一致するか否かを判別する。一致すると判別すると、記録媒体２０に記録された表示スケジュールとコンテンツデータとを、テンポラリデータ記憶部３３を経由して、データ記憶部３２に格納する。この格納手順により、表示スケジュールとコンテンツデータとが更新される。制御部３１は更新された表示スケジュールとコンテンツデータとをデータ記憶部３２から読み込み、表示装置４０を制御して広告表示を更新する。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告データを表示するシステムに広告データ及びその表示スケジュールを規定するスケジュールデータとをオフラインで配信する方法と装置とに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ネットワークに接続されていないコンピュータを用いて、広告（広い概念であり、商業広告、官公庁のお知らせ等を包含する）を表示する技術としては、特許文献１と特許文献２とに開示されている電子広告表示システムがある。
【０００３】
特許文献１に開示された電子広告表示システムは、広告現場に於いて、オペレータの指示に従い、コンテンツデータを記録媒体から読み込み、内部記憶装置の記憶内容を更新する。そして、別の内部記憶装置に記憶している表示スケジュールをもとに、コンテンツデータを内部記憶装置から読み出して表示する。表示スケジュールの更新も、広告現場に於いて、オペレータの入力・指示により行う。
【０００４】
特許文献２に開示された電子広告表示システムは、オフラインの場合には、電源投入直後に記録媒体から表示スケジュールを読み込む。その後、表示スケジュール記載の時刻になると、記録媒体から読み込まれたコンテンツデータを、広告データへと加工した上で表示する。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−３０６０４７号公報
【特許文献２】
特開２００２−１６９４９７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１に開示された電子広告表示システムを使用して、広告データを表示するためには、外部記憶装置から広告データを読み込んだり、スケジュールを作成する作業が必要であり、コンピュータ装置を操作する知識が必要である。因って、コンピュータ装置の操作に習熟した担当者が存在しないような広告現場に於ける、該電子広告表示システムの利用は困難である。
【０００７】
又、特許文献２に開示された電子広告表示システムに於いて、広告表示を更新するには、記録媒体を交換する必要がある。この時、広告動作が中断する（特許文献２，図７参照。）。
【０００８】
更に、特許文献１と２とに開示された電子広告表示システムでは、共に、記録媒体から、該コンテンツデータを、内部記憶装置に読み込んで、表示している。
記録媒体の読み込み速度が内部記憶装置の動作速度と比べて低速であること、及び、一般に表示データが大容量であることを考慮すると、現在行われている広告表示が中断する虞がある。
【０００９】
本発明は、上記実情を考慮してなされたもので、電子広告表示システムに於ける、表示スケジュールとコンテンツデータとを自動的に更新できるようにすること、を主目的とする。
【００１０】
更に、本発明は記録媒体から表示スケジュールとコンテンツデータとを読み込む際の広告表示の中断を避けること、も目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の広告表示制御装置は、
広告データと該広告データの表示スケジュールを規定するスケジュールデータとを記憶する表示制御用メモリと、表示装置を制御して、前記表示制御用メモリに記憶されているスケジュールデータに従って、広告データを表示させる表示制御手段と、を具備し、表示装置を制御して電子広告を表示するための広告表示制御装置であって、
データが記録された記録媒体が装着される装着部と、
前記装着部への記録媒体の装着を検知する検知手段と、
前記検知手段による検知に応答して、挿着された記録媒体に記録されているデータがこの広告表示制御装置に対する広告データとスケジュールデータとであるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が、データがこの広告表示制御装置用の広告データとスケジュールデータとであると判別した場合に、挿着された記録媒体から前記広告データとスケジュールデータとを読み出す読出手段と、
前記読出手段により読み出された広告データとスケジュールデータとに従って、表示制御用メモリに格納されている従前の広告データとスケジュールデータとを更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１２】
前記更新手段は、例えば、前記読出手段により読み出された広告データとスケジュールデータとを格納するバッファメモリと、バッファメモリへの格納完了後、該バッファメモリから前記表示制御用メモリに再度前記広告データとスケジュールデータとを転送する手段と、を更に備える。
【００１３】
又、上記目的を達成するため、本発明の電子広告配信方法は、
