JP2004136338A - 溶接用エンドタブ - Google Patents

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篠原 英文
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篠原 幹雄
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Abstract

【課題】溶接されるべき複数の鋼材の所定部位に対して、特別な装置や治具を何等用いることなく、迅速且つ容易に取り付けることができ、このような複数の鋼材の溶接作業の準備工程を効果的かつ迅速に行なうことができる溶接用エンドタブを提供することにある。
【解決手段】複数の鋼材をアーク溶接により接合する際に、該複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に当接して取り付けられる溶接用エンドタブであり、銅もしくは銅合金により構成され、かつ複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に当接して取り付けるようにしたことを特徴とする溶接用エンドタブ。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の鋼材をアーク溶接により接合する際に、該複数の鋼材の所定部位に取り付けられる溶接用エンドタブに係り、特にかかる複数の鋼材への取付けが、特別な装置や治具を何等用いることなく、迅速且つ簡単に行なわれ得るようにした溶接用エンドタブの新規な構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アーク溶接によって、複数の鋼材を突合わせ溶接やすみ肉溶接等する際には、溶接ビードの両端部における溶接のはみ出し部分をできるだけ少なくするために、所定の溶接作業の実施に先立って、溶接用エンドタブが、それら複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部にそれぞれ当接するよう取り付けられている。
【0003】そして従来より、そのような溶接用エンドタブの多くが、溶接されるべき母材(複数の鋼材)と同様な鋼材にて構成されていること、またかかる母材の溶接後には取り外されるべきものであること等から、溶接用エンドタブの母材への取付けは、通常、仮付け溶接によって行なわれている。
【0004】そのため、従来においては、溶接用エンドタブを母材に取り付けるに際して、所定の溶接装置を使用しなければならず、その作業が非常に面倒なものとなっていたばかりでなく、仮付けとはいえ、溶接により接合されるものであるために、それら溶接用エンドタブと母材との接合状態が強固なものとなって、溶接用エンドタブの母材からの取外しに多大な労力を要していた。また、特にそのような溶接による取付け作業が、一方の手でエンドタブを保持して、母材の所定箇所に位置せしめつつ、他方の手で溶接棒等を操作するといったものであるために、現場等において、限られたスペース内で母材への取付け作業を行なおうとする場合、取付け箇所によっては、そのような取付け作業を行なうこと自体が極めて困難となる場合さえもあった。
【0005】そこで、近年では、そのような仮付け溶接によって母材に取り付けられる鋼製のものに代わって、セラミックス等の耐火物等より成るエンドタブ、例えば、特開昭61−119398号公報等に開示されるようなものが、一部において使用されている。すなわち、上記公報に開示の溶接用エンドタブにおいては、固形フラックスまたは高融点セラミックスにて構成されており、それによって、母材の溶接後に、容易に破断することができ、当該母材から簡単に取外しができるようになっているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのようなセラミックス等の耐火物等から成る溶接用エンドタブは、用済み後は単なる産業廃棄物となってしまうためその処理に困ることはもちろん、1回の溶接作業にも多量の溶接用エンドタブを必要とするので、1個ずつは安価であってもトータルで見るとコストがかさんでしまうという問題があった。
