JP2000215374A - 盗難防止システム - Google Patents

盗難防止システム

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JP2000215374A
JP2000215374A JP1655299A JP1655299A JP2000215374A JP 2000215374 A JP2000215374 A JP 2000215374A JP 1655299 A JP1655299 A JP 1655299A JP 1655299 A JP1655299 A JP 1655299A JP 2000215374 A JP2000215374 A JP 2000215374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の移動体通信回線網及び携帯型通信機器
を利用して、簡易かつ安価に構築することができ、か
つ、盗難、紛失等の携行品の異常状態の発生を早期に報
知するとともに、携行品の所在をいち早く認識して、手
元に取り戻すことができる盗難防止システムを提供す
る。 【解決手段】 携行品に30に装着された端末通信機1
0と、所有者40が所持するPHS20との離間距離が
近い場合には、端末通信機10とPHS20とが直接双
方向通信(第2の通信モード)を行い、端末通信機10
とPHS20との離間距離が所定の距離以上の場合に
は、PHS20が端末通信機10との直接の双方向通信
の遮断状態を検知して警報等を発するとともに、端末通
信機10がPHS20との直接の双方向通信の遮断状態
を検知して、既存の移動体通信回線網を介してPHS2
0に特定情報を通知する(第1の通信モード)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難防止システム
に関し、特に、携行品の盗難や紛失等の異常状態の発生
を所有者にいち早く報知し、携行品を所有者の手元に早
期に取り戻すことができる盗難防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鞄や貴重品等の携行品の置き引き
や盗難、紛失等を防止する装置(以下、盗難防止装置と
総称する)としては、図13に示すように、携行品30
に装着された送信装置10´から、所有者40が所持す
る受信装置20´に常時あるいは一定の時間間隔で無線
により監視信号S´を送信し[図13(a)]、携行品
30が盗難、紛失等により所有者40から離間して、監
視信号S´が受信されなくなった場合に受信装置20´
に備えられたブザー等の警報を鳴動する[図13
(b)]ものが知られている。図13に示したような盗
難防止装置においては、送信装置10´及び受信装置2
0´が専用の通信装置により構成されているため、一対
の送信装置10´及び受信装置20´を一組として購入
し、使用する必要がある。また、携行品30が盗難、紛
失に遭ったことはブザー等により所有者40に報知され
るが、携行品30の所在を特定することはできなかっ
た。
【0003】一方、近年、移動体通信回線網を利用した
簡易型携帯電話(Personal Handyphone System;以下、
PHSと略記する)やデジタル携帯電話(Personal Dig
italCellular;以下、PDCと略記する)、自動車電話
等の携帯型通信機器が急激に普及している。このような
移動体通信システムは、いずれも各携帯型通信機器と通
信エリアをカバーする基地局とが、常時双方向通信を行
うことによって、各携帯型通信機器の識別や概略位置の
検出が行われている。したがって、このような移動体通
信システムの機能を利用して、上述したような盗難、紛
失等により所在が不明となった携行品の所在を特定する
技術が、たとえば特開平9−128663号公報等に記
載されている。
【0004】例えば、特開平9−128663号公報に
よれば、図14に示すように、PHS通信システムを利
用して、携行品30に装着された無線通信装置10″の
位置情報を制御局装置70´内のデータベースに登録し
て管理し、携行品30の盗難、紛失等による所有者40
からの問い合わせに対して、PHS通信システムの提供
業者等のオペレータが無線通信装置10″の位置を回答
することにより、あるいは、コンピュータやファクシミ
リ、電子手帳等の情報端末機器90により制御局装置7
0´にアクセスすることにより、携行品30の所在を示
す位置情報を取得するものである。なお、図14におい
て、50は基地局(PHSアンテナ)、60はエリア交
換機、80は公衆回線網であり、これらによって、移動
体通信回線網100´が構成される。
【0005】また、特開平9−128663号公報に
は、所有者40が無線通信装置10″から送信される監
視信号を直接受信する受信カード20″を常時所持する
ことにより、所定時間以上、監視信号を受信できなかっ
た場合に、警報音を鳴動して携行品30の盗難や紛失等
の発生を所有者40にいち早く報知することが記載され
ている。なお、携行品の所在の位置精度を一層向上させ
るための技術として、全地球的測位システム(Global P
ositioning System:以下、GPSと略記する)を利用
するものも知られており、携行品に装着される無線通信
装置にGPS衛星からの信号を受信してGPS位置情報
を生成するGPS機能部を設けて、携行品のGPS位置
情報を移動体通信回線網を介して所有者側に通知するこ
とが、たとえば特開平9−128663号公報や特開平
10−262279号公報等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来技術においては、以下に示すような問題が
あった。携行品の所有者から移動体通信システムの提供
業者への問い合わせやコンピュータ等の情報機器による
アクセスによらなければ、携行品の所在を示す位置情報
を取得することができないため、携行品の所有者や移動
体通信システムの提供業者の人的及び物的な負担が大き
い。また、所有者が情報端末機器等を所持していない場
合には、早期に携行品の所在を確認することができず、
手元に取り戻すことが一層困難となる。複数の携行品の
各々に装着された送信装置や無線通信装置に対応させて
複数の受信装置等を常時所持しなければならないうえ、
受信装置等が携行品の異常状態の発生を報知する機能の
みを有する専用の通信装置であるため、管理が煩雑にな
るとともに、安価にシステムを構築することが困難であ
る。近年、急激に普及しているノート型パーソナルコン
ピュータ(以下、ノートパソコンと略記する)や携帯情
報端末(Personal Digital Assistant:以下、PDAと
略記する)等が盗難、紛失等した場合、鞄や貴金属類等
の物的な価値よりも、ノートパソコンやPDAに記憶さ
れている個人情報や企業情報等の知的価値の損害を被る
ことが多いが、このような損害の防止についてほとんど
考慮されていない。
【0007】そこで、本発明は、上述した問題を解決す
ることを目的とし、既存の移動体通信回線網及び携帯型
通信機器を利用して、簡易かつ安価に構築することがで
き、かつ、盗難、紛失等の携行品の異常状態の発生を早
期に報知するとともに、携行品の所在をいち早く認識し
て、手元に取り戻すことができる盗難防止システムを提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の盗難防止
システムは、携行品に装着された第1の通信機器と、前
記第1の通信機器と双方向通信を行う第2の通信機器
