JP2004127654A - キーパネル構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワンタッチダイヤル部20には、多数のワンタッチキー27を所定の配列間隔を持たせて配置し、パネル30に表示された宛先に対応させている。前記キー部材40は樹脂材料により構成されるもので、本体カバー21の下部に所定の間隔を持たせて垂下させたリブ部材22の間の装着区画23に収容させる。そして、1つのキー部材が破損したときには、予備のキー部材を再装着することで容易に交換出来て、ワンタッチダイヤル部の動作を支障なく発揮できるようにする。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置等の操作パネルにおいて、ワンタッチダイヤル部に多数設けるキー部材に対して、スペアキーのみを交換可能に構成してなるキーパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ(FAX)装置やファクシミリ機能と複写機能を兼備するような画像形成装置のように、通信機能を有する装置においては、ワンタッチで所望する相手先と通信出来るように、相手先の電話(ファクシミリ)番号を登録できるワンタッチダイヤルキーを操作パネルに装備している。前記ワンタッチキー等を多数配置したパネルにおいては、前記パネルに設けたキーに対応させて、操作パネルには多数のスイッチ部材を配置し、前記キーを押すことにより、1つのスイッチを動作させ、ダイヤル番号を指定する機能を設けている。また、操作パネルに設けているワンタッチダイヤルキーは、前記パネル本体と多数のキーとを一体に組み合わせたものとして構成している。(例えば、特開平9−224141号公報参照)
【0003】
【特許文献】
特開平9−224141号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記多数のキーを配置してなる操作パネルにおいて、1つのキーが破損した場合には、その破損したキーのみを交換することができないために、多数のキーを設けたパネルを交換することが必要である。そこで、前記パネルの交換を保守会社に連絡してメンテナンスを依頼し、そのパネルの交換が終了するまでの間は、その破損したキーに対応する宛先にはFAX送信できない状態となる他に、最悪の場合には装置を使用できない状態となる。
【0005】
本発明は、前述したようなキーパネルのメンテナンスの問題を解消しようとするもので、キーを交換可能に準備しておき、破損したキーをユーザーが容易に交換できるような装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のキーを備えるキーパネルに関する。請求項1の発明は、前記キーパネル裏面に複数のリブ部材を垂下させるように設けて、キー部材を位置させる装着区画を構成し、前記装着区画に対してスペアキーを装着して、スイッチ素子に対して位置決めすることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、前記キーパネルには、全てのキーに対応させてスペアキーの位置決めのための装着区画を設け、前記装着区画のそれぞれに対して、スペアキーを装着可能としたことを特徴とする。
【0008】
前述したように構成したことにより、キーパネルに対して多数のキーを配置したものにあっても、そのキーを1つだけでも容易に交換可能であり、スペアキーを予備部品として用意しておくことで、容易に対処可能である。また、前記スペアキーをパネルに装着する際には、リブ部材により区画された部分から破損したキーを取り除き、新たなスペアキーをセットするのみで良く、キーの取換え作業を容易に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図示される例にしたがって、本発明の装置の構成を説明する。図1に示す画像形成装置1の例は、電子写真複写機とファクシミリ機能を備えた複合機として構成される装置を示しているもので、装置の上部に配置する読取部3および、原稿のコピーを作成するための記録部4と、前記記録部4に向けて用紙を給紙する給紙部5とを組み合わせて構成している。そして、前記画像形成装置の制御を行うために、複写機機能とファクシミリ機能を作動させるために、操作パネル2を設けて、従来公知の画像形成装置と同様な動作を行わせるとともに、ファクシミリ機能を用いた画像情報の送受信と、原稿の読み取り情報にもとづいて用紙に記録する動作を行うように構成している。
【0010】
前記給紙部5には、給紙トレイ6を1つまたは複数個配置可能に構成し、記録部4に向けて、指定されたサイズの用紙を供給できるように構成している。また、給紙トレイ6に収容できないサイズの用紙や、厚紙や特殊なシート類を給紙するために側部に手差しトレイ7を配置し、前記手差しトレイ7では、一対のガイド部材としての規制手段8を用いて用紙類の側面を規制した状態で、給紙の動作を行わせ得るようにする。なお、前記手差しトレイ7は、従来公知の画像形成装置に設けられるものと同様に、記録部4の装置本体に対して用紙保持板を開閉可能に設け、それを使用しない時には、記録部4の装置本体の側面に立て掛ける状態で支持させる等の、任意の構成のものを用いることができる。
【0011】
