JP4913676B2 - 接合用治具 - Google Patents
接合用治具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4913676B2 JP4913676B2 JP2007154339A JP2007154339A JP4913676B2 JP 4913676 B2 JP4913676 B2 JP 4913676B2 JP 2007154339 A JP2007154339 A JP 2007154339A JP 2007154339 A JP2007154339 A JP 2007154339A JP 4913676 B2 JP4913676 B2 JP 4913676B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal elements
- joining jig
- clamp arm
- tab plate
- gantry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Description
しかしながら、このような仮固定等は、金属要素とタブ板とが異なる材料であるときには経験や熟練が必要となり、作業効率が必ずしも良くなかった。
また、熱加工による接合時には、金属要素同士の突合部がうまくつき合わされていないと、目開きや目違いが生じる虞があった。なお、前記した課題は、金属要素が中空形材等である場合に限らず、他の金属要素であるときにも共通して当てはまる。
しかも、保持手段によって金属要素の端部が突合部へ向けて押圧されて保持されることとなるので、金属要素同士の目開きが好適に防止されるようになり、欠陥が生じ難く品質のよい熱加工による接合を実現することができる。
なお、前記した「熱加工」には、電気、アーク放電、レーザビーム、電子ビームなどによる溶融だけでなく、摩擦攪拌も含まれる。
特に、熱加工が摩擦攪拌であるときには、前記押圧手段による作用と相俟って、ツールの強い押し付けにも耐え得る状態にタブ板を突合部の端部の所定位置に拘束することができ、品質のよい熱加工による接合が得られる。
(第1実施形態)
参照する図面において、図1は本発明の第1実施形態に係る接合用治具を示しており、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図、図2は同じく分解斜視図である。
接合用治具は、主として、架台K上に立設される左右一対の支柱1,1と、この支柱1,1の上に渡されて設けられた基部10とからなる接合用治具本体Hを備えている。そして、基部10の上面には、タブ板70を下から支持するための支持部13が凹設されている。また、基部10には、支持部13に支持されたタブ板70を支持部13との間に挟持する挟持手段20と、タブ板70を金属要素W1,W2の突合部TWの端部へ向けて押圧する押圧手段30と、金属要素W1,W2同士を突合部TWへ向けて押圧保持する保持手段40とが設けられている。
挟持手段20は、支軸21と、この支軸21が貫設される挟持用のクランプアーム22と、ワッシャ28と、支軸21に締結されるナット29とを備えて構成されている。
挟持用のクランプアーム22は、両端部がそれぞれ先細り形状とされているとともに、中央部には、支軸21が挿通される長孔23が長手方向に沿って設けられており、タブ板70を支持部13に押さえ付ける役割をなす。長孔23は、図2に示すように、挟持用のクランプアーム22の一端部24側よりも他端部25側寄りに形成されており、一端部24側と他端部25側とでクランプアーム22のスライド移動量が異なるようにしてある。
押圧部材32は、側面視略コ字状(図1(c)参照)に形成されており、支軸31が貫通される貫通孔33と、基部10の前面10Bに当接される下端部34と、基部10の支持部13の上方に突出した状態に配置される上端部35とを備えている。このような押圧部材32は、支軸31に支持された状態で、上端部35の上端角部35aに、タブ板70の前端部70aが係止されるように配置される。
保持手段40は側面10Cに形成された取付穴10cに螺合固定される支軸41と、この支軸41が貫設される締付用のクランプアーム42と、ワッシャ48と、支軸41に締結されるナット49とを備えて構成されている。
以下に説明する摩擦攪拌接合では、金属要素W1,W2を突き合せて拘束する(図3(a)参照)拘束工程と、金属要素W1,W2の突合部TWの端部の側方に接合用治具本体Hを取り付ける取付工程と、金属要素W1,W2の端部を突合部TWへ向けて締め付けることで押圧保持する保持工程と、接合用治具本体Hの支持部13にタブ板70を支持し、これを突合部TWへ向けて押圧する押圧工程と、金属要素W1,W2同士の突合部TWに対して連続して熱加工を施す熱加工工程(図8(a)(b)参照)と、接合用治具本体Hを架台Kから取り外す取外工程と、タブ板70を取り除く除去工程とを含んでいる。
そして、図4(b)に示すように、クランプアーム22の他端部25を支点部11aに載置させた状態のまま、クランプアーム22の一端部24側を持ち上げ、これをクランプアーム22の長孔23を利用してタブ板70側へ移動させつつ、一端部24をタブ板70の上面に位置させる。この状態でナット29を締め付けると、クランプアーム22は、基部10の支点部11aとの接触部分を支点として一端部24側が図4(c)中矢印Y1方向へ押し付けられ、これによって、一端部24と支持部13とによってタブ板70が挟持される。ここで、ナット29の締付具合は、次に説明する押圧手段30でタブ板70が金属要素W1,W2の突合部TWの端部へ向けて押圧移動される強さに調整しておく。
ここで、タブ板70は、挟持手段20のクランプアーム22によって支持部13に挟持されているので、押圧手段30による前記押圧時にも支持部13上に密着しており、浮き上がりが防止されつつ、突合部TWの端部に強く押圧されて保持されることとなる。
これによって、図7に示すように、金属要素W1,W2の突合部TWの端部の側方にタブ板70が接合用治具によって移動不能に好適に配置されることとなる。なお、支持部13の位置、押圧部材32の位置や個数は、金属要素W1,W2の形状や大きさ等に応じて適宜変更しても差し支えない。
そして、この状態から、接合用治具本体Hを架台Kの前方へスライド移動させ、金属要素W1,W2の突合部TWの端部の側方から接合用治具本体Hを取り外せばよい。
しかも、保持手段40によって金属要素W1,W2の端部同士が突合部TWへ向けて締め付けられて押圧保持されることとなるので、金属要素W1,W2同士の目開きが好適に防止されるようになり、欠陥が生じ難く品質のよい熱加工による接合を実現することができる。