と、を備え、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器
との離間距離が、所定の範囲内の場合には、前記第1及
び第2の通信機器が直接、前記双方向通信を行い、前記
第1の通信機器と前記第2の通信機器との離間距離が、
前記所定の範囲外の場合には、前記第2の通信機器が前
記第1の通信機器との通信状態の変化を検知して、前記
携行品の離間状態を報知するとともに、前記第1の通信
機器が前記第2の通信機器との通信状態の変化を検知し
て、所定の通信回線網を介して前記第2の通信機器に特
定情報を通知することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の盗難防止システムは、請求
項1記載の盗難防止システムにおいて、前記通信回線網
は、前記第1及び第2の通信機器の位置情報を検出する
機能を有し、前記第2の通信機器は、前記通信回線網に
より取得される前記第1の通信機器の位置情報に基づい
て、前記携行品の所在情報を報知することを特徴とす
る。請求項3記載の盗難防止システムは、請求項1又は
2記載の盗難防止システムにおいて、前記第1の通信機
器は、全地球的測位システムによるGPS位置情報を生
成する機能を有し、前記第2の通信機器は、前記通信回
線網を介して取得される前記第1の通信機器のGPS位
置情報に基づいて、前記携行品の所在情報を報知するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4記載の盗難防止システムは、請求
項1乃至3のいずれかに記載の盗難防止システムにおい
て、少なくとも第2の通信機器は、既存の移動体通信回
線網を利用する携帯型通信機器であることを特徴とす
る。請求項5記載の盗難防止システムは、請求項1乃至
4のいずれかに記載の盗難防止システムにおいて、前記
第1の通信機器は、複数の異なる携行品の各々に装着さ
れ、かつ、単一の前記第2の通信機器と個別に前記双方
向通信を行うことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の盗難防止システムは、請求
項1乃至5のいずれかに記載の盗難防止システムにおい
て、前記第1の通信機器は、前記携行品にあらかじめ組
み込まれていることを特徴とする。請求項7記載の盗難
防止システムは、請求項6記載の盗難防止システムにお
いて、前記携行品は、情報端末機器であり、かつ、前記
第1の通信機器は、前記情報端末機器の動作状態を監視
して、該動作状態に基づく情報を前記第2の通信機器に
通知することを特徴とする。請求項8記載の盗難防止シ
ステムは、請求項1乃至7のいずれかに記載の盗難防止
システムにおいて、前記第1及び第2の通信機器は、あ
らかじめ設定された時間間隔で、前記双方向通信を行う
ことを特徴とする。請求項9記載の盗難防止システム
は、請求項1乃至8のいずれかに記載の盗難防止システ
ムにおいて、前記第1及び第2の通信機器は、前記双方
向通信を行う時間間隔を任意に設定可能であることを特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る盗難防止シス
テムについて、実施の形態を示して具体的に説明する。 <第1の実施形態>本発明に係る盗難防止システムの第
1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は、第1の実施形態の盗難防止システムを示す概略図で
ある。ここで、従来技術と同等の構成については、同一
の符号を付して説明する。図1において、10は第1の
通信機器を構成する端末通信機、20は第2の通信機器
を構成するPHS、30は鞄や貴重品等の携行品、40
は携行品の所有者、50a、50bは基地局(PHSア
ンテナ)、60a、60bはエリア交換機、70はデー
タベースを備えた制御局、80は公衆回線網である。こ
こで、基地局50a、50b、エリア交換機60a、6
0b、制御局70、公衆回線網80等により、移動体通
信回線網100が構成される。
【0013】次に、端末通信機10、PHS20及び移
動体通信回線網100について、順次説明する。 A.端末通信機10 図2は、本実施形態に適用される端末通信機の概略構成
を示すブロック図である。図2において、11は第1の
通信部、12は第2の通信部、13は制御部、14はメ
モリ、15はタイマー、16は報知部、17は電源部で
ある。第1の通信部11は、通常のPHS通信システム
を構成する既存の移動体通信回線網100を利用する通
信機能を有し、当該通信回線網を介して、所有者40が
所持するPHS20に所定の報知情報(特定情報)を通
知する。以下、移動体通信回線網100を介してPHS
20と信号情報を送受信する通信処理を第1の通信モー
ドをいう。ここで、所定の報知情報とは、携行品の盗難
や紛失等の異常状態の発生を認識させる情報であって、
PHS20側に通常設けられている音声入出力部、表示
パネル、バイブレータ等の報知機能を利用して、音声メ
ッセージやブザー等による警報音の発生、文字メッセー
ジや画像情報の表示、バイブレータによる振動等の方法
により所有者40に報知される。
【0014】第2の通信部12は、通常のPHS通信シ
ステムが有するPHS相互の直接的な交信機能(トラン
シーバ通信機能)を有し、特定周波数、特定コード等に
よりあらかじめ設定された携行品固有の認識情報(I
D)を、移動体通信回線網100を介すことなく直接P
HS20に送信し、PHS20からその確認情報等を受
信する。以下、トランシーバ通信機能を利用してPHS
20と直接信号情報を送受信する通信処理を第2の通信
モードをいう。制御部13は、第1の通信部11及び第
2の通信部12における通信処理全般、PHS20との
通信状態の変化に基づく所有者40との離間距離の判断
処理、PHS20と送受信する信号情報の処理等を内部
メモリに格納されたプログラムにしたがって実行する。
【0015】特に、PHS20との通信状態の変化に基
づく離間距離の判断処理においては、PHS20との直
接の双方向通信が確保されているか否かに基づいて、携
行品30と所有者40との離間距離を判断し、第1及び
第2の通信モードを切り替える制御を実行する。具体的
には、端末通信機10とPHS20との通信状態におい
て、直接の双方向通信が確保されている場合には、携行
品30と所有者40が近接していると判断し、第2の通
信部12によりPHS20と直接双方向通信を行う第2
の通信モードが継続される。一方、端末通信機10とP
HS20との直接の双方向通信が遮断、あるいは、途切
れた場合には、携行品30と所有者40が所定の距離以
上に離間していると判断し、第1の通信部11により移
動体通信回線網100を介してPHS20と双方向通信
を行う第1の通信モードを実行する。
【0016】メモリ14は、本実施形態に係る盗難防止
システムの機能を実現するために必要なプログラム、P
HS20に送信する報知情報、後述する報知部16によ
り報知する音声情報や画像情報等を格納する。タイマー
15は、あらかじめ設定された時間間隔でPHS20と
の双方向通信を実行させるためのタイミング信号を制御
部13に送出する。ここで、タイマー15への時間間隔
の設定方法としては、端末通信機10に設けられた設定
スイッチ等を操作することにより任意の時間間隔を設定
するハードウェア的な設定方法のほか、PHS20から
の制御信号に基づいてタイマー設定プログラムを操作す
ることにより任意の時間間隔を設定するソフトウェア的
な設定方法を適用するものであってもよい。
【0017】また、設定される時間間隔は、あらかじめ
