JP5098263B2 - 接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱加工による接合方法に関する。
金属要素同士の突合部に熱加工を施して突合部を接合する方法が広く知られている。なお、熱加工には、電気、アーク放電、レーザビーム、電子ビームなどによる溶融(溶接)のほか、摩擦攪拌も含まれる。
ところで、金属要素同士の突合部に対して熱加工を連続して施すと、熱加工の開始位置および終了位置に欠陥が発生する虞があるので、金属要素同士の突合部の側方にタブ材(当て部材)を配置し、このタブ材に熱加工の開始位置または終了位置を設ける場合がある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2004−050281号公報 特開2005−66669号公報
金属要素同士の突合部や金属要素とタブ材との突合部に目開きが生じないように、治具等により金属要素やタブ材をしっかりと保持する必要があるが、金属要素やタブ材が小さい場合や、突合部が複数個所に存在する場合には、治具等の設置作業に手間と時間とを要することから、作業効率の向上には限界がある。
このような観点から、本発明は、金属要素同士の突合部に対して熱加工を連続して施すことで突合部を接合する方法であって、金属要素を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能な接合方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決する本発明に係る接合方法は、間隔をあけて並ぶ複数の第一金属要素の各々に第二金属要素を突き合せて形成された二箇所以上の突合部に対して連続して熱加工を施すことで前記各突合部を接合する方法であって、前記二箇所以上の突合部を挟むように配置される第一タブ部および第二タブ部を、それぞれに隣接する前記第一金属要素のみと一体成形しておくとともに前記第一金属要素の端面よりも前記第二金属要素側に延出させておき、隣り合う前記突合部の間に位置する第三タブ部を、その両側に位置する二つの前記第一金属要素のみと一体成形しておくとともに前記第一金属要素の端面よりも前記第二金属要素側に延出させておき、前記第一タブ部と前記第三タブ部との間および前記第二タブ部と前記第三タブ部との間に前記第二金属要素を嵌め込むとともに、隣り合う前記第二金属要素の間に前記第三タブ部を嵌め込んだ状態で前記第一金属要素と前記第二金属要素とを突き合せ、前記第一タブ部から熱加工を開始し、前記各突合部および前記第三タブ部に対して連続して熱加工を施した後、前記第二タブ部で熱加工を終了し、その後、前記第一タブ部、前記第二タブ部および前記第三タブ部のみを取り除くことを特徴とする。
この接合方法は、間隔をあけて並ぶ複数の突合部に対して連続して熱加工を施す場合に適用されるものである。この接合方法によると、隣り合う突合部の間に別体のタブ材を配置する必要がないので、金属要素等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。また、熱加工の開始位置となる第一タブ部および熱加工の終了位置となる第二タブ部が第一金属要素に一体成形されているので、別部材のタブ材を突合部の側方に配置する場合に比べて、金属要素等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
なお、前記した「熱加工」には、電気、アーク放電、レーザビーム、電子ビームなどによる溶融だけでなく、摩擦攪拌も含まれる。
本発明に係る接合方法によれば、金属要素を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
(第一の参考実施形態)
第一の参考実施形態に係る接合方法は、図1の(a)〜(d)に示すように、金属要素10,20の突合部Jに対して連続して熱加工を施すことで突合部Jを接合するものである。
一の金属要素10は、図1の(a)に示すように、アルミニウム合金製の板材から切り出された第一部材A1に含まれていて、接合後に取り除かれる第一タブ部11および第二タブ部12と一体成形されている。すなわち、第一部材A1は、接合後に残置される金属要素10と、接合後に取り除かれる第一タブ部11および第二タブ部12とを含んでいる。
