JP2004132050A - 金物、建物、床の施工方法 - Google Patents

金物、建物、床の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート床に隣接して二重床を形成するに際し、施工の効率化を計り、工期短縮、コスト削減を図ることのできる金物、床の施工方法等を提供することを目的とする。
【解決手段】レベル調整ナット66によってレベル出し部材62のレベル調整が可能なレベル調整部60を備えた金物40を、型枠板50に隣接して設置し、所定のレベルに設置したレベル出し部材62に合わせてコンクリートCを打設する。そして、必要に応じ、レベル出し部材62のレベルを再調整を行い、コンクリートCの追加打設を行い、コンクリート床30Cを形成する。この後、パネル床30Pを形成することで、コンクリート床30Cとパネル床30Pとからなる床30を施工するようにした。
また、金物40は、型枠板50の傾きを防止する補強部70を備えることもできる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル床とコンクリート床とが隣接する床の施工に用いて好適な金物、床の施工方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フリーアクセスフロア等と称されるパネル床(パネル床)が多く施工されている。このパネル床は、建物のスラブ上に支柱を立て、この支柱上にフロアパネルを敷設することで、室内の床面を形成するものであり、このようなパネル床は、防音性の確保や、床下に配管や配線を収納できるという利点を有している。
このようなフロアパネルでは、床面の不陸を防ぐため、支柱に高さ調整機能を備えているのが一般である(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−152651号公報(第4頁、図1)
【特許文献2】
特開平11−107416号公報(第6頁、図1)
【0004】
ところで、例えばクリーンルームや地下ピット等においてパネル床を適用する場合、室内の中央部のみをパネル床とし、その外周部はパネル床のフロアパネルと同レベルまで打設したコンクリートによって形成することがある。
このような構造の床を施工する場合、図8〜図9に示すような施工手順を踏む。
図8および図9は、例えば鉄骨造の建物において、クリーンルームの床をパネル床とする場合の例である。
図8(a)に示すように、建物の躯体を構成する鉄骨梁1の上面において、後にコンクリート床を形成する部分に断面波状の鋼板2を敷設する。また、後にパネル床を形成する部分には、鉄骨梁1の上面にスラブ板3を敷設する。
そして、コンクリート床を形成するための型枠4を鉄骨梁1(あるいは鋼板2)上に設置する。また、この型枠4の型枠面4aに接するように、例えば角材や角パイプ5を、コンクリート床およびパネル床の上面レベルとなるべき位置に合わせて、鉄骨梁1や鋼板2に溶接固定した差し筋6等によって所定の高さに設置する。この角パイプ5は、後に説明するように、コンクリート床のレベル調整用のコンクリートを打設するための代(しろ)を形成するためのものである。
続いて、図8(b)に示すように、鋼板2上の型枠4(と図示しない壁面)によって囲まれた部分に、コンクリート床を形成する一次コンクリートC1を打設する。このとき、一次コンクリートC1は、その打設レベルが、角材や角パイプ5の上面、つまりコンクリート床およびパネル床の上面レベルよりも下方となるように打設する。
図8(c)に示すように、打設した一次コンクリートC1の硬化後、型枠4を解体し、撤去する。また、角材や角パイプ5も撤去する。そして、型枠4を解体することで露出した一次コンクリートC1の側面7に、防塵用の塗料等を必要に応じて塗布する。
【0005】
この後、図9(a)に示すように、スラブ板3上の所定位置に、所定本数の支柱10を立て、支柱10上にフロアパネル11を敷設することで、間隔を隔てたスラブ板3とフロアパネル11とからなるパネル床F1が形成される。このとき、フロアパネル11は、支柱10に備えた図示しない高さ調整機構によって所定の高さに調整する。
この段階で、パネル床F1の上面レベルと、コンクリート床を形成する一次コンクリートC1の上面レベルとは異なっている(一次コンクリートC1の上面レベルの方が低い)。
そこで、図9(b)に示すように、先に打設した一次コンクリートC1上に、二次コンクリートC2を追加打設し、その上面レベルをパネル床F1の上面レベルに合わせる。