電子広告をオフラインで配信する電子広告配信方法であって、
広告データと該広告データの表示スケジュールを規定するスケジュールデータとが記録された記録媒体が装着されたことを検知する検知手順と、
前記検知手順に於ける検知に応答して、挿着された記録媒体から前記広告データとスケジュールデータとを自動的に読み出す読出手順と、
前記読出手順により読み出された広告データとスケジュールデータとに従って、表示制御用メモリに格納されている従前の広告データとスケジュールデータとを更新する更新手順と、
前記表示制御用メモリに格納された更新されたスケジュールデータに従って、前記表示制御用メモリに格納されている更新された表示データを表示する手順と、
を備える。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る広告表示システムを図１乃至図３を参照して以下に説明する。本実施の形態の広告表示システムは、図１に示すように、スケジュール編集用端末１０と、記録媒体（ＣＤ−Ｒ、等）２０と、表示制御用端末３０と、表示装置４０とを具備している。
【００１５】
スケジュール編集用端末１０は、記録媒体２０にデータを書き込む機能を有するコンピュータから構成され、図１に示すように、機能的に、スケジュール作成部１１と、データ蓄積部１２と、データ出力部１３とを備える。
【００１６】
スケジュール作成部１１は、オペレータの操作・指示に従って、広告を表示する表示スケジュールを作成し、この表示スケジュールを定義するスケジュールデータを、例えば、図２に示すような形式のスケジュール情報ファイルとして、データ蓄積部１２に格納する。尚、図２は、１０：００から画像Ａを、１５：００から画像Ｂを表示する、というスケジュールを定義するスケジュールデータを持つスケジュール情報ファイルの例を示している。
【００１７】
図１に戻って、データ蓄積部１２には、後述するデータ自動転送プログラム２１とコンテンツファイルとが格納されている。ここで、コンテンツファイルとは、広告表示に使用する表示データが格納されたファイルのことである。
【００１８】
データ出力部１３は、オペレータの指示に応答し、データ蓄積部１２に格納されたデータ自動転送プログラム２１とスケジュール情報ファイルとコンテンツファイルと端末指定情報とを、記録媒体２０に記録する。
【００１９】
端末指定情報とは、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを正規に利用できる表示制御用端末３０を指定する情報であり、オペレータにより指定されるものとする。
【００２０】
記録媒体２０は、例えば、円盤状又はカード状の形状を有し、持ち運びが容易で、大量のデータ（例えば、通常の通信環境で転送が困難なデータ量；例えば、１０Ｍバイト以上）が記憶できる容量を備える。
【００２１】
データ出力部１３により、記録媒体２０に書き込まれたデータは、例えば、図３に示されたような構成であり、データ自動転送プログラム２１と広告データ部２２とを有している。
【００２２】
データ自動転送プログラム２１は、記録媒体２０を表示制御用端末３０が具備するデータ読み込み部（図示せず）に挿着した際に自動起動される。データ自動転送プログラム２１は、自動起動制御部２１１と、データ転送部２１２と、転送通知部２１３との順序で、制御部３１により実行される。
【００２３】
自動起動制御部２１１は、記録媒体が装着された端末が広告データ部２２に格納された内容を転送すべき端末であるかどうかを、例えば、表示制御用端末３０の端末情報と広告データ部２２に格納された端末指定情報とが一致するか否かを判断することにより判別する。
【００２４】
データ転送部２１２は、広告データ部２２に格納されたスケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを、表示制御用端末３０の入出力部３４とを用いて、表示制御用端末３０内のテンポラリデータ記憶部３３に転送する。
【００２５】
転送通知部２１３は、データ転送部２１２が広告データ部２２からテンポラリデータ記憶部３３へのファイルの転送を完了したか否かを判別し、完了していれば、転送完了通知を発行する。
【００２６】
広告データ部２２には、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとが記録されている。図２の例に於いて、コンテンツファイルは、画像ファイルＡとＢとである。
【００２７】
表示制御用端末３０は、図１に示すように、制御部３１と、データ記憶部３２と、テンポラリデータ記憶部３３と、入出力部３４とを備える。
【００２８】
制御部３１は、データ記憶部３２よりスケジュール情報ファイルを読み出し、スケジュールデータに合わせて、データ記憶部３２よりコンテンツファイルを読み出す。これを表示データに加工して、表示装置４０の制御を行い、広告を表示する。
【００２９】
データ記憶部３２は、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを記憶する。又、データ記憶部３２には、その表示制御用端末３０の識別情報（ＩＤ）が登録されている。データ記憶部３２は、例えば、ＳＲＡＭやＤＲＡＭのような、外部記憶装置の読み書き速度と比べて高速に動作する記憶装置である。
