JP3171747B2 - 誘導加熱用高周波インバータの自動周波数制御回路 - Google Patents

誘導加熱用高周波インバータの自動周波数制御回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、制御精度が高く且つ
制御範囲の広い誘導加熱用高周波インバータの自動周波
数制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】 図5は誘導加熱用高周波インバータの
一構成例を示すブロック図である。該誘導加熱用高周波
インバータは、商用交流を直流に変換する順変換部と、
該直流を周波数の高い交流に変換して負荷に供給する逆
変換部から成る。順変換部において、1は商用交流を直
流に変換する整流器で、例えば、サイリスタが用いら
れ、その点弧角制御により所定の直流電圧が得られる。
2は前記整流器1の制御と順変換部の回路の保護等を行
う順変換制御・保護回路である。Loはリアクトル、C
oはコンデンサで、これらにより平滑回路を成してい
る。逆変換部において、3は負荷で、例えば、コイルと
その内部に誘導加熱される目的物が配置されたもので、
コイルLと抵抗Rの直列回路で表わされる。Q1 〜Q4
は前記負荷3に高周波電流を流すスイッチング素子、D
1 〜D4 は該各Q1 〜Q4 に並列に接続されたフリーホ
ィーリング逆阻止ダイオードである。前記スイッチング
素子Q1 とQ3 、Q2 とQ4 とは夫々共通接続され、ス
イッチング素子Q1 とQ3 の共通接続点AとQ2 とQ4
の共通接続点B間に前記負荷3が接続されている。Cは
該負荷と直列接続されるコンダンサである。4は該負荷
3に流れる電流を検出する電流検出器で、例えば、CT
(カレントトランス)が用いられる。5は該電流検出器
の出力を受けてスイッチング周波数の決定を行う自動周
波数回路、6は該自動周波数回路の出力を受けて前記ス
イッチング素子Q1 〜Q4のオンオフ制御を行うスイッ
チング素子駆動回路である。このように構成された誘導
加熱用高周波インバータにおいて、商用交流電源からの
商用交流は整流器1により直流に変換される。該直流は
リアクトルLoとコンデンサCoにより平滑されて平坦
な直流となる。そして、この直流は逆変換部で周波数の
高い交流に変換されて負荷3に供給される。この逆変換
部における直流から交流への変換は前記スイッチング素
子Q1 〜Q4 のスイッチングに基づいて行われる。即
ち、前記スイッチング素子駆動回路6は前記自動周波数
制御回路5からの制御信号に従って、例えば、Q1 とQ
4 がオンの時にはQ2 とQ3 がオフ、Q1 とQ4 がオフ
の時にはQ2 とQ3 がオンとなる様にQ1 とQ4 、Q2
とQ3 が夫々ペアで動作する様に、該スイッチング素子
1 〜Q4 を制御する。
【0003】図6は誘導加熱用高周波インバータの電圧
電流波形例を示したもので、eは前記図5のA点とB点
間の電圧波形、iはA点とB点間に流れる電流波形、T
は動作周期、θは電圧と電流の位相差である。ここで、
θ>0の場合は誘導性動作、θ=0近傍の場合は共振点
近傍動作、θ<0の場合は容量性動作となるが、通常、
スイッチング素子Q1 〜Q4 のデットショートを防ぐ為
に共振点近傍の誘導性動作点(θが0に近い正の値)で
動作させている。さて、誘導加熱時には負荷3のLとR
が変化するが、前記自動周波数回路5は前記電流検出器
4からの出力を受け、cosθ(位相率)が一定となる
様に周期T(又は周波数)を変化させる。 さて、この
様な誘導加熱用高周波インバータにおいて、前記スイッ
チング素子Q1 〜Q4 がスイッチングした場合にスイッ
チング時点で種々のノイズが発生する。このノイズによ
り、電流が電圧に対しどの程度位相がずれているのかを
正確に検出する事が出来ず、安定な周波数制御を行う事
が出来ないという問題があった。 そこで、本発明者は
前記スイッチング時のノイズを回避し、安定に動作する
誘導加熱用インバータの自動周波数制御回路を開発し
た。この自動周波数制御回路は、電流の位相をフィルタ
によりθfだけ遅らせると共に、スイッチング信号を、
遅延回路でスイッチング素子の遅れ分Td(off)