これによって、パネル床F1に隣接して、パネル床F1と同レベルのコンクリート床F2が形成されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような施工方法では、(1)型枠4、角材や角パイプ5の設置、(2)一次コンクリートC1の打設、養生(硬化)、(3)型枠4の解体、撤去、(4)フロアパネル11の設置、(5)二次コンクリートC2の打設、養生、と合計5工程を要している。
特に、コンクリート床F2を形成するために、一次コンクリートC1の打設、二次コンクリートC2の打設と、2回にわたってコンクリート打設を行っている。一次コンクリートC1、二次コンクリートC2の打設時には、それぞれの硬化のために養生期間が必要であり、これが工期短縮の妨げとなっている。
【0007】
また、施工計画上、コンクリート工(左官)が施工を担当する(2)、(5)の工程の間に、型枠工や金物工等が施工を行う(3)、(4)の工程が入るため、特にコンクリート工の工程が寸断され、これによって人員コストの削減も難しいと言う問題がある。
この他、高いクリーン度が要求されるクリーンルーム等においては、型枠4を撤去することで露出する一次コンクリートC1の側面7に防塵用の塗装等を施す必要があり、これもコスト削減の妨げとなっている。
【0008】
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、コンクリート床に隣接してパネル床を形成するに際し、施工の効率化を計り、工期短縮、コスト削減を図ることのできる金物、床の施工方法等を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
ここで、図8(a)に示した型枠4を設置する段階で、型枠4の上端レベルを、予め形成すべきパネル床の上面レベルに合わせておき、図8(b)に示した一次コンクリートC1の打設時に、型枠4の上端レベルに合わせて一次コンクリートC1を打設することで、図9(b)に示した二次コンクリートC2の打設工程を省略することが考えられる。
しかし、一次コンクリートC1を打設すると、一次コンクリートC1の重量によりこれを支持する鉄骨梁1が下方に撓む。これに伴い、一次コンクリートC1の打設レベルの基準となる型枠4の上端レベルが下方にずれてしまう。このため、一次コンクリートC1を、形成すべきパネル床の上面レベル(絶対レベル)に合わせて打設するのは、実質的に不可能なのである。
【0010】
これに対してなされた本発明の金物は、コンクリート床とこれに隣接して設置されるパネル床との継ぎ目において、コンクリート床の側面を形成する型枠とともに用いられる金物であって、この金物は、コンクリート床が形成される基礎面上に設置されるベース部材と、コンクリート床を形成するコンクリートの打設レベルの基準面となるレベル出し部材と、ベース部材から上方に延び、レベル出し部材の位置を上下に調整する位置調整部と、を備えることを特徴とする。
このような金物では、位置調整部によりレベル出し部材の位置が上下に調整可能となっているので、コンクリートの打設によって床を支持する梁等が下方に撓んでも、これに応じてレベル出し部材の位置を再調整することができる。
【0011】
また、このような金物は、コンクリート床の側面を形成する型枠をベース部材に一体化し、レベル出し部材を金物に沿って上下動可能な状態とすることもできる。つまり金物と型枠を一体の製品等とすることもできる。
【0012】
さて、前記の位置調整部は、レベル出し部材の位置が上下に調整できるのであればいかなる構成であっても良いが、例えば、ベース部材から上方に延びる棒材と、棒材に沿って上下方向に移動可能に装着されてレベル出し部材を支持するレベル調整部材と、から構成することもできる。
また、このような構成において、レベル出し部材を、その上面と下面にそれぞれ孔が形成された角パイプで構成し、棒材を棒ネジから構成し、レベル調整部材をこの棒材に螺着するネジ部を有したナット等で構成することもできる。この場合、このレベル出し部材は、棒材を下面の孔から突出させた状態の棒材に螺着させたレベル調整部材上で、レベル(位置)を調整して支持される。そして、このレベル調整部材と、レベル出し部材の上面の孔から挿入されて棒ネジに螺着された固定ナットとで、レベル出し部材を固定するのである。
さらに、この固定ナットを、外形略円筒状で、その外径が、レベル出し部材の下面の孔よりも大きく、かつ上面の孔よりも小さなものとすれば、この固定ナットに通常の六角ナットを利用する場合に比較し、固定ナットおよびレベル出し部材を小型化することができる。
【0013】
また、上記の金物に、金物および型枠と基礎面とを連結し、金物および型枠の鉛直度を保持する保持部材をさらに備えることもできる。これにより、型枠内に打設したコンクリートの圧力によって型枠や金物が傾くのを防止できる。この保持部材は、型枠に対して金物とは反対側、つまり型枠の内部側に設けても良いし、型枠に対して金物側に設けても良い。
