JP2004127922A - 光照射装置及びその製造方法 - Google Patents

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米田 賢治
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Abstract

【課題】複数の発光体を湾曲面に配置した光照射装置において、製造容易性を担保しつつ、大光量を得ることができ、しかも光度の安定性や長寿命性にも優れるものを得る。
【解決手段】湾曲する発光体装着面2cを有しその発光体装着面2c上に複数の発光体1を装着してなる発光体装着部材2と、この発光体装着部材2を保持する保持枠3と、所定の可撓性及び/又は柔軟性を有する平板状の放熱部材6とを備えてなり、その可撓性及び/又は柔軟性を利用して変形させた前記放熱部材6を前記発光体装着面2cの裏面2d及びその裏面2dに対向する前記保持枠3の支持面31aにそれぞれ略密着させるようにした。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光照射装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の光照射装置において、LED等の発光体を複数配置し、照射対象部位に対して周囲方向から覆うように光を照射してその照射対象部位の照度をムラなく一定に保つようにしたものが開発されている。
【0003】
しかして、照射対象部位を周囲方向から覆うためには、円筒内面や円錐凹面等のような湾曲凹面状をなす発光体装着面を形成し、その発光体装着面に複数のLEDをくまなく装着することが望ましい。そこで従来は、保持枠そのものを円筒内面や円錐凹面形状に加工して穿孔し、発光体をその孔に各々直接埋設したうえで手配線を施すという複雑な工程を経てかかる製光照射装置を製造していたところ、その手間やコストを大幅削減すべく本願発明者は、特許文献1に示すように、湾曲可能なプリント基板を平面状に保った状態でLEDを装着し、そのプリント基板を湾曲させてこの種の光照射装置を製造する方法を発明し、特許を取得している。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−21729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の光照射装置において、湾曲する発光体装着面の裏面に放熱構造を設けることは極めて難しく、放熱を積極的に行うような工夫はほとんどなされていないのが実状である。具体的には、図23に示すように、LED100の裏側には何ら放熱部材は設けられておらず、空気層ASが介在している。そしてその結果、LEDの温度を積極的に下げることができないことから大きな光量を得にくく、光度においても不安定で、またその寿命を延ばしにくいという点に改善の余地が残されていた。
【0006】
さらに、プリント基板を湾曲させてその端部を単に保持枠に係止させただけであると、若干のがたつきや、湾曲面に雑多の歪みが生じるおそれもある。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、複数の発光体を湾曲面に配置した光照射装置において、製造容易性を担保しつつ、大光量を得ることができ、しかも光度の安定性や長寿命性にも優れる光照射装置を得ることをその主たる目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかる光照射装置は、切頭円錐状に湾曲する発光体装着面を有しその発光体装着面上に複数の発光体を装着してなる発光体装着部材と、この発光体装着部材を保持する保持枠と、所定の可撓性及び/又は柔軟性を有する平板状の放熱部材とを備え、前記可撓性及び/又は柔軟性を利用して変形させた前記放熱部材を、前記発光体装着面の裏面及びその裏面に対向する前記保持枠の支持面にそれぞれ略密着させていることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、発光体装着部材の裏面と保持枠とを、放熱部材を介して面的に接合できるため、保持枠に発光体から発生する熱を効果的かつ速やかに伝導でき、保持枠全体を利用した発光体の積極的な放熱が可能となる。その結果、発光体に大電流を流して大きな光度を得ることができ、しかもその光度を安定させて寿命をも延ばすことが可能となる。ちなみに空気の熱伝導率は0.02
kcal/mh℃であり、放熱部材にシリコ−ン、フロロシリコ−ン、SEP等を主体材料とする部材を用いた場合にはその熱伝導率が1kcal/mh℃程度以上となることから、放熱部材を用いずに空気層が介在した場合と、放熱部材を用いた場合とでは、その放熱性に極めて顕著な差が生じることがわかる。
【0010】