特に、摩擦攪拌による熱加工では、押圧手段30による作用と相俟って、回転ツールPの強い押し付けにも耐え得る状態にタブ板70を突合部TWの端部の所定位置に拘束することができ、品質のよい熱加工による接合が得られる。
また、金属要素W1,W2の外部表面に保持手段40を当接させて締め付けを行うときのように、金属要素W1,W2の外部表面に擦れ傷等が付く心配がなく、金属要素W1,W2の仕上がりが綺麗になる。
図9は本発明の第2実施形態に係る接合用治具を示しており、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図、図10は接合用治具本体の斜視図、図11は架台への取付状態を示す斜視図である。
本実施形態で示した金属要素W1,W2は、前記第1実施形態で示したものよりも、高さが低くなっており、これに対応させて接合用治具も前記第1実施形態で示したものよりも小型化されている。具体的に、接合用治具本体Hは、1本の支柱1の上に基部10が支持されており、基部10の上面10Aに、タブ板70を支持するための支持部13が凹設されている。また、基部10の前面10Bには、押圧手段30が設けられ、基部10の左右側面10C,10Cには、保持手段40がそれぞれ設けられている。さらに、支柱1の前端下部には固定用部材3’が設けられ、この固定用部材3’に固定手段50のクランプアーム52の他端部55が当接されて固定用部材3’を架台Kに拘束するようになっている。なお、固定手段50は、そのクランプアーム52の一端部54が、前記第1実施形態と同様に、金属要素W1,W2の中空部S1(図11参照)に挿入されて、金属要素W1,W2の端部を架台Kへ拘束するようになっており、拘束機能(拘束手段)を兼ね備えたものとなっている。
3 固定用部材
10 基部
10A 上面
13 支持部
20 挟持手段
22 クランプアーム
30 押圧手段
32 押圧部材
40 保持手段
42 クランプアーム
50 固定手段
52 クランプアーム
70 タブ板
80 クランプ装置
80’ 挟持手段
82 クランプアーム
H 接合用治具本体
K 架台
P 回転ツール
P1 攪拌ピン
S1 中空部
TW 突合部
W1,W2 金属要素
W3 仕切部
Claims (7)
- 金属要素同士の突合部の端部にタブ板を配置して熱加工による接合をする際に使用される接合用治具であって、
前記タブ板を支持する支持部を有するとともに、当該支持部に支持された前記タブ板を前記金属要素へ向けて押圧する押圧手段を備え、
さらに、前記金属要素の端部を前記突合部へ向けて押圧保持する保持手段を具備したことを特徴とする接合用治具。 - 前記支持部との間に前記タブ板を挟持する挟持手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接合用治具。
- 前記金属要素は、前記金属要素の端部に開口する中空部を備えており、
前記保持手段は、前記中空部に挿入されるクランプアームを有し、当該クランプアームにより前記金属要素の端部を前記突合部へ向けて押圧保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接合用治具。 - 前記金属要素が搭載される架台への固定手段を備え、
前記固定手段が、前記金属要素の前記端部側を前記架台へ拘束するための拘束手段を兼ね備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の接合用治具。 - 前記固定手段は、前記架台に直接設けられていることを特徴とする請求項4に記載の接合用治具。
- 前記挟持手段は、前記架台に直接設けられていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の接合用治具。
- 前記熱加工が、摩擦攪拌であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の接合用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007154339A JP4913676B2 (ja) | 2007-06-11 | 2007-06-11 | 接合用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007154339A JP4913676B2 (ja) | 2007-06-11 | 2007-06-11 | 接合用治具 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012009031A Division JP5391287B2 (ja) | 2012-01-19 | 2012-01-19 | 接合用治具 |
JP2012009032A Division JP5391288B2 (ja) | 2012-01-19 | 2012-01-19 | 接合用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008302421A JP2008302421A (ja) | 2008-12-18 |
JP4913676B2 true JP4913676B2 (ja) | 2012-04-11 |
Family
ID=40231586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007154339A Expired - Fee Related JP4913676B2 (ja) | 2007-06-11 | 2007-06-11 | 接合用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4913676B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7112025B2 (ja) | 2020-03-09 | 2022-08-03 | カシオ計算機株式会社 | ケースおよび時計 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9095927B2 (en) | 2011-08-19 | 2015-08-04 | Nippon Light Metal Company, Ltd. | Friction stir welding method |