第一タブ部11および第二タブ部12は、一の金属要素10の端部を挟むように配置されていて、図1の(b)に示すように、金属要素10,20を突き合せると、その突合部Jの側方に位置する。なお、本実施形態では、金属要素10、第一タブ部11および第二タブ部12の厚さ寸法は、総て同一である。
第一タブ部11および第二タブ部12は、それぞれ、一の金属要素10の側方に張り出すとともに、他の金属要素20側に延出している。なお、以下では、金属要素10の側方に位置する部位を張出片111,121と称し、張出片111,121から他方の金属要素20側に突出する部位を突出片112,122と称する。
突出片112,122の突端面11a,12aは、一の金属要素10の端面(突合面)10aよりも他の金属要素20側に位置している。突出片112,122の内側(金属要素10側)の側面11b,12bは、金属要素20の幅寸法と等しい間隔をあけて対向しており、金属要素10,20を突き合せたときに、それぞれ他の金属要素20の側面20bに当接する。
他の金属要素20は、アルミニウム合金製の板材から切り出された第二部材A2に含まれている。金属要素20の厚さ寸法は、もう一方の金属要素10の厚さ寸法と同一である。なお、本実施形態では、第二部材A2は、金属要素20のみからなる。
次に、本実施形態に係る接合方法を説明する。
本実施形態に係る接合方法は、金属要素10,20を突き合せる突合工程(図1の(b)参照)と、金属要素10,20を拘束する拘束工程と、金属要素10,20同士の突合部Jに対して連続して熱加工を施す熱加工工程(図1の(c)参照)と、第一タブ部11および第二タブ部12を取り除く除去工程(図1の(d)参照)とを含んでいる。
突合工程では、図1の(a)および(b)に示すように、金属要素10,20を突き合せるとともに、その突合部Jの両側に第一タブ部11と第二タブ部12を位置させる。具体的には、一の金属要素10と第一タブ部11と第二タブ部12とで形成される凹部に他の金属要素20を嵌め込み、第一タブ部11の側面11bおよび第二タブ部12の側面12bをそれぞれ他の金属要素20の側面20bに当接させつつ、一の金属要素10の端面(突合面)10aと他の金属要素20の端面(突合面)20aとを当接させればよい。
拘束工程では、図1の(b)に示すように、第一部材A1および第二部材A2を図示せぬ架台に移動不能に拘束することで、金属要素10,20を拘束する。本実施形態では、第一タブ部11および第二タブ部12の側面にブロック30を宛がうとともに、金属要素10,20、第一タブ部11および第二タブ部12の上面の押え部P,P,…を図示せぬクランプ等で押さえ込むことで、第一部材A1および第二部材A2を拘束する。なお、押え部Pの位置や個数は、金属要素10,20の形状や大きさ等に応じて適宜変更しても差し支えない。
熱加工工程では、図1の(c)に示すように、突合部Jに対して連続して摩擦攪拌を行う。具体的には、回転させた回転ツール40の攪拌ピン42(図2参照)を第一タブ部11に設けた開始位置Sに挿入(圧入)するとともに、挿入した攪拌ピン42を途中で離脱させることなく金属要素10,20の継ぎ目(境界線)を含むように設定した摩擦攪拌のルートに沿って相対移動させることで突合部Jに対して連続して摩擦攪拌を行い、さらに、第二タブ部12に設けた終了位置Eまで連続して摩擦攪拌を行ったうえで、終了位置Eで攪拌ピン42を上方に離脱させればよい。回転ツール40を回転させつつ突合部Jに沿って移動させると、回転ツール40と金属との摩擦熱により突合部Jの金属が塑性流動化し、突合部Jが固相接合される。なお、摩擦攪拌の開始位置Sおよび終了位置Eは、それぞれ第一タブ部11および第二タブ部12の適所に設けることができるが、本実施形態では、金属要素10,20の継ぎ目の延長線上に開始位置Sおよび終了位置Eを設けている。このようにすると、摩擦攪拌のルートが一直線になり、回転ツール40の移動距離を最小限に抑えることができるので、熱加工工程を効率よく行うことが可能となり、さらには、回転ツール40の磨耗量を低減することが可能となる。