【００３０】
テンポラリデータ記憶部３３は、記録媒体２０内の広告データ部２２から読み込まれた、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを一時的に記憶する。この内容は最終的に制御部３１により、データ記憶部３２に転送される。テンポラリデータ記憶部３３も、例えば、ＳＲＡＭやＤＲＡＭのような、外部記憶装置の読み書き速度と比べて高速に動作する記憶装置である。
【００３１】
表示装置４０は表示制御用端末３０から出力されたデータを表示するためのものである。
【００３２】
次に、本実施の形態の広告表示システムに於ける、スケジュールデータとコンテンツデータとを自動更新する手順について説明する。
【００３３】
まず、スケジュール作成担当者は、スケジュール編集用端末１０のスケジュール作成部１１を操作し、各表示制御用端末３０の広告を表示するスケジュールを作成する。作成担当者は、作成したスケジュールのスケジュールデータを広告作成担当者は、データを作成し、データ蓄積部１２に格納する。担当者は、作成したスケジュールを記録媒体２０に格納する。この際、担当者は、そのスケジュールデータを使用する表示制御用端末３０の識別情報を登録する。
【００３４】
データ出力部１３は、操作者からの指示に応答し、データ蓄積部１２から指定されたスケジュールデータ、及び、該スケジュールデータで使用されているコンテンツファイルを読み出し、識別情報と共に記録媒体２０に記録する。
【００３５】
この記録媒体２０は、郵便等の手段によりオフラインで適宜配送される。
【００３６】
広告表示担当者は、記録媒体２０を受け取ると、適当なタイミングで、これを表示制御用端末３０に装着する。
【００３７】
次に、記録媒体２０が表示制御用端末３０に装着された後の自動更新する手順について図４を参照して説明する。
【００３８】
記録媒体２０が表示制御用端末３０に装着されると、入出力部３４がこれを検知し、制御部３１に通知する。制御部３１はこの通知に応答し、入出力部３４を介して記録媒体２０に格納されてるデータ自動転送プログラム２１を読み込み、実行する。
【００３９】
最初に、自動起動制御部２１１が実行される。自動起動制御部２１１は、データ記憶部３２に格納されているＩＤと記録媒体２０に記録されているＩＤとが一致するか否かで、表示制御用端末３０が広告データ部２２の内容を転送すべき端末であるかどうかを判断する（ステップＳ１１）。不一致の場合、即ち、広告データを転送すべき表示制御用端末３０ではない場合には、処理を中断し（ステップＳ１７）、データ記憶部３２に格納されているコンテンツデータやスケジュールデータを更新することなく処理を終了する。
【００４０】
一方、ステップＳ１１の判別の結果、両ＩＤが一致する場合、即ち、データを転送すべき表示制御用端末３０である場合、データ転送部２１２が実行される。
データ転送部２１２は、広告データ部２２の転送先を判別する（ステップＳ１２）。この例では、転送先がテンポラリデータ記憶部３３であることを判別する。
次に、データ転送部２１２は、入出力部３４とテンポラリデータ記憶部３３とを制御し、記録媒体２０からスケジュール情報ファイルとデジタルコンテンツファイルとを読み取って転送し、テンポラリデータ記憶部３３に記憶する（ステップＳ１３）。
【００４１】
次に、転送通知部２１３は、転送状況を監視し、転送が完了すると、プロセス間通信により、制御部３１の通常の転送プログラムに転送完了を通知する（ステップＳ１４）。制御部３１は、この通知に応答し、テンポラリデータ記憶部３３からデータ記憶部３２へ、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを転送し、データ記憶部３２の内容を更新する（ステップＳ１５）。このデータ転送は、半導体メモリ間のデータ転送であり、その転送速度は非常に早い。従って、広告表示を殆ど中断することなく、スケジュールデータとコンテンツデータの更新が可能である。
【００４２】
最後に、制御部３１は、更新されたスケジュールデータを読み込み、該スケジュールデータに従って広告表示を更新する（ステップＳ１６）。
【００４３】
以上説明したように、本実施形態によれば、表示制御用端末３０にスケジュールデータとコンテンツデータが格納された記録媒体２０を挿着するだけで、スケジュールデータとコンテンツデータとが自動的に更新され、引き続いて、更新されたスケジュールデータに従って広告が表示される。これにより、コンピュータ装置に習熟した担当者が存在しないような一般的な広告現場でも、広告の表示スケジュールを更新することが出来る。
【００４４】
更に、記録媒体２０からスケジュールデータとコンテンツデータとを読み出し、一旦、高速動作可能なテンポラリデータ記憶部３３に書き込んだ後、高速動作可能なデータ記憶部３２に転送する。通常のコンピュータシステムに於いて、ＣＤ−ＲＯＭ等の可搬な記録媒体からの読み出し速度が、内部記憶からの読み出し速度と比べて、低速であることを考慮して、このような構成を採用することで、前記記録媒体からスケジュールデータとコンテンツデータとを読み出す際に、更新前のスケジュールデータに基づく広告表示の中断をほぼ回避できる。
