JP6756105B2 - 接合方法 - Google Patents

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本発明は、金属部材同士を摩擦攪拌で接合する接合方法に関する。
例えば、特許文献1には、第一金属部材と第二金属部材とを断面L字状に突き合わせて突合せ部を形成した後、内隅部に回転ツールを挿入して突合せ部を摩擦攪拌接合する接合方法が記載されている。当該摩擦攪拌接合では、攪拌ピンのみを第一金属部材及び第二金属部材に接触させた状態で摩擦攪拌を行うというものである。
特開2013−49072号公報
従来の接合方法であると、塑性流動化した金属をショルダ部で押さえないため、塑性流動化した金属が外部に溢れ出し接合部が金属不足になるという問題がある。
そこで、本発明は、接合部の金属不足を防ぐことができる接合方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、前記第一金属部材と前記第二金属部材とを断面略L字状又は略T字状に突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、前記第一金属部材と前記第二金属部材との内隅部において、前記第一金属部材又は前記第二金属部材に面接触するように一の板状の補助部材を配置する配置工程と、回転する前記攪拌ピンを前記内隅部に挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で前記内隅部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材を接合する摩擦攪拌工程と、バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材又は前記第二金属部材から除去する除去工程と、を含み、前記摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように、前記回転ツールの回転方向及び進行方向を設定することを特徴とする
かかる接合方法によれば、第一金属部材と第二金属部材とが接合されるとともに、第一金属部材及び第二金属部材に加え、補助部材も同時に摩擦攪拌接合することにより、接合部の金属不足を防ぐことができる。
また、かかる接合方法によれば、バリが形成された補助部材ごと除去できるのでバリを容易に除去することができる。
また、かかる接合方法によれば、バリを除去する作業をより容易に行うことができる。
た、前記配置工程では、前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材を治具を用いて移動不能に拘束することが好ましい。
本発明に係る接合方法によれば、接合部の金属不足を防ぐことができる。
本発明の第一実施形態の突合せ工程及び配置工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る除去工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る除去工程後を示す断面図である。 第一実施形態に係る摩擦攪拌工程の変形例を示す断面図である。 第二実施形態に係る突合せ工程及び配置工程を示す断面図である。 第二実施形態に係る摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第二実施形態に係る除去工程を示す断面図である。 第三実施形態に係る摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第四実施形態に係る摩擦攪拌工程を示す断面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る接合方法について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る接合方法では、突合せ工程と、配置工程と、摩擦攪拌工程と、除去工程と、を行う。
突合せ工程は、図1に示すように第一金属部材1と第二金属部材2とを断面略L字状に突き合わせる工程である。第一金属部材1及び第二金属部材2は、金属製の板状部材である。第一金属部材1及び第二金属部材2の材料は、摩擦攪拌可能な金属であれば特に制限されないが、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウム合金等から適宜選択すればよい。第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚は同等になっている。第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚は適宜設定すればよい。
突合せ工程では、第一金属部材1の端面1aと、第二金属部材2の側面2bとを突き合わせて突合せ部J1を形成する。第二金属部材2の端面2aと第一金属部材1の側面1cとは面一にする。なお、突合せ工程では、第一金属部材1の側面1bと第二金属部材2の端面2aとを突き合わせてもよい。
配置工程は、第一金属部材1と第二金属部材2とで構成される内隅部に補助部材10を配置する工程である。補助部材10は金属製の板状部材である。補助部材10は摩擦攪拌可能な金属であれば特に制限されないが、本実施形態では第一金属部材1及び第二金属部材2と同じ材料になっている。補助部材10の板厚は、後記する摩擦攪拌工程後の塑性化領域Wが金属不足にならないように適宜設定する。
配置工程では、補助部材10の端面10aと第一金属部材1の側面1bとを当接させるとともに、補助部材10の側面10cと第二金属部材2の側面2bとを面接触させる。これにより、補助部材10を安定して配置することができる。また、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材10を治具(図示省略)を用いて移動不能に拘束する。なお、補助部材10は本実施形態では板状としているが、他の形状であってもよい。
摩擦攪拌工程は、図2に示すように、接合用回転ツールFを用いて第一金属部材1と第二金属部材2との突合せ部J1を摩擦攪拌によって接合する工程である。接合用回転ツールFは、連結部F1と、攪拌ピンF2とで構成されている。接合用回転ツールFは、特許請求の範囲の「回転ツール」に相当する。接合用回転ツールFは、例えば工具鋼で形成されている。連結部F1は、摩擦攪拌装置の回転軸(図示省略)に連結される部位である。連結部F1は円柱状を呈している。
攪拌ピンF2は、連結部F1から垂下しており、連結部F1と同軸になっている。攪拌ピンF2は連結部F1から離間するにつれて先細りになっている。攪拌ピンF2の外周面には螺旋溝が刻設されている。本実施形態では、接合用回転ツールFを右回転させるため、螺旋溝は、基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。言い換えると、螺旋溝は、螺旋溝を基端から先端に向けてなぞると上から見て左回りに形成されている。
なお、接合用回転ツールFを左回転させる場合は、螺旋溝を基端から先端に向かうにつれて右回りに形成することが好ましい。言い換えると、この場合の螺旋溝は、螺旋溝を基端から先端に向けてなぞると上から見て右回りに形成されている。螺旋溝をこのように設定することで、摩擦攪拌の際に塑性流動化した金属が螺旋溝によって攪拌ピンF2の先端側に導かれる。これにより、被接合金属部材(第一金属部材1、第二金属部材2)の外部に溢れ出る金属の量を少なくすることができる。螺旋溝は省略してもよい。
接合用回転ツールFは、マシニングセンタ等の摩擦攪拌装置に取り付けてもよいが、例えば、先端にスピンドルユニット等の回転手段を備えたアームロボットに取り付けてもよい。アームロボットに接合用回転ツールFを取り付けることにより接合用回転ツールFの回転中心軸を容易に変更することができる。
摩擦攪拌工程では、内隅部に右回転させた攪拌ピンF2のみを挿入し、被接合金属部材と連結部F1とは離間させつつ相対移動させる。言い換えると、攪拌ピンF2の基端部は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。そして、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材10と攪拌ピンF2とを接触させた状態で内隅部に沿って接合用回転ツールFを相対移動させる。本実施形態では、接合用回転ツールFの進行方向左側に補助部材10が位置するように接合用回転ツールFの進行方向を設定する。接合用回転ツールFの回転方向及び進行方向は前記したものに限定されるものではなく適宜設定すればよい。例えば、接合用回転ツールFの進行方向左側に補助部材10を配置しつつ、接合用回転ツールFを左回転させてもよい。接合用回転ツールFの回転方向等の条件と補助部材10の好ましい位置関係については後記する。
攪拌ピンF2の挿入深さは、攪拌ピンF2と突合せ部J1とを接触させつつ、第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚等に応じて適宜設定すればよい。これにより突合せ部J1が摩擦攪拌接合される。接合用回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域Wが形成される。