回転ツール40の形態等に特に制限はないが、本実施形態では、図2に示すものを使用している。図2に示す回転ツール40は、工具鋼など接合対象よりも硬質の金属材料からなり、円柱状を呈するショルダ部41と、このショルダ部41の下端面41aに突設された攪拌ピン(プローブ)42とを備えて構成されている。ショルダ部41の下端面41aは、塑性流動化した金属を押えて周囲への飛散を防止する役割を担う部位であり、本実施形態では、凹面状に成形されている。攪拌ピン42は、ショルダ部41の下端面41aの中央から垂下しており、本実施形態では、先細りの円錐台状に成形されている。また、攪拌ピン42の周面には、螺旋状に刻設された攪拌翼が形成されている。
回転ツール40の回転速度および移動速度(送り速度)は、攪拌ピン42の寸法・形状、摩擦攪拌される金属要素10,20等の材質や肉厚等に応じて設定されるものであるが、多くの場合、回転速度は100〜5000(rpm)の範囲内において、移動速度は20〜2000(mm/分)の範囲内において設定される。また、摩擦攪拌の開始位置Sへの攪拌ピン42の挿入速度(下降速度)および終了位置Eからの攪拌ピン42の離脱速度(上昇速度)も、攪拌ピン42の寸法・形状、金属要素10,20等の材質や肉厚等に応じて設定されるものであるが、多くの場合、それぞれ30〜60(mm/分)の範囲内において設定される。
除去工程では、図1の(d)に示すように、金属要素10と第一タブ部11との境界部分および金属要素10と第二タブ部12との境界部分を切断、溶断等することで、第一タブ部11および第二タブ部12を取り除き、金属要素10,20を残置する。
以上のような工程を経ることで、摩擦攪拌の開始位置Sおよび終了位置Eが存在しない金属要素10,20の接合体が形成される。なお、得られた接合体に対して切削、研磨、穴あけ、塗装等を施しても勿論差し支えない。
以上説明した第一の参考実施形態に係る接合方法によれば、一の金属要素10と第一タブ部11と第二タブ部12とが一体成形されており、かつ、これらによって形成された凹部に他の金属要素20が嵌め込まれているので、第一タブ部11と第二タブ部12の横移動をブロック30,30で拘束するだけで、金属要素10,20の横移動をも拘束することができる。すなわち、第一の参考実施形態に係る接合方法によれば、別部材のタブ材を突合部の側方に配置する場合に比べて、金属要素10,20等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
また、別部材のタブ材を突合部の側方に配置する場合には、タブ材の上面をクランプ等で押さえ込んでも、接合すべき金属要素を押え込むことはできないが、本実施形態の如く一の金属要素10に第一タブ部11と第二タブ部12とを一体成形しておけば、金属要素10、第一タブ部11および第二タブ部12を一括して押さえ込むことが可能となるので、別部材のタブ材を配置する場合に比べて、金属要素10,20等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
なお、本実施形態においては、金属要素10,20が別部材に含まれている場合を例示したが、同一の部材に含まれていてもよい。
本発明の実施形態)
本発明の実施形態に係る接合方法は、図3および図4に示すように、間隔をあけて並ぶ複数(本実施形態では二つ)の金属要素10,10の各々に他の金属要素20,20を突き合せて形成された二箇所の突合部J1,J2に対して連続して熱加工を施すことで各突合部J1,J2を接合するものである。
一の金属要素10,10は、図3の(a)に示すように、銅製の板材から切り出された第一部材B1に含まれていて、接合後に取り除かれる第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13と一体成形されている。すなわち、第一部材B1は、接合後に残置される複数の金属要素10,10と、接合後に取り除かれる第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13とを含んでいる。なお、本実施形態では、金属要素10、第一タブ部11、第二タブ部12、第三タブ部13の厚さ寸法は、総て同一である。