【００４５】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【００４６】
例えば、表示制御用端末３０に、データ自動転送プログラム２１を予め記憶しておいてもよい。この場合に於いて、データ蓄積部１２はデータ自動転送プログラム２１を格納しておく必要はなく、又、データ出力部１３は記録媒体２０に広告データ部２２のみを書き込むだけでよい。更に、記録媒体２０が挿着されたことが検出された際に、データ自動転送プログラム２１を読み込む必要がない。
【００４７】
又、例えば、テンポラリデータ記憶部３３を備えない表示制御用端末３０の形態も考えられる。このような形態に於いて、データ転送部２１２は、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとをデータ記憶部３２に転送する。つまり、図４のステップＳ１３に於ける、転送先がデータ記憶部３２となる。
【００４８】
他にも、例えば、前記ステップＳ１２を省略し、表示制御用端末３０の構成に応じて、転送先をデータ記憶部３２あるいはテンポラリデータ記憶部３３に固定してもよい。
【００４９】
更に、データ記憶部３２上に、従前のスケジュールデータとコンテンツデータとを残したまま、別エリアに新たなスケジュールデータとコンテンツデータとを転送し、転送が完了した後で、表示制御用のエリアを新たなデータを格納したエリアにアクセス先を切り替えるようにしてもよい。
【００５０】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、広告データと該広告データの表示スケジュールを、表示の中断を実質的に発生することがなく、表示スケジュールの内容を更新することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る電子広告表示システムを示すブロック図である。
【図２】スケジュールデータの構成の一例を示す図である。
【図３】記録媒体に書き込まれたデータの構成の一例を示す図である。
【図４】表示制御用端末の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ スケジュール編集用端末
１１ スケジュール作成部
１２ データ蓄積部
１３ データ出力部
２０ 記録媒体
２１ データ自動転送プログラム
２１１ 自動起動制御部
２１２ データ転送部
２１３ 転送通知部
２２ 広告データ部
３０ 表示制御用端末
３１ 制御部
３２ データ記憶部
３３ テンポラリデータ記憶部
３４ 入出力部
４０ 表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告データを表示するシステムに広告データ及びその表示スケジュールを規定するスケジュールデータとをオフラインで配信する方法と装置とに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ネットワークに接続されていないコンピュータを用いて、広告（広い概念であり、商業広告、官公庁のお知らせ等を包含する）を表示する技術としては、特許文献１と特許文献２とに開示されている電子広告表示システムがある。
【０００３】
特許文献１に開示された電子広告表示システムは、広告現場に於いて、オペレータの指示に従い、コンテンツデータを記録媒体から読み込み、内部記憶装置の記憶内容を更新する。そして、別の内部記憶装置に記憶している表示スケジュールをもとに、コンテンツデータを内部記憶装置から読み出して表示する。表示スケジュールの更新も、広告現場に於いて、オペレータの入力・指示により行う。
【０００４】
特許文献２に開示された電子広告表示システムは、オフラインの場合には、電源投入直後に記録媒体から表示スケジュールを読み込む。その後、表示スケジュール記載の時刻になると、記録媒体から読み込まれたコンテンツデータを、広告データへと加工した上で表示する。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−３０６０４７号公報
【特許文献２】
特開２００２−１６９４９７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１に開示された電子広告表示システムを使用して、広告データを表示するためには、外部記憶装置から広告データを読み込んだり、スケジュールを作成する作業が必要であり、コンピュータ装置を操作する知識が必要である。因って、コンピュータ装置の操作に習熟した担当者が存在しないような広告現場に於ける、該電子広告表示システムの利用は困難である。
【０００７】
又、特許文献２に開示された電子広告表示システムに於いて、広告表示を更新するには、記録媒体を交換する必要がある。この時、広告動作が中断する（特許文献２，図７参照。）。
【０００８】
更に、特許文献１と２とに開示された電子広告表示システムでは、共に、記録媒体から、該コンテンツデータを、内部記憶装置に読み込んで、表示している。