固定された時間間隔であってもよいし、所有者等によっ
て任意に設定される可変の時間間隔であってもよく、さ
らに、一定の周期で時間間隔を規定するもののほか、常
時双方向通信を規定するものであってもよい。したがっ
て、あらかじめ固定された時間間隔を設定した場合に
は、PHS20との直接の双方向通信が遮断等されたと
き、携行品30が盗難や紛失等により所有者40の手元
から離れた状態を検出することができる。
【0018】一方、時間間隔を任意に設定する場合に
は、例えば、第2の通信モードにおける直接の双方向通
信を常時行うように設定することにより、携行品30が
盗難や紛失等により所有者40の手元から離れた状態を
いち早く報知することができ、第1の通信モードにおけ
る移動体通信回線網を介しての双方向通信を一定時間間
隔で行うように設定することにより、電源の消耗を抑制
しつつ、携行品30の所在を通知し続けることができ
る。また、手元から離れた後は、電池電圧が下がるほど
第1の通信モードにおける移動体通信回線網を介しての
通信時間間隔を広げ、現在の位置情報をとりながら電池
電源の消耗を抑制することもできる。
【0019】報知部16は、ブザー、音声出力部、表示
パネル等を有し、PHS20からの制御信号に基づい
て、盗難の犯人を驚かせるための警報音や、周囲の人に
携行品の所在を報知するための音声情報や文字情報等を
出力する。ここで、警報音は、盗難犯人を驚かせるため
に十分な音量や音調に自動調整されて出力が行われ、ま
た、音声情報や文字情報等には、所有者本人への直接の
連絡や、他人に拾われた場合に警察を介しての連絡が容
易になるように、所有者名や住所、連絡先等の情報を含
めたものであることが好ましい。電源部17は、端末通
信機10の諸機能部に動作用電源を供給する。
【0020】B.PHS20 図3は、本実施形態に適用されるPHSの概略構成を示
すブロック図である。図3において、21は第1の通信
部、22は第2の通信部、23は制御部、24はメモ
リ、25はタイマー、26は報知部、27はキー操作
部、28はインターフェース(I/F)部、29は電源
部である。ここで、上述した端末通信機10と同一の構
成については、その説明を簡略化する。第1の通信部2
1は、上述した端末通信機における第1の通信部11と
同様に、既存の移動体通信回線網100を利用する通信
機能を有し、当該通信回線網を介して、端末通信機10
からの報知情報を受信するとともに、端末通信機10へ
の所定の制御信号を送信する通信処理(第1の通信モー
ド)を行う。第2の通信部22は、上述した端末通信機
における第2の通信部12と同様に、PHS相互の直接
的な交信機能を有し、特定周波数、特定コード等により
端末通信機10から送信される携行品固有の認識IDを
受信するとともに、端末通信機10にその確認信号を送
信する通信処理(第2の通信モード)を行う。
【0021】制御部23は、PHS20が本来有してい
る通常の通信機能を制御することに加え、第1の通信部
21及び第2の通信部22における通信処理全般、端末
通信機10との通信状態の変化に基づく携行品30との
離間距離の判断処理、端末通信機10と送受信する信号
情報の処理等、盗難防止機能特有の処理を内部メモリに
格納されたプログラムにしたがって実行する。特に、端
末通信機10との通信状態の変化に基づく離間距離の判
断処理においては、端末通信機10との直接の双方向通
信が確保されているか否かに基づいて、携行品30と所
有者40との距離を判断し、第1及び第2の通信モード
を切り替える制御を実行する。具体的には、端末通信機
10とPHS20との直接の双方向通信が確保されてい
る場合には、携行品30と所有者40が近接していると
判断し、第2の通信部22により端末通信機10と直接
双方向通信を行う第2の通信モードが継続される。
【0022】一方、端末通信機10とPHS20との直
接の双方向通信が遮断、あるいは、途切れた場合には、
携行品30と所有者40が所定の距離以上に離間してい
ると判断し、後述する報知部26を介して携行品30の
盗難又は紛失を報知する警報音等を出力するとともに、
第1の通信部21により移動体通信回線網100を介し
て端末通信機10と報知情報や制御信号の送受信を行う
第1の通信モードを実行する。メモリ24は、通常のP
HSの通信機能を実現するために必要なプログラムや情
報に加え、本実施形態に係る盗難防止システムの機能を
実現するために必要なプログラム、端末通信機10に送
信する制御信号、後述する報知部26により報知する音
声情報や画像情報等を格納する。タイマー25は、あら
かじめ設定された時間間隔で端末通信機10と直接双方
向通信を行うためのタイミング信号を制御部23に送出
する。なお、PHS通信システムに使用される携帯型通
信機器は、通常、時間表示やアラーム機能を標準で備え
ているため、このような計時機能を本実施形態における
タイマーとして利用するように構成してもよい。また、
タイマー25は、上述したタイマー15と同様に時間間
隔を設定することができる。
【0023】報知部26は、PHS20が通信機能用に
本来備えている、音声入出力部26a、表示パネル26
b、バイブレータ26c等により構成されている。報知
部26は、携行品30が所有者40の手元から離れたこ
とを検知した制御部23からの命令にしたがって、あら
かじめメモリ24に格納されている報知情報を出力す
る。ここで、報知情報の出力とは、音声入出力部26a
による音声メッセージの再生、表示パネルへの文字情報
の表示等であり、これらの出力にバイブレータ26cに
よる振動や着信音による報知を組み合わせることによっ
て、携行品30の盗難や紛失等の異常状態の発生をいち
早く所有者40に通知する。
【0024】キー操作部27は、PHS20が本来備え
ているダイヤルボタン、電源ON/OFFボタン、メニ
ューボタン、モード設定ボタン、セレクトボタン等であ
って、これらのボタンに本実施形態に係る盗難防止機能
の設定/解除、端末通信機10の認識IDやタイマー設
定の機能を持たせることができる。例えば、モード設定
ボタンにより盗難防止機能の設定、解除を行い、メニュ
ーボタン及びダイヤルボタンにより端末通信機10の認
識IDやタイマーを設定する。I/F部28は、PHS
20とパソコン等の周辺機器との情報の送受を仲介する
ものであって、移動体通信回線網100を介して受信す
る報知情報等の表示出力、及び、PHS20から送信す
る制御信号や設定情報等の入力を可能とする。電源部2
9は、PHS20の本来の通信機能部及び上述した各盗
難防止機能部に動作用電源を供給する。
【0025】C.移動体通信回線網100 移動体通信回線網100は、PHS通信システムを構成
する既存の通信回線網であって、個別の通信エリアをカ
バーする複数の基地局50a、50bを統括するエリア
交換機60a、60bと、エリア交換機60a、60b
を介して収集される各携帯型通信機器に関する認識ID
や位置情報等を登録、管理する制御局70、エリア交換
機60a、60b相互、及び、制御局70を接続する公
衆回線網80等を有して構成されている。このような移
動体通信回線網100は、周知のように、各通信エリア
内の携帯型通信機器と、当該エリアをカバーする基地局
とが常時認識IDや位置情報等を送受信し、各々の携帯
型通信機器の位置情報等が制御局70のデータベースに
登録、蓄積され、管理されている。そして、携帯型通信
機器を呼び出す場合には、制御局70のデータベースに
位置情報を問い合わせ、携帯型通信機器が存在する通信
エリアをカバーする基地局を統括するエリア交換機から
複数の通信エリアに対して一斉呼び出しを行う。一方、
携帯型通信機器からの発信は、携帯型通信機器が存在す
る通信エリアをカバーする基地局を介して公衆回線網8
0に接続される。
【0026】次に、本実施形態に係る盗難防止システム
の動作手順について、図面を参照して説明する。図4
は、本実施形態における動作手順を示すフローチャート
であり、図5は、動作手順(その1)を説明するための
概念図であり、図6は、動作手順(その2)を説明する
ための概念図である。なお、必要に応じて、上述した図
1乃至図3を参照する。図4に示すように、まず、端末
通信機10及びPHS20の双方において、盗難防止機
能の開始の設定を行うと(S101)、端末通信機10
及びPHS20は、第2の通信部12、22を介して直
接双方向通信を行う第2の通信モードに設定されて(S
102)、図5(a)に示すように、一定時間間隔で、
あるいは、常時、端末通信機10とPHS20との間で
認識ID及び確認信号の送受信が行われる(S10
3)。ここで、端末通信機10及びPHS20の制御部
13、23は、第2の通信モードにおける信号の遮断や
途切れを随時検知して、通信状態が確保されているか否
かを監視する(S104)。
【0027】そして、制御部13、23は、第2の通信
モードにおける通信状態が確保されている場合には、携
行品30が所有者40の手元にあるものと判断して、引
き続き通信状態の変化を監視する。一方、第2の通信モ
ードにおける通信状態が遮断された場合、すなわち、図
5(b)に示すように、PHS20の制御部23が端末
通信機10からの認識IDを含む信号が途絶えたことを
検知した場合には、盗難や紛失等により携行品30が所
有者40の手元から離れたと判断して(S105)、P
HS20は報知部26から警報等の情報を出力し(S1
06)、所有者40に携行品30が盗難又は紛失したこ
とを通知するとともに、第1の通信部21により移動体
通信回線網100を介して双方向通信を行う第1の通信
モードに切り替える(S107)。
【0028】一方、端末通信機10の制御部13がPH
S20からの確認信号が途絶えたことを検知した場合に
は、直ちに第1の通信部11により移動体通信回線網1
00を介して双方向通信を行う第1の通信モードに切り
替わり(S107)、携行品30が存在する通信エリア
をカバーする基地局50aを介して、あらかじめメモリ
24に格納された異常状態を通知する報知情報を一定の
時間間隔でPHS20に送信する(S108)。ここ
で、PHS20の電源がOFFの場合、あるいは、盗難
防止機能が解除されている場合には、電源がON、ある
いは、盗難防止機能が再設定されるまで報知情報の送信
処理を一時停止して、PHS20の機能復帰時に送信処
理を再開する。そして、PHS20の制御部23は、端
末通信機10からの報知情報を受信すると、当該報知情
報に基づく文字メッセージや音声情報を報知部26から
出力する(S109)。
【0029】上述したように、PHS20にあらかじめ
設定された報知情報や、端末通信機10から送信された
異常状態を通知する報知情報が出力されることにより、
携行品30の所有者40は、携行品30の盗難や紛失等
の異常状態の発生を認識する。そして、所有者40がP
HS20のキー操作部27を操作して端末通信機10の
動作を制御する制御信号を端末通信機10に送信すると
(S110)、図6に示すように、端末通信機10の報
知部16から、携行品30の盗難犯人CRを驚かす警報
音や、携行品30の周囲の人に所在や連絡先を報知する
文字メッセージや音声情報等の報知情報を出力される
(S111)。上述した第1の通信モードにおける一連
の通信処理は、携行品30が所有者40の手元に戻り、
盗難防止機能の設定がリセットされるまで繰り返される
(S112)。そして、盗難防止機能の設定がリセット
されると、ステップS102に戻って、端末通信機10
とPHS20が直接双方向通信を行う第2の通信モード
に切り替えられる。以上の動作手順は、盗難防止機能の
設定が解除されるまで継続される。
【0030】このように、携行品30の所有者40が常
時携帯するPHS20と、携行品30に装着された端末
通信機10との関連付けを行い、携行品30と所有者4
0の離間距離が近い場合には、端末通信機10とPHS
20が移動体通信回線網100を介すことなく一定の時
間間隔で直接双方向通信を行うことにより、所有者40
が通話目的で所持するPHS20を利用して携行品30
を常時監視することができ、携行品30が所有者40の
手元から離れた場合には、PHS20から警報を発する
とともに、所在が不明となった携行品30からの異常状
態を通知するメッセージ等を受信することができるた
め、所有者40は携行品30の盗難や紛失等の発生をい
ち早く認識することができる。特に、PHSやPDC等
の携帯型通信機器は、現在日本国内では2、3人に1台
という割合で保有されており、個人の携帯機器の中でも
最も一般的に所持されている。通話機能の他、文字メッ
セージの送受信等種々の機能が充実している。このよう
な携帯型通信機器を利用して、携行品の盗難や紛失等を
監視することができるため、極めて簡易にかつ安価に盗
難防止システムを構築することができる。
【0031】<第2の実施形態>次に、本発明に係る盗
難防止システムの第2の実施形態について、図面を参照
して説明する。本実施形態は、上述した第1の実施形態
において、盗難又は紛失等により所在が不明となった携
行品の位置情報を所有者に通知することにより、所有者
の手元に携行品が戻り易くしたことを特徴としている。 (第1の位置情報検出方法)第1の位置情報検出方法
は、上述したPHS通信システムにおける位置情報の登
録機能を利用するものである。すなわち、現在サービス
が提供されている既存の移動体通信システムにおいて
は、携帯型通信機器と基地局(アンテナ)とが常時交信
して、互いの認識情報をやりとりし、携帯型通信機器が
どの基地局の通信エリアに属しているかが、移動体通信
システムの提供業者等のデータベースに位置情報として
登録され、管理されている。
【0032】そこで、このようなPHS通信システムの
位置情報登録機能を利用して、端末通信機10が装着さ
れた携行品30の概略位置を検出する。なお、位置情報
登録機能の具体例としては、以下に示すものを適用する
ことができる。1つの基地局を介して端末通信機10の
認識IDをデータベースに登録する。これにより、当該
基地局の通信エリア内に携行品30が存在していること
を認識することができる。一般に基地局の通信エリア
は、小型のもので数十mから100m程度、大型のもの
で500m程度のエリア半径であるため、携行品30の
所在を概略的に把握することができる。同時に複数(例
えば3カ所)の基地局を介して認識IDをデータベース
に登録する。これにより、複数の基地局の識別IDと電
界強度に基づいて、三角測量の原理を応用して携行品3
0の所在を算出し、数十mのオーダーで把握することが
できる。
【0033】図7は、上記(ロ)に示した位置情報登録
機能を利用した携行品の位置情報検出方法を示す概念図
である。図7に示すように、盗難犯人CRにより持ち去
られ、所在が不明となった携行品30の位置情報は、通
信モードの切り替えにより移動体通信回線網100を利
用して信号を送受信する端末通信機10と、携行品30
が存在する通信エリアをカバーする複数の基地局50
a、50cとの認識IDや位置情報等の送受信を行うこ
とによって、制御局70のデータベースに登録、蓄積さ
れる。そして、所有者40が公衆回線網80を介して制
御局70に対して携行品30に装着された端末通信機1
0の認識IDを照会すると、制御局70に備えられた検
索サーバがデータベースに蓄積された位置情報を検索し
て、端末通信機10がどの基地局の通信エリアに存在す
るかを示す場所コード、もしくは位置情報を回答する。
【0034】所有者40は、PHS20の報知部26を
介して文字情報や画像情報、音声メッセージ等として出
力される位置情報により、携行品30の所在を認識する
ことができる。ここで、位置情報の出力方法としては、
音声入出力部26aから位置情報を音声メッセージによ
り出力する方法や、表示パネル26bに位置情報をその
まま表示する方法のほか、所有者40の現在位置に対す
る方位と距離を算出して文字情報や画像情報として表示
する方法や、あらかじめ用意された地図情報に携行品の
概略位置を重ねあわせて表示する方法等を適用すること
ができる。
【0035】(第2の位置情報検出方法)第2の位置情
報検出方法は、従来技術において示したGPS測位法に
よる位置検出機能を利用するものである。周知のよう
に、GPS測位法は、人工衛星からの微弱な電波をとら
え、緯度や経度など位置を検出する測位衛星システムで
あり、一部が民間用に開放されている。GPSは、地上
約2万kmを周回する、6軌道面に4個ずつ配置された
24個の測位衛星(GPS衛星ともいう)と、測位衛星
の追跡と管制を行う管制局と、測位を行うためのGPS
受信機とにより構成され、GPS利用者は、24個の測
位衛星のうち、3個の測位衛星から発する信号を同時に
受信することで、3点測量の原理から2次元の位置(緯
度、経度)を算出することができ、さらに、4番目の測
位衛星からの信号を使用することで、高度を含めた3次
元の位置を算出することができる。このようなGPS
は、地球上のほぼ全地域で、かつ、全天候下で連続的
に3次元測位が可能であり、測位精度がほぼ一定であ
り、大幅な誤差が生じることが少ない、という特徴を有
している。
【0036】図8は、GPS測位法による位置検出機能
を利用した端末通信機の概略構成を示すブロック図であ
り、図9は、GPS測位法による位置検出機能を利用し
た携行品の位置情報検出方法を示す概念図である。図8
及び図9に示すように、端末通信機10aは、図2に示
した構成に加え、GPS衛星SL1、SL2、SL3か
らの信号を受信してGPS位置情報を生成するGPS機
能部18を有し、盗難、紛失等により携行品30が所有
者40から離間したことを制御部13が検知して、通信
モードを切り替えるタイミングに同期して起動される。
そして、GPS機能部18により生成されたGPS位置
情報は、第1の通信モードにおいて端末通信機10aか
ら移動体通信回線網100を介してPHS20に送信さ
れる報知情報に付加される。PHS20は受信されたG
PS位置情報に基づいて、地図情報に関連付けて画像情
報として、あるいは、緯度/経度データによる文字、音
声情報として出力し、所有者40に通知する。
【0037】このように、本実施形態によれば、携行品
30の所有者40が常時携帯するPHS20と、携行品
30に装着された端末通信機10aとの関連付けを行う
とともに、携行品30の所在を既存のPHS通信システ
ムが有する位置情報登録機能を利用して登録、管理する
ことにより、あるいは、GPS測位法を利用して検出す
ることにより、携行品30の盗難、紛失等の異常状態が
発生した場合に、所有者40本人に当該状態の発生をい
ち早く報知するとともに、移動体通信回線網100を介
して、携行品30の所在を早期に検出して報知すること
ができるため、迅速かつ確実に携行品30を所有者40
の手元に取り戻すことができる。
【0038】次に、本発明に係る盗難防止システムの第
3の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
0は、第3の実施形態の盗難防止システムを示す概略図
である。ここで、上述した実施形態と同等の構成につい
ては、同一の符号を付して、その説明を省略する。本実
施形態は、複数の携行品に対して個別の端末通信機を装
着した場合であっても、所有者が所持する1台のPHS
により簡易に盗難防止システムを構築することを特徴と
している。具体的には、図10(a)に示すように、所
有者40が所持するPHS20に対して所定の通信モー
ドで双方向通信を行う複数の端末通信機10x、10
y、10zを用意し、それぞれ異なる携行品30x、3
0y、30zに装着する。
【0039】次いで、盗難防止機能の初期設定におい
て、端末通信機10x、10y、10zのそれぞれに異
なる認識IDを設定するとともに、PHS20との双方
向通信のタイミングを時分割的にずらして、常時いずれ
かの端末通信機10x、10y、10zがPHSと双方
向通信を行うように設定する。なお、PHS20と複数
の端末通信機10x、10y、10zとの双方向通信の
タイミング設定方法は、上述した時分割的な設定方法の
ほかに、PHS20に多重通信機能を付加することによ
り、同時に複数の端末通信機10x、10y、10zと
PHS20が双方向通信を行うように設定するものであ
ってもよい。
【0040】そして、制御部13、23は、第2の通信
モードにおける通信状態が確保されている場合には、携
行品30が所有者40の手元にあるものと判断して、引
き続き通信状態の変化を監視する。一方、第2の通信モ
ードにおける通信状態が遮断された場合、すなわち、図
10(b)に示すように、複数の携行品30x、30
y、30zのうち、盗難や紛失等により携行品30xの
みが所有者40から離間すると、PHS20は端末通信
機10xの認識IDを含む信号を受信できなくなるた
め、携行品30xが盗難や紛失等により所有者40の手
元から離れたと判断して警報音等ともに、所在が不明と
なった携行品30xを特定するための音声情報や文字情
報等の報知情報を出力し、所有者40に携行品30xが
盗難又は紛失したことを通知する。
【0041】ここで、端末通信機10xは、移動体通信
回線網100を介してPHS20と双方向通信を行う第
1の通信モードに切り替わり、携行品30xの位置情報
を制御局70のデータベースに登録する。一方、PHS
20は、第2の通信モードを継続して他の携行品30
y、30zを監視し、端末通信機10xとの報知情報や
制御信号等の送受信を行う場合のみ、第1の通信モード
に切り替わる。このように、通話目的で所持するPHS
20に盗難防止機能を付加し、複数の携行品30x、3
0y、30zの各々に装着する端末通信機10x、10
y、10zの認識IDを識別できるように初期設定する
ことにより、複数の携行品30x、30y、30zのう
ちのいずれかが盗難、紛失した場合であっても、制御局
70のデータベースに当該携行品の認識IDを照会する
ことにより、登録されている位置情報の中から当該携行
品の位置情報を検索、取得することができる。
【0042】なお、データベースから取得した位置情報
は、所在が不明となった携行品を特定する情報ととも
に、上述したような音声情報や画像情報、文字情報によ
り報知される。例えば、異常状態の発生を報知する警報
音とともに、“手荷物AA:手元から離れました。所在
情報:XXエリア”等のように報知することもできる。
また、上述した実施形態においては、所有者40に携行
品30xの盗難又は紛失が通知された後、所有者により
PHS20から端末通信機10xに送信される制御信号
について、特に限定しなかったが、盗難や紛失の対象と
なった携行品がノートパソコンやPDA等の情報端末機
器の場合には、ノートパソコンやPDA等に記憶されて
いる個人情報や企業情報等の知的価値の損害を防止する
ため、ノートパソコンやPDA等の起動を制限する制御
信号を送信するものであってもよい。
【0043】次に、本発明に係る盗難防止システムの第
4の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
1は、第4の実施形態の盗難防止システムを示す概略図
である。本実施形態は、上述した端末通信機の盗難防止
機能をあらかじめノートパソコンやPDA等の情報端末
機器に内蔵し、情報携帯機器の盗難や紛失を防止するこ
とを特徴としている。図11において、201はノート
パソコン、202はPDA、110は盗難防止機能部で
ある。ここで、盗難防止機能部110は、図2あるいは
図8に示した概略構成を有し、図示を省略したPHSや
PDA等の携帯型通信機器と直接的に、あるいは、既存
の移動体通信回線網を介して双方向通信を行うことによ
り、盗難防止システムを構築する。
【0044】このような構成によれば、ノートパソコン
201やPDA202の内部ボードにあらかじめ搭載す
ることができるため、盗難防止機能をソフトウェア的に
設定することができるとともに、ノートパソコン201
やPDA202が本来有しているプロセッサやメモリ等
の機能素子を共用して、盗難防止機能をアプリケーショ
ンプログラムとしてインストールすることができるた
め、盗難防止機能部110がノートパソコン201等に
内蔵されていることを悟られることがなく、また、仮に
盗難や紛失等が発生した場合であっても、所有者や管理
者が所持する携帯型通信機器から制御信号を送信するこ
とにより、ノートパソコン201等の動作を制限するプ
ログラムを起動させて、内部に記憶されている個人情報
や企業情報等の出力を禁止することができるため、知的
価値の損失等を免れることができる。
【0045】次に、本発明に係る盗難防止システムの第
5の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
2は、第5の実施形態の盗難防止システムを示す概略図
である。ここで、上述した実施形態と同等の構成につい
ては、同一の符号を付して、その説明を省略する。本実
施形態は、盗難防止機能部が携行品の動作状態を検出す
る機能を有し、ノートパソコンやPDA等の情報端末機
器に内蔵、あるいは、装着することにより、その動作状
態を検出して、所有者や管理者に報知することを特徴と
している。
【0046】図12に示すように、本実施形態の盗難防
止機能部(上述した端末通信機10、10aに相当す
る)110aは、第1の通信部111と、第2の通信部
112と、制御部113と、メモリ114と、タイマー
115と、報知部116と、動作監視部117とを有し
て構成されている。そして、本実施形態の盗難防止機能
部110aは、第4の実施形態に示したように、あらか
じめノートパソコン等の情報端末機器203に内蔵する
構成、あるいは、PCカードスロット等のインターフェ
ース部に着脱可能に装着する構成等を適用することがで
きる。ここで、第1の通信部111、第2の通信部11
2、メモリ114、タイマー115、及び、報知部11
6は、図2に示した構成と同等であるので、その説明を
省略する。
【0047】制御部113は、第1の通信部111及び
第2の通信部112における通信処理全般、図示を省略
したPHSやPDC等の携帯型通信機器との通信状態の
変化に基づく情報端末機器203と所有者あるいは管理
者との離間距離の判断処理、携帯型通信機器と送受信す
る信号情報の処理、後述する動作監視部117の動作制
御処理、動作監視部117からの動作状態の検出信号に
基づく判断処理等を所定のプログラムにしたがって実行
する。
【0048】特に、動作監視部117の動作制御処理、
及び、動作監視部117からの動作状態の検出信号に基
づく判断処理においては、盗難防止機能部110aにお
ける盗難防止機能の設定、解除の如何に関わらず、情報
端末機器203の動作状態の変化や、情報端末機器20
3に外部から印加される衝撃、振動等を検出して、第1
の通信部111又は第2の通信部112を介して所有者
等が所持する携帯型通信機器に動作状態の変化を示す情
報を通知する処理を実行する。動作監視部117は、タ
イマー115により設定された所定の時間間隔で情報端
末機器203の動作状態の変化を監視する動作、あるい
は、タイマー115によらず、情報端末機器203に外
部から印加される衝撃、振動を監視する動作等を実行
し、あらかじめ設定された規定値以上の変化が生じた場
合等に検出信号を上述した制御部113に送出する。
【0049】以下に、動作監視部117の機能例を示
し、それに伴う処理動作について説明する。 (a)PCのバッテリ残量の監視/液晶パネル、CPU
等の機能素子の動作状態の監視 動作監視部117は、所定のインターフェースを介して
ノートパソコン等の情報端末機器203のバッテリ20
3aや、液晶パネル、CPU等の機能素子203bに接
続され、タイマー115により設定された時間間隔でバ
ッテリ残量のチェックや、機能素子の簡易な動作チェッ
クを実行して、その検出結果を制御部113に送出す
る。具体的には、動作監視部117は、バッテリチェッ
カーとしての機能を有し、この機能がタイマー115に
設定された時間毎に起動し、バッテリ残量を計測して、
計測結果を制御部113に送出する。制御部113は、
計測結果と所定のしきい値とを比較して、計測結果がし
きい値以下の場合には、情報端末機器203の正常な動
作に支障をきたすものと判断して、メモリ115にあら
かじめ格納された異常メッセージ等の報知情報を所有者
あるいは管理者が所持するPHS等に通知する。
【0050】このような機能を有する盗難防止機能部1
10aによれば、移動途中における自然放電等に伴う情
報端末機器203のバッテリ203aの残量(消耗状
態)を随時監視して、異常状態を所有者等に直ちに報知
することができるため、バッテリの交換や再充電等の措
置を適切に講じることができる。また、動作監視部11
7は、液晶パネルやCPU等の機能素子203bに対す
る簡易な検査機能を有し、この機能がタイマー115に
設定された時間毎に起動し、液晶パネルのON/OFF
動作や画素電極への印加電圧等が正常であるか否か、あ
るいは、CPUからの出力電圧レベル等が正常であるか
否か、等を検査して、その検査結果を制御部113に送
出する。制御部113は、検査結果とあらかじめ用意さ
れた基準値とを比較して、検査結果が基準値の許容範囲
から外れている場合には、情報端末機器203に異常が
発生したものと判断して、メモリ115にあらかじめ格
納された異常メッセージ等の報知情報を所有者あるいは
管理者が所持するPHS等に通知する。このような機能
を有する盗難防止機能部110aによれば、情報端末機
器203の電源がOFFの状態にあっても、液晶パネル
やCPU等の動作状態を随時監視して、異常状態の発生
を所有者等に直ちに報知することができるため、情報端
末機器203の管理を簡易に行うことができ、故障をい
ち早く把握して適切な措置を講じることができる。
【0051】(b)液晶パネルやハードディスク装置等
への振動や衝撃の監視 動作監視部117は、振動センサ等の振動・衝撃検出機
能を有し、ノートパソコン等の情報端末機器203を携
帯しての移動中に印加される振動や衝撃を電気信号とし
て計測し、計測結果を制御部113に送出する。制御部
113は、計測結果と所定のしきい値とを比較して、計
測結果がしきい値以上の場合には、液晶パネルやハード
ディスク装置等の破損を招くと判断して、メモリ115
にあらかじめ格納された異常メッセージ等の報知情報を
所有者あるいは管理者が所持するPHS等に通知する。
ここで、動作監視部117は、上記しきい値以上の振動
や衝撃によっても機能を損なうことがないように堅固な
筐体内に構成することが望ましい。このような機能を有
する盗難防止機能部110aによれば、液晶パネルやハ
ードディスク装置等の破損を招くような大きな振動や強
い衝撃の印加を常時監視して、情報端末機器203への
異常な振動や衝撃を所有者等に直ちに報知することがで
きるため、より安全性の高い携帯方法への改善等、適切
な措置を講じることができる。
【0052】(c)スケジューラ等における予定時刻到
来の報知 動作監視部117は、所定のインターフェースを介して
ノートパソコン等の情報端末機器203に接続され、情
報端末機器203に搭載されたスケジューラ等のアプリ
ケーションソフトに連携して予定時刻等の到来を報知す
る機能している。すなわち、情報端末機器203を携帯
しての移動中に、情報端末機器203に搭載されたスケ
ジューラにあらかじめ入力設定されたイベント(又はタ
スク)の実行(処理)時刻が到来した場合、時刻到来情
報を制御部113に送出する。制御部113は、時刻到
来情報に基づいてメモリ115にあらかじめ格納された
文字や音声メッセージ等の報知情報を所有者あるいは管
理者が所持するPHS等に通知する。
【0053】通常、ノートパソコン等の情報端末機器2
03は、移動中には鞄やポケット等に収納していること
が多いため、上述したような機能を有する盗難防止機能
部110aによれば、スケジューラを常時監視して、イ
ベントやタスクの実行時刻の到来を所有者等に直ちに報
知することができるため、情報端末機器203をその都
度起動させてイベント等の確認をする必要がなく、PH
S等により簡易にイベントやタスクの実行時刻の到来や
その内容を認識することができる。なお、上述した各実
施形態においては、PHS通信システムを適用した例に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。要するに、既存の移動体通信回線網を利用するも
のであって、かつ、その携帯端末機器が十分に普及して
多くの人に利用され、さらに、広い通信エリアをカバー
するものであれば良く、PDCや自動車電話のほか、近
年話題の衛星携帯電話等を適用することもできる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の盗難防止システムによれ
ば、携行品に装着された第1の通信機器と所有者が所持
する第2の通信機器との離間距離が近い場合には、第1
及び第2の通信機器が直接双方向通信を行い、一方、盗
難や紛失等により、第1の通信機器と第2の通信機器が
所定の距離以上離れた場合には、第2の通信機器が第1
の通信機器からの信号未受信状態を検知して、所有者に
異常状態の発生を報知するとともに、第1の通信機器が
第2の通信機器からの信号未受信状態を検知して、移動
体通信回線網を介して第2の通信機器に異常状態を示す
特定情報を通知することができるため、携行品の所有者
は、所持する第2の通信機器からの報知音や第1の通信
機器からの異常を示す情報等によって、いち早く携行品
の盗難あるいは紛失を認識することができる。したがっ
て、携行品の盗難や紛失が所有者に直接報知されるた
め、所有者は、携行品からの距離が極めて近い位置で異
常事態の発生を認識することができ、迅速に携行品を手
元に取り戻すための行動をとることができる。
【0055】また、請求項2記載の盗難防止システムに
よれば、第1の通信機器から第2の通信機器へ特定情報
の通知を介在する通信回線網は、第1及び第2の通信機
器が存在する通信エリアをカバーする基地局と双方向通
信を行うことにより、第1及び第2の通信機器の位置を
検出する機能を有しているため、第2の通信機器は、第
1の通信機器から送信される異常を示す情報とともに、
通信回線網により取得される第1の通信機器の位置情報
を受信して、携行品の概略位置を示す情報を所有者に報
知することができる。したがって、所有者は、携行品の
盗難あるいは紛失をいち早く認識することができるとと
もに、携行品の概略的な所在場所を早期に知ることがで
き、携行品を一層迅速に取り戻すことができる。
【0056】また、請求項3記載の盗難防止システムに
よれば、第1の通信機器は、GPS衛星からの信号を受
信して、携行品の所在を示すGPS位置情報を生成する
機能部を有しているため、第2の通信機器は、第1の通
信機器から送信される異常を示す情報に付加されたGP
S位置情報を受信して、携行品の正確な位置を示す情報
を所有者に報知することができる。したがって、所有者
は、携行品の盗難あるいは紛失を認識することができる
とともに、携行品の正確な所在場所を知ることができ、
携行品を迅速かつ確実に取り戻すことができる。さら
に、請求項4記載の盗難防止システムによれば、少なく
とも第2の通信機器は、既存の移動体通信回線網を利用
するPHSやPDC等の携帯型通信機器であるため、新
たな通信網を構築する必要がなく、簡易にシステムの構
築を実現することができる。したがって、所有者は、従
来技術として示したように、盗難防止装置として特化さ
れた受信装置等を所持する必要がなく、近年急速に普及
している、いわゆる携帯電話(PHS、PDC、自動車
電話を含む)を所持することにより、通話サービスを利
用しつつ、携行品の盗難や紛失等を監視することができ
るので、所有者や移動体通信網の提供者の負担を軽減し
て、簡易にかつ確実な盗難防止システムを構築すること
ができる。
【0057】請求項5記載の盗難防止システムによれ
ば、第1の通信機器を複数の異なる携行品の各々に装着
した場合であっても、所有者は1台の第2の通信機器に
より携行品の盗難防止機能の設定や管理を行うことがで
きるため、簡易かつ柔軟にシステムの構築及び設定を行
うことができる。また、第2の通信機器として、日本国
内において2、3人に1台の割合で所持しているPHS
やPDC等を適用することにより、通話サービスを利用
しつつ、複数の携行品の盗難や紛失等を一括して監視す
ることができるので、所有者の負担を大幅に軽減して、
簡易にかつ確実に盗難防止システムを構築することがで
きる。請求項6記載の盗難防止システムによれば、第1
の通信機器を携行品にあらかじめ内蔵しておくことがで
きるため、携行品からの第1の通信機器の取り外しを防
止し、盗難の犯人に気づかれにくくすることができると
ともに、携行品がノートパソコンやPDA等の情報端末
機器の場合には、内部に記憶された個人情報や企業情報
等の知的価値の損失を最小限に抑制することができる。
また、所有者側からノートパソコンやPDAの起動を制
限する制御信号を送信することにより、一層知的価値の
損失を防止することができる。
【0058】請求項7記載の盗難防止システムによれ
ば、第1の通信機器をノートパソコンやPDA等の情報
端末機器にあらかじめ内蔵、あるいは、装着して、情報
端末機器の動作状態を監視することにより、異常状態や
報知事項の発生を検知して所有者や管理者に通知するこ
とができるため、情報端末機器を携帯して移動中に印加
される衝撃等をいち早く検知して携帯方法の改善を促す
ことができ、また、スケジューラに設定された予定時刻
の到来を情報端末機器を起動することなく、所有者等の
手元にある第2の通信機器により認識することができる
ため、盗難防止機能のみならず付加的な機能を利用する
ことができ、システムを簡易かつ多様性を持たせて構築
することができる。請求項8又は9記載の盗難防止シス
テムによれば、第1及び第2の通信機器は、あらかじめ
設定された任意の時間間隔で、双方向通信を行うことが
