JP2004136737A - 車載電子機器の盗難検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】盗難検出装置1のCPU11は、暗証番号により認証したユーザにより車載用ナビゲーション装置2から盗難検出装置1に入力された報知先のデータを記憶装置12に記憶させる。また、CPU11は、検出信号線C11から入力される信号の電圧レベルが時間t以上にわたってHIGHであることを検出すると、ケーブルC1が切断された、すなわち車載用ナビゲーション装置2が車輌から取り外され盗難が発生したと判別し、記憶装置12に記憶させた報知先に盗難発生を通知するとともに、警告音を発して盗難が発生したことを周囲に報知する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載された車載電子機器の盗難検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に搭載された車載機器の盗難を検出した場合に、警報を鳴らすことによって窃盗犯人を威嚇したり、車載機器の盗難が発生したことを報知する発明が公開されている。例えば、車載機器が車輌から取り外されたことを検出する圧力センサや電源電流監視センサを備え、センサが異常を検出した場合に警報を鳴らし、犯人を威嚇すると同時に周囲に報知する「車載ユニットの盗難検出装置」が公開されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、車輌に発生した異常を検出するセンサを設けて、センサが異常を検出すると、車輌に搭載された電話機から予め設定された相手先に対して、車輌で盗難が発生したことを自動的に通知する「車輌盗難対策装置」が公開されている(例えば、特許文献2)。この発明によれば、ナビゲーション装置により得られた車輌の位置の経度緯度データを特定の相手先の電話機に送信して盗難の発生を通知することもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−303040号公報(第2−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開昭63−199155号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平4−303040号公報に公開された発明では、警報手段が車輌本体側に取り付けられているため、車輌で警報鳴っても、警報が破壊されてしまうと車載機器の盗難を防止する手立てがなかった。
【0006】
一方、上記の特開昭63−199155号公報に公開された発明は、車輌自体の盗難の検出及び追跡を行うものであり、すなわち車載機器の盗難は検出しない。このため、例えば車輌を残して車載機器だけが持ち去られた場合に、車載機器の盗難が発生したことが報知されなかった。
【0007】
すなわち、従来の技術では、車載機器の盗難発生時に警報が壊された場合や車載機器自体の盗難を検出する装置がない場合には、所有者が車輌に戻ったときに初めて車載機器が盗まれたことに気づくこととなり、盗難の発見や盗難への対応が遅れるという問題があった。
【0008】
そこで本発明の課題は、車載機器の盗難発生を即時に報知し、盗難の早期発見及び迅速な対応を可能にする電子機器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、請求項1記載の発明は、車載電子機器の盗難検出装置であって、
一端が車載電子機器の接地に接続され、他端が前記車載電子機器とは独立した電源から供給される高電位電源に接続された信号線と、
前記信号線の他端側の電位変化を検出する信号電位検出部と、
前記信号電位検出部の出力信号を異常信号として外部に送信する通信装置と、
を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記信号線の一端は前記車載電子機器の接地に接続され、前記車載電子機器と前記盗難検出装置はケーブルを介して接続され、前記ケーブルが正しく接続されている場合は、前記信号線を介して前記信号電位検出部に供給する信号レベルを常時LOWレベルに保持する信号が与えられていることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、
前記信号電位検出部と通信装置との間にタイマー装置が介在され、前記信号電位検出部の出力信号を遅延させて前記通信装置に出力させるように構成したことを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記信号電位検出部の出力信号を入力信号として警報を発生する警報機を設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記車載電子機器はナビゲーション装置であることを特徴としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、車載電子機器の盗難検出装置であって、
一端が車輌のシャーシにおいて接地に接続され、他端が内蔵電源に接続された信号線と、
前記信号線の他端側の電位変化を検出する信号電位検出部と、