【0007】またいずれのものも、溶接用エンドタブとは別体のクランプ等の特別な治具を用いて母材に取り付けられるようになっていることから、かかるエンドタブを母材に取り付ける際には、先ず位置決めを行ない、それから所定の治具を用いて固定するといった手間のかかる作業を行なわなければならず、また取付箇所によっては、前記した鋼製のエンドタブと同様、極めて困難な作業が強いられる場合もあったのである。したがって、従来のエンドタブにおいては、いずれも、母材、すなわち溶接されるべき複数の鋼材に対する取付けを、簡単にしかも速やかに行なうことができず、複数の鋼材を溶接するための準備作業が極めて煩雑なものとなっていたのである。
【0008】そこでこの発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、何回でも繰り返して再利用することができるのでコスト的に非常に有利であり、しかも溶接されるべき複数の鋼材の所定部位に対して、特別な装置や治具を何等用いることなく、迅速且つ容易に取り付けることができ、このような複数の鋼材の溶接作業の準備工程を効果的かつ迅速に行なうことができる溶接用エンドタブを提供することにある。
一般に、鉄骨を用いた建築に際して、コラムコアの溶接や仕口の溶接が行なわれるが、この発明は特にそのような溶接作業に使用される溶接用エンドタブに好適に適用することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】そして、この発明の溶接用エンドタブは、複数の鋼材をアーク溶接により接合する際に、該複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に当接して取り付けられる溶接用エンドタブであり、銅もしくは銅合金により構成したことを特徴とするものである。
【0010】またこの発明の溶接用エンドタブは、複数の鋼材をアーク溶接により接合する際に、該複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に当接して取り付けられる溶接用エンドタブであり、銅もしくは銅合金により構成され、かつ一対の溶接用エンドタブをリング状の弾性線材で連結するとともに、各溶接用エンドタブと弾性線材との連結部分を回動可能としたことを特徴とするものである。
【0011】この発明の溶接用エンドタブは、上記溶接用エンドタブを、複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部外側に取り付けるようにしたことをも特徴としている。
【0012】この発明の溶接用エンドタブは、上記溶接用エンドタブを、複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に形成されたV溝に押し込むように取り付けるようにしたことをも特徴としている。
【0013】この発明の溶接用エンドタブは、上記リング状の弾性線材が、ピアノ線、鋼線、あるいはその他の弾性線材から選ばれていることをも特徴としている。もちろん、溶接用エンドタブを溶接線の始端と終端の両端縁部に当接させる機能を果たす弾性を有するものであれば素材の如何を問うものではない。
【0014】なお、以上のようなこの発明に従う溶接用エンドタブの好ましい態様によれば、複数の鋼材における溶接線の開先形状に対応した形状を有し、溶接ビードの始終端部が形成される溶接ビード始終端形成部が、該複数の鋼材との当接面に設けられることとなる。
【0015】以上のようにこの発明の溶接用エンドタブにあっては、それが、銅もしくは銅合金からなる金属材料から形成されているところから溶接ビードとの混溶が生じにくく、溶接作業が完了した後に上記複数の鋼材の溶接部位から簡単に取外すことができるのである。
したがって、何回でも繰返して使用することが可能となり、従来の鋼材やセラミック製の溶接用エンドタブに比較して、溶接工程において大幅なコストダウンを実現することが可能である。
【0016】また、溶接用エンドタブと一体化した弾性線材による溶接ビード始終端形成部への付勢力によって、それら複数の鋼材における任意の箇所に当接させるだけで、所定の位置に効果的に保持することができるのである。それ故、かかる溶接用エンドタブにおいては、特別な装置や治具を何等用いることなく、しかも非常に簡単な操作で、該複数の鋼材における所定の部位に、確実に取り付けることができるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の溶接用エンドタブの実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)はこの発明の溶接用エンドタブの1実施例を示す斜視図、(b)は溶接用エンドタブの中央横切断端面図、図2は一対の溶接用エンドタブに弾性線材を組付けた状態の平面図、図3は使用状態の要部断面図、図4はこの発明の溶接用エンドタブの他の実施例を示す斜視図、図5は一対の溶接用エンドタブに弾性線材を組付けた状態の平面図、図6は使用状態の要部断面図である。