記録媒体の読み込み速度が内部記憶装置の動作速度と比べて低速であること、及び、一般に表示データが大容量であることを考慮すると、現在行われている広告表示が中断する虞がある。
【０００９】
本発明は、上記実情を考慮してなされたもので、電子広告表示システムに於ける、表示スケジュールとコンテンツデータとを自動的に更新できるようにすること、を主目的とする。
【００１０】
更に、本発明は記録媒体から表示スケジュールとコンテンツデータとを読み込む際の広告表示の中断を避けること、も目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の広告表示制御装置は、
広告データと該広告データの表示スケジュールを規定するスケジュールデータとを記憶する表示制御用メモリと、表示装置を制御して、前記表示制御用メモリに記憶されているスケジュールデータに従って、広告データを表示させる表示制御手段と、を具備し、表示装置を制御して電子広告を表示するための広告表示制御装置であって、
データが記録された記録媒体が装着される装着部と、
前記装着部への記録媒体の装着を検知する検知手段と、
前記検知手段による検知に応答して、挿着された記録媒体に記録されているデータがこの広告表示制御装置に対する広告データとスケジュールデータとであるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が、データがこの広告表示制御装置用の広告データとスケジュールデータとであると判別した場合に、挿着された記録媒体から前記広告データとスケジュールデータとを読み出す読出手段と、
前記読出手段により読み出された広告データとスケジュールデータとに従って、表示制御用メモリに格納されている従前の広告データとスケジュールデータとを更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする。
【００１２】
前記更新手段は、例えば、前記読出手段により読み出された広告データとスケジュールデータとを格納するバッファメモリと、バッファメモリへの格納完了後、該バッファメモリから前記表示制御用メモリに再度前記広告データとスケジュールデータとを転送する手段と、を更に備える。
【００１３】
又、上記目的を達成するため、本発明の電子広告配信方法は、
電子広告をオフラインで配信する電子広告配信方法であって、
広告データと該広告データの表示スケジュールを規定するスケジュールデータとが記録された記録媒体が装着されたことを検知する検知手順と、
前記検知手順に於ける検知に応答して、挿着された記録媒体から前記広告データとスケジュールデータとを自動的に読み出す読出手順と、
前記読出手順により読み出された広告データとスケジュールデータとに従って、表示制御用メモリに格納されている従前の広告データとスケジュールデータとを更新する更新手順と、
前記表示制御用メモリに格納された更新されたスケジュールデータに従って、前記表示制御用メモリに格納されている更新された表示データを表示する手順と、
を備える。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る広告表示システムを図１乃至図３を参照して以下に説明する。本実施の形態の広告表示システムは、図１に示すように、スケジュール編集用端末１０と、記録媒体（ＣＤ−Ｒ、等）２０と、表示制御用端末３０と、表示装置４０とを具備している。
【００１５】
スケジュール編集用端末１０は、記録媒体２０にデータを書き込む機能を有するコンピュータから構成され、図１に示すように、機能的に、スケジュール作成部１１と、データ蓄積部１２と、データ出力部１３とを備える。
【００１６】
スケジュール作成部１１は、オペレータの操作・指示に従って、広告を表示する表示スケジュールを作成し、この表示スケジュールを定義するスケジュールデータを、例えば、図２に示すような形式のスケジュール情報ファイルとして、データ蓄積部１２に格納する。尚、図２は、１０：００から画像Ａを、１５：００から画像Ｂを表示する、というスケジュールを定義するスケジュールデータを持つスケジュール情報ファイルの例を示している。
【００１７】
図１に戻って、データ蓄積部１２には、後述するデータ自動転送プログラム２１とコンテンツファイルとが格納されている。ここで、コンテンツファイルとは、広告表示に使用する表示データが格納されたファイルのことである。
【００１８】
データ出力部１３は、オペレータの指示に応答し、データ蓄積部１２に格納されたデータ自動転送プログラム２１とスケジュール情報ファイルとコンテンツファイルと端末指定情報とを、記録媒体２０に記録する。
【００１９】
端末指定情報とは、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを正規に利用できる表示制御用端末３０を指定する情報であり、オペレータにより指定されるものとする。
【００２０】
記録媒体２０は、例えば、円盤状又はカード状の形状を有し、持ち運びが容易で、大量のデータ（例えば、通常の通信環境で転送が困難なデータ量；例えば、１０Ｍバイト以上）が記憶できる容量を備える。