前記信号電位検出部の出力信号を異常信号として外部に送信する通信装置と、
を備え、
前記内蔵電源及び前記信号電位検出部並びに通信装置を車載電子機器に設けたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明に係る電子機器の第1の実施の形態及び第2の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態における盗難検出装置1の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、盗難検出装置1は、ケーブルC1によって車載用ナビゲーション装置2に接続され、更に車載用ナビゲーション装置2を介して車輌シャーシに接地されている。盗難検出装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶装置12、電源制御部13、入力レベル検出部14、タイマ15、音声出力部16、通信装置17、I/F18を備えて構成され、各部はバス19により相互にデータの送受信が可能なように接続されている。
【0017】
盗難検出装置1と車載用ナビゲーション装置2とを接続するケーブルC1は、盗難検出装置1と車載用ナビゲーション装置2を接続するケーブルであり、検出信号線C11及びデータ信号線C12を内蔵する。
検出信号線C11は、ケーブルC1の断線を検出するための信号線であり、単独で配線してもよいが、後述するように、盗難検出装置1とナビゲーション装置2を結ぶ信号ケーブルC1の中の一本を利用するのが好ましい。これは、窃盗に際してはケーブルごと切断することが多く、検出のための信号線として発見されることを防止できるからである。
データ信号線C12は、データを送受信するための信号線である。
【0018】
CPU11は、記憶装置12に記憶された各種システムプログラムを読み出して実行し、盗難検出装置1の各部を集中制御する。CPU11は、記憶装置12に記憶された報知先登録処理プログラム及び盗難発生報知処理プログラムを読み出して、後述する報知先登録処理及び盗難発生報知処理を実行する。
【0019】
CPU11は、報知先登録処理において、盗難が発生したことを報知すべき報知先のデータがI/F18を介して車載用ナビゲーション装置2から入力されると、入力された報知先のデータを記憶装置12に記憶させる。報知先のデータには、例えばメールアドレスや電話番号等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
【0020】
CPU11は、盗難発生報知処理において、ケーブルC1から入力された信号の電圧レベルがLOWからHIGHに変化したことが入力レベル検出部14によって検出されると、記憶装置12に記憶された時間tを読み出してタイマ15に計時させ、計時終了後も信号入力レベルがHIGHのままであればケーブルC1が切断されたと判別する。CPU11は、ケーブルC1が切断されると、記憶装置12に記憶された報知先に盗難発生を報知するとともに、音声出力部16によって警告音を発音させる。
【0021】
記憶装置12は、プログラムやデータが予め記録された記録媒体(図示省略)を備え、この記録媒体内に、CPU11により実行される盗難検出装置1の各種アプリケーション及びこれらのプログラムに係るデータを記憶する。例えば、記録媒体には、報知先登録処理プログラム、盗難発生報知処理プログラム、タイマ15に計時させる時間tのデータ、報知先のデータ、警告音の音声データ、ユーザを認証するための暗証番号のデータ等が記録されている。
【0022】
電源制御部13は、電池13aを備え、電池13aに蓄積された電力を盗難検出装置1の各部に供給する。この電源制御部13は、盗難検出器1を車載用ナビゲーション装置2と独立して動作させる必要性から、電池13aを備えている。電池13aは充電式蓄電池であることが好ましく、車輌の電源から充電の電力の供給を受けるように構成すればよい。電源制御部13からは高電位電源Vcc(例えば、接地電位=0vに対して、Vcc=5V)がプルアップ抵抗Rpの一端に与えられ、プルアップ抵抗Rpの他端は入力レベル検出部14の入力端に接続されている。
【0023】
入力レベル検出部14の入力端は、検出信号線C11を介してナビゲーション装置2を介して車輌のシャーシに電気的に接続され、接地電位GNDに維持されている。したがって、信号線C1の電位レベルは接地電位GNDである。
【0024】
入力レベル検出部14の入力信号は、盗難検出装置1と車載用ナビゲーション装置2がケーブルC1により正常に接続され、車載用ナビゲーション装置2を介して車輌シャーシに接地されている場合、信号線C11が車載用ナビゲーション装置2を介して車輌シャーシに接地されているため、電圧レベルLOWを検出する。一方、検出信号線C11が切断された場合、入力レベル検出部14の入力信号は、プルアップ抵抗Rpを介して高電位電圧Vccに引き上げられるため、電圧レベルHIGHを検出する。このHIGHの信号が、異常検出信号を意味する。
【0025】