と、前記フィルタを所定の直線域で使用するための定数
aに対応した遅れ分Td´分遅らせ、これら両信号に基
づいて設定位相θに対応した信号θsを得、得られた信
号θsを初期動作設定調整器により直流定数をゼロに
し、常に設定した位相θで自動周波数制御を行なえる様
に成したものである(特願平5−68171号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 図7は信号処理に用
いられる仮想的な位相特性(破線)と、前記フィルタの
実際の位相特性(実線)を示すもので、横軸は周波数
f、縦軸は位相遅れ角θfを示し、フィルタを構成する
抵抗が220Ω、コンデンサが47000pFであるも
のとした場合の特性である。
【0005】さて、この両特性の差は、自動周波数制御
上で誤差として現れるためにその制御精度が悪化する。
前記図7に示す特性においては、30KHz近辺と50
KHz近辺のみが誤差の極めて小さな周波数制御が出来
るが、他の部分では誤差の大きな周波数制御になってし
まう。又、実質的に周波数制御出来る範囲、即ち、誤差
の比較的小さな範囲が30KHz近辺〜50KHz近辺
と狭い。
【0006】本発明は、この様な問題を解決する事によ
り、制御精度が高く且つ制御範囲の広い新規な誘導加熱
用高周波インバータの自動周波数制御回路を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この様な目的を達成す
る為に、第1の発明は、スイッチング素子により直流電
圧をオンオフ制御し、負荷に電流を流す様にした誘導加
熱用高周波インバータにおいて、負荷に流れる電流の位
相をコンデンサにより90°遅らせると共に、スイッチ
ング信号を遅延回路でスイッチング素子の遅れ分遅ら
せ、これらの両信号に基づいて設定位相に対応した信号
を得、該得られた信号を初期動作設定調整器により直流
定数を零にし、常に設定した位相で自動周波数制御がを
行えように成した。又、第2の発明は、スイッチング素
子により直流電圧をオンオフ制御し、負荷に電流を流す
様にした誘導加熱用高周波インバータにおいて、コンデ
ンサにより90°位相を遅らせた負荷に流れる電流を増
幅器により増幅すると共に、スイッチング信号を、遅延
回路でスイッチング素子の遅れ分と前記増幅器の遅れ分
遅らせ、これらの両信号に基づいて設定位相に対応した
信号を得、該得られた信号を初期動作設定調整器により
直流定数を零にし、常に設定した位相で自動周波数制御
がを行えように成した。
【0008】
【作用】 電流波形を検出するのに、コンデンサにより
位相を90°遅らせ、該電流を増幅器を通し、位相をθ
f送らせる。一方、スイッチング素子オフ信号を遅延回
路により一定時間Td遅らせ、前記増幅器の出力と前記
遅延回路の出力を処理して、信号発生器の出力にθfが
含まれないようにする。この結果、動作周波数に関係な
く、常に設定した位相θで自動周波数制御を行え、しか
も、制御精度が高く且つ広範囲の制御が出来る。
【0009】
【実施例】 図1は本発明の一実施例を示す構成ブロッ
ク図で、誘導加熱用高周波インバータの自動周波数制御
回路の構成を示している。図中、前記図5と同一のもの
は同一の符号を付している。
【0010】図中11は負荷3に流れる電流を検出する
電流検出器で、CT(カレントトランス)が用いられ、
その二次側にコンデンサCpが並列に繋がれている。1
2は電流検出器の出力信号幅を調整する、例えば、演算
増幅器から成る第1増幅器である。13は該第1増幅器
の出力を受けて電流波形が零を通過する点を検出する零
クロス検出器である。14はスイッチング素子オフ信号
を受けて所定の時間Tdだけ遅らせる遅延回路である。
15は前記零クロス検出器13と遅延回路14の両出力
に基づいて周波数に依存しない位相信号をθsを出力す
る信号発生器である。16は該信号発生器の出力を受け
て平均電圧に変換する第2増幅器で、例えば、図に示す
様な積分器が使用されている。17は該第2増幅器に接
続され、初期動作設定用の電圧を与える初期動作設定調
整器で、可変抵抗器で構成されており、その両端に電圧
+V,−Vが与えられている。18は自動周波数制御の
フィードバックループをオンにするかオフにするかを決
定するスイッチ、19は該スイッチと接続される第3増
幅器、20は該第3増幅器に接続され、前記スイッチ1
8のオフ時に手動で位相信号θを設定する為の手動周波
数設定器である。該手動周波数設定器は可変抵抗器で構
成されており、その両端に電圧+V,−Vが与えられて
いる。21は前記第3増幅器19の出力を受けて、入力
電圧信号を周波数信号に変換するV/F変換回路、22
は該V/F変換回路の出力を受けて電流の電圧に対する
位相が常に一定の位相となる様なスイッチング素子の駆
動信号を発生するスイッチング素子駆動回路である。該
スイッチング素子駆動回路の出力はスイッチング素子Q
1 〜Q4 (図5参照)に与えられる。
【0011】この様に構成された誘導加熱用高周波イン
バータの自動周波数制御回路の動作を図2のタイミング
チャートを参照しつつ以下に説明する。
【0012】図2において、(a)は出力電圧波形、
(b)は出力電流波形、(c)は零クロス検出器13の
出力波形、(d)はスイッチング素子オフ信号波形、
(e)は遅延回路14の出力波形、(f)は信号発生器
15の出力波形、(g)はノイズ発生領域を夫々表わし
ている。
【0013】スイッチング素子Q1 〜Q4 は、スイッチ
ング素子オフ信号からTd(off)だけ遅れて動作
し、このスイッチング素子のオフ時には、(g)に示す
様にスイッチングノイズが発生する。従って、このノイ
ズ発生領域で電流の零クロスを検出すると、誤動作す
る。その為、このノイズ領域で信号処理することは避け
る様にする。また、出力電流にも高周波歪成分、零電流
近辺での電流波形の乱れ等に対して波形整形することが
信号処理の上から要求される。そこで、電流検出器11
を成すカレントトランスにより検出された電流信号iを
その二次側に接続されたコンデンサCにより約90°位
相を遅らせ、更に、第1増幅器12自身の抵抗分とコン
デンサ分によりθf(amp)位相を遅らせる。即ち、
電流検出器11に検出された電流iは(90°+θf
(amp))、即ち、θfの位相を遅らせた電流ifと
して零クロス検出器13に与えられる。ここで、θfは
周波数fの関数である。該θfを式で表わすと、次式の
様になる。
【0014】 θf=90°+θf(amp) (1) ここで、前記第1増幅器12の抵抗分をRa、コンデン
サ分をCa、該第1増幅器12の入力部の抵抗をRbと
すると、該増幅器の利得は、Z/Rbである。但し、1
/Zは、(1/Ra)+jωCaなので、該増幅器の利
得は、Ra/Rb(1+ω2 Ca2 Ra2 )をSと表わ
せば、S(1−jωCaRa)と成る。ここで、該利得
をベクトルで表わすと、図3の如く表わすことが出来
る。従って、前記θf(amp)の正接は次式で与えら
れる。
【0015】 tanθf(amp)=ωCaRa (2) 従って、前記第1増幅器12自身の抵抗分とコンデンサ
分による位相遅れθf(amp)は、次式で表わされ
る。
【0016】 θf(amp)=tan-1ωCaRa (3) ここで、ω=2πf、τ=CaRaとすれば、該(3)
式は θf(amp)=tan-12πfτ (4) で表わされる。ここで、θf(amp)の周波数fに対
する変化を求めると、 dθf(amp)/df=2πfτ/{1+(2πfτ)2 } (5) 該式で(2πfτ)2 《1と見れば、該(5)式は、 dθf(amp)/df=2πfτ (6) ここで、θf(amp)を度表示で表わすと、 θf(amp)=360°×τ×f (7) 該(7)式を前記(1)式に代入し、θfを次式の様に
表わす事が出来る。
【0017】 θf=90°+360°×τ×f (8) 一方、スイッチング素子オフ信号は(d)に示す様なタ
イミングで発生する。そして、実際のスイッチング素子
のオフはそれよりTd(off)遅れる。このスイッチ
ング素子オフ信号を遅延回路14に入れると、Tdだけ
遅れる。このTdは周波数とは無関係な関数である。
【0018】図2から明らかな様に、次式が成立する。
【0019】 Td=Td(off)+Td´ (9) ここで、Td´を角度で表わせば、Td´×360°/
Tと成る。尚、Tはスイッチング周期である。又、図2
から位相角について次式が成立する。
【0020】 θ+θf=(Td´×360°/T)+θs (10) ここで,θは電流iの電圧eに対する位相角である。該
(10)式をθsについて解くと次式の様になる。
【0021】 θs=θ+θf−(Td´×360°/T) (11) ここで、1/Tを周波数fで表わすと、該(11)式は
次式の様になる。
【0022】 θs=θ+θf−Td´×f×360° (12) ここで、該(12)式に前記(8)式を代入すると、 θs=θ+90°+360°×τ×f−Td´×f×360° =θ+(τ−Td´)×360°×f+90° (13) ここで、前記信号発生器15の出力θsが周波数に関係
のないものになる為には周波数成分を含む項{(τ−T
d´)×360°×f}が0になる必要がある。そこ
で、τ=Td´とすれば、前記(13)式は θs=θ+90° (14) と、周波数に対して独立した関数と成る。さて、前記
(9)式にTd´=τを代入すると、 Td=Td(off)+τ (15) となる。該式において、Td(off)はスイッチング
素子Q1 〜Q4 の遅れ分なのでスイッチング素子により
決定され、τは前記第1増幅器12の抵抗Raとコンデ
ンサCaにより決定されるので、前記遅延回路14で遅
らせる時間Tdが決定される。
【0023】さて、図1において、前記前記遅延回路1
4の出力信号と零クロス検出器13の出力信号とを夫々
信号発生器15のセット信号、リセット信号とし動作さ
せると、(f)に示す如き周波数成分が除去された出力
信号θsが得られる事になる。 この様にして得られた
信号θsは第2増幅器16に入力されて平均化処理され
る。該平均化された電圧eは、次式で表わされる。
【0024】 e0 =(θs/360°)×E×A2 (16) ここで、Eは信号θsの振幅、A2 は第2増幅器の増幅
度である。この式に前期第(14)式を代入すると、 e0 ={(θ/360°)+(90°/360°)}×E×A2 (17) が得られる。ここで、(90°/360°)×E×A2
の項は直流電圧、即ち、オフセット分であるから、初期
動作設定調整器17によって除去される。よって、前記
第2増幅器16の出力e0 は、 e0 =(θ/360°)×E×A2 (18) とθのみの信号成分となる。
【0025】尚、初期動作時には、スイッチ18をオフ
にしてフィードバックループをオフにしておき、第3増
幅器19の手動周波数設定器20により位相信号θを設
定してやる。このθ信号は制御信号としてV/F変換回
路21に入力され、入力電圧に対応した周波数信号が出
力される。スイッチング素子駆動回路22は該V/F変
換回路の出力を受けて、位相差θが得られる様に、スイ
ッチング素子1 〜Q4を駆動する。又、前記遅延回路1
4には前記した様に、Td(off)とTd´から決ま
る値Tdを設定しておき、スイッチングオフ信号をTd
遅らせておく。この状態で、信号発生器15から出力さ
れる信号θs(=θ+90°)の90°成分が0になる
ように初期動作設定調整器17を設定する。次に、この
θ分は、前記手動周波数設定器20でθ成分を設定した
時のレベルがあるので、このレベルでθが変化しないよ
うにe0 =0となる様に前記第2増幅器16を調整して
おく。そして、前記スイッチ18をオンにすれば、負荷
3が変動しても、設定したθになるように自動周波数制
御のフィードバックループが動作することになる。
【0026】図4は信号処理に用いられる前記第1増幅
器12の位相特性を示すもので、横軸は周波数f、縦軸
は位相遅れ角θfを示し、該第1増幅器の抵抗Ra,コ
ンデンサCaとして、例えば、5KΩ,3pFであるも
のとした場合の特性である。この特性から分かる様に、
例えば、800KHzの近傍までは、カレントトランス
11の二次側に並列接続されたコンデンサCによる位相
遅れ(90°)を表わす直線(破線に示す)に殆ど沿っ
た直線に近く、800KHz近傍から直線的に変化して
いる。従って、800KHz以下の極めて広い範囲で高
精度に周波数制御が出来る。
【0027】尚、前記第1図の実施例では、カレントト
ランス11の出力を増幅する為の第1増幅器12を挿入
した。これは、カレントトランス11の出力が極めて小
さい場合に、回路自身等のノイズの影響を受けて、零ク