【0014】
さて、本発明は、基礎面上に立脚した支柱および支柱に支持されたフロアパネルから形成されるパネル床と、パネル床に隣接し、パネル床と略同レベルに設定されたコンクリート床と、を備える建物として捉えることもできる。この建物は、パネル床とコンクリート床との継ぎ目の部分に、コンクリート床の側面を覆う板体と、板体に対してパネル床側において、板体および基礎面に沿って位置する下部部材と、パネル床およびコンクリート床の床面と略同レベルに沿って位置する上部部材と、下部部材から上方に延び、上部部材を上下方向に移動可能に支持する支持部材と、が設けられていることを特徴とする。このような構成の建物は、上記したような金物を用いてコンクリート床を形成することにより実現される。
【0015】
また、本発明は、基礎面上に立脚した支柱および支柱に支持された床パネルから形成されるパネル床と、パネル床と略同レベルに設定されたコンクリート床とが隣接する床の施工方法として捉えることもできる。この施工方法では、基礎面上にコンクリート床を形成するための型枠を設けるとともに、型枠に沿った位置に、コンクリート床を形成するコンクリートの打設レベルを、形成すべき前記床のレベルに合わせるためのレベル出し部材を上下動可能な状態で設ける。そして、型枠内にレベル出し部材を基準としてコンクリートを打設することでコンクリート床を形成する。また、このコンクリート床に隣接した位置にて、基礎面上に支柱を立てるとともに、支柱上にフロアパネルを設置することでパネル床を形成するのである。
ここで、コンクリート床を形成する工程にて、コンクリートの打設後、レベル出し部材のレベルを調整し、レベル調整後のレベル出し部材を基準としてコンクリートを追加打設することもできる。
また、コンクリートの硬化後、型枠およびレベル出し部材を撤去しても良いが、型枠およびレベル出し部材を残置することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における金物および床の施工方法を用いて施工する建物を説明するための図である。
この図1に示すように、建物20は、躯体を構成する柱21、21間に架設された梁22に、適宜間隔で小梁23が設けられている。室内空間を形成する床30は、その四方を梁22によって囲まれた部分に、所定本数の小梁23に支持される形で形成されている。この図1において、符号24は、床30の周囲に設けられた壁である。
【0017】
ここで、床30は、その外周側がコンクリート床30Cとされ、内周側が所定枚数のフロアパネル31を敷設することで形成されるパネル床30Pとなっている。
図2に示すように、コンクリート床30Cは、小梁23と周囲の梁22間に敷設された鋼板(基礎面)32上にコンクリートCを所定のレベルまで打設することで形成されている。
パネル床30Pは、小梁23上に敷設されたベース板33上に、所定の大きさのフロアパネル31が支柱34を介して支持されることで形成されている。ここで支柱34は、例えば、ネジ部35aを有したベース部35と、ネジ部35aに噛み合うナット36と、ナット36上に支持され、フロアパネル31の下面に図示しないネジやピンで固定されるパネル支持部材37とから構成されている。これにより、ナット36を回転させることでナット36およびパネル支持部材37がネジ部35aに沿って上下し、支柱34で支持するフロアパネル31の高さを調整できるようになっている。
【0018】
本実施の形態において、上記のようなコンクリート床30Cとパネル床30Pは、小梁23の上部フランジ23a上で互いに隣接するようになっている。
コンクリート床30Cとパネル床30Pの継ぎ目の部分には、金物40が設置されている。
この金物40は、後に詳述するようにコンクリート床30Cを施工するときに型枠として機能するものである。金物40は、コンクリート床30Cの側面38を覆う型枠板(型枠、板体)50に隣接して設置され、型枠板50に対しパネル床30P側に位置するレベル調整部60と、型枠板50に対しコンクリート床30C側に位置し、コンクリート床30C内に埋設された形の補強部(保持部材)70とから構成される。
【0019】
図3に示すように、レベル調整部60は、ベース部材(下部部材)61、レベル出し部材(上部部材)62、レベル調整部材(位置調整部、棒材、支持部材)63、からなる。ベース部材61は、レベル調整部60を小梁23上に設置する際のベースとなるもので、例えば断面ロ字状の角パイプによって構成されている。レベル出し部材62は、コンクリート床30Cを形成するコンクリートCを打設する際の打設レベルの基準となるもので、本実施の形態では、角パイプによって構成されている。
【0020】
レベル調整部材63は、ベース部材61に対しレベル出し部材62のレベルを調整するための機能を有しており、所定長を有したベース部材61、レベル出し部材62に対し、所定本数(少なくとも両端部)が配置される。
各レベル調整部材63は、その外周面にネジ溝が形成された棒ネジからなり、その下端部がベース部材61の上面に形成された孔61aに挿入された状態で、例えばダブルナット64、65によってベース部材61に固定されている。
【0021】
図3および図4に示すように、このレベル調整部材63の上端部には、レベル調整ナット(位置調整部、レベル調整部材、支持部材)66が装着されている。レベル出し部材62は、その下面にレベル調整ナット66よりも小径の孔62aが形成されている。このレベル出し部材62は、この孔62aにレベル調整部材63の上端部を挿入した状態でレベル調整ナット66上に載置されることで、その高さが位置決めされる。
また、レベル出し部材62の上面には、孔62aよりも大径の孔62bが形成されている。そして、レベル出し部材62の内方に突出しているレベル調整部材63の先端部には、固定ナット67がねじ込まれている。図4、図5に示すように、この固定ナット67は、略円筒状で、下面にはレベル調整部材63に噛み合うネジ穴67aが形成され、上面には、固定ナット67を回すための工具が嵌まる六角穴67bが形成され、その外径は、孔62bよりも小径でかつ孔62aよりも大径とされている。このような固定ナット67を、レベル出し部材62の上面の孔62bからレベル出し部材62の内方に挿入し、六角穴67bに対応する工具でレベル調整部材63の先端部にねじ込むと、この固定ナット67の下面とレベル調整ナット66の上面とでレベル出し部材62の下側を挟み込む。これによって所定の高さに調整したレベル調整ナット66にレベル出し部材62を固定できるようになっている。
図2、図3に示したように、このレベル出し部材62上には、必要に応じ、コンクリート床30Cとパネル床30Pの隙間を塞ぐ、断面略L字状の見切り金物80を装着することもできる。
【0022】
また、図2および図4に示したように、所定の長さを有したベース部材61、レベル出し部材62に対し、所定間隔毎に配置されたレベル調整部材63のうち、少なくともその一部のレベル調整部材63の中間部には、このレベル調整部60を型枠板50および補強部70に固定・連結するためのネジ部材68が装着されている。このネジ部材68は、一端側が雄ネジ部68a、他端側がリング状のスリーブ部68bとされ、スリーブ部68bにレベル調整部材63が挿通されることで、ネジ部材68がレベル調整部材63に対して上下に移動可能となっている。
【0023】
図4に示したように、型枠板50には、所定の位置に孔51が形成されている。この型枠板50に対し、レベル調整部60は、上下のベース部材61、レベル出し部材62を沿わせた状態で、孔51にネジ部材68が挿入されることで、このネジ部材68は型枠板50の反対側に突出している。そして、このネジ部材68に、型枠板50の反対側から筒状のナット71がねじ込まれることで、型枠板50とレベル調整部60は一体に連結された状態となっている。ここで、孔51の部分には、ブッシュ52が嵌め込まれ、孔51とネジ部材68との隙間を塞ぐようになっている。
【0024】
図2に示したように、補強部70は、前記のネジ部材68にねじ込まれたナット71の他端に、調整ネジ72をねじ込むとともに、コンクリート床30Cの鋼板32に調整ネジ73の一端を溶接し、これら調整ネジ72、73をターンバックル74で連結することで構成される。このような補強部70は、鋼板32と型枠板50を斜めに連結するように配設され、これによって型枠板50およびレベル調整部60の角度(鉛直度)を固定する機能を有している。
【0025】
さて次に、上記したような金物40を用いて床30を施工する方法について説明する。
床30を施工するには、まず、図6に示すように、先に設置された小梁23の上部フランジ23aの上面に、金物40をセットする。これにはまず、上部フランジ23aの上面に予め施された墨出しに合わせて、ベース部材61を位置決めし、これを上部フランジ23aに溶接する。そして、ベース部材61には、レベル調整部材63をダブルナット64、65によって取り付け、レベル調整部材63にはネジ部材68やレベル調整ナット66を取り付ける。
また、型枠板50を、ベース部材61に沿わせてセットし、その下端部をベース部材61および小梁23の上部フランジ23aに溶接する。このとき、型枠板50は、その下端部をベース部材61に溶接して一体化しておき、ベース部材61と同時に小梁23上に溶接するようにしてもよい。
【0026】
一方、鋼板32の上面には、ネジ部材68を備えたレベル調整部材63に対応した位置に、補強部70の調整ネジ73の一端を溶接する。そして、調整ネジ72を、調整ネジ73にターンバックル74で接続する。また、型枠板50に予め形成された孔51に合わせてネジ部材68の高さを調節し、この孔51にネジ部材68を差し込む。このとき、孔51にはブッシュ52を嵌め込み、ネジ部材68と孔51の隙間を塞ぐようにする。そして、ネジ部材68を、調整ネジ72にナット71で接続する。
この後、ターンバックル74を回すことにより、型枠板50の鉛直度を調整する。
【0027】
次いで、各レベル調整部材63にセットされたレベル調整ナット66上に、レベル出し部材62をセットする。このとき、レベル調整ナット66を回すことで、レベル出し部材62の上面のレベルを、形成すべきコンクリート床30Cの上面レベルに合わせて調整する。この状態で、レベル出し部材62の内方には、レベル調整部材63の先端部が突出している。
レベル出し部材62のレベル調整が完了した後、レベル出し部材62の上面側の孔62bから固定ナット67を挿入し、レベル調整部材63の先端部にねじ込む。これによって、レベル出し部材62がレベル調整ナット66と固定ナット67との間に挟み込まれ、固定されることになる。
この状態で、レベル出し部材62は型枠板50の上端部に沿ってはいるものの、型枠板50とは縁が切れた状態となっている。
これにより、金物40のセットが完了した状態となる。
【0028】
この後、図7に示すように、型枠板50内にコンクリートCを打設する。コンクリートCの打設レベルは、金物40のレベル出し部材62の上面に合わせる。このとき、打設したコンクリートCの荷重により、小梁23等が下方に撓むことがあるが、この撓みに応じ、この時点でレベル出し部材62のレベルを再調整することができる。これには、ある程度コンクリートCを打設した時点で、レベル出し部材62の絶対レベルを計測し、所定以上のズレが認められれば、固定ナット67を緩め、レベル調整ナット66を回してレベル出し部材62のレベルを調整する。そして、レベル調整後、再度固定ナット67を締め付けることで、レベル出し部材62のレベルの再調整が完了する。
そして、再調整したレベル出し部材62に合わせ、コンクリートCを追加打設すれば良い。
この、レベル出し部材62の再調整には、さほど時間がかからないのは明白であるため、コンクリートCの打設を一時中断するのみで良く、したがって工程(施工日程)上から言えば、コンクリートCの打設は一工程(一度)に行うことができる。
【0029】
なおこのとき、打設したコンクリートCにより、型枠板50をレベル調整部60側に押圧する力が作用するが、型枠板50およびレベル調整部60は、補強部70によって支持されているため、この力に抗することができ、型枠板50が側方に傾くのを防止できる。
本発明者がこの点を確認するための実験を行ったところ、補強部70を用いない場合には、コンクリートCの打設後に型枠板50の上端部において2mm程度の傾きが認められたが、補強部70を用いた場合には、型枠板50の傾きは認められなかった。
【0030】
さて、打設したコンクリートCが硬化すると、これによってコンクリート床30Cが形成されることになる。
この後、図2に示したように、小梁23の上部フランジ23a上に、ベース板33が一体化された支柱34を所定本数セットする。そして、これら支柱34上にフロアパネル31を取り付け、固定することで、パネル床30Pが形成される。
このとき、フロアパネル31の設置時に、フロアパネル31の側面と金物40のレベル出し部材62との間に、例えば5〜10mmの隙間をあけておき、フロアパネル31の設置後に、レベル出し部材62上に見切り金物80をセットし、前記の隙間を塞ぐようにするのが好ましい。これにより、フロアパネル31の気温による寸法変化や、設置誤差等に対応することができる。
このようにして、コンクリート床30Cとパネル床30Pとからなる床30の施工が完了する。
【0031】
上述したように、レベル調整ナット66によってレベル出し部材62のレベル調整を行える金物40を用いることにより、コンクリートCの打設による小梁23等の撓み等が生じても、これに応じたレベル調整を容易に行うことができる。これにより、コンクリートCの打設を1工程で行うことが可能となり、2工程に分けていた従来工法に比較すれば、床30の施工に要する工期を大幅に削減することができる。また、コンクリートCの打設を行うコンクリート工の作業も不要に分断されず、したがって人員コストの削減も可能となる。
しかも、金物40を残置し、そのまま床30の一部としてしまうことによって、従来のように型枠4(図8参照)の解体・撤去を行う必要もなく、また型枠板50によってコンクリート床30Cの側面38も覆われたままの状態となるため、防塵用の塗装等も行う必要が無い。その結果、施工コストを削減することが可能となる。