タイマ15は、水晶発振器(図示省略)を備え、この発振器を分周回路(図示省略)によって分周することにより、時間、分、秒単位のカウンタを計数歩進して計時を行う。タイマ15は、CPU11から時間tのデータが入力されると計時を開始して、時間tの計時が終了すると計時終了を示すデータをCPU11に出力する。この時間tは、ケーブルC1の断線を直ちに盗難の発生とはせず、誤ってケーブルC1を外した場合等のための猶予時間である。
【0026】
音声出力部16は、スピーカ及びD/A変換部(何れも図示省略)を備え、CPUにより入力される警告音の音声データをD/A変換処理して、スピーカから出力する。
【0027】
通信装置17は、アンテナ17aを備えており、CPU11から入力される指示に従って、無線基地局(図示省略)との間で携帯通信端末用の通信プロトコルを実行し、この通信方式で設定される通信チャネルによりデータ通信を実行する。通信装置17は、CPU11により指示された報知先に盗難発生を報知するデータを送信する。
【0028】
I/F18は、盗難検出装置1と車載用ナビゲーション装置2の間でデータや制御信号等の送受信を行うインターフェースである。I/F18は、データ信号線C12を介して車載用ナビゲーション装置2のI/F27に接続される。データ信号線C12は、盗難検出装置1と車載用ナビゲーション装置2との間でデータの送受信を行うための信号線である。
【0029】
次に、図2及び図3を参照して、第1の実施の形態における盗難検出装置1のCPU11の動作を説明する。
なお、以下に示す図2及び図3のフローチャートに記述されている各機能を実現する為のプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶装置12に格納されており、CPU11は、このプログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、盗難検出装置1に外部機器と接続するためのインターフェイスを設けて、外部機器から供給されるプログラムやデータを利用して、或いはケーブルC1を介して車載用ナビゲーション装置2から入力されるプログラムやデータを利用して、盗難検出装置1特有の動作を実行することとしてもよい。
【0030】
図2は、第1の実施の形態において盗難検出装置1のCPU11により実行される報知先登録処理を示すフローチャートである。図2に示す報知先登録処理において、CPU11は、I/F18を介して車載用ナビゲーション装置2から暗証番号が入力されたか否かを判別する(ステップS1)。CPU11は、暗証番号の入力がなければ(ステップS1;NO)、待機を続け、暗証番号が入力されると(ステップS1;YES)、記憶装置12に記憶された暗証番号のデータを読み出して(ステップS2)、車載用ナビゲーション装置2から入力された暗証番号と一致するか否かを判別する(ステップS3)。
【0031】
CPU11は、車載用ナビゲーション装置2から入力された暗証番号が記憶装置12に記憶された暗証番号が一致しないと判別すると(ステップS3;NO)、暗証番号の認証エラーを示すデータをI/F18を介して車載用ナビゲーション装置2に送信し(ステップS7)、報知先登録処理を終了する。一方、CPU11は、ステップS3において暗証番号を認証した場合には(ステップS3;YES)、I/F18を介して車載用ナビゲーション装置2から報知先の登録を指示するデータが入力されたか否かを判別し(ステップS4)、入力がなければ(ステップS4;NO)、待機を続け、入力があると(ステップS4;YES)、車載用ナビゲーション装置2から報知先のデータが入力されたか否かを更に判別する(ステップS5)。
【0032】
CPU11は、車載用ナビゲーション装置2から報知先のデータが入力されなければ(ステップS5;NO)、待機を続け、報知先のデータが入力されると(ステップS5;YES)、入力された報知先のデータを記憶装置12に記憶させ(ステップS6)、報知先登録処理を終了する。
【0033】
図3は、第1の実施の形態における盗難検出装置1のCPU11により実行される盗難発生報知処理を示すフローチャートである。図3に示す盗難発生報知処理において、CPU11は、入力レベル検出部14により検出信号線C11から入力される信号の電圧レベルがLOWからHIGHに変化したことが検出されたか否かを判別し(ステップS11)、変化が検出されなければ(ステップS11;NO)、待機を続ける。一方、CPU11は、入力レベル検出部14により電圧レベルがLOWからHIGHに変化したことが検出されると(ステップS11;YES)、記憶装置12に記憶された時間tを読み出してタイマ15に入力し、計時を開始させる(ステップS12)。
【0034】
次いで、CPU11は、時間tの計時終了を示すデータがタイマ15から入力されたか否かを判別し(ステップS13)、入力がなければ(ステップS13;NO)、待機を続け、計時終了を示すデータが入力されると(ステップS13;YES)、入力レベル検出部14により検出される検出信号線C11からの電圧レベルがHIGHのままであるか否かを判別する(ステップS14)。
【0035】
CPU11は、ステップS14において、検出信号線C11から入力される電圧レベルがLOWとなっていれば(ステップS14;NO)、盗難発生報知処理を終了し、一方、電圧レベルがHIGHのままである場合には(ステップS14;YES)、記憶装置12から報知先のデータを読み出して(ステップS15)、通信装置17により報知先に盗難発生を報知するデータを送信する(ステップS16)。次いで、CPU11は、記憶装置12に記憶された警告音の音声データを音声出力部16により出力させ(ステップS17)、盗難発生報知処理を終了する。
【0036】
以上説明したように、本第1の実施の形態における盗難検出装置1のCPU11は、暗証番号により認証したユーザにより車載用ナビゲーション装置2から盗難検出装置1に入力された報知先のデータを記憶装置12に記憶させる。また、CPU11は、検出信号線C11から入力される信号の電圧レベルが時間t以上にわたってHIGHであることを検出すると、ケーブルC1が切断された、すなわち車載用ナビゲーション装置2が車輌から取り外されて盗難が発生したと判別し、記憶装置12に記憶させた報知先に盗難発生を通知するとともに、警告音を発して周囲に報知する。
【0037】
したがって、本第1の実施の形態による盗難検出装置1によれば、車載用ナビゲーション装置2の盗難が発生すると、直ちに指定された報知先に報知することができる。このため、車輌の所有者や警察等が盗難の早期発見と盗難に対する迅速な対応を行うことが可能となる。
【0038】
また、警告音を発することにより盗難の発生を周囲に報知できるため、窃盗犯人を威嚇する効果が期待できる。
【0039】
(第2の実施の形態)
まず、構成を説明する。
図4は、本第2の実施の形態における盗難検出装置1及び車載用ナビゲーション装置2の機能的構成を示すブロック図である。図4に示すように、本第2の実施の形態では、盗難検出装置1は車載用ナビゲーション装置2に内蔵され、データ送受信用のデータ信号線C31を介して車載用ナビゲーション装置2に接続されている。また、盗難検出装置1は検出信号線C21を介して車輌シャーシに接地される。この検出信号線C21は、検出信号線C21の断線を検出するための信号線である。
【0040】
ナビゲーション装置2は、各部を集中制御するCPU21、表示部22aとタッチパネル22bを備えた入力表示装置22、CPU11により処理中のデータを一時的に格納するワークエリアを形成するメモリ23、地図DB(Data Base)24aを備えるとともに、CPU21により使用される各種システムプログラムやアプリケーションプログラムを記憶する記憶装置24、GPS(Global Positioning System)ユニット25、角度センサや位置センサを備えて車輌の相対的な位置変化のデータをCPU21に出力する自動航法ユニット26、盗難検出装置1と接続するためのインターフェイスであるI/F27により構成され、各部は相互にデータの送受信が可能なようにバス28により接続される。また、車載用ナビゲーション装置2は、I/F27によりデータ信号線31を介して盗難検出装置1に接続される。
【0041】
CPU21は、記憶装置24に記憶された各種システムプログラムを読み出して実行し、車載用ナビゲーション装置2の各部を集中制御する。CPU21は、データ信号線C31及びI/F27を介して盗難検出装置1から報知先のデータと位置情報の送信を指示するデータが入力されると、GPSユニット25により検出された現在位置の位置情報のデータを報知先に送信させる。
【0042】
GPSユニット25は、GPSアンテナ25aを備え、地球低軌道に打ち上げられたGPS衛星から送信SれるGPS信号を受信する。GPSユニット25は、受信したGPS信号に基づいて車載用ナビゲーション装置2の絶対的な現在位置を検出して、CPU11に出力する。また、GPSユニット25は、CPU11から報知先のデータが入力されると、現在の位置情報のデータを報知先に送信する。
【0043】
車載用ナビゲーション装置2に内蔵された盗難検出装置1は、図4に示すように、CPU11、記憶装置12、電池13aを備えた電源制御部13、入力レベル検出部14、タイマ15、音声出力部16、通信装置17、I/F18により構成され、各部はバス19により接続される。
【0044】
以下、本実施の形態における盗難検出装置1の構成を説明するが、第1の実施の形態における盗難検出装置1と同一の構成部には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0045】
CPU11は、記憶装置12に記憶された各種システムプログラムを読み出して実行し、盗難検出装置1の各部を集中制御する。CPU11は、記憶装置12に記憶された報知先登録処理プログラム及び盗難発生報知・追跡処理プログラムを読み出して、報知先登録処理及び後述の盗難発生報知・追跡処理を実行する。なお、本第2の実施の形態における報知先登録処理は第1の実施の形態と同様の処理であるため、その説明を省略する。
【0046】
CPU11は、盗難発生報知・追跡処理において、検出信号線C21が切断されたか否かを判別し、検出信号線C21が切断されると、音声出力部16によって警告音を発音させる。また、CPU11は、検出信号線C21の切断時にナビゲーション装置2から現在の位置情報を取得して、通信装置17により現在の位置情報を記憶装置12に予め記憶された報知先に報知する。
【0047】