また放熱部材が可撓性及び/又は柔軟性を有し、前記切頭円錐状に湾曲する発光体装着面及び保持枠の支持面に容易に沿わせて変形させこれら双方に密着させることできるため、製造、組み立てにも大きな負担をかけることがない。すなわち、切頭円錐状に湾曲した面に平板状の放熱部材を押し当てるときは、円筒状に湾曲した面に平板状の放熱部材を押し当てるときとは事情が異なり、場所によって曲率が異なるため、単に巻き付けて湾曲変形するだけでは面に密着させることはできない。しかし、放熱部材に可撓性及び/又は柔軟性が付与してあると、3次元状に異形変形して、円錐面に密着することが可能となる。
【0011】
加えて、この放熱部材が発光体装着部材及び保持枠に密着するため、発光体装着部材のがた等を軽減し、その装着状態を良好なものに保って、光照射の質の向上に寄与することとなる。
【0012】
ここで、「平板状」とは、部分的に厚みの異なるものも含む意味である。
【0013】
放熱部材を適正に取り付けるためには、放熱部材を、2枚の放熱板の分割片から、或いは、より細かく分割された放熱板の分割片から構成しておくことが、材料の取り分(板取)の面等から好ましい。
【0014】
このように放熱部材に分割構造を採用した場合における、光照射装置の好適な製造方法としては、放熱部材を構成する複数の放熱板の分割片を、発光体装着部材を湾曲させた後に当該発光体装着部材の裏面に保持しておき、しかる後、この発光体装着部材と対向する保持枠の支持面とを突き合わせる手順によるものや、放熱部材を構成する複数の放熱板の分割片を、湾曲した保持枠の支持面に保持しておき、この分割片を介して、湾曲させた発光体装着部材の裏面と前記保持枠の支持面とを突き合わせる手順によるものが挙げられる。
【0015】
この場合、平面状をなす分割片を、発光体装着部材と保持枠との間隙に挟み込むことによって、該分割片をその可撓性及び/又は柔軟性を利用して変形させて発光体装着部材と保持枠との間に密着保持することが可能であり、分割片は、平面状の放熱シートから型を用いて型抜きすることによって生成することが簡便となる。
【0016】
一方、発光体を取り付けた発光体装着部材の裏面に放熱部材を設け、この発光体装着部材を保持枠の内周に保持させる構造の光照射装置において、放熱部材からオイル状成分が漏出して装置周辺を汚染することを有効に防止するためには、前記保持枠の内周に、放熱部材から漏出するオイル状成分を導くオイル溜め部を設けておくことが望ましい。オイル溜め部は、保持枠の内周に沿って溝状に設けておくことや、オイル溜め部に、オイル状成分を吸収する吸収材を設けておくことが効果的である。
【0017】
一方、発光体装着面の裏面からは通常リード線や抵抗等が突出し、放熱部材の前記裏面への密着を阻害するところ、前記放熱部材の少なくとも表面部における柔らかさを、発光体装着部材の裏面に突出する発光体のリード線や電子部品等を包み込むように凹んで前記発光体装着面の裏面に密着し得るものに設定しておけば、上述した不具合を解消して本発明の効果を十分に発揮させ得る。
【0018】
放熱部材をまんべんなく敷き詰めることを可能にするためには、保持枠の支持面が、発光体装着部材の裏面に突出する発光体のリード線取り付け位置に対応する部位に当該支持面に略垂直な引き込み孔を有し、この引き込み孔は保持枠の支持面の下方を通過して外周位に開口する連通路に接続されて、引き込み孔より引き込んだリード線をその連通路を介して外部に導出し得るようにおくことが好ましい。
【0019】
この場合、リード線を簡単に固定できるようにするためには、保持枠が、前記支持面、引き込み孔及び連通路を備えたケース本体と、このケース本体に対して着脱可能であって発光体装着部材を一部に抱き下端側に切欠を備えた押さえ部材とを具備し、ケース本体の引き込み孔より引き込んだリード線を連通路を介し外部に導出した状態で、押さえ部材をケース本体に取り付けることにより、押さえ部材の切欠を連通路から導出したリード線の一部に被せ、その位置から押さえ部材をケース本体に対して相対回転させることによって、リード線を連通路の開口と切欠との間で固定していることが便利である。
【0020】
また、放熱部材の柔軟性や可撓性があまりに大きいと、通常状態において放熱部材が定形を保てず組み立てに齟齬を生じるうえ、例えば発光体装着部材の交換に際して、放熱部材が千切れて剥がれない等の不具合も生じ得る。かかる不具合を防止するためには、前記放熱部材を平面に載置した状態で定形性を有する程度のものとすることが望ましく、また特に柔軟性において前記放熱部材を発光体装着部材及び保持枠から剥離可能なものとしておくことが望ましい。このような放熱部材を使用することにより、平面状に形成された放熱部材の細切れ片が、保持枠の支持面と発光体装着部材との間隙に配置されたときに、3次元(立体)形状に異形変形する。そして、これに伴って両者の密着度が増し、放熱を促進させる効果が得られる。
【0021】