できるため、携行品が所有者の近くにある場合には、常
時直接双方向通信することにより、携行品の盗難や紛失
等をいち早く報知することができ、一方、携行品が所有
者から離間した場合には、第2の通信機器から既存の通
信回線網を介して第1の通信機器に報知情報等を通知す
る場合には、一定時間間隔で報知情報等を送信すること
により、第2の通信機器の電源の消耗を抑制しつつ、携
行品の所在を通知し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の盗難防止システムを示す概略
図である。
【図2】本実施形態に適用される端末通信機の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に適用されるPHSの概略構成を示
すブロック図である。
【図4】動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における動作手順(その1)を説明
するための概念図でる。
【図6】本実施形態における動作手順(その2)を説明
するための概念図でる。
【図7】第2の実施形態に適用される位置情報登録機能
を利用した携行品の位置情報検出方法を示す概念図であ
る。
【図8】第2の実施形態に適用されるGPS測位法によ
る位置検出機能を利用した端末通信機の概略構成を示す
ブロック図である。
【図9】GPS測位法による位置検出機能を利用した携
行品の位置情報検出方法を示す概念図である。
【図10】第3の実施形態の盗難防止システムを示す概
略図である。
【図11】第4の実施形態の盗難防止システムを示す概
略図である。
【図12】第5の実施形態の盗難防止システムを示す概
略図である。
【図13】従来技術における盗難防止装置を示す概略構
成図である。
【図14】従来技術におけるPHS通信システムを利用
した盗難防止装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 端末通信機 11、21、111 第1の通信部 12、22、112 第2の通信部 13、23、113 制御部 14、24、114 メモリ 15、25、115 タイマー 16、26、116 報知部 17、29 電源部 20 PHS 30、30x〜30z 携行品 40 所有者 50a〜50b 基地局 60 エリア交換機 70 制御局 80 公衆回線網 110a 盗難防止機能部 117 動作監視部 203 情報端末機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C084 AA03 AA09 CC16 CC34 DD07 DD79 DD80 EE02 FF02 FF04 GG03 GG07 GG09 GG13 GG19 GG20 GG39 GG43 GG52 GG55 GG68 HH02 HH03 HH10 5C087 AA09 AA10 AA25 AA32 AA37 AA42 AA44 AA51 BB12 BB21 BB46 CC48 DD05 DD35 DD42 EE16 FF01 FF02 FF13 FF17 FF19 FF20 FF23 FF30 GG08 GG21 GG23 GG30 GG31 GG43 GG51 GG57 GG70 5K067 AA32 BB04 BB32 DD28 EE02 EE03 EE10 FF16 FF18 FF23 FF26 FF27 FF31 JJ54 5K101 KK14 LL12 NN12 NN18 QQ11 RR13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携行品に装着された第1の通信機器と、
    前記第1の通信機器と双方向通信を行う第2の通信機器
    と、を備え、 前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との離間距離
    が、所定の範囲内の場合には、前記第1及び第2の通信
    機器が直接、前記双方向通信を行い、 前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との離間距離
    が、前記所定の範囲外の場合には、前記第2の通信機器
    が前記第1の通信機器との通信状態の変化を検知して、
    前記携行品の離間状態を報知するとともに、前記第1の
    通信機器が前記第2の通信機器との通信状態の変化を検
    知して、所定の通信回線網を介して前記第2の通信機器
    に特定情報を通知することを特徴とする盗難防止システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記通信回線網は、前記第1及び第2の
    通信機器の位置情報を検出する機能を有し、 前記第2の通信機器は、前記通信回線網により取得され
    る前記第1の通信機器の位置情報に基づいて、前記携行
    品の所在情報を報知することを特徴とする請求項1記載
    の盗難防止システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の通信機器は、全地球的測位シ
    ステムによるGPS位置情報を生成する機能を有し、 前記第2の通信機器は、前記通信回線網を介して取得さ
    れる前記第1の通信機器のGPS位置情報に基づいて、
    前記携行品の所在情報を報知することを特徴とする請求
    項1又は2記載の盗難防止システム。
  4. 【請求項4】 少なくとも第2の通信機器は、既存の移
    動体通信回線網を利用する携帯型通信機器であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の盗難防止
    システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の通信機器は、複数の異なる携
    行品の各々に装着され、かつ、単一の前記第2の通信機
    器と個別に前記双方向通信を行うことを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の盗難防止システム。
  6. 【請求項6】 前記第1の通信機器は、前記携行品にあ
    らかじめ組み込まれていることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の盗難防止システム。
  7. 【請求項7】 前記携行品は、情報端末機器であり、か
    つ、 前記第1の通信機器は、前記情報端末機器の動作状態を
    監視して、該動作状態に基づく情報を前記第2の通信機
    器に通知することを特徴とする請求項6に記載の盗難防
    止システム。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の通信機器は、あらか
    じめ設定された時間間隔で、前記双方向通信を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の盗難防
    止システム。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の通信機器は、前記双
    方向通信を行う時間間隔を任意に設定可能であることを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の盗難防止
    システム。
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