JP6021421B2 (ja) * | 2012-05-08 | 2016-11-09 | センクシア株式会社 | 摩擦撹拌接合装置 |
JP5863996B2 (ja) * | 2012-12-19 | 2016-02-17 | 三菱重工業株式会社 | 接合材の製造方法、及び接合用治具 |
JP6503631B2 (ja) * | 2014-04-02 | 2019-04-24 | 株式会社Ihi | 摩擦撹拌接合装置用ワーク固定装置 |
JP6283328B2 (ja) * | 2015-04-01 | 2018-02-21 | 日本軽金属株式会社 | 摩擦攪拌接合方法 |
CN108349041A (zh) * | 2015-11-09 | 2018-07-31 | 日本轻金属株式会社 | 中空结构物的制造方法和接合方法 |
WO2017081973A1 (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | 日本軽金属株式会社 | 中空構造物の製造方法及び接合方法 |
KR102267017B1 (ko) * | 2019-07-08 | 2021-06-18 | (주) 성부 | 접합 범위가 소재 초과시 필요로 하는 더미의 자동 공급 장치 및 이를 이용한 더미의 절단 방법 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6127594A (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-07 | 松下電器産業株式会社 | 音程変換装置 |
JP2643667B2 (ja) * | 1991-06-28 | 1997-08-20 | 日本鋼管株式会社 | 金属ストリップの接続方法及び位置決め固定装置 |
JPH08267293A (ja) * | 1995-03-29 | 1996-10-15 | Kawasaki Steel Corp | タブ板位置決め装置 |
JP2000126895A (ja) * | 1998-10-22 | 2000-05-09 | Kobe Steel Ltd | 溶接用工具及びそれを使用した溶接接合方法 |
JP2001205453A (ja) * | 2000-01-25 | 2001-07-31 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 摩擦撹拌接合用治具 |
JP3865686B2 (ja) * | 2002-11-05 | 2007-01-10 | 住友軽金属工業株式会社 | 摩擦撹拌接合方法及びそれに用いられるタブ板 |
JP4382410B2 (ja) * | 2003-07-09 | 2009-12-16 | 昭和電工株式会社 | 突合せ継手の製造方法、突合せ継手及び摩擦撹拌接合装置 |
JP4323909B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2009-09-02 | 日軽金アクト株式会社 | 摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置 |
JP4520927B2 (ja) * | 2005-10-21 | 2010-08-11 | 本田技研工業株式会社 | 摩擦攪拌接合装置およびその制御方法 |
-
2007
- 2007-06-11 JP JP2007154339A patent/JP4913676B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7112025B2 (ja) | 2020-03-09 | 2022-08-03 | カシオ計算機株式会社 | ケースおよび時計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008302421A (ja) | 2008-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4913676B2 (ja) | 接合用治具 | |
US20120280019A1 (en) | Ultrasonic welding apparatus | |
JP6503631B2 (ja) | 摩擦撹拌接合装置用ワーク固定装置 | |
JP2011502053A (ja) | 解放可能なバール | |
KR101799218B1 (ko) | 마찰 교반 접합 방법 | |
CN103521911A (zh) | 金属材料用搅拌摩擦焊方法及由此获得的金属材料焊接体 | |
JP2003521378A (ja) | レーザー溶接システム | |
JP5391287B2 (ja) | 接合用治具 | |
JP2004181517A (ja) | 円筒体の製造方法およびその治具 | |
JP5391288B2 (ja) | 接合用治具 | |
JP6036888B2 (ja) | 接合方法 | |
JP2009023027A (ja) | 被加工物保持装置 | |
JP5920826B2 (ja) | 摩擦攪拌加工用裏当て部材、摩擦攪拌加工方法及び摩擦攪拌加工装置 | |
JP5312126B2 (ja) | 摩擦攪拌接合用アタッチメント | |
JP5044294B2 (ja) | 接合方法 | |
JP4382410B2 (ja) | 突合せ継手の製造方法、突合せ継手及び摩擦撹拌接合装置 | |
JP2008302417A (ja) | 接合方法 | |
JP5098263B2 (ja) | 接合方法 | |
JP5308041B2 (ja) | 摩擦攪拌接合装置 | |
CN202240334U (zh) | 焊接用夹具 | |
JP5338955B2 (ja) | 接合方法 | |
KR20140004400U (ko) | 판부재 단차 조정장치 | |
JP5725110B2 (ja) | 接合方法 | |
JP6172314B2 (ja) | 接合方法 | |
JP6276716B2 (ja) | 接合方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20100129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111220 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4913676 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |