JP2004136865A - 作業車両のライト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機体前部に前方を照らす前照灯18と前側方を照らす作業灯19L・19Rを設けた作業車両のライト20において、走行変速操作具または変速装置に低速変速を検知する手段を設けて前記作業灯と接続し、作業灯用スイッチ33をONした状態で、高速走行時には作業灯を消灯し、低速走行時には操向ハンドル13または前輪3の回動に連動して作業灯を点灯可能に構成した。
【選択図】図4
Description
また、夜間走行時において、機体旋回する方向にも前照灯により照射して安全走行ができるように、前照灯の照射方向を車両の転向方向に一致するように連動させるような構造のライトを機体に備えるものもある(例えば、特許文献1乃至3参照。)。
また、機体の前部に直進用のライトと側方を照射する補助ライトを設けた技術も公知となっている(例えば、特許文献4参照。)。
また、安全フレーム仕様の機体のように作業灯を具備しない機体では走行中等前方を照射するのは機体に一体的に設けられた前照灯のみであり、キャビン仕様の機体で該キャビンに作業灯が配設されている場合においても、該作業灯はキャビン上方から機体前方を照射するだけであるので、機体を旋回する場合、作業地と未作業地を見分けることが難しく、作業者の視野角度が限定され安全面や作業面での不具合が発生するおそれがあった。
また、上述のような車輪の操向操作に合わせてリンク等を介して前照灯を回動する技術の場合、方向転換しようとする方向の機体の前方は照射されるという利点はあるが、機体前方は照射されなくなり、作業者の視野角度を完全には確保できる状態ではなかった。
また、機体が旋回しようとする方向の補助ライトを点灯する技術は高速走行する場合には必要であるが、作業車両等路上走行において低速で走行するような車両ではあまり必要ではなく、作業時のみ必要することもある。また、農用トラクタによる耕耘作業等では、未耕地と既耕地との境界を見ながら作業する場合があり、この場合直進走行でも側方を照射したい場合がある。また、畝と畝の間を走行する場合には、両側方を照射しながら作業したい場合もある。
そこで、本発明では、キャビンの有無に関わらず、かつ意匠性を損なうことなく作業灯を具備でき、部品点数の削減及び組立工程の簡略化や省コスト化が図れ、また、前記作業灯が操向ハンドルの操向操作に対応して点灯するようにして、或いは、必要に応じて左右の作業灯を点灯するようにして、夜間運転の際の安全面や作業面の向上に寄与し作業者の注意力による負担を軽減できる作業車両のライトを提供する。
図1は本発明に係る作業車両の一実施例であるトラクタの全体側面図、図2は本発明に係るライトを具備したトラクタの前部斜視図、図3はライト部の平面断面図、図4は第一実施例の制御回路図、図5は前輪支持部の前面一部断面図、図6は第二実施例の制御回路図、図7は第三実施例の制御回路図、図8は第四実施例の制御回路図、図9はライト部の変形例を示す平面断面図である。
トラクタ1において、車体の前端部に車体フレーム21が設けられ、該車体フレーム21の前下部にフロントアクスルケース10(図2に図示)を介して操向輪となる前輪3・3が支承され、該車体フレーム21後端に固設されたミッションケース9にリアアクスルケースを介して後輪4・4が支承されている。
ライト20は、前記ボンネット16前端のフロントグリル17上部の左右に配置され、フロントグリル17上部のボンネット16内に形成される空間に設けられている。但し、ライト20はフロントグリル17の上下中途部や下部に設けることも可能であり、機体前部位置に配設されるものであれば、取付け位置は限定するものではない。該ライト20の前外側に配置されるレンズ25は、平面視略U字状に形成された透明な合成樹脂またはガラスから構成されており、該レンズ25の内側の正面側に左右一対の前照灯用反射板22L・22Rが配置され、レンズ25内側の側面側に作業灯用反射板50L・50Rが固定されている。該前照灯用反射板22L・22Rは略半球状に形成されており、それぞれ略中央底部に前照灯用電球23L・23Rが配置されて前照灯18が構成される一方、前記作業灯用反射板50L・50Rの略中央に作業灯用電球24L・24Rが配置されて作業灯19L・19Rが構成されている。つまり、正面に前記前照灯18を配置してその左右両側に作業灯19L・19Rを配置し、これらを左右一体型のレンズ25で覆うことでライト20が構成されている。
第一実施例の点灯回路は、図4に示すように、バッテリ7に前照灯用スイッチ32と方向指示器の操作手段となる操作スイッチ42に連動される接点42La・42Raが接続され、該前照灯用スイッチ32に前照灯18と作業灯用スイッチ33と二連の切換スイッチ41の一方の接点41aが並列に接続され、該作業灯用スイッチ33に切換スイッチ41の他方の接点41bが接続されている。該切換スイッチ41は後述するように、高速(路上走行)と低速、または、非作業状態と作業状態との切換操作により切り換えられ、または、その状態を検知して切り換えられる。該切換スイッチ41が以下、高速(路上)走行と低速(作業)走行により切り換えられる場合について説明すると、該切換スイッチ41の一方の接点41aは高速走行時にON(接続)して方向指示器スイッチに電力を供給可能とし、他方の接点41bは低速走行時にON(接続)してリミットスイッチ35L・35Rや前後の作業灯用スイッチ47・48に電力を供給可能としている。