【００２１】
データ出力部１３により、記録媒体２０に書き込まれたデータは、例えば、図３に示されたような構成であり、データ自動転送プログラム２１と広告データ部２２とを有している。
【００２２】
データ自動転送プログラム２１は、記録媒体２０を表示制御用端末３０が具備するデータ読み込み部（図示せず）に挿着した際に自動起動される。データ自動転送プログラム２１は、自動起動制御部２１１と、データ転送部２１２と、転送通知部２１３との順序で、制御部３１により実行される。
【００２３】
自動起動制御部２１１は、記録媒体が装着された端末が広告データ部２２に格納された内容を転送すべき端末であるかどうかを、例えば、表示制御用端末３０の端末情報と広告データ部２２に格納された端末指定情報とが一致するか否かを判断することにより判別する。
【００２４】
データ転送部２１２は、広告データ部２２に格納されたスケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを、表示制御用端末３０の入出力部３４とを用いて、表示制御用端末３０内のテンポラリデータ記憶部３３に転送する。
【００２５】
転送通知部２１３は、データ転送部２１２が広告データ部２２からテンポラリデータ記憶部３３へのファイルの転送を完了したか否かを判別し、完了していれば、転送完了通知を発行する。
【００２６】
広告データ部２２には、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとが記録されている。図２の例に於いて、コンテンツファイルは、画像ファイルＡとＢとである。
【００２７】
表示制御用端末３０は、図１に示すように、制御部３１と、データ記憶部３２と、テンポラリデータ記憶部３３と、入出力部３４とを備える。
【００２８】
制御部３１は、データ記憶部３２よりスケジュール情報ファイルを読み出し、スケジュールデータに合わせて、データ記憶部３２よりコンテンツファイルを読み出す。これを表示データに加工して、表示装置４０の制御を行い、広告を表示する。
【００２９】
データ記憶部３２は、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを記憶する。又、データ記憶部３２には、その表示制御用端末３０の識別情報（ＩＤ）が登録されている。データ記憶部３２は、例えば、ＳＲＡＭやＤＲＡＭのような、外部記憶装置の読み書き速度と比べて高速に動作する記憶装置である。
【００３０】
テンポラリデータ記憶部３３は、記録媒体２０内の広告データ部２２から読み込まれた、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを一時的に記憶する。この内容は最終的に制御部３１により、データ記憶部３２に転送される。テンポラリデータ記憶部３３も、例えば、ＳＲＡＭやＤＲＡＭのような、外部記憶装置の読み書き速度と比べて高速に動作する記憶装置である。
【００３１】
表示装置４０は表示制御用端末３０から出力されたデータを表示するためのものである。
【００３２】
次に、本実施の形態の広告表示システムに於ける、スケジュールデータとコンテンツデータとを自動更新する手順について説明する。
【００３３】
まず、スケジュール作成担当者は、スケジュール編集用端末１０のスケジュール作成部１１を操作し、各表示制御用端末３０の広告を表示するスケジュールを作成する。作成担当者は、作成したスケジュールのスケジュールデータを広告作成担当者は、データを作成し、データ蓄積部１２に格納する。担当者は、作成したスケジュールを記録媒体２０に格納する。この際、担当者は、そのスケジュールデータを使用する表示制御用端末３０の識別情報を登録する。
【００３４】
データ出力部１３は、操作者からの指示に応答し、データ蓄積部１２から指定されたスケジュールデータ、及び、該スケジュールデータで使用されているコンテンツファイルを読み出し、識別情報と共に記録媒体２０に記録する。
【００３５】
この記録媒体２０は、郵便等の手段によりオフラインで適宜配送される。
【００３６】
広告表示担当者は、記録媒体２０を受け取ると、適当なタイミングで、これを表示制御用端末３０に装着する。
【００３７】
次に、記録媒体２０が表示制御用端末３０に装着された後の自動更新する手順について図４を参照して説明する。
【００３８】
記録媒体２０が表示制御用端末３０に装着されると、入出力部３４がこれを検知し、制御部３１に通知する。制御部３１はこの通知に応答し、入出力部３４を介して記録媒体２０に格納されてるデータ自動転送プログラム２１を読み込み、実行する。
【００３９】
最初に、自動起動制御部２１１が実行される。自動起動制御部２１１は、データ記憶部３２に格納されているＩＤと記録媒体２０に記録されているＩＤとが一致するか否かで、表示制御用端末３０が広告データ部２２の内容を転送すべき端末であるかどうかを判断する（ステップＳ１１）。不一致の場合、即ち、広告データを転送すべき表示制御用端末３０ではない場合には、処理を中断し（ステップＳ１７）、データ記憶部３２に格納されているコンテンツデータやスケジュールデータを更新することなく処理を終了する。
