JP2006167739A - スタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接部の継手強度を、正確かつ容易に確認することができるようにしたスタッドを提供すること。
【解決手段】スタッド溶接部本体11と、トルク付加用片12と、スタッド溶接部本体11とトルク付加用片12とを一体に接続するこれらより小断面の連接部13とからなり、この連接部13を、スタッド溶接部本体11における溶接が完了した後、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成する。
【選択図】図1
【解決手段】スタッド溶接部本体11と、トルク付加用片12と、スタッド溶接部本体11とトルク付加用片12とを一体に接続するこれらより小断面の連接部13とからなり、この連接部13を、スタッド溶接部本体11における溶接が完了した後、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具に関し、特に、溶接部の継手強度を確認することを可能にしたスタッド及びこのスタッドの取り扱いを容易にするためのスタッドに対するトルク付加用工具に関するものである。
従来、土木、建築構造物や機械装置等において、部材同士を接合したり、単体の部材(スタッド)を基材等に取り付けるために、アークスタッド溶接が汎用されている。
ところで、アークスタッド溶接によって溶接された溶接部は、溶接後、当該箇所をハンマー等によって打撃することによって、溶接時に用いたフェルールや溶接時に発生した残滓を除去することと併せて、溶接が確実になされたかどうかを確認するようにしている。
しかしながら、このような打撃による溶接不良の確認は、著しい溶接不良に対しては有効であるものの、良否の境界領域にあるような溶接不良に対しては、これを見過ごしたり、溶接状態の良否を正確に判断できないという問題があった。
本発明は、上記従来のアークスタッド溶接によって溶接された溶接部の溶接不良の確認を行う場合の有する問題点に鑑み、溶接部の継手強度を、正確かつ容易に確認することができるようにしたスタッドを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、このスタッドを、容易かつ安全に取り扱うことができるようにしたスタッドに対するトルク付加用工具を提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するため、本発明のスタッドは、スタッド溶接部本体と、トルク付加用片と、該スタッド溶接部本体とトルク付加用片とを一体に接続するこれらより小断面の連接部とからなり、該連接部を、前記スタッド溶接部本体における溶接が完了した後、トルク付加用工具によりトルク付加用片に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成したことを特徴とする。
この場合において、トルク付加用片を、多角形状に形成することができる。
また、上記第2の目的を達成するため、本発明のトルク付加用工具は、上記スタッドのトルク付加用片にトルクをかけるためのトルク付加用工具であって、連接部が破断することによってスタッド溶接部本体から離脱したトルク付加用片が、トルク付加用工具側に吸着されるようにしたことを特徴とする。
本発明のスタッドによれば、スタッド溶接部本体と、トルク付加用片と、該スタッド溶接部本体とトルク付加用片とを一体に接続するこれらより小断面の連接部とからなり、該連接部を、前記スタッド溶接部本体における溶接が完了した後、トルク付加用工具によりトルク付加用片に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成するようにしているので、溶接が完了した後、トルク付加用工具によりトルク付加用片にトルクをかけて破断することによって、溶接部の継手強度を、予め設定された連接部の破断強度と比較することができ、これにより、溶接部の溶接状態の良否を、正確かつ容易に確認することができる。
また、トルク付加用片を、多角形状に形成することにより、トルク付加用片にトルクをかけて破断する作業を、汎用の工具を使用して実施することができる。
また、本発明のトルク付加用工具によれば、連接部が破断することによってスタッド溶接部本体から離脱したトルク付加用片が、トルク付加用工具側に吸着されるようにしているので、スタッド溶接部本体から離脱したトルク付加用片が散乱したり、高所の施工現場から落下することを防止することができる。
以下、本発明のスタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明のスタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具の一実施例を示す。
図1(A)に示すように、本発明のスタッド1A、1Bは、スタッド溶接部本体11と、トルク付加用片12と、スタッド溶接部本体11とトルク付加用片12とを一体に接続するこれらより小断面の連接部13とからなり、この連接部13を、スタッド溶接部本体11における溶接が完了した後、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成するようにしたものである。
図1(A)に示すように、本発明のスタッド1A、1Bは、スタッド溶接部本体11と、トルク付加用片12と、スタッド溶接部本体11とトルク付加用片12とを一体に接続するこれらより小断面の連接部13とからなり、この連接部13を、スタッド溶接部本体11における溶接が完了した後、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成するようにしたものである。
この場合において、スタッド溶接部本体11及びトルク付加用片12の断面形状は、円形、正六角形等の多角形状等、任意の形状に形成することができるが、このうち、トルク付加用片12の断面形状は、正六角形等の多角形状に形成することが好ましく、これにより、トルク付加用片12にトルクをかけて破断する作業を、汎用の工具を使用して実施することができる。
スタッド1A、1Bを用いてアークスタッド溶接を行うに当たっては、図1(A)に示すように、スタッドガン(図示省略)にセラミック製のフェルール2A、2Bを装着し、フェルール2A、2Bの周壁によりスタッド1A、1Bのスタッド溶接部本体11の外周を囲むようにして溶接を行うようにする。
このフェルール2A、2Bは、アークスタッド溶接の際に、溶融した金属の漏出を抑制して、余盛欠損による溶接不良を防止するものである。
このフェルール2A、2Bは、アークスタッド溶接の際に、溶融した金属の漏出を抑制して、余盛欠損による溶接不良を防止するものである。
このようにして、溶接を行った後、溶接時に用いたフェルール2A、2Bや溶接時に発生した残滓を除去するようにする。
次に、溶接が完了した後、図1(C)に示すように、スタッド1A、1Bのトルク付加用片12にトルク付加用工具3を装着し、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12にトルクをかけて連接部13を破断するようにする。
図1(D)に、連接部13が破断された後のスタッド1A、1Bを示す。
