JP2004137386A - シール材用ゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】エピクロロヒドリンゴム100質量部に対する、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であるシール材用ゴム組成物である。ここで、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】エピクロロヒドリンゴム100質量部に対する、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であるシール材用ゴム組成物である。ここで、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシール材用ゴム組成物に関し、特にシール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から冷蔵庫およびカーエアコン等に用いられている冷媒は、主にたとえば1,1,1,2−テトラフルオロエタン等のフロンガスである。このフロンガスはオゾン層破壊および地球温暖化等の環境破壊の問題から、最近新たな冷媒の開発が進められている。その有力な候補の1つが炭酸ガスである。従来、冷媒としてフロンガスを用いる場合には、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加NBRまたはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)等からなるシール材用のゴム組成物が用いられていた。
【0003】
しかし、将来、炭酸ガスが冷媒として用いられた場合には、これらのゴム組成物は炭酸ガスに対するガスバリア性が低いことから、これらのゴム組成物からなるシール材はシール材としての機能を発揮しないという問題が考えられる。また、これらのゴム組成物からなるシール材に炭酸ガスが浸透した場合に、シール材が十分に補強されていない場合には、シール材外部の圧力変化によりシール材が内部から発泡してしまうという問題も考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−53718号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−193332号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑みて本発明は、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対する、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であるシール材用ゴム組成物である。
【0008】
ここで、本発明に係るシール材用ゴム組成物は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることが好ましい。
【0009】
また、本発明に係るシール材用ゴム組成物においては、C1/C2が0.05〜20であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(エピクロロヒドリンゴム)
本発明に係るシール材用ゴム組成物においては、エピクロロヒドリンゴムが用いられる。これは、エピクロロヒドリンゴムが高いガスバリア性を有するためである。
【0011】
本発明に用いられるエピクロロヒドリンゴムは、エピクロロヒドリン等の環状エーテルの開環重合体である。エピクロロヒドリンゴムは、たとえばエピクロロヒドリン(以下、ECHという)、エチレンオキシド(以下、EOという)、アリルグリシジルエーテル(以下、AGEという)等の単量体から、ECH単独重合体のポリエピクロロヒドリン(CO)、ECH−EO共重合体(ECO)、ECH−AGE共重合体(GCO)、さらにECH−EO−AGE三元共重合体(GECO)等を重合することによって得られる。なお、重合触媒としては、たとえば有機アルミニウム−水系触媒、有機アルミニウム−リン酸系触媒あるいはポリリン酸エステル系触媒等が用いられる。
【0012】
なお、本発明の効果が失われない範囲で、エピクロロヒドリンゴムに、フッ素系熱可塑性エラストマ、フッ素系ゴム、NBR、水素化NBR、EPDM、イソプレンゴム、ブタジエンゴムまたはスチレン−ブタジエン共重合ゴム等を混合することもできる。
【0013】
(カーボンブラック)
本発明においては、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であることを特徴とする。本発明に係るシール材用ゴム組成物は、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックと平均粒子径40nm以上のカーボンブラックとを併用し、さらにこれらのカーボンブラックの含有量のバランスをとることによって、ゴム組成物中に含まれるカーボンブラックの大きさと量の分布を制御し、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたものである。
【0014】
すなわち、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5質量部未満である場合には、十分に補強されたシール材を作製することができないことから、シール材の耐発泡性を向上させることができない。平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が100質量部よりも多い場合には、ゴム組成物中に平均粒子径の小さいカーボンブラックが多く含まれすぎるため、シール材の炭酸ガスバリア性を向上させることができなくなる。
【0015】