第一タブ部11および第二タブ部12は、複数の金属要素10,10を挟むように配置されている。第一タブ部11および第二タブ部12は、金属要素10の側方に張り出すとともに、他の金属要素20側に延出していて、図3の(b)に示すように、金属要素10,20を突き合せると、その突合部J1の右側方に第一タブ部11が位置し、突合部J2の左側方に第二タブ部が位置する。すなわち、第一タブ部11および第二タブ部12は、図3の(a)に示すように、張出片111,121と突出片112,122とを備えている。
第三タブ部13は、隣り合う金属要素10,10の間に配置されていて、図3の(b)に示すように、金属要素10,20に突き合せると、隣り合う突合部J1,J2の間に位置する。第三タブ部13は、隣り合う金属要素10,10の端部同士を連結する連結部131と、この連結部131から他の金属要素20側に突出する突出片132とを備えている。突出片132の突端面13aは、金属要素10の端面(突合面)10aよりも他の金属要素20側に位置している。突出片132の幅寸法は、他の金属要素20,20の離隔距離と等しくなっており、金属要素10,20を突き合せると、突出片132が金属要素20,20間に入り込み、突出片132の側面13b,13bがそれぞれ他の金属要素20の側面20bに当接する。
なお、第一タブ部11の突出片112の内側(金属要素10側)の側面11bは、他の金属要素20の幅寸法と等しい間隔をあけて第三タブ部13の側面13bと対向しており、金属要素10,20を突き合せたときに、他の金属要素20の側面20bに当接する。同様に、第二タブ部12の突出片122の内側(金属要素10側)の側面12bも、他の金属要素20の幅寸法と等しい間隔をあけて第三タブ部13の側面13bと対向しており、金属要素10,20を突き合せたときに、金属要素20の側面20bに当接する。
他の金属要素20,20は、銅製の板材から切り出された第二部材B2に含まれている。なお、金属要素20,20は、別部材に含まれていてもよい。
次に、本実施形態に係る接合方法を説明する。
本実施形態に係る接合方法は、突合工程(図3の(b)参照)と、拘束工程と、熱加工工程(図4の(a)参照)と、除去工程(図4の(b)参照)とを含んでいる。
突合工程では、図3の(a)および(b)に示すように、二つの金属要素10,10の各々に他の金属要素20,20を突き合せ、その突合部J1を挟むように第一タブ部11および第三タブ部13を位置させるとともに、突合部J2を挟むように第二タブ部12および第三タブ部13を位置させる。具体的には、金属要素10と第一タブ部11と第三タブ部13とで形成される凹部および金属要素10と第二タブ部12と第三タブ部13とで形成される凹部のそれぞれに金属要素20を嵌め込み、第一タブ部11の側面11b、第二タブ部12の側面12b、第三タブ部13の側面13b,13bをそれぞれ金属要素20の側面20bに当接させつつ、金属要素10の端面10aと金属要素20の端面20aとを当接させればよい。
拘束工程では、図3の(b)に示すように、第一部材B1および第二部材B2を図示せぬ架台に移動不能に拘束する。本実施形態では、第一タブ部11および第二タブ部12の側面にブロック30を宛がうとともに、金属要素10,20、第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13の上面の押え部P,P,…を図示せぬクランプ等で押さえ込むことで、第一部材B1および第二部材B2を拘束する。
熱加工工程では、図4の(a)に示すように、間隔をあけて並ぶ二つの突合部J1,J2に対して連続して摩擦攪拌を行う。具体的には、回転させた回転ツール40の攪拌ピン42(図2参照)を第一タブ部11に設けた開始位置Sに挿入(圧入)するとともに、挿入した攪拌ピン42を途中で離脱させることなく相対移動させることで突合部J1,J2に対して連続して摩擦攪拌を行い、さらに、第二タブ部12に設けた終了位置Eまで連続して摩擦攪拌を行ったうえで、終了位置Eで攪拌ピン42を上方に離脱させればよい。なお、突合部J1,J2の間に位置する第三タブ部13に対しても摩擦攪拌を行う。すなわち、一の突合部J1に対して摩擦攪拌を行い、回転ツール40が一の突合部J1の終端e1に達したら、この終端e1で摩擦攪拌を終了させずに、隣りに位置する突合部J2の始端s2まで連続して摩擦攪拌を行い、そのまま突合部J2に対して摩擦攪拌を行う。