摩擦攪拌工程における攪拌ピンF2の挿入角度は適宜設定すればよいが、本実施形態では第一金属部材1と接合用回転ツールFの回転中心軸との角度が約45°となるように設定している。なお、本実施形態の場合は、攪拌ピンF2の挿入角度が45〜75°となるように設定してもよい。これにより、突合せ部J1の深い位置まで摩擦攪拌接合することができる。摩擦攪拌工程後は、図3に示すように、第一金属部材1の側面1bと補助部材10の端部にバリV,Vがそれぞれ形成される。
除去工程は、補助部材10を第二金属部材2から除去する工程である。除去工程では、補助部材10を第二金属部材2から離間する方向に折り曲げて第二金属部材2から除去する。また、第一金属部材1の側面1bに形成されたバリVを切削装置等を用いて除去する。これにより、図4に示すように第一金属部材1と第二金属部材2とが断面略L字状に接合される。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、第一金属部材1と第二金属部材2とが断面略L字状に接合されるとともに、第一金属部材1及び第二金属部材2に加え、補助部材10も同時に摩擦攪拌接合することにより、接合部(塑性化領域W)の金属不足を防ぐことができる。また、本実施形態によれば、第一金属部材1及び第二金属部材2の両側ではなく、片側のみに補助部材10を配置するだけで金属不足を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、摩擦攪拌工程によって補助部材10にバリVが形成されるが、除去工程において補助部材10ごと取り除くことができる。これにより、バリを除去する作業を容易に行うことができる。図3に示すように、摩擦攪拌工程後は補助部材10の端面が内隅部に向かうにつれて板厚が薄くなるように傾斜している。補助部材10は除去装置等を用いてもよいが、本実施形態では手作業で容易に補助部材10を取り除くことができる。
ここで、本実施形態に係る摩擦攪拌工程では進行方向左側に補助部材10を配置するとともに接合用回転ツールFを右回転させるため、補助部材10側がAd側となる。Ad側とは、接合用回転ツールFの外周における接線速度の大きさから送り速度の大きさが加算される側である。一方、Ad側の反対側がRe側となる。Re側とは、接合用回転ツールFの外周における接線速度の大きさから送り速度の大きさが減算される側である。
本実施形態では塑性化領域WのRe側に比べてAd側の方が塑性流動材の温度が上昇しやすくなるため、Ad側にバリVが多く発生する傾向にある。本実施形態ではバリVが補助部材10側に多く形成されるように接合用回転ツールFの回転方向及び進行方向を設定している。これにより、補助部材10に形成されたバリVは、補助部材10ごと除去されるため、バリ除去工程をより容易に行うことができる。
[第一実施形態の変形例]
図5は、第一実施形態の変形例に係る摩擦攪拌工程を示す断面図である。当該変形例では、補助部材10の端面10aと第二金属部材2の側面2bとを当接させつつ、第一金属部材1の側面1bと補助部材10の側面10bとが面接触するように補助部材10を配置している。
当該変形例に係る摩擦攪拌工程では、接合用回転ツールFを左回転させつつ接合用回転ツールFの進行方向右側に補助部材10が位置するように接合用回転ツールFの進行方向を設定する。これにより、当該変形例では補助部材10側がAd側となる。当該変形例によっても第一実施形態に係る接合方法と略同等の効果を奏することができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態に係る接合方法について説明する。第二実施形態に係る接合方法は、図6に示すように、断面L字状の補助部材20を用いる点で第一実施形態と相違する。第二実施形態に係る接合方法では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
本実施形態に係る接合方法は、突合せ工程と、配置工程と、摩擦攪拌工程と、除去工程とを行う。突合工程は、第一実施形態と同じであるため説明を省略する。配置工程は、補助部材20を第一金属部材1と第二金属部材2の内隅部に配置する工程である。
配置工程は、図6に示すように、第一金属部材1と第二金属部材2とで構成される内隅部に補助部材20を配置する工程である。補助部材20は金属製の断面L字状の部材である。補助部材20は摩擦攪拌可能な金属であれば特に制限されないが、本実施形態では第一金属部材1及び第二金属部材2と同じ材料になっている。補助部材20の板厚は、後記する摩擦攪拌工程後の塑性化領域Wが金属不足にならないように適宜設定する。
配置工程では、補助部材20の外面20c,20cと第一金属部材1の側面1b,第二金属部材2の側面2bとをそれぞれ面接触させる。また、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材20を治具(図示省略)を用いて移動不能に拘束する。