また、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5質量部未満である場合には、シール材の炭酸ガスバリア性を向上させることができない。平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が100質量部よりも多い場合には、十分に補強されたシール材を作製することができないことから、シール材の耐発泡性を向上させることができない。
【0016】
ここで、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることが好ましい。この場合には、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とをより向上させることができる傾向にある。
【0017】
また、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1と平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2との比C1/C2が、0.05〜20であることが好ましく、0.4〜2.5であることがさらに好ましい。この場合には、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とをさらに向上させることができる傾向にある。
【0018】
なお、本発明において、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックとしては、たとえばISAF(粒径20〜25nm)、HAF(粒径26〜30nm)等を用いることができる。また、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックとしては、たとえば、FEF(粒径40〜48nm)、GPF(粒径49〜60nm)、MT(粒径201〜500nm)等を用いることができる。
【0019】
(その他添加剤)
本発明においては、たとえば2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン、2−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−S−トリアジン、2−アニリノ−4,6−ジメルカプト−S−トリアジン等の架橋剤が配合されることが好ましい。架橋剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して0.1〜3質量部であることが好ましく、0.3〜2質量部であることがより好ましい。
【0020】
また、本発明においては、受酸剤が配合されることが好ましい。この場合には、エピクロロヒドリンゴムの架橋反応が促進されることとなる。ここで受酸剤としては、たとえば酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化亜鉛等が用いられる。受酸剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、0.1〜8質量部であることが好ましく、1〜5質量部であることがより好ましい。
【0021】
また、本発明においては、加硫促進剤が配合されることが好ましい。加硫促進剤としては、たとえば、ヘキサメチレンテトラミン等のアルデヒド−アミン系加硫促進剤、1,3−ジフェニルグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジサルファイド等のチアゾール系加硫促進剤、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾイル−2−スルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾイルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤、テトラメチルチウラム・ジサルファイド、テトラエチルチウラム・ジサルファィド、テトラメチルチウラム・モノサルファイド等のチウラム系加硫促進剤等が用いられる。これらの加硫促進剤は、1種類または2種類以上を併用することができる。また、加硫促進剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。
【0022】
また、本発明においては、加硫促進助剤が配合されることが好ましい。加硫促進助剤としては、たとえば、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛等が用いられる。加硫促進助剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。
【0023】
本発明においては、上記の他に、充填剤、可塑剤、老化防止剤等の添加剤を配合することもできる。充填剤としては、たとえばケイ酸カルシウム、珪藻土、アルミナ、ベントナイト、グラファイト、雲母、炭酸カルシウム等を用いることができる。充填剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、50質量部未満であることが好ましく、10〜30質量部であることがより好ましい。
【0024】
また、可塑剤としては、たとえばフタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)、リン酸トリクレジル(TCP)等を用いることができる。可塑剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して30質量部未満であることが好ましい。
【0025】
