JP2004134138A - 誘導加熱装置の運転方法および誘導加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インピーダンス電圧降下量検出部236は、第1インバータの負荷部のインピーダンスによる電圧降下を求める。誘導電圧検出部238は、第2インバータの出力電流に基づく誘導電圧を求める。定格時運転条件演算部242は、各インバータの定格運転時における第1インバータの負荷部におけるインピーダンスによる定格時電圧降下と定格時誘導電圧とを求め、定格時電圧降下のリアクタンスによる電圧降下を定格時誘導電圧と係数との積とした場合に、定格時出力電圧と、定格時電圧降下と定格時誘導電圧との和との比が所定値以上となる前記係数を求めて制御周波数演算部240に出力する。制御周波数演算部240は、第1インバータの出力電圧と出力電流との位相角が、定格時運転条件演算部242が求めた係数を満足するように出力周波数を求める。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱装置に係り、特に近接して配置した複数の加熱コイルのそれぞれに、対応する共振型インバータによって電流を供給する誘導加熱装置の運転方法および誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
共振型インバータを1台で単独に運転する場合、インバータの出力電圧は、図6(1)に示したようなベクトル図の関係にある。ただし、図6(1)において、vはインバータの出力電圧、iはインバータの出力電流であり、Rはインバータの負荷部におけるインピーダンスの抵抗成分、XL は同じく誘導性リアクタンス成分、XC は同じく容量性リアクタンス成分である。この場合、インバータの出力電圧vと出力電流iとの関係は、同図(2)に示したように、比例関係にある。
【0003】
共振型インバータに接続した加熱コイルにより被加熱部材を誘導加熱する場合、被加熱部材の加熱温度の制御は、インバータの出力電流を介して被加熱部材に生ずる渦電流を制御することによって行なわれる。そして、インバータを単独で運転する場合、出力電圧vと出力電流iとは、上記したように比例関係にあるので、出力電圧を制御することによって容易に出力電流を制御することが可能で、加熱温度の制御を正確に行なうことができる。
【0004】
一方、複数の加熱コイルのそれぞれに対応して共振型インバータを設け、複数の加熱コイルによって誘導加熱を行なう誘導加熱装置がある。この場合、各加熱コイル間における温度低下を防止するなどの目的のため、各加熱コイルを近接して配置している。このため、このような誘導加熱装置は、各加熱コイル間において相互誘導を生ずる。
【0005】
例えば、図7に示した誘導加熱装置1のように、第1加熱ユニット10と第2加熱ユニット20とを備えており、各加熱ユニット10、12のそれぞれが第1逆変換部(インバータ)12、第2逆変換部22と、これらの逆変換部12、22に対応した第1負荷部14、第2負荷部24とが設けられ、各負荷部14、24の第1加熱コイル16、第2加熱コイル26が近接配置されているとする。そして、各逆変換部12、22は、第1チョッパ回路18、第2チョッパ回路28を介して順変換部3に並列接続してある。また、各加熱ユニット10、20の負荷部14、24は、加熱コイル16、26とコンデンサC1 、C2 が直列接続してあって、逆変換部12、22が直列共振型インバータを構成している。なお、図7において、v1 、i1 は第1逆変換部12の出力電圧と出力電流、R1 は第1加熱コイル16の内部抵抗、L1 は第1加熱コイル16の自己インダクタンスである。また、v2 、i2 、R2 、L2 は、それぞれ第2逆変換部22の出力電圧と出力電流、第2加熱コイル26の内部抵抗と自己インダクタンスである。
【0006】
図7のように、2つの加熱コイル16、26が近接配置されると、各加熱コイル間16、26において相互誘導が発生し、同図に示したように、第1負荷部14には、第2逆変換部22の出力電流i2 による誘導電圧vM2生じ、第2負荷部24には第1逆変換部12の出力電流i1 による誘導電圧vM1が生ずる。このため、第1逆変換部12と第2逆変換部22との出力電圧v1 、v2 は、
【数1】
【数2】
のようになる。ただし、これらの数式において、θは出力電流i1 、i2 の位相差であり、ωは角周波数であって、各逆変換部12、22の出力周波数をfとした場合、ω=2πfである。また、jは、虚数単位を示す。
【0007】
そして、各出力電流i1 、i2 が同期している場合、上記数式1と数式2とは、
【数3】
【数4】
のようになる。このため、第1逆変換部12の電圧ベクトル図は、図8(1)のようになる。また、第1逆変換部12の出力電圧v1 と出力電流i1 との関係は、同図(2)のようになる。このことは、第2逆変換部22側においても同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば第1逆変換部12の出力電圧に関する数式3において、相互誘導電圧(誘導電圧)jωMi2 =一定としたときに、出力電流i1 が減少してくると、(R1 +jXL1−jXC1)i1 が小さくなり、特にカッコ内の値が容量性である場合、出力電圧v1 と出力電流i1 との関係が図9のようになって、出力電圧v1 が極小値を有するようになる。すなわち、出力電流i1 の小さい領域においては、出力電圧v1 と出力電流i1 とが比例しないため、第1逆変換部12の出力電圧v1 によって出力電流i1 を制御することが困難となり、被加熱部材の温度制御をすることができなくなる。
【0009】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、低出力電流領域においても出力電圧によって出力電流を制御できるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る誘導加熱装置の運転方法は、複数の加熱コイルに対応して設けた共振型インバータを備えた誘導加熱装置の運転方法であって、任意運転時の前記各インバータの出力電流を検出し、そのときの制御対象インバータの負荷部におけるインピーダンスによる電圧降下と他の前記インバータの出力電流に基づく誘導電圧とを求め、これらの電圧降下と誘導電圧との前記各インバータの定格出力電流運転時における定格時電圧降下と定格時誘導電圧とにおいて、前記制御対象インバータの定格時電圧降下のリアクタンスによる電圧降下を前記定格時誘導電圧と係数との積とし、前記制御対象インバータの定格出力電流運転時における定格時出力電圧と、前記定格時電圧降下と前記定格時誘導電圧との和との比が所定値以上となる前記係数と、このときの前記制御対象インバータの定格時出力電圧と前記定格出力電流間の位相角とを求め、前記任意運転時の前記制御対象インバータを、求めた前記係数と前記位相角とが得られるように前記制御対象インバータの出力周波数を制御する、ことを特徴としている。
【0011】
また上記運転方法を実施できる誘導加熱装置は、複数の加熱コイルに対応して設けた共振型インバータと、これら各インバータの出力電圧を検出する電圧検出器と、前記各インバータの出力電流を検出する電流検出器と、制御対象インバータの負荷部におけるインピーダンスによる電圧降下を検出する電圧降下検出部と、前記制御対象インバータの負荷部における前記他のインバータの出力電流に基づく誘導電圧を検出する誘導電圧検出部と、この誘導電圧検出部と前記電圧降下検出部との検出信号に基づいて、前記各インバータの定格出力電流運転時における前記制御対象インバータの前記インピーダンスによる定格時電圧降下と前記他のインバータの定格出力電流による定格時誘導電圧とを求めるとともに、前記定格時電圧降下のリアクタンスによる電圧降下を定格時誘導電圧と係数との積としたときに、前記制御対象インバータの定格出力電流運転時の定格時出力電圧と、前記定格時電圧降下と前記定格時誘導電圧との和との比が所定値以上となる前記係数と、前記定格時出力電圧と前記定格出力電流との位相角とを求める定格時運転条件演算部と、前記制御対象インバータの任意運転時における前記出力電圧と、前記インピーダンスによる電圧降下と前記誘導電圧との和との比が前記定格時運転条件演算部により求めた前記係数を満足するように、前記制御対象インバータの出力電圧と出力電流との位相角が得られる前記制御対象インバータの出力周波数を求める制御周波数演算部と、を有することを特徴としている。
【0012】
【作用】