上述した効果を得るための具体的な表面部の硬度としては、アスカーC硬度で10度以上30度以下が好ましい。保持枠の支持面と発光体装着部材との間隙に応じて放熱部材の厚みを簡単に調整できるようにするためには、放熱部材が、厚み方向に複数の放熱層を重合させて構成されていることが望ましい。併せて、本放熱部材は、単一素材からなるものが好ましい。
【0022】
製造容易化に大きく寄与し得る具体的な実施態様としては、前記発光体装着部材が、厚み方向に湾曲可能であって一部に切り欠きを有した円環状のプリント基板であり、その一方の面に発光体装着面を設定してなるものであって、その発光体装着部材の一方の切り欠き辺と他方の切り欠き辺とを、前記発光体装着面が凹面側に位置するように接合または近接保持することにより、前記発光体装着面を切頭円錐凹面に形成しているものが好ましい。
【0023】
放熱効果を簡単な手法で有効に高めるためには、プリント基板の発光体のリード線に接続する配線幅を、電流量に応じて通常必要とされる太さよりも太いものとし、放熱効果をより高めた前記発光体装着面を切頭円錐凹面に形成していることが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。
【0025】
本実施形態に係る光照射装置4は、図1〜図4に示すように、複数の発光体たるLED1と、厚み方向に湾曲可能なものであって一部に切り欠きを有した発光体装着部材たる円環状をなすプリント基板2と、円環状をなす可撓性を有した放熱部材たる放熱板6と、目視あるいは撮影等のための中心孔31bを有し前記プリント基板2を保持する保持枠たるケース3とを備えたものである。
【0026】
各部を詳述すると、LED1は砲弾型ランプタイプのもので、素子本体をレンズ作用を有する砲弾型の透明樹脂モールドで覆ってなるものである。もちろんチップタイプのものでも構わない。
【0027】
プリント基板2は、カバー材、銅箔材、ベース材等を階層構造にしてなるフレキシブルなものであり、予めLED1の配線をプリントしてなるものである。
【0028】
放熱板6は、例えばシリコ−ン、フロロシリコ−ン、SEP等を主体材料として形成してなる電気的に絶縁性を持った熱伝導性、可撓性及び/又は柔軟性に富む円環状をなすものであり、単一素材、単一層からなる。そして、プリント基板2の裏面2dに密着させた状態では、その密着面6cが前記裏面2dに配設されている抵抗等の各部品や突出するLED1の足等を包み込むように凹み変形する一方、平面に載置した状態で定形性を有するような素材を用いている。具体的には、放熱板6の素材にアスカーC硬度が10度以上30度以下のものを用いている。これは、あまりに硬いと抵抗等の凹凸を吸収できず基板裏面2dへの密着度が低下する一方、あまりに柔らかいと放熱板6が定形を保てず組み立てや交換に際して千切れたり剥がれないといった不具合を生じるためである。また、上記アスカーC硬度は、放熱板6が硬すぎると取付先の湾曲にならわず、柔らかすぎると取り扱いに不便であるという事情をも勘案したものである。また、通常シリコーンゴム中(本実施形態で用いる放熱板6の材料)には低分子量シロキサン(低分子量のオイル状成分)が含まれており、基板2とケース3との間で長期間放熱板6を介在させておくと、低分子量シロキサン(即ちオイル状の成分)が放熱板6の表面にブリード(じわじわにじみ出てくる)してしまう。単に圧接しているだけでも低分子量シロキサンのブリードがあるが、通電してLED1を発光させた状態では基板2等の温度上昇があり、このブリード現象がより加速される。そこで、本実施形態で用いる放熱板6はこの低分子量シロキサンの含有量を300ppm以下にしている。なお、通常のシリコーンゴムでは3000ppm程度含有しており、前記した問題点がある。
【0029】
ケース3は、照射対象部位を反照射対象部位側から観察するための中心孔31bを有したある程度厚みのある円柱状のケース本体31と、このケース本体31の外周に外嵌する円筒状の押さえ部材32とを有するものである。ケース本体31の一端面側には、中心部をもっとも窪ませた切頭円錐凹面31aが設けてあり、この切頭円錐凹面31aが前記プリント基板2の裏面2dに対向する支持面としての役割を担う。この切頭円錐凹面31aの傾斜角は、前記プリント基板2の切り欠き辺2a、2b同士を接合又は近接させて切頭円錐形状とした際のプリント基板2の裏面2dの角度と略同一となるように構成している。
【0030】
押さえ部材32の一端部には、内方に突出する突出部321が設けられており、この突出部321が、ケース本体31に取り付けたプリント基板2の抜け止めを防止する役割を担う。なお、ケース本体31に穿設されためねじ33は、この光照射装置4を取着するためのものである。
【0031】
このような構成において、本実施形態による光照射装置4の組立方法について説明する。まず前記プリント配線基板2を平面状態に保持した上で、該基板2の一方の面である発光体装着面2cに、複数のLED1をはんだ付け等の方法でくまなく植設する。しかる後に、該基板2の一方の切り欠き辺2aと他方の切り欠き辺2bとを前記発光体装着面2cが凹面側に位置するように接合または近接させて湾曲させる。このことにより、該プリント基板2は必然的に切頭円錐型となり、前記発光体装着面2cが切頭円錐凹面となって、そこにLED1が配置されることとなる。このとき、電源ケーブル5も該基板2にはんだ付け等によって配線する。