また、老化防止剤としては、たとえば2−メルカプトベンズイミダゾール(MBI)、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物(TMDQ)、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(NiDBC)等を用いることができる。老化防止剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、3質量部以下であることが好ましく、2質量部以下であることがより好ましい。
【0026】
(成形方法)
上記材料を適宜秤量し、秤量した材料をバンバリーミキサ、インターミックスまたはロール等を用いて混練、混合した後、所定の金型内で120〜180℃で1〜24時間加硫成形することによって、本発明に係るシール材用ゴム組成物は成形される。
【0027】
(用途)
上述のようにして得られた本発明に係るシール材用ゴム組成物の成形品は優れた炭酸ガスバリア性および耐発泡性を有するため、炭酸ガスと接触するシール材、たとえばOリング、ガスケット、パッキンおよび金属配管ジョイント用のパイプ、ホース、蛇腹等に使用できるとともにシール用のマスキングテープ等のテープ、シート、注入用のパテ等にも使用することができる。
【0028】
【実施例】
i)試料の作製
表1に示す配合となるようにシール材用ゴム組成物を調製し、このシール材用ゴム組成物を10インチオープンロールを用いて130℃で混練し、その混練物を170℃で20分間プレス加硫し、幅140mm×長さ140mm×厚さ2mmのシート状の試料(実施例1および比較例1〜9)を作製した。ここで、実施例1の試料における平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1と平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2との比C1/C2は約0.43であった。なお、表1に示すそれぞれの材料の配合量は、質量部で表わされている。
【0029】
ii)評価方法
実施例1および比較例1〜9の試料の炭酸ガスバリア性および耐発泡性について評価を行なった。
【0030】
(1)炭酸ガスバリア性の評価
ゴム引布・プラスチック引布試験方法−第10部:ガス透過性の測定方法(K6404−10:1999)に準じて測定した。測定原理は、気密シールが施されている測定セルの二つのバーツ間に実施例1および比較例1〜9のシート状の試料をそれぞれ設置し、設置された試料の一方の表面を一定圧の炭酸ガスに曝す一方、他表面のセルの中へキャリアガスを一定速度で流し、試料に接触させる。そして、キャリアガス側のセルの出口に設けられている分析装置によりキャリアガス中の炭酸ガスの濃度が測定され、その結果から試験片における炭酸ガスの透過率を測定した。その評価結果を表1に示す。なお、表1において炭酸ガスバリア性の評価は比較例1の試料の評価を100として、その他の試料の評価は比較例1の相対評価として指数化されている。よって、表1の炭酸ガスバリア性の評価の数値が低いほど、炭酸ガスバリア性に優れていることを示す。
【0031】
(2)耐発泡性の評価
実施例1および比較例1〜9の試料を短冊状に形成し、これらの短冊状の試料を圧力容器に封入した後、圧力容器内に炭酸ガスを注入した。ここで、炭酸ガス注入後の圧力容器内の条件を圧力8MPa、温度40℃に設定した。そして、この条件のままで圧力容器を24時間保持した後、一気に圧力容器内の炭酸ガスを抜いた。その後、これらの試料に溶け込んだ炭酸ガスにより、これらの試料にブリスタが発生したか否かを確認し、以下の基準により評価した。その評価結果を表1に示す。
(評価基準)
○…ブリスタの発生なし
△…ブリスタがわずかに発生
×…ブリスタが多数発生
【0032】
【表1】
【0033】
(注1)日本ゼオン社製のエピクロロヒドリン単重合体
(注2)日本ゼオン社製の2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン
(注3)大内新興化学工業社製の1,3−ジフェニルグアニジン
iii)評価結果
表1からもわかるように、平均粒子径が40nm未満のカーボンブラックであるISAFを30質量部および平均粒子径が40nm以上のカーボンブラックであるMTを70質量部含有する実施例1の試料は、比較例1〜9の試料と比べて、炭酸ガスバリア性および耐発泡性の双方が優れていた。これは、比較例1〜9の試料は、平均粒子径が40nm未満のカーボンブラックと平均粒子径が40nm以上のカーボンブラックの双方を共に5〜100質量部含有していないためであると考えられる。
【0034】
また、実施例1と比較例1の試料は、ISAFの配合量が30質量部で同一であるが、実施例1の試料にはさらにMTが70質量部配合されているので、実施例1の試料は比較例1の試料と比べて、炭酸ガスバリア性および耐発泡性の双方に優れていた。
【0035】
また、実施例1と比較例9の試料は、MTの配合量が70質量部で同一であるが、実施例1の試料にはさらにISAFが30質量部配合されているので、実施例1の試料は比較例9の試料と比べて、炭酸ガスバリア性および耐発泡性の双方に優れていた。
【0036】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0037】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明はシール材用ゴム組成物に関し、特にシール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から冷蔵庫およびカーエアコン等に用いられている冷媒は、主にたとえば1,1,1,2−テトラフルオロエタン等のフロンガスである。このフロンガスはオゾン層破壊および地球温暖化等の環境破壊の問題から、最近新たな冷媒の開発が進められている。その有力な候補の1つが炭酸ガスである。従来、冷媒としてフロンガスを用いる場合には、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加NBRまたはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)等からなるシール材用のゴム組成物が用いられていた。
【0003】
しかし、将来、炭酸ガスが冷媒として用いられた場合には、これらのゴム組成物は炭酸ガスに対するガスバリア性が低いことから、これらのゴム組成物からなるシール材はシール材としての機能を発揮しないという問題が考えられる。また、これらのゴム組成物からなるシール材に炭酸ガスが浸透した場合に、シール材が十分に補強されていない場合には、シール材外部の圧力変化によりシール材が内部から発泡してしまうという問題も考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−53718号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−193332号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑みて本発明は、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対する、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であるシール材用ゴム組成物である。
【0008】
ここで、本発明に係るシール材用ゴム組成物は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることが好ましい。
【0009】
また、本発明に係るシール材用ゴム組成物においては、C1/C2が0.05〜20であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(エピクロロヒドリンゴム)
本発明に係るシール材用ゴム組成物においては、エピクロロヒドリンゴムが用いられる。これは、エピクロロヒドリンゴムが高いガスバリア性を有するためである。
【0011】
本発明に用いられるエピクロロヒドリンゴムは、エピクロロヒドリン等の環状エーテルの開環重合体である。エピクロロヒドリンゴムは、たとえばエピクロロヒドリン(以下、ECHという)、エチレンオキシド(以下、EOという)、アリルグリシジルエーテル(以下、AGEという)等の単量体から、ECH単独重合体のポリエピクロロヒドリン(CO)、ECH−EO共重合体(ECO)、ECH−AGE共重合体(GCO)、さらにECH−EO−AGE三元共重合体(GECO)等を重合することによって得られる。なお、重合触媒としては、たとえば有機アルミニウム−水系触媒、有機アルミニウム−リン酸系触媒あるいはポリリン酸エステル系触媒等が用いられる。
【0012】
なお、本発明の効果が失われない範囲で、エピクロロヒドリンゴムに、フッ素系熱可塑性エラストマ、フッ素系ゴム、NBR、水素化NBR、EPDM、イソプレンゴム、ブタジエンゴムまたはスチレン−ブタジエン共重合ゴム等を混合することもできる。
【0013】
(カーボンブラック)
本発明においては、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であることを特徴とする。本発明に係るシール材用ゴム組成物は、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックと平均粒子径40nm以上のカーボンブラックとを併用し、さらにこれらのカーボンブラックの含有量のバランスをとることによって、ゴム組成物中に含まれるカーボンブラックの大きさと量の分布を制御し、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたものである。
【0014】
すなわち、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5質量部未満である場合には、十分に補強されたシール材を作製することができないことから、シール材の耐発泡性を向上させることができない。平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が100質量部よりも多い場合には、ゴム組成物中に平均粒子径の小さいカーボンブラックが多く含まれすぎるため、シール材の炭酸ガスバリア性を向上させることができなくなる。
【0015】
また、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5質量部未満である場合には、シール材の炭酸ガスバリア性を向上させることができない。平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が100質量部よりも多い場合には、十分に補強されたシール材を作製することができないことから、シール材の耐発泡性を向上させることができない。
【0016】
ここで、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることが好ましい。この場合には、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とをより向上させることができる傾向にある。
【0017】
また、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1と平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2との比C1/C2が、0.05〜20であることが好ましく、0.4〜2.5であることがさらに好ましい。この場合には、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とをさらに向上させることができる傾向にある。
【0018】
なお、本発明において、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックとしては、たとえばISAF(粒径20〜25nm)、HAF(粒径26〜30nm)等を用いることができる。また、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックとしては、たとえば、FEF(粒径40〜48nm)、GPF(粒径49〜60nm)、MT(粒径201〜500nm)等を用いることができる。
【0019】
(その他添加剤)
本発明においては、たとえば2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン、2−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−S−トリアジン、2−アニリノ−4,6−ジメルカプト−S−トリアジン等の架橋剤が配合されることが好ましい。架橋剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して0.1〜3質量部であることが好ましく、0.3〜2質量部であることがより好ましい。
【0020】
また、本発明においては、受酸剤が配合されることが好ましい。この場合には、エピクロロヒドリンゴムの架橋反応が促進されることとなる。ここで受酸剤としては、たとえば酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化亜鉛等が用いられる。受酸剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、0.1〜8質量部であることが好ましく、1〜5質量部であることがより好ましい。
【0021】
また、本発明においては、加硫促進剤が配合されることが好ましい。加硫促進剤としては、たとえば、ヘキサメチレンテトラミン等のアルデヒド−アミン系加硫促進剤、1,3−ジフェニルグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジサルファイド等のチアゾール系加硫促進剤、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾイル−2−スルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾイルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤、テトラメチルチウラム・ジサルファイド、テトラエチルチウラム・ジサルファィド、テトラメチルチウラム・モノサルファイド等のチウラム系加硫促進剤等が用いられる。これらの加硫促進剤は、1種類または2種類以上を併用することができる。また、加硫促進剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。
【0022】
また、本発明においては、加硫促進助剤が配合されることが好ましい。加硫促進助剤としては、たとえば、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛等が用いられる。加硫促進助剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。
【0023】
本発明においては、上記の他に、充填剤、可塑剤、老化防止剤等の添加剤を配合することもできる。充填剤としては、たとえばケイ酸カルシウム、珪藻土、アルミナ、ベントナイト、グラファイト、雲母、炭酸カルシウム等を用いることができる。充填剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、50質量部未満であることが好ましく、10〜30質量部であることがより好ましい。
【0024】
また、可塑剤としては、たとえばフタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)、リン酸トリクレジル(TCP)等を用いることができる。可塑剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して30質量部未満であることが好ましい。
【0025】
また、老化防止剤としては、たとえば2−メルカプトベンズイミダゾール(MBI)、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物(TMDQ)、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(NiDBC)等を用いることができる。老化防止剤の配合量は、エピクロロヒドリンゴム100質量部に対して、3質量部以下であることが好ましく、2質量部以下であることがより好ましい。
【0026】
(成形方法)
上記材料を適宜秤量し、秤量した材料をバンバリーミキサ、インターミックスまたはロール等を用いて混練、混合した後、所定の金型内で120〜180℃で1〜24時間加硫成形することによって、本発明に係るシール材用ゴム組成物は成形される。
【0027】
(用途)
上述のようにして得られた本発明に係るシール材用ゴム組成物の成形品は優れた炭酸ガスバリア性および耐発泡性を有するため、炭酸ガスと接触するシール材、たとえばOリング、ガスケット、パッキンおよび金属配管ジョイント用のパイプ、ホース、蛇腹等に使用できるとともにシール用のマスキングテープ等のテープ、シート、注入用のパテ等にも使用することができる。
【0028】
【実施例】
i)試料の作製
表1に示す配合となるようにシール材用ゴム組成物を調製し、このシール材用ゴム組成物を10インチオープンロールを用いて130℃で混練し、その混練物を170℃で20分間プレス加硫し、幅140mm×長さ140mm×厚さ2mmのシート状の試料(実施例1および比較例1〜9)を作製した。ここで、実施例1の試料における平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1と平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2との比C1/C2は約0.43であった。なお、表1に示すそれぞれの材料の配合量は、質量部で表わされている。