前記給紙部5の上に配置される記録部および読取部において、前記記録部では、電子写真方式を用いて記録紙に画像を形成する機能を備えた装置として構成できる。また、前記読取部で原稿を読み取った画像情報や、ファクシミリ機能により受信した画像情報は、記録部でその画像情報にもとづいて用紙に記録し、記録紙を排出トレイ9に向けて排出させるような機構を設けることは、従来の複写機とファクシミリ装置とを複合した装置の場合と同様に構成できる。
【0012】
前記画像形成装置1の上部に配置される読取部3には、従来のスキャナー装置と同様に、詳細な説明は省略するが、走査装置のフレームの上部に配置するフラットベッドスキャナ(FBS)としてのプラテンと、走査装置のフレーム内部で移動しながら、原稿の読み取りを行う手段を設けることができる。また、前記FBS機能に対応させて、プラテン上にセットした原稿を押圧する原稿押圧部材10を設けるが、前記原稿押圧部材10の上面は自動原稿搬送装置(ADF)11の原稿排出トレイ12として用いる。前記読取部3の一方の端部には、ADF11を設けており、原稿トレイ13にセットした原稿を、ADFの内部に設けた原稿搬送路を通して搬送しながら、走査装置により読み取りを行うことは、従来公知のADFと同様に構成することができる。
【0013】
前記画像形成装置1の本体上部のフロント側に設けているコントロールパネル2には、前述したように、装置の動作を制御する多数のボタンやキーを設けていて、画像形成装置の動作の制御および、ファクシミリ機能の動作を行わせる際に使用可能にしている。前記コントロールパネル2には、一般的な画像形成装置の場合と同様に、機能選択ボタン、スタートボタンの他に、ファクシミリ送信の際に、送信先の電話番号を入力するためのテンキー等を配置している。なお、前記テンキーは、ハンドセットを用いて電話する際のダイヤルとして用いることも可能であることは、従来のファクシミリ装置の場合と同様に構成可能である。さらに、複数枚重ねたパネル板に対して多数のワンタッチキー27……を配置し、複数枚のパネルを開閉可能とし、各パネルに設定しているダイヤル番号を、1つのワンタッチキー27を用いて選択して、送信作業を容易に行い得るようにしたワンタッチダイヤル部20を設けている。
【0014】
前記ワンタッチダイヤル部20は、図2の平面図と図3の断面図に示されるように構成されるもので、コントロールパネルの本体上カバー21に対して、両側のヒンジ部35、35aを介して、複数枚のパネル板30〜30bの枢支部37を、軸支部材36に対して回動可能に設けている。前記パネル板30の例に示すように、パネル板30には、所定の配列間隔で多数の開口32……を設けて、各開口32……には宛先等を表示する表示ラベル33……を各々設け、ワンタッチキー27……の頭部をそれぞれ開口の上部に露出させるように設けている。また、前記パネル板30……の各々は、装置のフロント側に設けたハンドル部材31を用いて開閉の動作を行うように構成しており、前記ハンドル部材31……の各々には、パネル板の種類やその他の情報を記載したラベル等を設けて、オペレータがパネル板の種類や何枚目のパネルが表示されているか等の情報を、容易に判断できるように構成している。
【0015】
前記パネル板を配置する本体上カバー21には、各パネル板を表示位置に位置決めしたことを検知するためのセンサ部材38〜38bを配置しており、前記各センサ部材を1つのパネル板に対応させて設けている。また、他のパネル板には他のセンサの検知の動作の邪魔にならないように孔を設けておくことで、1つのパネル板を閉じたことを1つのセンサ部材が検知できるようにする。そして、特定のパネル板が位置決めされたことを前記センサ部材の1つが検知し、1つのワンタッチキーに設定した複数のダイヤル番号のうちの1つを、画像形成装置の制御装置に設定しているプログラムにしたがって、自動的に選択出来るようにしている。
【0016】
なお、前記ワンタッチダイヤル部20に設けているセンサ部材38……とワンタッチキー27……は、従来のワンタッチダイヤル装置に設けているものと同様な構成のものを用いることが可能である。特に、前記センサ部材とワンタッチキーの構造等の条件は、特に限定されるものではなく、制御基板25の所定の部材に配置したスイッチ素子26に対して、ワンタッチキー27……の頭部が、本体上カバー21の上に重ねたパネル板30の上面に、所定の高さに露出されるように設けられる。例えば、図3に詳細に説明しているように、前記ワンタッチダイヤル部20においては、本体カバー21の下面に所定の間隔を介してリブ部材22……を垂下させるように設けており、前記リブ部材22……により区画される装着区画23に対応させて、制御基板25にはスイッチ素子26……を配置している。また、前記スイッチ素子26……の各々の上部には、ワンタッチキー27を位置させて、前記ワンタッチキー27の頭部をパネル30上に突出させるように設けている。
【0017】