上記のごとくなっている本発明は、各インバータの定格出力電流運転時における制御対象インバータの負荷部のリアクタンスによる電圧降下を定格時誘導電圧と係数との積とし、定格時出力電圧が、定格時電圧降下と定格時誘導電圧との和に対して所定値以上となるように前記係数を設定して制御対象インバータの実質的なインピーダンスを大きくし、各加熱コイル間において誘導電圧が生じた場合であっても、制御対象インバータの任意運転時における出力電圧と、負荷部のインピーダンスによる電圧降下と誘導電圧との和との比が、設定した前記係数が得られるように制御対象インバータの出力周波数を制御することにより、出力電流の小さな領域においても出力電圧と出力電流との間に比例関係が得られるようする。したがって、インバータの出力電圧によってインバータの出力電流を制御することができ、被加熱部材の温度制御を高精度で行なうことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る誘導加熱装置の運転方法および誘導加熱装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る誘導加熱装置の説明図である。図1において、誘導加熱装置100は、交流電源102に順変換部104が接続してあり、順変換部104の出力側に平滑コンデンサ106が設けてある。この順変換部104は、交流電源102が出力する交流電力を直流電力に変換する。そして、誘導加熱装置100は、第1加熱ユニット200と第2加熱ユニット300とを有している。これらの加熱ユニット200、300は、平滑コンデンサ106に並列に接続してある。
【0014】
各加熱ユニット200、300は、それぞれ直流電源部202、302、直流電源部202、302の出力側に設けた逆変換部である第1インバータ204、第2インバータ304、第1負荷部206、第2負荷部306を有している。各直流電源部202、302は、周知のチョッパ回路210、310と、この出力側に設けた平滑用のコンデンサ212、312とから構成してある。また、第1インバータ204、第2インバータ304は、各アームがトランジスタと、このトランジスタに逆並列に接続したダイオードからなるブリッジ回路によって構成してある。そして、各インバータ204、304の出力側には、それぞれに対応して第1負荷部206、第2負荷部306が接続してある。各第1、第2負荷部206、306は、それぞれ第1加熱コイル214、第2加熱コイル314とコンデンサ216、316とが直列に接続してある。したがって、各インバータ204、304は、直列共振型インバータを構成している。なお、図1において加熱コイル214、314の内部抵抗は省略してある。また、図1に示した符号L1 、L2 は、第1加熱コイル214と第2加熱コイル314との自己インダクタンスを示す。
【0015】
さらに、各インバータ204、304の出力側には、インバータ204、304の出力電圧を検出する電圧検出器218、318がインバータ204、304と並列に設けてあるとともに、インバータ204、304の出力電流を検出する電流検出器220、320が加熱コイル214、314、コンデンサ216、316と直列に設けてある。これらの電圧検出器218、318、電流検出器220、320の検出信号は、対応する各加熱ユニット200、300のチョッパ回路210、310に接続した電力制御部222、322に入力するようになっている。また、電力制御部222、322には、電力設定器224、324が接続してある。各電力制御部222、322は、詳細を後述するように、電力設定器224、324、電圧検出器218、318、電流検出器220、320の出力信号に基づいて、チョッパ回路210、310の、トランジスタとダイオードとを逆並列接続して形成したチョップ部226、326をオン・オフし、チョッパ回路210、310の通流率を変化させる。このため、直流電源部202、302は、コンデンサ212、312の両端の電圧の大きさが変化し、インバータ204、304に与える電圧の大きさが変わって、インバータ204、304の出力電力を変化させる。
【0016】
第1加熱ユニット200と第2加熱ユニット300とには、それぞれ詳細を後述する第1周波数制御部230、第2周波数制御部330と、ゲートパルス生成部232、332とが設けてある。ゲートパルス生成部232、332は、周波数制御部230、330の出力側に設けてあって、周波数制御部230、330の出力信号に基づいて、対応するインバータ204、304を駆動するゲートパルスを生成し、インバータ204、304を構成している各トランジスタに与える。そして、第1周波数制御部230は、入力側に電圧検出器218、電流検出器220、320が接続してあって、電圧検出器218が検出した第1インバータ204の出力電圧と、電流検出器220が検出した第1インバータの出力電流と、電流検出器320が検出した第2インバータ304の出力電流とが入力するようになっている。また、第2周波数制御部330には、電圧検出器318と電流検出器320とが検出した第2インバータ304の出力電圧と出力電流とが入力するとともに、電流検出器220が検出した第1インバータ204の出力電流が入力するようになっている。
【0017】
第1周波数制御部230と第2周波数制御部330とは、同様に形成してある。そして、図2は、実施形態に係る第1周波数制御部230のブロック図を示したものである。
【0018】
第1周波数制御部230は、図2に示したように、位相角検出部234、インピーダンス電圧降下量検出部(電圧降下量検出部)236、誘導電圧検出部238、制御周波数演算部240、定格時運転条件演算部242を有する。
【0019】
位相角検出部234は、第1インバータ204の出力電圧と出力電流との位相角φ1 を求めるもので、電圧検出器218が検出した第1インバータ204の出力電圧v1 と、電流検出器220が検出した第1インバータ204の出力電流i1 とが入力する。また、インピーダンス電圧降下量検出部236は、第1インバータ204が電力を供給する第1負荷部206におけるインピーダンスによる電圧の降下量を求めるもので、電流検出器220の検出信号が入力するようになっている。そして、誘導電圧検出部238は、第2インバータ304の出力電流i2 に基づく、第1負荷部206における相互誘導による誘導電圧vM2が求められるようになっている。この誘導電圧検出部238とインピーダンス電圧降下量検出部236との出力信号は、定格時運転条件演算部242に入力される。
【0020】
定格時運転条件演算部242は、第1インバータ204と第2インバータ304とが定格出力電流(i1 =100%、i2 =100%)運転(定格運転)されたときの、第1インバータ204の出力電圧と第1負荷部206におけるインピーダンスによる電圧降下と相互誘導電圧とのベクトル図を作成する。また、定格時運転条件演算部242は、詳細を後述するように、第1負荷部206におけるリアクタンス成分による電圧降下を、第2インバータ304の定格運転時の定格出力電流i20による第1負荷部206における誘導電圧(定格時誘導電圧)VM20 と係数α1 との積とし、第1インバータ204の出力電圧が第1負荷部206におけるインピーダンスによる電圧降下と誘導電圧VM20 との和の所定倍(実施形態の場合、2倍)以上となる前記係数α1 、定格時出力電圧v10´、定格時出力電圧v10´と定格出力電流(定格電流)i10との間の位相角φ10´とを求め、係数α1 、位相角φ10´を制御周波数演算部240に送出する。
【0021】
そして、制御周波数演算部240は、位相角検出部234、インピーダンス電圧降下量検出部236、誘導電圧検出部238、定格時運転条件演算部242の出力信号に基づいて、第1インバータ204のトランジスタに与えるゲートパルスの周波数を求め、ゲートパルス生成部に232に出力する。ゲートパルス生成部232の出力したゲートパルスは、制御周波数演算部240にフィードバックされる。
【0022】
このようになっている実施形態に係る誘導加熱装置100は、順変換部104が交流電源102の出力する交流電力を直流電力に変換する。平滑コンデンサ106は、順変換部104の出力する直流電力を平滑化する。また、誘導加熱装置100は、第1加熱ユニット200、第2加熱ユニット300の直流電源部202、302を形成しているチョッパ回路210、310が順変換部104の出力する直流電力を直流変換し、対応する第1インバータ204、第2インバータ304に与える。そして、インバータ204、304は、コンデンサ212、312によって平滑化された直流電力を交流電力に逆変換して第1負荷部206、第2負荷部306に与える。
【0023】
加熱ユニット200、300に設けた電力設定器224、324には、対応するインバータ204、304の出力すべき電力が設定されており、この設定値が電力制御部222、322に与えられる。電力制御部222、322は、対応する電圧検出器218、318と電流検出器220、320とが出力する検出信号を読み込み、対応する各インバータ204、304の実際の出力電力を求め、求めた出力電力を電力設定器224、324の出力する設定値と比較する。そして、電力制御部222、322は、インバータ204、304の出力電力が設定値となるように、チョッパ回路210、310のチョップ部226、326に与えるゲートパルスの長さを調節して通流率を変える。