これによって、溶接部11aの継手強度を、予め設定された連接部13の破断強度と比較することができる。
すなわち、溶接部11aの継手強度が、予め設定された連接部13の破断強度より大きい場合には、溶接部11aが破断せずに、連接部13が破断することとなる。そして、この場合は、溶接部11aの溶接状態が良好と判断できる。
これとは逆に、溶接部11aの継手強度が、予め設定された連接部13の破断強度より小さい場合には、連接部13が破断せずに、溶接部11aが破断することとなる。そして、この場合は、溶接部11aが破断するため、溶接をし直すこととなる。
図1(D)に、連接部13が破断された後のスタッド1A、1Bを示す。
これによって、溶接部11aの継手強度を、予め設定された連接部13の破断強度と比較することができる。
すなわち、溶接部11aの継手強度が、予め設定された連接部13の破断強度より大きい場合には、溶接部11aが破断せずに、連接部13が破断することとなる。そして、この場合は、溶接部11aの溶接状態が良好と判断できる。
これとは逆に、溶接部11aの継手強度が、予め設定された連接部13の破断強度より小さい場合には、連接部13が破断せずに、溶接部11aが破断することとなる。そして、この場合は、溶接部11aが破断するため、溶接をし直すこととなる。
このように、溶接部11aの継手強度を、予め設定された連接部13の破断強度と比較することによって、溶接部11aの溶接状態の良否を判断するため、連接部13の破断強度が、溶接部11aの溶接状態の良否の判断が行える強度となるように、連接部13の断面形状(断面積)等を設計するようにする。
この場合において、トルク付加用片12にトルクをかけて連接部13を破断するために使用するトルク付加用工具3には、必要に応じて、連接部13が破断することによってスタッド溶接部本体11から離脱したトルク付加用片12が、トルク付加用工具3側に吸着される手段、具体的には、トルク付加用片12が鉄等の磁性体製の場合には、トルク付加用工具3のトルク付加用片12への嵌合部に磁石31を配設したり、非磁性体製の場合でも吸着できるように粘着剤を配するようにする。
これにより、スタッド溶接部本体11から離脱したトルク付加用片12が散乱したり、高所の施工現場から落下することを防止することができる。
これにより、スタッド溶接部本体11から離脱したトルク付加用片12が散乱したり、高所の施工現場から落下することを防止することができる。
上記スタッド1A、1Bによれば、スタッド溶接部本体11と、トルク付加用片12と、スタッド溶接部本体11とトルク付加用片12とを一体に接続するこれらより小断面の連接部13とからなり、この連接部13を、スタッド溶接部本体11における溶接が完了した後、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成するようにしているので、溶接が完了した後、トルク付加用工具3によりトルク付加用片12にトルクをかけて破断することによって、溶接部11aの継手強度を、予め設定された連接部13の破断強度と比較することができ、これにより、溶接部11aの溶接状態の良否を、正確かつ容易に確認することができる。
また、上記トルク付加用工具3によれば、連接部13が破断することによってスタッド溶接部本体11から離脱したトルク付加用片12が、トルク付加用工具3側に吸着されるようにしているので、スタッド溶接部本体11から離脱したトルク付加用片12が散乱したり、高所の施工現場から落下することを防止することができる。
以上、本発明のスタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明のスタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具は、溶接部の継手強度を正確かつ容易に確認することができ、また、スタッドを容易かつ安全に取り扱うことができることから、土木、建築構造物や機械装置等において、部材同士を接合したり、単体の部材(スタッド)を基材等に取り付けるための用途、特に、高い信頼性を必要とする用途に好適に用いることができる。
1A スタッド
1B スタッド
11 スタッド溶接部本体
11a 溶接部
12 トルク付加用片
13 連接部
2A フェルール
2B フェルール
3 トルク付加用工具
31 吸着部(磁石)
1B スタッド
11 スタッド溶接部本体
11a 溶接部
12 トルク付加用片
13 連接部
2A フェルール
2B フェルール
3 トルク付加用工具
31 吸着部(磁石)
Claims (3)
- スタッド溶接部本体と、トルク付加用片と、該スタッド溶接部本体とトルク付加用片とを一体に接続するこれらより小断面の連接部とからなり、該連接部を、前記スタッド溶接部本体における溶接が完了した後、トルク付加用工具によりトルク付加用片に所定の大きさのトルクをかけることにより破断する強度を有するように形成したことを特徴とするスタッド。
- トルク付加用片を、多角形状に形成したことを特徴とする請求項1記載のスタッド。
- 請求項1又は2記載のスタッドのトルク付加用片にトルクをかけるためのトルク付加用工具であって、連接部が破断することによってスタッド溶接部本体から離脱したトルク付加用片が、トルク付加用工具側に吸着されるようにしたことを特徴とするトルク付加用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004361227A JP2006167739A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | スタッド及びこのスタッドに対するトルク付加用工具 |
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Publications (1)
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ID=36669034
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110036544A (ko) * | 2008-07-09 | 2011-04-07 | 뉴프리 엘엘씨 | 스터드 용접용 스터드 |
CN103940598A (zh) * | 2014-04-10 | 2014-07-23 | 珠海格力电器股份有限公司 | 风批头破坏力矩的检测工装及方法 |
US10471548B2 (en) | 2008-07-09 | 2019-11-12 | Newfrey Llc | Method of welding a weld stud to a workpiece and of checking the strength of the welded joint |
JP7370552B1 (ja) | 2022-06-15 | 2023-10-30 | 株式会社スローテック | 取付ピン |
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2004
- 2004-12-14 JP JP2004361227A patent/JP2006167739A/ja active Pending
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