【0018】先ず、図1ないし図3にはこの発明に係る溶接用エンドタブの一例が概略的に示されている。すなわち、溶接用エンドタブ10は、全体として、ほぼ矩形のブロック形状を呈しており、その幅方向の一方の面に、開先形状に沿った傾斜面11を備えた凹部12が形成されている。この凹部12は、エンドタブ10の厚さのほぼ半分以下の深さと、その高さとほぼ同一の長さとを有する扇形の平面形状をもって、構成されている。なお、ブロック形状の上面は突き当てる端面側から反対の向きに下向きに傾斜させてある。なお、傾斜面11と凹部12との交差部分は所定のR形状に形成されており、このようにすることによって溶接ビードの端面を問題のない形状とすることができる。
【0019】そして、アーク溶接によって、複数の鋼板をすみ肉溶接や突き合わせ溶接等する際には、そのような溶接用エンドタブ10が2個用いられ、それらが、当該複数の鋼板の所定部位に各々配置せしめられるようになっている。すなわち、図2および図3に示されるように、2つの溶接用エンドタブ10,10が、前記凹部12が設けられた側の面において、溶接されるべき二つの鋼板13,14の仕口面における溶接線15の始端と終端の両端縁部に対してそれぞれ当接させた状態で、かつ各凹部12が上記鋼板13,14の接合部位において、溶接線15に沿って形成された、当該凹部12とほぼ同様な形状を呈する開先16に対応するように、各々配置させているのである。
【0020】このようにして、上記溶接用エンドタブ10にあっては、凹部12が、2つの鋼板13,14における開先16の形状に対応した形状とされているのであり、またそのような凹部12内に、それら二つの鋼板13,14の溶接により形成される溶接ビードの始終端部が、形成され得るようになっているのである。このことから明らかなように、この実施例においては、かかる凹部12によって、溶接ビード始終端形成部が構成されているのである。なお、図2および図3中、17は裏金であって、鋼板13,14と同様な材質から成り、溶接時の溶融金属のタレを防止して、該鋼板13,14との間に良好な溶接継手を得るために、それら鋼板13,14の接合部位において溶接される側とは反対の側に当接せしめられて、取り付けられるものである。
【0021】そして、この実施例にあっては、特にそのような構造とされたエンドタブ10が、銅もしくは銅合金により構成されており、それによって、2つの鋼板13,14における溶接線15の始端と終端の両端縁部に適用された場合、各鋼板13,14と混溶することがほとんどなく、溶接完了後には簡単に各鋼板13,14から取外すことができる。
【0022】したがって、この実施例に係るエンドタブ10にあっては、従来のような溶接装置等を何等用いることなく、溶接されるべき2つの鋼板13,14の所定部位に当接させるだけで使用でき、しかも従来の鋼材やセラミック製の溶接用エンドタブとは異なって溶接後に各鋼材13,14から簡単に取外すことができる。
取外した溶接用エンドタブは繰返し何回でも使用することができるので、従来の1回ごとに消耗される鋼材やセラミック製の溶接用エンドタブとは異なり、廃棄物を比較的に低減することはもちろん、大幅なコストダウンを図ることのできる溶接用エンドタブを提供することができる。
【0023】また一対の溶接用エンドタブを弾性線材を用いて連結し、一体化することによって、簡単にしかも確実に各鋼材13,14に取り付けることができるのであり、それによって、それら2つの鋼板13,14の溶接作業における準備工程を極めて簡略化することができ、このような溶接作業を従来に比して、迅速且つ効率的に実施することができるようになるのである。
【0024】もちろん、上記溶接用エンドタブ10にあっては、2つの鋼板13,14の溶接により形成される溶接ビードの始終端部が、当該2つの鋼板13,14の開先形状に対応した形状を有する凹部12内に形成され得るようになっていることから、溶接欠陥の生ずる恐れの大きい溶接ビードの始終端部が、それら鋼板13,14の溶接部内に形成されることがなく、それによって、溶接欠陥のない溶接部、換言すれば健全な溶接継手が得られることとなるのである。
【0025】ところで、上記一対の溶接用エンドタブ10,10は弾性線材により連結し、一体的に構成している。具体的には、例えば図1ないし図3に示したように、溶接用エンドタブ10の外壁面に軸穴18を形成し、別途用意した弾性線材19の先端を軸穴18に取り付ければよいのである。