記憶装置12は、プログラムやデータが予め記録された記録媒体(図示省略)を備え、この記録媒体内に報知先登録処理プログラム、盗難発生報知・追跡処理プログラム、タイマ15に計時させる時間tのデータ、報知先のデータ、警告音の音声データ、ユーザを認証するための暗証番号のデータ等が記録されている。
【0048】
I/F18は、車載用ナビゲーション装置2と接続するためのインターフェイスであり、データ信号線31を介して車載用ナビゲーション装置2のI/F27と接続し、これらの2装置間のデータの送受信を行う。
【0049】
入力レベル検出部14は、盗難検出装置1が検出信号線C21を介して車輌シャーシに正常に接地されている場合には、高電位電源Vccの電圧レベルLOWを検出する。一方、入力レベル検出部14は、検出信号線C21が切断された場合には、高電位電源Vccから供給された電力がプルアップ抵抗Rpを介して高電位電圧に引き上げられるため、電圧レベルHIGHを検出する。
【0050】
次いで、図5を参照して本第2の実施の形態における盗難検出装置1のCPU11の動作を説明する。
【0051】
図5は、盗難検出装置1のCPU11により実行される盗難発生報知・追跡処理を示すフローチャートである。図5に示す盗難発生放置・追跡処理において、CPU11は、入力レベル検出部14により検出信号線C21から入力される信号の電圧レベルがLOWからHIGHに変化したことが検出されたか否かを判別し(ステップS21)、変化が検出されなければ(ステップS21;NO)、待機を続ける。一方、CPU11は、入力レベル検出部14により電圧レベルがLOWからHIGHに変化したことが検出されると(ステップS21;YES)、記憶装置12に記憶された時間tを読み出してタイマ15に入力し、計時を開始させる(ステップS22)。
【0052】
次いで、CPU11は、時間tの計時終了を示すデータがタイマ15から入力されたか否かを判別し(ステップS23)、入力がなければ(ステップS23;NO)、待機を続け、計時終了を示すデータが入力されると(ステップS23;YES)、入力レベル検出部14により検出される検出信号線C21からの電圧レベルがHIGHのままであるか否かを判別する(ステップS24)。
【0053】
CPU11は、ステップS24において、検出信号線C21から入力される電圧レベルがLOWとなっていれば(ステップS24;NO)、そのまま盗難発生報知・追跡処理を終了する。一方、電圧レベルがHIGHのままである場合は(ステップS24;YES)、音声出力部16から警告音を出力させて(ステップS25)、I/F18により車載用ナビゲーション装置2から現在の位置情報を取得する(ステップS26)。
【0054】
続いて、CPU11は、記憶装置12から報知先のデータを読み出し(ステップS27)、通信装置17を利用して報知先に盗難発生を通知するとともに、現在の位置情報を送信して(ステップS28)、盗難発生報知・追跡処理を終了する。
【0055】
以上説明したように、本第2の実施の形態における盗難検出装置1のCPU11は、検出信号線C21から入力される信号の電圧レベルが時間t以上にわたってHIGHであることを検出すると、検出信号線C21が切断された、すなわち車載用ナビゲーション装置2が車輌から取り外され盗難が発生したと判別し、記憶装置12に記憶された報知先に盗難発生を通知する。また、警告音を発して盗難が発生したことを周囲に報知するとともに、通信装置17を利用して指定された報知先に車載用ナビゲーション装置2の現在位置を通知する。
【0056】
したがって、本第2の実施の形態の盗難検出装置1によれば、車載用ナビゲーション装置2の盗難が発生すると、予め設定された報知先に直ちに盗難発生を報知することができる。このため、車輌の所有者や警察等の機関が盗難の早期発見と盗難に対する迅速な対応を行うことが可能となる。
【0057】
また、車載用ナビゲーション装置2が盗難され車輌外に持ち出されても、車載用ナビゲーション装置2の現在位置が報知先に常時報知されるため、盗まれた装置の場所を追跡できる。これにより、盗まれた車載用ナビゲーション装置2を取り戻したり、窃盗犯人を追跡できる可能性が高くなる。
【0058】
更に、車載用ナビゲーション装置2に盗難検出装置1を内蔵させたことにより、車載用ナビゲーション装置2が持ち出されると窃盗犯人は警報が鳴りつづける装置を保持しなければならず、犯人を威嚇し続けることができる。
【0059】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記の各実施の形態では、盗難検出装置1を車載用ナビゲーション装置2に接続して盗難を防止する例について説明したが、盗難検出装置1は車載用ナビゲーション装置2以外の車載機器にも接続可能であり、接続された車載機器の盗難を防止する。例えば、車輌に取り付けられるオーディオ機器やアクセサリ類を検出信号線により盗難検出装置1に接続してもよい。
【0060】
また、上記実施の形態では、図1及び図4に示すように入力レベル検出部14がプルアップ抵抗Rpを利用してケーブルの切断を検出することとしたが、これに限らず、例えばプルアップ抵抗の代わりにダイオードを使用することも可能である。
【0061】