【0032】
また、上記したような金物40においては、レベル調整部60を、角パイプや棒ネジ、ナット等、容易に入手可能な部材で形成するようにしたので、金物40を非常に低コストで製作することができる。また、このような金物40は、組み立て式とできるので、組み立て前の状態ではコンパクトで運搬が容易であり、また組み立ても容易に行うことができる。
レベル調整ナット66上にセットするレベル出し部材62を固定するための固定ナット67については、通常のナット(六角ナット)ではなく、外径略円筒状とした。これにより、通常のナットよりも外径を小さくすることが可能となり、レベル出し部材62を、より幅の狭いものとすることができる。これは、コンクリート床30Cとパネル床30Pの間に存在することになるレベル出し部材62をなるべく小さくすることに貢献することになる。
【0033】
さらに、上記金物40は、打設されるコンクリートC中に埋設される補強部70を有しているので、これによって打設したコンクリートCによる加圧力で型枠板50が傾くのを抑えることができ、コンクリート床30Cの施工精度を高めることができる。
【0034】
なお、上記実施の形態では、金物40の型枠板50およびレベル調整部60を施工後にもそのまま残置する構成としたが、これに限るものではなく、コンクリート床30Cの施工後に撤去するようにしても良い。
また、施工の順序についても、上記の金物40を用いて床30を形成することができるのであれば、上記の実施の形態で示したものに何ら限定されるものではない。
さらに、金物40は、例えば要求される施工精度等に応じ、補強部70を廃した構成としたり、他の細部を適宜異なる構成とすることが可能である。例えば、レベル調整部60を角パイプやナット、棒ネジ等で構成するようにしたが、レベル調整部材63とベース部材61を予め溶接したり、あるいはこれらを一体の成形品とすること等は、設計事項の範疇に入る。
さらに、パネル床30Pの構成、つまり支柱34やフロアパネル31の構成については何ら限定するものではなく、種々の工夫を凝らした構成を支柱34やフロアパネル31に適用するのが望ましい。
【0035】
加えて、上記実施の形態では、建物20の躯体を鉄骨造とする例としたが、もちろん、鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造等、他の構造とすることも可能である。また、これらの場合や、プレキャスト、ハーフプレキャスト造のスラブを用いる場合等には、金物40をコンクリート面上に設置することもある。このような場合、ベース部材61は、溶接ではなく、コンクリートビス等、適宜の固定手段を用いて固定すればよい。
また、上記実施の形態では、クリーンルーム等の床30に本発明を適用する例を示したが、例えば、外周部がコンクリートによって形成される地下ピットにおいて、地下ピットのピット部分(凹部)にパネル床30Pを形成する場合等においても、上記と同様にして本発明を適用することが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レベル調整の容易なレベル出し部材を備えた金物を用いることで、コンクリート床を形成するコンクリートの打設を1工程で行うことが可能となる。これにより、工期の短縮化を図ることができる。
また、このような金物をそのまま床の一部としてしまうことで、型枠の解体・撤去や、コンクリートの防塵塗装等が不要となり、この点においても施工コスト、工期の短縮化に貢献できる。
さらに、打設したコンクリートの押圧力に抗する補強部を備えることで、金物の精度を維持することができ、施工精度を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における金物を適用して施工する建物の床の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は立断面図である。
【図2】コンクリート床とパネル床の継ぎ目に位置する金物の構成を示す断面図である。
【図3】金物の要部を示す図である。
【図4】金物のレベル調整部分の構造を示す断面図である。
【図5】金物の設置状態を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態における金物を用いての施工方法を示す図であり、金物および型枠を設置した状態を示す図である。
【図7】同、図6に示した状態に続き、コンクリートを打設した状態を示す図である。
【図8】従来の施工方法を示す図である。
【図9】図8に続く工程を示す図である。
【符号の説明】