【0024】
一方、第1加熱ユニット200の第1周波数制御部230は、インピーダンス電圧降下量検出部236が電流検出器220の検出して出力する第1インバータ204の出力電流i1 を読み込み、第1負荷部206におけるインピーダンスによる電圧降下量を求める。また、第1周波数制御部230の誘導電圧検出部238は、電流検出器320が検出して出力する第2インバータ304の出力電流i2 を読み込み、第1負荷部206における第2インバータ304の出力電流i2 に基づく相互誘導電圧vM2を求める。
【0025】
第1負荷部206に相互誘導が存在する場合の第1インバータ204の出力電圧v1 は、前記したように、
【数5】
として表すことができる。この数式5において、右辺第1項と第2項のR1 i1 +j(XL1−X1C1)i1 が第1負荷部206におけるインピーダンスによる電圧降下を示し、右辺第3項のjωMi2 が第2インバータ304の出力電流i2 に基づく誘導電圧である。ただし、R1 は第1加熱コイル214の内部抵抗であり、XL1は第1加熱コイル214による誘導性リアクタンス、XC1は第1負荷部206のコンデンサ216による容量性リアクタンスである。
【0026】
誘導電圧検出部238は、実施形態の場合、第2インバータ304が定格出力電流(定格電流)i20によって運転されたときに第1負荷部206に生ずる定格時誘導電圧VM20と、第2インバータ304の定格電流i20とが設定値として与えられており、これらの定格時誘導電圧VM20、定格電流i20 と、電流検出器320が検出した現在の第2インバータ304の出力電流i2 とによって、現在の誘導電圧をVM20 ×(i2 /i20)として求めるようになっている。また、インピーダンス電圧降下量検出部236は、インピーダンスによる電圧降下のうち、リアクタンスによる電圧降下j(XL1−XC1)i1 が定格時誘導電圧VM20を定数とする出力電流i1 の関数として近似して求める。すなわち、(XL1−XC1)≧0となる周波数において、適当な係数α1を選ぶことにより、
【数6】
と近似することができる。したがって、実施形態の場合、数式5に示した第1インバータ204の出力電圧v1 は、
【数7】
となる。ただし、VR1は第1加熱コイル214の内部抵抗による任意運転時の電圧降下であり、i10は第1インバータ204の定格出力電流(定格電流)である。
【0027】
インピーダンス電圧降下量検出部236が求めたインピーダンスによる電圧降下量と、誘導電圧検出部238が求めた誘導電圧とは、定格時運転条件演算部242に入力される。定格時運転条件演算部242は、入力された電圧降下量と誘導電圧とから、各インバータ204、304が定格電流によって運転されたとき、すなわち第1インバータ204の出力電流i1 が100%値、第2インバータ304の出力電流i2 が100%値のときの制御対象となる第1インバータ204について、図3の実線に示したような仮想の電圧ベクトル図を作成する。
【0028】
定格時運転条件演算部242には、第1インバータ204が定格電流i10により運転されたときの、第1加熱コイル214の内部抵抗による電圧降下VR10 、第2インバータ304が定格電流i2 で運転されたときの第1負荷部206における定格時誘導電圧VM20 が与えられている。そして、定格時運転条件演算部242は、定格電流運転時における第1インバータ204の出力電圧(定格時出力電圧)V10´と、第1負荷部206におけるインピーダンスによる定格時電圧降下と第2インバータ304の定格電流運転時の定格時誘導電圧VM20 との和との比が予め定めた値(実施形態の場合「2」)以上となる係数α1 と、このときの第1インバータ204の定格時出力電圧V10´と定格電流i10との位相角φ10´とを求める。すなわち、定格時運転条件演算部242は、
【数8】
の式において、
【数9】
を満足する係数α1 と位相角φ10´とを求め、制御周波数演算部240に出力する。なお、数式9のAは、第1負荷部206におけるインピーダンスによる電圧降下であって、図3の破線に示したように、
【数10】
である。
【0029】