ロス検出器3で零クロス検出が出来ない場合があり、こ
の様な問題を防ぐ為にカレントトランス11の出力を増
幅する第1増幅器12を挿入し、例えば、1V以下程度
の低電圧以下においても自動周波数制御が出来る様に成
した。しかし、数V以上から自動周波数制御が出来れば
よい場合には、前記第1増幅器12は不要となり、従っ
て、前記遅延回路14はスイッチングオフ信号をスイッ
チング素子の遅れ時間(Td(off))のみ遅らせれ
ばよい。この場合には、コンデンサCの位相特性が前記
図4の破線に近いものとなり、数V以上から極めて広い
範囲で極めて精度良く自動周波数制御が可能となる。
【0028】又、図2における電圧信号eはゲートオフ
信号(図5のA点とB点間の信号)として得るのが一番
経済的であるが、トランス等を用いる方法等も考えられ
【0029】
【発明の効果】 本発明においては、負荷に流れる電流
の位相をコンデンサにより90°遅らせると共に、スイ
ッチング信号を遅延回路でスイッチング素子の遅れ分遅
らせ、これらの両信号に基づいて設定位相に対応した信
号を得、該得られた信号を初期動作設定調整器により直
流定数を零にし、常に設定した位相で自動周波数制御が
を行えように成したので、常に設定した位相θで自動周
波数制御が精度が良く出来、且つ広範囲の自動周波数制
御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示巣構成ブロック図であ
る。
【図2】 各部の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】 第1増幅器の利得のベクトル図である。
【図4】 第1増幅器の位相特性を示す図である。
【図5】 誘導加熱用インバータの一構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】 誘導加熱用インバータの電圧電流波形例を示
す図である。
【図7】 フィルタの位相特性を示す図である。
【符号の説明】
1 整流器 2 順変換制御・保護回路 3 負荷 4 電流検出器 5 自動周波数回路 6 スイッチング素子駆動回路 Q1 〜Q4 スイッチング素子 11 電流検出器 C コンデンサ 12 第1増幅器 13 零クロス検出器 14 遅延回路 15 信号発生器 16 第2増幅器 17 初期動作設定調整器 18 スイッチ 19 第3増幅器 20 手動周波数設定器 21 V/F変換回路 22 スイッチング素子駆動回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子により直流電圧をオン
    オフ制御し、負荷に電流を流すようにした誘導加熱用高
    周波インバータにおいて、カレントトランスを備え負荷
    に流れる電流に対応した信号を検出する電流検出器の出
    力を受け、予め設定されている電流の電圧に対する位相
    角θが常に一定となるような周波数で前記スイッチング
    素子がスイッチングされるように成した自動周波数制御
    回路であって、前記カレントトランスに該カレントトラ
    ンスで検出された信号の位相を90°遅らせるコンデン
    サが繋がれていると共に、該コンデンサを介した電流検
    出器の出力の位相をθf(amp)遅らせる増幅器、該
    増幅器の出力が零の時点を検出する零クロス検出器、ス
    イッチング信号を、スイッチング信号の遅れ分Td(o
    ff)と、前記増幅器の抵抗分とコンデンサ分の積で与
    えられる該増幅器の時定数τと等しい遅れ分Td′の合
    計分遅らせる遅延回路、前記零クロス検出器の出力と前
    記遅延回路の出力から周波数に依存しない位相信号θ
    sを出力する信号発生器、及び、該位相信号θsに含ま
    れるオフセット成分を零にする初期動作設定調整器を備
    えており、前記オフセット成分を零にした位相信号θが
    常に一定となるような周波数で前記スイッチング素子が
    スイッチングされるように成した誘導加熱用高周波イン
    バータの自動周波数制御回路
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