【0026】上記弾性線材19をピアノ線や鋼線、あるいはその他の弾性線材で構成することによって、一対の溶接用エンドタブ10,10は当該複数の鋼材の所定部位に対して、弾性線材により当接する方向に付勢され、その結果、従来の溶接用エンドタブに比して、溶接のための準備作業、ひいては複数の鋼材の溶接作業における作業能率を、より効果的に向上させることができるのである。
【0027】上記弾性線材19はその両端を直線状として、溶接用エンドタブ10の外壁面に設けた軸穴18にはめ込んでいる。弾性線材19は軸穴18内に回転自在に取り付けてあり、自在にその角度を変えることができるので、複数の鋼材の溶接部位に簡単かつ正確に位置決めすることができる。なお両者を回転自在に連結する手段としては、焼きばめ、Eリング、ネジ式等、適宜手段を採用することが可能である。
【0028】図4ないし図6にはこの発明のこの発明に係る溶接用エンドタブの他の例が概略的に示されている。すなわち、溶接用エンドタブ20は、全体として、ほぼ尖頭状のブロック形状を呈しており、所定厚さの本体の先端に徐々に肉厚を減少させる方向に向かう傾斜部21を形成し、傾斜部21の両側からその幅方向に絞ることにより、尖頭部22が形成されている。この尖頭部22は、エンドタブ20の厚さのほぼ半分以下の厚さに構成されている。
【0029】そして、アーク溶接によって、複数のコラムをすみ肉溶接や突き合わせ溶接等する際には、そのような溶接用エンドタブ20が2個用いられ、それらが、当該コラムの所定部位に各々配置せしめられるようになっている。すなわち、図4および図5に示されるように、2つの溶接用エンドタブ20,20が、前記尖頭部22において、溶接されるべきコラム23のV溝状の溶接部位における溶接線25の始端と終端の両端縁部に対してそれぞれV溝24内に押し込むようにして取り付けられている。
【0030】このようにして、上記溶接用エンドタブ20にあっては、尖頭部22が、溶接されるべきコラム23における開先26の形状に対応した形状とされているのであり、またそのような尖頭部22側面に、それらコラム23間の溶接により形成される溶接ビードの始終端部が、形成され得るようになっているのである。
【0031】そして、この実施例にあっては、特にそのような構造とされたエンドタブ20が、銅もしくは銅合金により構成されており、それによって、コラム23における溶接線25の始端と終端の両端縁部に適用された場合、各コラム材料と混溶することがほとんどなく、溶接完了後には簡単にコラム23部位から取外すことができる。
【0032】したがって、この実施例に係るエンドタブ20にあっては、従来のような溶接装置等を何等用いることなく、溶接されるべきコラム23の所定部位に当接させるだけで使用でき、しかも従来の鋼材やセラミック製の溶接用エンドタブとは異なって、溶接後にコラム23部位から軽い衝撃等を与えるだけで簡単に取外すことができる。
取外した溶接用エンドタブ20は繰返し何回でも使用することができるので、従来の1回ごとに消耗される鋼材やセラミック製の溶接用エンドタブとは異なり、廃棄物を飛躍的に低減することが可能であり、かつ大幅なコストダウンを図ることのできる溶接用エンドタブを提供することができる。
【0033】また一対の溶接用エンドタブ20を弾性線材27を用いて連結し、一体化することによって、簡単にしかも確実にコラム23に取り付けることができるのであり、それによって、コラム23の溶接作業における準備工程を極めて簡略化することができ、このような溶接作業を従来に比して、迅速且つ効率的に実施することができるようになるのである。
【0034】もちろん、上記溶接用エンドタブ20にあっては、コラム23の溶接により形成される溶接ビードの始終端部が、当該コラム23の開先形状に対応した形状を有するV溝24内に形成され得るようになっていることから、溶接欠陥の生ずる恐れの大きい溶接ビードの始終端部が、それらコラム23の溶接部内に形成されることがなく、それによって、溶接欠陥のない溶接部、換言すれば健全な溶接継手が得られることとなるのである。
【0035】ところで、上記一対の溶接用エンドタブ20,20は弾性線材により連結し、一体的に構成することも可能である。具体的には、例えば図4ないし図6に示したように、溶接用エンドタブ20の後端面に軸穴28を形成し、別途用意した弾性線材27の先端を軸穴28に取り付ければよいのである。