前記ワンタッチキー27の構成を図4〜6にしたがって説明すると、ワンタッチキー27としてのキー部材40は、いわゆるプラモデルのパーツと同様に、樹脂材料を用いて多数のキー部材40を、予備キット45のフレーム46から取り外し可能に形成している。前記予備キット45は、画像形成装置の予備パーツとして準備しておくことが可能であるが、その使用頻度が少ないものであることから、メンテナンスのサービス要員が予備部品として持参しても良いのである。前記キー部材40は図5、6に示すように、ヘッド部41を前記パネル30に設けた開口部32に対応させた形状のものとして構成し、そのヘッド部41の両側にはアーム部材42、42aを設けており、前記予備キット45の切断部44から切断して使用できるようにしている。また、前記ヘッド部41の中央部の下部には、スイッチ素子26に対応させて垂下させたスイッチ作動子43を垂下させて設けており、前記スイッチ作動子43をスイッチ素子26の上に載置するようにして組み合わせて、ワンタッチダイヤル部20を構成する。
【0018】
図3、6に示される例では、前記キー部材40をスイッチ素子26の上に安定した状態で保持するために、ワンタッチキー27を装着する装着区画23には、リブ部材22……の内側にステー部材24、24aをそれぞれ突出させて設けている。そして、ヘッド部40のアーム部材42の端部を前記ステー部材24の上に位置させて、前記ヘッド部40をアーム部材42の弾性により支持させるようにしている。前記キー部材40のアーム部材42を、ステー部材24を用いて支持する方式を用いる場合には、スイッチ素子26に設けているスイッチ素子のスプリング等の弾性体に対して、キー部材40の重量により常時押圧されることが避けられ、スイッチの動作を良好に維持できるようにすることにもなる。また、前記キー部材40に設けているアーム部材42を長く形成していることにより、リブ部材42の間の装着区画43に対して、キー部材40の位置決めの作用を良好に行い得るように補助できる。
【0019】
前述したように構成したワンタッチダイヤル部20において、ワンタッチキー27の1つが破損した場合には、本体カバー21をパネル30とともに取り外して破損したキー部材40を除去し、予備キット45から1つのキー部材40を切り外してスイッチ素子26上にセットする。そして、本体カバー21を再び装着して、装着区画23内に位置決めすることで、ワンタッチダイヤル部に対するメンテナンスは終了する。その他に、キー部材を交換する際には、制御基板25を取り外してから、本体カバー21の下部の開口からキー部材を取り出し、新たなキー部材40を装着して、アーム部材42を用いて位置決めする方式を用いることも可能である。前記キー部材の交換方法は、本体カバー21と制御基板25の構成に対応させて、任意の方式を用いることが可能である。なお、前記ワンタッチダイヤル部に設けるキー部材の構造と、装着区画にキー部材を位置決めするためのステー部材等の支持手段は、本発明の要旨を逸脱しない範囲でそれ等の構造を変更することが可能であり、実施例の構成に特に限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】
前述したように構成したことにより、キーパネルに対して多数のキーを配置したものにあっても、そのキーを1つだけでも容易に交換可能であり、スペアキーを予備部品として用意しておくことで、容易に対処可能である。また、前記スペアキーをパネルに装着する際には、リブ部材により区画された部分から破損したキーを取り除き、新たなスペアキーをセットするのみで良く、キーの取換え作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図2】ワンタッチダイヤル部の説明図である。
【図3】ワンタッチダイヤル部の断面図である。
【図4】予備キットの構成を示す説明図である。
【図5】キー部材の平面図である。
【図6】キー部材の断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置、 2 コントロールパネル、 3 読取部、
4 記録部、 5 給紙部、 6 給紙トレイ、
7 手差しトレイ、 8 規制手段、 9 排出トレイ、
10 原稿押圧部材、 11 ADF、 12 原稿排出トレイ、
13 原稿トレイ、 14 用紙規制手段、
20 ワンタッチダイヤル部、 21 本体カバー、
22 リブ部材、 23 装着区画、 24 ステー部材、
25 制御基板、 26 スイッチ素子、 27 ワンタッチキー、
30 パネル、 31 ハンドル、 32 開口部、
33 ラベル、 35 ヒンジ部、 36 軸支部材、
37 軸支部、 38 センサ、 40 キー部材、
41 ヘッド部、 42 アーム部材、 43 スイッチ作動子、
44 切断部、 45 予備キット、 46 フレーム。
Claims (2)
- 複数のキーを備えるキーパネルであって、
前記キーパネル裏面に複数のリブ部材を垂下させるように設けて、キー部材を位置させる装着区画を構成し、
前記装着区画に対してスペアキーを装着して、スイッチ素子に対して位置決めすることを特徴とするキーパネル構造。 - 前記キーパネルには、全てのキーに対応させてスペアキーの位置決めのための装着区画を設け、
前記装着区画のそれぞれに対して、スペアキーを装着可能としたことを特徴とする請求項1に記載のキーパネル構造。
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JP2002288632A JP2004127654A (ja) | 2002-10-01 | 2002-10-01 | キーパネル構造 |
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