除去工程では、金属要素10と第一タブ部11との境界部分、金属要素10と第二タブ部12との境界部分、金属要素10と第三タブ部13の境界部分を切断、溶断等することで、第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13を取り除き、金属要素10,20を残置する。
以上のような工程を経ることで、摩擦攪拌の開始位置Sおよび終了位置Eが存在しない金属要素10,20の接合体が形成される。なお、得られた接合体に対して切削、研磨、穴あけ、塗装等を施しても勿論差し支えない。
以上説明した実施形態に係る接合方法によれば、金属要素10に第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13が一体成形されており、かつ、これらによって形成された凹部に他方の金属要素20が嵌め込まれているので、第一タブ部11と第二タブ部12の横移動をブロック30,30で拘束するだけで、二つの金属要素10,10およびこれらに突き合わされる他の金属要素20,20の横移動をも拘束することができる。すなわち、実施形態に係る接合方法によれば、別部材のタブ材を突合部の側方に配置する場合に比べて、金属要素10,20等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
また、別部材のタブ材を突合部の側方に配置する場合には、タブ材の上面をクランプ等で押さえ込んでも、接合すべき金属要素を押え込むことはできないが、本実施形態の如く金属要素10、第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13を一体に成形しておけば、金属要素10、第一タブ部11、第二タブ部12および第三タブ部13を一括して押さえ込むことが可能となるので、別部材のタブ材を配置する場合に比べて、金属要素10,20等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
また、本実施形態では、間隔をあけて並ぶ二つの金属要素10,10の各々に他の金属要素20,20を突き合せて形成された二箇所の突合部J1,J2に対して連続して熱加工を施すことで突合部J1,J2を接合する場合を例示したが、例えば、図5に示すように、間隔をあけて並ぶ三つ以上の金属要素10,10,…の各々に他の金属要素20,20,…を突き合せて形成された三箇所以上の突合部J,J,…に対して連続して熱加工を施すことで各突合部J,J,…を接合しても差し支えない。この場合には、隣り合う突合部J,Jの間に位置する第三タブ部13を少なくとも一つの金属要素10と一体成形しておくとよい。
第二の参考実施形態)
前記した第一の参考実施形態においては、一の金属要素10に第一タブ部11と第二タブ部12とを一体成形した場合を例示したが、図6の(a)〜(d)に示すように、第一タブ部11を一の金属要素10に一体成形するとともに、第二タブ部22を他の金属要素20に一体成形してもよい。
一の金属要素10は、図6の(a)に示すように、鋼製の板材から切り出された第一部材C1に含まれていて、接合後に取り除かれる第一タブ部11と一体成形されている。すなわち、第一部材C1は、接合後に残置される金属要素10と、接合後に取り除かれる第一タブ部11とを含んでいる。
一の金属要素10に添設された第一タブ部11は、金属要素10の側方に張り出すとともに、他の金属要素20側に延出していて、図6の(b)に示すように、金属要素10,20を突き合せると、その突合部Jの側方に位置する。
他の金属要素20は、図6の(a)に示すように、鋼製の板材から切り出された第二部材C2に含まれていて、接合後に取り除かれる第二タブ部22と一体成形されている。すなわち、第二部材C2は、接合後に残置される金属要素20と、接合後に取り除かれる第二タブ部22とを含んでいる。
他の金属要素20に添設された第二タブ部22は、金属要素20の側方に張り出すとともに、もう一方の金属要素10側に延出していて、金属要素10,20を突き合せると、その突合部Jの側方に位置する。
次に、本実施形態に係る接合方法を説明する。
本実施形態に係る接合方法は、突合工程(図6の(b)参照)と、拘束工程と、熱加工工程(図6の(c)参照)と、除去工程(図6の(d)参照)とを含んでいる。