20…建物、23…小梁、30C…コンクリート床、30P…パネル床、30…床、31…フロアパネル、32…鋼板(基礎面)、33…ベース板、34…支柱、38…側面、40…金物、50…型枠板(型枠、板体)、60…レベル調整部、61…ベース部材(下部部材)、62…レベル出し部材(上部部材)、62a…孔、62b…孔、63…レベル調整部材(位置調整部、棒材、支持部材)、66…レベル調整ナット(位置調整部、レベル調整部材、支持部材)、67…固定ナット、68…ネジ部材、70…補強部(保持部材)、80…見切り金物、C…コンクリート

Claims (10)

  1. コンクリート床とこれに隣接して設置されるパネル床との継ぎ目において、前記コンクリート床の側面を形成する型枠とともに用いられる金物であって、
    前記コンクリート床が形成される基礎面上に設置されるベース部材と、
    前記コンクリート床を形成するコンクリートの打設レベルの基準面となるレベル出し部材と、
    前記ベース部材から上方に延び、前記レベル出し部材の位置を上下に調整する位置調整部と、
    を備えることを特徴とする金物。
  2. 前記コンクリート床の側面を形成する型枠が前記ベース部材に一体化され、かつ前記レベル出し部材が前記型枠に沿って上下動可能な状態とされていることを特徴とする請求項1に記載の金物。
  3. 前記位置調整部は、
    前記ベース部材から上方に延びる棒材と、
    前記棒材に沿って上下方向に移動可能に装着され、前記レベル出し部材を支持するレベル調整部材と、
    から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の金物。
  4. 前記レベル出し部材は、その上面と下面にそれぞれ孔が形成された角パイプからなり、
    棒ネジからなる前記棒材に螺着し、前記棒材を下面の前記孔から突出させた状態で前記レベル出し部材を支持する前記レベル調整部材と、上面の前記孔から挿入され前記棒ネジに螺着された固定ナットとにより、前記レベル出し部材が固定されていることを特徴とする請求項3に記載の金物。
  5. 前記固定ナットは、外形略円筒状で、その外径が、前記レベル出し部材の下面の前記孔よりも大きく、かつ上面の前記孔よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項4に記載の金物。
  6. 前記金物および前記型枠と前記基礎面とを連結し、前記金物および前記型枠の鉛直度を保持する保持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の金物。
  7. 基礎面上に立脚した支柱および前記支柱に支持されたフロアパネルから形成されるパネル床と、
    前記パネル床に隣接し、前記パネル床と略同レベルに設定されたコンクリート床と、を備え、
    前記パネル床と前記コンクリート床との継ぎ目の部分に、
    前記コンクリート床の側面を覆う板体と、
    前記板体に対して前記パネル床側において、前記板体および前記基礎面に沿って位置する下部部材と、
    前記パネル床および前記コンクリート床の床面と略同レベルに沿って位置する上部部材と、
    前記下部部材から上方に延び、前記上部部材を上下方向に移動可能に支持する支持部材と、
    が設けられていることを特徴とする建物。
  8. 基礎面上に立脚した支柱および前記支柱に支持された床パネルから形成されるパネル床と、前記パネル床と略同レベルに設定されたコンクリート床とが隣接する床の施工方法であって、
    前記基礎面上に前記コンクリート床を形成するための型枠を設けるとともに、前記コンクリート床を形成するコンクリートの打設レベルを前記床のレベルに合わせるためのレベル出し部材を、前記型枠に沿った位置に上下動可能な状態で設ける工程と、
    前記型枠内に前記レベル出し部材を基準としてコンクリートを打設することで前記コンクリート床を形成する工程と、
    前記コンクリート床に隣接した位置にて、前記基礎面上に支柱を立てるとともに、前記支柱上にフロアパネルを設置することで前記パネル床を形成する工程と、
    を有することを特徴とする床の施工方法。
  9. 前記コンクリート床を形成する工程にて、前記コンクリートの打設後、前記レベル出し部材のレベルを調整し、レベル調整後の前記レベル出し部材を基準としてコンクリートを追加打設することを特徴とする請求項8に記載の床の施工方法。
  10. 前記コンクリートの硬化後も、前記型枠および前記レベル出し部材を残置することを特徴とする請求項8または9に記載の床の施工方法。
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