更に、盗難検出装置1内に入力レベル検出部14を設けずに、信号の電圧レベルHIGH又はLOWを検出するための閾値を記憶装置12に予め記憶させておき、CPU11がこの閾値を利用して検出信号線C11,21から入力される信号の電圧レベルを検出することも可能である。
【0062】
その他、本発明を適用した盗難検出装置1の細部構成、および詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、車載機器の盗難発生を即時に報知し、盗難の早期発見及び迅速な対応を行うことを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態における盗難検出装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCPU11により実行される報知先登録処理を示すフローチャートである。
【図3】図1のCPU11により実行される盗難発生報知処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明を適用した第2の実施の形態における盗難検出装置1を車載用ナビゲーション装置2に内蔵した場合の盗難検出装置1及び車載用ナビゲーション装置2の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】図3のCPU11により実行される盗難報知・追跡処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 盗難検出装置
2 車載用ナビゲーション装置
11,21 CPU
12,24 記憶装置
13 電源制御部
13a 電池
14 入力レベル検出部
15 タイマ
16 音声出力部
17 通信装置
17a,25a アンテナ
18,27 I/F
19,28 バス
22 入力表示装置
22a 表示部
23b タッチパネル
24a 地図DB
25 GPSユニット
26 自律航法ユニット
C1 ケーブル
C11,C21 検出信号線
C12,C31 データ信号線
Claims (6)
- 一端が車載電子機器の接地に接続され、他端が前記車載電子機器とは独立した電源から供給される高電位電源に接続された信号線と、
前記信号線の他端側の電位変化を検出する信号電位検出部と、
前記信号電位検出部の出力信号を異常信号として外部に送信する通信装置と、
を備えたことを特徴とする車載電子機器の盗難検出装置。 - 前記信号線の一端は前記車載電子機器の接地に接続され、前記車載電子機器と前記盗難検出装置はケーブルを介して接続され、前記ケーブルが正しく接続されている場合は、前記信号線を介して前記信号電位検出部に供給する信号レベルを常時LOWレベルに保持する信号が与えられていることを特徴とする請求項1記載の車載電子機器の盗難検出装置。
- 前記信号電位検出部と通信装置との間にタイマー装置が介在され、前記信号電位検出部の出力信号を遅延させて前記通信装置に出力させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車載電子機器の盗難検出装置。
- 前記信号電位検出部の出力信号を入力信号として警報を発生する警報機を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車載電子機器の盗難検出装置。
- 前記車載電子機器はナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車載電子機器の盗難検出装置。
- 一端が車輌のシャーシにおいて接地に接続され、他端が内蔵電源に接続された信号線と、
前記信号線の他端側の電位変化を検出する信号電位検出部と、
前記信号電位検出部の出力信号を異常信号として外部に送信する通信装置と、
を備え、
前記内蔵電源及び前記信号電位検出部並びに通信装置を車載電子機器に設けたことを特徴とする車載電子機器の盗難検出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002301887A JP2004136737A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 車載電子機器の盗難検出装置 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007011881A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Fuji Denki Kogyo Kk | パイプ状振動検出体、パイプ状振動検出連結体及び防犯装置 |
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JP2015131520A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | 矢崎総業株式会社 | 断線検知装置 |
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- 2002-10-16 JP JP2002301887A patent/JP2004136737A/ja active Pending
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