突合工程では、図6の(a)および(b)に示すように、金属要素10,20を突き合せるとともに、その突合部Jの両側に第一タブ部11と第二タブ部22を位置させる。具体的には、第一タブ部11の側面11bを金属要素20の側面20bに当接させるとともに、第二タブ部22の側面22bを金属要素10の側面10bに当接させつつ、金属要素10,20の端面10a,20aを当接させればよい。
拘束工程では、図6の(b)に示すように、第一部材C1および第二部材C2を図示せぬ架台に移動不能に拘束することで、金属要素10,20を拘束する。
熱加工工程では、図6の(c)に示すように、突合部Jに対して連続して溶融溶接を行う。具体的には、第一タブ部11に設けた開始位置Sを電気、アーク放電、レーザビーム、電子ビームなどで加熱して溶融し、次いで、金属要素10,20の継ぎ目(境界線)を含むように設定した溶接予定線に沿って金属を溶融させることで突合部Jに対して連続して溶融溶接を行い、第二タブ部12に設けた終了位置Eで加熱を終了すればよい。
除去工程では、図6の(d)に示すように、一の金属要素10と第一タブ部11との境界部分および他の金属要素20と第二タブ部22との境界部分を切断、溶断等することで、第一タブ部11および第二タブ部12を取り除き、金属要素10,20を残置する。
以上のような工程を経ることで、熱加工の開始位置Sおよび終了位置Eが存在しない金属要素10,20の接合体が形成される。
以上説明した第二の参考実施形態に係る接合方法においても、第一タブ部11と第二タブ部12の横移動を拘束するだけで、金属要素10,20の横移動をも拘束することができるので、別部材のタブ材を突合部の側方に配置する場合に比べて、金属要素10,20等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
また、一の金属要素10と第一タブ部11とを一括して押さえ込むことが可能となり、さらには、他の金属要素20と第二タブ部22とを一括して押さえ込むことが可能となるので、別部材のタブ材を配置する場合に比べて、金属要素10,20等を保持する治具等の設置作業を簡略にすることが可能となる。
(a)〜(d)は第一の参考実施形態に係る接合方法の手順を説明するための斜視図である。 熱加工に使用する摩擦攪拌用の回転ツールを説明するための側面図である。 (a)および(b)は本発明の実施形態に係る接合方法の手順を説明するための斜視図である。 (a)および(b)は図3の(b)に続く工程を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る接合方法の変形例を説明するための斜視図である。 (a)〜(d)は第二の参考実施形態に係る接合方法の手順を説明するための斜視図である。
符号の説明
10,20 金属要素
11 第一タブ部
12 第二タブ部
13 第三タブ部
J,J1,J2 突合部

Claims (2)

  1. 間隔をあけて並ぶ複数の第一金属要素の各々に第二金属要素を突き合せて形成された二箇所以上の突合部に対して連続して熱加工を施すことで前記各突合部を接合する方法であって、
    前記二箇所以上の突合部を挟むように配置される第一タブ部および第二タブ部を、それぞれに隣接する前記第一金属要素のみと一体成形しておくとともに前記第一金属要素の端面よりも前記第二金属要素側に延出させておき、
    隣り合う前記突合部の間に位置する第三タブ部を、その両側に位置する二つの前記第一金属要素のみと一体成形しておくとともに前記第一金属要素の端面よりも前記第二金属要素側に延出させておき、
    前記第一タブ部と前記第三タブ部との間および前記第二タブ部と前記第三タブ部との間に前記第二金属要素を嵌め込むとともに、隣り合う前記第二金属要素の間に前記第三タブ部を嵌め込んだ状態で前記第一金属要素と前記第二金属要素とを突き合せ、
    前記第一タブ部から熱加工を開始し、前記各突合部および前記第三タブ部に対して連続して熱加工を施した後、前記第二タブ部で熱加工を終了し、その後、前記第一タブ部、前記第二タブ部および前記第三タブ部のみを取り除くことを特徴とする接合方法。
  2. 前記熱加工が、摩擦攪拌であることを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
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