【0029】
ii)評価方法
実施例1および比較例1〜9の試料の炭酸ガスバリア性および耐発泡性について評価を行なった。
【0030】
(1)炭酸ガスバリア性の評価
ゴム引布・プラスチック引布試験方法−第10部:ガス透過性の測定方法(K6404−10:1999)に準じて測定した。測定原理は、気密シールが施されている測定セルの二つのバーツ間に実施例1および比較例1〜9のシート状の試料をそれぞれ設置し、設置された試料の一方の表面を一定圧の炭酸ガスに曝す一方、他表面のセルの中へキャリアガスを一定速度で流し、試料に接触させる。そして、キャリアガス側のセルの出口に設けられている分析装置によりキャリアガス中の炭酸ガスの濃度が測定され、その結果から試験片における炭酸ガスの透過率を測定した。その評価結果を表1に示す。なお、表1において炭酸ガスバリア性の評価は比較例1の試料の評価を100として、その他の試料の評価は比較例1の相対評価として指数化されている。よって、表1の炭酸ガスバリア性の評価の数値が低いほど、炭酸ガスバリア性に優れていることを示す。
【0031】
(2)耐発泡性の評価
実施例1および比較例1〜9の試料を短冊状に形成し、これらの短冊状の試料を圧力容器に封入した後、圧力容器内に炭酸ガスを注入した。ここで、炭酸ガス注入後の圧力容器内の条件を圧力8MPa、温度40℃に設定した。そして、この条件のままで圧力容器を24時間保持した後、一気に圧力容器内の炭酸ガスを抜いた。その後、これらの試料に溶け込んだ炭酸ガスにより、これらの試料にブリスタが発生したか否かを確認し、以下の基準により評価した。その評価結果を表1に示す。
(評価基準)
○…ブリスタの発生なし
△…ブリスタがわずかに発生
×…ブリスタが多数発生
【0032】
【表1】
【0033】
(注1)日本ゼオン社製のエピクロロヒドリン単重合体
(注2)日本ゼオン社製の2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン
(注3)大内新興化学工業社製の1,3−ジフェニルグアニジン
iii)評価結果
表1からもわかるように、平均粒子径が40nm未満のカーボンブラックであるISAFを30質量部および平均粒子径が40nm以上のカーボンブラックであるMTを70質量部含有する実施例1の試料は、比較例1〜9の試料と比べて、炭酸ガスバリア性および耐発泡性の双方が優れていた。これは、比較例1〜9の試料は、平均粒子径が40nm未満のカーボンブラックと平均粒子径が40nm以上のカーボンブラックの双方を共に5〜100質量部含有していないためであると考えられる。
【0034】
また、実施例1と比較例1の試料は、ISAFの配合量が30質量部で同一であるが、実施例1の試料にはさらにMTが70質量部配合されているので、実施例1の試料は比較例1の試料と比べて、炭酸ガスバリア性および耐発泡性の双方に優れていた。
【0035】
また、実施例1と比較例9の試料は、MTの配合量が70質量部で同一であるが、実施例1の試料にはさらにISAFが30質量部配合されているので、実施例1の試料は比較例9の試料と比べて、炭酸ガスバリア性および耐発泡性の双方に優れていた。
【0036】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0037】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、シール材の炭酸ガスバリア性と耐発泡性とを共に向上させたシール材用ゴム組成物を提供することができる。
Claims (3)
- エピクロロヒドリンゴム100質量部に対する、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が5〜100質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が5〜100質量部であることを特徴とするシール材用ゴム組成物。
- エピクロロヒドリンゴム100質量部に対し、平均粒子径40nm未満のカーボンブラックの配合量C1が30〜70質量部であり、平均粒子径40nm以上のカーボンブラックの配合量C2が30〜70質量部であることを特徴とする請求項1に記載のシール材用ゴム組成物。
- C1/C2が0.05〜20であることを特徴とする請求項1または2に記載のシール材用ゴム組成物。
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---|---|---|---|---|
JP2010526906A (ja) * | 2007-05-07 | 2010-08-05 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | エピクロロヒドリン組成物を含む常温収縮性物品 |
CN101570630B (zh) * | 2009-06-04 | 2011-02-09 | 尤建义 | 环保型氯醚橡胶的制备技术 |
CN103694666A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-04-02 | 马鞍山市中澜橡塑制品有限公司 | 一种高强度密封复合橡胶密封垫材料及其制备方法 |
WO2019058908A1 (ja) * | 2017-09-21 | 2019-03-28 | Nok株式会社 | エピクロロヒドリンゴム組成物、エピクロロヒドリンゴム架橋体、アキュムレータ用ダイアフラム及びブラダ |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002303999A patent/JP2004137386A/ja active Pending
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