摩擦攪拌工程は、図7に示すように、接合用回転ツールFを用いて第一金属部材1と第二金属部材2との突合せ部J1を摩擦攪拌によって接合する工程である。摩擦攪拌工程では、右回転させた攪拌ピンF2を補助部材20の内隅部(内面20b,20bの角部)から挿入し、突合せ部J1に達するように攪拌ピンF2の挿入深さを設定する。摩擦攪拌工程では、内隅部に右回転させた攪拌ピンF2のみを挿入し、被接合金属部材と連結部F1とは離間させつつ移動させる。言い換えると、攪拌ピンF2の基端部は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。そして、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材20と攪拌ピンF2とを接触させた状態で内隅部に沿って接合用回転ツールFを相対移動させる。これにより突合せ部J1が摩擦攪拌接合される。接合用回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域Wが形成される。
除去工程は、図8に示すように、摩擦攪拌工程によって分断された補助部材20,20を第一金属部材1及び第二金属部材2から除去する工程である。除去工程では、補助部材20,20を第一金属部材1及び第二金属部材2から離間する方向にそれぞれ折り曲げて除去する。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、第一金属部材1と第二金属部材2とが断面略L字状に接合されるとともに、第一金属部材1及び第二金属部材2に加え、補助部材20も同時に摩擦攪拌接合することにより、接合部(塑性化領域W)の金属不足を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、摩擦攪拌工程によって分断された補助部材20,20にそれぞれバリV,Vが形成されるが、除去工程において補助部材20ごと取り除くことができる。これにより、バリを除去する作業を容易に行うことができる。また、第二実施形態では分断された補助部材20,20が内隅部の両側に形成されるため、バリを除去する作業がより容易となる。図8に示すように、摩擦攪拌工程後は補助部材20の端面が内隅部に向かうにつれて板厚が薄くなるように傾斜している。補助部材20は除去装置等を用いてもよいが、本実施形態では手作業で容易に補助部材20を取り除くことができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る接合方法について説明する。図9に示すように、第三実施形態に係る接合方法は、第一金属部材1と第二金属部材2とを断面T字状に突き合わせる点で第一実施形態と相違する。第三実施形態に係る接合方法では、第一実施形態と相違する点を中心に説明する。第三実施形態に係る接合方法は、突合せ工程と、配置工程と、摩擦攪拌工程と、除去工程とを行う。
突合せ工程は、第一金属部材1と第二金属部材2とを断面T字状に突き合わせる工程である。突合せ工程では、第一金属部材1の側面1bと第二金属部材2の端面2aとを突き合わせて突合せ部J2を形成する。
配置工程は、第一金属部材1と第二金属部材2とで構成され、第二金属部材2を挟んで両側に形成される内隅部に補助部材10,10をそれぞれ配置する工程である。一方側の内隅部では、補助部材10の側面10cと第二金属部材2の側面2bとを面接触させる。他方側の内隅部では、補助部材10の側面10cと第一金属部材1の側面1bとを面接触させる。また、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材10を治具(図示省略)を用いて移動不能に拘束する。
摩擦攪拌工程は、図9に示すように、接合用回転ツールFを用いて第一金属部材1と第二金属部材2との突合せ部J2を摩擦攪拌によって接合する工程である。摩擦攪拌工程は、第二金属部材2の両側に形成された内隅部に対して第一実施形態に係る摩擦攪拌工程と同じ要領で摩擦攪拌を行う。これにより、突合せ部J2に沿って塑性化領域W,Wが形成される。