【0032】
次にケース本体31の前記支持面31aに放熱板6を貼り付ける。このとき放熱板6は自身の可撓性により変形して、その一方の面を前記支持面31aに密着させる。
【0033】
そして、前記プリント基板2の一方の切り欠き辺2aと他方の切り欠き辺2bとを接合または近接させ切頭円錐形状にしつつ、その裏面2dを前記放熱板6の他方の面に密着させる。もちろん、切頭円錐形状にしたプリント基板2の裏面に先に放熱板6を貼り付け、その後、この放熱板6を貼り付けたプリント基板2を前記支持面31aに密着させても構わない。ここで「密着」とは、面同士の一部が密着することも含む。
【0034】
なお、ケース本体31の中心孔31bにおける開口周縁部に設けた軸方向に突出する突起部311は、その外径が放熱板6の中心孔径及び切頭円錐形状にしたプリント基板2の中心孔径と略等しくなるように設定したもので、これら放熱板6及びプリント基板2をケース本体に装着する際の位置決め部としての役割を担う。
【0035】
その後、押さえ部材32を前記ケース本体31に対しその切頭円錐凹面31a側から嵌め込んで固定し、その突出部321をプリント基板2の外周端に当接させて当該プリント基板2の固定と抜け止めを図るようにしている。
【0036】
したがってこのようなものであれば、LED1の熱が放熱板6を介してケース3に効率よく速やかに伝達され、ケース3全体で放熱させることが可能になるため、無理なくLED1の放熱を行ってその温度を積極的に下げ、LED1の温度上昇を抑止することが可能になる。そしてその結果、大きい光度を得られ、製品の長寿命化も促進することができる。
【0037】
さらに、放熱板6を介在させることで、プリント基板2のがたや変形等を抑止することができ、LED1の向きをより一定化して、集光度を高めたり、照射対象部位における照度むらを抑制することができるようになる。
【0038】
加えて、放熱板6が可撓性及び/又は柔軟性を有し、前記湾曲する発光体装着面2cの裏面2d及びケース3の支持面31aに容易に沿わせてこれら双方に密着させることできるため、製造、組み立てにも大きな負担をかけることがない。特に本実施形態では、プリント基板2の切り欠き辺2a、2b同士を接合または近接させるだけで、湾曲する発光体装着面2cを形成できるので、組立が簡単であり、製造工程を複雑化することもない。
【0039】
具体的な効果を図5、図6、図7に示す。
【0040】
まず図5、図6は温度上昇による短時間(20分)での光量低下度を放熱板6の有無で比較した比較実験データである。図5は赤色LEDの実験データである。同図に示すように、放熱板6がある場合とない場合とでは、実験開始から20分後におけるLED1の半田部分温度が25℃度程度相違し、光量においては、放熱板6がある場合には、初期光量に比して略10%程度しか落ち込まないのに対し、放熱板6がない場合には、初期光量に比して略25%も落ち込むという顕著な相違が生じる。図6は白色LEDの実験データである。この実験において放熱板6がないものは、温度がLEDの動作保証温度である100℃にまで上昇している。これは、白色LEDや青色LEDあるいは緑色LEDの順方向電圧(Vf)が3.5Vと高く、発熱量が大きくなる傾向があることに起因するものであるが、このように放熱板6がないと、使用条件によっては高温化を招いて劣化を惹起し、寿命や光度に極めて大きな影響を及ぼすと考えられる。これに比して放熱板6がないものは温度が45℃前後に保たれ、温度差が実に55℃も生じていることがわかる。
【0041】
一方、図7は長期間に亘る使用の結果、白色LEDがどれだけ劣化したかを放熱板の有無で比較した比較実験データである。放熱板6がないものは、使用開始から1500時間で光量が約半分にまで低下し、基板に焦げ付きが生じる等して、品質的に限界がくるのに対して、放熱板6のあるものは、使用開始から1500時間では光量はわずか20パーセント程度しか落ち込まず、その後少しずつ落ち込みながらも、さらに長時間十分使用に耐えうることがわかる。すなわち、このように放熱板6があると、放熱板6のないものに比して光量や寿命に格別顕著に好影響を及ぼすことがわかる。
【0042】
なお、図5、図6の実験は温度による光量低下の比較実験であり、温度が下がれば再びLED1は初期光量を取り戻すものである。一方、図7の実験は、劣化実験であり、このようにして光量が低下したLED1は、再び初期光量に戻ることはない。
【0043】
もちろん、その他に、ケース3側にLED埋設保持用の孔を穿設するといった必要がなく、LED1を容易に切頭円錐凹面2cに配置し、しかも配線することが可能となるといった製造容易化という効果をも奏し得る。