この実施例の場合、操向ハンドル13を設定角度以上回動すると、左右両側の作業灯19L・19Rが点灯するようにしている。つまり、前記カム37を円板の外周の一部を略半月状に切除して、伝動ケース28の左右一側に設け、或いは操向ハンドル13を支持するハンドル軸に固設し、該カム37に対向してリミットスイッチ35を配置する。そして、該リミットスイッチ35を前記切換スイッチ41に直列に接続し、更に作業灯19L・19Rと並列に接続している。
この実施例の場合、前記第一実施例の構成と第二実施例の構成と手動操作を選択できるようにしたものであり、前記切換スイッチ41に選択スイッチ39aが接続され、該選択スイッチ39aの選択される側の第一の端子には、前記リミットスイッチ35の代わりにセンサー52の接点52L・52Rを介して作業灯19L・19Rが接続される。該センサー52はポテンショメータ等で構成され、設定角度以上回動するとONするようになっている。これにより、操向ハンドル13を回動して、前輪3が設定角度以上回動されると、旋回側の作業灯19Lまたは19Rが点灯される。
この場合、夜間作業時に片側の作業灯を常時点灯させるようにするためのものであり、第一実施例の切換スイッチ41にリミットスイッチ35L・35Rとラッチングリレー(キープリレー)54が接続されている。該リミットスイッチ35L・35Rとラッチングリレー54の接点54aとは並列に接続され、該接点54aの他側の二つの端子に作業灯19L・19Rがそれぞれ接続されている。リミットスイッチ35L・35Rは前述のようにカム37によりONする構成とすることもできるが、本実施例では左右のブレーキペダル53Lまたは53Rを踏むことによりONする構成としている。なお、リミットスイッチの代わりにセンサーを用いることもできる。
13 操向ハンドル
18 前照灯
19L・19R 作業灯
20 ライト
32 前照灯用スイッチ
33 作業灯用スイッチ
35L・35R リミットスイッチ
41 切換スイッチ
43 副変速レバー
44 PTO変速レバー
Claims (7)
- 機体前部に前方を照らす前照灯と前側方を照らす作業灯を設けた作業車両のライトにおいて、走行変速操作具または変速装置に低速変速を検知する手段を設けて前記作業灯と接続し、作業灯用スイッチをONした状態で、高速走行時には作業灯を消灯し、低速走行時には作業灯を点灯可能に構成したことを特徴とする作業車両のライト。
- 機体前部に前方を照らす前照灯と前側方を照らす作業灯を設けた作業車両のライトにおいて、前記作業灯と機体の走行速度を検知する手段とを接続し、作業灯用スイッチをONした状態で、機体の走行速度が設定速度以上となると作業灯を消灯し、設定速度未満では作業灯を点灯可能に構成したことを特徴とする作業車両のライト。
- 機体前部に前方を照らす前照灯と前側方を照らす作業灯を設けた作業車両のライトにおいて、作業操作具またはPTO変速装置に設けた作業位置を検知する手段を前記作業灯と接続し、作業灯用スイッチをONした状態で、非作業時には該作業灯を消灯し、作業時には該作業灯を点灯可能に構成したことを特徴とする作業車両のライト。
- 前記作業灯を操向ハンドルまたは操向輪の回動部に設けた角度検知手段と接続して、操向ハンドルまたは操向輪を設定角度以上回動すると、左右両方の作業灯を点灯するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の作業車両のライト。
- 前記作業灯を操向ハンドルまたは操向輪の回動部に設けた角度検知手段と接続して、操向ハンドルまたは操向輪を設定角度以上回動すると、旋回側の作業灯を点灯するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の作業車両のライト。
- 前記作業灯を操向ハンドルまたは操向輪の回動部に設けた角度検知手段と接続して、操向ハンドルまたは操向輪を設定角度以上回動すると、左右両方の作業灯の点灯と、旋回側の作業灯の点灯とを選択可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれか一項に記載の作業車両のライト。
- 機体前部に前方を照らす前照灯と前側方を照らす作業灯を設けた作業車両のライトにおいて、前照灯用スイッチと方向指示器の操作手段に連動される接点と前記作業灯と接続し、前照灯用スイッチをONした状態で、方向指示器の操作手段を操作した時に、方向指示器操作側の作業灯を点灯するように構成したことを特徴とする作業車両のライト。
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