除去工程は、補助部材10,10を第一金属部材1及び第二金属部材2から除去する工程である。除去工程では、補助部材10を第一金属部材1又は第二金属部材2からそれぞれ離間する方向に折り曲げて第二金属部材2から除去する。また、第一金属部材1の側面1b又は第二金属部材2の側面2cに形成されたバリVを切削装置等を用いて除去する。以上により、第一金属部材1と第二金属部材2とが断面略T字状に接合される。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、第一金属部材1と第二金属部材2とが断面略T字状に接合されるとともに、第一金属部材1及び第二金属部材2に加え、補助部材10も同時に摩擦攪拌接合することにより、各接合部(塑性化領域W)の金属不足を防ぐことができる。なお、摩擦攪拌工程においては、隣り合う塑性化領域W,Wが重複するように接合用回転ツールFの挿入深さ及び挿入角度を設定してもよい。塑性化領域W,Wが重複することにより、気密性及び水密性を高めることができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態に係る接合方法について説明する。図10に示すように、第四実施形態に係る接合方法は、断面L字状の補助部材20,20を用いる点で第三実施形態と相違する。第四実施形態に係る接合方法では、第三実施形態と相違する点を中心に説明する。第四実施形態に係る接合方法は、突合せ工程と、配置工程と、摩擦攪拌工程と、除去工程とを行う。突合せ工程は、第三実施形態と同じであるため説明を省略する。
配置工程は、第一金属部材1と第二金属部材2とで構成され、第二金属部材2を挟んで両側に形成される内隅部に補助部材20,20をそれぞれ配置する工程である。補助部材20は、金属製であって断面L字状を呈する。配置工程では、補助部材20の外面20c,20cを第一金属部材1の側面1b及び第二金属部材2の側面2b,2cにそれぞれ面接触させる。また、第一金属部材1、第二金属部材2及び補助部材20,20を治具(図示省略)を用いて移動不能に拘束する。
摩擦攪拌工程は、図10に示すように、接合用回転ツールFを用いて第一金属部材1と第二金属部材2との突合せ部J2を摩擦攪拌によって接合する工程である。摩擦攪拌工程は、第二金属部材2の両側に形成された内隅部に対して第二実施形態に係る摩擦攪拌工程と同じ要領で摩擦攪拌を行う。これにより、突合せ部J2に沿って塑性化領域W,Wが形成される。
除去工程は、摩擦攪拌工程で分断された補助部材20,20を第一金属部材1及び第二金属部材2から除去する工程である。除去工程では、分断された補助部材20,20を第一金属部材1及び第二金属部材2からそれぞれ離間する方向に折り曲げて除去する。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、第一金属部材1と第二金属部材2とが断面略T字状に接合されるとともに、第一金属部材1及び第二金属部材2に加え、補助部材20も同時に摩擦攪拌接合することにより、各接合部(塑性化領域W)の金属不足を防ぐことができる。なお、摩擦攪拌工程においては、隣り合う塑性化領域W,Wが重複するように接合用回転ツールFの挿入深さ及び挿入角度を設定してもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では除去工程を行ったが、補助部材10,20を除去せずに、第一金属部材1又は第二金属部材2にそのまま存置してもよい。
また、突合せ工程では、第一金属部材1の端面1aと第二金属部材2の端面2aとを斜めにカットして両部材を突き合わせてもよい。
1 第一金属部材
2 第二金属部材
10 補助部材
20 補助部材
F 接合用回転ツール(回転ツール)
F1 連結部
F2 攪拌ピン
J1 突合せ部
J2 突合せ部
V バリ
W 塑性化領域

Claims (2)

  1. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材と前記第二金属部材とを断面略L字状又は略T字状に突き合わせて突合せ部を形成する突合せ工程と、
    前記第一金属部材と前記第二金属部材との内隅部において、前記第一金属部材又は前記第二金属部材に面接触するように一の板状の補助部材を配置する配置工程と、
    回転する前記攪拌ピンを前記内隅部に挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材に接触させた状態で前記内隅部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材を接合する摩擦攪拌工程と
    バリが形成された前記補助部材を前記第一金属部材又は前記第二金属部材から除去する除去工程と、を含み、
    前記摩擦攪拌工程では、摩擦攪拌接合で発生するバリが前記補助部材に形成されるように、前記回転ツールの回転方向及び進行方向を設定することを特徴とする接合方法。
  2. 前記配置工程では、前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材を治具を用いて移動不能に拘束することを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
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