【0044】
さらに、図8〜図10に示すように、放熱板6やプリント基板2の切り欠きの大きさや径寸法を適宣変更することにより、種々の切頭円錐凹面を形成することも容易に行える。
【0045】
本発明は、その他に種々の変形が可能である。なお、以下の説明において前記実施形態に対応するものには同様の符号を付すこととする。
【0046】
例えば、前記実施形態において、プリント基板2を先に湾曲させて切頭円錐形状とし、その凹面にLED1を装着してもよい。
【0047】
また、発光体装着面は円錐凹面のみならず、湾曲面であれば、凸面、凹面に限られず上記実施形態と同様の効果を奏し得る。例えば、2枚の放熱板6を支持面31aに取り付けたり、より細かく分割した複数の放熱板6を支持面31aに取り付けるようにしても構わない。
【0048】
図11にその一例を示す。放熱部材である放熱板6は円周方向に複数分割されて、各々の分割片6xが平面的な切頭扇形状をなしており、相隣接する分割片6xの側縁6a、6b同士を密着させ或いは近接させつつ円周方向に配列して、支持面31aに取り付けた状態で前記実施形態に類する円環形状をなすようにしたものである。なお、図11においては、分割数が8であるが、分割数は図12(a)〜(c)に示すように、2、3、4等であっても、或いは必要であれば8を超えても構わない。
【0049】
このような扇形状を用いると、放熱板6のプリント基板に対する高い密着性と、板取りの高効率化とが図られる。
【0050】
まず、密着性について説明する。平面状に形成された放熱部材の細切れ状態にある分割片6xが、保持枠3を構成するケース本体31の支持面31aと発光体装着部材たるプリント基板2との間隙に挟み込まれると、最初は図16(a)の状態にあった分割片6xは同図(b)のように厚み方向の圧縮力Pを受ける。そして、その可撓性や柔軟性により、分割片6xは円錐面に沿う3次元形状に異形変形する。変形量は位置や方向によってまちまちである。この結果、ケース本体31の支持面31aやプリント基板2の裏面に対する密着度が増し、放熱を促進する効果が得られる。したがって、最初の配置状態では隣接する分割片6x、6x間に多少の隙間が存在していたとしても、最終的に各々の分割片6xが広がって隙間なく密に詰められた状態となる。図17(a)、(b)は、変形前の平板状態にある分割片6x1が、円錐面に密着して立体変形した分割片6x2(但し、比較のために平面上に展開してある)となる際の異形変形を模式的に図示している。このような異形変形は、図3に示した光照射装置においても生じているものである。つまり、発光体装着部材2の裏面と保持枠3の支持面31aとがともに切頭円錐面をなす点、放熱部材6が可撓性及び/又は柔軟性を有する平板状のものである点は前述したところであって、この放熱部材6が円錐面間に挟み込まれるときに、当然に円錐面に沿って放熱部材6が異形変形する結果として当該円錐面に密着した状態が得られているのは明らかである。
【0051】
次に、板取りの高効率化について説明する。例えば、図13(b)に示すように、1枚の平板状の放熱シートSから複数の放熱板6の分割片6xを抜くこととする。分割片6xは、切頭扇形状の外周と内周が交互に上下反転するようにして横方向に波状に配列して抜き、必要に応じてそれを縦方向に対しても同様に行なう。仮に円環状の放熱板を抜くとなれば、同図(a)に示すように1枚の放熱シートの縁部付近や円環の中心付近に不要部分が生じるが、(b)の手法によれば極力分割片6x、6x間を詰めることができるため、板取りの効率化が図られる。したがって、製造効率や製造コストを改善する意味でも扇形は有効な部材形状となり得る。
【0052】
分割片6xは、切頭扇形をなす型(図示省略)を用いて型抜きすることが有効である。この種の放熱シートは、上記アスカーC硬度の範囲内にあれば柔らかいものであるため、型を利用して簡単に扇形状等に抜くことができる。最初から3次元状に湾曲させた放熱シートから型抜きを行なう手法も考えられるが、本手法の方が型抜きが遥かに簡単で作業効率のよいものになる。
【0053】
なお、このような形状の放熱板6を用いた組立方法には、以下の2通りが考えられる。
【0054】
先ず1つは、分割片6xを、押さえ部材32に装着されるプリント基板2の裏面2dに保持しておき(図14(a))、その分割片6xを介して、プリント基板2の裏面2dとケース本体31の切頭円錐凹面である支持面31aとを突き当てて組み立てる方法である(図14(b))。分割片6xは、同図(a)に示すように切頭円錐状に変形させたプリント基板2に対して載置され、このとき分割片6xはその可撓性や柔軟性によってプリント基板2の湾曲面にならうように異形変形して密着する。
【0055】
もう一つは、分割片6xを、ケース本体31の切頭円錐凹面である支持面31aに予め保持しておき(図15(a))、この分割片6xを介して、押さえ部材32に装着することにより切頭円錐形状に変形させたプリント基板2の裏面2dとケース本体31の支持面31aとを突き合わせて組み立てる方法である(図15(b))。この場合にも、分割片6xは、その可撓性や柔軟性によって切頭円錐状の支持面31aにならうように異形変形して密着する。
【0056】
異形変形を惹起するために必要とされる可撓性や柔軟性には、上記に例示した素材やアスカーC硬度等から、粘弾性を有するものが含まれているのは明らかであり、かつこのようなものを用いることが好適である。
【0057】
また、前記実施形態ではケース本体31の支持面31aと発光体装着面2cの裏面とが略平行な関係となるように設定していたため、放熱部材6を等厚のものとしていたが、支持面31aと発光体装着面2cの裏面2dとが平行でない場合や、各面の一部に凹部や凸部がある場合などに対応するためには、放熱部材6の厚みを部位によって異なるようにしたものが好ましい。
【0058】
もちろん、発光体装着部材がフレキシブルプリント基板である必要はない。
【0059】
さらに、プリント基板の外周から半径方向に内側に延びるスリットを複数間欠的に設けておいても構わない。このようなものであれば、プリント基板をより簡単に湾曲させることができるようになる。
【0060】
加えて、プリント基板の配線を、電流量に応じて通常必要とされる太さよりも太いものとし、この配線そのものに放熱或いは電熱促進機能を有させるものとしてもよい。このようにすれば、放熱効果をさらに高めることができる。具体的には、LEDのリード線に接続する配線幅を大きくすることが、放熱を効率的に行う上で好ましい。
【0061】
さらに、上記実施形態では、放熱板6のシリコーンゴム中に含まれる低分子量シロキサン等のオイル状成分がブリードすることを防止するために、放熱板6に含有されるオイル状成分の割合を減らす可能性について示唆したが、より安全性を考えて構造的なオイル漏洩防止対策を施すことも考えられる。
【0062】
例えば、図18は、発光体1を取り付けた発光体装着部材2の裏面に放熱部材6を設け、この発光体装着部材2を保持枠3を構成する押さえ部材32の内周に保持させるにあたり、前記保持枠3の内周に、放熱部材6から漏出するオイル状成分を導くオイル溜め部3aを設けているものである。図示例のオイル溜め部3aは、保持枠3の内周に沿って設けた溝状のものであり、内面を周回している。この溝3aは、発光体装着部材2の内周よりも低位に位置する外周縁に対し、高い位置に設けられているが、オイル状成分は毛管現象によってオイル溜め部3aに導かれ、ここにオイル状成分を貯留して、光照射装置の外部に漏出することを防止するものである。
【0063】
このようにすると、オイル状成分に配慮して放熱板6の組成を変更せずに済むため、放熱板6に放熱のために最も好ましい組成を採用することができるようになる。
【0064】
このオイル溜め部3aに、図示のようにオイル状成分を吸収するスポンジ等の吸収材3bを内設しておけば、オイル状成分が溢れ出ることを的確に防止することができる。
【0065】
このような溝3aは、図19に示すように発光体装着部材2の外周縁に直接臨む部位に設けてもよい。このような構造が可能な場合には、漏出したオイル状成分をダイレクトに取り込んで貯留することが可能となる。
【0066】
一方、図20は、発光体装着部材2からリード線を引き出すことで放熱部材の一部に大きな切欠が生ずることを回避できる構造を示している。同図(a)、(b)は放熱部材及び発光体装着部材2を省略したケース本体31の平面図及び正面図、同図(c)は放熱部材6及び発光体装着部材2を図示したケース本体31の断面図である。例えば、発光体装着部材2の裏面2dに突出するリード線5をそのままケース本体31の支持面31aと発光体装着部材2との間から外周位に引き出そうとすると、放熱部材6に少なくともリード線の取り付け位置から外周に至る切欠を設けなければならない。そして、放熱特性の低下が不可避となる。そこで、図示のものは、保持枠3を構成するケース本体31の支持面31aが、発光体装着部材2の裏面2dに突出するリード線5の取り付け位置に対応する部位に当該支持面31aに略垂直な引き込み孔31bを有し、この引き込み孔31bは保持枠3を構成するケース本体31の支持面31aの下方を通過して外周位に開口する連通路31cに接続されて、引き込み孔31bより引き込んだリード線5をその連通路31cを介して外部に導出し得るようにしている。このようにすると、放熱部材6には引き込み孔31bに対応する孔6xを設けるだけで済むため、放熱部材6の密着面積を極力確保して、放熱特性を低下させずにリード線5を引き出すことが可能となる。
【0067】