【００４０】
一方、ステップＳ１１の判別の結果、両ＩＤが一致する場合、即ち、データを転送すべき表示制御用端末３０である場合、データ転送部２１２が実行される。
データ転送部２１２は、広告データ部２２の転送先を判別する（ステップＳ１２）。この例では、転送先がテンポラリデータ記憶部３３であることを判別する。
次に、データ転送部２１２は、入出力部３４とテンポラリデータ記憶部３３とを制御し、記録媒体２０からスケジュール情報ファイルとデジタルコンテンツファイルとを読み取って転送し、テンポラリデータ記憶部３３に記憶する（ステップＳ１３）。
【００４１】
次に、転送通知部２１３は、転送状況を監視し、転送が完了すると、プロセス間通信により、制御部３１の通常の転送プログラムに転送完了を通知する（ステップＳ１４）。制御部３１は、この通知に応答し、テンポラリデータ記憶部３３からデータ記憶部３２へ、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとを転送し、データ記憶部３２の内容を更新する（ステップＳ１５）。このデータ転送は、半導体メモリ間のデータ転送であり、その転送速度は非常に早い。従って、広告表示を殆ど中断することなく、スケジュールデータとコンテンツデータの更新が可能である。
【００４２】
最後に、制御部３１は、更新されたスケジュールデータを読み込み、該スケジュールデータに従って広告表示を更新する（ステップＳ１６）。
【００４３】
以上説明したように、本実施形態によれば、表示制御用端末３０にスケジュールデータとコンテンツデータが格納された記録媒体２０を挿着するだけで、スケジュールデータとコンテンツデータとが自動的に更新され、引き続いて、更新されたスケジュールデータに従って広告が表示される。これにより、コンピュータ装置に習熟した担当者が存在しないような一般的な広告現場でも、広告の表示スケジュールを更新することが出来る。
【００４４】
更に、記録媒体２０からスケジュールデータとコンテンツデータとを読み出し、一旦、高速動作可能なテンポラリデータ記憶部３３に書き込んだ後、高速動作可能なデータ記憶部３２に転送する。通常のコンピュータシステムに於いて、ＣＤ−ＲＯＭ等の可搬な記録媒体からの読み出し速度が、内部記憶からの読み出し速度と比べて、低速であることを考慮して、このような構成を採用することで、前記記録媒体からスケジュールデータとコンテンツデータとを読み出す際に、更新前のスケジュールデータに基づく広告表示の中断をほぼ回避できる。
【００４５】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【００４６】
例えば、表示制御用端末３０に、データ自動転送プログラム２１を予め記憶しておいてもよい。この場合に於いて、データ蓄積部１２はデータ自動転送プログラム２１を格納しておく必要はなく、又、データ出力部１３は記録媒体２０に広告データ部２２のみを書き込むだけでよい。更に、記録媒体２０が挿着されたことが検出された際に、データ自動転送プログラム２１を読み込む必要がない。
【００４７】
又、例えば、テンポラリデータ記憶部３３を備えない表示制御用端末３０の形態も考えられる。このような形態に於いて、データ転送部２１２は、スケジュール情報ファイルとコンテンツファイルとをデータ記憶部３２に転送する。つまり、図４のステップＳ１３に於ける、転送先がデータ記憶部３２となる。
【００４８】
他にも、例えば、前記ステップＳ１２を省略し、表示制御用端末３０の構成に応じて、転送先をデータ記憶部３２あるいはテンポラリデータ記憶部３３に固定してもよい。
【００４９】
更に、データ記憶部３２上に、従前のスケジュールデータとコンテンツデータとを残したまま、別エリアに新たなスケジュールデータとコンテンツデータとを転送し、転送が完了した後で、表示制御用のエリアを新たなデータを格納したエリアにアクセス先を切り替えるようにしてもよい。
【００５０】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、広告データと該広告データの表示スケジュールを、表示の中断を実質的に発生することがなく、表示スケジュールの内容を更新することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る電子広告表示システムを示すブロック図である。
【図２】スケジュールデータの構成の一例を示す図である。
【図３】記録媒体に書き込まれたデータの構成の一例を示す図である。
【図４】表示制御用端末の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ スケジュール編集用端末
１１ スケジュール作成部
１２ データ蓄積部
１３ データ出力部
２０ 記録媒体
２１ データ自動転送プログラム
２１１ 自動起動制御部
２１２ データ転送部
２１３ 転送通知部
２２ 広告データ部
３０ 表示制御用端末
３１ 制御部
３２ データ記憶部
３３ テンポラリデータ記憶部
３４ 入出力部
４０ 表示装置
Claims (3)