制御周波数演算部240には、定格時運転条件演算部242から係数α1 が入力するとともに、位相角検出部234、インピーダンス電圧降下量検出部236、誘導電圧検出部238の出力が入力するようになっている。位相角検出部234は、電圧検出器218と電流検出器220とが検出した第1インバータ204の現在の出力電圧v1 、出力電流i1 とから、第1インバータ204の現在の出力電圧と出力電流との位相角φ1 を求めて制御周波数演算部240に出力する。制御周波数演算部240は、位相角検出部234が求めた位相角φ1 、インピーダンス電圧降下量検出部236が求めたインピーダンスによる電圧降下{VR1+jVM20 ×(i1 /i10)}、誘導電圧検出部238が求めた誘導電圧{jVM20 ×(i2 /i20)}、定格時運転条件演算部242が求めた係数α1 に基づいて、
【数11】
を満足するV1 ´を求めるとともに、このV1 ´が得られるような第1インバータ204の出力電圧V1 ´と出力電流i1 の位相角φ1 ´を求め、図4に示したような電圧ベクトル図を作成する。そして、制御周波数演算部240は、位相角φ1 ´が得られる第1インバータの出力周波数f1 を演算し、ゲートパルス生成部232に与える。すなわち、数式5において周波数f1 が大きくなると、(XL1−XC1)およびωMが大きくなる。この結果、図8(1)を参照することにより理解されるように、電流と電圧との位相角が大きくなる。したがって、第1インバータ204の出力周波数f1 を制御することにより、目標とする位相角φ1´を得ることができる。ゲートパルス生成部232は、制御周波数演算部240が求めた出力周波数f1 のゲートパルスを生成して第1インバータ204のトランジスタに与え、制御周波数演算部240にフィードバックする。
【0030】
これにより、第1負荷部206の実質的なインピーダンスを一定値以上に確保することができ、第1インバータ204の出力電圧v1 と出力電流i1 との関係が図5のようになって、出力電流i1 の小さな領域において出力電圧v1 が極小値を有するようなことがなくなる。したがって、第1インバータ204の出力電流を出力電圧によって容易、正確に制御することが可能となり、被加熱部材の温度制御を高精度に行なうことができる。また、数式9を満足する場合、図5の電圧−電流の関係において、v1 がjωMi2 〜100%の範囲の広い値を取ることができ、制御性が向上する。
【0031】
なお、定格時運転条件演算部242は、求めたα1 が、α1 >0のときには算出したα1 の値をそのまま制御周波数演算部240に与え、例えばR1 が大きい場合などのように、α≦0のときにはα1 =0を制御周波数演算部240に出力する。また、第2加熱ユニット300に設けた第2周波数制御部330は、第2インバータ304に対して、第1周波数制御部230が第1インバータ204に対して行なうのと同様の制御を行なう。この場合において、第2インバータ304の出力電圧v2 は、次式のように表される。
【数12】
ただし、数式11において、VR2は第2インバータ304の定格電流運転時における第2加熱コイル314の内部抵抗による電圧降下、VM10は第1インバータ204が定格電流運転をしたときの第2負荷部306における定格時誘導電圧である。また、α2 は、α1 に対応した係数である。
【0032】
なお、上記実施形態においては、インピーダンス電圧降下量検出部236がインピーダンスによる電圧降下を、
【数13】
として求めた場合について説明したが、インピーダンスによる電圧降下を、
【数14】
として求め、定格時運転条件演算部242において数式13のように変換してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、定格出力電流運転時における制御対象インバータの負荷部のリアクタンスによる電圧降下を定格時誘導電圧と係数との積とし、定格時出力電圧が、定格時電圧降下と定格時誘導電圧との和に対して所定値以上となるように前記係数を設定して制御対象インバータの実質的なインピーダンスを大きくし、各加熱コイル間において誘導電圧が生じた場合であっても、制御対象インバータの任意運転時における出力電圧と、負荷部のインピーダンスによる電圧降下と誘導電圧との和との比が、設定した前記係数が得られるように制御対象インバータの出力周波数を制御することにより、出力電流の小さな領域においても出力電圧と出力電流との間に比例関係が得られるようする。したがって、インバータの出力電圧によってインバータの出力電流を制御することができ、被加熱部材の温度制御を高精度で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る誘導加熱装置の説明図である。
【図2】実施の形態に係る周波数制御部のブロック図である。
【図3】実施の形態に係る定格時運転条件演算部の作用を説明する電圧ベクトル図である。
【図4】実施の形態に係る誘導加熱装置の共振型インバータの任意運転時の運転制御方法を説明する電圧ベクトル図である。
【図5】実施の形態に係る誘導加熱装置の出力電圧と出力電流との関係を示す図である。
【図6】共振型インバータを単独運転したときの出力電圧と出力電流との関係を示す図である。
【図7】2台のインバータのそれぞれに加熱コイルが設けられた誘導加熱装置における相互誘導の説明図である。
【図8】負荷部に相互誘導がある場合の共振型インバータの出力電圧と出力電流との関係を示す図である。
【図9】負荷部のインピーダンスが容量性である場合の、相互誘導があるときの共振型インバータの出力電圧と出力電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
100………誘導加熱装置、104………順変換部、200………第1加熱ユニット、202、302………直流電源部、204………第1インバータ、206………第1負荷部、214………第1加熱コイル、216、316………コンデンサ、218、318………電圧検出器、220、320………電流検出器、230………第1周波数制御部、232、332………ゲートパルス生成部、234………位相角検出部、236………電圧降下検出部(インピーダンス電圧降下量検出部)、238………誘導電圧検出部、240………制御周波数演算部、242………定格時運転条件演算部、300………第2加熱ユニット、304………第2インバータ、306………第2負荷部、314………第2加熱コイル、330………第2周波数制御部。
Claims (2)
- 複数の加熱コイルに対応して設けた共振型インバータを備えた誘導加熱装置の運転方法であって、
任意運転時の前記各インバータの出力電流を検出し、
そのときの制御対象インバータの負荷部におけるインピーダンスによる電圧降下と他の前記インバータの出力電流に基づく誘導電圧とを求め、
これらの電圧降下と誘導電圧との前記各インバータの定格出力電流運転時における定格時電圧降下と定格時誘導電圧とにおいて、前記制御対象インバータの定格時電圧降下のリアクタンスによる電圧降下を前記定格時誘導電圧と係数との積とし、
前記制御対象インバータの定格出力電流運転時における定格時出力電圧と、前記定格時電圧降下と前記定格時誘導電圧との和との比が所定値以上となる前記係数と、このときの前記制御対象インバータの定格時出力電圧と前記定格出力電流間の位相角とを求め、
前記任意運転時の前記制御対象インバータを、求めた前記係数と前記位相角とが得られるように前記制御対象インバータの出力周波数を制御する、
ことを特徴とする誘導加熱装置の運転方法。 - 複数の加熱コイルに対応して設けた共振型インバータと、
これら各インバータの出力電圧を検出する電圧検出器と、
前記各インバータの出力電流を検出する電流検出器と、
制御対象インバータの負荷部におけるインピーダンスによる電圧降下を検出する電圧降下検出部と、
前記制御対象インバータの負荷部における前記他のインバータの出力電流に基づく誘導電圧を検出する誘導電圧検出部と、
この誘導電圧検出部と前記電圧降下検出部との検出信号に基づいて、前記各インバータの定格出力電流運転時における前記制御対象インバータの前記インピーダンスによる定格時電圧降下と前記他のインバータの定格出力電流による定格時誘導電圧とを求めるとともに、前記定格時電圧降下のリアクタンスによる電圧降下を定格時誘導電圧と係数との積としたときに、前記制御対象インバータの定格出力電流運転時の定格時出力電圧と、前記定格時電圧降下と前記定格時誘導電圧との和との比が所定値以上となる前記係数と、前記定格時出力電圧と前記定格出力電流との位相角とを求める定格時運転条件演算部と、
前記制御対象インバータの任意運転時における前記出力電圧と、前記インピーダンスによる電圧降下と前記誘導電圧との和との比が前記定格時運転条件演算部により求めた前記係数を満足するように、前記制御対象インバータの出力電圧と出力電流との位相角が得られる前記制御対象インバータの出力周波数を求める制御周波数演算部と、
を有することを特徴とする誘導加熱装置。
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-
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