図21は、保持枠3が、前記支持面31a、引き込み孔31b及び連通路31cを備えたケース本体31と、このケース本体31に対して着脱可能であって発光体装着部材2を装着し下端側に切欠32bを備えた押さえ部材32とを具備し、ケース本体31の引き込み孔31bより引き込んだリード線5を連通路31cを介し外部に導出した状態で、押さえ部材32をケース本体31に取り付けることにより、押さえ部材32の切欠32bを連通路31cから導出したリード線5の一部に被せる(同図(a))。そして、その位置から引き続き押さえ部材32をケース本体31に対し相対回転させることによって、切欠32bを連通路31cに対し変位させ、リード線5を連通路31cの開口と切欠32bとの間で固定するようにしたものである。これにより、リード線5を固定するためのビス等の固定具を不要にすることができる。
【0068】
勿論、図22に示すように、発光体装着部材2に対するリード線の取付位置を、極力発光体装着部材2の外周位に近い位置に設定すれば、ケース本体31の支持面31aや放熱部材6に小さな切欠31e、6yを設けるだけでリード線5を外周位に引き出すことも可能であり、放熱部材6に大きな欠損部分を設けずかつ引き込み孔31bや連通路31c等の加工を施さずに放熱特性を改善する一つの有効な手立てとなり得る。
【0069】
その他、放熱部材は、厚み方向に複数の放熱層を重合させて構成されるものであってもよい。放熱層は、同一素材のものであっても異なる素材のものであってもかまわない。各放熱層を放熱部材に必要とされる厚みよりも薄肉なものにしておき、これらの放熱層を組み合わせて用いれば、任意の厚みの放熱部材を構成することができる。
【0070】
あるいは、放熱板6に円環状以外に楕円環状のものを用いるなど、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、発光体装着部材の裏面と保持枠とを、放熱部材を介して面的に接合できるため、保持枠に発光体から発生する熱を効果的かつ速やかに伝導でき、保持枠全体を利用した発光体の積極的な放熱が可能となる。その結果、発光体に大電流を流して大きな光度を得ることができ、しかもその光度を安定させて寿命をも延ばすことが可能となる。
【0072】
また放熱部材が可撓性及び/又は柔軟性を有し、前記湾曲する発光体装着面及び保持枠の支持面に容易に沿わせてこれら双方に密着させることできるため、製造、組み立てにも大きな負担をかけることがない。
【0073】
加えて、この放熱部材が発光体装着部材及び保持枠に密着するため、発光体装着部材のがた等を軽減し、その装着状態を良好なものに保って、光照射の質の向上に寄与することとなる。
【0074】
さらに、放熱部材を、放熱板を分割してなる複数の分割片から構成し、これを平面状のシートから型抜きするようにすれば、発光体装着部材と保持枠の支持面との間隙に挟み込む際に立体状に異型変形することを利用して密着度、ひいては放熱特性を有効に高めることができ、板取りの効率も高め、作業の平易に行なうことが可能になる。
【0075】
そして、このように放熱部材を分割した光照射装置は、本発明の製造方法によって簡単、的確に組み立てることが可能となる。
【0076】
さらにまた、発光体装着部材を保持する保持枠の内周に、放熱部材から漏出するオイル状成分を導くオイル溜め部を設けておけば、光照射装置からオイル状成分が漏出して検査の妨げとなることを有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるLEDを装着したプリント基板の平板状態を示す平面図。
【図2】同実施形態における放熱板の平板状態を示す平面図。
【図3】同実施形態における光照射装置の分解斜視図。
【図4】同実施形態における光照射装置の中央縦断面図。
【図5】本発明の効果を示す温度実験データ(赤色LED)。
【図6】本発明の効果を示す温度実験データ(白色LED)。
【図7】本発明の効果を示す劣化実験データ(白色LED)。
【図8】同実施形態の変形例におけるLEDを装着したプリント基板の平板状態を示す平面図。
【図9】同変形例における放熱板の平板状態を示す平面図。
【図10】同変形例における光照射装置の中央縦断面図。
【図11】本発明の他の実施形態における光照射装置の分解斜視図。
【図12】同実施形態の放熱板の変形例を示す模式図。
【図13】同実施形態における放熱板の板取りの効果を説明する模式図。
【図14】同実施形態における光照射装置の製造方法を示す図。
【図15】同実施形態における光照射装置の他の製造方法を示す図。
【図16】同実施形態における放熱板の異形変形の作用を補足説明する図。
【図17】同実施形態における放熱板の異形変形の作用を補足説明する図。
【図18】本発明に係るオイル溜め部の一例を示す要部断面図。
【図19】本発明に係るオイル溜め部の他の一例を示す要部断面図。
【図20】本発明の変形例を示す図。
【図21】本発明の変形例を示す図。
【図22】本発明の他の変形例を示す図20に対応した図。
【図23】従来における光照射装置の中央縦断面図。
【符号の説明】
1・・・発光体(LED)
2・・・発光体装着部材(プリント基板)
2a・・・一方の切り欠き辺
2b・・・他方の切り欠き辺
2c・・・発光体装着面
3・・・保持枠(ケース)
3a・・・オイル溜め部(溝)
3b・・・吸収材
31a・・・支持面
6・・・放熱部材(放熱板、分割片)

Claims (18)

  1. 切頭円錐状に湾曲する発光体装着面を有しその発光体装着面上に複数の発光体を装着してなる発光体装着部材と、この発光体装着部材を保持する保持枠と、所定の可撓性及び/又は柔軟性を有する平板状の放熱部材とを備えてなり、その可撓性及び/又は柔軟性を利用して変形させた前記放熱部材を前記発光体装着面の裏面及びその裏面に対向する前記保持枠の支持面にそれぞれ略密着させていることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記放熱部材が、発光体装着部材の裏面に突出する発光体のリード線や電子部品等を包み込むように凹んで前記発光体装着面の裏面に密着し得る柔軟性を少なくともその表面部において有するものである請求項1記載の光照射装置。
  3. 保持枠の支持面が、発光体装着部材の裏面に突出する発光体のリード線取り付け位置に対応する部位に当該支持面に略垂直な引き込み孔を有し、この引き込み孔は保持枠の支持面の下方を通過して外周位に開口する連通路に接続されて、引き込み孔より引き込んだリード線をその連通路を介して外部に導出し得るようにしている請求項2記載の光照射装置。
  4. 保持枠が、前記支持面、引き込み孔及び連通路を備えたケース本体と、このケース本体に対して着脱可能であって発光体装着部材を一部に抱き下端側に切欠を備えた押さえ部材とを具備し、ケース本体の引き込み孔より引き込んだリード線を連通路を介し外部に導出した状態で、押さえ部材をケース本体に取り付けることにより、押さえ部材の切欠を連通路から導出したリード線の一部に被せ、その位置から押さえ部材をケース本体に対して相対回転させることによって、リード線を連通路の開口と切欠との間で固定している請求項3記載の光照射装置。
  5. 前記放熱部材が、平面に載置した状態で定形性を有するものである請求項1又は2記載の光照射装置。
  6. 前記放熱部材の柔軟性を示すアスカーC硬度がその表面部において10度以上30度以下である請求項1〜5記載の光照射装置。
  7. 放熱部材が、厚み方向に複数の放熱層を重合させて構成されている請求項6記載の光照射装置。
  8. 前記発光体装着部材が、厚み方向に湾曲可能であって一部に切り欠きを有した円環状のプリント基板であり、その一方の面に発光体装着面を設定してなるものであって、その発光体装着部材の一方の切り欠き辺と他方の切り欠き辺とを、前記発光体装着面が凹面側に位置するように接合または近接保持することにより、前記発光体装着面を切頭円錐凹面に形成している請求項1〜7記載の光照射装置。
  9. 放熱部材を、2枚の放熱板の分割片(を面方向に連接して)から構成している請求項8記載の光照射装置。
  10. 放熱部材を、より細かく分割された放熱板の分割片から構成している請求項8記載の光照射装置。
  11. プリント基板の発光体のリード線に接続する配線幅を、電流量に応じて通常必要とされる太さよりも太いものとし、放熱効果をより高めた前記発光体装着面を切頭円錐凹面に形成している請求項8〜10記載の光照射装置。
  12. 請求項9又は10記載の光照射装置を製造するための方法であって、
    放熱部材を構成する複数の放熱板の分割片を、発光体装着部材を湾曲させた後に当該発光体装着部材の裏面に保持しておき、この分割片を介して、発光体装着部材と対向する保持枠の支持面とを突き合わせることを特徴とする光照射装置の製造方法。
  13. 請求項9又は10記載の光照射装置を製造するための方法であって、
    放熱部材を構成する複数の放熱板の分割片を、湾曲した保持枠の支持面に保持しておき、この分割片を介して、湾曲させた発光体装着部材の裏面と前記保持枠の支持面とを突き合わせることを特徴とする光照射装置の製造方法。
  14. 平面状をなす分割片を、発光体装着部材と保持枠との間隙に挟み込むことによって、その可撓性及び/又は柔軟性を利用して変形させた該分割片を発光体装着部材と保持枠との間に密着保持する請求項12又は13記載の光照射装置の製造方法。
  15. 分割片を、平面状の放熱シートから型を用いて型抜きすることによって生成する請求項14記載の光照射装置の製造方法。
  16. 発光体を取り付けた発光体装着部材の裏面に放熱部材を設け、この発光体装着部材を保持枠の内周に保持させてなるものにおいて、
    前記保持枠の内周に、放熱部材から漏出するオイル状成分を導くオイル溜め部を設けてなることを特徴とする光照射装置。
  17. オイル溜め部が、保持枠の内周に沿って設けた溝状のものである請求項16記載の光照射装置。
  18. オイル溜め部に、オイル状成分を吸収する吸収材を設けている請求項16又は17記載の光照射装置。
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