- 広告データと該広告データの表示スケジュールを規定するスケジュールデータとを記憶する表示制御用メモリと、
表示装置を制御して、前記表示制御用メモリに記憶されているスケジュールデータに従って、広告データを表示させる表示制御手段と、
を具備し、表示装置を制御して電子広告を表示するための広告表示制御装置であって、
データが記録された記録媒体が装着される装着部と、
前記装着部への記録媒体の装着を検知する検知手段と、
前記検知手段による検知に応答して、挿着された記録媒体に記録されているデータがこの広告表示制御装置に対する広告データとスケジュールデータとであるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が、データがこの広告表示制御装置用の広告データとスケジュールデータとであると判別した場合に、挿着された記録媒体から前記広告データとスケジュールデータとを読み出す読出手段と、
前記読出手段により読み出された広告データとスケジュールデータとに従って、表示制御用メモリに格納されている従前の広告データとスケジュールデータとを更新する更新手段と、
を備える広告表示制御装置。 - 前記更新手段は、
前記読出手段により読み出された広告データとスケジュールデータとを格納するバッファメモリと、
バッファメモリへの格納完了後、該バッファメモリから前記表示制御用メモリに再度前記広告データとスケジュールデータとを転送する手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の広告表示制御装置。 - 電子広告をオフラインで配信する電子広告配信方法に於いて、
広告データと該広告データの表示スケジュールを規定するスケジュールデータとが記録された記録媒体が装着されたことを検知する検知手順と、
前記検知手順に於ける検知に応答して、挿着された記録媒体から前記広告データとスケジュールデータとを自動的に読み出す読出手順と、
前記読出手順により読み出された広告データとスケジュールデータとに従って、表示制御用メモリに格納されている従前の広告データとスケジュールデータとを更新する更新手順と、
前記表示制御用メモリに格納された更新されたスケジュールデータに従って、前記表示制御用メモリに格納されている更新された表示データを表示する手順と、
を備える電子広告配信方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002302228A JP2004138740A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 広告表示制御装置及び電子広告配信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002302228A JP2004138740A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 広告表示制御装置及び電子広告配信方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004138740A true JP2004138740A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32450372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002302228A Pending JP2004138740A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 広告表示制御装置及び電子広告配信方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004138740A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007122374A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | P Up:Kk | 広告用記憶媒体 |
| JP2009008966A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Marubeni Corp | 電子広告出力装置 |
-
2002
- 2002-10-16 JP JP2002302228A patent/JP2004138740A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007122374A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | P Up:Kk | 広告用記憶媒体 |
| JP2009008966A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Marubeni Corp | 電子広告出力装置 |
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