【0036】上記弾性線材27をピアノ線や鋼線、あるいはその他の弾性線材で構成することによって、一対の溶接用エンドタブ20,20は当該複数の鋼材の所定部位に対して、弾性線材により当接する方向に付勢され、その結果、従来の溶接用エンドタブに比して、溶接のための準備作業、ひいては複数の鋼材の溶接作業における作業能率を、より効果的に向上させることができるのである。
【0037】上記弾性線材27はその両端を直線状として、溶接用エンドタブ20の外壁面に設けた軸穴28にはめ込んでいる。弾性線材27は軸穴28内に回転自在に取り付けてあり、自在にその回転角度を変えることができるので、複数の鋼材の溶接部位に簡単かつ正確に位置決めすることができる。なお両者を回転自在に連結する手段としては、焼きばめ、Eリング、ネジ式等、適宜手段を採用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明の溶接用エンドタブにあっては、それが、銅もしくは銅合金からなる金属材料から形成されているところから溶接ビードとの混溶が生じにくく、溶接作業が完了した後に上記複数の鋼材の溶接部位から簡単に取外すことができる。
したがって、何回でも繰返して使用することが可能となり、従来の鋼材やセラミック製の溶接用エンドタブに比較して、溶接工程において大幅なコストダウンを実現することが可能となった。
【0039】またこの発明の溶接用エンドタブによれば、溶接用エンドタブと一体化した弾性線材による溶接ビード始終端形成部への付勢力によって、それら複数の鋼材における任意の箇所に当接させるだけで、所定の位置に効果的に保持することができるようになった。しかも弾性線材の先端において溶接用エンドタブを回転させることにより、複数の鋼材における任意の箇所に正確に位置決めすることができる。それ故、かかる溶接用エンドタブにおいては、特別な装置や治具を何等用いることなく、しかも非常に簡単な操作で、該複数の鋼材における所定の部位に、確実に取り付けることができるようになった。
【0040】一般に、鉄骨を用いた建築に際して、コラムコアの溶接や仕口の溶接が行なわれるが、この発明は特にそのような溶接作業に使用される溶接用エンドタブに好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の溶接用エンドタブの1実施例を示す斜視図、(b)は溶接用エンドタブの中央横切断端面図である。
【図2】一対の溶接用エンドタブに弾性線材を組付けた状態の平面図である。
【図3】使用状態の要部断面図である。
【図4】この発明の溶接用エンドタブの他の実施例を示す斜視図である。
【図5】一対の溶接用エンドタブに弾性線材を組付けた状態の平面図である。
【図6】使用状態の要部断面図である。
【符号の説明】
10 溶接用エンドタブ
11 傾斜面
12 凹部
13,14 鋼板
15 溶接線
16 開先
17 裏金
18 軸穴
19 弾性線材
20 溶接用エンドタブ
21 傾斜部
22 尖頭部
23 コラム
24 V溝
25 溶接線
26 開先
27 弾性線材
28 軸穴

Claims (5)

  1. 複数の鋼材をアーク溶接により接合する際に、該複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に当接して取り付けられる溶接用エンドタブであり、銅もしくは銅合金により構成したことを特徴とする溶接用エンドタブ。
  2. 複数の鋼材をアーク溶接により接合する際に、該複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に当接して取り付けられる溶接用エンドタブであり、銅もしくは銅合金により構成され、かつ一対の溶接用エンドタブをリング状の弾性線材で連結するとともに、各溶接用エンドタブと弾性線材との連結部分を回動可能としたことを特徴とする溶接用エンドタブ。
  3. 溶接用エンドタブが、複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部外側に取り付けられる請求項1または2に記載の溶接用エンドタブ。
  4. 溶接用エンドタブが、複数の鋼材における溶接線の始端と終端の両端縁部に形成されたV溝に押し込むように取り付られる請求項1または2に記載の溶接用エンドタブ。
  5. リング状の弾性線材が、ピアノ線、鋼線、あるいはその他の弾性線材から選ばれてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の溶接用エンドタブ。
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